JP2024066763A - ダンパシステム、固体燃料粉砕装置及び発電プラント並びにダンパシステムの制御方法 - Google Patents

ダンパシステム、固体燃料粉砕装置及び発電プラント並びにダンパシステムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】粉砕機の運転中において、下限開度に達した制御ダンパから冷空気が漏れ出すような場合でも、一次空気のミル出口における温度を適切な温度範囲に維持することができるダンパシステム、固体燃料粉砕装置及び発電プラント並びにダンパシステムの制御方法を提供する。【解決手段】粉砕機10に設けられるダンパシステム36であって、粉砕機10の出口温度を計測する温度計測部40と、冷ガスが流通する冷ガスライン30bに設けられた、開度を調節可能な冷ガス制御ダンパ30dと、冷ガスライン30bに設けられた、全開状態又は全閉状態を取る冷ガス締切ダンパ30fと、制御部50と、を備え、制御部50は、出口温度が下限温度未満になり、かつ、冷ガス制御ダンパ30dの開度が下限開度になった場合に、全閉状態となるように冷ガス締切ダンパ30fを制御する。【選択図】図1

Description

本開示は、ダンパシステム、固体燃料粉砕装置及び発電プラント並びにダンパシステムの制御方法に関する。
ミル内部の温度は、粉砕された固体燃料を乾燥する、ミル内部の温度上昇による固体燃料の発火を防止する、ミルの後工程にある燃焼炉での燃焼状態を良好に維持する等の目的のために、一次空気(搬送用空気)のミル出口における温度を所定の範囲に収めることで管理、制御されている。具体的には、一次空気のミル出口における温度に基づいて冷空気及び熱空気の流量配分を調節したうえで混合することで一次空気のミル出口における温度を調節している。ここで、一次空気のミル出口における温度は、固体燃料の性状や分類に応じて設定されている。
また、一次空気の流量は、冷空気の流量を冷空気用の制御ダンパで調整するとともに熱空気の流量を熱空気用の制御ダンパで調整することで調節している。ここで、一次空気の流量は、ミルに供給される固体燃料の量に応じて設定されている。
つまり、各制御ダンパによって流量が調整され、かつ、配分が調節された冷空気及び熱空気を混合することによって、規定流量及び規定温度の一次空気がミルに供給されることになる。
また、例えば特許文献1には、低温炉煙ダンパ、高温炉煙ダンパ及び高温一次空気ダンパが、それぞれ低温炉煙、高温炉煙及び高温一次空気の流量割合を調整することによって、石炭ミル入り口の乾燥媒体の成分の制御を実現し、石炭ミル入り口酸素量測定点、石炭ミル入り口温度測定点はミルに入る混合媒体酸素量と温度を監視し、石炭ミル入り口ダンパによってミルに入る乾燥媒体の総量を調整制御することについて記載されている。
実用新案登録第3230564号公報
ミルに供給される固体燃料の水分が想定していた値(設計値)よりも多い場合、ミル内部における乾燥工程で一次空気の熱が奪われて、ミル内部の温度が想定よりも低下する可能性がある。一次空気のミル出口における温度が低下して露点以下の温度になると、燃料供給配管等の粉砕された固体燃料(微粉燃料)の搬送経路において、一次空気に含まれる水分の結露が発生して、微粉燃料が付着・堆積することによって搬送経路が閉塞する可能性がある。
そこで、搬送経路の閉塞を回避するために、一次空気のミル出口における温度が過度に低下した場合には、冷空気用の制御ダンパの開度を絞って一次空気のミル出口における温度を上昇させる。ところが、冷空気用の制御ダンパの開度を下限開度に設定しても、一定量の冷空気が制御ダンパを通過するため、一次空気のミル出口における温度の低下を抑えることができないことがある。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、粉砕機の運転中において、一次空気のミル出口における温度を適切な温度範囲に維持することができるダンパシステム及びダンパシステムの制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示のダンパシステム、固体燃料粉砕装置及び発電プラント並びにダンパシステムの制御方法は、以下の手段を採用する。
すなわち、本開示の一態様に係るダンパシステムは、冷ガス及び熱ガスが混合された搬送用ガスが供給される、固体燃料を粉砕する粉砕機に設けられるダンパシステムであって、搬送用ガスの前記粉砕機の出口における出口温度を計測する温度計測部と、冷ガスが流通する冷ガスラインに設けられた、開度を調節可能な冷ガス制御ダンパと、前記冷ガスライン設けられた、全開状態又は全閉状態を取る冷ガス締切ダンパと、前記冷ガス制御ダンパ及び前記冷ガス締切ダンパを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記出口温度が下限温度未満になり、かつ、前記冷ガス制御ダンパの開度が下限開度になった場合に、全閉状態となるように前記冷ガス締切ダンパを制御する。
また、本開示の一態様に係る固体燃料粉砕装置は、上記のダンパシステムと、前記粉砕機と、を備えている。
