JP5935325B2 - 包装箱の特殊ブランク板 - Google Patents

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Description

本発明は、食品や日用品等を複数個収納するための紙製の包装箱に関し、特に、包装箱のブランク板に対し、所定の折り重ね及び接着による固定を施して半組み立て状態としたものに関する。
従来、菓子等の食品を包装する紙製の包装箱は、組み立てた状態では非常に嵩高くなるため、輸送、保管時のスペースが有効に利用できない。また、組み立てた状態で輸送を行うと包装箱の破れや潰れが発生するおそれもある。
そのため、通常、側板を起立させずに展開したまま折り曲げられていないブランク板の状態で包装工程を行う工場や商店等に納入され、その状態で保管される。そして、ブランク板の状態から側板を起立させて所定の形状に組み立てた後に製品が収納される。しかし、ブランク板の各側板を折り曲げて起立させ、さらに隣接する側板のコーナー部を固定する組み立て作業が煩雑であり、組み立てに時間を要するという問題点があった。
そこで、ブランク板の状態から容易に組み立て可能な包装箱が提案されており、例えば特許文献1には、側板と側板に連設される折返板とで構成される折込空間に、隣接する側板に連設された折込板を挿入して側板夫々の直立状態を保つ包装箱において、折込板を、先端側の一次折込片と、一次折込片に折目線を介して連設され且つ略逆三角形を呈する基端側の二次折込片とで構成し、側板夫々が、折込空間に一次折込片までが挿入された傾斜状態(半組み立て状態)と、二次折込片までが挿入された直立状態(組み立て状態)とを取り得るようにした包装箱が開示されている。
特許文献1に開示された包装箱は、側板を傾斜状態とした半組み立て状態で包装用箱を多数積み重ねておくことができる。また、折込空間に二次折込片まで挿入するだけで、簡単に側板を直立状態とした組み立て状態にすることができる。
実開昭63−74419号公報
しかしながら、特許文献1の包装箱では、包装箱の長手方向と直交する方向の側板が一枚のみであり、強度的に弱いという問題点があった。また、特許文献1の包装箱を半組み立て状態(半製品の状態)とする際は、包装箱のブランク板の納入先において、主板(底板)に対し4枚の側板を折り曲げて略垂直に起立させ、さらに対向する一対の側板を把持して広げることにより傾斜(テーパー)を形成する二段階の作業を行う必要があった。また、多段階の傾斜を形成できる包装箱の場合、同じ角度の傾斜を形成できずに、却って半製品の状態での積み重ね性を損なうおそれもあった。
本発明は上記問題点に鑑み、包装箱を予め所定の半製品に組み立てておくことにより、半製品を多数積み重ねることができ、且つ、包装作業時における完成品の組み立ても容易な包装箱を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明は、矩形状の主板と、該主板の対向する二辺に第1折曲線を介して連設される第1外側板と、前記主板の残りの二辺に第2折曲線を介して連設される第2外側板と、前記各第1外側板の前記主板と反対側に第3折曲線を介して連設される第1内側板と、前記各第2外側板の前記主板と反対側に第4折曲線を介して連設される第2内側板と、前記各第1外側板の側端縁に第5折曲線を介して連設され、且つ、前記各第1外側板の側端縁に直交する前記各第2外側板の側端縁に第6折曲線を介して連設される4枚の折込板と、前記各第1内側板の前記折込板と隣接する側端縁に第7折曲線を介して連設される4枚のフラップと、前記主板の角部を通り、前記第5折曲線から略45°離れた方向に前記折込板の外縁部に向かって延びる直線上に形成される1本の主折込線と、前記主板の角部を通り、前記第5折曲線から前記主折込線よりも離れた方向に前記折込板の外縁部に向かって延びる直線上に形成される少なくとも1本の副折込線と、を有する包装箱のブランク板に、前記第1内側板を隣接する前記第1外側板に折り重ね、前記フラップを前記折込板の一部に折り重ねるとともに、前記第1内側板と前記第1外側板とを折り重ねた状態を保持して第1側板を形成し、前記第1側板を前記主板に折り重ね、前記フラップ及び前記折込板を前記第2外側板に折り重ねるとともに、前記折込板の前記フラップが重なり合わない非重合領域のうち、前記第6折曲線といずれかの前記副折込線との間の部分を固定領域として前記第2外側板に固定した包装箱の特殊ブランク板である。
