JP3231940B2 - ワインダのワイヤ抜け止め装置 - Google Patents

ワインダのワイヤ抜け止め装置

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JP3231940B2
JP3231940B2 JP07648294A JP7648294A JP3231940B2 JP 3231940 B2 JP3231940 B2 JP 3231940B2 JP 07648294 A JP07648294 A JP 07648294A JP 7648294 A JP7648294 A JP 7648294A JP 3231940 B2 JP3231940 B2 JP 3231940B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はワインダのワイヤ抜け
止め装置に関し、構造物の上端部から吊り下げたワイヤ
に沿ってワインダを介して昇降するゴンドラ等がワイヤ
の無い部分まで下降して落下することを防止できるよう
にしたものである。
【0002】
【従来の技術】ビル,船舶,発電所そして橋梁等の構造
物の構築や補修等の高所作業を安全かつ高能率で行なう
ため、従来の仮設足場に替え、ゴンドラ装置を用いて作
業することも多く、たとえば図9に示すように、構造物
1の上端部にワイヤ2の一端を固定して吊り下げ、ゴン
ドラ3内に取付けたワインダ(巻上機)4を駆動するこ
とでゴンドラ3をワイヤ2に沿って昇降して作業を行う
ようにしている。
【0003】このようなゴンドラ装置等に用いられるワ
インダ4は、駆動用のモータとブレーキ装置とが連結さ
れた回転シーブにワイヤ2を巻き掛けるようにし、回転
シーブとワイヤ2との間に発生する摩擦力による保持力
を利用してワイヤ2に沿って昇降したり、所定の位置に
停止できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ワインダ4を用いてゴンドラ3等を昇降する場合、構造
物1の上端部から吊り下げたワイヤ2の長さが短いと、
下降の際にワインダ4に巻き掛けられていたワイヤ2が
抜ける恐れがあり、ゴンドラ3の落下を招く恐れがあ
る。
【0005】そこで、ワイヤの有無を検出できるセンサ
を設け、ワインダから抜ける前にこれを検出してワイン
ダの回転シーブを駆動するモータを停止するとともに、
ブレーキを作動させるようにすることが考えられるが、
たとえばゴンドラを構造物に設置する場合に屋上や地上
に置いたゴンドラに取付けたワインダにワイヤをセット
しようとすると、ワイヤの無い状態がセンサで検出され
るためワインダを運転することが出来ず、ワイヤのセッ
トができなくなる。
【0006】一方、ワイヤの有無を検出するセンサの検
出信号を切換スイッチ等で切り換えて利用しないように
することも考えられるが、万一リセットせずにワインダ
を使用すると、センサが何等機能せずワイヤの抜けを検
出することができ無くなってしまい、安全上切換スイッ
チを設けることは好ましくない。
【0007】この発明はかかる従来技術の課題に鑑みて
なされたもので、ゴンドラの落下を招くような空中で
は、ワインダからのワイヤの抜け止めができるととも
に、地上などでワイヤをセットする場合には、何等支障
なくワインダの運転ができるワインダのワイヤ抜け止め
装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
この発明の請求項1記載のワインダのワイヤ抜け止め装
置は、ワインダの回転駆動されるシーブに巻き掛けられ
たワイヤに沿って当該ワインダごと昇降される昇降体に
備えられるワイヤ抜け止め装置であって、前記ワインダ
をワイヤに加わる荷重の有無による地上と空中とで上下
移動可能に昇降体に支持する一方、このワインダの上下
移動により地上と空中とを検出する地上空中検出リミッ
