JP3229995B2 - ボイドスラブを利用した躯体蓄熱空調方式 - Google Patents

ボイドスラブを利用した躯体蓄熱空調方式

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JP3229995B2 JP02713197A JP2713197A JP3229995B2 JP 3229995 B2 JP3229995 B2 JP 3229995B2 JP 02713197 A JP02713197 A JP 02713197A JP 2713197 A JP2713197 A JP 2713197A JP 3229995 B2 JP3229995 B2 JP 3229995B2
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイドスラブを利
用した躯体蓄熱空調方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空調機からの空調空気を、床と床躯体と
の間に構成した床下空間部を介して床側からの吹き出し
部から室内に供給する床吹き出し空調方式において、空
調機の始動直後から室内環境を良好なものとするため
に、出願人は、先に、躯体蓄熱を利用する床吹出空調方
式を提案した。(例えば、特願平8−161253号の
願書に添付した明細書及び図面を参照のこと。)
【0003】この空調方式は、図10に示すように、空
調機aからの空調空気を、床bと床躯体cとの間に構成
した床下空間部dを介して床側の吹き出し部eから室内
fに供給する床吹き出し空調方式において、床躯体cは
中空部gを有する構成とし、適所に中空部gと上記床下
空間部dとの連通口hを設けた構成である。
【0004】このような構成においては、空調が必要な
時間外、特に、電力料金の単価が安い夜間において必要
な時間だけ空調機aを運転して、空調空気を主として床
躯体cの中空部gに供給することにより、空調機の運転
により発生した熱(冷熱を含む)を床躯体に蓄熱するこ
とができ、この熱を空調時に利用することにより、空調
機を始動した直後から所定の空調空気を室内に供給する
ことができ、また空調機の空調能力を、始動直後の熱負
荷に対応して、大きくする必要もなく、コストの低減を
計ることができるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
成では、蓄熱運転時においても、床躯体の中空部を経た
空気が室内に供給されてしまうので、室内も同時に空調
されて、放熱損失が発生し、無駄なエネルギーを消費し
ていた。そこで本発明は、このような課題を解決するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明では、ボイドスラブの各ボイド部を長さ方
向の板部により区画して、この板部の表裏側に隣接する
一対の中空部を構成すると共に、これらの中空部を
イド部の一端側において連通させることにより、経路の
両端部がボイド部の他端側に配置された中空部の直列
空気経路を構成し、空調機からの空気を、蓄熱時には空
調空間を経ない蓄熱時空気経路において中空部の直列空
気経路を通過させると共に、空調時には空調空間を経る
空調時空気経路において中空部の直列空気経路を通過さ
せる構成とした躯体蓄熱空調方式を提案する。
【0007】本発明では、ボイド部を板部により区画し
て構成する一対の中空部は、上下方向に隣接させても良
いし、横方向に隣接させても良い。
【0008】上下方向に隣接させた一対の中空部を構成
する場合には、区画板はボイド部の他端側において一対
の中空部をボイドスラブの上面側又は下面側で仕切る構
成とし、この上面側又は下面側に、複数対の対応する中
空部を連通させる連通ダクトを設置し、この連通ダクト
を介して空調機に至る経路に接続する構成とすることが
できる。
【0009】横方向に隣接させた一対の中空部を構成す
る場合にも、ボイドスラブの上面側又は下面側に、複数
対の対応する中空部を連通させる連通ダクトを設置し、
