JP2001018876A - バーハンドル車両用操作レバーの握り代調整機構 - Google Patents

バーハンドル車両用操作レバーの握り代調整機構

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JP2001018876A
JP2001018876A JP19425699A JP19425699A JP2001018876A JP 2001018876 A JP2001018876 A JP 2001018876A JP 19425699 A JP19425699 A JP 19425699A JP 19425699 A JP19425699 A JP 19425699A JP 2001018876 A JP2001018876 A JP 2001018876A
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lever
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Hiroyuki Chiba
博之 千葉
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作レバーの握り代調整や操作レバーの交換
を、短時間の簡便な作業で行えるようにする。 【解決手段】 回動軸10と調整ボルト11,調整ナッ
ト18及びばね部材19とでレバー握り代調整機構20
を構成する。調整ボルト11に、回動軸10と調整ナッ
ト18とを弾接させるばね部材19を係脱可能に設け
る。ばね部材19の端部に、調整ボルト11に係合して
該調整ボルト11の回転を阻止する回転規制部19aを
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液圧マスタシリン
ダに発生させた液圧にて、自動二輪車や三・四輪バギー
車等のバーハンドル車両のクラッチやブレーキを作動す
る操作レバーに係り、詳しくは、操作レバーとハンドル
バーとの間の握り代を調整する握り代調整機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ブレーキやクラッチを、液圧マスタシリ
ンダで発生した液圧で作動するようにしたバーハンドル
車両にあっては、例えば特許第2816178号公報に
示されるように、レバー握り代調整機構を設けて、液圧
マスタシリンダに付設の操作レバーとハンドルバーとの
間の握り代を、ライダーの体格や好みに合わせて調整で
きるようにしたものが提案されている。
【0003】上述の先行技術は、操作レバーに回動可能
に設けられる円柱状の回動軸と、該回動軸を貫通して、
その先端を液圧マスタシリンダのシリンダ孔に内挿され
たピストンの後端に当接させて配設される調整ボルト
と、前記回動軸のピストン側で調整ボルトと螺合し、且
つ前記回動軸と当接して調整ボルトの回転を規制する調
整ナットと、回動軸の反ピストン側で該回動軸と調整ボ
ルトの後端に係着したサークリップとの間で調整ボルト
に螺合するロックナット、または回動軸とサークリップ
との間に縮設される圧縮コイルばねとで握り代調整機構
を構成しており、ピストン側の調整ナットを緩めて調整
ボルトを回転し、該調整ボルトの先端と回動軸との長さ
を変更することにより、操作レバーとハンドルバー間の
握り代を調整するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロック
ナットを用いた一方の握り代調整機構では、調整ボルト
にロックナットを工具による相当なトルクで押圧して緩
み止めする必要があり、または圧縮コイルばねを用いた
他方の握り代調整機構の場合も、調整ナットに回動軸を
通して圧縮コイルばねの弾発力が作用するため、この弾
発力に抗して調整ナットを工具で回転させなければなら
ない。さらにいずれの場合も、操作レバーの交換には調
整ボルト後端のサークリップを握り代調整とは別の工具
