JP3230398U - 住宅 - Google Patents

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俊二 下村
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Abstract

【課題】建築基準法上容積率に算入される床面積、または不動産登記法上の床面積を拡大させることなく実用的な収納スペースを確保することができる住宅を提供する。【解決手段】住宅は、第1の構造材61と、第2の構造材62と、床下収納5とを備える。第1の構造材61は、住人が起居する住戸部分の一部を構成する。第2の構造材62は、第1の構造材61が設けられている領域以外の領域において第1の構造材61よりも上方に設けられスキップフロアを構成する。床下収納5は、第2の構造材62が設けられている領域であって第1の構造材61よりも低い位置に設けられる第3の構造材63を床とし、第2の構造材62を天井とする。【選択図】図3

Description

本考案の実施の形態は、住宅に関する。
住宅において、近年室内にいわゆるスキップフロアを設ける場合がある。このスキップフロアとは、床の一部に高低差を設けてその間を階段でつなぐものである。スキップフロアを設けることによって、例えば、室内を視覚的に広く見せることができる、或いは、使用可能な床面積を増やすことができる、といったメリットがある。そして、このスキップフロアは、戸建てだけではなく、マンション等の集合住宅においても採用されることがある。
特許第5279319号公報
しかしながら、一般的な階高を持つ集合住宅においてスキップフロアを設けるとなると、スキップフロアと天井との間の天井高がどうしても低くならざるを得ず、当該住戸に居住する者にとっては開放感がなく、圧迫感を覚えることになる。
また、スキップフロアを設けることを前提に階高を高く取ることとなると、集合住宅全体の高さが高くなってしまう。さらにスキップフロアによって、建築基準法上容積率に算入される床面積、または不動産登記法上の床面積が増加すると、スキップフロアを有さない住戸に比べて管理費が上がる、固定資産税が上がる等、金銭的な負担が増加することがあり得る。
本考案は上記課題を解決するためになされたものであり、本考案の目的は、建築基準法上容積率に算入される床面積、または不動産登記法上の床面積を拡大させることなく実用的な収納スペースを確保することができる住宅を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の考案に係る住宅は、第1の構造材と、第2の構造材と、床下収納とを備える。第1の構造材は、住人が起居する住戸部分の一部を構成する。第2の構造材は、第1の構造材が設けられている領域以外の領域において第1の構造材よりも上方に設けられスキップフロアを構成する。床下収納は、第2の構造材が設けられている領域であって第1の構造材よりも低い位置に設けられる第3の構造材を床とし、第2の構造材を天井とする。
また、上記課題を解決するために、請求項2に記載の考案に係る住宅は、床下収納には、スキップフロアから出入り可能な出入り口が設けられていることを特徴とする。
さらに、上記課題を解決するために、請求項3に記載の考案に係る住宅は、床下収納の少なくとも壁面は、吸湿性を備える素材で覆われていることを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項4に記載の考案に係る住宅において、床下収納の床は、第3の構造材に接して床材が設けられていることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、請求項5に記載の考案に係る住宅は、床下収納には、燈火類が設けられていることを特徴とする。
さらに、上記課題を解決するために、請求項6に記載の考案に係る住宅は、床下収納には、コンセントが設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の考案によれば、第2の構造材は、第1の構造材が設けられている領域以外の領域において第1の構造材よりも上方に設けられスキップフロアを構成する。すなわち、当該スキップフロアと天井との間における天井高を室内において必要とされる高さを確保した上で、第1の構造材の領域においては、より高い天井高を有する空間を作出することができる。そのため、スキップフロアを設けつつも、また、スキップフロアの下部を収納スペース(以下、この収納スペースを適宜「床下収納」と表す)とすることができる。
