JP2021085634A - 固体燃料粉砕システム及びこれを備えた発電プラント並びに固体燃料粉砕システムの制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このダウンスパウトやバンカに存在する固体燃料の充填層により通過するシールエアに対して圧力損失が発生するため、給炭機よりも上流側(ダウンスパウト側)へのミル内部の粉砕した微粉燃料を伴う一次空気の逆流を防止することができる。
本実施形態に係る発電プラント1は、固体燃料粉砕システム100とボイラ200とを備えている。
なお、本実施形態では、上方とは鉛直上側の方向を、上部や上面などの“上”とは鉛直上側の部分を示している。また同様に“下”とは鉛直下側の部分を示している。
ハウジング11は、鉛直方向に延びる筒状に形成されるとともに、回転テーブル12とローラ13と回転式分級機16と、下部燃料配管17とを収容する筐体である。
ハウジング11の天井部42の中央部には、下部燃料配管17が取り付けられている。この下部燃料配管17は、バンカ21から導かれた固体燃料をハウジング11内に供給するものであり、ハウジング11の中心位置に上下方向に沿って配置され、下端部がハウジング11内部まで延設されている。
回転テーブル12は、平面視円形の部材であり、下部燃料配管17の下端部が対向するように配置されている。回転テーブル12の上面は、例えば、中心部が低く、外側に向けて高くなるような傾斜形状をなし、外周部が上方に曲折した形状をなしていてもよい。下部燃料配管17は、固体燃料(本実施形態ではバイオマス燃料)を上方から下方の回転テーブル12に向けて供給し、回転テーブル12は供給された固体燃料をローラ13との間で粉砕するもので、粉砕テーブルとも呼ばれる。
図1では、ローラ13が代表して1つのみ示されているが、回転テーブル12の上面を押圧するように、周方向に一定の間隔を空けて、複数のローラ13が対向して配置される。例えば、外周部上に120°の角度間隔を空けて、3つのローラ13が周方向に均等な間隔で配置される。この場合、3つのローラ13が回転テーブル12の上面と接する部分(押圧する部分)は、回転テーブル12の回転中心軸からの距離が等距離となる。
回転式分級機16によって分級された微粉燃料は、出口19から供給流路100bへ排出され、一次空気とともに後工程へと搬送される。供給流路100bへ流出した微粉燃料は、ボイラ200のバーナ部220へ供給される。
ミル10へ供給する固体燃料の供給量は、搬送部22のベルトコンベアのベルト速度で調整されてもよい。
したがって、ダウンスパウト24内のバイオマス燃料のチップやペレットの間には隙間があることから、ミル10内部から吹き上げる一次空気と微粉燃料が各バイオマス燃料間に形成される隙間を通過することで、ミル10内部から給炭機20へ向かう一次空気と微粉燃料の逆流が発生して、ミル10内部の圧力が低下する可能性がある。また、一次空気がバンカ21の貯留部へと吹き抜けると、バイオマス燃料のミル10への供給量の不安定化、給炭機20内部及びバンカ21上部での粉塵の発生、バンカ21、ダウンスパウト24及び給炭機20内部のバイオマス燃料の着火のおそれがある。また、ミル10内部の圧力が低下すると、微粉燃料のバーナ部220への搬送量が低下するなど、ミル10の安定した運転に種々の問題が生じる可能性がある。
送風部30は、ハウジング11へ送風される一次空気を適切な温度に調整するために、本実施形態では、一次空気通風機31と、熱ガス流路30aと、冷ガス流路30bと、熱ガスダンパ30cと、冷ガスダンパ30dとを備えている。
また、熱ガス流路30aから供給する熱ガスに、図示しないガス再循環通風機を介してボイラ200から排出された燃焼ガスの一部を導き、混合気とすることで、一次空気流路100aから流入する一次空気の酸素濃度を調整してもよい。