を用いて着脱しなければならないため、煩わしさは避け
られない。
【0005】そこで本発明は、操作レバーの握り代調整
や操作レバーの交換を、短時間の簡便な作業で行うこと
のできるバーハンドル車両用操作レバーの握り代調整機
構を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的に従って、請
求項1の発明では、車体前部のハンドルバーに取着され
た液圧マスタシリンダに操作レバーを回動可能に軸支
し、該操作レバーと前記ハンドルバーとの間の握り代を
調整する機構であって、該握り代調整機構は、前記操作
レバーに装着された回動軸と、該回動軸を貫通してその
先端を前記液圧マスタシリンダのシリンダ孔に内挿され
たピストンの後端に当接して設けられる調整ボルトと、
前記回動軸の前記ピストン側で調整ボルトと螺合し、該
調整ボルトとの相対回転により前記ピストンと回動軸間
の調整ボルトの長さを調整する調整ナットとを備えたバ
ーハンドル車両用操作レバーの握り代調整機構におい
て、前記調整ボルトに、前記回動軸と調整ナットとを弾
接させるばね部材を係脱可能に設け、該ばね部材の端部
に調整ボルトに係合して該調整ボルトの回転を阻止する
回転規制部を設ける。
【0007】また請求項2の発明では、請求項1の発明
において、調整ボルトの先端側をシリンダ孔の開口部に
係着手段を用いて揺動可能に抜け止めし、非作動位置の
操作レバーを外力にて握り操作と反対方向へ回動し得る
ようになすと共に、該操作レバーの外力による回動時
に、ばね部材の圧縮力または伸張力を緩衝力として操作
レバーに付与せしめる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の形態例を図面に基
づいて説明する。
【0009】図中、図1〜図7は本発明の第1形態例を
示し、図1は非作動状態の液圧マスタシリンダと操作レ
バーの断面平面図、図2はハンドルバーに取着した非作
動状態の液圧マスタシリンダと操作レバーの平面図、図
3はレバー握り代調整機構で握り代を調整した後の液圧
マスタシリンダと操作レバーの断面平面図、図4は液圧
マスタシリンダと反握り操作方向へ作動した操作レバー
の断面平面図、図5は操作レバーと握り代調整機構の分
解斜視図、図6は図1のVI−VI断面図、図7は図1
のVII−VII断面図である。
【0010】また、図8〜図13は本発明の第2形態例
を示し、図8は非作動状態の液圧マスタシリンダと操作
レバーの断面平面図、図9レバー握り代調整機構で握り
代を調整した後の液圧マスタシリンダと操作レバーの断
面平面図、図10は液圧マスタシリンダと反握り操作方
向へ作動した操作レバーの断面平面図、図11は操作レ
バーと握り代調整機構の分解斜視図、図12は図8のX
II−XII断面図、図13は図8のXIII−XII
I断面図である。
【0011】図1〜図7に示す第1形態例は、バーハン
ドル車両の車体前部で前輪を操向するハンドルバー1
に、前輪ブレーキ用のハンドブレーキ装置2が取付けら
れている。このハンドブレーキ装置2は、ライダーに握
り操作されるブレーキレバー3と、該ブレーキレバー3
の握り操作力を液圧に変換する液圧マスタシリンダ4と
の組合わせでなっている。液圧マスタシリンダ4は、シ
リンダボディ5と一体の取付けブラケット5aとホルダ
6とを用いて、ハンドルバー1右端のアクセルグリップ
7の車体内側位置に固着され、またブレーキレバー3
は、シリンダボディ5から上下一対で突出するレバーブ
ラケット5b,5bにピボット8を用いて回動可能に軸
支されている。
【0012】ブレーキレバー3は、レバーブラケット5
b,5bの間で上記ピボット8にて支持される回動基部
3aと、該回動基部3aからアクセルグリップ7の車体
前部側に略沿って配設される握り操作部3bと、回動基
部3aからハンドルバー1方向へ突出する上下一対の作
用片3c,3cとを有する本発明の操作レバーで、作用
片3c,3c間には回動軸10が回動可能に支持され、
該回動軸10に調整ボルト11が貫通して設けられてい
