JP2021155074A - 包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】強固な閉蓋状態を維持しつつ、閉蓋状態を容易に解除できる包装箱を提供することを課題とする。【解決手段】筒状の胴部10と、胴部10に連設されたフラップ(外ショートフラップ22)と、を備え、フラップ22の先端部22cに設けられた先端凸部22dが、フラップ22の基端位置周辺の胴部10に形成された嵌合孔13a,14aに嵌め合わされることで、フラップ22が固定された閉蓋状態が維持される包装箱1において、嵌合孔13a,14aに繋がるスリットL10が、嵌合孔13a,14aの周縁部に形成されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は包装箱に関する。
従来から、野菜類等の収容物を収容する包装箱として、天面に開口部を有するものが知られている。かかる包装箱のうち、粘着テープやステープルを使用することなく天面の形状を維持できるものが提案されている。そのような包装箱の一例として、特許文献1に開示されたものがあった。
特許文献1に開示された包装箱では、短辺側の天面フラップの先端に設けられた折返し片の先端に凸部が形成されており、天面フラップの基端部に嵌合スリットが形成されている。そして、長辺側の天面フラップの抱込み片を巻き込むように、折返し片を折り返し、先端の凸部を基端部の嵌合スリットに嵌合させることで、天面フラップが固定される。
特許第4848570号公報
特許文献1の包装箱では、強固な閉蓋状態を維持できる反面、閉蓋状態の解除が困難であるため、包装箱を廃棄するために展開する際に、多くの手間と時間を要する問題があった。
本発明は、前記した問題を解決し、強固な閉蓋状態を維持しつつ、閉蓋状態を容易に解除できる包装箱を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための本発明は、筒状の胴部と、前記胴部に連設されたフラップと、を備えた包装箱である。かかる包装箱では、前記フラップの先端部に設けられた先端凸部が、前記フラップの基端位置周辺の前記胴部に形成された嵌合孔に嵌め合わされることで、前記フラップが固定された閉蓋状態が維持される。前記嵌合孔に繋がるスリットが、前記嵌合孔の周縁部に形成されている。
このような構成の包装箱によれば、スリットの近傍を押し込むことでスリットの近傍部分が胴部から傾倒するので、先端凸部を容易に押し込むことができる。先端凸部を押し込むと、先端凸部が嵌合孔から離脱するので、容易に閉蓋状態を解除することができる。一方、包装箱の使用時においては、スリットの近傍部分は、嵌合孔の周辺領域と同化しているので、先端凸部の嵌合を妨げない。したがって、強固な閉蓋状態を維持することができる。
本発明の包装箱においては、前記フラップは、包装箱の天面に設けられた天面フラップであり、前記スリットは、前記嵌合孔の下縁部から下方に向かって延在していることが好ましい。このような構成によれば、スリットの近傍部分と先端凸部を下方に押し込み易くなるので、閉蓋解除性が向上する。
本発明の包装箱においては、前記スリットは、間隔をあけて2本形成されていることが好ましい。このような構成によれば、2本のスリットの間の部分が閉蓋解除タブとして機能し、胴部から傾倒し易くなるので、先端凸部を下方に押し込み易くなり、閉蓋解除性が向上する。
また、本発明の包装箱においては、2本の前記スリットのうち、一方の前記スリットの先端から他方の前記スリットの先端にかけて、折り曲げ誘導線が形成されていることが好ましい。このような構成によれば、スリットの間の部分が折り曲げ易くなるので、閉蓋解除性がより一層向上する。
さらに、本発明の包装箱においては、前記嵌合孔は、前記胴部から前記フラップに亘って形成されていることが好ましい。このような構成によれば、閉蓋状態の解除時に、嵌合孔に指を入れ易くなる。
本発明の包装箱においては、前記フラップは、隣り合う他のフラップの一部の上面に重ねられた基端部と、前記他のフラップの一部を巻き込んだ状態でその下面に重ねられた先端部と、を備えていることが好ましい。このような構成によれば、より一層強固な閉蓋状態を維持することができる。さらに、閉蓋状態が強固であるため、従来の構成では閉蓋解除がより一層困難となるが、本発明によれば閉蓋解除を容易に行うことができる。
本発明の包装箱では、強固な閉蓋状態を維持しつつ、閉蓋状態を容易に解除することができる。
