JP2023095072A - 排出装置、固体燃料粉砕装置および排出装置の制御方法 - Google Patents

排出装置、固体燃料粉砕装置および排出装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】粉砕機のハウジングと排出物の回収部とを連通させる排出経路が排出物により閉塞する閉塞状態を解消する。【解決手段】ミル10のハウジング11の底面部11dに設けられた開口11eから排出される排出物を回収するスピレージホッパ61と、開口11eからスピレージホッパ61へ排出物を導くスピレージシュート62と、スピレージシュート62の内部空間IS1を加圧する圧縮ガス供給弁63と、スピレージシュート62の少なくとも一部が閉塞する閉塞状態が発生したことを検知する閉塞検知部64と、閉塞状態が発生したことを閉塞検知部64が検知した場合に、内部空間IS1を加圧して閉塞状態が解消するように圧縮ガス供給弁63を制御する排出制御部65と、を備える排出装置60を提供する。【選択図】図2

Description

本開示は、排出装置、固体燃料粉砕装置および排出装置の制御方法に関するものである。
従来、バイオマス燃料や石炭等の固体燃料は、粉砕機(ミル)で所定粒径範囲内の微粉状に粉砕して、燃焼装置へ供給される。ミルは、粉砕テーブルへ投入された固体燃料を、粉砕テーブルと粉砕ローラの間に挟み込んで粉砕し、粉砕されて微粉状となった固体燃料のうち、所定粒径範囲内の微粉燃料を分級機で選別し、粉砕テーブルの外周から供給される搬送用ガス(一次空気)によって、ボイラへ搬送して燃焼装置で燃焼させている。火力発電プラントでは、ボイラで微粉燃料を燃焼して生成された燃焼ガスとの熱交換により蒸気を発生させ、該蒸気により蒸気タービンを回転駆動して、蒸気タービンに接続した発電機を回転駆動することで発電が行われる。
粉砕機を停止する際には、粉砕機の筐体(ハウジング)の内部に残留した固体燃料の酸化昇温や着火を防止するために、粉砕機の筐体の内部に残留した固体燃料(例えば、石炭の場合は、残炭とも称する)を排出する必要がある。通常の粉砕機停止時には、燃料の供給を停止した後の一定時間、搬送用ガスを供給しながら粉砕テーブルを回転させて、筐体の内部に残留した残炭を燃焼装置などへ排出するパージ運転を行う。
一方、機器故障等により粉砕機が緊急停止した際には、クリアリング運転などを行って、残炭を筐体から排出する必要がある。クリアリング運転とは、搬送用ガスを供給することなく粉砕テーブルを回転させて、遠心力により粉砕テーブル上の残炭を筐体の底板(底面部)に落下させるとともに、筐体の底面部上を回転移動するスクレーパによって、底面部上に落下して堆積した残炭を底面部に形成された開口へと導き、この開口から搬出経路(スピレージシュート)を介して残炭の回収部(スピレージホッパ)へ排出する運転である。
スピレージシュートは、残炭等の排出物をスピレージホッパへと確実に排出する必要があり、スピレージシュートにおける排出物による閉塞を抑制するために、ガスノズルを設けた粉砕機が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、スピレージシュートの内部における開口付近にガスノズルを設けた粉砕機が記載されている。
特開2021-121424号公報
スピレージシュートの閉塞の原因である残炭等の排出物の堆積が、ガスノズルから空気が噴射される領域に発生している場合には、特許文献1に開示されたガスノズルによりスピレージシュートの閉塞を解消することができる。
しかしながら、排出物が堆積する位置がガスノズルから離れるにつれて堆積した排出物に作用する空気の流体力が低下するため、スピレージシュートの閉塞を解消することができないおそれがある。また、ガスノズルが空気を噴射する範囲外の場所に排出物が堆積した場合には、ガスノズルから噴射される空気によってスピレージシュートの閉塞を解消することができないおそれがある。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、粉砕機のハウジングと排出物の回収部とを連通させる排出経路が排出物により閉塞する閉塞状態を解消することが可能な排出装置、固体燃料粉砕装置および排出装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示は以下の手段を採用する。
本開示の一態様に係る排出装置は、粉砕機のハウジングの底面部に設けられた開口から排出物を排出する排出装置であって、前記開口から排出される前記排出物を回収する回収部と、前記ハウジングと前記回収部とを連通させるとともに前記開口から前記回収部へ前記排出物を導く排出経路と、前記排出経路の第1内部空間を加圧する加圧部と、前記排出経路に前記排出物が堆積して前記排出経路の少なくとも一部が閉塞する閉塞状態が発生したことを検知する検知部と、前記閉塞状態が発生したことを前記検知部が検知した場合に、前記第1内部空間を加圧して前記閉塞状態が解消するように前記加圧部を制御する制御部と、を備える。
本開示の一態様に係る排出装置の制御方法は、粉砕機のハウジングの底面部に設けられた開口から排出物を排出する排出装置の制御方法であって、前記排出装置は、前記開口から排出される前記排出物を回収する回収部と、前記ハウジングと前記回収部とを連通させるとともに前記開口から前記回収部へ前記排出物を導く排出経路と、前記排出経路の第1内部空間を加圧する加圧部と、を備え、前記排出経路に前記排出物が堆積して前記排出経路の少なくとも一部が閉塞する閉塞状態が発生したことを検知する検知工程と、前記閉塞状態が発生したことを前記検知工程が検知した場合に、前記第1内部空間を加圧して前記閉塞状態が解消するように前記加圧部を制御する制御工程と、を備える。
本開示によれば、粉砕機のハウジングと排出物の回収部とを連通させる排出経路が排出物により閉塞する閉塞状態を解消することが可能な排出装置、固体燃料粉砕装置および排出装置の制御方法を提供することができる。
本開示の一実施形態に係るボイラシステムの概略構成図である。 図1の固体燃料粉砕装置の模式的な縦断面図である。 図2の固体燃料粉砕装置の排出装置の一部を示す模式的な縦断面図である。 クリアリング運転を行う際に排出装置が実行する動作を示すフローチャートである。 第1圧力から第2圧力を減算した差圧の時間変化を示すグラフである。
以下、本開示の一実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る発電プラント1は、固体燃料粉砕装置100とボイラ200とを備えている。
以降の説明では、上方とは鉛直上側の方向を、上部や上面などの“上”とは鉛直上側の部分を示している。また同様に“下”とは鉛直下側の部分を示すものであり、鉛直方向は厳密ではなく誤差を含むものである。
本開示において、固体燃料としては、石炭、バイオマス燃料、石油コークス(PC:Petroleum Coke)などを用いることができる。さらに、それらの固体燃料を組み合わせて使用してもよい。
本実施形態の固体燃料粉砕装置100は、一例としてバイオマス燃料や石炭等の固体燃料を粉砕し、微粉燃料を生成してボイラ200のバーナ(燃焼装置)220へ供給する装置である。図1に示す固体燃料粉砕装置100とボイラ200とを含む発電プラント1は、1台の固体燃料粉砕装置100を備えるものであるが、1台のボイラ200の複数のバーナ220のそれぞれに対応する複数台の固体燃料粉砕装置100を備えるシステムとしてもよい。