る。
【0013】液圧マスタシリンダ4のシリンダボディ5
は、ハンドルバー1の車体前部側に沿って配設され、該
シリンダボディ5にブレーキレバー3側を開口して設け
られた有底のシリンダ孔12に、ピストン13がシール
材14を介して液密且つ移動可能に内挿されている。ピ
ストン13は、シリンダ孔12底部の液圧室に縮設され
たリターンスプリング(いずれも図示しない)にて常時
開口部方向へ弾発され、後端面を調整ボルト11の球面
状頭部11aとの当接にて非作動時の後退限を規制され
ている。レバーブラケット5b,5bの間の車体中央寄
りにはストッパ壁5cがあり、図1の非作動位置へ回動
したブレーキレバー3の回動基部3aとストッパ壁5c
との間に間隙Cが設定されている。
【0014】回動軸10は、円柱体の上下部分を作用片
3c,3cの支持孔3d,3dに挿通支持され、両作用
片3c,3cに挟まれた円柱体の中間部の半分をコ字形
に切除して凹部10aを形成すると共に、該凹部10a
の残りの半円柱体10bにボルト挿通孔10cを貫通形
成している。ボルト挿通孔10cには、後述する調整ボ
ルト11の小径軸部11cが挿通され、ブレーキレバー
3がピボット8回りに回動した際に回動軸10を相対的
に回動させて、調整ボルト11の球面状頭部11aとピ
ストン13の後端面との当接状態を維持できるようにし
ている。
【0015】調整ボルト11は、液圧マスタシリンダ側
の先端に上述の球面状頭部11aを備えたピストン押動
用のプッシュロッドの一種で、液圧マスタシリンダ側の
凡そ半分が大径軸部11bに形成され、反液圧マスタシ
リンダ側の残りの半分が、回動軸10のボルト挿通孔1
0cと同径の小径軸部11cに形成されている。小径軸
部11cの大径軸部側端にはおねじ11dが刻設され、
その後側に二面取り部11eと周溝11fとが形成され
ると共に、小径軸部11cの後端面に工具掛け用の摺り
割り溝11gが設けられている。
【0016】調整ボルト11の球面状頭部11aは、シ
リンダ孔12の開口部に係止環15と止め輪16との係
着手段17を用いて揺動可能に抜け止めされており、該
頭部11aにてピストン13の球面状凹部13aを常時
支承している。小径軸部11cには、回動軸10を挟ん
だピストン側に調整ナット18が、反ピストン側にばね
部材19がそれぞれ設けられており、回動軸10と調整
ボルト11,調整ナット18及びばね部材19とで、本
形態例のレバー握り代調整機構20が構成されている。
大径軸部11bには、調整ナット18に隣接する小径軸
部側端にブーツカラー21が外挿されており、該カラー
21とシリンダ孔12の開口部とに防塵ブーツ22の端
部を係着して、シリンダ孔12内と調整ボルト11の大
径軸部11bとを防塵ブーツ22にて被着している。
【0017】調整ナット18は、外形状を6つの四角形
で囲った略立方体に形成され、その内部に穿っためねじ
孔18aを、回動軸10の凹部10a内から液圧マスタ
シリンダ側に亙る調整ボルト11のおねじ11dと螺合
させており、さらに立方体形状の凡そ半分が回動軸10
の凹部10aに収容されていて、調整ボルト11に対す
る回転を凹部10aと立方体の外形状との嵌合によって
規制している。
【0018】前記ばね部材19は、その全体が板ばねを
折曲して構成されており、回動軸10の半円柱体10b
並びに調整ボルト11の二面取り部11eとに係合する
回転規制部19aと、調整ボルト11の周溝11fに係
合するボルト係合部19bと、調整ボルト11の小径軸
部11c先端に嵌挿される抜け止め部19cとを並列に
配置し、回転規制部19aとボルト係合部19bの一端
部間をU字状の第1弾発部19dで連結すると共に、ボ
ルト係合部19bと抜け止め部19cの他端部間をU字
状の第2弾発部19eで連結した略S字状に形成されて
いる。
【0019】回転規制部19aとボルト係合部19b並
びに第2弾発部19eのそれぞれは、中間部をくり抜い
た二股片に形成されており、調整ボルト11の周溝11
