JP6348371B2 - 包装箱及び箱原板 - Google Patents

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Description

本発明は、包装箱及び箱原板の技術に関する。
吊り下げ等に利用可能なヘッダー部を箱本体の上方に設けた包装箱がある。例えば、特許文献1には、胴部、蓋部及び底部からなる箱本体と、背板及び折り返し板からなるヘッダー部とから構成される包装箱が開示されている。この包装箱では、箱本体の後板の上辺に背板が連設しており、当該背板の上辺に折り返し板が連接している。そして、折り返し板を折り曲げて、当該折り返し板を背板に重ね合わせることで、ヘッダー部が形成される。
ここで、この包装箱では、折り返し板の先端辺の中央付近には係止片が設けられており、当該先端辺の両端部には突出部が設けられている。一方、蓋板と蓋差込片との境界には係止片に対応するスリットが設けられている。そのため、折り返し板を折り曲げてヘッダー部を形成する際には、折り返し板の先端辺に設けられた係止片は蓋部に設けられたスリットに差し込まれ、折り返し板の両突出部は蓋差込片と後板との間に挿入される。これによって、折り返し板が固定され、ヘッダー部が箱本体に一体化される。
特開2006−056560号公報
このような包装箱では、ヘッダー部は、折線を介して箱本体に連結しているに過ぎない。例えば、特許文献1で例示される包装箱では、ヘッダー部は、箱本体を構成する後板の上辺に連設しているに過ぎない。そのため、比較的に重い収納物を収納し、ヘッダー部でこの包装箱を支持した場合には、ヘッダー部と箱本体との間の部分に収納物の荷重が集中してしまい、この部分で包装箱が破れてしまう可能性があるという問題点があった。
本発明は、一側面では、このような点を考慮してなされたものであり、ヘッダー部で包装箱を支持する際の当該包装箱の強度を高める技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
すなわち、本発明の一側面に係る包装箱は、筒状の胴部、該胴部の上端に位置する蓋部、及び該胴部の下端に位置する底部を有し、該胴部、蓋部及び底部によって収納物を収納する収納空間を形成する箱本体と、前記箱本体から上方に延びる第1ヘッダー片及び第2ヘッダー片を有し、該第1ヘッダー片及び該第2ヘッダー片を貼り合わせることで形成されるヘッダー部と、前記胴部に連結し、前記胴部から上方に延びて、前記第1ヘッダー片及び前記第2ヘッダー片により挟持されるように構成される延長片と、を備える。
当該構成によれば、箱本体を構成する胴部から延長片が上方に延びており、ヘッダー部を形成する第1ヘッダー片及び第2ヘッダー片によってこの延長片が挟持される。そのため、この延長片を介することで、箱本体に作用する力をヘッダー部に、ヘッダー部に作用する力を箱本体に伝達することができる。すなわち、この延長片を介して収納物の荷重を包装箱全体に分散することで、ヘッダー部と箱本体との間の部分に当該荷重が集中してしまうのを防止することができる。したがって、当該構成によれば、ヘッダー部で包装箱を支持する際の強度を高めることができる。
また、上記一側面に係る包装箱の別の形態として、前記胴部は、第1側壁と、該第1側壁に連結する第2側壁と、該第2側壁の該第1側壁に対向する側縁に連結する第3側壁と、該第1側壁の該第2側壁に対向する側縁に連結する第4側壁と、該第4側壁の該第1側壁に対向する側縁に連結する貼着片と、を備えてよく、前記第1側壁と前記第3側壁とが対向し、前記第2側壁と前記第4側壁とが対向するように各側壁の境界に沿って折り曲げ、かつ前記貼着片を前記第3側壁に貼着することで形成されるように構成されてもよい。そして、前記蓋部は、前記第1側壁の上端縁に連結してもよく、前記第1ヘッダー片は、前記第1側壁に対向する前記蓋部の端縁に連結してもよい。更に、前記第2ヘッダー片は、前記第3側壁の上端縁に連結してもよく、前記延長片は、前記貼着片の上端縁に連結してもよい。当該構成によれば、ヘッダー部で支持する際の強度を高めた簡易な構造の包装箱を提供することができる。
また、上記一側面に係る包装箱の別の形態として、前記胴部は、第1側壁と、該第1側壁に連結する第2側壁と、該第2側壁の該第1側壁に対向する側縁に連結する第3側壁と、該第1側壁の該第2側壁に対向する側縁に連結する第1側壁片と、該第1側壁片の該第1側壁に対向する側縁に連結する第1側方貼着片と、該第3側壁の該第2側壁に対向する側縁に連結する第2側壁片と、該第2側壁片の該第3側壁に対向する側縁に連結する第2側方貼着片と、を備えてよく、前記第1側壁と前記第3側壁とが対向し、前記第1側壁片及び前記第2側壁片により前記第2側壁に対向する第4側壁を形成するように各側壁の境界に沿って折り曲げ、かつ前記第1側方貼着片と前記第2側方貼着片とを互いに貼り合わせることで形成されるように構成されてもよい。そして、前記蓋部は、前記第1側壁の上端縁に連結する第1蓋片と前記第3側壁の上端縁に連結する第2蓋片とを備えてもよく、該第1蓋片と該第2蓋片とを互いに連結することで形成されるように構成されてもよい。前記底部は、前記第1側壁の下端縁に連結する第1底片と前記第3側壁の下端縁に連結する第2底片とを備えてもよく、該第1底片と該第2底片とを互いに連結することで形成されるように構成されてもよい。前記第1ヘッダー片は、前記第1側壁に対向する前記第1蓋片の端縁に連結してもよく、前記第2ヘッダー片は、前記第3側壁に対向する前記第2蓋片の端縁に連結してもよい。前記第1側壁に対向する前記第1底片の端縁には第1底側貼着片が連結してもよく、前記第3側壁に対向する前記第2底片の端縁には、前記第1底側貼着片に貼り合わされる第2底側貼着片が連結してもよい。更に、前記箱本体の収納空間は、第1側壁、第2側壁の第1側壁側の第1領域、第1蓋片、第1底片、第1側壁片、第1側方貼着片及び第1底側貼着片で形成される第1収納領域と、第3側壁、第2側壁の第3側壁側の第2領域、第2蓋片、第2底片、第2側壁片、第2側方貼着片及び第2底側貼着片で形成される第2収納領域と、に分割されてもよく、2つの前記延長片はそれぞれ、各側方貼着片の上端縁に連結してもよい。当該構成によれば、ヘッダー部で支持する際の強度を高めた2つの収納領域を有する包装箱を提供することができる。なお、1つの収納領域が形成される場合に比べて、2つの収納領域が形成される場合には、包装箱に収納される収納物の重量が重くなる可能性が高い。そのため、このような2つの収納領域を有する場面では、ヘッダー部で支持する際の強度を高める本発明がより重要になる。
