JP3231422U - 排出装置及び固体燃料粉砕装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】粉砕機内のガスが漏洩し難くすることを目的とする粉砕機の排出装置を提供する。【解決手段】排出装置60は、ミル10から排出されたスピレージを貯留するスピレージホッパ80と、ミル10からスピレージホッパ80へスピレージを導くスピレージシュート70と、スピレージシュート70に設けられた入口弁70aと、入口弁70aよりも上流側のスピレージシュート70内にシールガスを供給するシールガス供給部90と、を備えている。シールガス供給部90は、シールガス配管91とシールガス弁91aとを有している。【選択図】図3
Description
本開示は、排出装置及び固体燃料粉砕装置に関するものである。
従来、火力発電プラントにおいて、石炭やバイオマス燃料等の固体燃料(炭素含有固体燃料)は、粉砕機(ミル)で所定粒径範囲内の微粉状に粉砕して、燃焼装置へ供給される。ミルは、回転テーブルへ投入された石炭やバイオマス燃料等の固体燃料を、回転テーブルとローラの間で噛み砕くことで粉砕し、回転テーブルの外周から供給される搬送用ガスによって、粉砕されて微粉状となった燃料を分級機で所定粒径範囲の微粉燃料を選別し、ボイラへ搬送して燃焼装置で燃焼させている。火力発電プラントでは、ボイラで燃焼して生成された燃焼ガスとの熱交換により蒸気を発生させ、該蒸気により蒸気タービンを回転駆動して、蒸気タービンに接続した発電機を回転駆動することで発電が行われる。
このようなミルには、投入された固体燃料に混在している石や金属片などの異物(スピレージ)をミルの内部から排出し、貯留する為のスピレージホッパが備えられているものが知られている。このようなスピレージホッパを備えたものに、例えば、特許文献1の装置がある。特許文献1では、竪型ミルに、原炭から排除されたスピレージを貯留するスピレージ処理装置が接続されている。特許文献1のスピレージ処理装置では、原炭中に混在しているスピレージは、スピレージシュートを通ってスピレージホッパへ導入される。また、スピレージシュートには保守点検用の排出ライン遠隔操作弁が設けられ、排出ライン遠隔操作弁はエアシリンダにより自動開閉可能とされている。
スピレージホッパは、ミルから排出されるスピレージを一時的に貯留する設備であり、定期的にスピレージホッパ内部のスピレージを外部へ排出する必要がある。スピレージホッパからスピレージを排出する作業を行う際は、スピレージシュートに設けられた弁(以下、「入口弁」と称する。)を閉状態として、ミル内のガスがスピレージホッパ内に流入しないように遮断する。
しかしながら、入口弁を閉状態としても、完全な気密状態が確保されず、ミル内のガスがスピレージホッパ内に漏洩してしまう場合があった。ミルからスピレージホッパ内へガスが漏洩すると、ミルの内部の圧力が低下し、ミルからボイラへの微粉燃料の搬送に問題が生じる可能性があった。また、ミルからスピレージホッパ内へガスが漏洩すると、高温のミル内のガスがスピレージホッパ内に流入することとなり、例えば、スピレージホッパ内のスピレージを排出する作業を行っている場合等には、作業の安全性が低下する可能性があった。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、粉砕機内のガスが漏洩し難くすることができる排出装置及び固体燃料粉砕装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の排出装置及び固体燃料粉砕装置は以下の手段を採用する。
本開示の一態様に係る排出装置は、粉砕機から排出された排出物を貯留する貯留部と、前記粉砕機から前記貯留部へ前記排出物を導く排出物配管と、前記排出物配管に設けられた入口弁と、前記入口弁よりも上流側の前記排出物配管内にシールガスを供給するシールガス供給部と、を備えている。
本開示の一態様に係る排出装置は、粉砕機から排出された排出物を貯留する貯留部と、前記粉砕機から前記貯留部へ前記排出物を導く排出物配管と、前記排出物配管に設けられた入口弁と、前記入口弁よりも上流側の前記排出物配管内にシールガスを供給するシールガス供給部と、を備えている。
本開示によれば、粉砕機内のガスが漏洩し難くすることができる。
図1に示すように、以下、本開示の一実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る発電プラント1は、固体燃料粉砕装置100とボイラ200とを備えている。
以降の説明では、上方とは鉛直上側の方向を、上部や上面などの“上”とは鉛直上側の部分を示している。また同様に“下”とは鉛直下側の部分を示すものであり、鉛直方向は厳密ではなく誤差を含むものである。
以降の説明では、上方とは鉛直上側の方向を、上部や上面などの“上”とは鉛直上側の部分を示している。また同様に“下”とは鉛直下側の部分を示すものであり、鉛直方向は厳密ではなく誤差を含むものである。
本実施形態の固体燃料粉砕装置100は、一例として石炭やバイオマス燃料等の固体燃料(炭素含有固体燃料)を粉砕し、微粉燃料を生成してボイラ200のバーナ(燃焼装置)220へ供給する装置である。
図1に示す固体燃料粉砕装置100とボイラ200とを含む発電プラント1は、1台の固体燃料粉砕装置100を備えるものであるが、1台のボイラ200の複数のバーナ220のそれぞれに対応する複数台の固体燃料粉砕装置100を備えるシステムとしてもよい。
図1に示す固体燃料粉砕装置100とボイラ200とを含む発電プラント1は、1台の固体燃料粉砕装置100を備えるものであるが、1台のボイラ200の複数のバーナ220のそれぞれに対応する複数台の固体燃料粉砕装置100を備えるシステムとしてもよい。
本実施形態の固体燃料粉砕装置100は、ミル(粉砕機)10と、給炭機(燃料供給機)20と、送風部(搬送用ガス供給部)30と、状態検出部40と、制御部(判定部)50と、排出装置60とを備えている。
ボイラ200に供給する石炭やバイオマス燃料等の固体燃料を、微粉状の固体燃料である微粉燃料へと粉砕するミル10は、石炭のみを粉砕する形式であっても良いし、バイオマス燃料のみを粉砕する形式であっても良いし、石炭とともにバイオマス燃料を粉砕する形式であってもよい。
ここで、バイオマス燃料とは、再生可能な生物由来の有機性資源であり、例えば、間伐材、廃木材、流木、草類、廃棄物、汚泥、タイヤ及びこれらを原料としたリサイクル燃料(ペレットやチップ)などであり、ここに提示したものに限定されることはない。バイオマス燃料は、バイオマスの成育過程において二酸化炭素を取り込むことから、地球温暖化ガスとなる二酸化炭素を排出しないカーボンニュートラルとされるため、その利用が種々検討されている。
ここで、バイオマス燃料とは、再生可能な生物由来の有機性資源であり、例えば、間伐材、廃木材、流木、草類、廃棄物、汚泥、タイヤ及びこれらを原料としたリサイクル燃料(ペレットやチップ)などであり、ここに提示したものに限定されることはない。バイオマス燃料は、バイオマスの成育過程において二酸化炭素を取り込むことから、地球温暖化ガスとなる二酸化炭素を排出しないカーボンニュートラルとされるため、その利用が種々検討されている。
ミル10は、ハウジング11と、粉砕テーブル(回転テーブル)12と、粉砕ローラ13と、駆動部14と、駆動部14に接続され粉砕テーブル12を回転駆動させるミルモータ15と、回転式分級機16と、燃料供給部17と、回転式分級機16を回転駆動させる分級機モータ18と、ハウジング11の底面部41に堆積した堆積物を排出するスクレーパ(図示省略)と、を備えている。
ハウジング11は、鉛直方向に延びる筒状に形成されるとともに、粉砕テーブル12と粉砕ローラ13と回転式分級機16と、燃料供給部17とを収容する筐体である。
ハウジング11の天井部42の中央部には、燃料供給部17が取り付けられている。この燃料供給部17は、バンカ21から導かれた固体燃料をハウジング11内に供給するものであり、ハウジング11の中心位置に上下方向に沿って配置され、下端部がハウジング11内部まで延設されている。
ハウジング11は、鉛直方向に延びる筒状に形成されるとともに、粉砕テーブル12と粉砕ローラ13と回転式分級機16と、燃料供給部17とを収容する筐体である。