また、床下収納は、第2の構造材が設けられている領域であって第1の構造材よりも低い位置に設けられる第3の構造材を床とし、第2の構造材を天井としている。床下収納をこのような構造とすることで、住人が床下収納を立って移動することはできないもののある程度の高さを確保することができるため、様々な物を収納することができる空間とすることができる。それ故、実用的な収納スペースを確保することができる。一方で床下収納の高さをこのような高さに制限すること等によって、建築基準法上の容積率に算入される床面積を拡大させないこととしている。
請求項2に記載の考案によれば、床下収納には、スキップフロアから出入り可能な出入り口が設けられている。このように床下収納へのアクセスを床下収納の上部から行うことができるため、例えば、第1の構造材からなる床面とスキップフロアとをつなぐ壁面からのアクセスとは異なり、より床下収納にアプローチしやすくなる。
請求項3に記載の考案によれば、床下収納の少なくとも壁面は、吸湿性を備える素材で覆われている。床下収納はその構造上、通気口等が設けられていたとしても一般的に居室内に比べて通気性が悪化し湿気がこもることが考えられる。そこで、本考案の実施の形態における床下収納においては、少なくともその壁面を吸湿性を備える素材で構成する。このような素材を採用することで、床下収納内の湿度を低下させ床下収納に収納された物を湿気から守ることができる。
請求項4に記載の考案によれば、床下収納の床は、第3の構造材に接して床材が設けられている。すなわち、スキップフロアの下部を床下収納としたとしても居住者がその内部を立って動くことができる程度の高さが確保できるわけではない。そのため床下収納における床は、第3の構造材に直接床材を敷くこととした。これにより、床下収納内における高さが確保される。
請求項5及び請求項6に記載の考案によれば、床下収納には、床下収納を利用する際に用いることができる、燈火類、コンセントといった設備が設けられる。これらの設備が設けられていることによって、床下収納の使い勝手をより高めることができる。
実施の形態における住宅を正面から示す立面図である。 実施の形態における床下収納を備える住戸を示す平面図である。 図2における平面図において、A−A線で切断して示す断面図である。 図2における平面図において、B−B線で切断して示す断面図である。
以下、実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、実施の形態における住宅1を正面から示す立面図である。ここで住宅1の正面とは、住宅1に設けられている各住戸部分(以下、単に「住戸」と表す。)へアクセスするために住人や訪問者が利用する共通の玄関11を備えている面を示している。なお、以下では、住宅の一例として、集合住宅を例に挙げて説明する。
図1に示すように、住宅1は、例えば12階にわたって住戸が設けられている多層建の集合住宅である。本考案の実施の形態における住宅1における1階部分には、上述した共通の玄関11の他、その左側にはラウンジ12が設けられている。一方、共通の玄関11に向かって右側には、共通の玄関11との間に集会室13を挟みの5つの住戸14が設けられている。
なおここでは、1階部分の住戸については、まとめて同じ符号を振っている。また、1階部分における玄関11や住戸14等の配置については自由に配置することができる。さらに、ラウンジ12や集会室13を設けるか否か、或いは、その他の設備を設けるか否かについても同様に自由である。
また、本考案の実施の形態における住宅1では、上述した1階と12階を除き各階に8戸の住戸が設けられている。また、12階には4つの住戸が設けられている。各階にいくつの戸数を設けるか、それぞれの住戸における間取りをどのように配置するか等については、自由に設計することができる。
ここで本考案の実施の形態における住宅1では、3階の各住戸3に床下収納を設けている。そこで以下では、3階に設けられる1つの住戸30を例に挙げて説明する。なお、3階の各住戸をまとめて説明する場合には適宜住戸3と表す。
図2は、実施の形態における床下収納を備える住戸30を示す平面図である。すなわち、当該住戸30は、住宅1の3階に8戸設けられている住戸3のうちの1戸である。当該住戸30における間取りは、住戸の奥行き方向両端に玄関31とバルコニー32が設けられている。このうち、玄関31は、図2においては図示されていない3階各戸をつなぐ外部廊下に面している。また、バルコニー32は、図1の立面図に示されている通り、住宅1の正面に面している。
そして、玄関31に立ってバルコニー32方向を見た場合に、左側に第1の居室33、廊下を挟んだ第1の居室33の右側に第2の居室34が設けられている。第1の居室33のバルコニー32側には、キッチン35が設けられており、キッチン35に対面するように第1のリビングダイニング36が設けられている。
キッチン35と第1のリビングダイニング36の廊下を挟んだ右側には、トイレ37、浴室38、及び洗面所(パウダールーム)39が配置されている。さらに、第1のリビングダイニング36及び洗面所39とバルコニー32との間には、第2のリビングダイニング40が設けられている。