また、本開示の一態様に係る発電プラントは、上記の固体燃料粉砕装置と、ボイラと、を備えている。
また、本開示の一態様に係るダンパシステムの制御方法は、冷ガス及び熱ガスが混合された搬送用ガスが供給される、固体燃料を粉砕する粉砕機に設けられるダンパシステムの制御方法であって、前記ダンパシステムは、冷ガスが流通する冷ガスラインに設けられた、開度を調節可能な冷ガス制御ダンパと、前記冷ガスラインに設けられた、全開状態又は全閉状態を取る冷ガス締切ダンパと、を備え、搬送用ガスの前記粉砕機の出口における出口温度が下限温度未満になり、かつ、前記冷ガス制御ダンパの開度が下限開度になった場合に、前記冷ガス締切ダンパを全閉状態とする。
本開示によれば、粉砕機の運転中において、一次空気のミル出口における温度を適切な温度範囲に維持することができる。
本開示の一実施形態に係る発電プラントの概略構成図である。 ミル入口及びミル出口の温度変化を示したグラフである。 固体燃料中の含有水分と露点との関係を示したグラフである。
以下、本開示の一実施形態に係るダンパシステム、固体燃料粉砕装置及び発電プラント並びにダンパシステムの制御方法について、図面を参照して説明する。
なお、以降の説明では、上方とは鉛直上側の方向を、上部や上面などの「上」とは鉛直上側の部分を示している。また同様に「下」とは鉛直下側の部分を示すものであり、鉛直方向は厳密ではなく誤差を含むものである。
[発電プラント及びダンパシステムの構成について]
本実施形態に係る発電プラント1は、固体燃料粉砕装置100とボイラ200とを備えている。
本実施形態の固体燃料粉砕装置100は、一例としてバイオマス燃料や石炭等の固体燃料を粉砕し、微粉燃料を生成してボイラ200のバーナ(燃焼装置)220へ供給する装置である。
図1に示す固体燃料粉砕装置100とボイラ200とを含む発電プラント1は、1台の固体燃料粉砕装置100を備えるものであるが、1台のボイラ200の複数のバーナ220のそれぞれに対応する複数台の固体燃料粉砕装置100を備えるシステムとしてもよい。
本実施形態の固体燃料粉砕装置100は、ミル(粉砕機)10と、バンカ(貯蔵部)21と、給炭機(燃料供給機)25と、ダンパシステム36を含む送風部(搬送用ガス供給部)30と、制御部50とを備えている。
ミル10は、ボイラ200に供給する石炭やバイオマス燃料等の固体燃料を、微粉状の固体燃料である微粉燃料へと粉砕する装置である。
ミル10は、石炭のみを粉砕する形式であってもよいし、バイオマス燃料のみを粉砕する形式であってもよいし、石炭とともにバイオマス燃料を粉砕する形式であってもよい。
ここで、石炭とは、炭素分の豊富な可燃性の岩石状の物質であり、瀝青炭や亜瀝青炭などが例示される。
また、バイオマス燃料とは、再生可能な生物由来の有機性資源であり、間伐材、廃木材、流木、草類、廃棄物、汚泥、タイヤ及びこれらを原料としたリサイクル燃料(ペレットやチップ)などが例示される。
なお、固定燃料は、これに限定されない。
ミル10は、ハウジング11と、粉砕テーブル12と、粉砕ローラ13と、減速機(駆動伝達部)14と、減速機14に接続され粉砕テーブル12を回転駆動させるミルモータ(駆動部)15と、回転式分級機(分級部)16と、給炭管17(燃料供給部)と、回転式分級機16を回転駆動させる分級機モータ18とを備えている。
ハウジング11は、鉛直方向に延びる筒状に形成されるとともに、粉砕テーブル12と粉砕ローラ13と回転式分級機16と、給炭管17とを収容する筐体である。
ハウジング11の天井部42の中央部には、給炭管17が取り付けられている。この給炭管17は、バンカ21から給炭機25を介して導かれた固体燃料をハウジング11内に供給するものであり、ハウジング11の中心位置に上下方向に沿って配置され、下端部がハウジング11内部まで延設されている。
ハウジング11の底面部41付近には減速機14が設置され、この減速機14に接続されたミルモータ15から伝達される駆動力により回転する粉砕テーブル12が回転自在に配置されている。
粉砕テーブル12は、平面視円形の部材であり、給炭管17の下端部が対向するように配置されている。
粉砕テーブル12の上面は、例えば、中心部が低く、外側に向けて高くなるような傾斜形状をなし、外周部が上方に曲折した形状をなしていてもよい。
給炭管17は、固体燃料(本実施形態では例えば石炭やバイオマス燃料)を上方から下方の粉砕テーブル12に向けて供給し、粉砕テーブル12は供給された固体燃料を粉砕ローラ13との間に挟み込んで粉砕する。
固体燃料が給炭管17から粉砕テーブル12の中央部へ向けて投入されると、粉砕テーブル12の回転による遠心力によって、固体燃料は粉砕テーブル12の外周側へと導かれ、粉砕テーブル12と粉砕ローラ13との間に挟み込まれて粉砕される。
粉砕された固体燃料は、搬送用ガスライン(以降は、「一次空気ライン」と記載する。)110から導かれた搬送用ガス(以降は、「一次空気」と記載する。)によって上方へと吹き上げられ、回転式分級機16へと導かれる。