また、上記一側面に係る包装箱の別の形態として、前記第2側壁、前記第3側壁、前記第1側壁片及び前記第2側壁片の上端縁に沿って前記包装箱を開封するための破断線が設けられてもよく、前記ヘッダー部は、前記包装箱を開封することで形成される開封口を封止可能に構成されてもよい。当該構成によれば、ヘッダー部を利用して、再封止可能な包装箱を提供することができる。
また、上記一側面に係る包装箱の別の形態として、前記第1側壁片及び前記第2側壁片の互いに重なり合う側縁、前記第1底片及び前記第2底片の互いに重なり合う端縁、並びに前記第1蓋片及び前記第2蓋片の互いに重なり合う端縁のうちの少なくともいずれかには、部分的に切り込みをそれぞれ入れることで、位置合わせのための切り込み片がそれぞれ形成されてもよい。当該構成によれば、切り込み片を利用して位置合わせを行うことができるため、包装箱の組み立てが容易になる。
また、上記一側面に係る包装箱の別の形態として、本発明の一側面に係る箱原板は、上記各形態の包装箱を作製するための箱原板である。当該構成によれば、ヘッダーで包装箱を支持する際の強度を高めることができる。
本発明によれば、ヘッダーで包装箱を支持する際の当該包装箱の強度を高めることができる。
図1は、実施の形態に係る包装箱を展開した状態(箱原板)を例示する。 図2は、実施の形態に係る包装箱を模式的に例示する斜視図である。 図3は、実施の形態に係る包装箱を模式的に例示する断面図である。 図4は、実施の形態に係る包装箱の組み立て過程の一形態を例示する。 図5は、変形例に係る包装箱を展開した状態(箱原板)を例示する。 図6は、変形例に係る包装箱を展開した状態(箱原板)を例示する。 図7は、変形例に係る包装箱を模式的に例示する斜視図である。 図8は、変形例に係る包装箱を模式的に例示する断面図である。 図9は、変形例に係る包装箱の再封状態を例示する斜視図である。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形が行われてもよい。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
§1 構成例
ここでは、図1〜図3を用いて、本実施形態に係る包装箱1の構成例を説明する。図1は、本実施形態に係る包装箱1を展開した状態(箱原板10)を例示する。図2は、本実施形態に係る包装箱1を模式的に例示する斜視図である。また、図3は、本実施形態に係る包装箱1を模式的に例示する断面図である。なお、以下の説明では、説明の便宜のため、図1の上下方向を「上下」と、図1の左右方向を「左右」とも称することとする。また、包装箱1の各構成要素について、図1の紙面手前側方向を向いた面を各構成要素の表面と称し、図1の紙面奥側方向を向いた面を各構成要素の裏面と称することとする。
本実施形態では、図1で例示される予め裁断された紙製の平坦な箱原板10を折り曲げて糊付けすることで、図2及び図3で例示される直方体状の箱本体2と当該箱本体2から上方に延びるヘッダー部30とを備える包装箱1が形成される。箱本体2は、図2及び図3に例示されるように、筒状の胴部31と胴部31の上端に位置する蓋部32と胴部31の下端に位置する底部33とを有しており、収納物を収納する収納空間を形成している。このような包装箱1を形成するための箱原板10は、コートボール紙、カード紙等の紙を主な原料として作製されてよい。なお、箱原板10を組み立てる方法については後述で詳細に説明する。
(胴部)
まず、包装箱1の各構成要素のうち、胴部31について説明する。図1〜図3に例示されるように、本実施形態に係る箱原板10(包装箱1)は、筒状の胴部31を構成するために、前側壁11、前側壁の右側に位置する右側壁12、前側壁11の左側に位置する左側壁13、及び前側壁11に対向する後側壁14を備えている。
前側壁11は、図1及び図2に例示されるように、包装箱1の手前側に配置され、矩形状に形成されている。この前側壁11は本発明の「第1側壁」に相当し、前側壁11の左側の側縁には折線112を介して左側壁13が連結している。
左側壁13は、前側壁11と同じ高さ(図1の上下方向の長さ)で、幅(図1の左右方向の長さ)の小さい矩形状に形成されている。この左側壁13は本発明の「第2側壁」に相当し、左側壁13の前側壁11に対向する側縁には折線131を介して後側壁14が連結している。
後側壁14は、前側壁11とほぼ同じ形状の矩形状に形成されている。この後側壁14は本発明の「第3側壁」に相当し、後側壁14の上端縁の中央付近には下側に湾曲した半円状の破断線142が設けられている。破断線142の右端には直線状の破断線141が連結しており、破断線142の左端には直線状の破断線143が連結している。破断線141及び破断線143は同一直線上に配置されており、破断線141及び破断線143の間には折線144が配置されている。これにより、後側壁14には、破断線142及び折線144に囲まれたフラップ領域26が形成されている。各破断線141〜143は、後述する包装箱1の開封のために設けられている。なお、この後側壁14の上端縁には後述する第2ヘッダー片18が連結している。
一方、前側壁11の左側壁13に対向する側縁には折線111を介して右側壁12が連結している。右側壁12は、左側壁13をほぼ同じ形状の矩形状に形成されており、本発明の「第4側壁」に相当する。この右側壁12の前側壁11に対向する側縁には折線121を介して貼着片19が連結している。
貼着片19は、右側壁12とほぼ同じ高さの矩形状に形成されている。この貼着片19は後側壁14に貼着する。そのため、貼着片19の幅(図1の左右方向の長さ)は、後側壁14の幅よりも短く構成されている。貼着片19の上端縁は、右側壁12の上端縁とほぼ同一直線上に配置されている。この貼着片19の上端縁には、破断線191を介して、後述する延長片20が連結している。なお、貼着片19の下端縁は、後述する蓋部32に干渉しないように若干上方に延びるように構成されている。
