JP3232069B2 - エッチング装置 - Google Patents

エッチング装置

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JP3232069B2
JP3232069B2 JP28247199A JP28247199A JP3232069B2 JP 3232069 B2 JP3232069 B2 JP 3232069B2 JP 28247199 A JP28247199 A JP 28247199A JP 28247199 A JP28247199 A JP 28247199A JP 3232069 B2 JP3232069 B2 JP 3232069B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリント基板の回路
を形成するためなどに使用するエッチング装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来のエッチング装置を示す概
略図、図12は図11に示したエッチング装置の一部を
示す図、図13は図12のD−D断面図である。図に示
すように、容器1内に搬送手段2が設けられ、搬送手段
2は多数の回転軸3、各回転軸3に取り付けられた多数
の搬送ホイル4から構成され、搬送手段2は被エッチン
グ板材であるプリント基板用板材5を搬送する。また、
容器1に回動可能にスプレー管6、7が設けられ、スプ
レー管6、7にそれぞれ多数のスプレーノズル8、9が
設けられ、スプレー管6は搬送手段2の上方に位置して
おり、スプレー管7は搬送手段2の下方に位置してお
り、またスプレー管6、7の一端はエッチング液供給手
段(図示せず)に接続されており、スプレー管6、7を
それらの中心線を中心にして垂直軸に対して片方約20
°の範囲で往復回動するスプレー管回動手段(図示せ
ず)が設けられており、スプレー管6、7、スプレーノ
ズル8、9等によりエッチング液をプリント基板用板材
5の表面に向けて吹き付けるエッチング液スプレー手段
が構成されている。
【0003】このエッチング装置においては、プリント
基板用板材5の表面に被エッチング層である回路形成用
金属層を形成し、回路形成用金属層上にエッチングマス
クを形成し、回路形成用金属層、エッチングマスクを形
成したプリント基板用板材5を搬送手段2で搬送すると
ともに、エッチング液供給手段からスプレー管6、7に
エッチング液を供給し、かつスプレー管回動手段により
スプレー管6、7を往復回動すると、スプレーノズル
8、9からエッチング液がプリント基板用板材5の表面
に吹き付けられるから、プリント基板用板材5の表面の
回路形成用金属層が選択的にエッチングされ、プリント
基板用板材5の表面に回路が形成される。この場合、ス
プレーノズル8、9から吹き付けられてプリント基板用
板材5に達したエッチング液の中心部が図13紙面左右
方向に移動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなエ
ッチング装置においては、プリント基板用板材5の表面
の一部にエッチング液の老廃液すなわち回路形成用金属
層を溶解する速度が小さくなった液が溜り、プリント基
板用板材5の表面の回路形成用金属層を均一にエッチン
グすることができない。
【0005】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、被エッチング板材の表面に形成された被エ
ッチング層を均一にエッチングすることができるエッチ
ング装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明においては、エッチング液を被エッチング板
材の表面に向けて吹き付けるエッチング液スプレー手段
を有するエッチング装置において、上記被エッチング板
材の表面に向けて空気を噴射する気体噴射手段を設け、
上記気体噴射手段の両側に空気ストップ壁を設ける。
【0007】
【0008】この場合、上記気体噴射手段として、送風
機と、上記送風機の吐出管に接続された供給管と、上記
供給管に接続された空気噴射ノズルとを有するものを用
いてもよい。
【0009】また、上記気体噴射手段として、圧縮空気
供給手段に接続された接続管と、上記接続管に接続され
た供給管と、上記供給管に接続された空気噴射ノズルと
を有するものを用いてもよい。
【0010】また、エッチング液を被エッチング板材の
表面に向けて吹き付けるエッチング液スプレー手段を有
するエッチング装置において、上記被エッチング板材の
表面に向けて上記エッチング液を噴射するエッチング液
噴射手段を設け、上記エッチング液噴射手段の両側にエ
ッチング液ストップ壁を設ける。
【0011】この場合、上記被エッチング板材の表面に