なお、住戸3内の間取りについては、図2に示す間取りに限られるわけではなく、その他の間取りとされていても良い。また、図2に示す住戸3の両隣には、同じような住戸3が配置されているが、図2に示す間取りと同じであっても別の間取りであっても良い。
そして、本考案の実施の形態における住戸3では、第2のリビングダイニング40を除く、玄関31、第1の居室33、第2の居室34、キッチン35、第1のリビングダイニング36、トイレ37、浴室38、洗面所39がスキップフロアとされている。そのため、当該スキップフロアは、第2のリビングダイニング40よりも高い位置に配置されている。また、スキップフロアと第2のリビングダイニング40とは、階段41でつながっている。
住戸3ではこのような構造を採用していることから、第2のリビングダイニング40においては、第1のリビングダイニング36よりも高い天井高を有することになるため、非常に大きな開放感を得ることができる。一方で第1のリビングダイニング36は第2のリビングダイニング40に比べれば天井高は低くなるが、それでも一般的な住居における天井高を備えていることから、第1のリビングダイニング36を含むスキップフロアにおいても閉塞感はない。
このようにスキップフロアが設けられていることから、住戸3では、図2の平面図において網掛けで示されている領域に、床下収納5が設けられている。当該床下収納5の面積は、本考案の実施の形態における住戸3では専有面積の半分以下とされている。
図2に示す床下収納5は、床下開口ハッチ51,51(以下、適宜まとめて「床下開口ハッチ51」と表す。)を備えている。当該床下開口ハッチ51は、スキップフロアから床下収納5に出入りする際に用いられる。
また、第1のリビングダイニング36及び第2の居室34に置かれる机や椅子、或いは、ベッドといった家具の大きさ、配置にもよるが、例えば、これらの家具を第1のリビングダイニング36や第2の居室34に置いたとしても各床下開口ハッチ51に被ることはなく、これらの家具があっても床下開口ハッチ51の開閉ができるように床下開口ハッチ51の配置、大きさが決められている。
またスキップフロアと床下収納5との間の出入りの方法についても自由に選択することができる。本考案の実施の形態では、床下収納5の床下開口ハッチ51下に階段が設けられており、床下開口ハッチ51を開き階段を利用することでスキップフロアと床下収納5とを行き来することができる。
図3は、図2における平面図において、A−A線で切断して示す断面図である。図面右側が図3には図示しない玄関31側、左側がバルコニー32側である。図3の断面図では、最も右側に3階の各戸をつなぐ外部廊下42が示されている。図3に示すA−A線断面図では、図面右側から外部廊下42、第1の居室33、キッチン35、第1のリビングダイニング36、第2のリビングダイニング40、及び、バルコニー32が示されている。
そして、外部廊下42から第1のリビングダイニング36までが概ね同じ高さとなっており、この高さに比べて第2のリビングダイニング40及びバルコニー32は一段下がった位置に配置されている。換言すれば、第2のリビングダイニング40及びバルコニー32の床面に対して、スキップフロアを構成する玄関31から第1のリビングダイニング36までの床面は、外部廊下42も含めて高い位置となるようにされている。
すなわち、第2のリビングダイニング40は、第1の構造材61上に設けられており、住人が起居する住戸部分の一部を構成する。第2の構造材62は、第1の構造材61が設けられている領域以外の領域において第1の構造材61よりも上方に設けられスキップフロアを構成する。なお、第2のリビングダイニング40及びスキップフロアとなる第1のリビングダイニング36等は、構造材の上に別途床を張って二重床としている。
床下収納5は、上述したように、スキップフロアとされている領域の下部に設けられている。従って、床下収納5は、第2の構造材62の下面をその天井52としている。一方、その床面53は、第1の構造材61よりも低い位置に設けられる第3の構造材63上に設けられている。
このように本考案の実施の形態における住戸3においては、第1の構造材61よりも高い位置にスキップフロアの基礎となる第2の構造材62を配置し、一方で第1の構造材61よりも低い位置に第3の構造材63を配置している。そして、第3の構造材63を床面とし、第2の構造材62を天井とする床下収納5を設けている。これにより、第1の構造材61を床として単にスキップフロアの床下を収納スペースとするよりも広い収納スペースを確保することができる。また、第1の構造材61よりも低い位置に設けられる第3の構造材63を床面とすることでより高い天井高を確保することができる。
また、特に本考案の実施の形態に示す住宅1のように小梁を設けない場合には、床下収納5の床面53に小梁が突出することを回避し、より広い領域においてフラットな床面53を実現することができる。また、これにより床下収納5において実用的な天井高を確保することができる。