本実施形態では、このような各側壁11〜14及び貼着片19によって、胴部31が構成されている。具体的には、図2及び図3に例示されるように、前側壁11と後側壁14とが対向し、右側壁12と左側壁13とが対向するように、各側壁11〜14の境界に設けられる折線(111、112、131)に沿って折り曲げる。そして、後側壁14に貼着片19を貼着することで、筒状の胴部31が形成される。
ここで、包装箱1の各方向の長さについて補足する。図1で例示されるように、各側壁11〜14の高さ(図1の上下方向の長さ)は、同じになるように形成され、包装箱1の鉛直方向の長さに相当する。そのため、包装箱1の高さは、例えば、上下方向に配置された一対の折線(113、114)の間の距離として規定される。
また、右側壁12の幅(図1の左右方向の長さ)及び左側壁13の幅(図1の左右方向の長さ)は、同じになるように形成され、包装箱1の縦方向の長さに相当する。そのため、包装箱1の縦方向の長さは、例えば、左右方向に配置された一対の折線(111、121)の間の距離として規定される。なお、この包装箱1の縦方向の長さは、前側壁11と後側壁14との間の距離に相当する。
同様に、前側壁11の幅(図1の左右方向の長さ)及び後側壁14の幅(図1の左右方向の長さ)は、同じになるように形成され、包装箱1の横方向の長さに相当する。そのため、包装箱1の横方向の長さは、例えば、左右に配置された一対の折線(111、112)の間の距離として規定される。なお、この包装箱1の横方向の長さは、右側壁12と左側壁13との間の距離に相当する。
本実施形態では、包装箱1の縦方向の長さが他の方向の長さに比べて短く、かつ鉛直方向の長さが他の方向の比べて長く形成されている。そのため、図2に例示されるように、本実施形態に係る箱原板10を組み立てることによって、鉛直方向に長い扁平状の包装箱1(箱本体2)が形成される。
(蓋部)
次に、包装箱1の蓋部32について説明する。蓋部32は、包装箱1の胴部31の上端に位置する。図1に例示されるように、本実施形態では、この蓋部32は、前側壁11の上端縁に折線113を介して連結する蓋片15と、この蓋片15の左右方向の両端縁にそれぞれ連結する一対のフラップ(24、25)と、によって構成されている。
蓋片15は矩形状に形成されており、蓋片15の左右方向の長さは、前側壁11(後側壁14)の左右方向の長さと同じであり、包装箱1の横方向の長さに対応する。また、蓋片15の上下方向の長さは、右側壁12(左側壁13)の左右方向の長さと同じであり、包装箱1の縦方向の長さに対応する。そのため、蓋片15は、各側壁11〜14で構成される筒状の胴部31の上方に形成される開口を塞ぐことができる。
この蓋片15の右側の端縁には、破断線151を介して、矩形状のフラップ24が連結している。このフラップ24は、破断線151に沿って折り曲げられ、右側壁12に貼着される。同様に、蓋片15の左側の端縁には、破断線152を介して、矩形状のフラップ25が連結している。このフラップ25は、フラップ24と同様の形状に形成されている。そして、フラップ25は、破断線152に沿って折り曲げられ、左側壁13に貼着される。これによって、図2に例示されるように、蓋片15が胴部31の上端に固定され、胴部31の上端に蓋部32が形成される。なお、前側壁11に対向する蓋片15の端縁には、後述する第1ヘッダー片17が連結している。
(底部)
次に、包装箱1の底部33について説明する。底部33は、包装箱1の胴部31の下端に位置する。図1に例示されるように、本実施形態では、この底部33は、底片16と、一対のフラップ(22、23)と、貼着片21と、によって構成されている。
底片16は、矩形状に形成されており、前側壁11の下端縁に折線114を介して連結している。底片16は、蓋片15と同様の形状に形成されている。すなわち、底片16の左右方向の長さは、前側壁11(後側壁14)の左右方向の長さと同じであり、包装箱1の横方向の長さに対応する。また、底片16の上下方向の長さは、右側壁12(左側壁13)の左右方向の長さと同じであり、包装箱1の縦方向の長さに対応する。そのため、底片16は、各側壁11〜14で構成される筒状の胴部31の下方に形成される開口を塞ぐことができる。
この底片16の左右方向の両端縁にはそれぞれ各フラップ(22、23)が連結している。具体的には、底片16の右側の端縁には、折線161を介して、矩形状のフラップ22が連結している。このフラップ22は、各フラップ(24、25)と同様の形状に形成されている。そして、フラップ22は、折線161に沿って折り曲げられ、右側壁12に貼着される。同様に、底片16の左側の端縁には、折線162を介して、矩形状のフラップ23が連結している。このフラップ23は、フラップ22と同様の形状に形成されている。そして、フラップ23は、折線162に沿って折り曲げられ、左側壁13に貼着される。
また、前側壁11に対向する底片16の端縁(下端縁)には、折線163を介して、台形状の貼着片21が連結している。この貼着片21は、折線163に沿って折り曲げられ、後側壁14に貼着される。これによって、図3に例示されるように、底片16が胴部31の下端に固定され、胴部31の下端に底部33が形成される。
以上のように、胴部31、蓋部32及び底部33を形成することで、図3に例示される収納空間34を有する箱本体2を構成することができる。この収納空間34に収納される収納物の種類は、実施の形態に応じて適宜選択可能である。例えば、この収納空間34には、数十〜百枚単位で印刷用紙が収納されてもよい。この場合、前側壁11及び後側壁14の大きさは、収納する印刷用紙の大きさに対応するように構成される。また、右側壁12及び左側壁13の幅は、収納する印刷用紙の枚数に対応するように構成される。
(ヘッダー部及び延長片)
次に、包装箱1のヘッダー部30及び延長片20について説明する。図1〜図3に例示されるように、本実施形態に係るヘッダー部30は、第1ヘッダー片17及び第2ヘッダー片18を貼り合わせることで形成されている。
第1ヘッダー片17は、前側壁11に対向する蓋片15(蓋部32)の端縁に折線153を介して連結している。また、第2ヘッダー片18は、各破断線(141、143)及び折線144を介して後側壁14の上端縁に連結している。これにより、第1ヘッダー片17及び第2ヘッダー片18は、箱本体2から上方に延びるように構成されている。
