JP3231058U - 箱体 - Google Patents
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Abstract
【課題】児童や幼児が容易に組み立て可能な箱体を提供する。
【解決手段】箱体1は、意匠面を形成する正面板3と、底面板と、背面板と、天面板9と、左側面板と、右側面板13とを有する六角体からなり、一枚のシートを折り曲げて形成される。箱体1の左側面部は、正面左側板と底面左側板とが接合されて形成される第1左側係合部と、背面左側板と天面左側板とが接合されて形成される第2左側係合部を備える。右側側面部13は、正面右側板61と底面右側板63とが接合されて形成される第1右側係合部25と、背面右側板65と天面右側板67とが接合されて形成される第2右側係合部27を備える。六面体を起立させる際、第1左側係合部と第2左側係合部とを係合させ、第1右側係合部25と第2右側係合部27とを係合させることで、左側面板及び右側面板13が平板状に保たれるため、児童や幼児がワンタッチで容易に組み立てることができる。
【選択図】図1
【解決手段】箱体1は、意匠面を形成する正面板3と、底面板と、背面板と、天面板9と、左側面板と、右側面板13とを有する六角体からなり、一枚のシートを折り曲げて形成される。箱体1の左側面部は、正面左側板と底面左側板とが接合されて形成される第1左側係合部と、背面左側板と天面左側板とが接合されて形成される第2左側係合部を備える。右側側面部13は、正面右側板61と底面右側板63とが接合されて形成される第1右側係合部25と、背面右側板65と天面右側板67とが接合されて形成される第2右側係合部27を備える。六面体を起立させる際、第1左側係合部と第2左側係合部とを係合させ、第1右側係合部25と第2右側係合部27とを係合させることで、左側面板及び右側面板13が平板状に保たれるため、児童や幼児がワンタッチで容易に組み立てることができる。
【選択図】図1
Description
本考案は、折畳状態と組立状態とに変形可能な箱体に関するものである。
従来、平板状の折畳状態からワンタッチで箱状に組み立てるために、底面板をいわゆるワンタッチ底として形成した箱体が知られている(例えば、特許文献1参照)。箱体は、一般に、ものを収納するためのものであり、ものを収納後、蓋が閉じられる。また、箱体は、その六面体形状を利用して児童や幼児の学習教材として用いられることがある。箱体を学習教材として使用する際には、児童や幼児が自ら、箱体を組み立てることも多い。
特許文献1に記載されたような箱体を学習教材として使用する場合、組み立て時、開口面を閉じるために、蓋部を折る、差込むという動作が必要である。このため、児童や幼児が箱体を組み立てる際、手間がかかるという問題がある。
本考案は、上記の点に鑑みてなされたものであり、児童や幼児が容易に組み立て可能な箱体を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、正面板、底面板、背面板及び天面板が連設され、前記正面板の左右の側部に正面左側板及び正面右側板が連設され、前記底面板の左右の側部に底面左側板及び底面右側板が連設され、前記背面板の左右の側部に背面左側板及び背面右側板が連設され、前記天面板の左右の側部に天面左側板及び天面右側板が連設された一枚のシートを折り曲げて形成される六面体からなる箱体であって、前記正面左側板と前記底面左側板とが接合されて形成される第1左側係合部と、前記背面左側板と前記天面左側板とが接合されて形成される第2左側係合部と、前記正面右側板と前記底面右側板とが接合されて形成される第1右側係合部と、前記背面右側板と前記天面右側板とが接合されて形成される第2右側係合部と、を備え、前記正面板と前記天面板とが接合され、平板状に折畳可能であり、六面体として起立させたとき、前記第1左側係合部と前記第2左側係合部とが係合して、左側面板を形成し、前記第1右側係合部と前記第2右側係合部とが係合して、右側面板を形成することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、前記正面板は、意匠面を形成することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、前記正面板は、意匠面を形成することを特徴とする。