また本発明は、上記構成の包装箱の特殊ブランク板において、前記主折込線は、前記主板の角部から前記折込板の外縁部までの一部分に形成されており、前記副折込線の少なくとも1本は、前記主板の角部から前記折込板の外縁部まで連続して形成されていることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装箱の特殊ブランク板において、前記主折込線は、前記主板の角部から所定距離だけ離れた位置を始端として前記折込板の外縁部まで連続して形成されていることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装箱の特殊ブランク板において、前記主折込線は、複数のミシン目と、該ミシン目の間の連結部分を構成する折罫線とから成り、前記副折込線の少なくとも1本は、前記主板の角部を始端とする一本のスリットと、該スリットの終端から前記折込板の外縁部まで連続する一本の折罫線とから成ることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装箱の特殊ブランク板において、前記主折込線の始端と前記副折込線の少なくとも1本とを連結するバイパススリットを設けたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装箱の特殊ブランク板において、前記各第1内側板の前記第1外側板と反対側に第8折曲線を介して連設される第1側板用重合片と、前記各第2内側板の前記第2外側板と反対側に第9折曲線を介して連設される第2側板用重合片とを有し、前記主板と前記第1側板用重合片との間に前記第2側板用重合片を差し込む隙間が形成されていることを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、第2外側板と折込板との固定領域が存在するため、特殊ブランク板の第1側板を引き起こす方向に力を加えるだけで、第2外側板が引き起こされて箱形状の半製品が組み立てられる。このとき、折込板は主折込線よりも固定領域に近接した副折込線で折り込まれるため、第1側面は主板に対して外側に所定のテーパーを形成するように広がった状態で起立する。従って、包装箱の半製品を多数積み重ねることができるので、作業効率が良くなる。また、半製品の配置スペースや保管スペースも小さくなる。そして、商品を包装する際は、第1側板を内向きに所定量だけ押し込むことにより、折込板が主折込線で折り込まれ、第1側板が垂直に起立した包装箱を簡単に形成することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の包装箱の特殊ブランク板において、主折込線は、主板の角部から折込板の外縁部までの一部分に形成されており、副折込線の少なくとも1本は、主板の角部から折込板の外縁部まで連続して形成されているため、副折込線は主折込線に比べて折り目が付きやすくなる。従って、第1側板を引き起こす方向に力を加えたとき折込板が確実に副折込線で折り込まれるため、第1側面が主板に対して所定のテーパーを有する包装箱の半製品を安定して組み立てることができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の包装箱の特殊ブランク板において、主折込線は、主板の角部から所定距離だけ離れた位置を始端として折込板の外縁部まで連続して形成されているため、第1側板を引き起こす際に折曲力が強く作用する主板の角部近傍において主折込線に折り目が付きにくくなり、折込板がより確実に副折込線で折り込まれる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第3の構成の包装箱の特殊ブランク板において、主折込線は、複数のミシン目と、該ミシン目の間の連結部分を構成する折罫線とから成り、副折込線の少なくとも1本は、主板の角部を始端とする一本のスリットと、該スリットの終端から折込板の外縁部まで連続する一本の折罫線とから成るため、副折込線は主折込線に比べて一層折り目が付きやすい構成となる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第3又は第4の構成の包装箱の特殊ブランク板において、主折込線の始端と副折込線の少なくとも1本とを連結するバイパススリットを設けることにより、折込板が副折込線で折り込まれている半製品の状態から、折込板が主折込線で折り込まれている完成品の状態への切替性を向上させることができる。