トスイッチを設け、このワインダに巻き掛けられたワイ
ヤのワインダ下方に対向してワイヤの挾圧方向に移動可
能な一対のワイヤガイドローラを設けるとともに、この
ワイヤガイドローラの移動によりワイヤの有無を検出す
るワイヤ有無検出リミットスイッチを設け、このワイヤ
有無検出リミットスイッチの検出信号および地上空中検
出リミットスイッチのオンオフ信号により空中でワイヤ
の存在がない場合にのみ前記ワインダを停止する制御信
号を出力する制御装置を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0009】また、この発明の請求項2記載のワインダ
のワイヤ抜け止め装置は、前記請求項1の構成に替え、
前記地上空中検出リミットスイッチを省いて前記ワイヤ
有無検出リミットスイッチで兼用する一方、前記ワイン
ダの上下をリンク機構を介して前記ワイヤ有無検出リミ
ットスイッチを動作可能に構成したことを特徴とするも
のである。
【0010】さらに、この発明の請求項3記載のワイン
ダのワイヤ抜け止め装置は、請求項1記載の構成に替
え、前記ワイヤガイドローラに替え、ワイヤの有無によ
り揺動する揺動アームを設け、この揺動アームで前記ワ
イヤ有無検出リミットスイッチを動作させることを特徴
とするものである。
【0011】また、この発明の請求項4記載のワインダ
のワイヤ抜け止め装置は、請求項1記載の構成に替え、
地上空中検出リミットスイッチを省いて前記揺動アーム
で動作される前記ワイヤ有無検出リミットスイッチで兼
用する一方、前記揺動アームに補助アームを一体に設け
て前記ワインダの上下動を検出する検出ロッドにより揺
動可能に構成したことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】この発明の請求項1記載のワインダのワイヤ抜
け止め装置によれば、昇降体に上下移動できるようにワ
インダを取付けてワイヤに荷重が加わる空中と地上とで
ワインダの上下位置が変わるようにし、これを地上空中
検出リミットスイッチで検出するようにし、ワインダの
下方にワイヤが挿通されるガイドローラを挾圧方向に移
動できるようにしてガイドローラの移動からワイヤの有
無をワイヤ有無検出リミットスイッチで検出するように
しており、制御装置によって空中でワイヤが無い状態と
なった場合にのみワインダを停止してワイヤの抜けを防
止できるようにする一方、地上では、ワイヤがなくとも
ワインダを自由に運転できるようにしている。
【0013】また、この発明の請求項2記載のワインダ
のワイヤ抜け止め装置によれば、請求項1の地上空中検
出リミットスイッチを省くとともに、ワインダの上下動
をリンク機構でワイヤ有無検出リミットスイッチに伝達
して動作させるようにしており、ワイヤがなく、空中で
あるときにのみワイヤ有無検出リミットスイッチがオフ
の状態となるようにし、これにより、制御装置で何等切
換えの必要なしに自動的に、地上では、ワイヤがなくと
もワインダを運転できるようになり、空中では、ワイヤ
の無い状態が検出されるとワインダを停止できるように
なる。
【0014】さらに、この発明の請求項3記載のワイン
ダのワイヤ抜け止め装置によれば、請求項1のワイヤを
挾圧するガイドローラの移動によるワイヤの有無の検出
に替え、揺動アームを設けてワイヤ有無検出リミットス
イッチを動作させるようにしており、これによっても制
御装置で何等切換えの必要なしに自動的に、地上では、
ワイヤがなくともワインダを運転できるようになり、空
中では、ワイヤの無い状態が検出されるとワインダを停
止できるようになる。
【0015】また、この発明の請求項4記載のワインダ
のワイヤ抜け止め装置は、請求項3の揺動アームに補助
アームを取付けて補助アームをワインダの上下動作を検
出する検出ロッドに当接させて揺動させるようにしてお
り、ワイヤがなく、空中であるときにのみワイヤ有無検