図1および図2に示すように、本実施形態の固体燃料粉砕装置100は、ミル(粉砕機)10と、バンカ(貯蔵部)21と、給炭機(燃料供給機)25と、送風部(搬送用ガス供給部)30と、状態検出部40と、制御部50と、排出装置60と、を備えている。
ボイラ200に供給する石炭やバイオマス燃料等の固体燃料を微粉状の固体燃料である微粉燃料へと粉砕するミル10は、石炭のみを粉砕する形式であっても良いし、バイオマス燃料のみを粉砕する形式であっても良いし、石炭とともにバイオマス燃料を粉砕する形式であってもよい。
ここで、バイオマス燃料とは、再生可能な生物由来の有機性資源であり、例えば、間伐材、廃材木、流木、草類、廃棄物、汚泥、タイヤ及びこれらを原料としたリサイクル燃料(ペレットやチップ)などであり、ここに提示したものに限定されることはない。バイオマス燃料は、バイオマスの成育過程において二酸化炭素を取り込むことから、地球温暖化ガスとなる二酸化炭素を排出しないカーボンニュートラルとされるため、その利用が種々検討されている。
図1および図2に示すように、ミル10は、ハウジング11と、粉砕テーブル12と、粉砕ローラ13と、減速機(駆動伝達部)14と、減速機14に接続され粉砕テーブル12を回転駆動させるミルモータ(駆動部)15と、回転式分級機(分級部)16と、給炭管(燃料供給部)17と、回転式分級機16を回転駆動させる分級機モータ18とを備えている。
ハウジング11は、鉛直方向に延びる筒状に形成されるとともに、粉砕テーブル12と、粉砕ローラ13と、回転式分級機16と、給炭管17とを収容する筐体である。ハウジング11の天井部42の中央部には、給炭管17が取り付けられている。この給炭管17は、バンカ21から給炭機25を介して導かれた固体燃料をハウジング11内に供給するものであり、ハウジング11の中心位置に上下方向に沿って配置され、下端部がハウジング11内部まで延設されている。
ハウジング11の底面部41付近には減速機14が設置され、この減速機14から伝達される駆動力により回転する粉砕テーブル12が配置されている。粉砕テーブル12は、平面視円形の部材であり、給炭管17の下端部が対向するように配置されている。粉砕テーブル12の上面は、例えば、中心部が低く、外側に向けて高くなるような傾斜形状をなし、外周部が上方に曲折した形状をなしていてもよい。給炭管17は、固体燃料(本実施形態では例えば石炭やバイオマス燃料)を上方から下方の粉砕テーブル12に向けて供給し、粉砕テーブル12は供給された固体燃料を粉砕ローラ13との間に挟み込んで粉砕する。
固体燃料が給炭管17から粉砕テーブル12の中央部へ向けて投入されると、粉砕テーブル12の回転による遠心力によって固体燃料は粉砕テーブル12の外周側へと導かれ、粉砕ローラ13との間に挟み込まれて粉砕される。粉砕された固体燃料は、搬送用ガス流路(以降は、一次空気流路と記載する)110から導かれた搬送用ガス(以降は、一次空気と記載する)によって上方へと吹き上げられ、回転式分級機16へと導かれる。
粉砕テーブル12の外周には、一次空気流路110から流入する一次空気をハウジング11内の粉砕テーブル12の上方の空間に流出させる吹出口12b(図2参照)が設けられている。吹出口12bの近傍には旋回羽根12a(図2参照)が設置されており、吹出口12bから吹き出した一次空気に旋回力を与える。旋回羽根12aにより旋回力が与えられた一次空気は、旋回する速度成分を有する気流となって、粉砕テーブル12上で粉砕された固体燃料をハウジング11内の上方の回転式分級機16へと搬送する。
なお、粉砕された固体燃料の粉砕物のうち、所定粒径より大きいものは回転式分級機16により分級されて、または、回転式分級機16まで到達することなく、落下して粉砕テーブル12に戻されて、粉砕テーブル12と粉砕ローラ13との間で再度粉砕される。
また、本開示に係るミル10は、一次空気通風機31によって加圧された一次空気をミル10内に吹き込むことで、粉砕された固体燃料を乾燥しつつ、火炉210まで搬送する、いわゆる加圧式のミルである。このため、ハウジング11内の圧力が、外部(大気)の圧力よりも高い圧力となっている。
粉砕ローラ13は、給炭管17から粉砕テーブル12に供給された固体燃料を粉砕する回転体である。粉砕ローラ13は、粉砕テーブル12の上面に押圧されて粉砕テーブル12と協働して固体燃料を粉砕する。
図1では、粉砕ローラ13が代表して1つのみ示されているが、粉砕テーブル12の上面を押圧するように、周方向に一定の間隔を空けて、複数の粉砕ローラ13が配置される。例えば、外周部上に120°の角度間隔を空けて、3つの粉砕ローラ13が周方向に均等な間隔で配置される。この場合、3つの粉砕ローラ13が粉砕テーブル12の上面と接する部分(押圧する部分)は、粉砕テーブル12の回転中心軸(中心軸線C1)からの距離が等距離となる。
粉砕ローラ13は、ジャーナルヘッド43によって、上下に揺動・変位可能となっており、粉砕テーブル12の上面に対して接近離間自在に支持されている。粉砕ローラ13は、外周面が粉砕テーブル12の上面の固体燃料に接触した状態で、粉砕テーブル12が回転すると、粉砕テーブル12から回転力を受けて連れ回りするようになっている。給炭管17から固体燃料が供給されると、粉砕ローラ13と粉砕テーブル12との間で固体燃料が押圧されて粉砕される。この押圧する力を、粉砕荷重という。
ジャーナルヘッド43の支持アーム44は、中間部が水平方向に沿った支持軸45によって、ハウジング11の側面部11bに支持軸45を中心として粉砕ローラ13を上下方向に揺動・変位可能に支持されている。また、支持アーム44の鉛直上側にある上端部には、押圧装置(粉砕荷重付与部)46が設けられている。押圧装置46は、ハウジング11に固定され、粉砕ローラ13を粉砕テーブル12に押し付けるように、支持アーム44等を介して粉砕ローラ13に粉砕荷重を付与する。
粉砕荷重は、例えば、ミル10の外部に設置された油圧装置(図示省略)から供給される作動油の圧力により作動する油圧シリンダ(図示省略)によって与えられる。また、粉砕荷重は、ばね(図示省略)の反発力によって与えられてもよい。
減速機14は、ミルモータ15に接続されており、ミルモータ15の駆動力を粉砕テーブル12に伝達し、粉砕テーブル12を中心軸線C1回りに回転させる。
回転式分級機(分級部)16は、ハウジング11の上部に設けられ中空状の略逆円錐形状の外形を有している。回転式分級機16は、その外周位置に上下方向に延在する複数のブレード16aを備えている。各ブレード16aは、回転式分級機16の中心軸線C1回りに所定の間隔(均等間隔)で設けられている。
また、回転式分級機16は、粉砕ローラ13により粉砕された固体燃料を所定粒径(例えば、石炭では70~100μm)より大きいもの(以下、所定粒径を超える粉砕された固体燃料を「粗粉燃料」という。)と所定粒径以下のもの(以下、所定粒径以下の粉砕された固体燃料を「微粉燃料」という。)に分級する装置である。
回転式分級機16は、制御部50によって制御される分級機モータ18により回転駆動力を与えられ、ハウジング11の上下方向に延在する円筒軸(図示省略)を中心に給炭管17の周りを回転する。なお、分級部としては、固定された中空状の逆円錐形状のケーシングと、そのケーシングの外周位置にブレード16aに替わって複数の固定旋回羽根とを備えた固定式分級機を用いてもよい。
