JP3230131B2 - 回動レバーの支持構造 - Google Patents

回動レバーの支持構造

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JP3230131B2 JP32721294A JP32721294A JP3230131B2 JP 3230131 B2 JP3230131 B2 JP 3230131B2 JP 32721294 A JP32721294 A JP 32721294A JP 32721294 A JP32721294 A JP 32721294A JP 3230131 B2 JP3230131 B2 JP 3230131B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二・三輪車や三・
四輪バギー車,自動車等のブレーキやクラッチを運転者
の握り操作で作動する操作レバーや、同じくこれらのブ
レーキやクラッチを踏み操作で作動する操作ペダルのペ
ダルレバーを始め、各種の回動レバーを一対のレバーホ
ルダにピボットを用いて軸支する回動レバーの支持構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車等のブレーキやクラッチを作
動する操作レバーの一般的な支持構造として、例えば実
公平3−57591号公報に示されるものがある。この
支持構造は、液圧マスタシリンダのシリンダボディから
略水平方向に突出する2枚の平行なレバーホルダの間に
操作レバーの取付け基部を差し込み、該取付け基部と上
側のレバーホルダとにピボットを挿通し、ピボット先端
のおねじを下側のレバーホルダと固定ナットとに螺着し
て、操作レバーを回動可能に軸支している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構成にあっ
ては、ピボット先端のおねじを下側のレバーホルダへ一
旦螺着したのち、更に下側のレバーホルダの下面へ突出
させたピボットのおねじに固定ナットを螺着するという
二度のねじ止めを要するものであり、しかもねじ止め自
体が時間のかかるものであり、組付け作業が繁雑で手間
のかかるものとなっていた。また、下側のレバーホルダ
には、精度の高いリーマ加工やタップ立てによってめね
じ孔を形成しなければならないから、加工性やコストの
面でも不利であった。
【0004】そこで本発明は、回動レバーの組付けに時
間のかかるねじ止めを廃止して、回動レバーをレバーホ
ルダへワンタッチで簡単に組付けできるようにし、しか
も回動レバーの組付け状態を確実に保持することのでき
る回動レバーの支持構造を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するため、2枚の平行なレバーホルダの間に、回動
レバーの取付け基部を差し込み、該取付け基部と双方の
レバーホルダとにピボットを挿通して、前記回動レバー
を回動可能に軸支する回動レバーの支持構造において、
前記ピボットを、前記取付け基部の回動孔内部で内外に
嵌合される筒状部と、各筒状部の底壁から外方へ突出す
る軸部とを備えた一対のピボット部材で構成し、両筒状
部の底壁間につる巻きばねを縮設して両ピボット部材を
伸長方向へ弾発し、各ピボット部材の軸部を前記レバー
ホルダのピボット孔に突出嵌合すると共に、一方のピボ
ット部材の筒状部に係合突部を設け、他方のピボット部
材の筒状部には、前記ピボットの組付け時に前記一方の
ピボット部材の係合突部を収容し、両ピボット部材の縮
小方向の移動を許容して、それぞれの軸部を前記取付け
基部の回動孔内に収容する差し込み溝を、他方の筒状部
の先端面に開口して設け、前記つる巻きばねの両端部を
前記双方のピボット部材に係止して、該つる巻きばねの
トーション力にて、前記一方のピボット部材の係合突部
と前記他方のピボット部材の差し込み溝とを周方向へ偏
位せしめたことを特徴としている。
【0006】
【作用】ピボットは、レバーホルダへ組付けする前の回
動レバーに、ピボット部材の筒状部を内外に嵌合して回
動孔に差し込まれる。この差し込み状態では、ピボット
部材の軸部が、つる巻きばねの弾発力によって回動レバ
ーの回動孔から突出し、また双方のピボット部材が、つ
る巻きばねのトーション力によって周方向へ逆向きに付
勢され、係合突部と差し込み溝とが周方向に偏位した状
態にある。
【0007】上述の回動レバーをレバーホルダへ組付け