ハウジング11の天井部42の中央部には、燃料供給部17が取り付けられている。この燃料供給部17は、バンカ21から導かれた固体燃料をハウジング11内に供給するものであり、ハウジング11の中心位置に上下方向に沿って配置され、下端部がハウジング11内部まで延設されている。
ハウジング11の底面部41付近には駆動部14が設置され、この駆動部14に接続されたミルモータ15から伝達される駆動力により回転する粉砕テーブル12が回転自在に配置されている。
粉砕テーブル12は、平面視円形の部材であり、燃料供給部17の下端部が対向するように配置されている。粉砕テーブル12の上面は、例えば、中心部が低く、外側に向けて高くなるような傾斜形状をなし、外周部が上方に曲折した形状をなしていてもよい。燃料供給部17は、固体燃料(本実施形態では例えば石炭やバイオマス燃料)を上方から下方の粉砕テーブル12に向けて供給し、粉砕テーブル12は供給された固体燃料を粉砕ローラ13との間で粉砕する。
粉砕テーブル12は、平面視円形の部材であり、燃料供給部17の下端部が対向するように配置されている。粉砕テーブル12の上面は、例えば、中心部が低く、外側に向けて高くなるような傾斜形状をなし、外周部が上方に曲折した形状をなしていてもよい。燃料供給部17は、固体燃料(本実施形態では例えば石炭やバイオマス燃料)を上方から下方の粉砕テーブル12に向けて供給し、粉砕テーブル12は供給された固体燃料を粉砕ローラ13との間で粉砕する。
固体燃料が燃料供給部17から粉砕テーブル12の略中央領域へ向けて投入されると、粉砕テーブル12の回転による遠心力によって、固体燃料は粉砕テーブル12の外周側へと導かれ、粉砕テーブル12と粉砕ローラ13との間に挟み込まれて粉砕される。粉砕された固体燃料は、搬送用ガス流路(以降は、一次空気流路と記載する)100aから導かれた搬送用ガス(以降は、一次空気と記載する)によって上方へと吹き上げられ、回転式分級機16へと導かれる(図2参照)。
粉砕テーブル12の外周には、一次空気流路100aから流入する一次空気を、ハウジング11内の粉砕テーブル12の上方の空間に流出させる吹出口(図示省略)が設けられている。吹出口には旋回羽根(図示省略)が設置されており、吹出口から吹き出した一次空気に旋回力を与える。旋回羽根により旋回力が与えられた一次空気は、旋回する速度成分を有する気流となって、粉砕テーブル12上で粉砕された固体燃料を、ハウジング11内の上方にある回転式分級機16へと搬送する。なお、粉砕された固体燃料のうち、所定粒径より大きいものは回転式分級機16により分級されて、または、回転式分級機16まで到達することなく落下して、粉砕テーブル12上に戻されて、粉砕テーブル12と粉砕ローラ13との間で再度粉砕される。
粉砕テーブル12の外周には、一次空気流路100aから流入する一次空気を、ハウジング11内の粉砕テーブル12の上方の空間に流出させる吹出口(図示省略)が設けられている。吹出口には旋回羽根(図示省略)が設置されており、吹出口から吹き出した一次空気に旋回力を与える。旋回羽根により旋回力が与えられた一次空気は、旋回する速度成分を有する気流となって、粉砕テーブル12上で粉砕された固体燃料を、ハウジング11内の上方にある回転式分級機16へと搬送する。なお、粉砕された固体燃料のうち、所定粒径より大きいものは回転式分級機16により分級されて、または、回転式分級機16まで到達することなく落下して、粉砕テーブル12上に戻されて、粉砕テーブル12と粉砕ローラ13との間で再度粉砕される。
粉砕ローラ13は、燃料供給部17から粉砕テーブル12上に供給された固体燃料を粉砕する回転体である。粉砕ローラ13は、粉砕テーブル12の上面に押圧されて粉砕テーブル12と協働して固体燃料を粉砕する。
図1では、粉砕ローラ13が代表して1つのみ示されているが、粉砕テーブル12の上面を押圧するように、周方向に一定の間隔を空けて、複数の粉砕ローラ13が配置される。例えば、外周部上に120°の角度間隔を空けて、3つの粉砕ローラ13が周方向に均等な間隔で配置される。この場合、3つの粉砕ローラ13が粉砕テーブル12の上面と接する部分(押圧する部分)は、粉砕テーブル12の回転中心軸からの距離が等距離となる。
図1では、粉砕ローラ13が代表して1つのみ示されているが、粉砕テーブル12の上面を押圧するように、周方向に一定の間隔を空けて、複数の粉砕ローラ13が配置される。例えば、外周部上に120°の角度間隔を空けて、3つの粉砕ローラ13が周方向に均等な間隔で配置される。この場合、3つの粉砕ローラ13が粉砕テーブル12の上面と接する部分(押圧する部分)は、粉砕テーブル12の回転中心軸からの距離が等距離となる。
粉砕ローラ13は、ジャーナルヘッド45によって、上下に揺動可能となっており、粉砕テーブル12の上面に対して接近離間自在に支持されている。粉砕ローラ13は、外周面が粉砕テーブル12の上面の固体燃料に接触した状態で、粉砕テーブル12が回転すると、粉砕テーブル12から回転力を受けて連れ回りするようになっている。燃料供給部17から固体燃料が供給されると、粉砕ローラ13と粉砕テーブル12との間で固体燃料が押圧されて粉砕される。
ジャーナルヘッド45の支持アーム47は、中間部が水平方向に沿った支持軸48によって、ハウジング11の側面部に支持軸48を中心として粉砕ローラ13を上下方向に揺動可能に支持されている。また、支持アーム47の鉛直上側にある上端部には、押圧装置49が設けられている。押圧装置49は、ハウジング11に固定されており、粉砕ローラ13を粉砕テーブル12に押し付けるように、支持アーム47等を介して粉砕ローラ13に荷重を付与する。
駆動部14は、粉砕テーブル12に駆動力を伝達し、粉砕テーブル12を中心軸回りに回転させる装置である。駆動部14は、ミルモータ15に接続されており、ミルモータ15の駆動力を粉砕テーブル12に伝達する。
回転式分級機16は、ハウジング11の上部に設けられ中空状の略逆円錐形状の外形を有している。回転式分級機16は、その外周位置に上下方向に延在する複数のブレード16aを備えている。各ブレード16aは、回転式分級機16の中心軸線周りに所定の間隔(均等間隔)で設けられている。
回転式分級機16は、粉砕テーブル12と粉砕ローラ13により粉砕された固体燃料(以降、粉砕された固体燃料を「粉砕燃料」という。)を、所定粒径(例えば、石炭では70〜100μm)より大きいもの(以降、所定粒径を超える粉砕燃料を「粗粉燃料」という。)と、所定粒径以下のもの(以降、所定粒径以下の粉砕燃料を「微粉燃料」という。)に分級する装置である。回転により分級する回転式分級機16は、ロータリセパレータとも呼ばれ、制御部50によって制御される分級機モータ18により回転駆動力を与えられ、ハウジング11の上下方向に延在する円筒軸(図示省略)を中心に燃料供給部17の周りを回転する。
なお、分級機としては、固定された中空状の逆円錐形状のケーシングと、そのケーシングの外周位置にブレード16aに替わって複数の固定旋回羽根とを備えた固定式分級機を用いてもよい。
回転式分級機16は、粉砕テーブル12と粉砕ローラ13により粉砕された固体燃料(以降、粉砕された固体燃料を「粉砕燃料」という。)を、所定粒径(例えば、石炭では70〜100μm)より大きいもの(以降、所定粒径を超える粉砕燃料を「粗粉燃料」という。)と、所定粒径以下のもの(以降、所定粒径以下の粉砕燃料を「微粉燃料」という。)に分級する装置である。回転により分級する回転式分級機16は、ロータリセパレータとも呼ばれ、制御部50によって制御される分級機モータ18により回転駆動力を与えられ、ハウジング11の上下方向に延在する円筒軸(図示省略)を中心に燃料供給部17の周りを回転する。
なお、分級機としては、固定された中空状の逆円錐形状のケーシングと、そのケーシングの外周位置にブレード16aに替わって複数の固定旋回羽根とを備えた固定式分級機を用いてもよい。
回転式分級機16に到達した粉砕燃料は、ブレード16aの回転により生じる遠心力と、一次空気の気流による向心力との相対的なバランスにより、大きな径の粗粉燃料は、ブレード16aによって叩き落とされ、粉砕テーブル12へと戻されて再び粉砕され、微粉燃料はハウジング11の天井部42にある出口ポート19に導かれる。回転式分級機16によって分級された微粉燃料は、一次空気とともに出口ポート19から微粉燃料供給流路100bへ排出され、ボイラ200のバーナ220へ供給される。微粉燃料供給流路100bは、固体燃料が石炭の場合には、微粉炭管とも呼ばれる。