出リミットスイッチがオフの状態となるようにし、これ
により、1つのリミットスイッチと制御装置で何等切換
えの必要なしに自動的に、地上では、ワイヤがなくとも
ワインダを運転できるようになり、空中では、ワイヤの
無い状態が検出されるとワインダを停止できるようにな
る。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき詳細
に説明する。図1〜図3はこの発明のワインダのワイヤ
抜け止め装置の一実施例にかかり、図1は空中での状態
の断面図、図2は地上での状態の断面図、図3は拡大断
面図である。
【0017】このワインダのワイヤの抜け止め装置10
は、たとえば図9に示すような構造物1の外壁作業に使
用されるゴンドラ3の昇降用のワインダ4に巻き掛けら
れるワイヤ2の抜け止めをゴンドラ3およびワインダ4
が空中にある場合にのみ行い、地上では、ワインダ4が
自由に運転できるようにしたものである。
【0018】このワインダのワイヤの抜け止め装置10
では、ゴンドラ3にワインダ4を取付けるためのワイン
ダ架台11の両側に上下方向に長い長孔12が形成して
あり、これら2つの長孔12にワインダ4のピン13が
装着され、ワインダ架台11に対してワインダ4が長孔
12の長さ分だけ上下に移動できるようにしてある。
【0019】また、このワインダ架台11には、ワイン
ダ4に巻き掛けられたワイヤ2の端末が挿通される貫通
孔14が形成されており、この貫通孔14の大きさがワ
インダ4の下方に突き出た突出部4aも入ることができ
るようにしてある。
【0020】したがって、ゴンドラ3及びワインダ4が
空中にある状態では、ワイヤ2に荷重が加わるため、ワ
インダ架台11に対してワインダ4が引き上げられた状
態になって長孔12の上端にピン13が位置することに
なる(図1参照)一方、ゴンドラ3及びワインダ4が地
上等にある状態では、ワイヤ2に荷重が加わらず、ワイ
ンダ4がその自重でワインダ架台11に載置された状態
になって長孔12の下端にピン13が位置するととも
に、ワインダ架台11の貫通孔14にワインダ4の突出
部4aが位置することになり(図2参照)、このワイン
ダ4のワインダ架台11に対する上下移動を利用して空
中と地上とを検出する。
【0021】そこで、ワインダ架台11には、ワインダ
4に巻き掛けられたワイヤ2の端末側が垂れ下がる貫通
孔14の下側に箱状のセンサ取付台15が取付けてあ
り、貫通孔14に対応する位置に上下に貫通してワイヤ
孔16が形成してある。
【0022】そして、センサ取付台15の上面のワイヤ
孔16内に上下に移動するほぼ円筒状のワイヤガイド1
7が装着され、上端に形成した大径部17aとセンサ取
付台15の上面との間にばね18が介装され、ワイヤガ
イド17を上方に付勢するようになっており、ワイヤガ
イド17の下端部外周は円すい状に削り落として形成さ
れた傾斜面のカム17bが形成してある。なお、このワ
イヤガイド17には、上端位置を規制するストッパリン
グ17cが取付けられている。
【0023】このワイヤガイド17のカム17bには、
中間部が支持された揺動リンク19の上部に取付けたア
ーム20先端のカムローラ21が接触して転動するよう
になっており、ワイヤガイド17の上下動によってカム
17bが上下することでアーム20が左右に移動し、こ
れによって揺動リンク19が揺動する。
【0024】この揺動リンク19には、上端部にばね2
2が当られてカムローラ21をワイヤガイド17のカム
17bに常に押し付けるようにしてある。この揺動リン
ク19の下端部には、水平リンク23が連結してあり、
この水平リンク23の先端部でリミットスイッチ24を
オン・オフするようになっている。
【0025】したがって、ワイヤガイド17がワインダ
4の突出部4aで押されて下降した地上にある状態で
は、カム17bでカムローラ21がばね22に抗して押
し戻された状態となり、揺動リンク19に連結した水平