また、本発明の第6の構成によれば、上記第1乃至第5のいずれかの構成の包装箱の特殊ブランク板において、各第1内側板の第1外側板と反対側に第8折曲線を介して第1側板用重合片が連設され、各第2内側板の第2外側板と反対側に第9折曲線を介して第2側板用重合片が連設されており、主板と第1側板用重合片との間に第2側板用重合片を差し込む隙間を形成することにより、包装箱を組み立てる際に第2内側板を隣接する第2外側板に折り重ね、第2側板用重合片を主板と第1側板用重合片との隙間に差し込むだけで、第2外側板と第2内側板を折り重ねた状態を簡単に保持することができる。
本発明の第1実施形態に係る包装箱100のブランク板の平面図 図1における折込板6a付近の部分拡大図 第1実施形態の包装箱100のブランク板に第1の工程における折り重ね及び固定を施した状態を示す平面図 図3の状態からさらに第2の工程における折り重ね及び固定を施した包装箱100の特殊ブランク板の平面図 図4の特殊ブランク板から組み立てられた包装箱100の半製品の斜視図 図5の半製品から組み立てられた包装箱100の完成品の斜視図 本発明の第2実施形態に係る包装箱100のブランク板における、折込板6a付近の部分拡大図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書中における「特殊ブランク板」とは、折畳み、組立てが自在な身箱或いは蓋箱等の包装箱のブランク板を構成する側板や折込板、フラップ等を適宜折り重ねるとともに、折り重ねた状態で対向する面同士の一部を適宜接着した一種の半製品を意味する。特殊ブランク板の状態では全体が比較的平坦で、側板を引き起こした状態では側板に外向きに広がるテーパーが付いているため積み重ね性(スタック性)に優れている。また、特殊ブランク板を用いて側板が垂直に起立した包装箱の完成品が容易に組立てられる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る包装箱100の展開図であり、包装箱100の折り曲げ前の状態(ブランク板)を内面(印刷のされていない面)側から平面視した俯瞰図である。図1に示すように、包装箱100は一枚の厚紙から打ち抜き加工されており、矩形状の主板1と、第1外側板2a、2bと、第2外側板3a、3bと、第1内側板4a、4bと、第2内側板5a、5bと、折込板6a〜6dと、フラップ7a〜7dと、第1側板用重合片8a、8bと、第2側面用重合片9a、9bから構成されている。
第1外側板2a、2bは、主板1の対向する二辺(ここでは長手方向の二辺)に第1折曲線L1を介して連設されている。第2外側板3a、3bは、主板1の残りの二辺(ここでは長手方向に直交する方向の二辺)に第2折曲線L2を介して連設されている。また、第1内側板4a、4bは、第1外側板2a、2bに第3折曲線L3を介して連設されており、第2内側板5a、5bは、第2外側板3a、3bに第4折曲線L4を介して連設されている。
第1外側板2aと第1内側板4a、及び第1外側板2bと第1内側板4bは、包装箱100の組み立て時に折り重ねられ、接着されて複合板となり、主板1の長手方向に沿って立設される一対の第1側板21a、21bを構成する。同様に、第2外側板3aと第2内側板5a、及び第2外側板3bと第2内側板5bは、第1側板21に隣接する一対の第2側板22a、22bを構成する。
折込板6a〜6dは、第1外側板2a、2bと第2外側板3a、3bの直交する側端縁の間に第5折曲線L5、第6折曲線L6を介して連設されており、主板1の4つの頂点を中心とする略扇形をなしている。また、各折込板6a〜6dには主折込線10と副折込線11とが形成されている。折込板6a〜6dの詳細な構成については後述する。
フラップ7a〜7dは、第1内側板4a、4bの長手方向と直交する方向の側端縁に第7折曲線L7を介して連設されており、第3折曲線L3を対称軸として折込板6a〜6dと略線対称な形状をなしている。また、第1内側板4a、4bの長手方向の側端縁には第8折曲線L8を介して第1側板用重合片8a、8bが連設されており、第2内側板5a、5bの長手方向の側端縁には第9折曲線L9を介して第2側板用重合片9a、9bが連設されている。