スクレーパは、粉砕テーブル12の下方に配置される。スクレーパは、粉砕テーブル12に固定され、粉砕テーブル12の回転に伴って回転移動する。スクレーパは、ハウジング11の底面部41の上面を摺動する摺動部を有している。底面部41には、摺動部の回転軌道上に開口が形成されている。スクレーパは、底面部41に堆積した微粉燃料や異物を開口に案内する。開口に案内された微粉燃料等は、排出装置60によってミル10の外部へ排出される。
スクレーパは、粉砕テーブル12の下方に配置される。スクレーパは、粉砕テーブル12に固定され、粉砕テーブル12の回転に伴って回転移動する。スクレーパは、ハウジング11の底面部41の上面を摺動する摺動部を有している。底面部41には、摺動部の回転軌道上に開口が形成されている。スクレーパは、底面部41に堆積した微粉燃料や異物を開口に案内する。開口に案内された微粉燃料等は、排出装置60によってミル10の外部へ排出される。
燃料供給部17は、ハウジング11の天井部42を貫通するように上下方向に沿って下端部がハウジング11内部まで延設されて取り付けられ、燃料供給部17の上部から投入される固体燃料を粉砕テーブル12の略中央領域に供給する。燃料供給部17は、給炭機20から固体燃料が供給される。
給炭機20は、搬送部22と、給炭機モータ23とを備える。搬送部22は、例えばベルトコンベアであり、給炭機モータ23から与えられる駆動力によって、バンカ21の直下にあるダウンスパウト24の下端部から排出される固体燃料を、ミル10の燃料供給部17の上部まで搬送し、燃料供給部17の内部へ投入する。
通常、ミル10の内部には、微粉燃料をバーナ220へ搬送するための一次空気が供給されており、給炭機20やバンカ21よりも圧力が高くなっている。バンカ21の直下にある上下方向に延在する管であるダウンスパウト24には、内部に燃料が積層状態で保持されていて、ダウンスパウト24内に積層された固体燃料層により、ミル10側の一次空気と微粉燃料がバンカ21側へ逆流しないようなシール性を確保している。
ミル10へ供給される固体燃料の供給量は、例えば、搬送部22のベルトコンベアの移動速度によって調整される。
通常、ミル10の内部には、微粉燃料をバーナ220へ搬送するための一次空気が供給されており、給炭機20やバンカ21よりも圧力が高くなっている。バンカ21の直下にある上下方向に延在する管であるダウンスパウト24には、内部に燃料が積層状態で保持されていて、ダウンスパウト24内に積層された固体燃料層により、ミル10側の一次空気と微粉燃料がバンカ21側へ逆流しないようなシール性を確保している。
ミル10へ供給される固体燃料の供給量は、例えば、搬送部22のベルトコンベアの移動速度によって調整される。
送風部30は、粉砕燃料を乾燥させるとともに、回転式分級機16へ搬送するための一次空気を、ハウジング11の内部へ送風する装置である。
送風部30は、ハウジング11の内部へ送風される一次空気の流量と温度を適切に調整するために、本実施形態では、一次空気通風機(PAF:Primary Air Fan)31と、熱ガス流路30aと、冷ガス流路30bと、熱ガスダンパ30cと、冷ガスダンパ30dとを備えている。
送風部30は、ハウジング11の内部へ送風される一次空気の流量と温度を適切に調整するために、本実施形態では、一次空気通風機(PAF:Primary Air Fan)31と、熱ガス流路30aと、冷ガス流路30bと、熱ガスダンパ30cと、冷ガスダンパ30dとを備えている。
本実施形態では、熱ガス流路30aは、一次空気通風機31から送出された空気(外気)の一部を、例えば空気予熱器などの熱交換器34を通過して加熱された熱ガスとして供給する。熱ガス流路30aの下流側には、熱ガスダンパ30cが設けられている。熱ガスダンパ30cの開度は、制御部50によって制御される。熱ガスダンパ30cの開度によって、熱ガス流路30aから供給する熱ガスの流量が決定される。
冷ガス流路30bは、一次空気通風機31から送出された空気の一部を常温の冷ガスとして供給する。冷ガス流路30bの下流側には、冷ガスダンパ30dが設けられている。冷ガスダンパ30dの開度は、制御部50によって制御される。冷ガスダンパ30dの開度によって、冷ガス流路30bから供給する冷ガスの流量が決定される。
一次空気の流量は、本実施形態では、熱ガス流路30aから供給する熱ガスの流量と冷ガス流路30bから供給する冷ガスの流量の合計の流量となり、一次空気の温度は、熱ガス流路30aから供給する熱ガスと冷ガス流路30bから供給する冷ガスの混合比率で決まり、制御部50によって制御される。
また、熱ガス流路30aから供給する熱ガスに、図示しないガス再循環通風機を介してボイラ200から排出された燃焼ガスの一部を導き、混合することで、一次空気流路100aからハウジング11の内部へ送風する一次空気の酸素濃度を調整してもよい。
また、熱ガス流路30aから供給する熱ガスに、図示しないガス再循環通風機を介してボイラ200から排出された燃焼ガスの一部を導き、混合することで、一次空気流路100aからハウジング11の内部へ送風する一次空気の酸素濃度を調整してもよい。
本実施形態では、ミル10の状態検出部40により、計測または検出したデータを制御部50に送信する。本実施形態の状態検出部40は、例えば、差圧計測手段であり、一次空気流路100aからハウジング11の内部へ一次空気が流入する部分における圧力と、ハウジング11の内部から微粉燃料供給流路100bへ一次空気と微粉燃料が排出される出口ポート19における圧力との差圧を、ミル10の差圧として計測する。このミル10の差圧の増減は、回転式分級機16の分級効果によってハウジング11内部の回転式分級機16付近と粉砕テーブル12付近の間を循環している粉砕燃料の循環量の増減に対応する。すなわち、このミル10の差圧に応じて回転式分級機16の回転数を調整することで、ミル10に供給する固体燃料の供給量に対して、出口ポート19から排出される微粉燃料の量を調整することができるので、微粉燃料の粒度がバーナ220の燃焼性に影響しない範囲で、ミル10への固体燃料の供給量に対応した量の微粉燃料を、ボイラ200に設けられたバーナ220に安定して供給することができる。
また、本実施形態の状態検出部40は、例えば、温度計測手段であり、ハウジング11の内部へ供給される一次空気の温度(ミル入口における一次空気温度)や、ハウジング11の内部の粉砕テーブル12上部の空間から出口ポート19までの一次空気の温度を検出して、上限温度を超えないように送風部30を制御する。上限温度は、固体燃料への着火の可能性等を考慮して決定される。なお、一次空気は、ハウジング11の内部において、粉砕燃料を乾燥しながら搬送することによって冷却され、出口ポート19での一次空気の温度は、例えば約60〜90度程度となる。
また、本実施形態の状態検出部40は、例えば、温度計測手段であり、ハウジング11の内部へ供給される一次空気の温度(ミル入口における一次空気温度)や、ハウジング11の内部の粉砕テーブル12上部の空間から出口ポート19までの一次空気の温度を検出して、上限温度を超えないように送風部30を制御する。上限温度は、固体燃料への着火の可能性等を考慮して決定される。なお、一次空気は、ハウジング11の内部において、粉砕燃料を乾燥しながら搬送することによって冷却され、出口ポート19での一次空気の温度は、例えば約60〜90度程度となる。
制御部50は、固体燃料粉砕装置100の各部を制御する装置である。
制御部50は、例えば、ミルモータ15に駆動指示を伝達して粉砕テーブル12の回転速度を制御してもよい。
制御部50は、例えば、分級機モータ18へ駆動指示を伝達して回転式分級機16の回転速度を制御して分級性能を調整し、ミル10の差圧、すなわちミル10内部の粉砕燃料の循環量を所定の範囲に適正化することにより、微粉燃料をバーナ220へ安定して供給することができる。
また、制御部50は、例えば給炭機20の給炭機モータ23へ駆動指示を伝達することにより、搬送部22が固体燃料を搬送して燃料供給部17へ供給する固体燃料の供給量(給炭量)を調整することができる。
また、制御部50は、開度指示を送風部30に伝達することにより、熱ガスダンパ30cおよび冷ガスダンパ30dの開度を制御して一次空気の流量と温度を調整することができる。具体的には、制御部50は、ハウジング11の内部へ供給される一次空気の流量と、出口ポート19における一次空気の温度が、固体燃料の種別毎に、給炭量に対応して設定された所定値となるように、熱ガスダンパ30cおよび冷ガスダンパ30dの開度を制御する。