リンク23は押出され、リミットスイッチ24はオンの
状態になり、逆に、ワインダ4が空中になると、ワイン
ダ4が上昇するため、揺動リンク19を介して水平リン
ク23が引き戻され、リミットスイッチ24がオフの状
態になることで、地上と空中とを検出することができ
る。
【0026】また、このセンサ取付台15には、ワイヤ
孔16のワイヤ2が垂れ下がる部分を挾む左右両側に一
対のワイヤガイドローラ25が配置され、一方のワイヤ
ガイドローラ25aが左右方向に移動できるように水平
リンク23の長孔23aで支持され、他方のワイヤガイ
ドローラ25bはセンサ取付台15に支持され、2つの
ワイヤガイドローラ25a,25bでワイヤ2を挾むこ
とができるようワイヤガイドローラ25aをばね26で
押し付けるようにしてある。
【0027】この移動するワイヤガイドローラ25aの
外周端はリミットスイッチ24をオン・オフできる位置
に配置され、ワイヤガイドローラ25間にワイヤ2が挿
通され、ワイヤガイドローラ25aが外側に移動したと
きにリミットスイッチ24をオンにし、逆に、ワイヤ2
がなくワイヤガイドローラ25aが内側に押し戻された
ときにリミットスイッチ24がオフになるようにしてあ
る。
【0028】したがって、このリミットスイッチ24は
水平リンク23によって押された場合でも、ワイヤガイ
ドローラ25aで押された場合のいずれでもオンにな
り、両方が退避した状態にならなければオフの状態にな
ることはない。
【0029】なお、リミットスイッチ24を1つだけと
し、ガイドローラ25aと水平リンク23の両方でオン
・オフするようにしたが、図4に示すように、リミット
スイッチ24をガイドローラ25aに対してオン・オフ
するワイヤ有無検出用のリミットスイッチとし、水平リ
ンク23に対して別にリミットスイッチ27を設けて地
上空中検出リミットスイッチとすることも可能である。
【0030】このようなリミットスイッチ24(27)
の検出信号は制御装置28に入力され、制御装置28に
よってワインダ4の運転を制御できるようになってい
る。
【0031】このように構成したワインダのワイヤ抜け
止め装置10の動作とともに、ワイヤの抜け止めについ
て説明する。
【0032】A. 空中でワイヤの抜け止めが必要な場
合 ゴンドラ3及びワインダ4が空中にある場合には、図1
に示すように、ワイヤ2にゴンドラ3及びワインダ4が
吊り下げられた状態にあり、ワインダ架台11の長孔1
2に対してワインダ4のピン13が上端に位置した状態
となってワインダ4が長孔12の分だけ上昇する。
【0033】すると、ワインダ4の上昇によって突出部
4aに当接しているワイヤガイド17がばね18によっ
て押し上げられてワインダ架台11の貫通孔14内に入
った状態になる。
【0034】こうしてワイヤガイド17が上昇すると、
ワイヤガイド17のカム17bに当接しているカムロー
ラ21がばね22によって押し出された状態となり、ア
ーム20を介して揺動リンク19に連結した水平リンク
23は押し戻される。
【0035】このため、リミットスイッチ24はオフの
状態になり、空中であることを検出する。
【0036】この状態で、2つのワイヤガイドローラ2
5a,25bの間にワイヤ2があれば、ワイヤガイドロ
ーラ25aが外側に押出され、リミットスイッチ24が
オンの状態になることから、制御装置28によってワイ
ンダ4の運転を継続することができる。
【0037】一方、ワインダ4からワイヤ2が抜けるよ
うな状態になってワイヤ2の端末がワイヤガイドローラ
25a,25bを通過すると、ワイヤガイドローラ25
aがばね26で押し戻されてリミットスイッチ24がオ
フの状態となり、空中であることから水平リンク23に
よるリミットスイッチ24の信号もオフとなることか
ら、ワイヤ2の抜けが検出され、制御装置28からワイ
ンダ4に停止信号を出力することで、ワイヤ2の抜けが