第1ヘッダー片17は矩形状に形成されており、上端縁側の両角部が丸みを帯びた形状になっている。この第1ヘッダー片17には、略三角状の貫通孔を形成するための切断線171が設けられている。また、第2ヘッダー片18は、第1ヘッダー片17と同じ形状に形成されており、切断線171に対応する位置に略三角状の切断線181が設けられている。そのため、各切断線(171、181)に沿って各ヘッダー片(17、18)を部分的に切断することで、各ヘッダー片(17、18)に略三角状の貫通孔を形成することができる。そして、両貫通孔の位置を合わせて、両ヘッダー片(17、18)を貼り合わせることで、略三角状の吊り下げ孔301を有するヘッダー部30を形成することができる。この吊り下げ孔301は、包装箱1を吊り下げるのに利用可能である。
一方、延長片20は、破断線191を介して貼着片19の上端縁に連結しており、この貼着片19の上端縁から上方に延びている。そのため、延長片20は、胴部31に連結した状態で当該胴部31から上方に延び、図3に例示されるように第1ヘッダー片17及び第2ヘッダー片18に挟持されるように構成される。なお、延長片20は、他の構成要素と連結していない端縁(上端縁)側の角部が丸みを帯びた形状を有しており、各フラップ(22〜25)とほぼ同様の形状に形成されている。
(開封)
次に、この包装箱1を開封する方法について説明する。本実施形態では、この包装箱1を開封するために、蓋部32の周囲に各破断線(141〜143、151、152、191)が設けられている。具体的には、各破断線141〜143が、後側壁14の上端縁に沿うように設けられている。蓋片15とフラップ24との境界に設けられる破断線151が、右側壁12の上端縁に沿うように配置されている。また、蓋片15とフラップ25との境界に設けられる破断線152が、左側壁13の上端縁に沿うように配置されている。更に、貼着片19は後側壁14に貼着され、貼着片19の上端縁は後側壁14の上端縁と同一直線上に配置されている。そのため、貼着片19と延長片20との境界に設けられる破断線191は、後側壁14の上端縁に沿うように配置される。具体的には、破断線191は、破断線143に重なるように配置される。
そこで、ユーザは、まず、例えば、フラップ領域26に指を当てて、当該フラップ領域26を箱本体2の収納空間34側に押し込むことによって、後側壁14の上端縁の中央付近を折線144に沿って折り曲げ、かつ破断線142に沿って破断する。これにより、フラップ領域26には開口が形成される。
次に、ユーザは、この開口に指を引掛けて、蓋片15を上方に引き上げることで、残りの各破断線(141、143、151、152、191)に沿って、後側壁14、右側壁12及び左側壁13の上端縁を破断する。これにより、各破断線(141〜143、151、152、191)に沿って蓋部32の周囲が破断され、折線113を軸として蓋部32を回動することが可能になり、包装箱1は開封される。
§2 組み立て方法
次に、図4も用いて、箱原板10を組み立てて、上記包装箱1を形成する方法を説明する。図4は、包装箱1の組み立て過程における一形態を例示する。ただし、以下で説明する組み立て方法は、図1で例示される箱原板10を組み立てる方法の一例に過ぎず、実施の形態に応じて、適宜、工程の省略、置換、及び追加が可能である。なお、上述のとおり、以下の説明では、説明の便宜のため、包装箱1の各構成要素について、図1の紙面手前側方向を向いた面を各構成要素の表面と称し、図1の紙面奥側方向を向いた面を各構成要素の裏面と称する。図4は、前側壁11の裏面が紙面手前側を向いた状態を例示している。
まず、1枚のシートを打ち抜いて図1で例示される箱原板10を形成する。そして、各切断線に沿って、箱原板10の所定の領域を切断する。この工程において、切断線(171、181)に沿って切断することで、各ヘッダー片(17、18)に吊り下げ孔301を構成するための貫通孔が形成される。
なお、各折線に沿って箱原板10を折り曲げやすくするため、この工程で形成される箱原板10には、各折線に沿って予め折り目を形成してもよい。この予め折り目を形成する工程は、以下で説明する工程に含まれる箱原板10の折り曲げ作業よりも前に少なくとも実施することができる。これにより、以下の工程に含まれる箱原板10の折り曲げ作業を容易にすることができる。
次に、各破断線に沿って、箱原板10の所定の領域にミシン目状等の切れ込みを入れる。この工程において、各破断線(141〜143、151、152、191)に沿ってミシン目状の切れ込みを入れることで、包装箱1を開封するための破断部を形成することができる。
最後に、箱原板10の各部分を各折線に沿って折り、適宜、各部分を糊付けすることで、包装箱1を形成することができる。なお、箱原板10の糊付けに利用する糊には、公知の糊が利用可能である。利用する糊は、特に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。
この工程における糊付けする面及び各部分を折る順番は、実施の形態に応じて、適宜決定されてよい。例えば、この工程は、以下のような手順で行われてもよい。
まず、図1に例示される箱原板10において、折線113に沿って蓋片15を山折りし、折線153に沿って第1ヘッダー片17を谷折りする。そして、破断線151に沿ってフラップ24を山折りし、フラップ24の表面に糊をつける。なお、山折りとは、図1の紙面手前側方向を向いた各部分の表面が凸になるように折ることである。また、谷折りとは、図1の紙面奥側方向を向いた裏面が凸になるように折ることである。
次に、折線114に沿って底片16を山折りし、折線161に沿ってフラップ22を山折りする。そして、フラップ22の表面に糊をつけ、折線111に沿って右側壁12を山折りすることで、フラップ22及びフラップ24の両表面を右側壁12の裏面に糊付けする。
次に、延長片20の裏面に糊をつけ、折線121に沿って貼着片19を山折りすることで、延長片20の裏面を第1ヘッダー片17の裏面に糊付けする。そして、貼着片19の表面の全域に糊をつけ、折線163に沿って貼着片21を山折りする。これによって、図4に例示されるように、貼着片19の表面における下側の一領域に貼着片21の裏面の一領域が糊付けされる。