制御部50は、例えば、ミルモータ15に駆動指示を伝達して粉砕テーブル12の回転速度を制御してもよい。
制御部50は、例えば、分級機モータ18へ駆動指示を伝達して回転式分級機16の回転速度を制御して分級性能を調整し、ミル10の差圧、すなわちミル10内部の粉砕燃料の循環量を所定の範囲に適正化することにより、微粉燃料をバーナ220へ安定して供給することができる。
また、制御部50は、例えば給炭機20の給炭機モータ23へ駆動指示を伝達することにより、搬送部22が固体燃料を搬送して燃料供給部17へ供給する固体燃料の供給量(給炭量)を調整することができる。
また、制御部50は、開度指示を送風部30に伝達することにより、熱ガスダンパ30cおよび冷ガスダンパ30dの開度を制御して一次空気の流量と温度を調整することができる。具体的には、制御部50は、ハウジング11の内部へ供給される一次空気の流量と、出口ポート19における一次空気の温度が、固体燃料の種別毎に、給炭量に対応して設定された所定値となるように、熱ガスダンパ30cおよび冷ガスダンパ30dの開度を制御する。
制御部50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。また、HDDはソリッドステートディスク(SSD)等で置き換えられてもよい。
次に、固体燃料粉砕装置100から供給される微粉燃料を用いて燃焼を行って蒸気を発生させるボイラ200について説明する。ボイラ200は、火炉210とバーナ220とを備えている。
バーナ220は、微粉燃料供給流路100bから供給される微粉燃料を含む一次空気と、押込通風機(FDF:Forced Draft Fan)32から送出される空気(外気)を熱交換器34で加熱して供給される二次空気とを用いて、微粉燃料を燃焼させて火炎を形成する装置である。微粉燃料の燃焼は火炉210内で行われ、高温の燃焼ガスは、蒸発器、過熱器、節炭器などの熱交換器(図示省略)を通過した後にボイラ200の外部に排出される。
ボイラ200から排出された燃焼ガスは、環境装置(脱硝装置、電気集塵機などで図示省略)で所定の処理を行うとともに、例えば空気予熱器などの熱交換器34で一次空気通風機31から送出される空気と押込通風機32から送出される空気との熱交換が行われ、誘引通風機(IDF:Induced Draft Fan)33を介して煙突(図示省略)へと導かれて外気へと放出される。熱交換器34において燃焼ガスにより加熱された一次空気通風機31から送出される空気は、前述した熱ガス流路30aに供給される。
ボイラ200の各熱交換器への給水は、節炭器(図示省略)において加熱された後に、蒸発器(図示省略)および過熱器(図示省略)によって更に加熱されて高温高圧の蒸気が生成され、発電部である蒸気タービン(図示省略)へと送られて蒸気タービンを回転駆動し、蒸気タービンに接続した発電機(図示省略)を回転駆動して発電が行われ、発電プラント1を構成する。
ボイラ200の各熱交換器への給水は、節炭器(図示省略)において加熱された後に、蒸発器(図示省略)および過熱器(図示省略)によって更に加熱されて高温高圧の蒸気が生成され、発電部である蒸気タービン(図示省略)へと送られて蒸気タービンを回転駆動し、蒸気タービンに接続した発電機(図示省略)を回転駆動して発電が行われ、発電プラント1を構成する。
次に、排出装置60について詳細に説明する。
図2に示すように、ミル10の下方には、排出装置60が設けられている。排出装置60は、図3に示すように、上流端がハウジング11の底面部41に形成された開口と接続するスピレージシュート(排出物配管)70と、スピレージシュート70の下流端と接続するスピレージホッパ(貯留部)80と、スピレージシュート70内にシールガスを供給するシールガス供給部90と、を備えている。
図2に示すように、ミル10の下方には、排出装置60が設けられている。排出装置60は、図3に示すように、上流端がハウジング11の底面部41に形成された開口と接続するスピレージシュート(排出物配管)70と、スピレージシュート70の下流端と接続するスピレージホッパ(貯留部)80と、スピレージシュート70内にシールガスを供給するシールガス供給部90と、を備えている。
スピレージシュート70は、ダクト状の部材であって、直線状に延在している。スピレージシュート70の内部には、ミル10から排出されたスピレージ(排出物)が流通している。スピレージの例として、固体燃料に混在した礫や金属片などの異物、及び、粉砕された固体燃料であっても一次空気によって搬送できないほど質量の大きいもの等が挙げられる。
スピレージシュート70の下流端は、スピレージホッパ80の天井部に接続されている。すなわち、スピレージシュート70は、ミル10からスピレージホッパ80へスピレージを導いている。
スピレージシュート70には、途中に入口弁70aが設けられている。入口弁70aは、スピレージシュート70の内部に形成された流路の開状態と閉状態を切り換えることができる。入口弁70aは、スピレージシュート70を介してミル10内のスピレージがスピレージホッパ80へ排出される状態と、排出されない状態とを切り換えることができる。
スピレージシュート70の下流端は、スピレージホッパ80の天井部に接続されている。すなわち、スピレージシュート70は、ミル10からスピレージホッパ80へスピレージを導いている。
スピレージシュート70には、途中に入口弁70aが設けられている。入口弁70aは、スピレージシュート70の内部に形成された流路の開状態と閉状態を切り換えることができる。入口弁70aは、スピレージシュート70を介してミル10内のスピレージがスピレージホッパ80へ排出される状態と、排出されない状態とを切り換えることができる。
スピレージホッパ80は、内部に形成された空間に、ミル10から排出されたスピレージを一時的に貯留する。スピレージホッパ80の天井部には、スピレージシュート70の下流端が接続する入口開口81が形成されている。また、スピレージホッパ80の下端には、後述する出口配管83の上流端が接続する出口開口82が形成されている。スピレージホッパ80の下部は、出口開口82に向かうにしたがって水平断面積が小さくなるように縮径している。
出口配管(排出部)83は、ダクト状の部材であって、直線状に延在している。出口配管83の内部には、スピレージホッパ80から排出されたスピレージが流通する。出口配管83の下流端は、スピレージを固体燃料粉砕装置100の外部へ搬送するための搬送空間85に開口している(図7等参照)。搬送空間85では、出口配管83の下流端の鉛直下方に搬送車86が入り込めるようになっている。
出口配管83には、途中に出口弁(切換部)83aが設けられている。出口弁83aは、出口配管83の内部に形成された流路の開状態と閉状態を切り換えることができる。すなわち、出口弁83aは、出口配管83からスピレージが排出される状態と、排出されない状態とを切り換えることができる。
出口配管83には、途中に出口弁(切換部)83aが設けられている。出口弁83aは、出口配管83の内部に形成された流路の開状態と閉状態を切り換えることができる。すなわち、出口弁83aは、出口配管83からスピレージが排出される状態と、排出されない状態とを切り換えることができる。
スピレージホッパ80の側面上部には、ベント配管87の一端が接続されている。ベント配管87はスピレージホッパ80の天井部に接続されてもよい。ベント配管87の他端は、大気に開放されている。ベント配管87は、スピレージホッパ80内の空気やガスを排出する。換言すれば、スピレージホッパ80内の圧力を低減する。ベント配管87には、途中にベント弁87aが設けられている。ベント弁87aは、ベント配管87の内部に形成された流路の開状態と閉状態を切り換えることができる。すなわち、ベント弁87aは、ベント配管87を介してスピレージホッパ80内の空気やガスが外部に排出される状態と、排出されない状態とを切り換えることができる。
シールガス供給部90は、内部にシールガスが流通しスピレージシュート70に接続するシールガス配管91と、シールガス配管91に設けられるシールガス弁91aと、を有している。
シールガス配管91は、下流端がスピレージシュート70の途中位置に接続している。詳細には、シールガス配管91の下流端は、スピレージシュート70の、入口弁70aよりも上流側(ミル10側)に接続している。