fは、ばね部材19を構成する板ばねと同厚に形成され
ている。一端部の回転規制部19aは、さらに回動軸1
0の外周面と同じ曲率の円弧状に形成され、ばね部材1
9の着脱時に操作される他端部の抜け止め部19cの中
央に、調整ボルト11の小径軸部11cよりもやや大径
の係止孔19fが穿設されている。
【0020】回転規制部19aとボルト係合部19bと
の間の第1弾発部19dは、回転規制部19aとボルト
係合部19bの双方を互いに離反方向へ付勢するよう設
定されており、またボルト係合部19bと抜け止め部1
9cとの間の第2弾発部19eは、ボルト係合部19b
と抜け止め部19cの双方を互いに近接方向に付勢する
よう設定されている。
【0021】上述のばね部材19は、回動軸10に保持
される調整ボルト11の側部でボルト係合部19bを周
溝11fと同一面上に位置合わせし、抜け止め部19c
を第2弾発部19eの付勢力に抗して小径軸部11cの
後端面よりも外側へ撓ませながら、回転規制部19aの
間に小径軸部11cの二面取り部11eを挟み込むと同
時に、ボルト係合部19bを調整ボルト11の周溝11
fに差し込んだのち、抜け止め部19cの押し拡げを解
除することにより、該抜け止め部19cを第2弾発部1
9eの付勢力で小径軸部11cの後端部に嵌合して、調
整ボルト11に装着される。
【0022】回転規制部19aには、ボルト係合部19
bを調整ボルト11の周溝11fに挟装したことによ
り、ボルト係合部19bから離反する回動軸10方向の
付勢力が作用し、該回動軸10の半円柱体10bの外周
面に圧接する。この圧接により、ばね部材19自身の回
転が阻止され、同時に回動軸10と調整ナット18とが
ばね部材19の付勢力によって緩みなく弾接し、ブレー
キレバー3の回動軸10と液圧マスタシリンダ4のピス
トン13との間に調整ボルト11の所要長を確保して、
ブレーキレバー3の握り操作部3bとアクセルグリップ
7との間に所望の握り代を設定すると共に、二面取り部
11eを挟む回転規制部19aが、調整ボルト11の回
転を規制する。
【0023】抜け止め部19cには、上述の回転規制部
19aと同様に、ボルト係合部19bを調整ボルト11
の周溝11fに挟装したことによって、ボルト係合部1
9bに近接する方向の付勢力が作用し、係止孔19fが
小径軸部11cの後端部に入り込んで、ボルト係合部1
9bの外側に近接した自由状態に停止する。
【0024】調整ボルト11に装着されたばね部材19
には、上述の装着とは逆の抜け方向の外力が作用した場
合に、回転規制部19aと半円柱体10bの外周面とが
円弧状に圧接し、さらに抜け止め部19cの係止孔19
fが小径軸部11cの後端部と係合しているため、ばね
部材19の抜けが有効に阻止される。
【0025】本形態例は以上のように構成されており、
図1の非作動状態では、上述の如く、ブレーキレバー3
の握り操作部3bとアクセルグリップ7との間に所望の
握り代が設定されている。また、ライダーが、握り操作
部3bをアクセルグリップ7方向へ握り操作すると、ブ
レーキレバー3がピボット8を支点に図1の時計方向へ
回動して、調整ボルト11が回動軸10を回動させなが
ら液圧マスタシリンダ4のシリンダ孔12方向へ移動
し、さらに調整ボルト11が球面状頭部11aに当接す
るピストン13をシリンダ孔12の底部方向へ押し込ん
で、該シリンダ孔底部の液圧室に液圧を発生させ、該液
圧を前輪ブレーキへ供給して前輪の制動が行われる。
【0026】また、ブレーキレバー3の握り代の調整
や、ブレーキレバー3を交換等で取り外す場合には、ば
ね部材19の抜け止め部19cを、第2弾発部19eを
支点に小径軸部11cの後端よりも外側へ撓ませて、抜
け止め部19cの係止孔19fと小径軸部11cの後端
部との係合を解除し、ばね部材19を上述の装着とは逆
方向に押動することにより、回転規制部19aが回動軸
10の半円柱体10bの外周面との係合を外れて小径軸
部11cの二面取り部11eから抜け出し、さらにボル
ト係合部19bが調整ボルト11の周溝11fから外れ
