JP2018167849A - 紙製容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】側板11の上部を谷折り線c1として、これを底辺とする二等辺三角形状の折込み片311が連設され、この折込み片の他の二辺をそれぞれ山折り線g1,h1として、これらを介して一対の略三角形状折り返し片312,313が連接され、谷折り線で谷折りしかつ山折り線で山折りして、側板の外面側に折込み片を重ねると共に、一対の折り返し片の下方部分を折込み片に重ね、その上方部分を折込み片の上方に突出させ、しかも、両折り返し片の一部を互いに重ね合わせて使用するものであって、折り返し片の先端同士が衝突することなく、容易に組み立てできる紙製容器を提供すること。【解決手段】一対の折り返し片のうち一方の折り返し片312について、これを構成する三辺のうち折込み片の頂点を通る辺j1を外側に膨出する曲線状とし、他方の折り返し片313について、これを構成する三辺のうち折込み片の頂点を通る辺k1を内側に凹む曲線状とする。【選択図】図2

Description

本発明は紙製容器に関する。この紙製容器は、破損し易い食品や店頭で調理した食品を、その購入者が持ち帰る際に使用する用途に適している。破損し易い食品としては、例えば、ケーキ等が例示できる。また、店頭で調理した食品としては、フライドチキン、ハンバーガー、コロッケ等の揚げ物が例示できる。そして、本発明の紙容器は、これら食品を収容した内部にゴミ等の異物が落下混入することを防止できるものである。
このように、破損し易い食品や店頭で調理した食品を、その購入者が持ち帰る用途に適し、しかも、その途中に異物が落下混入することを防止できる紙製容器は、周知であり、例えば、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の紙製容器210は1枚のブランク200を組み立てて構成されるものである。そのブランク200を図4に示す。
すなわち、このブランク200は、胴部、底部、上部の3つの部分で構成されており、胴部は、互いに折り曲げ罫線a2,a3,a4を介して連接された4枚の側板(説明の便宜上、これら4枚の側板を、順次、第1側板〜第4側板と呼ぶ)11〜14で構成されている。図において、41は胴部を構成する糊代であり、この糊代41は折り曲げ罫線a1を介して第1側板11に連接されている。容易に理解できるように、折り曲げ罫線a1,a2,a3,a4で折り曲げると共に、糊代41を第4側板14の端部に接着することにより、角筒状胴部を形成することができる。
第1側板11及び第3側板13には、差込用切込みe1が設けられている。第1側板11の差込用切込みe1は曲線状の切り込みe11と、逆T字状の切り込みe12とで構成されている。なお、曲線状切り込みe11の中央は水平線を構成しており、逆T字状切り込みe12はその中央下部に位置している。第3側板31の差込用切込みe3も同様の構造を有している。
第1側板〜第4側板11〜14の下部には、それぞれ、折り曲げ罫線b1〜b4を介して、底部構成用紙片(説明の便宜上、これら4枚の紙片を、順次、第1底板〜第4底板と呼ぶ)21〜24が連接されている。なお、この例では、第1底板21は、折り曲げ罫線d1によって2つの領域211,212に区分されており、第3底板23も、折り曲げ罫線d3によって2つの領域231,232に区分されている。いずれにしても、これら第1底板〜第4底板21,22,23,24によって、紙製容器の底部を形成し、閉塞する方法は周知である。こうして、底部を閉塞した角筒状紙製容器210の斜視図を図5に示す。
次に、ブランク200の上部構造と共に、その組み立て方を説明する。図4に示すように、第1側板11の上部には、谷折線c1を介して折込み片311が連設されている。この折込み片311は谷折線c1を底辺とする二等辺三角形状であり、他の二辺g1,h1は互いに等しい長さを有している。この二等辺三角形状折込み片311の頂点には、符号B1を付している。
そして、この折込み片311を構成する二辺g1,h1のうち、一方の辺g1を山折り線として、この山折り線g1を介して折り返し片312が連接されている。この折り返し片312は、山折り線g1を一辺とする略三角形状であり、その一辺j1は外側に向けて