向けて気体を噴射する気体噴射手段を設けてもよい。
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】図1は参考例のエッチング装置を
示す概略図、図2は図1に示したエッチング装置の一部
を示す図、図3は図2のA−A断面図である。図に示す
ように、容器1の外部にターボブロワ11が設けられ、
ターボブロワ11の吸引管12が容器1内に接続され、
ターボブロワ11の吐出管13に複数の供給管14が接
続され、供給管14に空気噴射ノズル15が接続され、
空気噴射ノズル15は搬送手段2の近傍で、かつ搬送手
段2の搬送方向のスプレーノズル8、9間に位置してお
り、ターボブロワ11、供給管14、空気噴射ノズル1
5等によりプリント基板用板材5の表面に向けて空気を
噴射する気体噴射手段が構成されている。
【0014】このエッチング装置においては、プリント
基板用板材5の表面に回路形成用金属層を形成し、回路
形成用金属層上にエッチングマスクを形成し、回路形成
用金属層、エッチングマスクを形成したプリント基板用
板材5を搬送手段2で搬送するとともに、エッチング液
供給手段からスプレー管6、7にエッチング液を供給
し、スプレー管回動手段によりスプレー管6、7を往復
回動し、かつターボブロワ11を作動すると、スプレー
ノズル8、9からエッチング液がプリント基板用板材5
の表面に吹き付けられるから、プリント基板用板材5の
表面の回路形成用金属層が選択的にエッチングされ、プ
リント基板用板材5の表面に回路が形成される。この場
合、空気噴射ノズル15からプリント基板用板材5の表
面に向けて空気が面状に噴射されるから、噴射された空
気によりプリント基板用板材5の表面の一部に溜った老
廃液を除去することができるので、常にプリント基板用
板材5の全ての表面にスプレーノズル8、9から吹き付
けられた新たなエッチング液を供給することができるた
め、プリント基板用板材5の回路形成用金属層の一部が
サイドエッチングされることがなく、プリント基板用板
材5の表面の回路形成用金属層を均一にエッチングする
ことができる。このため、プリント基板の回路が微細化
したとしても、均一幅の回路を形成することができるか
ら、電気特性が均一なプリント基板を製造することがで
きる。また、気体噴射手段として空気を噴射するものを
用いているから、製造コストが安価になる。また、ター
ボブロワ11を用いているから、圧縮空気供給手段がな
いときにも、プリント基板用板材5の表面の回路形成用
金属層を均一にエッチングすることができる。
【0015】図4は本発明に係るエッチング装置を示す
断面図である。図に示すように、容器1に回転可能に軸
16が支持され、軸16は搬送手段2の近傍の空気噴射
ノズル15の両側に設けられ、軸16に空気ストップロ
ーラ17が取り付けられ、容器1に空気ストップ壁18
が支持され、空気ストップ壁18の搬送手段2側端が空
気ストップローラ17に接している。
【0016】このエッチング装置においては、空気噴射
ノズル15から噴射された空気が空気ストップローラ1
7、空気ストップ壁18によって遮断されるから、空気
噴射ノズル15から噴射された空気によってスプレーノ
ズル8、9からプリント基板用板材5の表面に吹き付け
られるエッチング液が乱されるのを防止することができ
る。
【0017】図5は参考例の他のエッチング装置を示す
概略図、図6は図5に示したエッチング装置の一部を示
す図、図7は図6のB−B断面図である。図に示すよう
に、容器1の外部に圧縮空気供給手段(図示せず)に接
続された接続管21が設けられ、接続管21に複数の供
給管22が接続され、供給管22に空気噴射ノズル23
が接続され、空気噴射ノズル23は搬送手段2の近傍
で、かつ搬送手段2の搬送方向のスプレーノズル8、9
間に位置しており、圧縮空気供給手段、接続管21、供
給管22、空気噴射ノズル23等によりプリント基板用
板材5の表面に向けて空気を噴射する気体噴射手段が構
成されている。
【0018】このエッチング装置においては、圧縮空気
供給手段から接続管21に圧縮空気を供給すると、空気
噴射ノズル23からプリント基板用板材5の表面に向け
て空気が面状に噴射されるから、噴射された空気により
プリント基板用板材5の表面の一部に溜った老廃液を除
去することができるので、常にプリント基板用板材5の
全ての表面にスプレーノズル8、9から吹き付けられた
新たなエッチング液を供給することができるため、プリ
ント基板用板材15の回路形成用金属層の一部がサイド
エッチングされることがなく、プリント基板用板材5の
表面の回路形成用金属層を均一にエッチングすることが
できる。また、気体噴射手段として空気を噴射するもの
を用いているから、製造コストが安価になる。また、圧