この連通ダクトを介して空調機に至る経路に接続する構
成とすることができる。
【0010】また本発明では、空調時空気通路におい
て、中空部の直列空気経路は、空調空間の下流側、上流
側のいずれの側に構成することもできる。
【0011】また本発明では、蓄熱する躯体は、空調空
間の天井側、床側のいずれの側のボイドスラブであって
も良い。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図を参
照して説明する。図1〜図3は本発明の躯体蓄熱空調方
式の第1の実施の形態を示す模式的断面図である。。図
において、符号1は空調空間としての室内2の天井側及
び床側に設置されたボイドスラブであり、このボイドス
ラブ1には多数のボイド部3が平行に配設されている。
これらの各ボイド部3を長さ方向の板部4により区画し
、板部4の表裏側に上下方向に隣接する一対の中空部
5a,5bを構成している。板部4はボイド部3の一端
までは形成しておらず、一端側uではこれらの中空部5
a,5bが連通している。従ってこれらの中空部5a,
5bは一端側uで連通した直列空気経路となり、この直
列空気経路の両端部がボイド部3の他端側vに配置され
る。一方、板部4はボイド部3の他端側vでは、一対の
中空部5a,5bをボイドスラブ1の下面側で仕切る構
成としており、この下面側に各中空部5a,5bの通気
口6a,6bを形成している。そして、ボイドスラブ1
の下面側には、各ボイド部3の、対応する中空部5a及
び中空部5bを夫々連通させる連通ダクト7a,7bを
構成している。即ち、中空部5a,5bの夫々の通気口
6a,6bを夫々連通ダクト7a,7bに形成した通気
口(符号省略)と接続して連通させている。通気口同士
の接続方法は、直接接続する方法、接続管を介在させて
接続する方法等適宜である。
【0011】そして空調運転時直列空気経路調機からの
空気を、空調空間を直列空気経路時空気通路においてボ
イド部の中空部の直列経路を通過させるので、ボイド部
の直列経路を構成する躯体に蓄えられた熱を空調時に効
率的に利用することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図を参
照して説明する。図1〜図3は本発明の躯体蓄熱空調方
式の第1の実施の形態を示す模式的断面図である。。図
において、符号1は空調空間としての室内2の天井側及
び床側に設置されたボイドスラブであり、このボイドス
ラブ1には多数のボイド部3が平行に配設されている。
これらの各ボイド部3を長さ方向の板部4により区画し
て、上下方向に隣接する一対の中空部5a,5bを構成
している。板部4はボイド部3の一端までは形成してお
らず、一端側uではこれらの中空部5a,5bが連通し
ている。従ってこれらの中空部5a,5bは一端側uで
連通した直列空気経路となり、この直列空気経路の両端
部がボイド部3の他端側vに配置される。一方、板部4
はボイド部3の他端側vでは、一対の中空部5a,5b
をボイドスラブ1の下面側で仕切る構成としており、こ
の下面側に各中空部5a,5bの通気口6a,6bを形
成している。そして、ボイドスラブ1の下面側には、各
ボイド部3の、対応する中空部5a及び中空部5bを夫
々連通させる連通ダクト7a,7bを構成している。即
ち、中空部5a,5bの夫々の通気口6a,6bを夫々
連通ダクト7a,7bに形成した通気口(符号省略)と
接続して連通させている。通気口同士の接続方法は、直
接接続する方法、接続管を介在させて接続する方法等適
宜である。
【0013】この実施の形態の空調方式は、床吹出、天
井吸込式であり、床8は床スラブ9(又は下階の天井ス
ラブ…ボイドスラブ1)の上方に床下空間10を形成す
るように所定の距離隔てて構成した、例えばフリーアク
セス床であり、その上方が室内2となる。この床8には
適所に適数の吹出口11を設置しており、これらの吹出
口11にはダンパー等の風量調整装置(図示省略)を設
けている。また天井板12には通気口13を形成してい