膨出する曲線状に構成されている。図中、j11はこの膨出部位を示す符号である。なお、この折込み片311の端部には、折込み片311を構成する一辺f1を折り曲げ罫線として、この折り曲げ罫線を介して糊代42が連接されている。
ところで、折込み片311を構成する他方の辺h1も山折り線を構成している。そして、この山折り線h1を介して折り返し片313が連接されている。この折り返し片313も、山折り線h1を一辺とする略三角形状であり、その一辺k1は外側に向けて膨出する曲線状に構成されている。図中、k11はこの膨出部位を示す符号である。
この図4から分かるように、外側に膨出する曲線状の辺j1,k1は、いずれも、二等辺三角形状折込み片311の頂点B1を通る辺であり、このため、これら曲線状の辺j1,k1は互いに斜めに向き合っている。
次に、第2側板21の上部には、折り曲げ罫線c2を介して屋根板321が連接されている。この屋根板321は折り曲げ罫線c2を一辺とする長方形状である。そして、この屋根板321の上部には、折り曲げ罫線m2を介して摘み片322が連接され、摘み片322には手提げ孔323が設けられている。
なお、屋根板321は、折り曲げ罫線f2を介して、隣接する折り返し片313に連接している。また、後述するように、屋根板321は、折り曲げ罫線f3を介して、隣接する折り返し片332に連接している。
次に、第3側板31の上部は、第1側板11の上部と同様の構造を有している。すなわち、第3側板31の上部には、谷折線c3を介して折込み片331が連設されている。この折込み片331は谷折線c3を底辺とする二等辺三角形状であり、他の二辺g3,h3は互いに等しい長さを有している。この二等辺三角形状折込み片311の頂点には、符号B3を付している。
そして、この折込み片331を構成する二辺g3,h3のうち、一方の辺g3を山折り線として、この山折り線g3を介して折り返し片332が連接されている。この折り返し片332は、山折り線g3を一辺とする略三角形状であり、その一辺j3は外側に向けて膨出する曲線状に構成されている。図中、j31はこの膨出部位を示している。
また、折込み片331を構成する他方の辺h3も山折り線を構成している。そして、この山折り線h3を介して折り返し片333が連接されている。この折り返し片333も、山折り線h3を一辺とする略三角形状であり、その一辺k3は外側に向けて膨出する曲線状に構成されている。図中、k31はこの膨出部位を示す符号である。
外側に膨出する曲線状のこれら辺j3,k3は、いずれも、二等辺三角形状折込み片331の頂点B3を通る辺であり、このため、これら曲線状の辺j3,k3は互いに斜めに向き合っている。
なお、折り返し片332は、前述のように、折り曲げ罫線f3を介して、隣接する屋根板321に連接している。また、折り返し片333は、折り曲げ罫線f4を介して、後述する屋根板341に連接している。
また、第4側板41の上部は、第2側板21の上部と同様の構造を有している。すなわち、第4側板41の上部には、折り曲げ罫線c4を介して屋根板341が連接されている。この屋根板341は折り曲げ罫線c4を一辺とする長方形状である。そして、この屋根板341の上部には、折り曲げ罫線m4を介して摘み片342が連接され、摘み片342には手提げ孔343が設けられている。
また、屋根板341は、折り曲げ罫線f4を介して、隣接する折り返し片333に連接している。その反対側は、糊代4に接着される端縁f5である。
そして、この上部は、次のように組み立てて使用する。上部を組み立てた紙製容器220の斜視図を図6に示す。なお、説明の便宜上、第1側板11の上部について説明するが、第3側板31の上部の組み立て方も同様であり、これらは同時に組み立てる必要がある。
すなわち、第1側板11の上部については、まず、谷折線c1で谷折りすることにより、折込み片311を第1側板11の外面側に重ねる。このとき、同時に、山折り線g1及びh1の両者で山折りすることにより、一対の折り返し片312,313の下方部分を前記折込み片311の外面側に重ねる(図6参照)。このとき、一対の折り返し片312,313の上方部分は、折込み片311の上方に突出する。なお、これら折込み片311、折り返し片312,313は、その先端を差込用切込みe1に差し込んで固定することができる。