回転式分級機16に到達した粉砕された固体燃料は、ブレード16aの回転により生じる遠心力と、一次空気の気流による向心力との相対的なバランスにより、大きな径の粗粉燃料は、ブレード16aによって叩き落とされ、粉砕テーブル12へと戻されて再び粉砕され、微粉燃料はハウジング11の天井部42にある出口ポート19に導かれる。
回転式分級機16によって分級された微粉燃料は、一次空気とともに出口ポート19から微粉燃料供給流路(微粉燃料供給管)120へ排出され、ボイラ200のバーナ220へ供給される。
給炭管(燃料供給部)17は、ハウジング11の上端を貫通するように上下方向に沿って下端部がハウジング11内部まで延設されて取り付けられ、給炭管17の上部から投入される固体燃料を粉砕テーブル12の中央部に供給する。給炭管17の上端には、給炭機25が接続されており、固体燃料が供給される。
給炭機25は、バンカ21の下端部から上下方向に延在する管であるダウンスパウト部22によって、バンカ21と接続されている。ダウンスパウト部22の途中には、バンカ21からの固体燃料の排出状態を切り替える弁(コールゲート、図示省略)を設けてもよい。給炭機25は、搬送部26と、給炭機モータ27とを備える。
搬送部26は、例えばベルトコンベアであり、ダウンスパウト部22の下端部から排出される固体燃料を、給炭機モータ27の駆動力によって給炭管17の上部に搬送し、ミル10の内部へ投入する。ミル10へ供給される固体燃料の供給量は、制御部50からの信号によって、例えば、搬送部26のベルトコンベアの移動速度を調整することで制御される。
通常、ミル10の内部には、微粉燃料をバーナ220へ搬送するための一次空気が供給されており、給炭機25やバンカ21よりも圧力が高くなっている。バンカ21と給炭機25を接続するダウンスパウト部22の内部は、燃料が積層状態となっている。この固体燃料層により、ミル10からバンカ21に向けて、一次空気と微粉燃料が逆流を抑制するためのシール性(マテリアルシール)を確保している。
送風部30は、粉砕燃料を乾燥させるとともに回転式分級機16へ供給するための一次空気をハウジング11の内部へ送風する装置である。送風部30は、ハウジング11へ送風される一次空気を適切な温度に調整するために、本実施形態では、一次空気通風機(PAF:Primary Air Fan)31と、熱ガス流路30aと、冷ガス流路30bと、熱ガスダンパ30cと、冷ガスダンパ30dとを備えている。
本実施形態では、熱ガス流路30aは、一次空気通風機31から送出された空気の一部を、空気予熱器(熱交換器)34を通過して加熱された熱ガスとして供給する。熱ガス流路30aには、熱ガスダンパ30cが設けられている。熱ガスダンパ30cの開度は、制御部50によって制御される。熱ガスダンパ30cの開度によって、熱ガス流路30aから供給する熱ガスの流量が決定される。
冷ガス流路30bは、一次空気通風機31から送出された空気の一部を常温の冷ガスとして供給する。冷ガス流路30bには、冷ガスダンパ30dが設けられている。冷ガスダンパ30dの開度は、制御部50によって制御される。冷ガスダンパ30dの開度によって、冷ガス流路30bから供給する冷ガスの流量が決定される。
一次空気の流量は、本実施形態では、熱ガス流路30aから供給する熱ガスの流量と冷ガス流路30bから供給する冷ガスの流量の合計の流量となり、一次空気の温度は、熱ガス流路30aから供給する熱ガスと冷ガス流路30bから供給する冷ガスの混合比率で決まり、制御部50によって制御される。
また、熱ガス流路30aから供給する熱ガスに、例えば、ガス再循環通風機(図示省略)によってボイラ200から排出された燃焼ガスの一部を導き、混合することで、一次空気流路110からハウジング11の内部へ送風する一次空気中の酸素濃度を調整してもよい。一次空気中の酸素濃度を調整することによって、例えば、着火性の高い(着火しやすい)固体燃料を使用する場合、ミル10からバーナ220に至るまでの経路において、固体燃料が着火することを抑制することができる。
本実施形態では、ミル10の状態検出部40により計測または検出したデータを、制御部50に送信する。本実施形態の状態検出部40は、例えば、差圧計測手段であり、一次空気流路110からハウジング11の内部へ一次空気が流入する部分における圧力と、ハウジング11の内部から微粉燃料供給流路120へ一次空気と微粉燃料が排出される出口ポート19における圧力との差圧を、ミル10の差圧として計測する。
このミル10の差圧の増減は、回転式分級機16の分級効果によってハウジング11内部の回転式分級機16付近と粉砕テーブル12付近の間を循環している粉砕燃料の循環量の増減に対応する。すなわち、このミル10の差圧に応じて回転式分級機16の回転数を調整することで、出口ポート19から排出される微粉燃料の量と粒径範囲を調整することができるので、微粉燃料の粒径をバーナ220における固体燃料の燃焼性に影響しない範囲に維持しつつ、ミル10への固体燃料の供給量に対応した量の微粉燃料を、ボイラ200に設けられたバーナ220に安定して供給することができる。
また、本実施形態の状態検出部40は、例えば、温度計測手段であり、ハウジング11の内部へ供給される一次空気の温度(ミル入口一次空気温度)や、出口ポート19における一次空気と微粉燃料との混合気体の温度(ミル出口一次空気温度)を検出して、それぞれの上限温度を超えないように送風部30を制御する。
各上限温度は、固体燃料の性状に応じた着火の可能性等を考慮して決定される。なお、一次空気は、ハウジング11の内部において、粉砕燃料を乾燥しながら搬送することによって冷却されるため、ミル入口の一次空気温度は、例えば常温から約300度程度、ミル出口の一次空気温度は、例えば常温から約90度程度となる。
制御部50は、固体燃料粉砕装置100の各部を制御する装置である。制御部50は、例えば、ミルモータ15に駆動指示を伝達して粉砕テーブル12の回転速度を制御してもよい。制御部50は、例えば、分級機モータ18へ駆動指示を伝達して回転式分級機16の回転速度を制御して分級性能を調整し、微粉燃料の粒径をバーナ220における固体燃料の燃焼性に影響しない範囲に維持しつつ、ミル10への固体燃料の供給量に対応した量の微粉燃料を、バーナ220へ安定して供給することができる。
また、制御部50は、例えば給炭機モータ27へ駆動指示を伝達することにより、ミル10へ供給する固体燃料の供給量(給炭量)を調整することができる。また、制御部50は、送風部30へ開度指示を伝達することにより、熱ガスダンパ30cおよび冷ガスダンパ30dの開度を制御して一次空気の流量と温度を調整することができる。
具体的には、制御部50は、ハウジング11の内部へ供給される一次空気の流量と、出口ポート19における一次空気の温度(ミル出口一次空気温度)が、固体燃料の種別毎に、給炭量に対応して設定された所定値となるように、熱ガスダンパ30cおよび冷ガスダンパ30dの開度を制御する。なお、一次空気の温度の制御は、ミル入口における温度(ミル入口一次空気温度)に対して行ってもよい。
制御部50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。
なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。また、HDDはソリッドステートディスク(SSD)等で置き換えられてもよい。