第一実施形態に係る包装箱の斜視図である。 第一実施形態に係る包装箱の展開図である。 第一実施形態に係る包装箱の断面図である。 第一実施形態に係る包装箱の要部展開図である。 第一実施形態に係る包装箱の要部斜視図である。 第一実施形態に係る包装箱の閉蓋解除状態を示した要部斜視図である。 第一実施形態に係る包装箱の閉蓋解除状態を示した要部断面図である。 第二実施形態に係る包装箱の斜視図である。 第二実施形態に係る包装箱の展開図である。
本発明の第一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、長葱等の長尺の収容物を収容するための包装箱1に本発明を適用した場合について説明する。なお、以下の説明において、前後左右方向とは、図1に示す包装箱1の状態を基準としている。
本実施形態の包装箱1は、図2に示すように、一枚の段ボール製のシートを切り抜いたブランクシート1aを各折線において山折りに折り曲げることで形成される。
包装箱1は、図1に示すように、筒状の胴部10と、胴部10の上面開口部10aに形成される上蓋20と、胴部10の下面開口部10bを閉塞する下蓋30と、を備えている。
胴部10は、角筒状に形成されており、左右一対の側壁11,12と、前後一対の端壁13,14と、を備えている。左右の側壁11,12および前後の端壁13,14に囲まれた空間は、収容物が収容される収容空間となる。
左側の側壁11は前後方向を長手方向とする長方形に形成されている。左側の側壁11の前縁部には、折線L1a(図2参照)を介して糊代15が連設されている。糊代15の下端部には、折線L1e(図2参照)を介して折曲部15aが連設されている。折曲部15aは、後記する内フラップ32の上面に接着される。また、左側の側壁11の後縁部には、折線L1b(図2参照)を介して後側の端壁14が連設されている。
後側の端壁14は左右方向を長手方向とする長方形に形成されている。後側の端壁14の上部には、図4および図5に示すように、矩形の嵌合孔14aが開口している。嵌合孔14aには後記する後側の外ショートフラップ22の先端凸部22dが挿入される(図1および図5参照)。
後側の端壁14の右縁部には、折線L1c(図2参照)を介して右側の側壁12が連設されている。
右側の側壁12は、前後方向を長手方向とする長方形に形成されている。図1に示すように、右側の側壁12の前縁部には、折線L1d(図2参照)を介して前側の端壁13が連設されている。
前側の端壁13は、左右方向を長手方向とする長方形に形成されている。前側の端壁13の上部には、矩形の嵌合孔13aが開口している。嵌合孔13aには後記する前側の外ショートフラップ22の先端凸部22dが挿入される。
前側の端壁13の内面に糊代15が接着剤によって接合されることで、胴部10が筒状に形成されている。このとき、糊代15の先端の折曲部15aは、後記する内フラップ32の上面に接着される。
上蓋20は、図1に示すように、胴部10の上面開口部10aを覆う蓋である。上蓋20の中央部には前後方向を長手方向とする長方形の開口部20aが形成される。
上蓋20は、左右の側壁11,12の上縁部に連設された左右一対の内ショートフラップ21,21と、前後の端壁13,14の上縁部に連設された前後一対の外ショートフラップ22,22と、によって構成されている。内ショートフラップ21,21と、外ショートフラップ22,22が天面(上蓋20)を構成する天面フラップである。
左右の内ショートフラップ21,21は、左右の側壁11,12の上縁部に折線L2を介して連設されている。左右の内ショートフラップ21,21は左右対称の形状となっている。
内ショートフラップ21の前後両端部には、左右方向に突出した突出部21a,21aが形成されている。内ショートフラップ21は、前後両端部が突出し、前後方向の中央部が窪んだ形状となっている。
左右の内ショートフラップ21,21を折線L2,L2において左右の側壁11,12に対して上面開口部10a側に折り曲げると、左右の突出部21a,21aが上面開口部10aの左右方向の中間位置で突き合わされる。また、左右の内ショートフラップ21,21の前後方向の中間部同士の間には開口部20aが形成される。
前後の外ショートフラップ22,22は、図2に示すように、前後の端壁13,14の上縁部に連設されており、基端部22aと、中間部22bと、先端部22cとを備えている。
なお、前後の外ショートフラップ22,22は前後対称の形状となっているため、以下の説明では後側の外ショートフラップ22について詳細に説明し、前側の外ショートフラップ22については説明を省略する。
後側の外ショートフラップ22の基端部22aは、後側の端壁14の上縁部に折線L3aを介して連設されている。