て、ばね部材19が調整ボルト11から取り外しされ
る。
【0027】これにより、レバー握り代の変更とレバー
交換のためのブレーキレバー3の取り外しが可能とな
る。例えば、ブレーキレバー3の握り代を変更する場合
には、回動軸10との嵌合にて回転を規制される調整ナ
ット18に対して、小径軸部11c後端面の摺り割り溝
11gに工具を掛けて、調整ボルト11を回転させるこ
とにより、調整ボルト11の回動軸10とピストン13
間の長さを変更することにより、握り代が拡縮調整され
る。因みに、図3では、調整ボルト11の回動軸10と
ピストン13間の長さを短縮して、握り操作部3bとア
クセルグリップ7との間の握り代を図1よりも短く設定
している。
【0028】このように、本形態例によれば、レバー握
り代の変更やブレーキレバー3の取り外しの際に行う調
整ボルト11の回転にばね部材19のばね力が作用せ
ず、また工具による高トルクの締め付けも不要であるた
め、これらの作業は工具を低トルクで回転させるだけの
短時間の簡便なものとなる。
【0029】また、図1の非作動位置にあるブレーキレ
バー3に、握り操作と反対の車体前部方向の衝撃力が作
用すると、ブレーキレバー3がピボット8を支点に図1
の反時計方向へ回動し、さらに、このブレーキレバー3
に回動軸10や調整ナット18等で連結される調整ボル
ト11が、球面状頭部11aを支点に同じく図1の反時
計方向へ回動して行く。
【0030】ブレーキレバー3の握り操作と反対方向の
回動量は、ブレーキレバー3の回動基部3a,3aがシ
リンダボディ5のストッパ壁5cに当接する図4の状態
までで、ブレーキレバー3が握り操作と反対方向へ回動
して行くに連れて、回動軸10が調整ナット18との当
接を離れて、ばね部材19の回転規制部19aをボルト
係合部19bへ近づけながら第1弾発部19dを小さく
撓ませて行く。
【0031】その結果、ばね部材19の弾発力がブレー
キレバー3に抵抗力として次第に大きく作用して行き、
ブレーキレバー3の握り操作と反対方向の回動が緩やか
に且つ小さく抑えられるので、ブレーキレバー3の変形
が極力抑制されるようになる。
【0032】次に、本発明の第2形態例を、図8〜図1
3に基づいて説明する。
【0033】本形態例は、上述の第1形態例を基本構成
とし、調整ボルト11及び調整ナット18と共にレバー
握り代調整機構30を構成する回動軸10の形状の一部
とばね部材31の全体形状が第1形態例と異なってい
る。
【0034】調整ボルト11では、第1形態例で小径軸
部11cの後端側に形成した周溝11fを廃止して、小
径軸部11cの全長に二面取り部11eを設けており、
その他の球面状頭部11aや大径軸部11b,小径軸部
11c,おねじ11d,二面取り部11e及び摺り割り
溝11gは第1形態例と略同様に形成されている。
【0035】ばね部材31は、回動軸10の反ピストン
側で半円柱体10bの外周面並びに調整ボルト11の二
面取り部11eとに係合する回転規制部31aと、該回
転規制部31aの反ピストン側で同じく二面取り部11
eに係合するボルト係合部31bと、調整ナット18の
ピストン側面を包持する抜け止め部31cと、回転規制
部31a並びに抜け止め部31cの一端部間をつなぐU
字状の第1弾発部31dと、回転規制部31a並びにボ
ルト係合部31bの他端部間をつなぐU字状の第2弾発
部31eとを、第1形態例と同様に板ばねを折曲して形
成している。
【0036】回転規制部31aとボルト係合部31b並
びに第1弾発部31dのそれぞれは、中間部をくり抜い
た二股片に形成されており、さらにボルト係合部31b
と抜け止め部31cとの間の回転規制部31aが回動軸
10の外周面と同じ曲率の円弧状に形成され、ばね部材
31の着脱時に操作される一端部の抜け止め部31cの
中央に、調整ボルト11のおねじ11dよりもやや大径
の係止孔31fが穿設されると共に、抜け止め部31c
の両側縁に係止片31g,31gが直角に連設に折曲さ
れている。