このように山折り線g1及びh1の両者で山折りするため、図6に示すように、これら折り返し片312,313の膨出部位j11及びk11は互いに重なり合う。すなわち、一対の折り返し片312,313の上方部分が折込み片311の上方に突出しているにも拘わらず、その側面は隙間なく折り返し片312,313の両者で閉塞されるのである。
前述のように、第3側板13の上部も同様に組み立てる。すなわち、谷折線c3で谷折りし、同時に山折り線g3及びh3の両者で山折りする。これによって、一対の折り返し片332,333の下方部分が前記折込み片331の外面側に重なり、一対の折り返し片332,333の上方部分が折込み片331の上方に突出する。また、膨出部位j31及びk31は互いに重なり合って、側面を閉塞する。そして、その先端を差込用切込みf3,g3に差し込んで固定する。
そして、このように折り返し片312,313,332,333のすべてが折り返されるため、図6のように、屋根板321,341が斜めに傾いて紙製容器の上部を塞ぐ。そして、このため、異物等が容器内部に混入することが防止できる。なお、図示のように、摘み片322及び342が互いに重なり合い、その手提げ孔323及び343も互いに重なり合って、吊り手を構成する。
特開2015−178374号公報
しかしながら、この紙製容器では、谷折線e3で谷折りし、同時に山折り線h3及びi3の両者で山折りしたとき、折り返し片312,313の膨出部位j31及びk31が互いに衝突するという問題があった。このため、膨出部位j31と膨出部位k31のいずれか一方を紙製容器内部に向かって押圧しなければ、組み立てることができかった。
そこで、本発明は、側板の上部に上部を谷折り線として、この谷折り線を底辺とする二等辺三角形状の折込み片が連設されており、かつ、この二等辺三角形状の折込み片の他の二辺をそれぞれ山折り線として、これら山折り線を介して一対の略三角形状折り返し片が
連接されており、前記谷折り線で谷折りし、かつ、前記山折り線で山折りすることにより、側板の外面側に前記折込み片を重ねると共に、一対の前記折り返し片の下方部分を前記折込み片に重ね、かつ、一対の前記折り返し片の上方部分をそれぞれ前記折込み片の上方に突出させ、しかも、これら一対の折り返し片の一部を互いに重ね合わせて使用する紙製容器であって、折り返し片の先端同士が衝突することなく、容易に組み立てることのできる紙製容器を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、4枚の側板から成る角筒状胴部を有する紙製容器において、
これら4枚の側板を、順に、第1側板〜第4側板としたとき、
第1側板の上部を谷折り線として、この谷折り線を底辺とする二等辺三角形状の折込み片が連設されており、かつ、この二等辺三角形状の折込み片の他の二辺をそれぞれ山折り線として、これら山折り線を介して一対の略三角形状折り返し片が連接されており、
前記谷折り線で谷折りし、かつ、前記山折り線で山折りすることにより、第1側板の外面側に前記折込み片を重ねると共に、一対の前記折り返し片の下方部分を前記折込み片に重ね、かつ、一対の前記折り返し片の上方部分をそれぞれ前記折込み片の上方に突出させ、しかも、これら一対の折り返し片の一部を互いに重ね合わせて使用する紙製容器であって、
一対の前記折り返し片のうち一方の折り返し片が、この折り返し片を構成する三辺のうち、二等辺三角形状折込み片の頂点を通る辺が外側に膨出する曲線状であり、他方の折り返し片が、この折り返し片を構成する三辺のうち、二等辺三角形状折込み片の頂点を通る辺が内側に凹む曲線状であることを特徴とする紙製容器である。
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の紙製容器において、
第3側板の上部を谷折り線として、この谷折り線を底辺とする二等辺三角形状の折込み片が連設されており、かつ、この二等辺三角形状の折込み片の他の二辺をそれぞれ山折り線として、これら山折り線を介して一対の略三角形状折り返し片が連接されており、