する場合には、双方のピボット部材をつる巻きばねのト
ーション力に抗して回動し、一方のピボット部材の係合
突部と他方のピボット部材の差し込み溝とを位置合わせ
したのち、ピボット部材をつる巻きばねの弾発力に抗し
て圧縮方向へ押圧しながら、係合突部を差し込み溝に挿
入して行き、各ピボット部材の軸部を回動レバーの回動
孔に収容した状態で、回動レバーを両レバーホルダの間
へ差し込んで行く。
【0008】そして、ピボット部材の軸部がレバーホル
ダのピボット孔に位置合わせされると、レバーホルダに
よる押圧を解除されたピボット部材がつる巻きばねの弾
発力によって伸長方向へ移動し、各ピボット部材の軸部
がレバーホルダのピボット孔に突出嵌合する。また、こ
れと同時に係合突部が差し込み溝を抜け出し、双方のピ
ボット部材がつる巻きばねのトーション力で互いに逆方
向へ回動して、係合突部と差し込み溝とが周方向に偏位
し、回動レバーがレバーホルダに回動可能に軸支され
る。
【0009】回動レバーの組付け状態では、一方のピボ
ット部材の係合突部が、つる巻きばねのトーション力に
よって、他方のピボット部材の差し込み溝から周方向へ
偏位しているため、レバーホルダのピボット孔に突出嵌
合するピボット部材の軸部に外力が作用することがあっ
ても、一方のピボット部材の係合突部が他方のピボット
部材の筒状部と当接するので、ピボット部材の縮小の移
動が規制される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の回動レバーを、自動二輪車等
のバーハンドル車両のフロントディスクブレーキ用のブ
レーキレバーに適用した一実施例を、図1乃至図4に基
づいて説明する。バーハンドル車両の車体前部で前輪を
操舵するハンドルバー1には、右端のアクセルグリップ
2の内側位置に、液圧マスタシリンダ装置3が取付けら
れている。この液圧マスタシリンダ装置3は、ハンドル
バー1を包持する車体取付け腕4aとブラケット5とを
固定ボルト6で連結して、ハンドルバー1の車体前部側
に配設される液圧マスタシリンダ4と、取付け基部7a
を液圧マスタシリンダ4のレバーホルダ4b,4cに挟
んで、ピボット8にて回動可能に軸着されるブレーキレ
バー7とからなっており、ブレーキレバー7を握り操作
すると、ブレーキレバー7の作用腕7bが液圧マスタシ
リンダ4のピストン9を内方へ押動して、液圧マスタシ
リンダ4内の作動液を昇圧し、この昇圧作動液を、前輪
に近接配置されたフロントディスクブレーキへ供給して
液圧作動することにより、前輪の制動を行なうようにな
っている。
【0011】上記レバーホルダ4b,4cは、液圧マス
タシリンダ4の前部右側から上下に、ブレーキレバー7
の取付け基部7aの厚さと略等しい間隔を置いて略水平
方向へ突設されており、両レバーホルダ4b,4cに
は、小径のピボット孔10,10が同軸上に穿設され、
内面外周縁にテーパ状のガイド面11,11が対向して
設けられている。
【0012】ブレーキレバー7は、上述の取付け基部7
a及び作用腕7bと、アクセルグリップ2の車体前方側
へ延びる握り部7cと、取付け基部7aから液圧マスタ
シリンダ4の車体前部側へ突出するブレーキスイッチ作
動片7dとからなっている。取付け基部7aには、他の
作用腕7bや握り部7cよりも厚みを持たせており、そ
の内部には、取付け基部7aの上面に開口する大径回動
孔12aと、同じく取付け基部7aの下面に開口する小
径回動孔12bとが連設されている大径回動孔12a
は、レバーホルダ4b,4cのピボット孔10よりも大
径で、取付け基部7aの厚さの殆どを占有して形成さ
れ、また小径回動孔12bは、大径回動孔12aの下端
に残されたフランジ12cの中央に、ピボット孔10と
同径に穿設されており、これら回動孔12a,12bに
ピボット8が組付けされている。
【0013】上記ピボット8は、ブレーキレバー7の大
径回動孔12aの内部で内外に嵌合される筒状部13
a,14aと、各筒状部13a,14aの底壁13b,
14bから外方へ突出して、レバーホルダ4b,4cの
ピボット孔10,10に突出嵌合される軸部13c,1
4cとを備えた上下一対のピボット部材13,14にて
構成されている。
【0014】上ピボット部材13の筒状部13aは、下
ピボット部材14の筒状部14aよりも大径に形成さ
れ、且つ筒状部14aと内外に嵌合した際に、筒状部1