図4で例示されるように、この段階の包装箱1は、前側壁11を底として利用することで、収納物を収納できる状態にある。具体的には、前側壁11、右側壁12、蓋片15、底片16、貼着片19及び貼着片21に囲まれる空間に収納物を収納することができる。そのため、包装箱1をここまで組み立てた段階で、所望の収納物を包装箱1に収納してもよい。
収納物を収納した後に、破断線152に沿ってフラップ25を山折りし、折線162に沿ってフラップ23を山折りする。そして、フラップ23及びフラップ25の両表面に糊をつけ、折線112に沿って左側壁13を山折りすることで、フラップ23及びフラップ25の両表面を左側壁13の裏面に糊付けする。
最後に、延長片20の表面を含めた第1ヘッダー片17の裏面及び貼着片21の表面に糊をつけ、折線131に沿って後側壁14を山折りする。これによって、貼着片19及び貼着片21の両表面が後側壁14の裏面に糊付けされ、収納空間34に収納物を収納した箱本体2が形成される。また、後側壁14の上端縁に連結する第2ヘッダー片18の裏面に、延長片20の表面を含む第1ヘッダー片17の裏面が糊付けされ、これによって、第1ヘッダー片17及び第2ヘッダー片18で延長片20を挟持したヘッダー部30が形成される。
上記のように箱原板10を組み立てることにより、図2に例示される包装箱1が完成する。なお、以上の各工程は、手動で行われてもよいし、組み立て装置によって自動で行われてもよい。この箱原板10を組み立てる組み立て装置として、公知の組み立て装置を利用することができる。
[作用・効果]
以上のとおり、本実施形態に係る包装箱1では、後側壁14に貼着される貼着片19から延びる延長片20が、ヘッダー部30を構成する第1ヘッダー片17及び第2ヘッダー片18に挟持されている。そのため、この延長片20を介して、ヘッダー部30及び箱本体2に作用する力をそれぞれ包装箱1全体に分散することができる。
例えば、収納空間34に収納した収納物が後側壁14に寄り掛かった場合、この延長片20が無ければ、収納物の荷重は後側壁14に集中してしまう。一方、本実施形態では、収納物の荷重は後側壁14と貼着片19とに作用し、この貼着片19に作用した分の荷重が、延長片20を介してヘッダー部30に分散する。すなわち、本実施形態によれば、この延長片20によって、包装箱1の一部分に荷重が集中してしまうことを防止することができる。そして、これによって、ヘッダー部30で包装箱1を支持する際の強度を高めることができる。
また、本実施形態では、延長片20を設けるために必要な工程は、右側壁12と後側壁14とを連結するための貼着片19の上端縁に延長片20として作用するフラップを設けることに過ぎない。そのため、製造コストを殆ど増やすことなく、非常に簡単な工程で、ヘッダー部30で包装箱1を支持する際の強度を高めることができる。
§3 変形例
以上、本発明の実施形態を説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。また、上記包装箱1の各構成要素に関して、実施の形態に応じて、適宜、構成要素の省略、置換、及び追加が行われてもよい。上記包装箱1の各構成要素の形状及び大きさも、実施の形態に応じて、適宜、設定されてもよい。例えば、以下の変更が可能である。なお、以下では、上記実施形態と同様の構成要素に関しては同様の符号を用い、適宜説明を省略した。
<3.1>
上記実施形態では、延長片20は、貼着片19の上端縁に連結している。しかしながら、延長片20の配置は、このような例に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてもよい。また、延長片20は、胴部31と一体に形成されていなくてもよく、別体に形成されてもよい。この場合、延長片20は、糊付け等によって胴部31に連結されてもよい。
<3.2>
また、上記実施形態では、第1ヘッダー片17は前側壁11から延びており、第2ヘッダー片18は前側壁11に対向する後側壁14から延びている。しかしながら、第1ヘッダー片17及び第2ヘッダー片18の配置は、このような例に限定されなくてもよく、実施の形態に応じて適宜選択されてもよい。例えば、図5に例示されるように、第1ヘッダー片17及び第2ヘッダー片18は、一続きに連結していてもよい。
図5は、本変形例に係る包装箱の箱原板10Aを例示する。図5で例示される箱原板10Aでは、上記実施形態とは異なり、第1ヘッダー片17は、第2ヘッダー片18の上端縁に折線200を介して連結している。そのため、この箱原板10Aでは、折線200に沿って第1ヘッダー片17を山折りし、第1ヘッダー片17と第2ヘッダー片18とを貼り合わせる。これにより、第1ヘッダー片17と第2ヘッダー片18で延長片20を挟持するヘッダー部30が形成される。なお、本変形例では、蓋片15の上端縁には、貼着片27が設けられている。この貼着片27は、貼着片21と同様に、後側壁14に糊付けされてよい。
<3.3>
また、上記実施形態では、箱本体2の内部には仕切りは設けられておらず、1つの収納領域が収納空間34として形成されている。しかしながら、包装箱1の収納空間34の状態はこのような例に限定されなくてもよく、箱本体2の内部に仕切りを設けて、収納空間34を複数の収納領域に分割してもよい。例えば、図6〜図9に例示されるように、箱本体の内部には、2つの収納領域が形成されてもよい。
図6は、本変形例に係る包装箱1Bの箱原板10Bを例示する。図7は、本変形例に係る包装箱1Bを模式的に例示する斜視図である。図8は、本変形例に係る包装箱1Bを模式的に例示する断面図である。また、図9は、本変形例に係る包装箱1Bを開封した後に、ヘッダー部60で包装箱1Bを再封止した状態を例示する。
本変形例に係る箱原板10Bは、折線134に関して線対称に構成されている。そして、折線134から右側の構成要素は、上記実施形態の箱原板10における折線131から右側の構成要素とほぼ同様に構成されている。そのため、本変形例に係る箱原板10Bにおける折線134から左側の構成要素は、上記実施形態の箱原板10における折線131から右側の構成要素とほぼ同様に構成される。つまり、本変形例に係る包装箱1Bは、上記実施形態に係る包装箱1を2つ連結したような形状に形成されている。