防止される。
【0038】なお、このワイヤ2の抜け防止の動作は、
リミットスイッチ24を1台だけとした場合もリミット
スイッチ27との2台とした場合も同様であり、1台だ
けの場合には、地上であるか空中であるかの区別は出来
ないが、ワイヤの抜け防止の必要があるか否かの検出は
行うことができる。
【0039】B. 地上や屋上でワイヤのセットが必要
な場合 ゴンドラ3及びワインダ4が地上や屋上にある場合に
は、図2に示すように、ワイヤ2を介してゴンドラ3及
びワインダ4に荷重が加わらない状態となり、ワインダ
架台11の長孔12に対してワインダ4のピン13が下
端に位置した状態となってワインダ4がワインダ架台1
1に載置された下降状態になる。
【0040】すると、ワインダ4の下降によって突出部
4aがワインダ架台11の貫通孔14内に入った状態に
なって突出部4aに当接しているワイヤガイド17がば
ね18に抗して押し下げられた状態になる。
【0041】こうしてワイヤガイド17が下降すると、
ワイヤガイド17のカム17bも下降してカムローラ2
1がばね22に抗して押し戻された状態となり、アーム
20を介して揺動リンク19に連結した水平リンク23
は押出され、リミットスイッチ24はオンの状態になっ
て地上であることが検出される。
【0042】一方、ワイヤガイドローラ25a,25b
の間にワイヤ2がないため、ワイヤガイドローラ25a
はばね26で押し戻され、リミットスイッチ24をオフ
の状態にするようになる。
【0043】このようなリミットスイッチ24の状態、
すなわち、制御装置28には、リミットスイッチ24の
オンの信号が入力されることからワイヤ2の有無にかか
わらず、制御装置28を介してワインダ4の運転が継続
できる状態になる。
【0044】したがって、ワインダ4を運転しながらワ
イヤ2を回転シーブに巻き掛けるためのワイヤ2のセッ
トを行うことができる。
【0045】このようなワインダの位置とワインダの操
作可能な状態との関係を表にして示したものが表1であ
り、(a)はリミットスイッチを2つで構成した場合で
あり、(b)はリミットスイッチを1つで構成した場合
をそれぞれ示す。
【0046】
【表1】
【0047】以上のように、このワインダのワイヤ抜け
止め装置10によれば、空中でワイヤ2が抜ける場合の
みに自動的にワイヤ2の抜け止めを行うことができると
ともに、地上や屋上などでは、ワイヤ2の差し込みなど
のセットができる。
【0048】次に、他の発明のワインダのワイヤ抜け止
め装置の一実施例について、図5〜図7により説明す
る。
【0049】このワインダのワイヤ抜け止め装置30
は、ゴンドラ3およびワインダ4が地上にあるか、空中
であるかの検出のための構成およびワイヤ有無検出用の
リミットスイッチの配置が異なるものである。
【0050】このワインダのワイヤ抜け止め装置30で
は、ワイヤ2の有無を検出するためのワイヤ有無検出リ
ミットスイッチ31がワインダ4内に取付けられ、この
リミットスイッチ31を揺動することでオン・オフする
アーム32の先端にローラ33が取付けてあり、このロ
ーラ33がワインダ4の回転シーブに巻き掛けられるワ
イヤの側面に接触する状態とワイヤがなく接触しない状
態との間を揺動することで、ワイヤ有無検出リミットス
イッチ31をオン・オフしてワイヤ2の有無を検出す
る。
【0051】このワインダのワイヤ抜け止め装置30で
の地上と空中との検出では、ワインダ架台11に対して
長孔12とピン13を介してワインダ4を取付けるよう
にしておき、ワインダ4の底部に貫通孔34が形成さ
れ、ワインダ架台11表面と対向するようになってお
り、この貫通孔34に上下動する地上検出ロッド35が
装着してある。
【0052】そして、ワインダ4内のワイヤ有無検出リ
ミットスイッチ31を兼用して地上と空中とを検出する
よう、ワイヤ有無検出リミットスイッチ31を揺動する