て、室内の空気が天井板12と天井スラブ14(又は上
階の床スラブ…ボイドスラブ1)間の天井内空間15内
に流入する構成である。
【0014】符号16は室外に設置した空調機であり、
符号17aは空調空気の吸入側、17bは吐出側を示す
ものである。上記連通ダクト7aは返り経路18aを介
して空調機16の吸入側17aに接続している、また連
通ダクト7bは往き経路18bを介して空調機16の吐
出側17bに接続すると共に、天井内空間15に開口し
た吸込み経路18cに接続しており、これらの経路18
b,18cには夫々ダンパー19b,19cを設けてい
る。一方、往き経路18bには、ダンパー19bの上流
側において、床下空間10に開口した吹き出し経路18
dが分岐しており、この吹き出し経路18dにもダンパ
ー19dを設けている。
【0015】以上の実施の形態につき、その運転方法を
説明する。 [蓄熱運転]蓄熱時、即ち、空調時間外、特に、電力料
金の単価が安くなる夜間においては、図1に示すように
ダンパー19bを開とすると共に、ダンパー19c,1
9dを閉として空調機16を運転する。尚、これらのダ
ンパー19b,19c,19dはモーター駆動式等とし
て自動的に開閉操作を行う。この運転状態では、図1に
示すように、空調機15の空気吐出側17bから吐出し
た空調空気(冷気又は暖気)は往き経路18bを通って
連通ダクト7bから各ボイド部3の中空部5bに流入す
る。中空部5bに流入した空調空気は、この中空部5b
内をボイド部3の一端側u方向に流れた後、一端側uで
折り返して中空部5aを他端側v方向に流れ、他端側v
において連通ダクト7aに流入し、次いで返り経路18
aを流れて空調機16の吸入側17aに還流する。この
ように空調空気は、各ボイド部3の中空部5a,5bの
直列経路を流れる際、これらの直列経路を構成する躯
体、即ちボイドスラブ1を冷却又は加熱して蓄熱が行わ
れる。空調空気が流れる経路、即ち、蓄熱時空気経路
は、上述したとおり空調空間、即ち室内2を通る空気経
路を経ないので、無駄な放熱ロスがなく、効率的にボイ
ド部3を構成する躯体を冷却又は加熱して蓄熱を行うこ
とができる。尚、このように蓄熱運転を行う際の空調空
気の温度は、例えば冷房においては、空調時の設定温度
18℃よりも低く、12℃程度とする。また暖房において
は、これとは逆に蓄熱運転時の設定温度は、空調時より
も高くする。
【0016】[空調運転]空調時には、図2に示すよう
に、ダンパー19bを閉とすると共に、ダンパー19
c,19dを開として空調機16を運転する。この運転
状態では、図2に示すように、空調機16の空気吐出側
17bから吐出した空調空気(上記と同様に冷気又は暖
気)は往き経路18b、吹き出し経路18dを通って空
気吹出口(図示省略)に至り、ここから床下空間10内
に吹き出す。このように床下空間10に供給された空調
空気は、床下空間10から床8の吹出口11を経て室内
2に吹き出し、室内の空調に供される。そして室内の空
調に供された空気は、通気口13から天井内空間15に
流入する。次いで天井内空間15の空気は、吸込み経路
18cから連通ダクト7bを経て各ボイド部3の中空部
5bに流入する。中空部5bに流入した空調空気は、蓄
熱運転時と同様に、この中空部5b内をボイド部3の一
端側u方向に流れた後、一端側uで折り返して中空部5
aを他端側v方向に流れ、他端側vにおいて連通ダクト
7aに流入し、次いで返り経路18aを流れて空調機1
6の吸入側17aに還流する。このように、室内2の空
調に供されて天井内空間15内に流入した空気は、各ボ
イド部3の中空部5a,5bの直列経路を流れる際、こ
れらのボイド部3を構成する躯体に蓄熱されている熱を
回収して、返り経路18aを経て空調機16に還流する
ので、空調機16の熱負荷、即ちコイル負荷を軽減する
ことができる。従って、空調機16は、始動直後の熱負
荷に対応して大きくする必要がなく、いわゆるピークカ
ット及び低コスト運転が可能となる。またボイド部3を
構成する躯体に蓄熱された熱の回収は、空調に供された