また、シールガス配管91は、図1に示すように、例えば上流端が冷ガス流路30bの途中位置に接続している。すなわち、シールガス配管91内には、一次空気通風機31からの外気が流通している。
また、シールガス配管91は、図1に示すように、例えば上流端が冷ガス流路30bの途中位置に接続している。すなわち、シールガス配管91内には、一次空気通風機31からの外気が流通している。
シールガス弁91aは、シールガス配管91の内部に形成された流路の開状態と閉状態を切り換えることができる。すなわち、シールガス弁91aは、シールガス配管91を介してスピレージシュート70内にシールガスが供給される状態と、供給されない状態とを切り換えることができる。
次に、本実施形態に係るミル10及び排出装置60の挙動について、図2から図11を用いて説明する。なお、図2から図11において、白抜きの三角形は、図2と同様にスピレージを示している。また、図3から図11におけるベント弁87a及びシールガス弁91aは、白抜きで図示している場合には開状態を示し、黒塗りで図示している場合には閉状態を示している。
[通常運転時]
まず、通常運転時におけるミル10及び排出装置60の挙動について図2を用いて説明する。なお、通常運転時とは、燃料供給部17から粉砕テーブル12に固定燃料が供給され、粉砕テーブル12上で固体燃料を粉砕している状態をいう。
まず、通常運転時におけるミル10及び排出装置60の挙動について図2を用いて説明する。なお、通常運転時とは、燃料供給部17から粉砕テーブル12に固定燃料が供給され、粉砕テーブル12上で固体燃料を粉砕している状態をいう。
燃料供給部17から回転する粉砕テーブル12上に固体燃料が供給されると、粉砕ローラ13が、粉砕テーブル12上の固体燃料を押圧して粉砕する。粉砕された固体燃料である粉砕後燃料の一部は、粉砕テーブル12の遠心力によって、粉砕テーブル12上から粉砕テーブル12の径方向外側に飛散する。飛散した粉砕後燃料は、一次空気流路100aから供給された一次空気(搬送用ガス)によって、乾燥されつつ上昇する。上昇した粉砕後燃料は、回転式分級機16により分級され、所定粒径よりも大きいものは粗粒燃料として落下して再び粉砕テーブル12上に戻されて再粉砕が行われる。一方、所定粒径よりも小さいものは微粉燃料として、回転式分級機16を通過し、一次空気の気流に乗って出口ポート19からハウジング11の外部へ排出される。固体燃料に混在した礫や金属片などの異物、及び、粉砕後燃料であっても一次空気によって搬送できないほど質量の大きいもの等は、スピレージとして粉砕テーブル12の外周部からハウジング11の底面部41へ落下する。底面部41に落下したスピレージは、スクレーパによって底面部41の開口を介してスピレージシュート70に落下する。このとき、図3に示すように、スピレージシュート70に設けられた入口弁70aは開状態とされている。これにより、スピレージシュート70に落下したスピレージは、ハウジング11の外部のスピレージホッパ80へと導かれる。また、出口弁83aは閉状態とされているので、スピレージホッパ80へと導かれたスピレージは、スピレージホッパ80内に貯留される。なお、このとき、ベント弁87a及びシールガス弁91aは閉状態とされている。
[スピレージ排出処理時]
スピレージホッパ80は、ミル10から排出されるスピレージを一時的に貯留する設備である。このため、定期的にスピレージホッパ80内部のスピレージを外部へ排出する必要がある。スピレージホッパ80からスピレージを排出するスピレージ排出処理時の排出装置60の挙動について図4から図7を用いて説明する。
スピレージホッパ80は、ミル10から排出されるスピレージを一時的に貯留する設備である。このため、定期的にスピレージホッパ80内部のスピレージを外部へ排出する必要がある。スピレージホッパ80からスピレージを排出するスピレージ排出処理時の排出装置60の挙動について図4から図7を用いて説明する。
まず、図4に示すように、入口弁70aを開状態から閉状態へ切り替える。入口弁70aを閉状態とすることで、ミル10内の一次空気およびスピレージがスピレージホッパ80へ流入することを防止する。このとき、シールガス弁91a、ベント弁87a及び出口弁83aは、閉状態とされている。すなわち、この状態では、全ての弁が閉状態とされている。
次に、図5に示すように、シールガス弁91aを閉状態から開状態に切り換え、スピレージシュート70内にシールガスを供給する。シールガスは、上述のように、例えば一次空気通風機31から供給される昇圧された常温の空気が使用される。なお、このときシールガスの圧力は、ミル10内部の圧力より高くする必要がある。なお、シールガスとしては、ミルシールエアファン(図示省略)の出口から分岐される空気を使用してもよい。ミルシールエアファンは、一次空気通風機31の出口や、押込通風機32の出口等に設置される。
このとき、入口弁70a、ベント弁87a及び出口弁83aは、閉状態とされている。
このとき、入口弁70a、ベント弁87a及び出口弁83aは、閉状態とされている。
次に、図6に示すように、ベント弁87aを閉状態から開状態に切り替え、スピレージホッパ80内部の残圧を放出する。これは、通常運転時、スピレージホッパ80はミル10の下部ハウジング内部の圧力と同等の圧力になっていることから、この後に、出口弁83aを開状態とした際に、スピレージホッパ80内部のスピレージやガスが、スピレージホッパ80内部の残圧によって外部に噴出することを防止するためである。
このとき、入口弁70a及び出口弁83aは、閉状態とされている。
このとき、入口弁70a及び出口弁83aは、閉状態とされている。
次に、図7に示すように、出口弁83aを閉状態から開状態に切り換え、スピレージホッパ80内部のスピレージを、出口配管83を介して外部へ排出する。出口配管83から排出されたスピレージは、例えば、搬送空間85に配置された搬送車86に載せられ、固体燃料粉砕装置100の外部へ搬送される。
このとき、入口弁70aは、閉状態とされている。
このようにして、スピレージホッパ80からのスピレージの排出処理は終了する。
このとき、入口弁70aは、閉状態とされている。
このようにして、スピレージホッパ80からのスピレージの排出処理は終了する。
[復旧時]
次に、スピレージ排出処理作業完了後の排出装置60の復旧作業について図8から図11を用いて説明する。
復旧時には、まず、図8に示すように、出口弁83aを開状態から閉状態へ切り替える。このとき、入口弁70aは閉状態であり、ベント弁87a及びシールガス弁91aは開状態である。
次に、スピレージ排出処理作業完了後の排出装置60の復旧作業について図8から図11を用いて説明する。
復旧時には、まず、図8に示すように、出口弁83aを開状態から閉状態へ切り替える。このとき、入口弁70aは閉状態であり、ベント弁87a及びシールガス弁91aは開状態である。
次に、図9に示すように、ベント弁87aを開状態から閉状態へ切り替える。このとき、入口弁70a及び出口弁83aは閉状態であり、シールガス弁91aは開状態である。
次に、図10に示すように、入口弁70aを閉状態から開状態へ切り替える。すなわち、ミル10からスピレージホッパ80へ、スピレージが導入される状態とする。このとき、ベント弁87a及び出口弁83aは閉状態であり、シールガス弁91aは開状態である。
次に、図10に示すように、入口弁70aを閉状態から開状態へ切り替える。すなわち、ミル10からスピレージホッパ80へ、スピレージが導入される状態とする。このとき、ベント弁87a及び出口弁83aは閉状態であり、シールガス弁91aは開状態である。
次に、図11に示すように、シールガス弁91aを開状態から閉状態へ切り替える。すなわち、シールガスの供給を停止する。このとき、出口弁83a及びベント弁87aは閉状態であり、入口弁70aは開状態である。すなわち、通常運転時の状態と同じ状態となる。このようにして、排出装置60は、復旧作業を行う。
なお、通常運転時、スピレージ排出処理時及び復旧時における各弁の切り替えは、制御装置によって行われてもよく、手動で行われてもよい。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、入口弁70aよりも上流側(ミル10側)のスピレージシュート70内にシールガスを供給するシールガス供給部90を備えている。これにより、入口弁70aが閉状態において、スピレージシュート70内にシールガスを供給することで、ミル10と入口弁70aとの間の空間にシールガスを供給することができる。ミル10と入口弁70aとの間に供給されたシールガスは、ミル10内からスピレージシュート70内に流入しようとするガスを、ミル10内に押し戻す。したがって、スピレージシュート70を介して、ミル10内のガスが漏洩し難くすることができる。よって、ミル10内の圧力の低下を抑制することができる。