第1〜第7折曲線L1〜L7は、折罫線で形成されている。また、第8折曲線L8、第9折曲線L9は、折罫線とミシン目(貫通切目)の組み合わせであり、ミシン目の間の連結部分が折罫線となっている。なお、第8折曲線L8、第9折曲線L9の両端部近傍にはミシン目が形成されておらず、折罫線となっている。
図2は、図1における折込板6a付近の部分拡大図である。主折込線10は、ミシン目(貫通切目)10aと折罫線10bの組合せで、ミシン目10aの間の連結部分が折罫線10bとなっている。この主折込線10は、主板1の角部P1から折込板6aの円弧状の外縁部に向かって延びる、第5折曲線L5から約45°離れた(中心角90°の略扇形状の折込板6aを略二等分する)仮想直線X1上に部分的に設けられている。
ここで、「部分的に」とは、主板1の角部P1から折込板6aの外縁部に亘って主折込線10(ミシン目10aと折罫線10b)が連続して設けられているのではないという意味であり、本実施形態では、角部P1から折込板6aの外縁部までの長さをYと仮定した場合、角部P1(距離0)から距離Y/3までの部分にはミシン目10aと折罫線10bの組合せを設けず、距離Y/3から外縁部(距離Y)までの部分(距離2Y/3)にはミシン目10aと折罫線10bの組合せを設けている。
副折込線11は、一本のスリット(貫通切目)11aと一本の折罫線11bの組合せとなっている。この副折込線11は、主板1の角部P1から折込板6aの円弧状の外縁部に向かって延びる、第5折曲線L5から約60°離れた仮想直線X2上に全体的に設けられている。
ここで、「全体的に」とは、主板1の角部P1から折込板6aの外縁部に亘って副折込線11(スリット11aと折罫線11b)が連続して設けられているという意味であり、本実施形態では、角部P1(距離0)から距離Y/3までの部分には一本のスリット11aを設け、距離Y/3から外縁部(距離Y)までの部分(距離2Y/3)には一本の折罫線11bを設けている。
主折込線10及び副折込線11は、共に折込板6aの折曲手段としての機能を有するが、副折込線11は折込板6aの外縁部から角部P1まで連続して形成されているのに対し、主折込線10は角部P1の近傍には形成されていない。そのため、折込板6aに折曲力を付与した場合(折り曲げた場合)、副折込線11は主折込線10に比べて折り目が付きやすい傾向にある。
また、後述するように、第3折曲線L3を介して第1内側板4aを第1外側板2aに折り重ねると、図2に破線で示したように第1内側板4aに連設されたフラップ7aも折込板6aに折り重なる。このとき、フラップ7aは主折込線10及び副折込線11にオーバーラップするように折込板6aに折り重なる。そして、折込板6aの副折込線11と第6折曲線L6との間には、フラップ7aが重なり合わない非重合領域61(図2のドット領域)が形成される。
以上、折込板6aにおける主折込線10と副折込線11の構成及び機能について説明したが、上記の関係は、折込板6b〜6d(図1参照)における主折込線10と副折込線11においても同様である。
包装箱100を組み立てた状態で、折込板6a〜6dが主折込線10で折り込まれている場合には、主板1に対して第1側板21a、21b(第1外側板2aと第1内側板4a、及び第1外側板2bと第1内側板4bを折り重ねて接着して成る複合板)が90°で立設する(テーパー無し状態)。一方、折込板6a〜6dが副折込線11で折り込まれている場合には、主板1に対して第1側板21a、21bが120°[(90°+(15°×2)]で立設し、垂直方向から30°外側に広がったテーパーを形成する(テーパー付き状態)。
なお、副折込線11のスリット11aの終端(始端は角部P1とする)と、主折込線10の始端(終端を折込板6aの外縁部とする)は、共に角部P1から距離Y/3の位置にあるが、この2点を繋ぐ仮想線上に一本の貫通切目からなるバイパススリット12を形成している。このバイパススリット12は、包装箱100を組み立てた状態で、折込板6aが副折込線11で折り込まれている半製品の状態(テーパー付き状態)から、折込板6aが主折込線10で折り込まれている完成品の状態(テーパー無し状態)への切替性を向上させる点で有効である。
以上の構成を備えた図1の包装箱100のブランク板に対し、2段階の折り重ね及び接着による固定を、第1側板21a、21b側でそれぞれ行うことにより本実施形態の包装箱100の特殊ブランク板が製造される。次に、本実施形態の包装箱100の組み立て手順について具体的に説明する。
