JP3231914B2 - 成膜方法及び成膜装置 - Google Patents
成膜方法及び成膜装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成膜方法及び成膜装置
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスはDRAMに代表される
ように高集積化、微細化が進んでおり、デバイスの構
造、プロセスにおいて種々の改良、検討が必要になって
きている。その中でも配線技術は、従来のスパッタ膜で
は0.5μm程度ものコンタクトホールやスルーホール
の埋め込みに対応することが非常に困難であることか
ら、注目されている。そして微細な配線層を形成する好
適な技術としてホール内にタングステン(W)をCVD
(Chemical vapor depositio
n)法により埋め込む技術(W−CVD法)が検討さ
れ、実用化されつつある。
ように高集積化、微細化が進んでおり、デバイスの構
造、プロセスにおいて種々の改良、検討が必要になって
きている。その中でも配線技術は、従来のスパッタ膜で
は0.5μm程度ものコンタクトホールやスルーホール
の埋め込みに対応することが非常に困難であることか
ら、注目されている。そして微細な配線層を形成する好
適な技術としてホール内にタングステン(W)をCVD
(Chemical vapor depositio
n)法により埋め込む技術(W−CVD法)が検討さ
れ、実用化されつつある。
【0003】W−CVD法の中でもブランクットW−C
VD法と呼ばれる埋め込み法は、マイグレーション配線
に強く、特にスルーホールの埋め込みでは熱ストレスに
強いなどの利点があるため、有効な方法である。この方
法では、図5に示すように配線膜11をパターンエッチ
ングしてコンタクトホールやスルーホールなどのホール
12が形成されたウエハに対してWF6 ガスなどの処理
ガスを用いてホール12がW膜13内に埋まるようにW
膜13を成膜し、その後酸化膜11が露出するまでW膜
13をエッチング(エッチバック)してホール12内に
Wを残すようにして配線層が形成される。
VD法と呼ばれる埋め込み法は、マイグレーション配線
に強く、特にスルーホールの埋め込みでは熱ストレスに
強いなどの利点があるため、有効な方法である。この方
法では、図5に示すように配線膜11をパターンエッチ
ングしてコンタクトホールやスルーホールなどのホール
12が形成されたウエハに対してWF6 ガスなどの処理
ガスを用いてホール12がW膜13内に埋まるようにW
膜13を成膜し、その後酸化膜11が露出するまでW膜
13をエッチング(エッチバック)してホール12内に
Wを残すようにして配線層が形成される。
【0004】ここで従来のWの成膜処理は、図1に示す
ように真空容器内よりなる処理室1内に設けられた、抵
抗発熱線よりなるヒータ14を内蔵した載置台15上に
ウエハ10を載置してヒータ14によりウエハ10を所
定の成膜温度に加熱すると共に、処理室1を排気口16
より排気して所定の真空度に維持しながら、処理ガス例
えばWF6 ガスを処理ガス供給部17を通じてウエハ1
0表面に供給し、WF6 ガスの熱分解により生成された
Wがウエハ10表面に堆積してW膜が形成される。
ように真空容器内よりなる処理室1内に設けられた、抵
抗発熱線よりなるヒータ14を内蔵した載置台15上に
ウエハ10を載置してヒータ14によりウエハ10を所
定の成膜温度に加熱すると共に、処理室1を排気口16
より排気して所定の真空度に維持しながら、処理ガス例
えばWF6 ガスを処理ガス供給部17を通じてウエハ1
0表面に供給し、WF6 ガスの熱分解により生成された
Wがウエハ10表面に堆積してW膜が形成される。
【0005】そしてこの場合の成膜温度については、温
度が高過ぎると埋め込み特性が悪くなってボイドの発生
の要因などになるし、また温度が低過ぎるとモフォロジ
ー(W膜の表面状態)が悪くなってW膜の表面が粗くな
り、これによりエッチバックしたときにこの表面状態が
Wの埋め込み部分の表面に転写されて、後のステッパに
よる光学像の形成に不都合を生じるなどの問題が生じる