後の空気により行われるので、躯体は、室内2の温度と
同程度になるまで放熱利用が可能であり、効率的な熱の
回収が計られる。またボイド部3を構成する躯体の外側
から天井内空間15に放熱された熱も、結局は回収され
て結果的に室内の空調に供され、この点においても空調
負荷の低減に供している。
【0017】以上に説明した第1の実施の形態では、空
調方式は床吹出式で、蓄熱する躯体は室内2の天井側の
ボイドスラブ1(天井スラブ14)であり、また中空部
5a,5bの直列空気経路は、空調空間の下流側に構成
しているが、図4、図5に示す第2の実施の形態では、
空調方式は同様に床吹出式であるが、蓄熱する躯体は室
内2の床側のボイドスラブ1(床スラブ9)であり、ま
た中空部5a,5bの直列空気経路は、空調空間の上流
側に構成している。これらの図では、第1の実施の形態
を示す図1、図2と同様な構成要素には同一の符号を付
して重複する説明は省略する。即ち、この実施の形態に
おいては、板部4はボイド部3の他端側vでは、一対の
中空部5a,5bをボイドスラブ1の上面側で仕切る構
成とし、図示の位置に夫々の連通ダクト107a,10
7bを設置している。そして一方の連通ダクト107a
は経路118aを介して空調機16の吸入側17aに接
続し、この経路118aにダンパー119aを設けると
共に、他方の連通ダクト107bは経路118bを介し
て空調機16の吐出側17bに接続し、この経路118
bにダンパー119bを設けている。そして経路118
aのダンパー119aよりも上流側個所と、経路118
bのダンパー119bよりも上流側の個所間に経路11
8cを接続して、この経路118cにダンパー119c
を設けている。 また経路118aのダンパー119a
よりも下流側個所には天井内空間15に開口した吸込み
経路118dを接続しており、この経路118dにダン
パー119dを設けている。さらに経路118bのダン
パー119bよりも下流側個所には床下空間10に開口
した吹き出し経路118eを接続しており、この経路1
18eにダンパー119eを設けている。
【0018】以上の実施の形態につき、その運転方法を
説明する。 [蓄熱運転]蓄熱時、即ち、空調時間外、特に、電力料
金の単価が安くなる夜間においては、図4に示すように
ダンパー119a,119bを開とすると共に、ダンパ
ー119c,119d,119eを閉として空調機16
を運転する この運転状態では、図4に示すように、空調機16の空
気吐出側17bから吐出した空調空気(冷気又は暖気)
は経路118bを通って連通ダクト107bから各ボイ
ド部3の中空部5bに流入する。中空部5bに流入した
空調空気は、この中空部5b内をボイド部3の一端側u
方向に流れた後、一端側uで折り返して中空部5aを他
端側v方向に流れ、他端側vにおいて連通ダクト107
aに流入し、次いで経路118aを流れて空調機16の
吸入側17aに還流する。このように空調空気は、各ボ
イド部3の中空部5a,5bの直列経路を流れる際、こ
れらの直列経路を構成する躯体、即ちボイドスラブ1を
冷却又は加熱して蓄熱が行われる。第1の実施の形態と
同様に、空調空気が流れる経路、即ち、蓄熱時空気経路
は、上述したとおり空調空間、即ち室内2を通る空気経
路を経ないので、無駄な放熱ロスがなく、効率的にボイ
ド部3を構成する躯体を冷却又は加熱して蓄熱を行うこ
とができる。
【0019】[空調運転]空調時には、図5に示すよう
にダンパー119a,119bを閉とすると共に、ダン
パー119c,119d,119eを開として空調機1
6を運転する。この運転状態では、図5に示すように、
空調機16の空気吐出側17bから吐出した空調空気
(上記と同様に冷気又は暖気)は経路118c,118
aを通って連通ダクト107aから各ボイド部3の中空
部5aに流入する。中空部5aに流入した空調空気は、
蓄熱運転時と逆に、この中空部5a内をボイド部3の一
端側u方向に流れた後、一端側uで折り返して中空部5
bを他端側v方向に流れ、他端側vにおいて連通ダクト
107bに流入し、次いで吹き出し経路118eを通っ