具体的には、本変形例では、左側壁13に対向する前側壁11の右側の側縁には、折線111を介して、第1側壁片12Bが連結している。この第1側壁片12Bは、上記実施形態における右側壁12に対応している。ただし、図9に例示されるように、本変形例では、この第1側壁片12B単体で包装箱1Bの右側壁66を形成するのではなく、後述する第2側壁片50と共に右側壁66を形成する。
第1側壁片12Bの前側壁11に対向する右側の側縁には、折線121を介して、第1側方貼着片19Bが連結している。この第1側方貼着片19Bは、上記実施形態における貼着片19に対応している。なお、折線121の中央付近には、第1側方貼着片19B側に若干突出する切り込み線122が設けられている。
また、前側壁11の上端縁には、折線113を介して、第1蓋片15Bが連結している。この第1蓋片15Bは、上記実施形態における蓋片15に対応している。ただし、図7に例示されるように、本変形例では、この第1蓋片15B単体で包装箱1Bの蓋部62を形成するのではなく、後述する第2蓋片51と共に蓋部62を形成する。
第1蓋片15Bの前側壁11に対向する端縁には、折線153を介して、第1ヘッダー片17Bが連結している。第1ヘッダー片17Bは、上記実施形態における第1ヘッダー片17に対応する。ただし、本変形例に係る第1ヘッダー片17Bは、折線174によって、第1領域172と第2領域173とに分割されている。
第1領域172は、第1蓋片15Bに隣接する領域であり、第1領域172の幅(図6の上下方向の長さ)は、後述する第2蓋片51の幅(図6の上下方向の長さ)と同じになるように構成されている。一方、第2領域173は、第1蓋片15Bから離間した領域である。この第2領域173には、切断線171が設けられている。なお、折線153の中央付近には、第1ヘッダー片17B側に若干突出する切り込み線154が設けられている。
また、前側壁11の下端縁には、折線114を介して、第1底片16Bが連結している。この第1底片16Bは、上記実施形態における底片16に対応している。ただし、図8に例示されるように、本変形例では、この第1底片16B単体で包装箱1Bの底部63を形成するのではなく、後述する第2底片52と共に底部63を形成する。
第1底片16Bの前側壁11に対向する端縁には、折線163を介して、第1底側貼着片21Bが連結している。この第1底側貼着片21Bは、上記実施形態における貼着片21に対応している。なお、折線163の中央付近には、第1底側貼着片21B側に若干突出する切り込み線164が設けられている。
前側壁11の左側の側縁には、折線112を介して、左側壁13Bが連結している。本変形例における左側壁13Bは、折線134を介して、第1領域132と第2領域133とに分割されている。第1領域132及び第2領域133はそれぞれ、上記実施形態における左側壁13に対応する。すなわち、本変形例に係る左側壁13Bは、上記実施形態に係る左側壁13を左右に2つ連結したような形状に構成されている。
この左側壁13Bの左側の側縁には、折線131を介して、後側壁14が連結している。後側壁14の左側壁13Bに対向する側縁には、折線146を介して、第2側壁片50が連結している。また、第2側壁片50の後側壁14に対向する側縁には、折線501を介して、第2側方貼着片53が連結している。この第2側方貼着片53の上端縁には、破断線531を介して、延長片54が連結している。なお、第2側壁片50、第2側方貼着片53及び延長片54はそれぞれ、第1側壁片12B、第1側方貼着片19B及び延長片20に対応している。また、折線501の中央付近には、切り込み線122に対応する位置に、第2側方貼着片53側に若干突出する切れ込み線502が設けられている。
また、後側壁14の上端縁には、各破断線(141、143)及び折線144を介して、第2蓋片51が連結している。この第2蓋片51は、折線134の右側の構成要素のうちの第1蓋片15Bに対応している。第2蓋片51の右側の端縁には、破断線511を介して、フラップ58が連結している。このフラップ58は、折線134の右側の構成要素のうちのフラップ25に対応している。また、第2蓋片51の左側の端縁には、破断線512を介して、フラップ59が連結している。このフラップ59は、フラップ24に対応している。
第2蓋片51の後側壁14に対向する端縁には、折線513を介して、第2ヘッダー片18Bが連結している。第2ヘッダー片18Bは、第1ヘッダー片17Bに対応している。すなわち、第2ヘッダー片18Bは、折線184を介して、第1領域182と第2領域183とに分割されている。第1領域182は、第2蓋片51に隣接する領域であり、第1領域182の幅は、第2蓋片51の幅と同じになるように構成されている。また、第2領域183は、第2蓋片51から離間した領域である。この第2領域183には、切断線171に対応する位置に、切断線181が設けられている。なお、折線513の中央付近には、切り込み線154に対応する位置に、第2ヘッダー片18B側に若干突出する切り込み線514が設けられている。
また、後側壁14の下端縁には、折線145を介して、第2底片52が連結している。この第2底片52は、折線134の右側の構成要素のうちの第1底片16Bに対応している。第2底片52の右側の端縁には、折線521を介して、フラップ56が連結している。このフラップ56は、折線134の右側の構成要素のうちのフラップ23に対応している。また、第2底片52の左側の端縁には、折線522を介して、フラップ57が連結している。このフラップ57は、フラップ22に対応している。
この第2底片52の後側壁14に対向する端縁には、折線523を介して、第2底側貼着片55が連結している。この第2底側貼着片55は、第1底側貼着片21Bに対応している。なお、折線523の中央付近には、切り込み線164に対応する位置に、第2底側貼着片55側に若干突出する切り込み線524が設けられている。
以上のように、この箱原板10Bは、折線134に関して線対称に構成されており、折線134から右側の構成要素及び折線134から左側の構成要素はそれぞれ、上記実施形態の箱原板10における折線131から右側の構成要素とほぼ同様に構成されている。そのため、上記実施形態に係る包装箱1の組み立て方法とほぼ同様の方法によって、箱原板10Bを組み立てて、図7及び図8に例示される包装箱1Bを形成することができる。