本実施形態では、入口弁70aよりも上流側(ミル10側)のスピレージシュート70内にシールガスを供給するシールガス供給部90を備えている。これにより、入口弁70aが閉状態において、スピレージシュート70内にシールガスを供給することで、ミル10と入口弁70aとの間の空間にシールガスを供給することができる。ミル10と入口弁70aとの間に供給されたシールガスは、ミル10内からスピレージシュート70内に流入しようとするガスを、ミル10内に押し戻す。したがって、スピレージシュート70を介して、ミル10内のガスが漏洩し難くすることができる。よって、ミル10内の圧力の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、閉状態の入口弁70aをガスが通過した場合であっても、入口弁70aを通過するガスの大部分がシールガスとなる。これにより、スピレージホッパ80内にミル10内の高温のガスを流入し難くすることができる。したがって、スピレージホッパ80からのスピレージ排出作業の安全性を向上させることができる。
また、本実施形態では、シールガス配管91を備えている。これにより、シールガス配管91を介してスピレージシュート70内にシールガスを供給することができる。
また、シールガス配管91にはシールガス弁91aが設けられている。これにより、シールガス弁91aの開閉を制御することで、シールガスを供給する状態と、シールガスを供給しない状態とを切り換えることができる。また、シールガス弁91aが流量調整弁である場合には、スピレージシュート70内に供給するシールガスの量を調整することができる。
また、シールガス配管91にはシールガス弁91aが設けられている。これにより、シールガス弁91aの開閉を制御することで、シールガスを供給する状態と、シールガスを供給しない状態とを切り換えることができる。また、シールガス弁91aが流量調整弁である場合には、スピレージシュート70内に供給するシールガスの量を調整することができる。
また、本実施形態では、スピレージホッパ80内のガスを排出するベント配管87と、ベント配管87に設けられるベント弁87aと、を備えている。これにより、例えば、スピレージホッパ80内の圧力が高い場合に、ベント弁87aを開状態とすることで、ベント配管87を介してスピレージホッパ80内のガスが排出される。したがって、スピレージホッパ80内の圧力を低下させることができる。よって、スピレージホッパ80内の圧力が高いことによって、スピレージホッパ80からスピレージを排出時、出口弁83aを開放した際に、スピレージホッパ80内部のスピレージやガスが外部へ噴出する事態が発生し難くすることができる。
また、本実施形態では、出口配管83を介してスピレージホッパ80に貯留されているスピレージを排出することができる。
また、出口配管83から排出物を排出される状態と排出されない状態とを切り換える出口弁83aが設けられている。これにより、出口弁83aによって、スピレージが排出される状態と、排出物が排出されない状態(すなわち、スピレージホッパ80でスピレージを貯留する状態)とを切り換えることができる。
また、出口配管83から排出物を排出される状態と排出されない状態とを切り換える出口弁83aが設けられている。これにより、出口弁83aによって、スピレージが排出される状態と、排出物が排出されない状態(すなわち、スピレージホッパ80でスピレージを貯留する状態)とを切り換えることができる。
なお、本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。
例えば、上述した実施形態では、本開示のミルとしたが、固体燃料としては、バイオマス燃料や石油精製時に発生するPC(石油コークス:Petroleum Coke)燃料であってもよく、それらを混合した燃料であってもよい。
例えば、上述した実施形態では、本開示のミルとしたが、固体燃料としては、バイオマス燃料や石油精製時に発生するPC(石油コークス:Petroleum Coke)燃料であってもよく、それらを混合した燃料であってもよい。
また、上記実施形態では、排出装置60がスピレージホッパ80を備える例について説明したが本開示はこれに限定されない。スピレージを貯留する部材は、例えば、図12に示すように、直方体形状の容器(以下、「容器部(貯留部)101」と称する)であってもよい。容器部101の上面にはスピレージシュート70の下流端が接続されている。また、容器部101の側面下部には出口開口(排出部)102が形成されている。出口開口102には、排出扉(開閉部、切換部)103が設けられている。排出扉103は、ロック機構104によって、出口開口102を閉鎖する状態と、出口開口102を開放する状態とが切り替わる。この構成では、排出扉103によって出口開口102の開状態と閉状態とを制御することで、出口開口102を介してスピレージが容器部101から排出される状態とスピレージが排出されない状態とを切り換えることができる。
また、例えば、入口弁70aには開状態と閉状態とを切り換える図示省略の駆動装置が設けられていてもよい。駆動装置を設けることで、手動で入口弁70aを操作する場合と比較して、強い力で入口弁70aを操作することができる。よって、入口弁70aからガスが漏洩し難くすることができるので、入口弁70aを介して漏洩するガスの量を低減することができる。なお、駆動装置の一例として、電動モータや空気シリンダ等が挙げられる。
また、例えば、入口弁70aが閉状態かつシールガス弁91aが開状態の場合に、出口弁83aまたは排出扉103を開状態とすることができるインターロック機構(図示省略)を設けてもよい。すなわち、インターロック機構は、入口弁70aが閉状態であっても、シールガス弁91aが開状態となりスピレージシュート70内にシールガスが供給された状態で出口弁83aまたは排出扉103を開状態となるように規制する。インターロック機構は、制御部50のソフトウェア上で構成されてもよく、電気回路(各弁の駆動装置が電動の場合)や計装空気回路(各弁の駆動装置が空気シリンダの場合)によってハードウェアで構成されてもよい。
インターロック機構を設けることで、ミル10内の高温のガスがスピレージホッパ80から排出され、スピレージホッパ80の後流側まで流入する事態の発生を抑制することができる。したがって、高温のガスによるスピレージホッパ80の後流側の機器等の損傷を抑制するとともに、スピレージ排出作業の安全性を向上することができる。
インターロック機構を設けることで、ミル10内の高温のガスがスピレージホッパ80から排出され、スピレージホッパ80の後流側まで流入する事態の発生を抑制することができる。したがって、高温のガスによるスピレージホッパ80の後流側の機器等の損傷を抑制するとともに、スピレージ排出作業の安全性を向上することができる。
また、上記実施形態では、スピレージシュート70が鉛直上下方向に延在している例について説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、スピレージシュート70は、鉛直方向に対して傾斜していてもよい。
また、上記実施形態では、スピレージホッパ80内に水等を噴射しない乾式の排出装置60について説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、スピレージホッパ80内に水等を噴射する湿式の排出装置60であってもよい。
以上説明した各実施形態に記載の排出装置60及び固体燃料粉砕装置は例えば以下のように把握される。
本開示の一態様に係る排出装置は、粉砕機(10)から排出された排出物を貯留する貯留部(80)と、前記粉砕機(10)から前記貯留部(80)へ前記排出物を導く排出物配管(70)と、前記排出物配管(70)に設けられた入口弁(70a)と、前記入口弁(70a)よりも上流側の前記排出物配管(70)内にシールガスを供給するシールガス供給部(90)と、を備えている。