前記谷折り線で谷折りし、かつ、前記山折り線で山折りすることにより、第3側板の外面側に前記折込み片を重ねると共に、一対の前記折り返し片の下方部分を前記折込み片に重ね、かつ、一対の前記折り返し片の上方部分をそれぞれ前記折込み片の上方に突出させ、しかも、これら一対の折り返し片の一部を互いに重ね合わせて使用する紙製容器であって、
一対の前記折り返し片のうち一方の折り返し片が、この折り返し片を構成する三辺のうち、二等辺三角形状折込み片の頂点を通る辺が外側に膨出する曲線状であり、他方の折り返し片が、この折り返し片を構成する三辺のうち、二等辺三角形状折込み片の頂点を通る辺が内側に凹む曲線状であることを特徴とする紙製容器である。
次に、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の紙製容器において、
第2側板と第4側板のいずれか一方又は両方の上部に屋根板が連接されており、
前記折り返し片を構成する一辺を折り曲げ線として、この折り曲げ線を介して前記屋根板が折り返し片に連接されていることを特徴とする紙製容器である。
次に、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の紙製容器において、
前記屋根板の上部に摘み片が連接されていることを特徴とする紙製容器である。
次に、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の紙製容器において、摘み片に手提げ孔が設けられていることを特徴とする紙製容器である。
本発明の紙製容器においては、折り返し片のうち一方の折り返し片では、二等辺三角形状折込み片の頂点を通る辺が外側に膨出する曲線状であるが、他方折り返し片では二等辺三角形状折込み片の頂点を通る辺が内側に凹む曲線状であるため、谷折線で谷折りし、同時に両山折り線で山折りしたとき、その膨出部位が状曲線を有する折り返し片の先端端部を越えて、その外側を覆うように折り曲げられる。このように膨出部位を有する折り返し片が凹状曲線を有する折り返し片の外側に位置するため、両折り返し片は互いに衝突することなく、容易に組み立てることができる。
図1は本発明の紙製容器のブランクを示す展開図である。 図2は本発明の紙製容器の斜視図である。 図3は本発明の紙製容器の使用状態を示す斜視図である。 図4は従来の紙製容器のブランクを示す展開図である。 図5は従来の紙製容器の斜視図である。 図6は従来の紙製容器の使用状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明を説明する。なお、説明の便宜上、まず、本発明の紙製容器110のブランク100について説明する。図1は本発明の紙製容器のブランク100を示す展開図である。
すなわち、このブランク100は、胴部、底部、上部の3つの部分で構成されており、胴部は、互いに折り曲げ罫線a2,a3,a4を介して連接された4枚の側板(説明の便宜上、これら4枚の側板を、順次、第1側板〜第4側板と呼ぶ)11,12,13,14で構成されている。図において、41は胴部を構成する糊代であり、この糊代41は折り曲げ罫線a1を介して第1側板11に連接されている。容易に理解できるように、折り曲げ罫線a1,a2,a3,a4で折り曲げると共に、糊代41を第4側板14の端部に接着することにより、角筒状胴部を形成することができる。なお、糊代41を第4側板14の端部に接着する時には、これと同時に、後述する屋根板341の端部に糊代42を接着する必要がある。
これら第1側板〜第4側板11〜14はいずれも四角形状である。すなわち、第1側板11は折り曲げ罫線a1,a2,b1及び谷折線c1で囲まれており、第2側板12は折り曲げ罫線a2,a3,b2,c2で囲まれている。また、第3側板13は折り曲げ罫線a3,a4,b3及び谷折線c3で囲まれており、第4側板14は折り曲げ罫線a4,b4,c4及びブランク100の端縁で囲まれている。
そして、第1側板11及び第3側板13には、差込用切込みe1,e3が設けられている。第1側板11の差込用切込みは曲線状の切り込みe11と、逆T字状の切り込みe12とで構成されている。なお、曲線状切り込みe11の中央は水平線を構成しており、逆T字状切り込みe12はその中央下部に位置している。第3側板31の差込用切込みも同様の構造を有している。