ことでオン・オフするアーム32に一体に補助アーム3
6が設けられ、その先端のローラ37が地上検出ロッド
35の上面に接触させてある。
【0053】なお、ワイヤ有無検出リミットスイッチ3
1を1つだけとし、揺動する2つのアーム32と補助ア
ーム36の両方でオン・オフするようにしたが、図8に
示すように、アーム32でオン・オフされるワイヤ有無
検出リミットスイッチ31とは別に、補助アーム36で
オン・オフする地上空中検出リミットスイッチ38を設
けることも可能である。
【0054】このようなワイヤ有無検出リミットスイッ
チ31(地上空中検出リミットスイッチ38)の検出信
号は制御装置39に入力され、制御装置39によってワ
インダ4の運転を制御できるようになっている。
【0055】このように構成したワインダのワイヤ抜け
止め装置30の動作とともに、ワイヤの抜け止めについ
て説明する。
【0056】A. 空中でワイヤの抜け止めが必要な場
合 ゴンドラ3及びワインダ4が空中にある場合には、図5
に示すように、ワイヤ2にゴンドラ3及びワインダ4が
吊り下げられた状態にあり、ワインダ架台11の長孔1
2に対してワインダ4のピン13が上端に位置した状態
となってワインダ4が長孔12の分だけ上昇する。
【0057】すると、ワインダ4の上昇によってワイン
ダ4の底面が上昇し、貫通孔34内に位置する地上検出
ロッド35が相対的に下降して補助アーム36のローラ
37が下方になるように揺動し、ワイヤ有無検出リミッ
トスイッチ31がオフになる。
【0058】この状態で、ワイヤ2がワインダ4から垂
れ下がった状態であれば、ワイヤ2の側面に接触するロ
ーラ33によってアーム32が押し戻されてワイヤ有無
検出リミットスイッチ31がオンの状態になる。
【0059】こうしてワイヤ有無検出リミットスイッチ
31の検出信号が制御装置39に入力されるが、ワイヤ
2の存在によるオンの信号が入力されることによって制
御装置39を介してワインダ4の運転が継続できる。
【0060】一方、ワインダ4からワイヤ2が抜けるよ
うな状態になってワイヤ2の端末がアーム32のローラ
33を通過すると、アーム32が上方に押し上げられる
ようになってアーム32によるワイヤ有無検出リミット
スイッチ31もオフの状態になり、制御装置39には、
オフの信号のみが入力され、制御装置39からワインダ
4に停止信号を出力することで、ワイヤ2の抜けが防止
される。
【0061】B. 地上や屋上でワイヤのセットが必要
な場合 ゴンドラ3及びワインダ4が地上や屋上にある場合に
は、図6に示すように、ワイヤ2を介してゴンドラ3及
びワインダ4に荷重が加わらない状態となり、ワインダ
架台11の長孔12に対してワインダ4のピン13が下
端に位置した状態となってワインダ4がワインダ架台1
1に載置された下降状態になる。
【0062】すると、ワインダ4の下降によってワイン
ダ4の貫通孔34内に位置する地上検出ロッド35が相
対的に上昇した状態となって補助アーム36のローラ3
7が上方になるように揺動し、ワイヤ有無検出リミット
スイッチ31がオンになる。
【0063】この状態でワイヤ2が存在しないと、ロー
ラ33を介してアーム32を下方に押しさげる力がな
く、ワイヤ有無検出リミットスイッチ31をオフとする
状態になるが、制御装置39には、補助アーム36から
のワイヤ有無検出リミットスイッチ31からのオンの信
号が入力されることから、ワイヤ2の存在・不存在にか
かわらずワインダ4を運転することができる。
【0064】したがって、ワインダ4を運転しながらワ
イヤ2を回転シーブに巻き掛けるためのワイヤ2のセッ
トを行うことができる。
【0065】このようなワインダの位置とワインダの操
作可能な状態との関係を表にして示したものが表2であ
り、(a)はリミットスイッチを2つで構成した場合で
あり、(b)はリミットスイッチを1つで構成した場合
をそれぞれ示す。