本開示の一態様に係る排出装置は、粉砕機(10)から排出された排出物を貯留する貯留部(80)と、前記粉砕機(10)から前記貯留部(80)へ前記排出物を導く排出物配管(70)と、前記排出物配管(70)に設けられた入口弁(70a)と、前記入口弁(70a)よりも上流側の前記排出物配管(70)内にシールガスを供給するシールガス供給部(90)と、を備えている。
排出物配管に設けられた入口弁を閉状態とした場合であっても、入口弁をガスが通過してしまう場合がある。
上記構成では、入口弁よりも上流側の排出物配管内にシールガスを供給するシールガス供給部を備えている。これにより、入口弁が閉状態において、排出物配管内にシールガスを供給することで、粉砕機と入口弁との間の空間にシールガスを供給することができる。粉砕機と入口弁との間に供給されたシールガスは、粉砕機内から排出物配管内に流入しようとするガスを、粉砕機内に押し戻す。したがって、排出物配管を介して、粉砕機内のガスが漏洩し難くすることができる。よって、粉砕機内の圧力の低下を抑制することができる。
また、上記構成では、閉状態の入口弁をガスが通過した場合であっても、入口弁を通過するガスの大部分がシールガスとなる。これにより、貯留部内に粉砕機内の高温のガスを流入し難くすることができる。したがって、貯留部内の安全性を向上させることができるとともに、スピレージ排出作業の安全性を向上できる。
なお、排出物の例として、固体燃料に混入している異物等が挙げられる。異物とは、例えば、金属片等が挙げられる。
上記構成では、入口弁よりも上流側の排出物配管内にシールガスを供給するシールガス供給部を備えている。これにより、入口弁が閉状態において、排出物配管内にシールガスを供給することで、粉砕機と入口弁との間の空間にシールガスを供給することができる。粉砕機と入口弁との間に供給されたシールガスは、粉砕機内から排出物配管内に流入しようとするガスを、粉砕機内に押し戻す。したがって、排出物配管を介して、粉砕機内のガスが漏洩し難くすることができる。よって、粉砕機内の圧力の低下を抑制することができる。
また、上記構成では、閉状態の入口弁をガスが通過した場合であっても、入口弁を通過するガスの大部分がシールガスとなる。これにより、貯留部内に粉砕機内の高温のガスを流入し難くすることができる。したがって、貯留部内の安全性を向上させることができるとともに、スピレージ排出作業の安全性を向上できる。
なお、排出物の例として、固体燃料に混入している異物等が挙げられる。異物とは、例えば、金属片等が挙げられる。
また、本開示の一態様に係る排出装置は、前記入口弁(70a)の開状態と閉状態とを切り換える駆動装置を備えている。
上記構成では、入口弁の開状態と閉状態とを切り換える駆動装置を備えている。これにより、駆動装置の駆動力によって入口弁を閉状態とすることができる。したがって、例えば、手動で入口弁を閉状態とする場合と比較して、強い力で入口弁を閉状態とすることができる。よって、入口弁からガスが漏洩し難くすることができるので、入口弁を介して漏洩するガスの量を低減することができる。
また、本開示の一態様に係る排出装置は、前記シールガス供給部(90)は、内部にシールガスが流通し前記排出物配管(70)に接続するシールガス配管(91)と、前記シールガス配管(91)に設けられるシールガス弁(91a)と、を有している。
上記構成では、シールガス配管を備えている。これにより、シールガス配管を介して排出物配管内にシールガスを供給することができる。
また、シールガス配管にはシールガス弁が設けられている。これにより、シールガス弁の開閉を制御することで、シールガスを供給する状態と、シールガスを供給しない状態とを切り換えることができる。また、シールガス弁が流量調整弁である場合には、排出物配管内に供給するシールガスの量を調整することができる。
また、シールガス配管にはシールガス弁が設けられている。これにより、シールガス弁の開閉を制御することで、シールガスを供給する状態と、シールガスを供給しない状態とを切り換えることができる。また、シールガス弁が流量調整弁である場合には、排出物配管内に供給するシールガスの量を調整することができる。
また、本開示の一態様に係る排出装置は、前記貯留部(80)に接続され、前記貯留部(80)内のガスを排出するベント配管(87)と、前記ベント配管(87)に設けられるベント弁(87a)と、を備えている。
上記構成では、貯留部内のガスを排出するベント配管と、ベント配管に設けられるベント弁と、を備えている。これにより、例えば、貯留部内の圧力が高い場合に、ベント弁を開状態とすることで、ベント配管を介して貯留部内のガスが排出される。したがって、貯留部内の圧力を低下させることができる。よって、貯留部内の圧力が高いことによって、貯留部から排出物や内部のガスが外部へ噴出する事態が発生し難くすることができる。
また、本開示の一態様に係る排出装置は、前記貯留部(80)に貯留されている前記排出物を前記貯留部(80)から排出する排出部(83,102)と、前記排出部(83,102)から前記排出物が排出される状態と排出されない状態とを切り換える切換部(83a,103)と、を備えている。
上記構成では、排出部が備えられている。これにより、排出部を介して貯留部に貯留されている排出物を排出することができる。
また、排出部から排出物を排出される状態と排出されない状態とを切り換える切換部が設けられている。これにより、切換部を切り換えることで、排出物が排出される状態と、排出物が排出されない状態(すなわち、貯留部で排出物を貯留する状態)とを切り換えることができる。
また、排出部から排出物を排出される状態と排出されない状態とを切り換える切換部が設けられている。これにより、切換部を切り換えることで、排出物が排出される状態と、排出物が排出されない状態(すなわち、貯留部で排出物を貯留する状態)とを切り換えることができる。
また、本開示の一態様に係る排出装置は、前記貯留部(80)に接続され、前記貯留部(80)内のガスを排出するベント配管(87)と、前記ベント配管(87)に設けられるベント弁(87a)と、前記貯留部(80)に貯留されている前記排出物を前記貯留部(80)から排出する排出部(83,102)と、前記排出部(83,102)から前記排出物が排出される状態と排出されない状態とを切り換える切換部(83a,103)と、を備え、前記シールガス供給部(90)は、前記排出物配管(70)に接続するシールガス配管(91)と、前記シールガス配管(91)に設けられるシールガス弁(91a)と、を有し、前記入口弁(70a)が閉状態であり、前記シールガス弁(91a)が開状態であり、前記ベント弁(87a)が開状態であり、前記排出部(83,102)から前記排出物が排出される状態である。
上記構成では、入口弁が閉状態であり、シールガス弁が開状態であり、ベント弁が開状態であり、排出部から排出物が排出される状態である。
入口弁が閉状態であって、排出部から排出物が排出される状態であるので、粉砕機から排出物が貯留部へ供給されない状態で、貯留部から排出物を排出することができる。
また、シールガス弁が開状態であるので、排出物配管内にシールガスが供給される。これにより、排出物配管を介して、粉砕機内のガスが漏洩し難くすることができる。よって、粉砕機内の圧力の低下を抑制することができる。また、貯留部内に粉砕機内の高温のガスを流入し難くすることができる。したがって、貯留部内の安全性を向上させることができるとともに、スピレージ排出作業の安全性を向上できる。
また、ベント弁が開状態であるので、貯留部内の圧力を低下させることができる。よって、貯留部内の圧力が高いことによって、貯留部から排出物や内部のガスが外部へ噴出する事態が発生し難くすることができる。
入口弁が閉状態であって、排出部から排出物が排出される状態であるので、粉砕機から排出物が貯留部へ供給されない状態で、貯留部から排出物を排出することができる。
また、シールガス弁が開状態であるので、排出物配管内にシールガスが供給される。これにより、排出物配管を介して、粉砕機内のガスが漏洩し難くすることができる。よって、粉砕機内の圧力の低下を抑制することができる。また、貯留部内に粉砕機内の高温のガスを流入し難くすることができる。したがって、貯留部内の安全性を向上させることができるとともに、スピレージ排出作業の安全性を向上できる。
また、ベント弁が開状態であるので、貯留部内の圧力を低下させることができる。よって、貯留部内の圧力が高いことによって、貯留部から排出物や内部のガスが外部へ噴出する事態が発生し難くすることができる。