ため、埋め込み特性とモフォロジーとの両方をそこそこ
に満足する温度にウエハ表面が維持されるようにヒータ
の発熱量を設定していた。
度が高過ぎると埋め込み特性が悪くなってボイドの発生
の要因などになるし、また温度が低過ぎるとモフォロジ
ー(W膜の表面状態)が悪くなってW膜の表面が粗くな
り、これによりエッチバックしたときにこの表面状態が
Wの埋め込み部分の表面に転写されて、後のステッパに
よる光学像の形成に不都合を生じるなどの問題が生じる
ため、埋め込み特性とモフォロジーとの両方をそこそこ
に満足する温度にウエハ表面が維持されるようにヒータ
の発熱量を設定していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところでWの成膜温度
は、上述のようにモフォロジーと埋め込め特性について
の最適温度に開きがあるため、両者の兼ね合いで決定す
るとはいっても埋め込み時にボイドが発生しない温度領
域に設定すると、W膜の表面の粗さをあまり小さくする
ことができない。しかしながらパターンの線幅が非常に
微細化しているので、ウエハの表面に粗い部分が存在す
るとステッパによるリソグラフィ工程において精度の高
い光学像が得られなくなるという問題が起こりつつあ
る。
は、上述のようにモフォロジーと埋め込め特性について
の最適温度に開きがあるため、両者の兼ね合いで決定す
るとはいっても埋め込み時にボイドが発生しない温度領
域に設定すると、W膜の表面の粗さをあまり小さくする
ことができない。しかしながらパターンの線幅が非常に
微細化しているので、ウエハの表面に粗い部分が存在す
るとステッパによるリソグラフィ工程において精度の高
い光学像が得られなくなるという問題が起こりつつあ
る。
【0007】本発明は、このような事情のもとになされ
たものであり、その目的は、良好な埋め込みを行うこと
ができかつ表面の粗さを小さくすることのできる成膜方
法を提供することにある。
たものであり、その目的は、良好な埋め込みを行うこと
ができかつ表面の粗さを小さくすることのできる成膜方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、気密
な容器内に設けられ、凹部を有する被処理体の被処理面
に処理ガスを供給し、化学的気相反応により被処理面全
面に亘って薄膜を形成する成膜方法において、被処理体
を第1の温度に加熱して成膜処理を行い、前記凹部を埋
め込む第1の工程と、次いで被処理体を前記第1の温度
よりも高い第2の温度に加熱して成膜処理を行い、埋め
込まれた前記凹部の上に更に薄膜を形成する第2の工程
と、を含むことを特徴とする。
な容器内に設けられ、凹部を有する被処理体の被処理面
に処理ガスを供給し、化学的気相反応により被処理面全
面に亘って薄膜を形成する成膜方法において、被処理体
を第1の温度に加熱して成膜処理を行い、前記凹部を埋
め込む第1の工程と、次いで被処理体を前記第1の温度
よりも高い第2の温度に加熱して成膜処理を行い、埋め
込まれた前記凹部の上に更に薄膜を形成する第2の工程
と、を含むことを特徴とする。
【0009】凹部は、例えばコンタクトホール、スルー
ホール、ライン状の凹部または局所的な島状に配列され
た穴である。
ホール、ライン状の凹部または局所的な島状に配列され
た穴である。
【0010】処理ガスは例えば六フッ化タングステンガ
ス、水素ガス、アルゴンガス及び窒素ガスを含み、成膜
される薄膜はタングステン膜である。第1の温度は例え
ば350℃〜450℃であり、第2の温度は例えば40
0℃〜500℃である。
ス、水素ガス、アルゴンガス及び窒素ガスを含み、成膜
される薄膜はタングステン膜である。第1の温度は例え
ば350℃〜450℃であり、第2の温度は例えば40
0℃〜500℃である。
【0011】本発明である成膜装置は、気密な処理室
と、この処理室の底部に設けられた窓と、この窓の下方
側に設けられ、縦軸の周りに回転する加熱ランプと、前
記処理室内に設けられ、被処理体を載置するための熱容
量の小さい板状の載 置台と、この載置台の上方側に当該
載置台と対向するように設けられ、処理ガスをシャワー