ただし、本変形例では、各側方貼着片(19B、53)及び各底側貼着片(21B、55)は、後側壁14に貼着されるのではなく、互いに貼り合わされる。すなわち、本変形例では、第1側方貼着片19Bの表面に第2側方貼着片53の表面が糊付けされる。第1底側貼着片21Bの表面に第2底側貼着片55の表面が糊付けされる。また、フラップ23及びフラップ25は、左側壁13Bの第1領域132に貼着される。同様に、フラップ56及びフラップ58は、左側壁13Bの第2領域133に貼着される。
このように組み立てることで、図8に例示されるように、前側壁11及び後側壁14が互いに対向するように配置される。また、図9に例示されるように、第1側壁片12B及び第2側壁片50が互いに連結されることで、左側壁13Bに対向する右側壁66が形成される。これにより、本変形例では、各側壁(11、13B、14、66)に囲まれた筒状の胴部61が形成される。
また、本変形例では、図7に例示されるように、第1蓋片15B及び第2蓋片51が互いに連結されることで、胴部61の上方に位置する蓋部62が形成される。同様に、図8に例示されるように、第1底片16B及び第2底片52が互いに連結されることで、胴部61の下方に位置する底部63が形成される。
更に、本変形例では、第1蓋片15Bから延びる第1ヘッダー片17Bと第2蓋片51から延びる第2ヘッダー片18Bとが互いに貼り合わされることで、吊り下げ孔601を有するヘッダー部60が箱本体2Bの上方に形成される。図8に例示されるように、このヘッダー部60は、2つの延長片(20、54)を挟持している。そのため、本変形例では、包装箱1Bの収納空間に収納される収納物の荷重は、各貼着片(19B、53)から各延長片(20、54)に伝達されて、ヘッダー部60に作用する。
なお、第1側壁片12Bの幅(図6の左右方向の長さ)と第2側壁片50の幅(図6の左右方向の長さ)とは同じでなくてもよい。第1側壁片12Bの幅と第2側壁片50の幅とが一致しない場合には、左側壁13Bの第1領域132の幅(図6の左右方向の長さ)、第1蓋片15Bの幅(図6の上下方向の長さ)及び第1底片16Bの幅(図6の上下方向の長さ)は、第1側壁片12Bの幅に対応するように構成される。一方、左側壁13Bの第2領域133の幅、第2蓋片51の幅及び第2底片52の幅は、第2側壁片50の幅に対応するように構成される。
本変形例では、包装箱1Bがこのように形成されることで、図8に例示されるように、箱本体2Bの収納空間が、第1収納領域64と、第2収納領域65と、に分割される。ここで、各収納領域(64、65)は、上記実施形態に係る収納空間34に相当している。第1収納領域64は、前側壁11、左側壁13Bの第1領域132、第1蓋片15B、第1底片16B、第1側壁片12B、第1側方貼着片19B及び第1底側貼着片21Bに囲まれた領域である。また、第2収納領域65は、後側壁14、左側壁13Bの第2領域133、第2蓋片51、第2底片52、第2側壁片50、第2側方貼着片53及び第2底側貼着片55に囲まれた領域である。
すなわち、本変形例では、両側方貼着片(19B、53)及び両底側貼着片(21B、55)が収納空間を分割する仕切りとして作用させて、箱本体2Bの収納空間を2つの収納領域に分割することができる。ここで、例えば、各収納領域(64、65)の大きさを上記実施形態の収納空間と同じに構成した場合には、本変形例に係る包装箱1Bの収納空間は、上記実施形態に比べて2倍の大きさになる。そのため、上記実施形態の場合に比べて、本変形例に係る包装箱1Bに収納される収納物の重量は重くなる可能性が高い。
このような場合、包装箱1Bに収納される収納物の荷重が一部分に集中してしまうと、包装箱1Bはその部分で簡単に破損してしまう。したがって、このような包装箱1Bに収納される収納物の重量が重くなりうる場面では、各延長片(20、54)を介して収納物の荷重を包装箱1B全体に分散することで、ヘッダー部60で支持する際の強度を高める本技術がより重要になる。
なお、本変形例では、各ヘッダー片(17B、18B)は、第2蓋片51の幅(図6の上下方向の長さ)に対応する幅を有する第1領域(172、182)を有している。そのため、図9に例示されるように、各破断線(141〜143、151、152、191、511、512、531)に沿って蓋部62の周囲を破断し、包装箱1Bを開封した後に、ヘッダー部60を利用することで再封止することができる。
具体的には、包装箱1Bを開封すると、後側壁14、左側壁13、第1側壁片12B及び第2側壁片50の上端縁に沿って蓋部62の周囲が破断されるため、胴部61の上端に開封口が形成される。これに対して、ヘッダー部60は、第1蓋片15Bと第2蓋片51との間に配置され、第2蓋片51の幅(図6の上下方向の長さ)に対応する幅を有する第1領域(172、182)を有している。そのため、折線153に沿ってヘッダー部60を後側壁14の方に折り曲げると、折線(174、184)が後側壁14の上端縁に重なるように、ヘッダー部60は後側壁14に当接する。そこで、折線(174、184)に沿ってヘッダー部60を折り曲げることで、ヘッダー部60の第2領域(173、183)を差込片として箱本体2Bの内部に差し込むことができる。そして、これによって、本変形例では、ヘッダー部60を利用して、包装箱1Bの開封口を封止することができる。
また、本変形例では、箱原板10Bを組み立てて包装箱1Bを形成した際に、第1側壁片12B及び第2側壁片50の互いに重なり合う側縁にそれぞれ切り込み線(122、502)が設けられている。各切り込み線(122、502)は、各側壁片(12B、50)から外側に若干突出するように設けられている。そのため、各切り込み線(122、502)に沿って各側縁に部分的に切り込みを入れることで、各側壁片(12B、50)から外側に若干突出する切り込み片が形成される。
したがって、第1側壁片12Bに第2側壁片50を突き合わせる際に、一方の切り込み片を他方の切り込みに係合させることができる。本変形例では、これを利用して、位置合わせを行うことができる。すなわち、各側壁片(12B、50)に設けた切り込み片及び切り込みを、箱原板10Bを組み立てる際の第1側壁片12B及び第2側壁片50の位置合わせに利用することができる。これによって、本変形例では、包装箱の組み立てを容易にすることができる。