また、本開示の一態様に係る排出装置は、前記入口弁(70a)が閉状態であり、前記シールガス弁(91a)が開状態の場合に、前記切換部(83a,103)によって前記排出部(83,102)から前記排出物が排出される状態とする機構を有する。
上記構成では、入口弁が閉状態であり、シールガス弁が開状態の場合に、出口弁を開状態とすることができる機構を有する。これにより、粉砕機内の高温のガスが貯留部から排出され、貯留部の後流側まで流入する事態の発生を抑制することができる。したがって、高温のガスによる貯留部の後流側の機器等の損傷を抑制するとともに排出作業の安全性を向上することができる。
また、本開示の一態様に係る排出装置は、前記排出部(83)は、前記貯留部(80)内の前記排出物を排出する出口配管(83)を有し、前記切換部(83a)は、前記出口配管(83)に設けられた出口弁(83a)を有する。
上記構成では、出口弁の開状態と閉状態とを制御することで、出口配管を介して排出物が排出される状態と排出物が排出されない状態とを切り換えることができる。
また、本開示の一態様に係る排出装置は、前記排出部(102)は、前記貯留部(101)内の前記排出物を排出する出口開口(102)を有し、前記切換部(103)は、前記出口開口(102)を開閉する開閉部(103)を有する。
上記構成では、開閉部によって出口開口の開状態と閉状態とを制御することで、出口開口を介して排出物が排出される状態と排出物が排出されない状態とを切り換えることができる。
本開示の一態様に係る固体燃料粉砕装置は、上記のいずれかに記載の排出装置(60)と、前記排出装置(60)へ前記排出物を排出する粉砕機(10)と、を備えている。
1 :発電プラント
10 :ミル
11 :ハウジング
12 :粉砕テーブル
13 :粉砕ローラ
14 :駆動部
15 :ミルモータ
16 :回転式分級機
16a :ブレード
17 :燃料供給部
18 :分級機モータ
19 :出口ポート
20 :給炭機
21 :バンカ
22 :搬送部
23 :給炭機モータ
24 :ダウンスパウト
30 :送風部
30a :熱ガス流路
30b :冷ガス流路
30c :熱ガスダンパ
30d :冷ガスダンパ
31 :一次空気通風機
32 :押込通風機
34 :熱交換器
40 :状態検出部
41 :底面部
42 :天井部
45 :ジャーナルヘッド
47 :支持アーム
48 :支持軸
49 :押圧装置
50 :制御部
60 :排出装置
70 :スピレージシュート(排出物配管)
70a :入口弁
80 :スピレージホッパ(貯留部)
81 :入口開口
82 :出口開口
83 :出口配管(排出部)
83a :出口弁(切換部)
85 :搬送空間
86 :搬送車
87 :ベント配管
87a :ベント弁
90 :シールガス供給部
91 :シールガス配管
91a :シールガス弁
100 :固体燃料粉砕装置
100a :一次空気流路
100b :微粉燃料供給流路
101 :容器部(貯留部)
102 :出口開口(排出部)
103 :排出扉(開閉部、切換部)
104 :ロック機構
200 :ボイラ
210 :火炉
220 :バーナ
10 :ミル
11 :ハウジング
12 :粉砕テーブル
13 :粉砕ローラ
14 :駆動部
15 :ミルモータ
16 :回転式分級機
16a :ブレード
17 :燃料供給部
18 :分級機モータ
19 :出口ポート
20 :給炭機
21 :バンカ
22 :搬送部
23 :給炭機モータ
24 :ダウンスパウト
30 :送風部
30a :熱ガス流路
30b :冷ガス流路
30c :熱ガスダンパ
30d :冷ガスダンパ
31 :一次空気通風機
32 :押込通風機
34 :熱交換器
40 :状態検出部
41 :底面部
42 :天井部
45 :ジャーナルヘッド
47 :支持アーム
48 :支持軸
49 :押圧装置
50 :制御部
60 :排出装置
70 :スピレージシュート(排出物配管)
70a :入口弁
80 :スピレージホッパ(貯留部)
81 :入口開口
82 :出口開口
83 :出口配管(排出部)
83a :出口弁(切換部)
85 :搬送空間
86 :搬送車
87 :ベント配管
87a :ベント弁
90 :シールガス供給部
91 :シールガス配管
91a :シールガス弁
100 :固体燃料粉砕装置
100a :一次空気流路
100b :微粉燃料供給流路
101 :容器部(貯留部)
102 :出口開口(排出部)
103 :排出扉(開閉部、切換部)
104 :ロック機構
200 :ボイラ
210 :火炉
220 :バーナ
Claims (10)
- 粉砕機から排出された排出物を貯留する貯留部と、
前記粉砕機から前記貯留部へ前記排出物を導く排出物配管と、
前記排出物配管に設けられた入口弁と、
前記入口弁よりも上流側の前記排出物配管内にシールガスを供給するシールガス供給部と、を備えた排出装置。 - 前記入口弁の開状態と閉状態とを切り換える駆動装置を備える請求項1に記載の排出装置。
- 前記シールガス供給部は、内部にシールガスが流通し前記排出物配管に接続するシールガス配管と、前記シールガス配管に設けられるシールガス弁と、を有している請求項1または請求項2に記載の排出装置。
- 前記貯留部に接続され、前記貯留部内のガスを排出するベント配管と、
前記ベント配管に設けられるベント弁と、を備えた請求項1から請求項3のいずれかに記載の排出装置。 - 前記貯留部に貯留されている前記排出物を前記貯留部から排出する排出部と、
前記排出部から前記排出物が排出される状態と排出されない状態とを切り換える切換部と、を備えた請求項1から請求項4のいずれかに記載の排出装置。 - 前記貯留部に接続され、前記貯留部内のガスを排出するベント配管と、
前記ベント配管に設けられるベント弁と、
前記貯留部に貯留されている前記排出物を前記貯留部から排出する排出部と、
前記排出部から前記排出物が排出される状態と排出されない状態とを切り換える切換部と、を備え、
前記シールガス供給部は、前記排出物配管に接続するシールガス配管と、前記シールガス配管に設けられるシールガス弁と、を有し、
前記入口弁が閉状態であり、前記シールガス弁が開状態であり、前記ベント弁が開状態であり、前記排出部から前記排出物が排出される状態である請求項1または請求項2に記載の排出装置。 - 前記入口弁が閉状態であり、前記シールガス弁が開状態の場合に、前記切換部によって前記排出部から前記排出物が排出される状態とする機構を有する請求項6に記載の排出装置。
- 前記排出部は、前記貯留部内の前記排出物を排出する出口配管を有し、
前記切換部は、前記出口配管に設けられた出口弁を有する請求項5から請求項7のいずれかに記載の排出装置。 - 前記排出部は、前記貯留部内の前記排出物を排出する出口開口を有し、
前記切換部は、前記出口開口を開閉する開閉部を有する請求項5から請求項7のいずれかに記載の排出装置。 - 請求項1から請求項9のいずれかに記載の排出装置と、
前記排出装置へ前記排出物を排出する粉砕機と、を備えた固体燃料粉砕装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021000193U JP3231422U (ja) | 2021-01-21 | 2021-01-21 | 排出装置及び固体燃料粉砕装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021000193U JP3231422U (ja) | 2021-01-21 | 2021-01-21 | 排出装置及び固体燃料粉砕装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3231422U true JP3231422U (ja) | 2021-04-01 |
Family
ID=75153482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021000193U Active JP3231422U (ja) | 2021-01-21 | 2021-01-21 | 排出装置及び固体燃料粉砕装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3231422U (ja) |
-
2021
- 2021-01-21 JP JP2021000193U patent/JP3231422U/ja active Active
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