4aの略全長を収容できる長さを持っている。また、上
ピボット部材13の筒状部13aには、係止段部13d
と該係止段部13dの一側部に連続して、底壁13b方
向へ延びる差し込み溝13eとが、筒状部13aの先端
面に開口して設けられており、下ピボット部材14の筒
状部14aには、係止段部13dと差し込み溝13eと
に係脱する係合突部14dが外方へ向けて突設されてい
る。軸部13c,14cの端面には工具掛け溝13f,
14eが形成されており、該溝13f,14eにドライ
バ等の工具を差し込んで、ピボット部材13,14のそ
れぞれを回動できるようになっている。
【0015】筒状部13a,14aの底壁13b,14
bの間には、つる巻きばね15が縮設され、双方のピボ
ット部材13,14を伸長方向へ弾発している。ピボッ
ト8は、レバーホルダ4b,4cに組付け前のブレーキ
レバー7に、ピボット部材13,14の筒状部13a,
14aを内外に嵌合して大径回動孔12aに差し込み、
下ピボット部材14の底壁14bをフランジ12cに支
承させ、上ピボット部材13をつる巻きばね15の弾発
力に抗して押し込みながら、その底壁13bを大径回動
孔12aの開口部に係着したサークリップ16で抜け止
めし、軸部13c,14cを回動孔12a,12bから
突出させて、ブレーキレバー7に予め装着される。
【0016】またつる巻きばね15は、両端部15a,
15bをピボット部材13,14の底壁13b,14b
に係止していて、双方のピボット部材13,14を、つ
る巻きばね15のトーション力にて周方向へ互いに逆向
きに付勢しており、更にピボット部材13,14の回動
量を係止段部13dと係合突部14dとの当接によって
規制している。係止段部13dと係合突部14dとが周
方向に当接した上述の状態では、係合突部14dと差し
込み溝13eとが周方向へ偏位しており、回動孔12
a,12bから突出するピボット部材13,14の軸部
13c,14cに押し込み方向の外力が作用すると、係
止段部13dと係合突部14dとが軸方向に当接して、
ピボット部材13,14の縮小方向の移動が規制される
ようになっている。
【0017】ピボット8を装着したブレーキレバー7
は、ピボット部材13,14をつる巻きばね15のトー
ション力に抗して回動し、上ピボット部材13の差し込
み溝13eと下ピボット部材14の係合突部14dとを
位置合わせしたのち、ピボット部材13,14をつる巻
きばね15の弾発力に抗して圧縮方向へ押圧しながら係
合突部14dを差し込み溝13eに挿通して行き、ピボ
ット部材13,14の軸部13c,14cを双方の回動
孔12a,12b内に収容した状態で、ブレーキレバー
7をレバーホルダ4b,4cの間へ差し込んで行く。
【0018】そして、ピボット部材13,14の軸部1
3c,14cがレバーホルダ4b,4cのピボット孔1
0,10に位置合わせされると、レバーホルダ4b,4
cによる押圧を解除されたピボット部材13,14がつ
る巻きばね15の弾発力によって伸長方向へ移動し、軸
部13c,14cがレバーホルダ4b,4cのピボット
孔10,10に突出嵌合し、ブレーキレバー7がレバー
ホルダ4b,4cに回動可能に組付けされる。また係合
突部14dは、ピボット部材13,14の伸長方向への
移動によって差し込み溝13eから抜け出し、双方のピ
ボット部材13,14がつる巻きばね15のトーション
力で周方向へ逆向きに回動し、係止段部13dと係合突
部14dとの当接によってピボット部材13,14の回
動が停止して、係合突部14dと差し込み溝13eとが
周方向に偏位する(図1,図2)。
【0019】ブレーキレバー7の組付け状態では、下ピ
ボット部材14の係合突部14dが、つる巻きばね15
のトーション力によって、上ピボット部材13の差し込
み溝13eから周方向へ偏位しているため、レバーホル
ダ4b,4cのピボット孔10,10に突出嵌合する軸
部13c,14cに外力が押し込み力として作用した場
合に、係合突部14dが係止段部13dと軸方向に当接
して、ピボット部材13,14の縮小方向の移動が規制
されるようになっている。
【0020】本実施例は、ピボット8の双方のピボット
部材13,14を縮小方向に押動しながら、ブレーキレ
バー7の取付け基部7aをレバーホルダ4b,4cの間
に差し込んで、ピボット部材13,14の軸部13c,
14cをレバーホルダ4b,4cのピボット孔10,1
0に位置合わせするだけで、ブレーキレバー7を軸支す