次に、固体燃料粉砕装置100から供給される微粉燃料の燃焼によって蒸気を発生させるボイラ200について説明する。ボイラ200は、火炉210とバーナ220とを備えている。
バーナ220は、微粉燃料供給流路120から供給される微粉燃料と一次空気との混合気と、押込通風機(FDF:Forced Draft Fan)32から送出される空気(外気)を空気予熱器34で加熱して供給される二次空気とを用いて、微粉燃料を燃焼させて火炎を形成する装置である。微粉燃料の燃焼は火炉210内で行われ、高温の燃焼ガスは、蒸発器、過熱器、節炭器などの熱交換器(図示省略)を通過した後にボイラ200の外部に排出される。
ボイラ200から排出された燃焼ガスは、環境装置(脱硝装置、集塵装置、脱硫装置などで図示省略)で所定の処理を行うとともに、空気予熱器34で一次空気や二次空気との熱交換が行われ、誘引通風機(IDF:Induced Draft Fan)33を介して煙突(図示省略)へと導かれて外気へと放出される。空気予熱器34において燃焼ガスにより加熱された一次空気通風機31から送出される空気は、前述した熱ガス流路30aに供給される。
ボイラ200の各熱交換器への給水は、節炭器(図示省略)において加熱された後に、蒸発器(図示省略)および過熱器(図示省略)によって更に加熱されて高温高圧の過熱蒸気が生成され、発電部である蒸気タービン(図示省略)へと送られて蒸気タービンを回転駆動し、蒸気タービンに接続した発電機(図示省略)を回転駆動して発電が行われ、発電プラント1を構成する。
次に、本実施形態の固体燃料粉砕装置100が備える排出装置60について図面を参照して説明する。図3は、図2の排出装置60の一部を示す模式的な縦断面図である。
本実施形態の排出装置60は、ミル10のハウジング11の底面部11dに設けられた開口11eから排出物(後述するスピレージや残炭)を排出して回収する装置である。図2に示すように排出装置60は、スピレージホッパ(回収部)61と、スピレージシュート(排出経路)62と、圧縮ガス供給弁(加圧部)63と、閉塞検知部64と、排出制御部65と、スクレーパ66と、アシストガス供給部67と、スピレージホッパ入口弁(開閉弁)68と、圧縮ガス供給源69とを備える。
図2に示すように、スピレージホッパ61は、排出物を収容する内部空間(第3内部空間)IS3を有する、例えば箱状の部材である。スピレージホッパ61は、ミル10の通常運転において、粉砕テーブル12から、粉砕されずにこぼれ落ちた固体燃料や固体燃料に混入した異物を、開口11e及びスピレージシュート62を介して回収する装置である。以下の説明では、ミル10の通常運転時にスピレージホッパ61に回収される固体燃料や異物を、「スピレージ」とも称する。
また、スピレージホッパ61は、ミル10が緊急停止した後のクリアリング運転において、開口11eから排出される固体燃料を回収する装置である。以下の説明では、ミル10のクリアリング運転時にスピレージホッパ61に回収される粉砕前あるいは粉砕途中の固体燃料を、「残炭」とも称する。
本実施形態のスピレージホッパ61は、いわゆる乾式のスピレージホッパである。なお、スピレージホッパ61に回収されたスピレージや残炭を液体とともに搬送する装置を備えた、いわゆる湿式のスピレージホッパであってもよい。
スピレージシュート62は、開口11eの下方に設けられるダクト状の部材である。スピレージシュート62は、ハウジング11とスピレージホッパ61とを連通させるとともに開口11eからスピレージホッパ61へ排出物(スピレージや残炭)を導く排出経路となる。スピレージシュート62の内部には、開口11eを介して流入した排出物が流通する。スピレージシュート62は、第1流路62aと、第2流路62bとを有する。
第1流路62aは、開口11eに接続されるとともに水平面に対して所定の角度を有するように傾斜した流路である。第1流路62aは、開口11eから斜め下方に向けて排出物を導く。所定の角度は、排出物の安息角以上の角度とすることが望ましい。安息角以上の角度とすることで、第1流路62aの底面を排出物が滑り落ちるので、スピレージシュート62内で排出物が堆積することが抑制される。
第2流路62bは、第1流路62aおよびスピレージホッパ61に接続され、第1流路62aからスピレージホッパ61に排出物を鉛直方向下方に導く流路である。
圧縮ガス供給弁63は、スピレージシュート62の内部空間(第1内部空間)IS1に圧縮ガスを供給して加圧する装置である。圧縮ガス供給弁63は、排出制御部65から伝達される制御信号に応じて開度を調整することにより、圧縮ガス供給源69から供給される圧縮ガスを、加圧用気体としてスピレージシュート62の内部空間IS1へ供給し、内部空間IS1を加圧する。
圧縮ガスは、圧縮ガス供給源69から供給ラインL0を介して圧縮ガス供給弁63へ供給される。また、圧縮ガスは、圧縮ガス供給弁63から供給ラインL1を介してスピレージシュート62の内部空間IS1へ供給される。後述するように、内部空間IS1の加圧は、ミル10の通常運転時においてスピレージホッパ61を開放する場合、または、ミル10のクリアリング運転時においてスピレージシュート62の少なくとも一部が閉塞する閉塞状態が発生した場合に実行される。
ミル10の通常運転時において、スピレージホッパ61に貯留されたスピレージを、スピレージホッパ61外に排出するために、スピレージホッパ61を開放する必要がある。スピレージホッパ61を開放する際には、スピレージホッパ入口弁68を閉止するが、ハウジング11内の高温のガスが、スピレージホッパ61に到達しないようにするために、さらに内部空間IS1を加圧状態とする。
この場合、内部空間IS1に供給される圧縮ガスは、スピレージホッパ61及びスピレージホッパ入口弁68の近傍に、高温ガスが到達することを抑制するためのシールガスとして機能する。一方、スピレージシュート62の少なくとも一部が閉塞する閉塞状態が発生した場合に内部空間IS1を加圧するのは、閉塞状態を解消するためである。
加圧用の圧縮ガスとしては、空気、あるいは乾燥蒸気、窒素、二酸化炭素等の不活性ガスなどを用いてもよい。加圧用の圧縮ガスとして不活性ガスを用いた場合には、比較的発火しやすい粉砕後燃料を含む残炭の自然発火を抑制することができる。
閉塞検知部64は、スピレージシュート62に排出物が堆積して、スピレージシュート62の少なくとも一部が閉塞する閉塞状態が発生したことを検知する装置である。閉塞検知部64は、第1圧力センサ64aと、第2圧力センサ64bと、演算部64cと、を有する。
第1圧力センサ64aは、スピレージシュート62のスピレージホッパ61側の内部空間IS1の圧力を検知する。第1圧力センサ64aが検知した第1圧力P1は、演算部64cに伝達される。
第2圧力センサ64bは、ミル10のハウジング11の下方側(粉砕テーブル12の下方)の内部空間IS2の圧力を検知する。第2圧力センサ64bが検知した第2圧力P2は、演算部64cに伝達される。
なお、スピレージホッパ入口弁68が開状態である場合、内部空間IS1と内部空間IS3が連通するため、スピレージホッパ61の内部空間IS3の圧力は、スピレージシュート62の内部空間IS1の圧力と等しい。そのため、第1圧力センサ64aは、スピレージホッパ61の内部空間IS3の圧力を検知するものとしてもよい。