基端部22aは、図2に示すように、折線L3aにおいて後側の端壁14に対して折り曲げられることで、左右の内ショートフラップ21,21の後部の外面(上面)に重ね合わされる。基端部22aの前後方向の長さは、突出部21aの前後方向の長さと同じである。
中間部22bは、図2に示すように、基端部22aの外縁部に折線L3bを介して連設されている。
中間部22bは、図3に示すように、折線L3bにおいて基端部22aに対して折り曲げられる。中間部22bの上下方向の長さは、内ショートフラップ21の厚さと同じである。また、中間部22bの左右方向の長さは、開口部20aの左右方向の長さと同じである。
先端部22cは、図2に示すように、中間部22bの外縁部に折線L3cを介して連設されている。
先端部22cは、折線L3cにおいて中間部22bに対して折り曲げられることで、左右の内ショートフラップ21,21の突出部21a,21aの内面(下面)に重ね合わされる。先端部22cの前後方向の長さは、突出部21aの前後方向の長さと同じである。
先端部22cの先端縁部には先端凸部22dが突設されている。先端凸部22dは、図3に示すように、後側の端壁14の嵌合孔14aに内面側から差し込まれる。
左右の内ショートフラップ21,21および左右の外ショートフラップ22,22を開いた状態から、図1に示すように、上蓋20を形成する場合には、まず、左右の内ショートフラップ21,21を左右の側壁11,12に対して折り曲げて左右の突出部21a,21aを突き合わせる。
続いて、前後の外ショートフラップ22,22の基端部22aを前後の端壁13,14に対して折り曲げる。さらに、中間部22bを基端部22aに対して折り曲げるとともに、先端部22cを中間部22bに対して折り曲げることで、外ショートフラップ22によって左右の突出部21aを包み囲む。そして、先端凸部22dを端壁13,14の嵌合孔13a,14a(図1参照)に内面側から差し込んで固定する(図3参照)。
このようにすると、前後の外ショートフラップ22,22によって、左右の内ショートフラップ21,21が保持され、胴部10の上面開口部10aに、開口部20aを備えた上蓋20が形成される。
本実施形態に係る包装箱1において、前後の嵌合孔13a,14aの周縁部には、それぞれスリットL10が形成されている。前後の嵌合孔13a,14aは前後対称の形状となっているため、以下の説明では後側の嵌合孔14aについて詳細に説明し、前側の嵌合孔13aについては説明を省略する。
スリットL10は、嵌合孔14aに繋がっている。スリットL10は、嵌合孔14aの下縁部から下方に向かって延在し、左右に間隔をあけて2本形成されている。左右のスリットL10,L10に挟まれた領域は、閉蓋解除タブ50として機能する。閉蓋解除タブ50は、嵌合孔14aの周縁部に形成されるものであって、包装箱1の内側に傾倒可能である。閉蓋解除タブ50を設けると、嵌合孔14aに差し込まれた先端凸部22dを押し出し易くなる。2本のスリットL10,L10は、閉蓋解除タブ50の両側の辺部を構成する。2本のスリットL10,L10は、同じ長さでともに垂直に形成されており、互いに平行になっている。2本のスリットL10,L10は、例えば25〜30mm程度の間隔をあけて配置されており、スリットL10,L10の間に指を押し込めるようになっている。スリットL10の長さは、例えば10mm程度であり、閉蓋解除タブ50が折り曲げられた際に先端凸部22dを嵌合孔14aから押し出せる程度の長さである。スリットL10の長さは、段ボールの厚さに応じて設定される。
スリットL10の下端には、閉蓋解除タブ50を折り曲げるための折り曲げ誘導線L11が連設されている。折り曲げ誘導線L11は、一方のスリットL10の下端から他方のL10の下端に至るように形成されている。折り曲げ誘導線L11は、罫線にて構成されている。閉蓋解除タブ50が押し込まれた際には、折り曲げ誘導線L11を境にして閉蓋解除タブ50が傾倒する。
本実施形態の嵌合孔14aは、胴部10から外ショートフラップ22に亘って形成されている。具体的には、嵌合孔14aの下端部は、端壁14の上部に位置し、嵌合孔14aの上端部は、外ショートフラップ22の基端部22aに位置している。基端部22aは水平に折り曲げられているので、嵌合孔14aの上端部は、上方に向かって開放されている。嵌合孔14aの下端と外ショートフラップ22の基端部22aの下面との上下長さは、外ショートフラップ22の先端凸部22dの厚さ寸法と内ショートフラップ21の突出部21aの厚さ寸法を加えた長さとなっている。
下蓋30は、胴部10の下面開口部10bを閉塞する蓋である。