粉砕テーブル12の外周には、一次空気ライン110から流入する一次空気を、ハウジング11内の粉砕テーブル12の上方の空間に流出させる吹出口(図示省略)が設けられている。
吹出口には旋回羽根(図示省略)が設置されており、吹出口から吹き出した一次空気に旋回力を与える。旋回羽根により旋回力が与えられた一次空気は、旋回する速度成分を有する気流となって、粉砕テーブル12上で粉砕された固体燃料を、ハウジング11内の上方にある回転式分級機16へと搬送する。
なお、粉砕された固体燃料のうち、所定粒径より大きいものは回転式分級機16により分級されて、または、回転式分級機16まで到達することなく落下して、粉砕テーブル12上に戻されて、粉砕テーブル12と粉砕ローラ13との間で再度粉砕される。
粉砕ローラ13は、給炭管17から粉砕テーブル12上に供給された固体燃料を粉砕する回転体である。粉砕ローラ13は、粉砕テーブル12の上面に押圧されて粉砕テーブル12と協働して固体燃料を粉砕する。
図1では、粉砕ローラ13が代表して1つのみ示されているが、粉砕テーブル12の上面を押圧するように、周方向に一定の間隔を空けて、複数の粉砕ローラ13が配置される。例えば、外周部上に120°の角度間隔を空けて、3つの粉砕ローラ13が周方向に均等な間隔で配置される。この場合、3つの粉砕ローラ13が粉砕テーブル12の上面と接する部分(押圧する部分)は、粉砕テーブル12の回転中心軸からの距離が等距離となる。
粉砕ローラ13は、ジャーナルヘッド45によって、上下に揺動・変位可能となっており、粉砕テーブル12の上面に対して接近離間自在に支持されている。粉砕ローラ13は、外周面が粉砕テーブル12の上面の固体燃料に接触した状態で、粉砕テーブル12が回転すると、粉砕テーブル12から回転力を受けて連れ回りするようになっている。給炭管17から固体燃料が供給されると、粉砕ローラ13と粉砕テーブル12との間で固体燃料が押圧されて粉砕される。この押圧する力を、粉砕荷重と言う。
ジャーナルヘッド45の支持アーム47は、中間部が水平方向に沿った支持軸48によって、ハウジング11の側面部に支持軸48を中心として粉砕ローラ13を上下方向に揺動・変位可能に支持されている。また、支持アーム47の鉛直上側にある上端部には、押圧装置(粉砕荷重付与部)46が設けられている。押圧装置46は、ハウジング11に固定されており、粉砕ローラ13を粉砕テーブル12に押し付けるように、支持アーム47等を介して粉砕ローラ13に粉砕荷重を付与する。粉砕荷重は、例えば、ミル10の外部に設置された油圧装置(図示省略)から供給される作動油の圧力により作動する油圧シリンダ(図示省略)によって与えられる。また、粉砕荷重は、ばね(図示省略)の反発力によって与えられてもよい。
減速機14は、ミルモータ15に接続されており、ミルモータ15の駆動力を粉砕テーブル12に伝達し、粉砕テーブル12を中心軸回りに回転させる。
回転式分級機(分級部)16は、ハウジング11の上部に設けられ中空状の逆円錐状の外形を有している。回転式分級機16は、その外周位置に上下方向に延在する複数のブレード16aを備えている。各ブレード16aは、回転式分級機16の中心軸線周りに所定の間隔(均等間隔)で設けられている。
回転式分級機16は、粉砕テーブル12と粉砕ローラ13により粉砕された固体燃料(以降、粉砕された固体燃料を「粉砕燃料」という。)を、所定粒径(例えば、石炭では70~100μm)より大きいもの(以降、所定粒径を超える粉砕燃料を「粗粉燃料」という。)と、所定粒径以下のもの(以降、所定粒径以下の粉砕燃料を「微粉燃料」という。)に分級する装置である。回転式分級機16は、制御部50によって制御される分級機モータ18により回転駆動力を与えられ、ハウジング11の上下方向に延在する円筒軸(図示省略)を中心に給炭管17の周りを回転する。
なお、分級部としては、固定された中空状の逆円錐形状のケーシングと、そのケーシングの外周位置にブレード16aに替わって複数の固定旋回羽根とを備えた固定式分級機を用いてもよい。
回転式分級機16に到達した粉砕燃料は、ブレード16aの回転により生じる遠心力と、一次空気の気流による向心力との相対的なバランスにより、大きな径の粗粉燃料は、ブレード16aによって叩き落とされ、粉砕テーブル12へと戻されて再粉砕され、微粉燃料はハウジング11の天井部42にある出口ポート19に導かれる。
回転式分級機16によって分級された微粉燃料は、一次空気とともに出口ポート19から微粉燃料供給管120へ排出され、ボイラ200のバーナ220へ供給される。
給炭管17は、ハウジング11の天井部42を貫通するように上下方向に沿って下端部がハウジング11内部まで延設されて取り付けられ、給炭管17の上部から投入される固体燃料を粉砕テーブル12の中央部に供給する。
給炭管17の上端には、給炭機25が接続されており、固体燃料が供給される。
給炭機25は、バンカ21の下端部から上下方向に延在する管であるダウンスパウト部22によって、バンカ21と接続されている。ダウンスパウト部22の途中には、バンカ21からの固体燃料の排出状態を切り替える弁(コールゲート、図示省略)を設けてもよい。