演算部64cは、第1圧力センサ64aが検知した第1圧力P1から第2圧力センサ64bが検知した第2圧力P2を減算した差圧P3を算出する。演算部64cは、差圧P3が所定圧力P0以上となった場合にスピレージシュート62の少なくとも一部が排出物により閉塞した閉塞状態が発生したことを検知し、排出制御部65に伝達する。所定圧力P0は、閉塞状態における第1圧力P1と第2圧力P2との関係から予め定めておき、演算部64cに記憶させておくものとする。
排出制御部65は、排出装置60の各部を制御する装置である。排出制御部65は、閉塞検知部64の演算部64cから閉塞状態が発生したことを検知した情報が伝達された場合に、内部空間IS1を加圧して閉塞状態が解消するように圧縮ガス供給弁63の開度を制御する。
スクレーパ66は、ミル10が有する粉砕テーブル12に連動して中心軸線C1回りに回転するとともにハウジング11の底面部11dに堆積した排出物を開口11eに案内する装置である。スクレーパ66は、一端が粉砕テーブル12に固定されるアーム部66aと、アーム部66aの鉛直下方側に延びる移動部66bと、を有する。
アーム部66aは、中心軸線C1からハウジング11の側面部11b方向に向かって略水平に延びている。移動部66bは、下端がハウジング11の底面部11dに当接するように配置され、底面部11dの上面を摺動する。底面部11dの移動部66bの回転軌道上には、開口11eが形成されている。開口11eは、上下方向に貫通する穴であり、例えば平面視で四角形状である。
アシストガス供給部67は、スピレージシュート62に堆積した排出物をスピレージホッパ61の内部へ向けて排出するための装置である。図3に示すように、アシストガス供給部67は、噴射部67aと、アシストガス供給弁67bとを有する。
噴射部67aは、スピレージシュート62の内部に設けられ、スピレージシュート62の開口11eの近傍から下流側に向けてアシストガスAGを噴射する。噴射部67aは、アシストガスAGをスピレージシュート62の底面62aAに沿って斜め下方に向けて噴射して、底面62aAに堆積した排出物をスピレージホッパ61の内部へ向けて排出する。
アシストガスAGには、空気、あるいは乾燥蒸気、窒素、二酸化炭素等の不活性ガスなどを用いることができる。アシストガスAGとして不活性ガスを用いた場合には、比較的発火しやすい粉砕後燃料を含む残炭の自然発火を抑制することができる。
アシストガス供給弁67bは、噴射部67aに供給されるアシストガスAGの供給量を調整する装置である。アシストガス供給弁67bは、排出制御部65から伝達される制御信号に応じて開度を調整することにより、圧縮ガス供給源69から供給される圧縮ガスを噴射部67aへ供給する。圧縮ガスは、圧縮ガス供給源69から供給ラインL0を介してアシストガス供給弁67bへ供給される。また、圧縮ガスは、アシストガス供給弁67bから供給ラインL2を介して噴射部67aへ供給される。
スピレージホッパ入口弁68は、ミル10の通常運転時、及びミル10の緊急停止後に実施するクリアリング運転時において、開状態とされる。スピレージホッパ入口弁68を開状態とすることで、通常運転時及びクリアリング運転を行う際に、スピレージシュート62に流入する排出物がスピレージホッパ61に導かれる。また、スピレージホッパ入口弁68は、スピレージホッパ61に回収された排出物を外部に排出する際に閉状態とされる。スピレージホッパ入口弁68は、排出制御部65から伝達される制御信号により、開状態と閉状態とが切り替えられる。
図2に示すように、スピレージホッパ入口弁68は、スピレージシュート62の第2流路62bのスピレージホッパ61との接続位置の近傍に配置される。スピレージホッパ入口弁68は、圧縮ガス供給弁63から圧縮ガスが供給される供給位置および第2圧力センサ64bが内部空間IS1の圧力を検知する位置よりもスピレージホッパ61側に配置される。
次に、本実施形態に係る固体燃料粉砕装置100の動作について説明する。
[通常運転時]
まず、通常運転時におけるミル10の動作について図2を用いて説明する。なお、通常運転時とは、給炭管17から粉砕テーブル12に固体燃料が供給され、粉砕テーブル12上で固体燃料を粉砕している状態をいう。
給炭管17から粉砕テーブル12上に固体燃料が供給されると、粉砕ローラ13が、粉砕テーブル12上の固体燃料を押圧して粉砕する。粉砕された固体燃料である粉砕後燃料の一部は、粉砕テーブル12の遠心力によって、粉砕テーブル12上から径方向外側に飛散する。飛散した粉砕後燃料は、一次空気ダクト11cから供給されて吹出口12bを通過した一次空気(搬送用空気)によって、乾燥されつつ上昇する。
上昇した粉砕後燃料は、回転式分級機16により分級され、所定粒径よりも大きいものは粗粒燃料として落下して再び粉砕テーブル12上に戻されて再粉砕が行われる。一方、所定粒径よりも小さいものは微粉燃料として、回転式分級機16を通過し、一次空気の気流に乗って出口ポート19からハウジング11の外部へ排出される。
固体燃料に混在した礫や金属片などの異物、及び、粉砕後燃料であっても一次空気によって搬送できないほど質量の大きいものなどは、粉砕テーブル12の外周部からハウジング11の底面部11dへ落下する。底面部11dに落下した固体燃料や異物(スピレージ)は、スクレーパ66によって開口11eを介してスピレージシュート62に案内されてハウジング11の外部のスピレージホッパ61へ排出される。
[緊急停止時]
次に、本実施形態に係るミル10を緊急停止させる際に行う運転について説明する。ミル10が異常等を検知すると、ミル10は緊急停止する。緊急停止すると、給炭管17からの固体燃料の供給、粉砕テーブル12の回転及び一次空気ダクト11cからの一次空気の導入等を停止する場合がある。このような場合には、粉砕テーブル12上の粉砕後あるいは粉砕途中の燃料は、粉砕テーブル12上に残留する。
また、一次空気によって搬送中だった粉砕後燃料の一部が落下し、粉砕テーブル12上またはハウジング11の底面部11dに堆積する。このとき、粉砕テーブル12の回転が停止しているので、スクレーパ66の回転も停止している。よって、スクレーパ66による底面部11d上の残炭の排出も行われない。
ミル10が緊急停止すると、ハウジング11内の酸素濃度を低下させる運転(酸素濃度低下運転)を行う。具体的には、ハウジング11内に不活性ガスとして窒素や蒸気を供給し、ハウジング11内の酸素濃度を低下させることで、ハウジング11内に残留した残炭の自然酸化昇温や着火を抑制する。
ハウジング11内の酸素濃度が十分に低下し、残炭の自然酸化昇温や着火が抑制されたと判断すると、次に、ハウジング11内の残炭を排出する運転(クリアリング運転)を行う。クリアリング運転を開始すると、まず、粉砕テーブル12を回転させる。これにより、スクレーパ66も回転する。
粉砕テーブル12を回転させることで、遠心力により、粉砕テーブル12上の残炭が飛散し、粉砕テーブル12の外周からハウジング11の底面部11dへと落下する。底面部11dに堆積した残炭は、スクレーパ66によって、開口11eに案内されて、スピレージシュート62に流入する。スピレージシュート62内に流入した残炭は、スピレージシュート62内を流通し、ハウジング11の外部に設けられたスピレージホッパ61へと排出される。このとき、スピレージシュート62内では、噴射部67aによって、アシストガスが噴射されてもよい。このように、ハウジング11内の残炭を排出し、ハウジング11内で残炭の自然酸化昇温や着火を抑制する。