状に供給するためのガス導入部と、前記載置台上の被処
理体の温度を検出する温度検出部と、この温度検出部の
温度検出信号に基づいて加熱ランプへの供給電力を制御
する制御部と、を備え、前記加熱ランプの熱により前記
載置台を介して被処理体を加熱することを特徴とする。
と、この処理室の底部に設けられた窓と、この窓の下方
側に設けられ、縦軸の周りに回転する加熱ランプと、前
記処理室内に設けられ、被処理体を載置するための熱容
量の小さい板状の載 置台と、この載置台の上方側に当該
載置台と対向するように設けられ、処理ガスをシャワー
状に供給するためのガス導入部と、前記載置台上の被処
理体の温度を検出する温度検出部と、この温度検出部の
温度検出信号に基づいて加熱ランプへの供給電力を制御
する制御部と、を備え、前記加熱ランプの熱により前記
載置台を介して被処理体を加熱することを特徴とする。
【0012】
【作用】第1の工程において被埋め込み部の埋め込みに
適した温度に被処理体を加熱しておくことにより均一な
埋め込みができて、ボイドの発生が抑えられる。そして
第2の工程において薄膜のモフォロジーに適した温度に
被処理体を加熱しておくことにより薄膜の表面の粗さを
小さくできる。この場合熱容量の小さい載置台を介し
て、加熱ランプにより被処理体を間接的に加熱すれば、
被処理体の温度を迅速に昇温させることができ、また被
処理体の温度がその裏面の状態に左右されない。
適した温度に被処理体を加熱しておくことにより均一な
埋め込みができて、ボイドの発生が抑えられる。そして
第2の工程において薄膜のモフォロジーに適した温度に
被処理体を加熱しておくことにより薄膜の表面の粗さを
小さくできる。この場合熱容量の小さい載置台を介し
て、加熱ランプにより被処理体を間接的に加熱すれば、
被処理体の温度を迅速に昇温させることができ、また被
処理体の温度がその裏面の状態に左右されない。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。図1
は本発明方法を実施する成膜処理装置の一例を示す図で
あり、図中2は被処理体例えばウエハに成膜処理を行う
ための気密にシールされた処理室である。この処理室2
の頂部には、例えば成膜ガスであるWF6 ガス、H2 ガ
ス、N2 ガス、Ar ガスなどを含む処理ガスを供給する
ための処理ガス供給管21が連結されており、その下端
側にはガス導入室22が形成されている。またガス導入
室22の下面側には、処理ガスを処理室2内に例えばシ
ャワー状に供給するためのガス拡散板23が設けられて
いる。
は本発明方法を実施する成膜処理装置の一例を示す図で
あり、図中2は被処理体例えばウエハに成膜処理を行う
ための気密にシールされた処理室である。この処理室2
の頂部には、例えば成膜ガスであるWF6 ガス、H2 ガ
ス、N2 ガス、Ar ガスなどを含む処理ガスを供給する
ための処理ガス供給管21が連結されており、その下端
側にはガス導入室22が形成されている。またガス導入
室22の下面側には、処理ガスを処理室2内に例えばシ
ャワー状に供給するためのガス拡散板23が設けられて
いる。
【0014】前記処理室2のガス導入室22の下方側に
は、ウエハ10を載置するための載置台3が対向して配
置されており、この載置台3は、処理室2の側壁に固定
された支持枠31に支持されている。
は、ウエハ10を載置するための載置台3が対向して配
置されており、この載置台3は、処理室2の側壁に固定
された支持枠31に支持されている。
【0015】前記載置台3は、後述の加熱ランプの熱を
吸収してウエハ10を間接的に加熱するためのものであ
り、熱容量の小さいものが用いられる。ここで載置台3
の熱容量が小さいとは、材質自体の熱容量が小さいこと
に限られるものではなく、厚さなども考慮して結果的に
熱容量が小さいものであることを意味する。具体的には
載置台3は、熱吸収効率の高いもの例えばアモルファス
カーボン、カーボングラファイト、コンポジットカーボ
ンなどのカーボン系の材質、あるいはSiCなどの黒色
ではない材質に予め成膜して全体を不透明にしたものな
どを用いることができ、その板厚については例えば0.