同様に、第1底片16B及び第2底片52の互いに重なり合う端縁にそれぞれ切り込み線(164、524)が設けられている。また、第1蓋片15B及び第2蓋片51の互いに重なり合う端縁にそれぞれ切り込み線(154、514)が設けられている。これらも同様に、包装箱1Bを組み立てる際の位置合わせとして利用することができる。なお、本変形例では、第1側壁片12B及び第2側壁片50の互いに重なり合う側縁、第1底片16B及び第2底片52の互いに重なり合う端縁及び第1蓋片15B及び第2蓋片51の互いに重なり合う端縁それぞれに一対の切り込みが設けられている。すなわち、合計3組の切り込みが設けられている。ただし、必ずしも3組全ての切り込みが設けられていなくてもよく、包装箱1Bの組み立ての際の位置合わせのためには、いずれか1組の切り込みが設けられていればよい。
1…包装箱、2…箱本体、10…箱原板、
11…前側壁(第1側壁)、111〜114…折線、
12…右側壁(第4側壁)、121…折線、
13…左側壁(第2側壁)、131…折線、
14…後側壁(第3側壁)、141〜143…破断線、144…折線、
15…蓋片、151・152…破断線、153…折線、
16…底片、161〜163…折線、
17…第1ヘッダー片、171…切断線、
18…第2ヘッダー片、181…切断線、
19…貼着片、191…破断線、20…延長片、
21…貼着片、22・23…フラップ、24・25…フラップ、26…フラップ領域、
30…ヘッダー部、301…吊り下げ孔、
31…胴部、32…蓋部、33…底部、34…収納空間、
10A…箱原板、
27…貼着片、200…折線、
1B…包装箱、10B…箱原板、
12B…第1側壁片、122…切り込み線、
13B…左側壁、132…第1領域、133…第2領域、134…折線、
145・146…折線、
15B…第1蓋片、154…切り込み線、
16B…第1底片、164…切り込み線、
17B…第1ヘッダー片、172…第1領域、173…第2領域、174…折線、
18B…第2ヘッダー片、182…第1領域、183…第2領域、184…折線、
19B…第1側方貼着片、
21B…第1底側貼着片、
50…第2側壁片、501…折線、502…切り込み線、
51…第2蓋片、511・512…破断線、513…折線、514…切り込み線、
52…第2底片、521〜523…折線、524…切り込み線、
53…第2側方貼着片、531…破断線、54…延長片、
55…第2底側貼着片、56・57…フラップ、58・58…フラップ、
60…ヘッダー部、601…吊り下げ孔、
61…胴部、62…蓋部、63…底部、64…第1収納領域、65…第2収納領域、
66…右側壁

Claims (4)

  1. 筒状の胴部、該胴部の上端に位置する蓋部、及び該胴部の下端に位置する底部を有し、該胴部、蓋部及び底部によって収納物を収納する収納空間を形成する箱本体と、
    前記箱本体から上方に延びる第1ヘッダー片及び第2ヘッダー片を有し、該第1ヘッダー片及び該第2ヘッダー片を貼り合わせることで形成されるヘッダー部と、
    前記胴部に連結し、前記胴部から上方に延びて、前記第1ヘッダー片及び前記第2ヘッダー片により挟持されるように構成される延長片と、
    を備え、
    前記胴部は、
    第1側壁と、該第1側壁に連結する第2側壁と、該第2側壁の該第1側壁に対向する側縁に連結する第3側壁と、該第1側壁の該第2側壁に対向する側縁に連結する第1側壁片と、該第1側壁片の該第1側壁に対向する側縁に連結する第1側方貼着片と、該第3側壁の該第2側壁に対向する側縁に連結する第2側壁片と、該第2側壁片の該第3側壁に対向する側縁に連結する第2側方貼着片と、を備え、
    前記第1側壁と前記第3側壁とが対向し、前記第1側壁片及び前記第2側壁片により前記第2側壁に対向する第4側壁を形成するように各側壁の境界に沿って折り曲げ、かつ前記第1側方貼着片と前記第2側方貼着片とを互いに貼り合わせることで形成されるように構成され、
    前記蓋部は、前記第1側壁の上端縁に連結する第1蓋片と前記第3側壁の上端縁に連結する第2蓋片とを備え、該第1蓋片と該第2蓋片とを互いに連結することで形成されるように構成され、
    前記底部は、前記第1側壁の下端縁に連結する第1底片と前記第3側壁の下端縁に連結する第2底片とを備え、該第1底片と該第2底片とを互いに連結することで形成されるように構成され、
    前記第1ヘッダー片は、前記第1側壁に対向する前記第1蓋片の端縁に連結し、
    前記第2ヘッダー片は、前記第3側壁に対向する前記第2蓋片の端縁に連結し、
    前記第1側壁に対向する前記第1底片の端縁には第1底側貼着片が連結し、
    前記第3側壁に対向する前記第2底片の端縁には、前記第1底側貼着片に貼り合わされる第2底側貼着片が連結し、
    前記箱本体の収納空間は、第1側壁、第2側壁の第1側壁側の第1領域、第1蓋片、第1底片、第1側壁片、第1側方貼着片及び第1底側貼着片で形成される第1収納領域と、第3側壁、第2側壁の第3側壁側の第2領域、第2蓋片、第2底片、第2側壁片、第2側方貼着片及び第2底側貼着片で形成される第2収納領域と、に分割され、
    2つの前記延長片はそれぞれ、各側方貼着片の上端縁に連結している、
    包装箱。
  2. 前記第2側壁、前記第3側壁、前記第1側壁片及び前記第2側壁片の上端縁に沿って前記包装箱を開封するための破断線が設けられ、
    前記ヘッダー部は、前記包装箱を開封することで形成される開封口を封止可能に構成される、
    請求項に記載の包装箱。
  3. 前記第1側壁片及び前記第2側壁片の互いに重なり合う側縁、前記第1底片及び前記第2底片の互いに重なり合う端縁、並びに前記第1蓋片及び前記第2蓋片の互いに重なり合う端縁のうちの少なくともいずれかには、部分的に切り込みをそれぞれ入れることで、位置合わせのための切り込み片がそれぞれ形成される、
    請求項1又は2に記載の包装箱。
  4. 請求項1からのいずれか1項の包装箱を作製するための箱原板。


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