請求項1に係る考案によれば、六面体として起立させたとき、第1左側係合部と第2左側係合部とが係合して、左側面板を形成し、第1右側係合部と第2右側係合部とが係合して、右側面板を形成するので、児童や幼児が箱体を容易に組み立てることができる。
請求項2に係る考案によれば、動物などの学習用教材としての意匠面を形成することができるため、学習の促進に寄与することができる。
請求項2に係る考案によれば、動物などの学習用教材としての意匠面を形成することができるため、学習の促進に寄与することができる。
以下、本考案の一実施形態に係る箱体の構成を図1〜図4に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、箱体1は、意匠面を形成する正面板3と、底面板5と、背面板7と、天面板9と、左側面板11と、右側面板13とを有する六面体(直方体)からなり、一枚のシートS(図4参照)を折り曲げて形成されるものである。
図1及び図2に示すように、箱体1は、意匠面を形成する正面板3と、底面板5と、背面板7と、天面板9と、左側面板11と、右側面板13とを有する六面体(直方体)からなり、一枚のシートS(図4参照)を折り曲げて形成されるものである。
図4に示すように、シートSには、箱体1の正面板3、底面板5、背面板7及び天面板9が順に連設されている。具体的には、第1辺15a(折れ線)を介して正面板3と底面板5とが連設され、第2辺15b(折れ線)を介して底面板5と背面板7とが連設され、第3辺15c(折れ線)を介して背面板7と天面板9とが連設され、第4辺15d(折れ線)を介して天面板9と糊代17とが連設される。正面板3、底面板5、背面板7及び天面板9の各左右の側部には、左側面板11及び右側面板13をそれぞれ構成する正面左側板31、底面左側板33、背面左側板35及び天面左側板37、並びに、正面右側板61、底面右側板63、背面右側板65及び天面右側板67が連設されている。
正面板3は、上部に設けられる、正面視三角形状の一対の突起部19,19(耳部)を備える。正面板3は、正面視三角形状の一対の突起部19,19を設けることにより、動物の意匠面として形成することができる。底面板5と天面板9とは、同様の長方形状を呈する。正面板3は、その上部(一対の突起部19,19)を除き、背面板7と同様の長方形状を呈する。
左側面板11及び右側面板13は、一動作(ワンタッチ)で折畳状態と起立状態とに変形可能なワンタッチ機構を備える。左側面板11は、第1左側係合部21と第2左側係合部23とから構成され、右側面板13は、第1右側係合部25と第2右側係合部27とから構成される。
左側面板11の第1左側係合部21は、図2(b)及び図4に示すように、正面板3の左側部3Lに連設される正面左側板31と、底面板5の左側部5Lに連設される台形状の底面左側板33とが接合されて形成される。第2左側係合部23は、図2(b)及び図4に示すように、背面板7の左側部7Lに連設される背面左側板35と、天面板9の左側部9Lに連設される台形状の天面左側板37とが接合されて形成される。
左側面板11の正面左側板31は、図4に示すように、先端中央部に形成される舌状の爪部39と、底面板5側に位置し、折れ線42を介して爪部39と連設されるフラップ41とを有する。正面左側板31の、フラップ41の反対側の側端外縁は、正面板3の左側部3Lの辺に対して鋭角になるように、基端側から先端側に向かって下方に傾斜するように形成されている。爪部39は、先端から基端に向けて斜め下方に切断された傾斜部43と、傾斜部43とフラップ41と間に設けられる噛合部45とを備える。正面左側板31と底面左側板33との接合時、正面左側板31のフラップ41の裏面が底面左側板33の表面に貼り付けられる。
背面左側板35は、図4に示すように、略凹状を呈し、先端中央部に形成される係合部47と、天面板9側に位置し、折れ線50を介して係合部47と連設されるフラップ49とを有する。係合部47は、先端から基端に向けて斜め下方に切断された傾斜部51と、傾斜部51とフラップ49と間に配置される噛合部53とを備える。背面左側板35と天面左側板37との接合時、背面左側板35のフラップ49の裏面が天面左側板37の表面に貼り付けられる。
右側面板13の第1右側係合部25は、図2(c)及び図4に示すように、正面板3の右側部3Rに連設される正面右側板61と、底面板5の右側部5Rに連設される台形状の底面右側板63とが接合されて形成される。第2右側係合部27は、図2(c)及び図4に示すように、背面板7の左側部7Rに連設される背面右側板65と、天面板9の左側部9Rに連設される台形状の天面右側板67とが接合されて形成される。