バーナ部220は、供給流路100bから供給される微粉燃料を含む一次空気と、押込気通風機(FDF:Feed Draft Fan)32から送出される空気(外気)を熱交換器34で加熱して供給される二次空気とを用いて微粉燃料を燃焼させて火炎を形成する装置である。微粉燃料の燃焼は火炉210内で行われ、高温の燃焼ガスは、蒸発器,過熱器,エコノマイザなどの熱交換器(図示省略)を通過した後にボイラ200の外部に排出される。
ボイラ200の各熱交換器への給水は、エコノマイザ(図示省略)において加熱された後に、蒸発器(図示省略)および過熱器(図示省略)によって更に加熱されて高温高圧の蒸気が生成され、発電部である蒸気タービン(図示省略)へと送られて蒸気タービンを回転駆動し、蒸気タービンに接続した発電機(図示省略)を回転駆動して発電が行われ、発電プラント1を構成する。
次に、図2を用いて、バンカ21から給炭機20を介してミル10へ固体燃料を供給する構成について詳細に説明する。なお、図1で説明した同様の構成については同一符号を用いてその説明を省略する。また、図1で示した回転式分級機16など図1で説明した構成が省略されている部分もあるが、固体燃料の供給系統を説明する上で省略されているだけであり、図1で説明した構成は本実施形態では設けられているものとする。
また、バンカ21下部のダウンスパウト24への接続部には、固体燃料の排出または停止を行うためのコールゲート21aを設けてもよい。
以下の一連の制御は、制御部50によって行われる。
ステップ1に示すように、ミル10の起動前は、シールエア流量調整弁60の開度は初期開度とされている。初期開度としては、任意の開度を用いることができる。このときのダウンスパウト24内を移動(通過)する石炭やバイオマス燃料などの固体燃料の流量は0である。つまり、起動時に固体燃料を排出するためのコールゲート21aは開いているものの、ダウンスパウト24内に堆積した固体燃料は、給炭機20の搬送部22が停止しているため、ミル10へ排出されずに静止したままである。また、一次空気通風機31も停止されているので、ミル10内に供給される一次空気の流量は0とされている。
ステップ3にて、差圧計62によって給炭機20内の給炭機圧力Pfとミル10内のミル圧力Pmとの大小を比較する。給炭機圧力Pfがミル圧力Pm以上であれば、ステップ6へ進む。
給炭機圧力Pfがミル圧力Pmよりも小さい場合は、ステップ4へ進み、制御部50の指令によってシールエア流量調整弁60の開度が開方向へと操作される。これにより、給炭機20内へ多くのシールエア量が供給されるようになり、給炭機圧力Pfが増大する。そして、ステップ5に示すように、給炭機圧力Pfがミル圧力Pm以上になるまで、操作1を続ける。
ステップ8では、音響センサ64を用いて、ダウンスパウト24内に充填された固体燃料の移動の有無を確認する。固体燃料が移動を開始して給炭機20へ向けて排出を開始すれば、音響センサ64にて音の変化を検出し、制御部50にて移動開始のタイミングを得る。固体燃料の移動が確認されれば、ステップ11へと進む。
固体燃料の移動が確認されない場合は、ステップ9へ進み、シールエア流量調整弁60の開度を減ずる方向へ制御を行う。これにより、給炭機20へ供給されるシールエアが減少して給炭機20内の圧力が低下することになり、ダウンスパウト24内に充填された固体燃料が移動しやすくなる。ステップ10に示すように、固体燃料の移動が開始するまで、シールエア流量調整弁60の開度を徐々に減少させる。音響センサ64によって固体燃料の移動の開始が確認されると、シールエア流量調整弁60の開度はその時点での開度を維持したまま、ステップ11へと進む。なお、固体燃料が移動を開始した給炭機圧力Pfよりも昇圧され続けると、ダウンスパウト24内の固体燃料層を通過するシールエアの流速が固体燃料層の流動化開始速度に達すると、ダウンスパウト24内において固体燃料の流動化が発生し、シールエアの通過で発生する差圧(圧力損失)が低下してしまう。この前兆としてダウンスパウト24内の固体燃料から給炭器20への排出が必要な移動量に対して所定範囲を超える変動が発生して不安定となり始める。更に給炭機圧力Pfが昇圧され続けると、ダウンスパウト24内の固体燃料が流動化して、固体燃料の給炭器20への排出が停止することがある。