下蓋30は、図1に示すように、左右の側壁11,12に連設された左右一対の外フラップ31,31と、前後の端壁13,14に連設された前後一対の内フラップ32,32と、によって構成されている。
左右の外フラップ31,31は、左右の側壁11,12の下縁部に折線L4を介して連設されている。左右の外フラップ31,31は左右対称の形状となっている。外フラップ31は、前後方向を長手方向とする長方形に形成されている。外フラップ31の前後方向の長さは、側壁11,12の前後方向の長さと同じである。
左右の外フラップ31,31を折線L4において側壁11(12)に対して下面開口部10b側に折り曲げたときには、左右の外フラップ31,31の先端縁部が下面開口部10bの左右方向の中間位置に配置される。そして、左右の外フラップ31,31の先端部同士が付き合わされる。
前後の内フラップ32,32は、前後の端壁13,14の下縁部に折線L5を介して連設されている。前後の内フラップ32,32は前後対称の形状となっている。内フラップ32は、左右方向を長手方向とする長方形に形成されている。内フラップ32の左右方向の長さは、端壁13,14の左右方向の長さと同じである。
前後の内フラップ32,32を折線L5において端壁13(14)に対して下面開口部10b側に折り曲げたときには、左右の外フラップ31,31の上側(内側)に重ね合わされる。そして、内フラップ32,32の下面(外面)と、外フラップ31,31の上面(内面)同士が接着されて、下蓋30が閉蓋状態となる。
次に、包装箱1を組み立てる手順について説明する。
まず、工場等で、図2に示すブランクシート1aを各折線L1a,L1cにおいて折り曲げるとともに、糊代15を前側の端壁13の内面に接着する。このように重ねられた状態で、ブランクシート1aは出荷される。
次に、使用者が重ねられたブランクシート1aを各折線L1b,L1dにおいて折り曲げて筒状に広げ、胴部10を形成する。
続いて、上面開口部10aが上側となるように胴部10を配置し、左右の内ショートフラップ21,21を左右の側壁11,12に対して折り曲げて、突出部21a,21a同士を突き合わせる。さらに、前側の外ショートフラップ22を前側の端壁13に対して折り曲げて、基端部22aと先端部22cとで内ショートフラップ21の突出部21aを巻き込み、前側の外ショートフラップ22の先端凸部22dを前側の端壁13の嵌合孔13aに固定する。一方、後側の外ショートフラップ22を後側の端壁14に対して折り曲げて、基端部22aと先端部22cとで内ショートフラップ21の突出部21aを巻き込み、後側の外ショートフラップ22の先端凸部22dを後側の端壁14の嵌合孔14aに固定する。これにより、胴部10の上面開口部10aに開口部20aを備えた上蓋20が形成される。
以上のように、本実施形態の包装箱1では、嵌合孔13a,14aの下縁部にスリットL10,L10が形成されているものの、包装箱1の使用時においては、閉蓋解除タブ50は嵌合孔の周辺領域と同化しているので、先端凸部22dの嵌合を妨げない。したがって、上蓋20の強固な閉蓋状態を維持することができる。さらに、本実施形態では、外ショートフラップ22の基端部22aと先端部22cとが内ショートフラップ21の突出部21aに重ねられているので、上蓋20の剛性が高くなる。これによって、外ショートフラップ22が変形し難く、その先端凸部22dが嵌合孔13a,14aに確実に嵌ることになるため、より一層強固な閉蓋状態を維持することができる。
下蓋30は、内フラップ32,32を端壁13,14に対して折り曲げた後に、外フラップ31,31を側壁11,12に対して折り曲げ、内フラップ32の下面に外フラップ31の上面を接着することで形成される。
次に、包装箱1を解体すべく閉蓋状態を解除する手順を説明しながら本発明の作用効果を説明する。
閉蓋状態を解除するに際しては、嵌合孔13a,14aの周縁部の閉蓋解除タブ50とともに、嵌合孔13a,14aに嵌合されている先端凸部22dの先端面を、包装箱1の内側下方に押し込む。すると、閉蓋解除タブ50は、スリットL10,L10部分で端壁13,14から分離され、図6および図7に示すように、収容空間内に傾倒する。これによって、先端凸部22dが収容空間内に押し込まれて、先端凸部22dと嵌合孔13a,14aとの嵌合が解除される。
以上のように、嵌合孔13a,14aの下縁部にスリットL10,L10を形成したことによって、閉蓋解除タブ50が構成される。そして、閉蓋解除タブ50が包装箱1の内側に傾倒することで、先端凸部22dも容易に押し込むことができるので、先端凸部22dが、嵌合孔13a,14aから離脱し易くなる。したがって、閉蓋解除タブ50は閉蓋解除のための本質的要素として機能し、先端凸部22dが嵌合孔13a,14aから円滑に離れることができるので、閉蓋状態を容易に解除することができる。