給炭機25は、搬送部26と、給炭機モータ27とを備える。
搬送部26は、例えばベルトコンベアであり、ダウンスパウト部22の下端部から排出される固体燃料を、給炭機モータ27の駆動力によって給炭管17の上部に搬送し、内部へ投入する。
ミル10へ供給される固体燃料の供給量は、制御部50からの信号によって、例えば、搬送部26のベルトコンベアの移動速度を調整して制御される。
通常、ミル10の内部には、微粉燃料をバーナ220へ搬送するための一次空気が供給されており、給炭機25やバンカ21よりも圧力が高くなっている。
バンカ21と給炭機25を接続するダウンスパウト部22の内部は、燃料が積層状態となっている。この固体燃料層により、ミル10からバンカ21に向けて、一次空気と微粉燃料が逆流を抑制するためのシール性(マテリアルシール)を確保している。
送風部30は、粉砕燃料を乾燥させるとともに、回転式分級機16へ搬送するための一次空気を、ハウジング11の内部へ送風する装置である。
送風部30は、ハウジング11の内部へ送風される一次空気の流量と温度を適切に調整するために、一次空気通風機(PAF:Primary Air Fan)31と、熱ガスライン30aと、冷ガスライン30bと、熱ガスライン30a及び冷ガスライン30bに設けられたダンパシステム36とを備えている。
熱ガスライン30aは、一次空気通風機31から送出された空気の一部を、空気予熱器(熱交換器)34を通過して加熱された熱ガスとして供給する。
冷ガスライン30bは、一次空気通風機31から送出された空気の一部を常温の冷ガスとして供給する。
ダンパシステム36は、熱ガス制御ダンパ30cと、冷ガス制御ダンパ30dと、熱ガス締切ダンパ30eと、冷ガス締切ダンパ30fと、出口温度計測部40(温度計測部)と、入口温度計測部35とを備えている。
熱ガス制御ダンパ30c及び冷ガス制御ダンパ30dは、開度が調整可能で任意の開度を取ることができるダンパであり、アクチュエータ(例えば空圧によるもの)によって駆動される。
熱ガス締切ダンパ30e及び冷ガス締切ダンパ30fは、全開状態又は全閉状態を取ることができるダンパであり、例えば、減速機を介してモータによって駆動される。モータは、電動モータであってもよいし、圧縮空気で動作するエアモータであってもよい。
熱ガス制御ダンパ30cは、熱ガスライン30aに設けられている。
熱ガス制御ダンパ30cの開度は、制御部50によって決定・制御される。熱ガス制御ダンパ30cの開度によって、熱ガスライン30aから供給する熱ガスの流量が決定される。
冷ガス制御ダンパ30dは、冷ガスライン30bに設けられている。
冷ガス制御ダンパ30dの開度は、制御部50によって決定・制御される。冷ガス制御ダンパ30dの開度によって、冷ガスライン30bから供給する冷ガスの流量が決定される。
熱ガス締切ダンパ30eは、熱ガス制御ダンパ30cよりも上流側の熱ガスライン30aに設けられている。熱ガス締切ダンパ30eの開閉状態(全開/全閉)は、制御部50によって決定・制御される。
なお、熱ガス締切ダンパ30eは、熱ガス制御ダンパ30cよりも下流側の熱ガスライン30aに設けられてもよい。
冷ガス締切ダンパ30fは、冷ガス制御ダンパ30dよりも上流側の冷ガスライン30bに設けられている。冷ガス締切ダンパ30fの開閉状態(全開/全閉)は、制御部50によって決定・制御される。
なお、冷ガス締切ダンパ30fは、冷ガス制御ダンパ30dよりも下流側の冷ガスライン30bに設けられてもよい。
出口温度計測部40は、出口ポート19における一次空気と微粉燃料との混合気体の温度(一次空気の出口温度To)を計測する機器とされ、ミル10の出口である出口ポート19の近傍に設けられている。
出口温度計測部40からの情報は制御部50によって処理され、ダンパシステム36の制御に用いられる。
出口温度Toの上限及び下限の温度は、固体燃料の性状や石炭分類に応じて決定される。
出口温度Toの上限温度は、例えば、ミル10の内部において微粉燃料の酸化昇温や着火が発生することがないような温度とされている。
出口温度Toの下限温度は、例えば、微粉燃料供給管120において混合気体が露点温度以下になることで結露が発生することがないような温度とされている。
入口温度計測部35は、一次空気の温度(一次空気の入口温度Ti)を計測する機器とされ、一次空気ライン110のミル10の入口に近い部分に設けられている。
入口温度計測部35からの情報は制御部50によって処理され、ダンパシステム36の制御に用いられる。
なお、図1に示す熱ガス締切ダンパ30e及び入口温度計測部35は省略してもよい。
一次空気の流量は、熱ガスライン30aから供給する熱ガスの流量と冷ガスライン30bから供給する冷ガスの流量の合計の流量となる。
一次空気の入口温度Tiは、熱ガスライン30aから供給する熱ガスと冷ガスライン30bから供給する冷ガスの混合比率で決まる。
一次空気の出口温度Toは、微粉燃料を乾燥させた後の混合気体の温度なので、乾燥される微粉燃料の種類や水分量に依存する。一般的に、同一の種類の燃料かつ同一の入口温度Tiという条件であれば、微粉燃料に含まれている水分が多いほど出口温度Toが低くなる。