第1側板〜第4側板11〜14の下部には、それぞれ、折り曲げ罫線b1〜b4を介して、底部構成用紙片(説明の便宜上、これら4枚の紙片を、順次、第1底板〜第4底板と呼ぶ)21〜24が連接されている。なお、この例では、第1底板21は、折り曲げ罫線d1によって2つの領域211,212に区分されており、第3底板23も、折り曲げ罫線d3によって2つの領域231,232に区分されている。そして、これら折り曲げ罫線d1,d3の先端には、それぞれ、切り込みA1,A3が設けられており、後述するように紙製容器の底部を組み立てたとき、これら切り込みA1と切り込みA3とは互いに噛
み合って、紙製容器の底部を閉塞する。
そして、折り曲げ罫線b1〜b4で折り曲げると共に、領域212を第2底板22の端部に接着し、領域232を第4底板24の端部に接着し、底部中央で切り込みA1と切り込みA3とを噛み合せることにより、紙製容器の底部を形成し、閉塞することができる。こうして、底部を閉塞した角筒状紙製容器110の斜視図を図2に示す。なお、折り曲げ罫線d1及びd3で折り曲げることにより、角筒状紙製容器を扁平に押し潰すことができる。こうして扁平に押し潰された紙製容器は積み重ねて保管することができる。そして使用する際には折り曲げ罫線d1及びd3で開くことにより、図示のような角筒状の紙製容器110にすることができる。
次に、ブランクの上部構造と共に、その組み立て方を説明する。図1に示すように、第1側板11の上部には、谷折線c1を介して折込み片311が連設されている。この折込み片311は谷折線c1を底辺とする二等辺三角形状であり、他の二辺g1,g1は互いに等しい長さを有している。なお、この二等辺三角形状折込み片311の頂点には、符号B1を付している。
そして、この折込み片311を構成する二辺g1,h1のうち、一方の辺g1を山折り線として、この山折り線g1を介して折り返し片312が連接されている。この折り返し片312は、山折り線g1を一辺とする略三角形状であり、その一辺j1は外側に向けて膨出する曲線状に構成されている。図中、j11はこの膨出部位を示す符号である。なお、この折込み片311の端部には、折込み片311を構成する一辺f1を折り曲げ罫線として、この折り曲げ罫線を介して糊代42が連接されている。
ところで、折込み片311を構成する他方の辺h1も山折り線を構成している。そして、この山折り線h1を介して折り返し片313が連接されている。この折り返し片313も、山折り線h1を一辺とする略三角形状である。他方、その一辺k1は内側に凹む曲線状に構成されている。
折り返し片312を構成する曲線状の辺j1は、一様な曲率を有する曲線であってもよいが、その一部が外側に向けて膨出するものであってもよい。この例では、曲線状の辺j1の下部の曲率が上部に比較して大きく、このため、曲線状の辺j1の下部が折り返し片312の外側に向けて膨出する膨出部位j11を形成している。
また、膨出部位j11を構成する部位の曲率は、内側に凹む曲線状の辺k1の曲率より大きいことが望ましい。すなわち、辺k1は曲率が小さく、緩やかに曲がる曲線であるのに対して、辺j1の膨出部位j11を構成する部位の曲率は大きく、急激に曲がる曲線を構成していることが望ましい。
ところで、図1〜図2から分かるように、曲線j1,k1は、いずれも、二等辺三角形状折込み片311の頂点B1を通る辺であり、このため、これら曲線j1,k1は互いに斜めに向き合っている。
次に、第2側板21の上部には、折り曲げ罫線c2を介して屋根板321が連接されている。この屋根板321は折り曲げ罫線e2を一辺とする長方形状である。そして、この屋根板321の上部には、折り曲げ罫線m4を介して摘み片322が連接され、摘み片322には手提げ孔323が設けられている。
なお、屋根板321は、折り曲げ罫線f2を介して、隣接する折り返し片313に連接している。また、後述するように、屋根板321は、折り曲げ罫線f3を介して、隣接す
る折り返し片332に連接している。