【0066】
【表2】
【0067】以上のように、このワインダのワイヤ抜け
止め装置30によれば、空中でワイヤ2が抜ける場合の
みに自動的にワイヤ2の抜け止めを行うことができると
ともに、地上や屋上などでは、ワイヤ2の差し込みなど
のセットができる。
【0068】なお、上記各実施例では、昇降体とワイン
ダとの間を上下移動可能に連結する機構を長孔とピンに
よる場合で説明したが、これに限らず、他の構造を用い
るようにしても良い。
【0069】
【発明の効果】以上、一実施例とともに具体的に説明し
たようにこの発明の請求項1記載のワインダのワイヤ抜
け止め装置によれば、昇降体に上下移動できるようにワ
インダを取付けてワイヤに荷重が加わる空中と地上とで
ワインダの上下位置が変わるようにし、これを地上空中
検出リミットスイッチで検出するようにし、ワインダの
下方にワイヤが挿通されるガイドローラを挾圧方向に移
動できるようにしてガイドローラの移動からワイヤの有
無をワイヤ有無検出リミットスイッチで検出するように
したので、制御装置によって空中でワイヤが無い状態と
なった場合にのみワインダを停止してワイヤの抜けを防
止できるとともに、地上では、ワイヤがなくともワイン
ダを自由に運転することができる。
【0070】また、この発明の請求項2記載のワインダ
のワイヤ抜け止め装置によれば、請求項1の地上空中検
出リミットスイッチを省くとともに、ワインダの上下動
をリンク機構でワイヤ有無検出リミットスイッチに伝達
して動作させるようにしたので、ワイヤがなく、しかも
空中であるときにのみワイヤ有無検出リミットスイッチ
がオフの状態となり、これにより、制御装置で何等切換
えの必要なしに自動的に、地上では、ワイヤがなくとも
ワインダを運転できるようになるとともに、空中では、
ワイヤの無い状態が検出されるとワインダを停止してワ
イヤの抜け止めができる。
【0071】さらに、この発明の請求項3記載のワイン
ダのワイヤ抜け止め装置によれば、請求項1のワイヤを
挾圧するガイドローラの移動によるワイヤの有無の検出
に替え、揺動アームを設けてワイヤ有無検出リミットス
イッチを動作させるようにしたので、これによっても制
御装置で何等切換えの必要なしに自動的に、地上では、
ワイヤがなくともワインダを運転できるようになり、空
中では、ワイヤの無い状態が検出されるとワインダを停
止してワイヤの抜け止めを行うことができる。
【0072】また、この発明の請求項4記載のワインダ
のワイヤ抜け止め装置によれば、請求項3の揺動アーム
に補助アームを取付けて補助アームをワインダの上下動
作を検出する検出ロッドに当接させて揺動させるように
したので、ワイヤがなく、しかも空中であるときにのみ
ワイヤ有無検出リミットスイッチがオフの状態となるよ
うにでき、これにより、1つのリミットスイッチと制御
装置で何等切換えの必要なしに自動的に、地上では、ワ
イヤがなくともワインダを運転できるようになり、空中
では、ワイヤの無い状態が検出されるとワインダを停止
してワイヤの抜け止めができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のワインダのワイヤ抜け止め装置の一
実施例にかかる空中での状態の断面図である。
【図2】この発明のワインダのワイヤ抜け止め装置の一
実施例にかかる地上での状態の断面図である。
【図3】この発明のワインダのワイヤ抜け止め装置の一
実施例にかかる拡大断面図である。
【図4】この発明のワインダのワイヤ抜け止め装置の他
の一実施例にかかる拡大断面図である。
【図5】他の発明のワインダのワイヤ抜け止め装置の一
実施例にかかる空中での状態の断面図である。
【図6】他の発明のワインダのワイヤ抜け止め装置の一
実施例にかかる地上での状態の断面図である。
【図7】他の発明のワインダのワイヤ抜け止め装置の一
実施例にかかる拡大断面図である。
【図8】他の発明のワインダのワイヤ抜け止め装置の他