熱ガスライン30aから供給する熱ガスに、例えば、ガス再循環通風機(図示省略)によってボイラ200から排出された燃焼ガスの一部を導き、混合することで、一次空気ライン110からハウジング11の内部へ送風する一次空気中の酸素濃度を調整してもよい。
一次空気中の酸素濃度を調整することによって、例えば、着火性の高い(着火しやすい)固体燃料を使用する場合、ミル10からバーナ220に至るまでの経路において、固体燃料が着火することを抑制することができる。
制御部50は、固体燃料粉砕装置100の各部を制御する装置である。
制御部50は、例えば、ミルモータ15に駆動指示を伝達することで粉砕テーブル12の回転速度を制御することができる。
制御部50は、例えば、分級機モータ18へ駆動指示を伝達することで回転式分級機16の回転速度を制御して分級性能を調整し、微粉燃料の粒径をバーナ220における固体燃料の燃焼性に影響しない範囲に維持しつつ、ミル10への固体燃料の供給量に対応した量の微粉燃料を、バーナ220へ安定して供給することができる。
制御部50は、例えば、給炭機モータ27へ駆動指示を伝達することでミル10へ供給する固体燃料の供給量(給炭量)を調整する。
制御部50は、例えば、ダンパシステム36へ指示を伝達することで熱ガス制御ダンパ30c、冷ガス制御ダンパ30d、熱ガス締切ダンパ30e、及び冷ガス締切ダンパ30fを制御することができる。具体的には、制御部50は、各制御ダンパを駆動する装置(アクチュエータ)へ指示を伝達することで熱ガス制御ダンパ30c及び/又は冷ガス制御ダンパ30dの開度を制御することができ、各締切ダンパを駆動する装置(モータ)へ指示を伝達することで熱ガス締切ダンパ30e及び/又は冷ガス締切ダンパ30fの開閉状態を制御することができる。
制御部50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。また、HDDはソリッドステートディスク(SSD)等で置き換えられてもよい。
次に、固体燃料粉砕装置100から供給される微粉燃料の燃焼によって蒸気を発生させるボイラ200について説明する。ボイラ200は、火炉210とバーナ220とを備えている。
バーナ220は、微粉燃料供給管120から供給される微粉燃料と一次空気との混合気と、押込通風機(FDF:Forced Draft Fan)32から送出される空気(外気)を空気予熱器34で加熱して供給される二次空気とを用いて、微粉燃料を燃焼させて火炎を形成する装置である。微粉燃料の燃焼は火炉210内で行われ、高温の燃焼ガスは、蒸発器、過熱器、節炭器などの熱交換器(図示省略)を通過した後にボイラ200の外部に排出される。
ボイラ200から排出された燃焼ガスは、環境装置(脱硝装置、集塵装置、脱硫装置などで図示省略)で所定の処理を行うとともに、空気予熱器34で一次空気や二次空気との熱交換が行われ、誘引通風機(IDF:Induced Draft Fan)33を介して煙突(図示省略)へと導かれて外気へと放出される。空気予熱器34において燃焼ガスにより加熱された一次空気通風機31から送出される空気は、前述した熱ガスライン30aに供給される。
ボイラ200の各熱交換器への給水は、節炭器(図示省略)において加熱された後に、蒸発器(図示省略)および過熱器(図示省略)によって更に加熱されて高温高圧の過熱蒸気が生成され、発電部である蒸気タービン(図示省略)へと送られて蒸気タービンを回転駆動し、蒸気タービンに接続した発電機(図示省略)を回転駆動して発電が行われ、発電プラント1を構成する。
[ダンパシステムの制御方法について]
図1及び図2に示すように、ダンパシステム36は、例えば、出口温度計測部40によって計測された出口温度Toに基づいて制御される。
具体的には、ダンパシステム36は、出口温度Toと、粉砕する固体燃料の性状に応じて予め設定された上限温度及び下限温度とに基づいて制御される。
上限温度は、例えば、固体燃料が瀝青炭の場合75℃程度、亜瀝青炭の場合60℃~65℃程度、石油コークスの場合90~95℃程度とされている。この数値は一例に過ぎず、装置の仕様や固体燃料の状態によって適宜変更できることは言うまでもない。
下限温度は、例えば図3に示すように、固体燃料の含有水分(表面水分)が10%程度の場合で35℃~45℃程度とされている。表面水分が大きくなると、ミル10の出口から排出される混合気体の露点が上昇するため、下限温度を引き上げる必要がある。この数値は一例に過ぎず、装置の仕様や固体燃料の状態によって適宜変更できる。
なお、制御に必要な演算、数値の決定、情報の取得・伝達などは、制御部50によって実行される。
<通常時の制御>
図1及び図2に示すように、ミル10の運転中は、出口温度Toが上限温度以下かつ下限温度以上の温度となるように、熱ガス制御ダンパ30cの開度及び冷ガス制御ダンパ30dの開度を制御する。具体的には、出口温度Toが低い場合、例えば冷ガス制御ダンパ30dの開度を絞る(図2のt1)。