5〜3mm程度、またその径についてはウエハ10の径
を基準として例えば−10mm(ウエハの周縁より内側
に10mm位置する大きさ)〜+20mm(ウエハの周
縁より外側に20mm位置する大きさ)程度に設定す
る。
吸収してウエハ10を間接的に加熱するためのものであ
り、熱容量の小さいものが用いられる。ここで載置台3
の熱容量が小さいとは、材質自体の熱容量が小さいこと
に限られるものではなく、厚さなども考慮して結果的に
熱容量が小さいものであることを意味する。具体的には
載置台3は、熱吸収効率の高いもの例えばアモルファス
カーボン、カーボングラファイト、コンポジットカーボ
ンなどのカーボン系の材質、あるいはSiCなどの黒色
ではない材質に予め成膜して全体を不透明にしたものな
どを用いることができ、その板厚については例えば0.
5〜3mm程度、またその径についてはウエハ10の径
を基準として例えば−10mm(ウエハの周縁より内側
に10mm位置する大きさ)〜+20mm(ウエハの周
縁より外側に20mm位置する大きさ)程度に設定す
る。
【0016】前記処理室2の下方側外部には、前記載置
台3を加熱するための加熱ランプ4が冷却ガス流路40
を備えたケース41内に設けられており、前記載置台3
に対向する処理室2の底壁は、例えば石英ガラスやサフ
ァイヤなどからなる窓42により構成されている。前記
加熱ランプ4は、例えばプッチンランプ、タングステン
ランプあるいはハロゲンランプなどを用いることがで
き、例えば回転機構43により回転される回転テーブル
44上に複数個配置されている。
台3を加熱するための加熱ランプ4が冷却ガス流路40
を備えたケース41内に設けられており、前記載置台3
に対向する処理室2の底壁は、例えば石英ガラスやサフ
ァイヤなどからなる窓42により構成されている。前記
加熱ランプ4は、例えばプッチンランプ、タングステン
ランプあるいはハロゲンランプなどを用いることがで
き、例えば回転機構43により回転される回転テーブル
44上に複数個配置されている。
【0017】前記載置台3の上面側には温度検出手段例
えば熱電対5が設けられており、この熱電対5によりウ
エハ10の例えば裏面周縁部の温度が検出される。前記
加熱ランプ4の給電線45は温度設定部61や電力制御
手段62などを含む制御部6に接続されており、この制
御部6は、前記熱電対5よりの温度検出信号を信号ケー
ブル63を介して取り込むと共に、この温度検出信号
と、所定の温度設定プログラムなどを備えた温度設定部
61の設定信号とに基づいて電力制御手段62を介して
加熱ランプ4の照射量を制御するように構成されてい
る。
えば熱電対5が設けられており、この熱電対5によりウ
エハ10の例えば裏面周縁部の温度が検出される。前記
加熱ランプ4の給電線45は温度設定部61や電力制御
手段62などを含む制御部6に接続されており、この制
御部6は、前記熱電対5よりの温度検出信号を信号ケー
ブル63を介して取り込むと共に、この温度検出信号
と、所定の温度設定プログラムなどを備えた温度設定部
61の設定信号とに基づいて電力制御手段62を介して
加熱ランプ4の照射量を制御するように構成されてい
る。
【0018】前記処理室2の側壁には、冷媒流路24、
及び図示しない真空ポンプに接続される排気孔20が形
成されており、当該側壁の一部は載置台3及びその下方
領域を囲むように処理室2の内部へ突出して形成される
と共に、その突出部25には、載置台3の側方及び下方
側に処理ガスが回り込まないように例えばN2 ガスなど
のパージガスを供給するためのパージガス供給路26が
形成されている。
及び図示しない真空ポンプに接続される排気孔20が形
成されており、当該側壁の一部は載置台3及びその下方
領域を囲むように処理室2の内部へ突出して形成される
と共に、その突出部25には、載置台3の側方及び下方
側に処理ガスが回り込まないように例えばN2 ガスなど
のパージガスを供給するためのパージガス供給路26が
形成されている。
【0019】次に上述の成膜処理装置を用いて行われる
本発明方法の一例について述べる。先ず被処理体である
ウエハ例えば図2(a)に示すようにポリシリコン膜7
1の表面に酸化シリコン膜72及びコンタクトホールや
スルーホールなどの被埋め込み部であるホール73が形
成されたウエハ10を図示しない搬送手段により載置台
3上に載置する。次いで加熱ランプ4により載置台3を
加熱し、この載置台3を介してウエハ10を加熱すると