右側面板13の正面右側板61は、図4に示すように、先端中央部に形成される舌状の爪部69と、底面板5側に位置し、折れ線72を介して爪部69と連設されるフラップ71とを有する。正面右側板61の、フラップ71の反対側の側端外縁は、正面板3の右側部3Rの辺に対して鋭角になるように、基端側から先端側に向かって下方に傾斜するように形成されている。爪部69は、先端から基端に向けて斜め下方に切断された傾斜部73と、傾斜部73とフラップ71と間に設けられる噛合部75とを備える。正面右側板61と底面右側板63との接合時、正面右側板61のフラップ71の裏面が底面右側板63の表面に貼り付けられる。
背面右側板65は、図4に示すように、略凹状を呈し、先端中央部に形成される係合部77と、天面板9側に位置し、折れ線80を介して係合部77と連設されるフラップ79とを有する。係合部77は、先端から基端に向けて斜め下方に切断された傾斜部81と、傾斜部81とフラップ79と間に配置される噛合部83とを備える。背面右側板65と天面右側板67との接合時、背面右側板65のフラップ79の裏面が天面右側板67の表面に貼り付けられる。
箱体1は、シートSの第1〜第4辺15a〜15d、及び、正面板3、底面板5、背面板7及び天面板9の左右の側部3L,5L,7L,9L,3R,5R,7R,9Rを適宜折り曲げ、正面左側板31のフラップ41と底面左側板33、背面左側板35のフラップ49と天面左側板37、正面右側板61のフラップ71と底面右側板63、背面右側板65のフラップ79と天面右側板67をそれぞれ接合することにより、組み立てられる。
次に、一実施形態に係る箱体1の立体形状への組立て及び折畳み動作について説明する。
箱体1を折畳状態(図3参照)から組立状態(図1参照)に変形させる場合、正面板3と底面板5とをつなぐ第1辺15aと、天面板9と背面板7とをつなぐ第3辺15cとを指で把持し、指との間隔を狭める方向(図3の矢印B参照)に押圧する。これにより、底面板5と背面板7とつなぐ第2辺15b及び天面板9と糊代17とつなぐ第4辺15dが扁平に折り畳められて接近した状態から離間し、この離間に伴い、折れ線42,50,72,80に沿って折り畳められたフラップ41,49,71,79が起立する。フラップ41,49,71,79が起立する際、爪部39,69の傾斜部43,73と係合部47,77の傾斜部51,81とが当接し、互いの傾斜面に沿って滑り、その後、爪部39,69の噛合部45,75と係合部47,77の噛合53,83とが噛合う。その結果、左側面板11及び右側面板13が平板状に保たれ、箱体1が立体的に、すなわち、直方体(六面体)形状に組立てられる。
箱体1を折畳状態(図3参照)から組立状態(図1参照)に変形させる場合、正面板3と底面板5とをつなぐ第1辺15aと、天面板9と背面板7とをつなぐ第3辺15cとを指で把持し、指との間隔を狭める方向(図3の矢印B参照)に押圧する。これにより、底面板5と背面板7とつなぐ第2辺15b及び天面板9と糊代17とつなぐ第4辺15dが扁平に折り畳められて接近した状態から離間し、この離間に伴い、折れ線42,50,72,80に沿って折り畳められたフラップ41,49,71,79が起立する。フラップ41,49,71,79が起立する際、爪部39,69の傾斜部43,73と係合部47,77の傾斜部51,81とが当接し、互いの傾斜面に沿って滑り、その後、爪部39,69の噛合部45,75と係合部47,77の噛合53,83とが噛合う。その結果、左側面板11及び右側面板13が平板状に保たれ、箱体1が立体的に、すなわち、直方体(六面体)形状に組立てられる。
次に、箱体1を組立状態から折畳状態にする場合、第2辺15bと第4辺15dとを指で把持し、指との間隔を狭める方向(図2(c)の矢印A参照)に押圧する。これにより、爪部39,69の噛合部45,75と係合部47,77の噛合部53,83と噛合いが解除され、第2辺15bと第4辺15dとが接近する。この接近に伴い、フラップ41,49,71,79が折れ線42,50,72,80に沿って谷折りされ、第1左側係合部21及び第2左側係合部23と、第1右側係合部25及び第2右側係合部27とが箱体1の内側に折り畳められる。その結果、箱体1を平板状な折畳状態とすることができる。
以上、上記構成を有する本実施形態に係る箱体1によれば、次のような作用効果を得ることができる。