[クリアリング運転時]
次に、クリアリング運転を行う際に排出装置60が実行する動作について図4を参照して説明する。図4は、クリアリング運転を行う際に排出装置60が実行する動作を示すフローチャートである。
ステップS101で、排出制御部65は、スピレージホッパ入口弁68を開状態とする(スピレージホッパ入口弁68が開状態の場合は、開状態を維持する)よう制御し、スピレージシュート62からスピレージホッパ61に残炭が排出される状態とする。
ステップS102で、排出制御部65は、圧縮ガス供給弁63を閉状態とする(圧縮ガス供給弁63が閉状態の場合は、閉状態を維持する)よう制御する。
ステップS103で、排出制御部65は、アシストガス供給弁67bを開状態とする(アシストガス供給弁67bが開状態の場合は、開状態を維持する)よう制御する。アシストガス供給弁67bを開状態としているのは、開口11eを介してスピレージシュート62に流入した残炭をスピレージホッパ61の内部へ向けて排出するためである。
ステップS104で、排出制御部65は、スピレージシュート62の少なくとも一部が閉塞する閉塞状態を閉塞検知部64が検知したかどうかを判断する。排出制御部65は、閉塞検知部64から閉塞状態を検知したことが伝達されている場合にはYESと判断し、そうでなければNOと判断する。
排出制御部65は、ステップS104でNOと判断した場合、本フローチャートの処理を終了した後、本フローチャートの処理を再開する。すなわち、ミル10のクリアリング運転が停止されるまでは、アシストガス供給弁67bを開状態とし、噴射部67aからアシストガスを噴射する状態を継続する。
ここで、図5を参照して、閉塞検知部64が閉塞状態を検知する動作について説明する。図5は、第1圧力P1から第2圧力P2を減算した差圧P3の時間変化を示すグラフである。図5において、時刻T1から時刻T2までの期間において、差圧P3が増加している。これは、時刻T1においてスピレージシュート62の一部に残炭が堆積し、徐々にスピレージシュート62の流路断面積を減少させることにより、内部空間IS1の圧力が増加するためである。
例えば、図3に示すように、スピレージシュート62の一部に残炭が堆積して堆積部300を形成する場合、堆積部300が存在する位置におけるスピレージシュート62の流路断面積が極端に小さくなる。この状態において、噴射部67aから噴射されるアシストガスAGが堆積部300を崩壊させることができない場合、アシストガスAGが堆積部300を通過して内部空間IS1側に導かれ、内部空間IS1の圧力が増加する。
閉塞検知部64は、時刻T2で差圧P3が所定圧力P0以上となった場合に閉塞状態が発生したことを検知し、排出制御部65に伝達する。時刻T2から時刻T3において、差圧P3が所定圧力P0で一定となっているのは、流入する残炭によって堆積部300が成長して、スピレージシュート62の流路を閉塞してしまい、アシストガスAGによる内部空間IS1の加圧限界に達したからである。
ステップS105で、排出制御部65は、圧縮ガス供給弁63を閉状態から開状態に切り替えるよう制御する。圧縮ガス供給弁63を開状態としているのは、内部空間IS1を加圧して堆積部300を崩壊させることにより閉塞状態を解消するためである。
ステップS106で、排出制御部65は、アシストガス供給弁67bを開状態から閉状態に切り替える。アシストガス供給弁67bを閉状態としているのは、内部空間IS1を加圧するために、噴射部67aからのアシストガスAGの供給を停止する必要があるからである。
ステップS107で、排出制御部65は、スピレージシュート62の少なくとも一部が閉塞する閉塞状態が解消したかどうかを判断する。排出制御部65は、閉塞検知部64から閉塞状態を検知したことが伝達されていない場合はYESと判断し、閉塞検知部64から閉塞状態を検知したことが伝達されている場合はNOと判断する。
排出制御部65は、ステップS107でNOと判断した場合には、再びステップS105およびステップS106の処理を実行する。すなわち、排出制御部65は、閉塞状態が解消するまでは、圧縮ガス供給弁63から内部空間IS1への圧縮ガスの供給を継続する。
排出制御部65は、ステップS105およびステップS106の処理を繰り返し実行する際に、圧縮ガス供給弁63から内部空間IS1への圧縮ガスの供給量を断続的にまたは連続的に変化させるように制御するのが望ましい。ここで、圧縮ガスの供給量を断続的に変化させるとは、目標の圧縮ガス供給量となるまで、複数回時間を置いて段階的に供給量を変化させることである。また、圧縮ガスの供給量を連続的に変化させるとは、目標の圧縮ガス供給量となるまで、ある一定の変化量をもって供給量を変化させることである。
図5に示すように、時刻T3において圧縮ガス供給弁63が閉状態から開状態に切り替えられると、時刻T4に至るまで差圧P3が漸次増加する。差圧P3が増加するのは、閉塞状態が解消されないため圧縮ガス供給弁63から内部空間IS1に供給された圧縮ガスが増加するのに従って内部空間IS1の圧力が上昇するからである。
図5に示すように、時刻T4から時刻T5に至るまで差圧P3が急激に減少している。これは、時刻T4において差圧P3が堆積部300を崩壊させるのに十分に上昇し、内部空間IS1からミル10の内部空間IS2に向けて圧縮ガスが流入したためである。
閉塞検知部64は、差圧P3が所定圧力P0を下回った場合に、閉塞状態が解消したと判断し、閉塞状態の解消を検知したことを排出制御部65に伝達する。排出制御部65は、ステップS107の後に本フローチャートの処理を終了させ、その後に本フローチャートの処理を再開し、ステップS101以降の処理を実行する。
ミル10のクリアリング運転が継続されている場合、排出制御部65は、ステップS102において、圧縮ガス供給弁63が開状態から閉状態に切り替わるよう制御する。したがって、排出制御部65は、閉塞状態が解消されて差圧P3が所定圧力P0を下回った場合に、内部空間IS1の加圧を停止するよう圧縮ガス供給弁63を制御する。
以上の説明において、ミル10がクリアリング運転を行う際には、スピレージホッパ入口弁68を常に開状態にするものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、排出制御部65は、ステップS104で閉塞状態を検知した場合、閉塞状態が解除されるまでスピレージホッパ入口弁68を開状態から閉状態に切り替えるよう制御してもよい。
閉塞状態を検知した場合にスピレージホッパ入口弁68を閉状態とすることで、スピレージシュート62の内部空間IS1がスピレージホッパ61の内部空間IS3と連通しない状態となる。そのため、内部空間IS1と連通した全体の空間の体積が小さくなり、内部空間IS1の圧力を早期に増加させることができる。
なお、スピレージホッパ入口弁68を閉状態とすると、閉塞状態が解消した際に、堆積部300を形成していた残炭がスピレージホッパ入口弁68の弁体上に堆積してしまう可能性がある。そのため、スピレージホッパ入口弁68は、所定量以上の残炭が堆積した場合、堆積物の重量により閉状態から開状態に切り替わる、例えばフラップダンパ構造とするのが望ましい。
以上説明した本実施形態によれば、以下の作用および効果を奏する。