(第1の工程における折り重ね及び固定手順)
先ず、図1の状態から、第1内側板4aと、第1外側板用重合片8aと、フラップ7a、7bとを、第3折曲線L3を介して内側に折り曲げる。これにより、第1外側板2aに対して第1内側板4aを折り重ね、主板1の右側端縁(第1折曲線L1)に沿った内側の隣接領域に対して第1外側板用重合片8aを折り重ねる。このとき、折込板6a、6bの第5折曲線L5と副折込線11とで挟まれた領域に対してフラップ7a、7bが重なり合う。
次いで、第1外側板2aと第1内側板4aの内面同士を接着することにより、第1外側板2aと第1内側板4aの折り重ね状態が固定されて第1側面21aが形成され、第1の工程が完了する。上記と同様の手順で、第1外側板2b側においても第1の工程を行い、第1側板21bを形成する。第1外側板2a、2bと第1内側板4a、4bの接着は、ホットメルト接着剤等を用いて接着しても良いし、両面粘着テープを用いて接着しても良い。第1の工程における折り重ね及び固定を行った状態を図3に示す。
(第2の工程における折り重ね及び固定手順)
次に、図3の状態から、第1段階の折り重ね及び固定がなされた第1側板21aと、折込板6a、6bと、フラップ7a、7bとを、略一直線状に並んだ第1折曲線L1及び第6折曲線L6を介して内側に折り曲げる。これにより、主板1に折り重ねられた状態の第1側板用重合片8aと第1側板用重合片8aに沿った内側の隣接領域に対して、第1側板21aを折り重ねる。
また、第2外側板3aに対して、折り重ねられた状態の折込板6aとフラップ7aとを折り重ね、第2側板3bに対して、折り重ねられた状態の折込板6bとフラップ7bとを折り重ねる。そして、第2外側板3aに対して折込板6aの非重合領域61を接着するとともに、第2外側板3bに対して折込板6bの非重合領域61を接着することにより、第1側板21a側の折り重ね状態が固定されて第2の工程が完了する。上記と同様の手順で、第1側板21b側においても第2の工程を行う。第2外側板3a、3bと折込板6a〜6dの非重合領域61の接着は、ホットメルト接着剤等を用いて接着しても良いし、両面粘着テープを用いて接着しても良い。第2の工程を行うことにより作製された包装箱100の特殊ブランク板を図4に示す。
以上の2段階の加工を経た、一部が折り重ねられた状態で固定された包装箱100の特殊ブランク板によれば、第2外側板3a、3bに対して折込板6a〜6cの非重合領域61を接着してなる固着箇所R1〜R4(図4のハッチング部分)が存在することにより、主板1に対し、第1側板21aを引き起こす方向に力を加えると、固着箇所R1が、第2外側板3aを図4の右側端縁側から引き起こす方向に力を伝達し、固着箇所R2が、第2外側板3bを右側端縁の側から引き起こす方向に力を伝達する。
同様に、第1側板21bを引き起こす方向に力を加えると、固着箇所R3が、第2外側板3aを図4の左側端縁の側から引き起こす方向に力を伝達し、固着箇所R4が、第2外側板3bを左側端縁の側から引き起こす方向に力を伝達する。従って、主板1に対し、第1側板21a、21bを引き起こすと、略同時に、第2外側板3a、3bが引き起こされることになる。
また、固着箇所R1〜R4の存在により、第2外側板3a、3bが引き起こされる際に、折込板6a〜6dも主板1側に折り込まれることになる。ここで、図2に示したように折込板6aの非重合領域61(固着箇所R1)に対して副折込線11は主折込線10よりも近接しているので、折込板6aは折曲力が強く作用する副折込線11に沿って折り込まれることになる、なお、前述したように、副折込線11は角部P1から折込板6aの外縁部に亘って連続して形成されており、主折込線10よりも折れ曲がり易い構造を備えることで副折込線11に沿った折り込みが更に確実となる。
同様に、折込板6b〜6dも副折込線11に沿って折り込まれる。その結果、第1側板21a、21bを引き起こした状態で、第1側面21a、21bは主板1に対して垂直に起立するのではなく、垂直方向から片側15°ずつ、計30°外側に広がったテーパーを形成するように、略自動的に起立する。