ステップ16では、発電プラントの発電要求量の変化に伴い、ミル10へ供給される固体燃料の流量を変化させ、要求負荷まで増大させていく。このときの燃料流量はY+αとなり、これに応じて増大する一次空気の風量はX+βとなる。つまり、図4に示されているように、s16以降に燃料流量が増大するとともにミル圧力Pmが増大する。
ステップ17及びステップ18では、操作4の中で操作3を行う。すなわち、ステップ17では、差圧計62によって給炭機圧力Pfとミル圧力Pmとの大小を比較する。給炭機圧力Pfがミル圧力Pm以上であれば、ステップ20へ進む。
給炭機圧力Pfがミル圧力Pmよりも小さい場合は、ステップ18に進み、制御部50の指令によってシールエア流量調整弁60の開度が調整操作される。この調整操作は、給炭機内−ミル内間の給炭差圧ΔPの初期設定値ΔP0(目標値)となるようにシールエア流量調整弁60の開度を操作する。そして、ステップ19に示すように、給炭機内−ミル内間の給炭差圧ΔPが初期設定値ΔP0になるまで、操作3を続ける。給炭機内−ミル内間の給炭差圧ΔPが初期設定値ΔP0となると、ステップ20へ進む。
ステップ21及びステップ22では、操作4の中で操作2を行う。
ステップ21では、音響センサ64を用いて、ダウンスパウト24内に充填された固体燃料の移動を確認する。固体燃料が移動を開始して給炭機20へ向けて排出を開始すれば、音響センサ64にて音の変化を検出し、制御部50にて移動開始のタイミングを得る。固体燃料の移動が確認されれば、ステップ28へと進む。
固体燃料の移動が確認されない場合は、ステップ22へ進み、シールエア流量調整弁60の開度を減ずる方向へ制御を行う。これにより、給炭機20へ供給されるシールエアが減少して給炭機20内の圧力が低下することになり、ダウンスパウト24内に充填された固体燃料が移動しやすくなる。ステップ23に示すように、固体燃料の移動が開始するまで、シールエア流量調整弁60の開度を徐々に減少させる。
図4に示すように、s22以降ではシールエア流量調整弁60の開度を減少させるので、シールエア量が減少し、これに伴い給炭機圧力Pfも減少する。したがって、給炭機内−ミル内間の給炭差圧ΔPも減少する。
ステップ24にて、音響センサ64によって固体燃料の移動の開始が確認されない場合は、ステップ25へ進む。このときのように固体燃料の移動の開始が確認されない状態が図4の燃料流量に示されている(図4のs22からs26までの間を参照)。そして、ステップ25では、ダウンスパウト24内における固体燃料の移動を促進する移動促進措置を実施する。具体的には、図5に示すように、ダウンスパウト24やバンカ21に振動や衝撃力を与える加振装置(移動促進手段)66を動作させる。加振装置としては、エアノッカ、バイブレータ、叩き座などを用いることができる。加振装置66は、制御部50の指令によって動作することができる。加振装置66に代えて、図6に示すように、ダウンスパウト24内やバンカ21内に固体燃料の移動を促進する空気(ガス)を供給する空気ノズルなどのガス供給手段(移動促進手段)68を用いても良い。
ステップ26にて、音響センサ64によって固体燃料の移動の開始が確認されない場合は、ステップ27へ進み、コールゲート21aを閉じるなどして、バンカ21からの固体燃料の排出を停止し、固体燃料の移動が開始されない原因を調査して除去の対策を実施する。
操作4を行っている間に、規定時間、規定回数内にシールエア流量調整弁60の開度が収束する場合は、操作4を繰り返す(ステップ31)。
給炭機20内の圧力がミル10内の圧力よりも大きくなるようにシールエア流量を制御することで、ミル10内部から給炭機20へ向かう微粉燃料を伴う一次空気の逆流を抑制することができる。