なお、通常時の制御では、熱ガス締切ダンパ30e及び冷ガス締切ダンパ30fは、いずれも全開状態とされている。
<出口温度低下が過度に低下した時の制御>
冷ガス制御ダンパ30dが下限開度に達しても、一定量の冷ガスが冷ガス制御ダンパ30dを通過する。これは、一般的に、制御ダンパの締め切り性を高め過ぎると、低開度域におけるダンパの制御性が悪化するためである。このため、図2のt2~t3に示すように、冷ガス制御ダンパ30dが下限開度に達していても一次空気の入口温度Tiが上昇しないことがある。
例えば、固体燃料に含まれている水分が想定していた値(設計値)よりも多い場合(過渡的に多くなっている場合も含む)、固体燃料の乾燥で想定以上の熱を奪われるため、冷ガス制御ダンパ30dの開度が下限開度に達しているにも関わらず、出口温度Toが低下し続けて出口温度Toが下限温度値(図2においては80℃)よりも低い温度になってしまうことがある(図2のt2~t3)。
なお、ここでいう「下限開度」とは、制御部50が下限と判断する開度(例えば5%未満の開度)であるが、冷ガス制御ダンパ30dの構造上の下限開度と同一であってもよいし、構造上の下限開度よりもわずかに大きな開度に設定されてもよい。
そこで、制御部50は、出口温度Toが下限温度未満になり、かつ、冷ガス制御ダンパ30dの開度が下限開度に達した場合、全開状態であった冷ガス締切ダンパ30fの制御を開始する。具体的には、全開状態であった冷ガス締切ダンパ30fを全閉状態にする(図2のt3)。
冷ガス締切ダンパ30fを全閉状態にすることによって、ミル10の運転中において、冷ガス制御ダンパ30dへ向かう冷ガスの流れを冷ガス締切ダンパ30fで遮断することができる。これによって、冷ガス締切ダンパ30fを通過する冷ガスの量が著しく減少する、或いは0(ゼロ)になる。
すなわち、図2のt3~t4に示すように、冷ガス締切ダンパ30fを全閉状態にすることによって入口温度Tiが上昇し始めて、それに伴って出口温度Toも上昇し始める。
冷ガス締切ダンパ30fを全閉状態にすることによって出口温度Toが上昇して上限値温度(例えば95℃)を超えた場合、制御部50は、全閉状態であった冷ガス締切ダンパ30fを全開状態にする(図2に示すt4)。
なお、冷ガス締切ダンパ30fを全開状態にした後は、直ぐに通常の制御に移行せずに、一定時間(例えば60秒程度)が経過するまで、冷ガス制御ダンパ30dの開度を下限開度に維持しておく。そして、一定時間が経過した後に冷ガス制御ダンパ30dの制御を含む通常の制御に移行する。
これによって、冷ガス締切ダンパ30fが全開状態となった後から一定時間経過するまでに出口温度Toが再び下限温度未満に低下するような事態(例えば、高水分の固体燃料が再度投入されたような場合)が発生したとしても、直ぐに冷ガス締切ダンパ30fの制御に移行することができる(全開状態から全閉状態にすることができる)。
また、冷ガス締切ダンパ30fの開閉速度は、例えば、出口温度Toが急激に変化しないような速度(一例として、空圧によるアクチュエータと比較して遅い速度)に設定されている。具体的には、例えば、出口温度Toの温度変化が10分間に2.5℃程度以内に収まるように開閉速度が設定されている。
これによって、ミル10の運転状態の急激な変化や、それによるボイラ200への燃料投入量の変動を避けることができる。
本実施形態の場合、冷ガス締切ダンパ30fを、減速機を介してモータで駆動することで開閉速度を所望の速度に設定している。
開閉速度は冷ガス締切ダンパ30fの操作(開閉)により急激な温度変化が起こらないような速度に予め試験で決定されており、その開閉速度となるように減速機の減速比が設定される。また、開閉速度を制御部50で制御してもよい。
また、本実施形態で使用する固体燃料は、石炭に限定されず、バイオマス燃料や石油コークス(PC:Petroleum Coke)などを用いることができる。さらに、それらの固体燃料を組み合わせて使用してもよい。
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
出口温度Toが下限温度未満になり、かつ、冷ガス制御ダンパ30dの開度が下限開度になった場合に、冷ガス締切ダンパ30fを全閉状態とするので、下限開度の冷ガス制御ダンパ30dを通過する冷ガスによって出口温度Toが更に低下するようなときに、冷ガス締切ダンパ30fを全閉状態とすることで、冷ガス制御ダンパ30dを通過する冷ガスの流れを冷ガス締切ダンパ30fで遮断することができる。これによって、ミル10の運転中において、冷ガス制御ダンパ30dを通過する冷ガスの量を限りなく低減することができ、出口温度Toの低下を抑制し、ひいては出口温度Toを上昇させて出口温度Toを適切な温度範囲(下限温度以上の温度)に維持することができる。
また、冷ガス締切ダンパ30fが全閉状態となった後に出口温度Toが上限温度を超えた場合、冷ガス締切ダンパ30fを全開状態として、冷ガス締切ダンパ30fが全開状態となった後に一定時間が経過するまで冷ガス制御ダンパ30dの開度を下限開度に維持しておくので、冷ガス締切ダンパ30fが全開状態となった後から一定時間経過するまでに出口温度Toが再び下限温度未満に低下するような事態が発生したとしても、直ぐに冷ガス締切ダンパ30fの制御に移行することができる(直ぐに全開状態から全閉状態にすることができる)。