【0037】ばね部材31の回転規制部31aと抜け止
め部31cとは、回動軸10と調整ナット18の外側距
離と同一の間隔で正対するよう設定されるが、ばね部材
31を調整ボルト11に装着する前の自由状態において
は、第1弾発部31dが回転規制部31aと抜け止め部
31cとを互いに近づけるように付勢している。
【0038】このように構成されるばね部材31は、調
整ナット18を調整ボルト11のおねじ11dに螺着す
るよりも前に、抜け止め部31cの係止孔31fをおね
じ11dに挿通しておき、該抜け止め部31cと係止片
31g,31gとで調整ナット18のピストン側をコ字
形に包持し、回転規制部31aを調整ボルト11の二面
取り部11eに挟みながら、調整ナット18と嵌合した
回動軸10の半円柱体10bの反ピストン側外周面に回
転規制部31aを包持させ、さらにボルト係合部31b
で調整ボルト11の二面取り部11eの後部側を挟むこ
とにより、調整ボルト11に装着される。
【0039】これにより、回動軸10と調整ナット18
とが、第1弾発部31dによって互いに内方向に付勢さ
れる回転規制部31aと抜け止め部31cとによって緩
みなく弾接され、二面取り部11eを挟む回転規制部3
1aとボルト係合部31bとが、調整ボルト11の回転
を規制する。
【0040】本形態例は以上のように構成されており、
ブレーキレバー3を握り操作しない非作動状態では、ブ
レーキレバー3が図8に示す位置となり、回動基部3a
とストッパ壁5cとの間に間隙Cが設定される。また、
レバー握り代を狭く設定すると、ブレーキレバー3が例
えば図9に位置し、さらにブレーキレバー3に握り操作
と逆方向の衝撃力が作用すると、ブレーキレバー3が図
10に示す位置へ回動して停止する。
【0041】また、ブレーキレバー3の握り代の調整
や、ブレーキレバー3を交換等で取り外す場合には、ば
ね部材31のボルト係合部31bを摘んで、第1,第2
弾発部31d,31eを撓ませながら、ばね部材31を
第1弾発部31d方向へ牽引し、回転規制部31aとボ
ルト係合部31bを二面取り部11eから引き戻し係合
を解除することにより、調整ボルト11の回転が可能と
なる。そして、レバー握り代調整やレバー交換の終了後
に、ばね部材31のボルト係合部31bの牽引を解除す
ることにより、回転規制部31aとボルト係合部31b
とが二面取り部11eを挟むように係合して、図8に示
す初期位置に復帰する。
【0042】本形態例は、上述の第1形態例と同様の効
果を持つほか、ばね部材31のボルト係合部31bを調
整ボルト11に差し込んでいて、レバー握り代の調整や
レバー交換時に、ばね部材31を調整ボルト11から取
り外ししないために、ばね部材31の着脱作業が不要
で、且つ紛失しにくいという利点を併せ持つ。
【0043】尚、本発明は、上述の形態例で説明した前
輪ブレーキ以外に、バーハンドル車両の後輪ブレーキや
クラッチにも幅広く適用が可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、レバー握り代調整機構にばね部材を用いるにも
拘わらず、操作レバーの握り代の変更や操作レバーの交
換にあたって調整ボルトを回転する際に、ばね部材のば
ね力が抵抗力として作用せず、また工具による高トルク
の締め付けも不要であるため、工具を低トルクで回転さ
せるだけの短時間で且つ簡便な作業とすることができ
る。
【0045】また、請求項2の発明によれば、操作レバ
ーに握り操作と反対方向の衝撃力が作用した場合に、操
作レバーが回動するに連れてばね部材の弾発力が操作レ
バーに抵抗力として次第に大きく作用して行き、操作レ
バーの握り操作と反対方向の回動が緩やかに且つ小さく
抑えられるので、操作レバーの変形が極力抑制されるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1形態例を示す非作動状態の液圧
マスタシリンダと操作レバーの断面平面図
【図2】 本発明の第1形態例を示すハンドルバーに取