て空気吹出口(図示省略)に至り、ここから床下空間1
0内に吹き出す。このように床下空間10に供給された
空調空気は、床下空間10から床8の吹出口11を経て
室内2に吹き出し、室内の空調に供される。そして室内
の空調に供された空気は、通気口13から天井内空間1
5に流入する。次いで天井内空間15の空気は、吸込み
経路118dを経て空調機16の吸入側17aに還流す
る。このように、第2の実施の形態では、空調機16か
らの空調空気は、室内2の空調に供される前に、各ボイ
ド部3の中空部5a,5bの直列経路を流れ、この際、
これらのボイド部3を構成する躯体に蓄熱されている熱
を回収した後、室内の空調に供されるので、空調機の始
動直後から所定温度の空調空気を室内に供給することが
できる。。
【0020】次に図6、図7に示す第3の実施の形態
は、以上の第1、第2の実施の形態と同様に空調方式は
床吹出式であるが、蓄熱する躯体を第1の実施の形態と
同様に天井側のボイドスラブ1(天井スラブ14)とす
ると共に、中空部5a,5bの直列空気経路は、第2の
実施の形態と同様に、空調空間である室内2の上流側に
構成しているものである。図6は蓄熱運転、図7は空調
運転に対応しており、図中に示す夫々の経路218とダ
ンパー219の動作は、図1,図2,図4、図5中の記
載と同様で、それらの動作は、各ダンパー219の開閉
状態と矢印により自明であるので詳細な説明は省略す
る。
【0021】次に図8、図9に示す第4の実施の形態
は、以上の第1〜第3の実施の形態とは異なり、天井吹
き出し空調方式として構成したものである。そして蓄熱
する躯体は第1、第3の実施の形態と同様に天井側のボ
イドスラブ1(天井スラブ14)とすると共に、中空部
5a,5bの直列空気経路は、第2、第3の実施の形態
と同様に、空調空間である室内2の上流側に構成してい
るもので、天井板12に吹出口311を設けると共に床
8に通気口313を設けた構成としている。図8は蓄熱
運転、図9は空調運転に対応しており、図中に示す夫々
の経路318とダンパー319の動作は、図1,図2,
図4、図5中の記載と同様で、それらの動作は、各ダン
パー319の開閉状態と矢印により自明であるので詳細
な説明は省略する。
【0022】
【発明の効果】本発明は以上のとおりであるので、次の
ような効果がある。 a.躯体に蓄熱し、これを利用するための空気の経路
は、ボイド部を板部により区画して、板部の表裏側に
接する一対の中空部の直列経路として構成したので、非
常に効率的に蓄熱及び熱回収を行うことができる。 b.室内の空調に供した空気による熱回収を行うことに
より、空調機のコイル負荷を低減して、効率的な熱回収
を行うことができる。 c.空調立上り負荷を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の躯体蓄熱空調方式の第1の実施の形
態の構成及び動作を蓄熱時の動作として示す説明図であ
る。
【図2】 本発明の躯体蓄熱空調方式の第1の実施の形
態の構成及び動作を空調時の動作として示す説明図であ
【図3】 図1のA−A断面図である。。
【図4】 本発明の躯体蓄熱空調方式の第2の実施の形
態の構成及び動作を蓄熱時の動作として示す説明図であ
る。
【図5】 本発明の躯体蓄熱空調方式の第2の実施の形
態の構成及び動作を空調時の動作として示す説明図であ
【図6】 本発明の躯体蓄熱空調方式の第3の実施の形
態の構成及び動作を蓄熱時の動作として示す説明図であ
る。
【図7】 本発明の躯体蓄熱空調方式の第3の実施の形
態の構成及び動作を空調時の動作として示す説明図であ
【図8】 本発明の躯体蓄熱空調方式の第4の実施の形
態の構成及び動作を蓄熱時の動作として示す説明図であ
る。
【図9】 本発明の躯体蓄熱空調方式の第4の実施の形
態の構成及び動作を空調時の動作として示す説明図であ
る。