本実施形態の排出装置60によれば、ハウジング11の底面部11dに設けられた開口11eからスピレージホッパ61へ排出物(スピレージ及び残炭)を導くスピレージシュート62に排出物が堆積してスピレージシュート62の少なくとも一部が閉塞する閉塞状態が発生した場合に、スピレージシュート62の内部空間IS1を加圧することにより閉塞状態が解消される。したがって、例えば、スピレージシュート62に堆積する排出物に空気を噴射する噴射部67aでは解消できない閉塞状態が発生した場合であっても、閉塞状態を適切に解消することができる。
また、本実施形態の排出装置60によれば、ミル10の内部に残留した残炭を排出するクリアリング運転を行う際に、スピレージシュート62に閉塞状態が発生した場合に、スピレージシュート62の内部空間IS1を加圧することにより閉塞状態を解消することができる。
また、本実施形態の排出装置60によれば、内部空間IS1の第1圧力P1からハウジング11の内部空間IS2の第2圧力P2を減算した差圧P3と所定圧力P0とを比較することにより、閉塞状態が発生したことを適切に検知することができる。
また、本実施形態の排出装置60によれば、スピレージシュート62に圧縮ガスを供給して内部空間IS1を加圧することにより、閉塞状態を適切に解消することができる。また、本実施形態の排出装置60によれば、スピレージシュート62に供給する圧縮ガスの供給量を断続的または連続的に変化させて内部空間IS1の圧力上昇速度を変化させることにより、閉塞状態を適切に解消することができる。
本実施形態の排出装置60によれば、内部空間IS1の第1圧力P1から内部空間IS2の第2圧力P2を減算した差圧P3と所定圧力P0とを比較して閉塞状態が解消したことを適切に検知することにより、内部空間IS1の加圧を適切に停止することができる。
また、本実施形態の排出装置60によれば、排出物の閉塞が発生しにくい第2流路62bに圧縮ガスを供給することにより、排出物の閉塞が発生しやすい第1流路62aで発生した閉塞状態を確実に解消することができる。
また、本実施形態の排出装置60によれば、閉塞状態を検知した場合にスピレージホッパ入口弁68を閉状態とすることで、スピレージシュート62の内部空間IS1がスピレージホッパ61と連通しない状態となる。そのため、内部空間IS1と連通した全体の空間の体積が小さくなり、内部空間IS1の圧力を早期に増加させることができる。
また、本実施形態の排出装置60によれば、スピレージシュート62内の排出物がスピレージホッパ入口弁68に堆積したとしても、所定量以上となる場合にはスピレージホッパ61に排出されるため、スピレージホッパ入口弁68が故障すること防止することができる。
以上説明した各実施形態に記載の排出装置、固体燃料粉砕装置および排出装置の制御方法は例えば以下のように把握される。
本開示の一態様に係る排出装置は、粉砕機(10)のハウジング(11)の底面部(11d)に設けられた開口(11e)から排出物を排出する排出装置(60)であって、前記開口から排出される前記排出物を回収する回収部(61)と、前記ハウジングと前記回収部とを連通させるとともに前記開口から前記回収部へ前記固体燃料を導く排出経路(62)と、前記排出経路の第1内部空間(IS1)を加圧する加圧部(63)と、前記排出経路に前記排出物が堆積して前記排出経路の少なくとも一部が閉塞する閉塞状態が発生したことを検知する検知部(64)と、前記閉塞状態が発生したことを前記検知部が検知した場合に、前記第1内部空間(IS1)を加圧して前記閉塞状態が解消するように前記加圧部を制御する制御部(65)と、を備える。
本開示の一態様に係る排出装置によれば、ハウジングの底面部に設けられた開口から回収部へ排出物を導く排出経路に排出物が堆積して排出経路の少なくとも一部が閉塞する閉塞状態が発生した場合に、排出経路の第1内部空間を加圧することにより閉塞状態が解消される。したがって、例えば、排出経路に堆積する排出物に気体を噴射するガスノズルでは解消できない閉塞状態が発生した場合であっても、閉塞状態を適切に解消することができる。
本開示の一態様に係る排出装置において、前記粉砕機が有する粉砕テーブル(12)に連動して回転するとともに前記ハウジングの前記底面部に堆積した前記排出物を前記開口に案内するスクレーパ(66)を備え、前記制御部は、前記粉砕機が緊急停止した後に前記スクレーパを用いて前記底面部に堆積する前記排出物を排出するクリアリング運転を行う際に、前記閉塞状態が発生したことを前記検知部が検知した場合に、前記第1内部空間(IS1)を加圧して前記閉塞状態が解消するように前記加圧部を制御する構成としてもよい。
本構成の排出装置によれば、スクレーパを用いて底面部に堆積する排出物を排出するクリアリング運転を行う際に、排出経路に閉塞状態が発生した場合に、排出経路の第1内部空間を加圧することにより閉塞状態を解消することができる。
本開示の一態様に係る排出装置において、前記検知部は、前記第1内部空間の第1圧力(P1)から前記ハウジングの第2内部空間(IS2)の第2圧力(P2)を減算した差圧(P3)が所定圧力以上となった場合に前記閉塞状態が発生したことを検知する構成としてもよい。
本構成の排出装置によれば、第1内部空間の第1圧力から第2内部空間の第2圧力を減算した差圧と所定圧力とを比較することにより、閉塞状態が発生したことを適切に検知することができる。
本開示の一態様に係る排出装置において、前記加圧部は、前記排出経路に加圧用気体を供給することにより前記第1内部空間を加圧する構成としてもよい。
本構成の排出装置によれば、排出経路に加圧用気体を供給して第1内部空間を加圧することにより、閉塞状態を適切に解消することができる。
上記構成の排出装置において、前記制御部は、前記排出経路に供給する前記加圧用気体の供給量が断続的または連続的に変化するように前記加圧部を制御する態様としてもよい。
本態様の排出装置によれば、排出経路に供給する加圧用気体の供給量を断続的または連続的に変化させることにより、第1内部空間の圧力増加速度を変化させて閉塞状態を適切に解消することができる。
上記構成の排出装置において、前記制御部は、前記閉塞状態が解消されて前記差圧が前記所定圧力を下回った場合に、前記第1内部空間の加圧を停止するよう前記加圧部を制御する態様としてもよい。
本態様の排出装置によれば、第1内部空間の第1圧力から第2内部空間の第2圧力を減算した差圧と所定圧力とを比較して閉塞状態が解消したことを適切に検知することにより、第1内部空間の加圧を適切に停止することができる。
上記構成の排出装置において、前記排出経路は、前記開口から斜め下方に向けて前記排出物を導く第1流路(62a)と、前記第1流路から前記回収部へ前記排出物を鉛直方向下方に導く第2流路(62b)と、を有し、前記加圧部は、前記第2流路に前記加圧用気体を供給する態様としてもよい。
本態様の排出装置によれば、排出物の閉塞が発生しにくい第2流路に加圧用気体を供給することにより、排出物の閉塞が発生しやすい第1流路で発生した閉塞状態を確実に解消することができる。
上記構成の排出装置において、前記排出経路の前記加圧用気体の供給位置よりも前記回収部側に配置される開閉弁(68)を備え、前記制御部は、前記閉塞状態が発生したことを前記検知部が検知した場合に、前記開閉弁を開状態から閉状態に切り替えるよう前記開閉弁を制御する態様としてもよい。