ることができ、ピボットを二重にねじ止めしていた従来
構造のものと較べると、組付け作業が短時間で簡便に行
なえるばかりか、精度の高いリーマ加工やタップ立てが
不要となるので、加工性と経済性効果が頗る高いものと
なる。
【0021】また、ピボット部材13,14の軸部13
c,14cを押し込んだだけではピボット8が外れるよ
うなことはなく、若しブレーキレバー7を作為的に取外
す場合にも、双方の工具掛け溝13f,14eに外し工
具を差し入れて、双方のピボット部材13,14をつる
巻きばね15のトーション力に抗して回動し、更にピボ
ット部材13,14を縮小方向へ押し込まなければ、ブ
レーキレバー7の取外しは到底不可能であるから、ブレ
ーキレバー7の組付けが簡便であるにも拘らず、支軸構
造としての信頼性が高い。更に、このような抜け止め構
造により、つる巻きばね15の弾発力は小さなものでよ
くなり、ブレーキレバー7を組付けする際にピボット部
材13,14を押し込む力が僅かで済むので、組付け性
を一層向上することができる。
【0022】また、ブレーキレバー7の大径回動孔12
a内でピボット部材13,14の筒状部13a,14a
を内外に重合させるので、大径回動孔12aと外側の筒
状部13aとを上下の長い面積で接触させることができ
るようになり、ブレーキレバー7の傾きやガタ付きを極
力小さく抑えることができる。
【0023】本実施例の係止段部13dと係合突部14
dは、図1及び図2に示す軸方向の当接位置で、つる巻
きばね15のトーション力が消滅するように設定しても
よい。図5は、このような技術思想を応用した他の実施
例を示し、上述の実施例で用いた上ピボット部材の係止
段部を省略した構造となっている。
【0024】軸部13c,14cをレバーホルダ4b,
4cのピボット孔10,10へ突出嵌合した際のピボッ
ト部材13,14は、つる巻きばね15のトーション力
によって周方向へ逆向きに回動し、つる巻きばね15の
トーション力が消滅した状態で、差し込み溝13eと係
合突部14dが周方向へ偏位していて、係合突部14d
が、上ピボット部材13の筒状部13aの先端部からや
や下方に離れた任意の位置に停止している。
【0025】本実施例では、つる巻きばね15のトーシ
ョン力に付勢されるピボット部材13,14の回動量を
積極的に規制しないが、トーション力の消滅でピボット
部材13,14が任意の位置に停止した状態では、差し
込み溝13eと係合突部14dが周方向へ偏位している
ため、外力に対するピボット8の抜け防止効果やブレー
キレバー7を取外すための手段及び効果は、前述の実施
例と同様である。
【0026】尚、両実施例では、組付け前のブレーキレ
バーに予めピボットを装着するために、ブレーキレバー
の回動孔を大径と小径の二段構成とし、小径回動孔外側
のフランジと大径回動孔の開口部に係着されるサークリ
ップとでピボットを抜け止めしたが、回動孔をストレー
トに形成して、回動孔の双方の開口部にサークリップを
係着してピボットを抜け止めしたり、或いはピボットを
単にストレートの回動孔に差し込むだけの構造としても
差支えない。
【0027】また、係止段部を外側の筒状部から内側へ
突出して設けたり、係止段部と係合突部とを、内外の筒
状部に上述の実施例とは逆の関係に設けてもよく、更に
係止段部と係合突部とを複数組設定することもできる。
また本発明は、車両のブレーキレバーやクラッチレバ
ー、或いはブレーキペダルやクラッチペダルのペダルレ
バーのほか、クランクレバーやリンクレバー等の他の各
種回動レバーの支持構造して、幅広く適用が可能であ
る。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、ブレー
キレバーの取付け基部の回動孔内部で内外に嵌合される
筒状部と、各筒状部の底壁から外方へ突出する軸部とを
備えた一対のピボット部材でピボットを構成し、両筒状
部の底壁間につる巻きばねを縮設して両ピボット部材を
伸長方向へ弾発し、各ピボット部材の軸部をレバーホル
ダのピボット孔に突出嵌合すると共に、一方のピボット
部材の筒状部に係合突部を設け、他方のピボット部材の
筒状部には、前記ピボットの組付け時に前記一方のピボ
ット部材の係合突部を収容し、両ピボット部材の縮小方
向の移動を許容して、それぞれの軸部を前記取付け基部
の回動孔内に収容する差し込み溝を、他方の筒状部の先
端面に開口して設け、前記つる巻きばねの両端部を前記