次に、第3側板31の上部は、第1側板11の上部と同様の構造を有している。すなわち、第3側板31の上部には、谷折線c3を介して折込み片331が連設されている。この折込み片331は谷折線c3を底辺とする二等辺三角形状であり、他の二辺g3,h3は互いに等しい長さを有している。この二等辺三角形状折込み片311の頂点には、符号B3を付している。
そして、この折込み片331を構成する二辺g3,h3のうち、一方の辺g3を山折り線として、この山折り線g3を介して折り返し片332が連接されている。この折り返し片332は、山折り線g3を一辺とする略三角形状であり、その一辺j3は外側に向けて膨出する曲線状に構成されている。図中、j31はこの膨出部位を示している。
また、折込み片331を構成する他方の辺h3も山折り線を構成しており、この山折り線h3を介して折り返し片333が連接されている。この折り返し片333も、山折り線h3を一辺とする略三角形状であるが、その一辺k3は内側に凹む曲線状に構成されている。
辺j3は一様な曲率の曲線であってもよく、一部が外側に向けて膨出するものであってもよい。この例では、曲線j1と同様に、下部の曲率が大きく、この下部が膨出部位j11を構成する曲線としている。また、曲線j3のうち、膨出部位j11を構成する部位の曲率は、内側に凹む曲線k1の曲率より大きいことが望ましい。
そして、曲線状のこれら辺j3,k3は、いずれも、二等辺三角形状折込み片331の頂点を通る辺であり、このため、これら曲線状の辺j3,k3は互いに斜めに向き合っている。
なお、折り返し片332は、前述のように、折り曲げ罫線f3を介して、隣接する屋根板321に連接している。また、折り返し片333は、折り曲げ罫線f4を介して、後述する屋根板341に連接している。
また、第4側板41の上部は、第2側板21の上部と同様の構造を有している。すなわち、第4側板41の上部には、折り曲げ罫線c4を介して屋根板341が連接されている。この屋根板341は折り曲げ罫線c4を一辺とする長方形状である。そして、この屋根板341の上部には、折り曲げ罫線m4を介して摘み片342が連接され、摘み片342には手提げ孔343が設けられている。
また、屋根板341は、折り曲げ罫線f4を介して、隣接する折り返し片333に連接している。その反対側は、糊代4に接着される端縁f5である。
そして、この上部は、次のように組み立てて使用する。なお、説明の便宜上、第1側板11の上部を例として説明するが、第3側板31の上部の組み立て方も同様であり、これらは同時に組み立てる必要がある。図3に上部を組み立てた紙製容器120の斜視図を示す。
第1側板11の上部を組み立てるに当っては、次の第1の作業〜第4の作業を同時に行う必要がある。
すなわち、その第1の作業は、谷折線c1で谷折りすることにより、折込み片311を第1側板11の外面側に重ねる作業である。
また、第2の作業は、山折り線g1及びh1の両者で山折りすることにより、一対の折り返し片312,313を前記折込み片311の外面側に重ねる作業である。この作業によって、これら折り返し片312,313の一部が折込み片311の外面側に重ねられるが、残部は折込み片の上方に突出する。そこで、折込み片311に重ねられる部位を「下方部分」と呼ぶ。折込み片311の上方に突出する部位は「上方部分」である。
なお、このとき、折り返し片312は膨出部位j11を有しており、他方、折り返し片313は内側に凹む曲線k1を有しているから、その膨出部位が状曲線を有する折り返し片313の先端端部を越えて、その外側を覆うように折り曲げられる。このように膨出部位j11を有する折り返し片312が凹状曲線を有する折り返し片313の外側に位置するため、両折り返し片312,313は互いに衝突することなく、容易に組み立てることができる。
次に、第3の作業は、第1の作業及び第2の作業に伴うもので、折り曲げ罫線c2を山折りして、屋根板321を斜めに傾ける作業である。すなわち、谷折線c1で谷折りすると共に山折り線g1及びh1の両者で山折りすることにより、折り曲げ罫線c2で屋根板321が紙製容器の中心線方向に斜めに傾けられる。そして、前述のように、第3側板13の上部も同時に組み立てられるから、その屋根板341も折り曲げ罫線c4で折り曲げられ、屋根板341も中心線方向に斜めに傾けられる。そして、このため、屋根板321の上端を構成する折り曲げ罫線m2と、屋根板341の上端を構成する折り曲げ罫線m4とが重なり、屋根板321と屋根板341の両者で紙製容器の上部を閉塞することができる。なお、このように斜め方向に傾いた屋根板321,341の側面については、折り返し片312,313の上方部分が閉塞する。