本態様の排出装置によれば、閉塞状態を検知した場合に開閉弁を閉状態とすることで、排出経路の第1内部空間が回収部と連通しない状態となる。そのため、第1内部空間と連通した全体の空間の体積が小さくなり、第1内部空間の圧力を早期に増加させることができる。
上記態様の排出装置において、前記開閉弁(68)は、所定量以上の前記排出物が堆積した場合に前記排出物の重量により前記閉状態から前記開状態に切り替わる形態としてもよい。
本形態の排出装置によれば、排出経路内の排出物が開閉弁に堆積したとしても、所定量以上となる場合には回収部に排出されるため、開閉弁が故障すること防止することができる。
本開示の一態様に係る固体燃料粉砕装置は、上記のいずれかに記載の排出装置と、固体燃料を粉砕する前記粉砕機と、を備える。
本開示の一態様に係る固体燃料粉砕装置よれば、粉砕機のハウジングと排出物の回収部とを連通させる排出経路が排出物により閉塞する閉塞状態を解消することができる。
本開示の一態様に係る排出装置の制御方法は、粉砕機のハウジングの底面部に設けられた開口から排出物を排出する排出装置の制御方法であって、前記排出装置は、前記開口から排出される前記排出物を回収する回収部と、前記ハウジングと前記回収部とを連通させるとともに前記開口から前記回収部へ前記排出物を導く排出経路と、前記排出経路の第1内部空間を加圧する加圧部と、を備え、前記ダクトに前記排出物が堆積して前記排出経路の少なくとも一部が閉塞する閉塞状態が発生したことを検知する検知工程(S104)と、前記閉塞状態が発生したことを前記検知工程が検知した場合に、前記第1内部空間を加圧して前記閉塞状態が解消するように前記加圧部を制御する制御工程(S105)と、を備える。
本開示の一態様に係る排出装置の制御方法によれば、ハウジングの底面部に設けられた開口から回収部へ排出物を導く排出経路に排出物が堆積して排出経路の少なくとも一部が閉塞する閉塞状態が発生した場合に、排出経路の第1内部空間を加圧することにより閉塞状態が解消される。したがって、例えば、排出経路に堆積する排出物に気体を噴射するガスノズルでは解消できない閉塞状態が発生した場合であっても、閉塞状態を適切に解消することができる。
1 発電プラント
10 ミル(粉砕機)
11 ハウジング
11b 側面部
11c 一次空気ダクト
11d 底面部
11e 開口
12 粉砕テーブル
12a 旋回羽根
12b 吹出口
13 粉砕ローラ
14 減速機
15 ミルモータ
16 回転式分級機
16a ブレード
17 給炭管
18 分級機モータ
19 出口ポート
30 送風部
31 一次空気通風機
34 空気予熱器
40 状態検出部
50 制御部
60 排出装置
61 スピレージホッパ(回収部)
62 スピレージシュート(排出経路)
62a 第1流路
62aA 底面
62b 第2流路
63 圧縮ガス供給弁(加圧部)
64 閉塞検知部
64a 第1圧力センサ
64b 第2圧力センサ
64c 演算部
65 排出制御部
66 スクレーパ
67 アシストガス供給部
67a 噴射部
67b アシストガス供給弁
68 スピレージホッパ入口弁(開閉弁)
69 圧縮ガス供給源
100 固体燃料粉砕装置
110 一次空気流路
120 微粉燃料供給流路
200 ボイラ
210 火炉
220 バーナ
300 堆積部
AG アシストガス
C1 中心軸線
IS1 内部空間
IS2 内部空間
IS3 内部空間
L0,L1,L2 供給ライン
P0 所定圧力
P1 第1圧力
P2 第2圧力
P3 差圧

Claims (11)

  1. 粉砕機のハウジングの底面部に設けられた開口から排出物を排出する排出装置であって、
    前記開口から排出される前記排出物を回収する回収部と、
    前記ハウジングと前記回収部とを連通させるとともに前記開口から前記回収部へ前記排出物を導く排出経路と、
    前記排出経路の第1内部空間を加圧する加圧部と、
    前記排出経路に前記排出物が堆積して前記排出経路の少なくとも一部が閉塞する閉塞状態が発生したことを検知する検知部と、
    前記閉塞状態が発生したことを前記検知部が検知した場合に、前記第1内部空間を加圧して前記閉塞状態が解消するように前記加圧部を制御する制御部と、を備える排出装置。
  2. 前記粉砕機が有する粉砕テーブルに連動して回転するとともに前記ハウジングの前記底面部に堆積した前記排出物を前記開口に案内するスクレーパを備え、
    前記制御部は、前記粉砕機が緊急停止した後に前記スクレーパを用いて前記底面部に堆積する前記排出物を排出するクリアリング運転を行う際に、前記閉塞状態が発生したことを前記検知部が検知した場合に、前記第1内部空間を加圧して前記閉塞状態が解消するように前記加圧部を制御する請求項1に記載の排出装置。
  3. 前記検知部は、前記第1内部空間の第1圧力から前記ハウジングの第2内部空間の第2圧力を減算した差圧が所定圧力以上となった場合に前記閉塞状態が発生したことを検知する請求項1または請求項2に記載の排出装置。
  4. 前記加圧部は、前記排出経路に加圧用気体を供給することにより前記第1内部空間を加圧する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の排出装置。
  5. 前記制御部は、前記排出経路に供給する前記加圧用気体の供給量が断続的または連続的に変化するように前記加圧部を制御する請求項4に記載の排出装置。
  6. 前記制御部は、前記閉塞状態が解消されて前記差圧が前記所定圧力を下回った場合に、前記第1内部空間の加圧を停止するよう前記加圧部を制御する請求項3に記載の排出装置。
  7. 前記排出経路は、前記開口から斜め下方に向けて前記排出物を導く第1流路と、前記第1流路から前記回収部へ前記排出物を鉛直方向下方に導く第2流路と、を有し、
    前記加圧部は、前記第2流路に前記加圧用気体を供給する請求項4または請求項5に記載の排出装置。
  8. 前記排出経路の前記加圧用気体の供給位置よりも前記回収部側に配置される開閉弁を備え、
    前記制御部は、前記閉塞状態が発生したことを前記検知部が検知した場合に、前記開閉弁を開状態から閉状態に切り替えるよう前記開閉弁を制御する請求項4または請求項5に記載の排出装置。
  9. 前記開閉弁は、所定量以上の前記排出物が堆積した場合に前記排出物の重量により前記閉状態から前記開状態に切り替わる請求項8に記載の排出装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の排出装置と、
    固体燃料を粉砕する前記粉砕機と、を備える固体燃料粉砕装置。
  11. 粉砕機のハウジングの底面部に設けられた開口から排出物を排出する排出装置の制御方法であって、
    前記排出装置は、
    前記開口から排出される前記排出物を回収する回収部と、
    前記ハウジングと前記回収部とを連通させるとともに前記開口から前記回収部へ前記排出物を導く排出経路と、
    前記排出経路の第1内部空間を加圧する加圧部と、を備え、
    前記排出経路に前記排出物が堆積して前記排出経路の少なくとも一部が閉塞する閉塞状態が発生したことを検知する検知工程と、
    前記閉塞状態が発生したことを前記検知工程が検知した場合に、前記第1内部空間を加圧して前記閉塞状態が解消するように前記加圧部を制御する制御工程と、を備える排出装置の制御方法。
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