すなわち、冷ガス締切ダンパ30fが全開状態となった後から一定時間経過するまで敢えて冷ガス制御ダンパ30dの制御に移行しないで出口温度Toの様子を見ることで、出口温度Toが再び下限温度未満に低下するような事態に対して早急に対応することができるようになる。
また、冷ガス締切ダンパ30fの開閉速度は、出口温度Toの温度変化が所定温度差以内に収まるように設定されているので、出口温度Toの急激な変化を抑制することができる。これによって、ミル10の運転状態の急激な変化や、それによるボイラ200への燃料投入量の変動を避けることができる。
また、冷ガス締切ダンパ30fは、減速機を介してモータによって駆動されるので、例えば空圧式の締切ダンパを用いる場合と比較して遅い所望の開閉速度で冷ガス締切ダンパ30fが開閉するように設定することができる。
以上の通り説明した本実施形態に係るダンパシステム、固体燃料粉砕装置及び発電プラント並びにダンパシステムの制御方法は、例えば、以下のように把握される。
すなわち、本開示の第1態様に係るダンパシステムは、冷ガス及び熱ガスが混合された搬送用ガスが供給される、固体燃料を粉砕する粉砕機(10)に設けられるダンパシステム(36)であって、搬送用ガスの前記粉砕機(10)の出口における出口温度を計測する温度計測部(40)と、冷ガスが流通する冷ガスライン(30b)に設けられた、開度を調節可能な冷ガス制御ダンパ(30d)と、前記冷ガスライン(30b)に設けられた、全開状態又は全閉状態を取る冷ガス締切ダンパ(30f)と、前記冷ガス制御ダンパ(30d)及び前記冷ガス締切ダンパ(30f)を制御する制御部(50)と、を備え、前記制御部(50)は、前記出口温度が下限温度未満になり、かつ、前記冷ガス制御ダンパ(30d)の開度が下限開度になった場合に、全閉状態となるように前記冷ガス締切ダンパ(30f)を制御する。
本態様に係るダンパシステム(36)によれば、制御部(50)は、出口温度が下限温度未満になり、かつ、冷ガス制御ダンパ(30d)の開度が下限開度になった場合に、全閉状態となるように冷ガス締切ダンパ(30f)を制御するので、下限開度の冷ガス制御ダンパ(30d)を通過する冷ガスにより出口温度が更に低下するようなときに、冷ガス締切ダンパ(30f)を全閉状態とすることで、冷ガス制御ダンパ(30d)を通過する冷ガスの流れを冷ガス締切ダンパ(30f)で遮断することができる。これによって、粉砕機(10)の運転中において、冷ガス制御ダンパ(30d)を通過する冷ガスの量を限りなく低減することができ、出口温度の低下を抑制し、ひいては出口温度を上昇させて出口温度を適切な温度範囲(下限温度以上の温度)に維持することができる。
また、本開示の第2態様に係るダンパシステムは、第1態様において、前記冷ガス締切ダンパ(30f)が全閉状態となった後に前記出口温度が上限温度を超えた場合、前記制御部(50)は、全開状態となるように前記冷ガス締切ダンパ(30f)を制御して、前記冷ガス締切ダンパ(30f)が全開状態となった後に一定時間経過するまで前記冷ガス制御ダンパ(30d)の開度を下限開度としておく。
本態様に係るダンパシステム(36)によれば、冷ガス締切ダンパ(30f)が全閉状態となった後に出口温度が上限温度を超えた場合、制御部(50)は、全開状態となるように冷ガス締切ダンパ(30f)を制御して、冷ガス締切ダンパ(30f)が全開状態となった後に一定時間が経過するまで冷ガス制御ダンパ(30d)の開度を下限開度に維持しておくので、冷ガス締切ダンパ(30f)が全開状態となった後から一定時間経過するまでに出口温度が再び下限温度未満に低下するような事態が発生したとしても、直ぐに冷ガス締切ダンパ(30f)の制御に移行することができる(直ぐに全開状態から全閉状態にすることができる)。
すなわち、冷ガス締切ダンパ(30f)が全開状態となった後から一定時間経過するまで敢えて冷ガス制御ダンパ(30d)の制御に移行しないで出口温度の様子を見ることで、出口温度が再び下限温度未満に低下するような事態に対して早急に対応することができるようになる。
また、本開示の第3態様に係るダンパシステム(36)は、第1態様又は第2態様において、前記冷ガス締切ダンパ(30f)の開閉速度は、前記出口温度の温度変化が所定温度差以内に収まるように設定されている。
本態様に係るダンパシステム(36)によれば、冷ガス締切ダンパ(30f)の開閉速度は、出口温度の温度変化が所定温度差以内に収まるように設定されているので、出口温度の急激な変化を抑制することができる。これによって、ミル10の運転状態の急激な変化や、それによるボイラ200への燃料投入量の変動を避けることができる。
また、本開示の第4態様に係るダンパシステム(36)は、第1態様から第3態様のいずれかにおいて、前記冷ガス締切ダンパ(30f)は、減速機を介してモータによって駆動される。