次に、第4の作業は、折り曲げ罫線m2を谷折して、摘み片322を垂直方向に起立させる作業である。前述のように、第3側板13の上部も同時に組み立てられ、折り曲げ罫線m2と折り曲げ罫線m4とが重ねられるから、垂直方向に起立した摘み片322は、同様に起立した摘み片342と重ねられる。そして、手提げ孔323と手提げ孔343も互いに重ねられるから、この手提げ孔323,343に指を差し込んで持つことができる。
100:紙製容器のブランク
110:紙製容器
120:上部を組み立てた紙製容器
11:第1側板 12:第2側板 13:第3側板 14:第4側板
311:折込み片 312:折り返し片 313:折り返し片
c1:谷折り線
g1:山折り線 h1:山折り線
j1:外側に向けて膨出する曲線状の辺 j11:膨出部位
k1:内側に凹む曲線状の辺

Claims (5)

  1. 4枚の側板から成る角筒状胴部を有する紙製容器において、
    これら4枚の側板を、順に、第1側板〜第4側板としたとき、
    第1側板の上部を谷折り線として、この谷折り線を底辺とする二等辺三角形状の折込み片が連設されており、かつ、この二等辺三角形状の折込み片の他の二辺をそれぞれ山折り線として、これら山折り線を介して一対の略三角形状折り返し片が連接されており、
    前記谷折り線で谷折りし、かつ、前記山折り線で山折りすることにより、第1側板の外面側に前記折込み片を重ねると共に、一対の前記折り返し片の下方部分を前記折込み片に重ね、かつ、一対の前記折り返し片の上方部分をそれぞれ前記折込み片の上方に突出させ、しかも、これら一対の折り返し片の一部を互いに重ね合わせて使用する紙製容器であって、
    一対の前記折り返し片のうち一方の折り返し片が、この折り返し片を構成する三辺のうち、二等辺三角形状折込み片の頂点を通る辺が外側に膨出する曲線状であり、他方の折り返し片が、この折り返し片を構成する三辺のうち、二等辺三角形状折込み片の頂点を通る辺が内側に凹む曲線状であることを特徴とする紙製容器。
  2. 請求項1に記載の紙製容器において、
    第3側板の上部を谷折り線として、この谷折り線を底辺とする二等辺三角形状の折込み片が連設されており、かつ、この二等辺三角形状の折込み片の他の二辺をそれぞれ山折り線として、これら山折り線を介して一対の略三角形状折り返し片が連接されており、
    前記谷折り線で谷折りし、かつ、前記山折り線で山折りすることにより、第3側板の外面側に前記折込み片を重ねると共に、一対の前記折り返し片の下方部分を前記折込み片に重ね、かつ、一対の前記折り返し片の上方部分をそれぞれ前記折込み片の上方に突出させ、しかも、これら一対の折り返し片の一部を互いに重ね合わせて使用する紙製容器であって、
    一対の前記折り返し片のうち一方の折り返し片が、この折り返し片を構成する三辺のうち、二等辺三角形状折込み片の頂点を通る辺が外側に膨出する曲線状であり、他方の折り返し片が、この折り返し片を構成する三辺のうち、二等辺三角形状折込み片の頂点を通る辺が内側に凹む曲線状であることを特徴とする紙製容器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の紙製容器において、
    第2側板と第4側板のいずれか一方又は両方の上部に屋根板が連接されており、
    前記折り返し片を構成する一辺を折り曲げ線として、この折り曲げ線を介して前記屋根板が折り返し片に連接されていることを特徴とする紙製容器。
  4. 請求項3に記載の紙製容器において、
    前記屋根板の上部に摘み片が連接されていることを特徴とする紙製容器。
  5. 請求項4に記載の紙製容器において、摘み片に手提げ孔が設けられていることを特徴とする紙製容器。
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