そして、第2内側板4a、4bを、それぞれ第2外側板3a、3bに折り重ね、第2側面用重合片9a、9bを主板1の上下端縁(第2折曲線L2)に沿った内側の隣接領域に対して折り重ねる。最後に、第2外側板用重合片9a、9bを主板1と第1外側板用重合片8a、8bとの隙間に差し込んで第2外側板3aと第2内側板5a、第2外側板3bと第2内側板5bの折り重ね状態を固定することにより、第2側板22a、22bを形成して包装箱100の半製品が組み立てられる。組み立てられた包装箱100の半製品を図5に示す。
2段階の折り重ねと接着による固定を行った、図4に示すような本発明の包装箱100の特殊ブランク板を納めた商店や工場等においては、第1側板21a、21bを引き起こすだけで、図5に示すような、第1側板21a、21bに15°ずつ、計30°のテーパーが形成された包装箱100の半製品が組み立てられる。この包装箱100の半製品は多数スタック(積み重ね)することができるので、半製品の配置スペースが小さくなり、スタックされた半製品を上から順に使用することで包装作業の効率が良くなる。また、半製品の状態で保管する場合の保管スペースも小さくなる。
そして、包装箱100内に商品を収納する際は、図5に示す半製品の第1側板21a、21bを内向きに所定量だけ押し込むことにより、図6に示すような、第1側板21a、21bが垂直に起立した包装箱100の完成品(身箱或いは蓋箱)を簡単に組み立てることができる。
なお、本実施形態では、第1の工程において第1外側板2aと第1内側板4a、及び第1外側板2bと第1内側板4bの内面同士を接着することにより折り重ね状態を固定したが、主板1の左右端縁(第1折曲線L1)に沿った内側の隣接領域に対して第1外側板用重合片8a、8bを接着することにより折り重ね状態を固定しても良い。この場合、第1外側板用重合片8a、8bの両端部に、第2外側板用重合片9a、9bを差し込み固定するための非接着部分を設けておくことが好ましい。
図7は、本発明の第2実施形態に係る包装箱100のブランク板の、折込板6a付近の部分拡大図である。本実施形態では、主折込線10と副折込線11との間に、ミシン目(ハッチング部分)と折罫線とが交互に連続する第2副折込線13が形成されている。またフラップ7aの形状が第1実施形態と異なっており、第3折曲線L3を介して第1内側板4aを第1外側板2aに折り重ねたとき、フラップ7a(図7の破線で表示)は折込板6aの主折込線10と第2副折込線13とにオーバーラップするように重なり、副折込線11は非重合領域61に含まれる。ブランク板の他の部分の構成、及び包装箱100の組み立て手順は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
本実施形態の構成によれば、第2の工程において折込板6a〜6dの副折込線11を含む非重合領域61を接着して固着箇所R1〜R4とすることにより、図4に示した特殊ブランク板の状態から第1側板21a、21bを引き起こすと、折込板6a〜6dは非重合領域61(固着箇所R1〜R4)に近接する第2副折込線13で折り込まれる。その結果、第1側板21a、21bは主板1に対して第1実施形態のテーパー(30°)よりも小さい角度のテーパーを形成するように広がった状態で起立する。
また、フラップ7a〜7bの形状を第1実施形態と同一にして非重合領域61を副折込線11と第6折曲線L6との間に形成すれば、特殊ブランク板の状態から第1側板21a、21bを引き起こすと、折込板6a〜6dは副折込線11で折り込まれる。その結果、第1側板21a、21bは主板1に対して30°のテーパーを形成するように広がった状態で起立する。
即ち、本実施形態の構成によれば、固着箇所R1〜R4の範囲を変更することで副折込線11、第2副折込線13のいずれかを選択することができ、組み立てられた包装箱100の半製品における第1側板21a、21bのテーパー角を2段階に切り換えることができる。
なお、図7では主折込線10と副折込線11との間に1本の第2副折込線13を設けた例について説明したが、第2副折込線13を2本以上設けても良い。その場合、第1側板21a、21bのテーパー角を3段階以上に切り換え可能となる。
その他本発明は、上記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記各実施形態では、主折込線10の始端を主板1の角部P1から所定距離(折込板6a〜6dの外縁部までの1/3)だけ離れた位置としたが、副折込線11が主折込線10に比べて折り目が付きやすい構成であれば、主折込線10を形成する位置は任意に設定することができ、例えば主折込線10を主板の角部P1から折込板6a〜6dの外縁部まで連続して形成することもできる。