縮空気供給手段に接続管21を接続しているから、すで
に設けられている圧縮空気供給手段を利用することがで
きる。
【0019】図8は参考例の他のエッチング装置を示す
概略図、図9は図8に示したエッチング装置の一部を示
す図、図10は図9のC−C断面図である。図に示すよ
うに、容器1の外部に循環供給ポンプ31が設けられ、
循環供給ポンプ31の吸引管32が容器1の底部に接続
され、循環供給ポンプ31の吐出管33に複数の供給管
34が接続され、供給管34にエッチング液噴射ノズル
35が接続され、エッチング液噴射ノズル35は搬送手
段2の近傍で、かつ搬送手段2の搬送方向のスプレーノ
ズル8、9間に位置しており、循環供給ポンプ31、供
給管34、エッチング液噴射ノズル35等によりプリン
ト基板用板材5の表面に向けてエッチング液を噴射する
エッチング液噴射手段が構成されている。
【0020】このエッチング装置においては、循環供給
ポンプ31を作動すると、循環供給ポンプ31により容
器1の底部に溜ったエッチング液が吸引され、エッチン
グ液噴射ノズル35からプリント基板用板材5の表面に
向けてエッチング液が面状に噴射されるから、噴射され
たエッチング液によりプリント基板用板材5の表面の一
部に溜った老廃液を除去することができるので、常にプ
リント基板用板材5の全ての表面にスプレーノズル8、
9から吹き付けられた新たなエッチング液を供給するこ
とができるため、プリント基板用板材15の回路形成用
金属層の一部がサイドエッチングされることがなく、プ
リント基板用板材5の表面の回路形成用金属層を均一に
エッチングすることができる。また、回路形成用金属層
がエッチング液にさらされる時間が長くなるから、短時
間にエッチング処理を行なうことができる。
【0021】なお、上述実施の形態においては、被エッ
チング板材がプリント基板用板材5である場合について
説明したが、被エッチング板材が半導体基板、ガラス基
板等の場合にもこの発明を適用することができる。ま
た、上述実施の形態においては、被エッチング層が回路
形成用金属層である場合について説明したが、被エッチ
ング層が他の層である場合にもこの発明を適用すること
ができる。また、上述実施の形態においては、送風機と
してターボブロワ11を用いたが、他の送風機を用いる
ことができる。また、上述実施の形態においては、気体
噴射手段として空気を噴射するものを用いたが、気体噴
射手段として不活性ガスを噴射するもの等を用いてもよ
い。また、上述実施の形態においては、空気を面状に噴
射する空気噴射ノズル15、23、エッチング液を面状
に噴射するエッチング液噴射ノズル35を用いたが、空
気を線状に噴射する空気噴射ノズル、エッチング液を線
状に噴射するエッチング液噴射ノズルを用いてもよい。
また、図8〜図10に示したエッチング装置に図1〜図
3に示したような気体噴射手段または図5〜図7に示し
たような気体噴射手段を追加して設けてもよく、この場
合にはより確実に老廃液を除去することができるから、
プリント基板用板材5の表面の回路形成用金属層をさら
に均一にエッチングすることができる。また、エッチン
グ液スプレー手段を設けずに、エッチング液噴射手段お
よび気体噴射手段を設けてもよく、噴射されたエッチン
グ液によりプリント基板用板材5の表面の回路形成用金
属層を選択的にエッチングすることができ、また噴射さ
れたエッチング液、気体によりプリント基板用板材5の
表面の一部に溜った老廃液を除去することができるか
ら、プリント基板用板材5の表面の回路形成用金属層を
均一にエッチングすることができる。また、図5〜図7
に示したエッチング装置において図4に示したような空
気ストップローラ、空気ストップ壁を設けてもよく、ま
た図8〜図10に示したエッチング装置において図4に
示したような形状のエッチング液ストップローラ、エッ
チング液ストップ壁を設けてもよく、この場合にはエッ
チング液噴射ノズル35から噴射されたエッチング液に
よってスプレーノズル8、9からプリント基板用板材5
の表面に吹き付けられるエッチング液が乱されるのを防
止することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明に係るエッチング装置のように、
被エッチング板材の表面に向けて気体を噴射する気体噴
射手段を設けたときには、噴射された気体により被エッ
チング板材の表面の一部に溜った老廃液を除去すること
ができるから、被エッチング板材の表面の被エッチング
層を均一にエッチングすることができる。
【0023】また、気体噴射手段として空気を噴射する
ものを用いたときには、製造コストが安価になる。
【0024】また、気体噴射手段として、送風機と、送
風機の吐出管に接続された供給管と、供給管に接続され
た空気噴射ノズルとを有するものを用いたときには、圧