共に、図示しない真空ポンプにより排気孔20を通じて
排気する。
本発明方法の一例について述べる。先ず被処理体である
ウエハ例えば図2(a)に示すようにポリシリコン膜7
1の表面に酸化シリコン膜72及びコンタクトホールや
スルーホールなどの被埋め込み部であるホール73が形
成されたウエハ10を図示しない搬送手段により載置台
3上に載置する。次いで加熱ランプ4により載置台3を
加熱し、この載置台3を介してウエハ10を加熱すると
共に、図示しない真空ポンプにより排気孔20を通じて
排気する。
【0020】ここで図3は、縦軸及び横軸に夫々温度及
び時間をとったグラフであり、点線(1)はウエハ載置
台3の温度変化、実線(2)はウエハ10の温度変化を
示す。またこのグラフにおいてt0 はウエハ10をウエ
ハ載置台3に載置した時点、t1 は処理ガスの供給開始
時点である。このグラフとプロセスとを対応させながら
説明すると、t0 の時点に加熱ランプをオンにすること
によりウエハ載置台3を介してウエハ10が間接的に加
熱され、急速にウエハ10の温度が上昇する。そしてウ
エハ10の温度が例えば425℃になった後(t1 の時
点)この温度に維持しながら、処理ガス供給管21によ
り例えばWF6 (六フッ化タングステン)ガス、H2 ガ
ス、Arガス及びN2 ガスを夫々80SCCM、750
SCCM、900SCCM及び100SCCMの流量で
処理室2内に供給し、排気孔20からの排気により処理
室2内を所定の圧力に維持する。こうしてWF6 ガスは
ウエハ10の熱により分解されてW(タングステン)が
生成され、ウエハ10の表面に成膜される。
び時間をとったグラフであり、点線(1)はウエハ載置
台3の温度変化、実線(2)はウエハ10の温度変化を
示す。またこのグラフにおいてt0 はウエハ10をウエ
ハ載置台3に載置した時点、t1 は処理ガスの供給開始
時点である。このグラフとプロセスとを対応させながら
説明すると、t0 の時点に加熱ランプをオンにすること
によりウエハ載置台3を介してウエハ10が間接的に加
熱され、急速にウエハ10の温度が上昇する。そしてウ
エハ10の温度が例えば425℃になった後(t1 の時
点)この温度に維持しながら、処理ガス供給管21によ
り例えばWF6 (六フッ化タングステン)ガス、H2 ガ
ス、Arガス及びN2 ガスを夫々80SCCM、750
SCCM、900SCCM及び100SCCMの流量で
処理室2内に供給し、排気孔20からの排気により処理
室2内を所定の圧力に維持する。こうしてWF6 ガスは
ウエハ10の熱により分解されてW(タングステン)が
生成され、ウエハ10の表面に成膜される。
【0021】この成膜工程を例えば50秒行い、その後
(t2 の時点の後)処理ガスの供給を停止すると共に加
熱ランプ4の電力を調整してその照射量を大きくし、ウ
エハ10の温度を例えば475℃まで60秒間で上昇さ
せる。しかる後(t3 の時点の後)処理ガスの供給を開
始して成膜を行うが、この場合の処理ガスの流量につい
ては例えばArガス、N2 ガスは先のプロセスと同じ流
量に設定し、WF6 ガス及びH2 ガスは夫々40SCC
M(先のプロセスの半分の流量)及び1500SCCM
(先のプロセスの2倍の流量)に設定する。そしてこの
成膜工程を例えば50秒行った後、t4 の時点で処理ガ
スの供給を停止する。
(t2 の時点の後)処理ガスの供給を停止すると共に加
熱ランプ4の電力を調整してその照射量を大きくし、ウ
エハ10の温度を例えば475℃まで60秒間で上昇さ
せる。しかる後(t3 の時点の後)処理ガスの供給を開
始して成膜を行うが、この場合の処理ガスの流量につい
ては例えばArガス、N2 ガスは先のプロセスと同じ流
量に設定し、WF6 ガス及びH2 ガスは夫々40SCC
M(先のプロセスの半分の流量)及び1500SCCM
(先のプロセスの2倍の流量)に設定する。そしてこの
成膜工程を例えば50秒行った後、t4 の時点で処理ガ
スの供給を停止する。
【0022】この実施例ではウエハ10を425℃に設
定して行った成膜工程は本発明の第1の工程に、475
℃に設定して行った成膜工程は本発明の第2の工程に夫
々相当し、また425℃、475℃は夫々第1の温度、
第2の温度に相当する。この第1の工程では例えば図2
(b)に示すようにホール73内にW膜74が埋め込ま
れ、続いて第2の工程では図2(c)に示すように、ホ