さらに、床面53は床下収納5内における天井高を確保するべく、第2のリビングダイニング40等のように二重床とはせず、第3の構造材63の上面に直接床材を張り床面53としている。
なお、当該床面53を構成する床材としては、例えば、防音性、施工性に優れる床材を採用することができる。前者は、床下収納5を利用する際の階下の住戸への防音を考慮したものである。一方後者は、床下収納5においては天井高が限られるため住戸3内における他の箇所よりも施工が困難となりやすい。そのため、床下収納5の床面の施工をより簡便、確実に行うために施工性を求めたものである。
また、床下収納5を利用する際の利便性を考慮して、傷つきにくく、床下収納5に収納した物を移動させやすい(滑らせやすい)床材を採用することも可能である。
さらに、床下収納5は、利用時を除いて床下開口ハッチ51が開けられることがないため、その内部における空気は入れ替わりにくい。図3にも通気口54が設けられているが、それでも住戸3内における他の領域に比して通気性は悪いと言える。そのためどうしても床下収納5に湿気がこもることになり、収納物に対しても決して良くないものと考えられる。
そこで、床下収納5の壁面55には、吸湿性を備える素材を採用している。当該素材としては、吸湿性、或いは、調湿性を備えた素材であれば、例えば珪藻土といった、様々な素材を採用することができる。また、ここでは少なくともその壁面55に吸湿性を備える素材を採用しているが、壁面55に限らず、天井52や床53にも採用しても良い。
また、床面53や壁面55等に用いられる素材は、より薄い素材が好適に用いられる。素材の厚みが厚くなってしまうと、それだけ床下収納5の容積を減らすことになってしまうからである。
また、床下収納5内には、内部を照らすための燈火類56が設けられている。当該燈火類56については、直接照明でも間接照明でも良く、設けられている場所も天井52、壁面55のいずれを問わない。さらに併せて、コンセント57も設けられている。コンセント57の配置位置についても燈火類56同様、天井52、壁面55、或いは、床面53のいずれであっても良い。
図4は、図2における平面図において、B−B線で切断して示す断面図である。図面右側が外部廊下42側、左側がバルコニー32側である。図4に示すB−B線断面図では、図面右側から外部廊下42、第2の居室34、浴室38、洗面所39、第2のリビングダイニング40、及び、バルコニー32が示されている。
そして、外部廊下42から洗面所39までの床面が概ね同じ高さとなっており、この高さに比べて第2のリビングダイニング40及びバルコニー32は一段下がった位置に配置されているのは上述した通りである。但し、図3に示すA−A線断面図に示される場合と異なり、図4に示すように、浴室38及び洗面所39を支える第4の構造材64の高さは、同じスキップフロア構成する第2の居室34を支える第2の構造材62の高さよりも低く構成されている。
換言すれば、第1の構造材61を基準とすると、第4の構造材64の高さは、第1の構造材61よりも高く、第2の構造材62よりも低い。そして、当該第4の構造材64は、トイレ37、浴室38、及び、洗面所39が配置される領域に設けられており、床下収納5の領域とは干渉しない。
このような構造を採用することにより、例えば浴室38から水漏れがあったとしても漏れた水が第4の構造材64の高さと第2の構造材62の高さとの差を乗り越えない限り床下収納5の領域に水が入り込むことがない。従って、水漏れから床下収納5を守ることができ、床下収納5に対する水漏れの影響を最小限に抑えることができる。
このように本考案の実施の形態においては、スキップフロアを構成する玄関31、第1の居室33、第2の居室34、キッチン35、第1のリビングダイニング36、トイレ37、浴室38、洗面所39の中でも、第2の構造材62に支えられている領域と第4の構造材64に支えられている領域とが存在する。
但し、スキップフロアにおける床面の高さはいずれの領域でも同じである。これは、第4の構造材64から床面までの高さを調整して、第2の構造材62から床面までの高さと等しくしているからである。従って、スキップフロアの全ての領域はいずれも二重床でありその高さは同じであるが、構造材から床面までの高さは、第2の構造材62の領域と第4の構造材64の領域とで異なる。
バルコニー32は、住戸30の居住領域と住宅1の外部との境界に設けられている。バルコニー32は、隣接住戸との境界に設けられているついたて321と、バルコニー32からの物等の落下を防止するために設けられている手すり322と、を備えている。また、床323は、第2のリビングダイニング40との境界付近は第1の構造材61上面と略同じ高さであり、外部に向かって水勾配が付けられている。