縮空気供給手段がないときにも、被エッチング板材の表
面の被エッチング層を均一にエッチングすることができ
る。
【0025】また、気体噴射手段として、圧縮空気供給
手段に接続された接続管と、接続管に接続された供給管
と、供給管に接続された空気噴射ノズルとを有するもの
を用いたときには、すでに設けられている圧縮空気供給
手段を利用することができる。
【0026】また、被エッチング板材の表面に向けてエ
ッチング液を噴射するエッチング液噴射手段を設けたと
きには、噴射されたエッチング液により被エッチング板
材の表面の一部に溜った老廃液を除去することができる
から、被エッチング板材の表面の被エッチング層を均一
にエッチングすることができ、また短時間にエッチング
処理を行なうことができる。
【0027】また、被エッチング板材の表面に向けて気
体を噴射する気体噴射手段を設けたときには、より確実
に老廃液を除去することができるから、被エッチング板
材の表面の被エッチング層をさらに均一にエッチングす
ることができる。
【0028】また、被エッチング板材の表面に向けてエ
ッチング液を噴射するエッチング液噴射手段を設け、被
エッチング板材の表面に向けて気体を噴射する気体噴射
手段を設けたときには、噴射されたエッチング液により
被エッチング板材の表面の被エッチング層を選択的にエ
ッチングすることができ、また噴射されたエッチング
液、気体により被エッチング板材の表面の一部に溜った
老廃液を除去することができるから、被エッチング板材
の表面の被エッチング層を均一にエッチングすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例のエッチング装置を示す概略図である。
【図2】図1に示したエッチング装置の一部を示す詳細
図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】本発明に係るエッチング装置を示す断面図であ
る。
【図5】参考例の他のエッチング装置を示す概略図であ
る。
【図6】図5に示したエッチング装置の一部を示す詳細
図である。
【図7】図6のB−B断面図である。
【図8】参考例のエッチング装置を示す概略図である。
【図9】図8に示したエッチング装置の一部を示す詳細
図である。
【図10】図9のC−C断面図である。
【図11】従来のエッチング装置を示す概略図である。
【図12】図11に示したエッチング装置の一部を示す
詳細図である。
【図13】図12のD−D断面図である。
【符号の説明】
6…スプレー管 7…スプレー管 8…スプレーノズル 9…スプレーノズル 11…ターボブロワ 14…供給管 15…空気噴射ノズル 21…接続管 22…供給管 23…空気噴射ノズル 31…循環供給ポンプ 34…供給管 35…エッチング液噴射ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23F 1/08 101 H05K 3/06 H01L 21/306

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エッチング液を被エッチング板材の表面に
    向けて吹き付けるエッチング液スプレー手段を有するエ
    ッチング装置において、上記被エッチング板材の表面に
    向けて空気を噴射する気体噴射手段を設け、上記気体噴
    射手段の両側に空気ストップ壁を設けたことを特徴とす
    るエッチング装置。
  2. 【請求項2】上記気体噴射手段として、送風機と、上記
    送風機の吐出管に接続された供給管と、上記供給管に接
    続された空気噴射ノズルとを有するものを用いたことを
    特徴とする請求項1に記載のエッチング装置。
  3. 【請求項3】上記気体噴射手段として、圧縮空気供給手
    段に接続された接続管と、上記接続管に接続された供給
    管と、上記供給管に接続された空気噴射ノズルとを有す
    るものを用いたことを特徴とする請求項1に記載のエッ
    チング装置。
  4. 【請求項4】エッチング液を被エッチング板材の表面に
    向けて吹き付けるエッチング液スプレー手段を有するエ
    ッチング装置において、上記被エッチング板材の表面に
    向けて上記エッチング液を噴射するエッチング液噴射手
    段を設け、上記エッチング液噴射手段の両側にエッチン
    グ液ストップ壁を設けたことを特徴とするエッチング装
    置。
  5. 【請求項5】上記被エッチング板材の表面に向けて気体
    を噴射する気体噴射手段を設けたことを特徴とする請求
    項4に記載のエッチング装置。
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