また、本実施形態では、スリットL10,L10の下端に折り曲げ誘導線L11が連設されているので、折り曲げ誘導線L11を境にして閉蓋解除タブ50が押出方向に沿って折れ曲がる。よって、先端凸部22dを嵌合孔13a,14aから抜ける方向に沿って押し出すことができるため、先端凸部22dが抜け出し易い。
さらに、本実施形態では、嵌合孔13a,14aの上端部が基端部22aまで延在しているので、嵌合孔13a,14aの上端部が上方に開放されている。これによって、嵌合孔13a,14aに指を入れる際に嵌合孔13a,14aの上端縁が邪魔にならないので、指を入れ易くなる。したがって、閉蓋解除の作業性が向上する。
次に、本発明の第二実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、図8および図9に示すように、包装箱101の前後方向の長さが第一実施形態よりも大きく、上蓋120の内ショートフラップ121が二重構造となっている。
左右の内ショートフラップ121,121は、左右の側壁111,112の上縁部に折線L2を介して連設されている。内ショートフラップ121は、基端部121aと、先端部121b、突出部21aとを備えている。
なお、左右の内ショートフラップ121,121は左右対称の形状となっているため、以下の説明では右側の内ショートフラップ121について説明し、左側の内ショートフラップ121については同じ符号を付して説明を省略する。
右側の内ショートフラップ121の基端部121aは、右側の側壁112の上縁部に折線L2aを介して連設されている。基端部121aは、図8に示すように、折線L2aにおいて右側の側壁112に対して折り曲げられることで、前後の外ショートフラップ22,22の右側部の内面(下面)に重ね合わされる。基端部121aの前後方向の長さは、側壁112の前後方向の長さと同じである。
基端部121aの前後両端部には、左方向に突出した突出部21a,21aが形成されている。突出部21aの構成は第一実施形態と同様である。
先端部121bは、基端部121aの外縁部に折線L2bを介して連設されている。先端部121bは、折線L2bにおいて基端部121aに対して折り曲げられることで、端壁112側に折り返され、基端部121aの内面(下面)に重ね合わされる。先端部121bは、前後の突出部21a,21aの間に設けられており、先端部121bの前後方向の長さは、前後の突出部21a,21aの離間距離(内法寸法)と同じである。内ショートフラップ121は、先端部121bを折り曲げて、基端部121aの下側に重ね合わせた状態で、前後両端の突出部21a,21aが突出し、前後方向の中央部が窪んだ形状となっている。
先端部121bの先端縁部には先端凸部121cが突設されている。先端凸部121cは、内ショートフラップ21の前後長さに応じて、個数および配置位置が決定される。本実施形態では、先端凸部121cは二か所に設けられ、前後対称位置に配置されている。先端凸部121cは、図8に示すように、右側の側壁112に形成された嵌合孔112aに内面側から差し込まれる。
嵌合孔112aは、図8および図9に示すように、右側の側壁112の上部に形成されている。嵌合孔112aは、前後方向を長手方向とする長方形に形成されている。嵌合孔112aは、胴部110の側壁112から内ショートフラップ121の基端部121aに亘って形成されている。具体的には、嵌合孔112aの下端部は、側壁112の上部に位置し、嵌合孔112aの上端部は、基端部121aに位置している。基端部121aは水平に折り曲げられているので、嵌合孔112aの上端部は、上方に向かって開放されている。嵌合孔112aの下端と基端部121aの下面との上下長さは、内ショートフラップ121の先端凸部121cの厚さ寸法と同じ長さとなっている。
嵌合孔112aの周縁部には、第一実施形態と同様に、スリットL10が形成されている。スリットL10は、嵌合孔112aの下縁部から下方に延在して2本形成されている。2本のスリットL10,L10は、同じ長さでともに垂直に形成されており、互いに平行になっている。スリットL10の下端には、折り曲げ誘導線L11が連設されている。折り曲げ誘導線L11は、スリットL10,L10の下端間に掛け渡して形成され、水平になっている。スリットL10,L10と折り曲げ誘導線L11とで囲まれた部分が閉蓋解除タブ50となる。
なお、その他の構成については、第一実施形態と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