正面板3と底面板5とをつなぐ第1辺15a及び天面板9と背面板7とをつなぐ第3辺15c、又は、底面板5と背面板7とつなぐ第2辺15b及び天面板9と糊代17とつなぐ第4辺15dを指で把持し、指との間隔を狭める方向に押圧することにより、左側面板11の第1左側係合部21及び第2左側係合部23が係合又は係合解除し、右側面板13の第1右側係合部25及び第2右側係合部27が係合又は係合解除するので、箱体1を一動作で折畳状態又は組立状態とすることができる。その結果、児童や幼児が箱体1を折り畳む又は組み立てる際の手間を省くことができる。
正面板3と底面板5とをつなぐ第1辺15a及び天面板9と背面板7とをつなぐ第3辺15c、又は、底面板5と背面板7とつなぐ第2辺15b及び天面板9と糊代17とつなぐ第4辺15dを指で把持し、指との間隔を狭める方向に押圧することにより、左側面板11の第1左側係合部21及び第2左側係合部23が係合又は係合解除し、右側面板13の第1右側係合部25及び第2右側係合部27が係合又は係合解除するので、箱体1を一動作で折畳状態又は組立状態とすることができる。その結果、児童や幼児が箱体1を折り畳む又は組み立てる際の手間を省くことができる。
正面板3には、正面視三角形状の一対の突起部19,19(耳部)を備えることにより、動物の意匠面として形成できるので、学習の促進に寄与することができる。
なお、本実施形態に係る箱体1では、左側面板11及び右側面板13が一動作で折畳状態と起立状態とに変形可能なワンタッチ機構で構成されているが、正面板3及び背面板7、又は、天面板9及び底面板5をワンタッチ機構として構成してもよい。
本実施形態に係る箱体1では、第1左側係合部21の正面左側板31を正面板3の左側部3Lに連設させ、第2左側係合部23の背面左側板35を背面板7の左側部7Lに連設させているが、正面左側板31を背面板7の左側部3Lに連設させ、背面左側板35を正面板3の左側部3Lに連設させてもよい。また、第1右側係合部25の正面右側板61を正面板3の右側部3Rに連設させ、第2右側係合部27の背面右側板65を背面板7の右側部7Rに連設させているが、正面右側板61を背面板7の右側部7Rに連設させ、背面右側板65を正面板3の右側部3Rに連設させてもよい。
本実施形態に係る箱体1では、正面板3には、正面視三角形状の一対の突起部19,19を設けて、動物の意匠面を形成しているが、背面板7、天面板9及び底面板5等に意匠面を形成してもよい。または、正面板3に動物の意匠面を設けず、文字、絵等の意匠面を正面板3、背面板7、天面板9及び底面板5等に形成してもよい。
1…箱体、3…正面板、5…底面板、7…背面板、9…天面板、11…左側面板、13…右側面板、21…第1左側係合部、23…第2左側係合部、25…第1右側係合部、27…第2右側係合部、31…正面左側板、33…底面左側板、35…背面左側板、37…天面左側板、61…正面右側板、63…底面右側板、65…背面右側板、67…天面右側板
Claims (2)
- 正面板、底面板、背面板及び天面板が連設され、前記正面板の左右の側部に正面左側板及び正面右側板が連設され、前記底面板の左右の側部に底面左側板及び底面右側板が連設され、前記背面板の左右の側部に背面左側板及び背面右側板が連設され、前記天面板の左右の側部に天面左側板及び天面右側板が連設された一枚のシートを折り曲げて形成される六面体からなる箱体であって、
前記正面左側板と前記底面左側板とが接合されて形成される第1左側係合部と、
前記背面左側板と前記天面左側板とが接合されて形成される第2左側係合部と、
前記正面右側板と前記底面右側板とが接合されて形成される第1右側係合部と、
前記背面右側板と前記天面右側板とが接合されて形成される第2右側係合部と、を備え、
前記正面板と前記天面板とが接合され、
平板状に折畳可能であり、六面体として起立させたとき、前記第1左側係合部と前記第2左側係合部とが係合して、左側面板を形成し、前記第1右側係合部と前記第2右側係合部とが係合して、右側面板を形成することを特徴とする箱体。 - 前記正面板は、意匠面を形成することを特徴とする請求項1に記載の箱体。
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2020
- 2020-12-17 JP JP2020005451U patent/JP3231058U/ja active Active
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