本態様に係るダンパシステム(36)によれば、冷ガス締切ダンパ(30f)は、減速機を介してモータによって駆動されるので、例えば空圧式の締切ダンパを用いる場合と比較して遅い所望の開閉速度で冷ガス締切ダンパ(30f)が開閉するように設定することができる。
また、本開示の第5態様に係る固体燃料粉砕装置(100)は、第1態様から第4態様のいずれかのダンパシステム(36)と、粉砕機(10)と、を備えている。
また、本開示の第6態様に係る発電プラント(1)は、第5態様の固体燃料粉砕装置(100)と、ボイラ(200)と、を備えている。
また、本開示の第7態様に係るダンパシステム(36)の制御方法は、冷ガス及び熱ガスが混合された搬送用ガスが供給される、固体燃料を粉砕する粉砕機(10)に設けられるダンパシステム(36)の制御方法であって、前記ダンパシステム(36)は、冷ガスが流通する冷ガスライン(30b)に設けられた、開度を調節可能な冷ガス制御ダンパ(30d)と、前記冷ガスライン(30b)に設けられた、全開状態又は全閉状態を取る冷ガス締切ダンパ(30f)と、を備え、搬送用ガスの前記粉砕機(10)の出口における出口温度が下限温度未満になり、かつ、前記冷ガス制御ダンパ(30d)の開度が下限開度になった場合に、前記冷ガス締切ダンパ(30f)を全閉状態とする。
1 発電プラント
10 ミル(粉砕機)
11 ハウジング
12 粉砕テーブル
13 粉砕ローラ
14 減速機(駆動伝達部)
15 ミルモータ(駆動部)
16 回転式分級機(分級部)
16a ブレード
17 給炭管(燃料供給部)
18 分級機モータ
19 出口ポート
21 バンカ(貯蔵部)
22 ダウンスパウト部
25 給炭機(燃料供給機)
26 搬送部
27 給炭機モータ
30 送風部(搬送用ガス供給部)
30a 熱ガスライン
30b 冷ガスライン
30c 熱ガス制御ダンパ
30d 冷ガス制御ダンパ
30e 熱ガス締切ダンパ
30f 冷ガス締切ダンパ
31 一次空気通風機(PAF)
32 押込通風機(FDF)
33 誘引通風機(IDF)
34 空気予熱器(熱交換器)
35 入口温度計測部
36 ダンパシステム
40 出口温度計測部(温度計測部)
41 底面部
42 天井部
45 ジャーナルヘッド
46 押圧装置(粉砕荷重付与部)
47 支持アーム
48 支持軸
50 制御部
100 固体燃料粉砕装置
110 一次空気ライン(搬送用ガスライン)
120 微粉燃料供給ライン(微粉燃料供給管)
200 ボイラ
210 火炉
220 バーナ(燃焼装置)

Claims (7)

  1. 冷ガス及び熱ガスが混合された搬送用ガスが供給される、固体燃料を粉砕する粉砕機に設けられるダンパシステムであって、
    搬送用ガスの前記粉砕機の出口における出口温度を計測する温度計測部と、
    冷ガスが流通する冷ガスラインに設けられた、開度を調節可能な冷ガス制御ダンパと、
    前記冷ガスラインに設けられた、全開状態又は全閉状態を取る冷ガス締切ダンパと、
    前記冷ガス制御ダンパ及び前記冷ガス締切ダンパを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記出口温度が下限温度未満になり、かつ、前記冷ガス制御ダンパの開度が下限開度になった場合に、全閉状態となるように前記冷ガス締切ダンパを制御する
    ダンパシステム。
  2. 前記冷ガス締切ダンパが全閉状態となった後に前記出口温度が上限温度を超えた場合、
    前記制御部は、
    全開状態となるように前記冷ガス締切ダンパを制御して、
    前記冷ガス締切ダンパが全開状態となった後に一定時間が経過するまで前記冷ガス制御ダンパの開度を下限開度に維持しておく
    請求項1に記載のダンパシステム。
  3. 前記冷ガス締切ダンパの開閉速度は、前記出口温度の温度変化が所定温度差以内に収まるように設定されている
    請求項1又は2に記載のダンパシステム。
  4. 前記冷ガス締切ダンパは、減速機を介してモータによって駆動される
    請求項3に記載のダンパシステム。
  5. 請求項1に記載のダンパシステムと、
    前記粉砕機と、
    を備えている
    固体燃料粉砕装置。
  6. 請求項5に記載の固体燃料粉砕装置と、
    ボイラと、
    を備えている
    発電プラント。
  7. 冷ガス及び熱ガスが混合された搬送用ガスが供給される、固体燃料を粉砕する粉砕機に設けられるダンパシステムの制御方法であって、
    前記ダンパシステムは、
    冷ガスが流通する冷ガスラインに設けられた、開度を調節可能な冷ガス制御ダンパと、
    前記冷ガスラインに設けられた、全開状態又は全閉状態を取る冷ガス締切ダンパと、
    を備え、
    搬送用ガスの前記粉砕機の出口における出口温度が下限温度未満になり、かつ、前記冷ガス制御ダンパの開度が下限開度になった場合に、前記冷ガス締切ダンパを全閉状態とする
    ダンパシステムの制御方法。
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