以上のように、本実施形態の包装箱101では、外ショートフラップ22だけでなく、内ショートフラップ121も先端部121bが折り返されて基端部121aに重ねられた二重構造となっているので、上蓋120の剛性が高くなる。これによって、外ショートフラップ22が変形し難く、その先端凸部22dが嵌合孔13a,14aに確実に嵌るとともに、内ショートフラップ121の先端部121bも嵌合孔111a,112aに確実に嵌る。したがって、より一層強固な閉蓋状態を維持することができる。また、内ショートフラップ121の剛性が高くなるので、前後方向の長さを長くでき、長尺の収容物を収容することができる。さらに、包装箱101を多段に積みあげることも可能となる。
嵌合孔111a,112aには、スリットL10と折り曲げ誘導線L11が形成されているので、外ショートフラップ22と同様に、内ショートフラップ121の閉蓋状態も容易に解除することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。例えば、前記実施形態では、スリットL10は互いに平行に2本設けられているが、これに限定されるものではない。スリットの形状は、例えば、下方に向かうに連れて間隔が広がるハ字形状、下方に向かうに連れて間隔が狭まる逆ハ字形状等、他の形状であってもよい。また、嵌合孔の下縁部から水平方向に広がりその先端から下方に屈曲するクランク状のスリットとしてもよい。さらに、スリットは、曲線状としてもよい。
また、前記実施形態では、スリットは、2本設けられているが、単数であってもよいし、3本以上設けてもよい。
さらに、前記実施形態では、嵌合孔13a,14aの形状は、長方形であるが、これに限定されるものではない。先端凸部を嵌め合わせることができ、かつ閉蓋状態の解除を阻害しなければ、楕円形や多角形等、他の形状であってもよい。
また、前記実施形態では、折り曲げ誘導線L11は、罫線にて構成されているが、これに限定されるものではない。ハーフカット線やミシン目等、他の線であってもよい。但し、閉蓋解除タブ50が切離されることがなく、ゴミが発生しない点で、罫線とするのが好ましい。
さらに、前記実施形態では、内ショートフラップ21,21の突出部21a,21aは、先端同士が突き合わされているが、これに限定されるものではなく、突出寸法が短く、先端が突き合わされないショート仕様であってもよい。
1 包装箱
10 胴部
13a 嵌合孔
14a 嵌合孔
21 内ショートフラップ
21a 突出部
22 外ショートフラップ(天面フラップ)
22a 基端部
22c 先端部
22d 先端凸部
50 閉蓋解除タブ
L10 スリット
L11 折り曲げ誘導線
101 包装箱
110 胴部
111a 嵌合孔
112a 嵌合孔
121 内ショートフラップ(天面フラップ)
121a 基端部
121b 先端部
121c 先端凸部

Claims (6)

  1. 筒状の胴部と、前記胴部に連設されたフラップと、を備え、
    前記フラップの先端部に設けられた先端凸部が、前記フラップの基端位置周辺の前記胴部に形成された嵌合孔に嵌め合わされることで、前記フラップが固定された閉蓋状態が維持される包装箱において、
    前記嵌合孔に繋がるスリットが、前記嵌合孔の周縁部に形成されていることを特徴とする包装箱。
  2. 前記フラップは、包装箱の天面に設けられた天面フラップであり、
    前記スリットは、前記嵌合孔の下縁部から下方に向けて延在していることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記スリットは、間隔をあけて2本形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装箱。
  4. 2本の前記スリットのうち、一方の前記スリットの先端から他方の前記スリットの先端にかけて、折り曲げ誘導線が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の包装箱。
  5. 前記嵌合孔は、前記胴部から前記フラップに亘って形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の包装箱。
  6. 前記フラップは、隣り合う他のフラップの一部の上面に重ねられた基端部と、前記他のフラップの一部を巻き込んだ状態でその下面に重ねられた先端部と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の包装箱。
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