の一実施例にかかる拡大断面図である。
【図9】この発明が適用されるワインダの使用状態の一
例にかかる説明図である。
【符号の説明】
1 構造物 2 ワイヤ 3 ゴンドラ 4 ワインダ 4a 突出部 10 ワインダのワイヤ抜け止め装置 11 ワインダ架台 12 長孔 13 ピン 14 貫通孔 15 センサ取付台 16 ワイヤ孔 17 ワイヤガイド 17a 大径部 17b カム 17c ストッパリング 18 ばね 19 揺動リンク 20 アーム 21 カムローラ 22 ばね 23 水平リンク 24 リミットスイッチ(ワイヤ有無検出用) 25 ワイヤガイドローラ 26 ばね 27 リミットスイッチ(地上空中検出用) 28 制御装置 30 ワインダのワイヤ抜け止め装置 31 ワイヤ有無検出リミットスイッチ 32 アーム 33 ローラ 34 貫通孔 35 地上検出ロッド 36 補助アーム 37 ローラ 38 地上空中検出リミットスイッチ 39 制御装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−207276(JP,A) 実開 昭50−85967(JP,U) 実開 昭57−158861(JP,U) 実開 平5−32386(JP,U) 実開 昭61−28788(JP,U) 実開 昭59−122342(JP,U) 実公 昭43−24029(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66D 1/54 E04G 3/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワインダの回転駆動されるシーブに巻き掛
    けられたワイヤに沿って当該ワインダごと昇降される昇
    降体に備えられるワイヤ抜け止め装置であって、前記ワ
    インダをワイヤに加わる荷重の有無による地上と空中と
    で上下移動可能に昇降体に支持する一方、このワインダ
    の上下移動により地上と空中とを検出する地上空中検出
    リミットスイッチを設け、このワインダに巻き掛けられ
    たワイヤのワインダ下方に対向してワイヤの挾圧方向に
    移動可能な一対のワイヤガイドローラを設けるととも
    に、このワイヤガイドローラの移動によりワイヤの有無
    を検出するワイヤ有無検出リミットスイッチを設け、こ
    のワイヤ有無検出リミットスイッチの検出信号および地
    上空中検出リミットスイッチのオンオフ信号により空中
    でワイヤの存在がない場合にのみ前記ワインダを停止す
    る制御信号を出力する制御装置を設けたことを特徴とす
    るワインダのワイヤ抜け止め装置。
  2. 【請求項2】前記地上空中検出リミットスイッチを省い
    て前記ワイヤ有無検出リミットスイッチで兼用する一
    方、前記ワインダの上下をリンク機構を介して前記ワイ
    ヤ有無検出リミットスイッチを動作可能に構成したこと
    を特徴とする請求項1記載のワインダのワイヤ抜け止め
    装置。
  3. 【請求項3】前記ワイヤガイドローラに替え、ワイヤの
    有無により揺動する揺動アームを設け、この揺動アーム
    で前記ワイヤ有無検出リミットスイッチを動作させるこ
    とを特徴とする請求項1記載のワインダのワイヤ抜け止
    め装置。
  4. 【請求項4】地上空中検出リミットスイッチを省いて前
    記揺動アームで動作される前記ワイヤ有無検出リミット
    スイッチで兼用する一方、前記揺動アームに補助アーム
    を一体に設けて前記ワインダの上下動を検出する検出ロ
    ッドにより揺動可能に構成したことを特徴とする請求項
    3記載のワインダのワイヤ抜け止め装置。
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