また、上記各実施形態では、主折込線10をミシン目10aと折罫線10bの組み合わせで構成し、副折込線11をスリット11aと折罫線11bとの組み合わせで構成したが、副折込線11が主折込線10に比べて折り目が付きやすい構成であれば、例えば主折込線10を折罫線のみで構成し、副折込線11をミシン目10aと折罫線10bの組み合わせで構成することもできる。
本発明は、一枚のブランク板を折り曲げて組み立てられる包装箱に利用可能である。本発明の特殊ブランク板を利用して、側板が所定のテーパー角度で広がった半製品を簡単に形成できるため、半製品を多数積み重ねることができ、スペース効率が良く、且つ、包装作業時における完成品の組み立ても容易となる。
1 主板
2a、2b 第1外側板
3a、3b 第2外側板
4a、4b 第1内側板
5a、5b 第2内側板
6a〜6d 折込板
7a〜7d フラップ
8a、8b 第1側板用重合片
9a、9b 第2側板用重合片
10 主折込線
10a ミシン目
10b 折罫線(主折込線)
11 副折込線
11a スリット
11b 折罫線(副折込線)
12 バイパススリット
13 第2副折込線
21a、21b 第1側板
22a、22b 第2側板
61 非重合領域
100 包装箱
L1〜L9 折曲線
R1〜R4 固着箇所

Claims (3)

  1. 矩形状の主板と、
    該主板の対向する二辺に第1折曲線を介して連設される第1外側板と、
    前記主板の残りの二辺に第2折曲線を介して連設される第2外側板と、
    前記各第1外側板の前記主板と反対側に第3折曲線を介して連設される第1内側板と、
    前記各第2外側板の前記主板と反対側に第4折曲線を介して連設される第2内側板と、
    前記各第1外側板の側端縁に第5折曲線を介して連設され、且つ、前記各第1外側板の側端縁に直交する前記各第2外側板の側端縁に第6折曲線を介して連設される4枚の折込板と、
    前記各第1内側板の前記折込板と隣接する側端縁に第7折曲線を介して連設される4枚のフラップと、
    前記主板の角部を通り、前記第5折曲線から略45°離れた方向に前記折込板の外縁部に向かって延びる直線上に形成される1本の主折込線と、
    前記主板の角部を通り、前記第5折曲線から前記主折込線よりも離れた方向に前記折込板の外縁部に向かって延びる直線上に形成される少なくとも1本の副折込線と、を有する包装箱のブランク板に、
    前記第1内側板を隣接する前記第1外側板に折り重ね、前記フラップを前記折込板の一部に折り重ねるとともに、前記第1内側板と前記第1外側板とを折り重ねた状態を保持して第1側板を形成し、
    前記第1側板を前記主板に折り重ね、前記フラップ及び前記折込板を前記第2外側板に折り重ねるとともに、前記折込板の前記フラップが重なり合わない非重合領域のうち、前記第6折曲線といずれかの前記副折込線との間の部分を固定領域として前記第2外側板に固定し
    前記主折込線は、複数のミシン目と、該ミシン目の間の連結部分を構成する折罫線とから成り、前記主板の角部から所定距離だけ離れた位置を始端として前記折込板の外縁部まで連続して形成され、
    前記副折込線の少なくとも1本は、前記主板の角部を始端とする一本のスリットと、該スリットの終端から前記折込板の外縁部まで連続する一本の折罫線とから成り、前記主板の角部から前記折込板の外縁部まで連続して形成されており、
    前記副折込線は、前記主折込線に比べて折り目が付き易いことを特徴とする包装箱の特殊ブランク板。
  2. 前記主折込線の始端と前記副折込線の少なくとも1本とを連結するバイパススリットを設けたことを特徴とする請求項1に記載の包装箱の特殊ブランク板。
  3. 前記各第1内側板の前記第1外側板と反対側に第8折曲線を介して連設される第1側板用重合片と、前記各第2内側板の前記第2外側板と反対側に第9折曲線を介して連設される第2側板用重合片とを有し、前記主板と前記第1側板用重合片との間に前記第2側板用重合片を差し込む隙間が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の包装箱の特殊ブランク板。
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