ール73を越えてW膜74が形成される。こうした一連
の温度コントロールは、ウエハ10の時間に対する温度
パターンが図3のようなパターンになるように、温度設
定部61内に温度設定プログラムを組み込むことによっ
て行われる。またウエハ載置台3の温度は、ウエハ10
が載置される前に予め例えば425℃に設定されていて
もよい。図4はこの場合のウエハ載置台3の温度(点線
(1))と載置台10の温度(実線(2))とを示す図
である。
定して行った成膜工程は本発明の第1の工程に、475
℃に設定して行った成膜工程は本発明の第2の工程に夫
々相当し、また425℃、475℃は夫々第1の温度、
第2の温度に相当する。この第1の工程では例えば図2
(b)に示すようにホール73内にW膜74が埋め込ま
れ、続いて第2の工程では図2(c)に示すように、ホ
ール73を越えてW膜74が形成される。こうした一連
の温度コントロールは、ウエハ10の時間に対する温度
パターンが図3のようなパターンになるように、温度設
定部61内に温度設定プログラムを組み込むことによっ
て行われる。またウエハ載置台3の温度は、ウエハ10
が載置される前に予め例えば425℃に設定されていて
もよい。図4はこの場合のウエハ載置台3の温度(点線
(1))と載置台10の温度(実線(2))とを示す図
である。
【0023】上述実施例によれば、成膜工程を2つの工
程に分けて前段の第1の工程ではウエハ10をホール7
3の埋め込みに適した温度例えば425℃に加熱して成
膜を行い、ホール73が埋め込まれた後の第2の工程で
はモフォロジーを良くするのに適した温度例えば475
℃に加熱して成膜を行っているため、良好な埋め込みつ
まりボイドの形成が抑えられた均一な埋め込みを行うこ
とができると共に、成膜されたW膜74の表面が滑らか
になり、従ってその後エッチバックを行ったときのW膜
74の表面も転写されて滑らかであるため、パターンの
線幅が微小化しても例えばステッパによるリングラフィ
工程における支障が抑えられる。
程に分けて前段の第1の工程ではウエハ10をホール7
3の埋め込みに適した温度例えば425℃に加熱して成
膜を行い、ホール73が埋め込まれた後の第2の工程で
はモフォロジーを良くするのに適した温度例えば475
℃に加熱して成膜を行っているため、良好な埋め込みつ
まりボイドの形成が抑えられた均一な埋め込みを行うこ
とができると共に、成膜されたW膜74の表面が滑らか
になり、従ってその後エッチバックを行ったときのW膜
74の表面も転写されて滑らかであるため、パターンの
線幅が微小化しても例えばステッパによるリングラフィ
工程における支障が抑えられる。
【0024】そして加熱ランプ4を加熱源としているた
めウエハ10を第1の工程の温度から第2の工程の温度
に迅速に例えば40秒で昇温させることができ、スルー
プットが高い。これに対してウエハ載置台3内に抵抗発
熱体を設けてウエハを加熱する場合には抵抗発熱体によ
る温度変化が鈍いので上述の昇温には数十分を要し、量
産ラインに乗せることは現実的にはできない。
めウエハ10を第1の工程の温度から第2の工程の温度
に迅速に例えば40秒で昇温させることができ、スルー
プットが高い。これに対してウエハ載置台3内に抵抗発
熱体を設けてウエハを加熱する場合には抵抗発熱体によ
る温度変化が鈍いので上述の昇温には数十分を要し、量
産ラインに乗せることは現実的にはできない。
【0025】また加熱ランプ4でウエハ10を直接加熱
する場合にはウエハ10の裏面状態により反射率が変わ
るので常にウエハ10を所定温度に加熱することが困難
であるが、上述の実施例ではウエハ載置台3を介して間
接的に加熱しているため、ウエハ10の裏面の状態に左
右されずに常に所定温度に加熱することができるので安
定した成膜処理を行うことができる。
する場合にはウエハ10の裏面状態により反射率が変わ
るので常にウエハ10を所定温度に加熱することが困難
であるが、上述の実施例ではウエハ載置台3を介して間
接的に加熱しているため、ウエハ10の裏面の状態に左
右されずに常に所定温度に加熱することができるので安
定した成膜処理を行うことができる。
【0026】以上において、第1の工程から第2の工程
への移行のタイミングは、ホールの一部を埋め込んだと
き、あるいはホールの全部を埋め込んだ後のいずれかの
場合であってもよい。また第1の工程、第2の工程のウ
エハの温度は、上述の例に限定されるものではないが、