双方のピボット部材に係止して、該つる巻きばねのトー
ション力にて、前記一方のピボット部材の係合突部と前
記他方のピボット部材の差し込み溝とを周方向へ偏位し
たことにより、回動レバーの取付け基部をレバーホルダ
の間に差し込んで、ピボット部材の軸部をレバーホルダ
のピボット孔に位置合わせするだけで、回動レバーの組
付けを行なうことができ、ピボットを二重にねじ止めし
ていた従来構造のものと較べると、組付け作業が短時間
で極めて簡便に行なえるばかりか、精度の高いリーマ加
工やタップ立てが不要となるので、加工性と経済性効果
が頗る高いものとなる。
【0029】また、ピボット部材の軸部を押し込んだだ
けではピボットが外れるようなことはなく、回動レバー
を作為的に取外す場合にも、双方のピボット部材をつる
巻きばねのトーション力に抗して回動し、更にピボット
部材を縮小方向へ押し込まなければ取外しはできないか
ら、組付けが簡便であるにも拘らず、回動レバーの支軸
構造としての信頼性が高い。更に、このような抜け止め
構造により、つる巻きばねの弾発力は小さなものでよく
なり、回動レバーを組付けする際にピボット部材を押し
込む力が僅かで済むので、組付け性を一層向上すること
ができる。
【0030】また、回動レバーの回動孔内でピボット部
材の筒状部を内外に重合させるので、回動孔と外側の筒
状部とを長い面積で接触させることができるようにな
り、回動レバーをよく保持して回動レバーの傾きやガタ
付きを極力小さく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部断面図
【図2】図3のII−II断面図
【図3】本発明をバーハンドル車両のフロントディスク
ブレーキに適用した一実施例を示す液圧マスタシリンダ
装置の平面図
【図4】本発明の一実施例に用いたピボットとつる巻き
ばねの分解斜視図
【図5】本発明の他の実施例を示す要部断面図
【符号の説明】
1…ハンドルバー 2…アクセルグリップ 3…液圧マスタシリンダ装置 4…液圧マスタシリンダ 4b,4c…液圧マスタシリンダ4と一体のレバーホル
ダ 7…ブレーキレバー 7a…ブレーキレバー7の取付け基部 7b…ブレーキレバー7の作用腕 7c…ブレーキレバー7の握り部 8…ピボット 10…ピボット孔 11…ガイド面 12a…大径回動孔 12b…小径回動孔 12c…フランジ 13…上ピボット部材 14…下ピボット部材 13a,14a…ピボット部材13,14の筒状部 13b,14b…筒状部13a,14aの底壁 13c,14c…ピボット部材13,14の軸部 13d…ピボット部材13の係止段部 13e…ピボット部材13の差し込み溝 13f,14e…ピボット部材13,14の工具掛け溝 14d…ピボット部材14の係合突部 15…つる巻きばね 15a,15b…つる巻きばね15の端部 16…サークリップ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の平行なレバーホルダの間に、回動
    レバーの取付け基部を差し込み、該取付け基部と双方の
    レバーホルダとにピボットを挿通して、前記回動レバー
    を回動可能に軸支する回動レバーの支持構造において、
    前記ピボットを、前記取付け基部の回動孔内部で内外に
    嵌合される筒状部と、各筒状部の底壁から外方へ突出す
    る軸部とを備えた一対のピボット部材で構成し、両筒状
    部の底壁間につる巻きばねを縮設して両ピボット部材を
    伸長方向へ弾発し、各ピボット部材の軸部を前記レバー
    ホルダのピボット孔に突出嵌合すると共に、一方のピボ
    ット部材の筒状部に係合突部を設け、他方のピボット部
    材の筒状部には、前記ピボットの組付け時に前記一方の
    ピボット部材の係合突部を収容し、両ピボット部材の縮
    小方向の移動を許容して、それぞれの軸部を前記取付け
    基部の回動孔内に収容する差し込み溝を、他方の筒状部
    の先端面に開口して設け、前記つる巻きばねの両端部を
    前記双方のピボット部材に係止して、該つる巻きばねの
    トーション力にて、前記一方のピボット部材の係合突部
    と前記他方のピボット部材の差し込み溝とを周方向へ偏
    位せしめたことを特徴とする回動レバーの支持構造。
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