着した非作動状態の液圧マスタシリンダと操作レバーの
平面図
【図3】 本発明の第1形態例を示すレバー握り代調整
機構で握り代を調整した後の液圧マスタシリンダと操作
レバーの断面平面図
【図4】 本発明の第1形態例を示す液圧マスタシリン
ダと反握り操作方向へ作動した操作レバーの断面平面図
【図5】 本発明の第1形態例を示す操作レバーと握り
代調整機構の分解斜視図
【図6】 本発明の第1形態例を示す図1のVI−VI
断面図
【図7】 本発明の第1形態例を示す図1のVII−V
II断面図
【図8】 本発明の第2形態例を示す非作動状態の液圧
マスタシリンダと操作レバーの断面平面図
【図9】 本発明の第2形態例を示すレバー握り代調整
機構で握り代を調整した後の液圧マスタシリンダと操作
レバーの断面平面図
【図10】 本発明の第2形態例を示す液圧マスタシリ
ンダと反握り操作方向へ作動した操作レバーの断面平面
【図11】 本発明の第2形態例を示す操作レバーと握
り代調整機構の分解斜視図
【図12】 本発明の第2形態例を示す図8のXII−
XII断面図
【図13】 本発明の第2形態例を示す図8のXIII
−XIII断面図
【符号の説明】
1…ハンドルバー 2…ハンドブレーキ装置 3…ブレーキレバー(本発明の操作レバー) 3a…回動基部 3b…握り操作部 3c…作用片 4…液圧マスタシリンダ 5…シリンダボディ 5b…レバーブラケット 5c…ストッパ壁 7…アクセルグリップ 8…ピボット 10…回動軸 10a…凹部 10b…半円柱体 10c…ボルト挿通孔 11…調整ボルト 11a…球面状頭部 11b…大径軸部 11c…小径軸部 11d…おねじ 11e…二面取り部 11f…周溝 12…シリンダ孔 13…ピストン 15…係止環 16…止め輪 17…係着手段 18…調整ナット 18a…めねじ孔 19…ばね部材 19a…回転規制部 19b…ボルト係合部 19c…抜け止め部 19d…第1弾発部 19e…第2弾発部 19f…係止孔 20,30…レバー握り代調整機構 31…ばね部材 31a…回転規制部 31b…ボルト係合部 31c…抜け止め部 31d…第1弾発部 31e…第2弾発部 C…非作動位置へ回動したブレーキレバー3の回動基部
3aとストッパ壁5cとの間の間隙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体前部のハンドルバーに取着された液
    圧マスタシリンダに操作レバーを回動可能に軸支し、該
    操作レバーと前記ハンドルバーとの間の握り代を調整す
    る機構であって、該握り代調整機構は、前記操作レバー
    に装着された回動軸と、該回動軸を貫通してその先端を
    前記液圧マスタシリンダのシリンダ孔に内挿されたピス
    トンの後端に当接して設けられる調整ボルトと、前記回
    動軸の前記ピストン側で調整ボルトと螺合し、該調整ボ
    ルトとの相対回転により前記ピストンと回動軸間の調整
    ボルトの長さを調整する調整ナットとを備えたバーハン
    ドル車両用操作レバーの握り代調整機構において、前記
    調整ボルトに、前記回動軸と調整ナットとを弾接させる
    ばね部材を係脱可能に設け、該ばね部材の端部に調整ボ
    ルトに係合して該調整ボルトの回転を阻止する回転規制
    部を設けたことを特徴とするバーハンドル車両用操作レ
    バーの握り代調整機構。
  2. 【請求項2】 前記調整ボルトの先端側を前記シリンダ
    孔の開口部に係着手段を用いて揺動可能に抜け止めし、
    非作動位置の操作レバーを外力にて握り操作と反対方向
    へ回動し得るようになすと共に、該操作レバーの外力に
    よる回動時に、前記ばね部材の圧縮力または伸張力を緩
    衝力として操作レバーに付与せしめたことを特徴とする
    請求項1に記載のバーハンドル車両用操作レバーの握り
    代調整機構。
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