WF6 によるWの埋め込みの場合好ましくは例えば夫々
350〜450℃、400〜500℃である。なお本発
明はWを埋め込むことに限定されるものではない。
への移行のタイミングは、ホールの一部を埋め込んだと
き、あるいはホールの全部を埋め込んだ後のいずれかの
場合であってもよい。また第1の工程、第2の工程のウ
エハの温度は、上述の例に限定されるものではないが、
WF6 によるWの埋め込みの場合好ましくは例えば夫々
350〜450℃、400〜500℃である。なお本発
明はWを埋め込むことに限定されるものではない。
【0027】そしてまた第1の工程、第2の工程の間
に、これらのプロセス温度の間のプロセス温度による中
間工程が含まれていてもよいし、第1の工程、第2の工
程の温度は夫々必ずしも一定でなくてもよい。なお本発
明により埋め込まれる被埋め込み部は、コンタクトホー
ルやスルーホールをはじめその他のライン状の凹部、あ
るいは局部的な例えば島状に配列された穴などを含むも
のである。また被処理体としてはウエハに限らず液晶基
板の製造工程におけるガラス基板などであってもよい。
に、これらのプロセス温度の間のプロセス温度による中
間工程が含まれていてもよいし、第1の工程、第2の工
程の温度は夫々必ずしも一定でなくてもよい。なお本発
明により埋め込まれる被埋め込み部は、コンタクトホー
ルやスルーホールをはじめその他のライン状の凹部、あ
るいは局部的な例えば島状に配列された穴などを含むも
のである。また被処理体としてはウエハに限らず液晶基
板の製造工程におけるガラス基板などであってもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、第1の工程における成
膜処理の後に、第1の工程よりも高い温度で第2の工程
である成膜処理を行うようにしてるため、良好な埋め込
みと薄膜の表面の滑らさとを同時に満足させることがで
きる。
膜処理の後に、第1の工程よりも高い温度で第2の工程
である成膜処理を行うようにしてるため、良好な埋め込
みと薄膜の表面の滑らさとを同時に満足させることがで
きる。
【図1】本発明方法を実施するための成膜装置の一例を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図2】本発明方法の実施例に係るウエハの成膜の様子
を段階的に示す説明図である。
を段階的に示す説明図である。
【図3】ウエハ及びウエハ載置台の温度変化の一例を示
す特性図である。
す特性図である。
【図4】ウエハ及びウエハ載置台の温度変化の他の例を
示す特性図である。
示す特性図である。
【図5】従来方法におけるウエハの成膜の様子を段階的
に示す説明図である。
に示す説明図である。
【図6】従来方法に用いられた成膜装置を示す縦断面図
である。
である。
10 ウエハ 2 処理室 21 処理ガス供給管 3 載置台 4 加熱ランプ 6 制御部 71 ポリシリコン膜 72 酸化シリコン膜 73 ホール 74 W膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 16/00 - 16/56 H01L 21/205 H01L 21/26 H01L 21/28 - 21/285 H01L 21/30 - 21/32
Claims (10)
- 【請求項1】 気密な容器内に設けられ、凹部を有する
被処理体の被処理面に処理ガスを供給し、化学的気相反
応により被処理面全面に亘って薄膜を形成する成膜方法
において、 被処理体を第1の温度に加熱して成膜処理を行い、前記
凹部を埋め込む第1の工程と、次いで 被処理体を前記第1の温度よりも高い第2の温度
に加熱して成膜処理を行い、埋め込まれた前記凹部の上
に更に薄膜を形成する第2の工程と、 を含むことを特徴とする成膜方法。 - 【請求項2】 凹部は、コンタクトホール、スルーホー
ル、ライン状の凹部または局所的な島状に配列された穴
であることを特徴とする請求項1記載の成膜方法。 - 【請求項3】 処理ガスは六フッ化タングステンガスを
含み、成膜される薄膜はタングステン膜であることを特
徴とする請求項1または2記載の成膜方法。 - 【請求項4】 処理ガスは、六フッ化タングステンガス
の他に水素ガス、アルゴンガス及び窒素ガスを含むこと
を特徴とする請求項3記載の成膜方法。 - 【請求項5】 第2の工程では、アルゴンガス及び窒素
ガスの流量は第1の工程のままとし、六フッ化タングス