給炭機20内の圧力がダウンスパウト24内の固体燃料の給炭機20への排出が、固体燃料の必要な移動量に対して所定範囲を超える変動を生じて不安定になる給炭差圧よりも小さくなるようにシールエア流量を制御することとしたので、ダウンスパウト24から給炭機20へと固体燃料を安定して供給することができる。また、バイオマス燃料のように石炭に比べてダウンスパウト24内の固体燃料充填層による圧力損失が小さい固体燃料であっても、ミル10内部から給炭機20へ向かう微粉燃料を伴う一次空気が逆流して、ダウンスパウト24内の固体燃料がバンカ21側に向けて吹き上げられることを抑制することができる。
図7に示すように、差圧計62に加えて、給炭機20内の圧力を計測するマノメータ(圧力センサ)70を設けることとしても良い。マノメータ70によって給炭機20内の圧力を得ることで、給炭機20内とミル10内との給炭差圧とは別に、給炭機20の状態を得ることができる。これにより、各種の計器の誤差や各圧力センサの検出管の閉塞等による計器誤動作の有無を確認することができる。
燃料供給機内の圧力が上部燃料配管内の固体燃料の燃料供給機への供給が固体燃料の必要な移動量に対して所定範囲を超える変動を生じて不安定となり始める給炭差圧よりも小さくなるようにシールガス流量を制御することとしたので、上部燃料配管から燃料供給機へと固体燃料を安定して供給することができる。また、上部燃料配管内の固体燃料がバンカ側に向けて吹き上げられることを抑制することができる。
シールガス流量調整手段としては、例えば、開度を任意に調整することができる制御ダンパを用いることができる。
差圧取得手段としては、例えば、差圧センサを用いても良いし、燃料供給機に設けた圧力センサと粉砕機に設けた圧力センサとの検出値から差圧を得ることとしても良い。
圧力センサとしては、例えばマノメータを用いることができる。
流れ確認センサとしては、例えば、固体燃料の移動音を検出する音響センサ、移動した固体燃料が接触したことを検出する接触センサ、固体燃料が移動することによって変化する温度を検出する温度センサ(例えば放射温度計)を挙げることができる。
移動促進手段としては、例えば、上部燃料配管やバンカに振動や衝撃力を与える加振装置や、上部燃料配管内やバンカ内に移動促進用のガスを供給するガス供給手段を用いることができる。
前記制御部(50)は、前記温度センサ(72)によって検出された温度の上昇量に基づいて、前記粉砕機(10)内から前記燃料供給機(20)へと向かう逆流を判断する。
10 ミル(粉砕機)
11 ハウジング
12 回転テーブル
13 ローラ(粉砕ローラ)
14 駆動部
16 回転式分級機(分級部)
16a ブレード
17 下部燃料配管
18 モータ
19 出口
20 給炭機(燃料供給機)
20a (給炭機の)ケーシング
21 バンカ
21a コールゲート
22 搬送部(燃料供給機)
22a ベルトコンベア
22b パドルスイッチ
23 モータ(燃料供給機)
24 ダウンスパウト(上部燃料配管)
26 シールエア供給配管
27 シールエアファン(シールガス供給手段)
30 送風部(搬送用ガス供給部)
30a 熱ガス流路
30b 冷ガス流路
30c 熱ガスダンパ(第1送風部)
30d 冷ガスダンパ(第2送風部)
31 一次空気通風機
40 状態検出部(温度検出手段、差圧検出手段)
41 底面部
42 天井部
45 ジャーナルヘッド
47 支持アーム
48 支持軸
49 押圧装置
50 制御部(判定部)
60 シールエア流量調整弁(シールガス流量調整手段)
62 差圧計(差圧取得手段)
64 音響センサ(流れ確認センサ)
66 加振装置(移動促進手段)
68 ガス供給手段(移動促進手段)
70 マノメータ(圧力センサ)
72 温度センサ
100 固体燃料粉砕システム
100a 一次空気流路(搬送用ガス流路)
100b 供給流路
200 ボイラ
210 火炉
220 バーナ部
Claims (11)
- 固体燃料を貯留するバンカに接続されて鉛直方向下方側へと延在する上部燃料配管と、