さらに、バルコニー32の上部には住戸3から外側に向けて開口を有する、略コの字に形成されたコーニス324が設けられている。このようにバルコニー32の上部にコーニス324を設けることができるのは、上述したようにバルコニー32の床323が第1の構造材61に支えられていることから、第2のリビングダイニング40と同じ天井高を確保できたことに起因する。
当該コーニス324は、住戸3の単手方向にわたってバルコニー32上部に設けられており、隣り合う住戸3も含めて、住宅1の3階に設けられている8戸の住戸3を貫くように設けられている。すなわち、図1の住宅1の立面図において示されているように、3階の住戸3の全てのバルコニー32をつなげるようにコーニス324が設けられている。
さらに当該コーニス324には、照明器具325が設置されている。そして、この照明器具325は、各住戸3のコーニス324全てに設けられている。従って、当該照明器具325が点灯されると、住宅1を外側から見たときに、3階と4階との間の外壁部分において照明器具325の光が帯状に見えることになる。
このようにバルコニー32上部にコーニス324を設けることによって、例えば、住宅1の外観にアクセントを設けることができる。これは上述したように、住戸3内にスキップフロアを設けるために他の階層よりも高い階高を有することになったために当該コーニス324を設けることができ、また、住宅1の外観装飾の幅が広げることができる。そして、このように特徴的な外観創出により、より商品性の高い住宅を提供することができる。
以上説明した少なくとも1つの実施の形態によれば、床面積を拡大させることなく実用的な収納スペースを確保することができる住宅を提供することができる。
また、これまで説明してきた構造を採用することで上述したような床下収納を設けることができるだけではなく、バルコニー上部にコーニスを設け、その内部に照明器具を配置する等、階高を生かして外観装飾に幅を持たせることができる。
本考案のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、考案の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、考案の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。例えば、これまでは集合住宅を例に挙げて説明してきたが、上述した構造は一戸建てにおいても適用することができる。これらの実施形態やその変形は、考案の範囲や要旨に含まれると同様に、実用新案請求の範囲に記載された考案とその均等の範囲に含まれる。
1 住宅
11 共通の玄関
12 ラウンジ
13 集会室
14 (1階の)住戸
3 (3階の)住戸
30 住戸
31 玄関
32 バルコニー
321 ついたて
322 手すり
323 床
324 コーニス
325 照明器具
33 第1の居室
34 第2の居室
35 キッチン
36 第1のリビングダイニング
37 トイレ
38 浴室
39 洗面所
40 第2のリビングダイニング
41 階段
42 外部廊下
5 床下収納
51 床下開口ハッチ
52 天井
53 床面
54 通気口
55 壁面
56 燈火類
57 コンセント
61 第1の構造材
62 第2の構造材
63 第3の構造材
64 第4の構造材

Claims (6)

  1. 住人が起居する住戸部分の一部を構成する第1の構造材と、
    前記第1の構造材が設けられている領域以外の領域において前記第1の構造材よりも上方に設けられスキップフロアを構成する第2の構造材と、
    前記第2の構造材が設けられている領域であって前記第1の構造材よりも低い位置に設けられる第3の構造材を床とし、前記第2の構造材を天井とする床下収納と、
    を備えることを特徴とする住宅。
  2. 前記床下収納には、前記スキップフロアから出入り可能な出入り口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の住宅。
  3. 前記床下収納の少なくとも壁面は、吸湿性を備える素材で覆われていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の住宅。
  4. 前記床下収納の床は、前記第3の構造材に接して床材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の住宅。
  5. 前記床下収納には、燈火類が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の住宅。
  6. 前記床下収納には、コンセントが設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の住宅。
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