テンガスの流量は第1の工程における流量よりも少なく
し、水素ガスの流量は、第1の工程における流量よりも
多くすることを特徴とする請求項4記載の成膜方法。 - 【請求項6】 第1の温度は350℃〜450℃であ
り、第2の温度は400℃〜500℃である請求項3、
4または5記載の成膜方法。 - 【請求項7】 気密な処理室と、 この処理室の底部に設けられた窓と、 この窓の下方側に設けられ、縦軸の周りに回転する加熱
ランプと、 前記処理室内に設けられ、被処理体を載置するための熱
容量の小さい板状の載置台と、 この載置台の上方側に当該載置台と対向するように設け
られ、処理ガスをシャワー状に供給するためのガス導入
部と、 前記載置台上の被処理体の温度を検出する温度検出部
と、 この温度検出部の温度検出信号に基づいて加熱ランプへ
の供給電力を制御する制御部と、を備え、 前記加熱ランプの熱により前記載置台を介して被処理体
を加熱することを特徴とする成膜装置。 - 【請求項8】 載置台の下側に処理ガスが回り込まない
ようにパージガスを供給するパージガス供給路を設けた
ことを特徴とする請求項7記載の成膜装置。 - 【請求項9】 載置台の材質は、アモルファスカーボ
ン、カーボングラファイト、コッポジットカーボンまた
はSiCであることを特徴とする請求項7または8記載
の成膜装置。 - 【請求項10】 窓の材質は、石英またはサファイヤガ
ラスであることを特徴とする請求項7,8または9記載
の成膜装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22521393A JP3231914B2 (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | 成膜方法及び成膜装置 |
KR1019940020358A KR100274754B1 (ko) | 1993-08-18 | 1994-08-18 | 성막장치 및 성막방법 |
US08/669,802 US5711815A (en) | 1993-08-18 | 1996-06-27 | Film forming apparatus and film forming method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22521393A JP3231914B2 (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | 成膜方法及び成膜装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0758017A JPH0758017A (ja) | 1995-03-03 |
JP3231914B2 true JP3231914B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=16825762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22521393A Expired - Lifetime JP3231914B2 (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | 成膜方法及び成膜装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3231914B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009094232A (ja) * | 2007-10-05 | 2009-04-30 | Sumitomo Electric Ind Ltd | サセプタおよび気相成長装置 |
JP5547380B2 (ja) * | 2008-04-30 | 2014-07-09 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置の製造方法 |
-
1993
- 1993-08-18 JP JP22521393A patent/JP3231914B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0758017A (ja) | 1995-03-03 |
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