前記上部燃料配管の鉛直方向下方に接続され、前記固体燃料を所定の供給量で供給する燃料供給機と、
前記燃料供給機に接続されて鉛直方向下方側へと延在する下部燃料配管と、
前記下部燃料配管の鉛直方向下方に接続され、前記固体燃料を粉砕する粉砕機と、
前記燃料供給機内にシールガスを供給するシールガス供給手段と、
前記シールガス供給手段から前記燃料供給機内へ供給される前記シールガスの流量を調整するシールガス流量調整手段と、
前記燃料供給機内の圧力が、前記粉砕機内の圧力よりも大きく、かつ、前記上部燃料配管内の前記固体燃料の前記燃料供給機への必要な排出量に対して所定範囲を超える変動を生じ始める圧力よりも小さくなるように、前記シールガス流量調整手段を制御する制御部と、
を備えている固体燃料粉砕システム。 - 前記燃料供給機内と前記粉砕機内との圧力差として給炭差圧を得る差圧取得手段を備え、
前記制御部は、前記給炭差圧に基づいて、前記シールガス流量調整手段を制御する請求項1に記載の固体燃料粉砕システム。 - 前記制御部は、前記上部燃料配管内の前記固体燃料が前記燃料供給機に向けて必要な移動量に対して所定範囲を超える変動を生じ始めたときの前記給炭差圧を目標給炭差圧として、前記シールガス流量調整手段を制御する請求項1又は2に記載の固体燃料粉砕システム。
- 前記制御部は、前記粉砕機の運転状態に応じて前記目標給炭差圧を更新する請求項3に記載の固体燃料粉砕システム。
- 前記給炭差圧取得手段は、前記燃料供給機内の圧力を検出する圧力センサを備えている請求項1から4のいずれかに記載の固体燃料粉砕システム。
- 前記上部燃料配管内の前記固体燃料の移動の有無を検出する流れ確認センサを備え、
前記制御部は、前記流れ確認センサの出力によって、前記上部燃料配管内の前記固体燃料の前記燃料供給機への必要な排出量に対して所定範囲を超える変動を生じ始めたタイミングを得る請求項1から5のいずれかに記載の固体燃料粉砕システム。 - 前記上部燃料配管内の前記固体燃料の必要な移動量に対して所定範囲を超える変動を生じたときに該固体燃料の移動を促す移動促進手段が設けられている請求項1から6のいずれかに記載の固体燃料粉砕システム。
- 前記燃料供給機内の温度を検出する温度センサを備え、
前記制御部は、前記温度センサによって検出された温度の上昇量に基づいて、前記粉砕機内から前記燃料供給機へと向かう逆流を判断する請求項1から7のいずれかに記載の固体燃料粉砕システム。 - 前記固体燃料は、バイオマス燃料とされ、
前記下部燃料配管には、前記粉砕機内から前記燃料供給機へ向かうガス流れを抑制するシール機構が設けられていない請求項1から8のいずれかに記載の固体燃料粉砕システム。 - 請求項1から9のいずれかに記載された固体燃料粉砕システムと、
前記固体燃料粉砕システムにて粉砕された前記固体燃料を燃焼させた熱で蒸気を生成するボイラと、
前記ボイラによって生成された蒸気を用いて発電する発電部と、
を備えている発電プラント。 - 固体燃料を貯留するバンカに接続されて鉛直方向下方側へと延在する上部燃料配管と、
前記上部燃料配管の鉛直方向下方に接続され、前記固体燃料を所定の供給量で供給する燃料供給機と、
前記燃料供給機に接続されて鉛直方向下方側へと延在する下部燃料配管と、
前記下部燃料配管の鉛直方向下方に接続され、前記固体燃料を粉砕する粉砕機と、
前記燃料供給機内にシールガスを供給するシールガス供給手段と、
前記シールガス供給手段から前記燃料供給機内へ供給される前記シールガスの流量を調整するシールガス流量調整手段と、
を備えている固体燃料粉砕システムの制御方法であって、
前記燃料供給機内の圧力が、前記粉砕機内の圧力よりも大きく、かつ、前記上部燃料配管内の前記固体燃料の前記燃料供給機への必要な排出量に対して所定範囲を超える変動を生じ始める圧力よりも小さくなるように、前記シールガス流量調整手段を制御する固体燃料粉砕システムの制御方法。
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