【図10】 従来の躯体蓄熱床吹出空調方式の構成を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 ボイドスラブ 2 室内 3 ボイド部 4 板部 5a,5b 中空部 6a,6b 通気口 7a,7b 連通ダクト 8 床 9 床スラブ 10 床下空間 11 吹出口 12 天井板 13 通気口 14 天井スラブ 15 天井内空間 16 空調機 17a 吸入側 17b 吐出側 18a 返り経路 18b 往き経路 18c 吸込み経路 18d 吹き出し経路 118,218,318 経路 19,119,219,319 ダンパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 憲一 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−184348(JP,A) 特開 平1−226961(JP,A) 実開 昭64−22918(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 5/00 F24F 1/00 F24F 7/10

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイドスラブの各ボイド部を長さ方向の
    板部により区画して、この板部の表裏側に隣接する一対
    の中空部を構成すると共に、これらの中空部をボイド
    部の一端側において連通させることにより、経路の両端
    部がボイド部の他端側に配置された中空部の直列空気
    経路を構成し、空調機からの空気を、蓄熱時には空調空
    間を経ない蓄熱時空気経路において中空部の直列空気経
    路を通過させると共に、空調時には空調空間を経る空調
    時空気経路において中空部の直列空気経路を通過させる
    構成としたことを特徴とするボイドスラブを利用した躯
    体蓄熱空調方式
  2. 【請求項2】 ボイド部を板部により区画して上下方向
    に隣接する一対の中空部を構成したことを特徴とする請
    求項1記載のボイドスラブを利用した躯体蓄熱空調方式
  3. 【請求項3】 板部はボイド部の他端側において一対の
    中空部をボイドスラブの上面側又は下面側で仕切る構成
    とし、この上面側又は下面側に、複数対の対応する中空
    部を連通させる連通ダクトを設置し、この連通ダクトを
    介して空調機に至る経路に接続する構成としたことを特
    徴とする請求項2記載のボイドスラブを利用した躯体蓄
    熱空調方式
  4. 【請求項4】 ボイド部を板部により区画して横方向
    隣接する一対の中空部を構成したことを特徴とする請求
    項1記載のボイドスラブを利用した躯体蓄熱空調方式
  5. 【請求項5】 ボイドスラブの上面側又は下面側に、複
    数対の対応する中空部を連通させる連通ダクトを設置
    し、この連通ダクトを介して空調機に至る経路に接続す
    る構成としたことを特徴とする請求項4記載のボイドス
    ラブを利用した躯体蓄熱空調方式
  6. 【請求項6】 空調時空気通路において、中空部の直列
    空気経路は、空調空間の下流側に構成することを特徴と
    する請求項1〜5までのいずれか1項に記載のボイドス
    ラブを利用した躯体蓄熱空調方式
  7. 【請求項7】 空調時空気通路において、中空部の直列
    空気経路は、空調空間の上流側に構成することを特徴と
    する請求項1〜5までのいずれか1項に記載のボイドス
    ラブを利用した躯体蓄熱空調方式
  8. 【請求項8】 蓄熱する躯体は、空調空間の天井側のボ
    イドスラブであることを特徴とする請求項1〜5までの
    いずれか1項に記載のボイドスラブを利用した躯体蓄熱
    空調方式
  9. 【請求項9】 蓄熱する躯体は、空調空間の床側のボイ
    ドスラブであることを特徴とする請求項1〜5までのい
    ずれか1項に記載のボイドスラブを利用した躯体蓄熱空
    調方式
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