JP3289885B2 - 躯体蓄熱を利用した空調システムの運転方法 - Google Patents

躯体蓄熱を利用した空調システムの運転方法

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JP3289885B2
JP3289885B2 JP26046997A JP26046997A JP3289885B2 JP 3289885 B2 JP3289885 B2 JP 3289885B2 JP 26046997 A JP26046997 A JP 26046997A JP 26046997 A JP26046997 A JP 26046997A JP 3289885 B2 JP3289885 B2 JP 3289885B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/14Thermal energy storage

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は躯体蓄熱を利用した
空調システムの運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者等は、空調機の始動直後から室
内環境を良好なものとするために、先に、躯体蓄熱を利
用する空調システムを提案した。(例えば、特願平8−
161253号の願書に添付した明細書及び図面を参照
のこと。)
【0003】この空調システムは、空調機からの空調空
気を、床と床躯体との間に構成した床下空間部を介して
床側の吹き出し部から室内に供給する床吹き出し空調方
式において、床躯体は中空部を有する構成とし、適所に
中空部と上記床下空間部との連通口を設けた構成であ
る。
【0004】このような構成においては、空調が必要な
時間外、特に、電力料金の単価が安い夜間において必要
な時間だけ空調機を運転して、空調空気を主として床躯
体の中空部に供給する蓄熱運転を行うことにより、空調
機の運転により発生した熱(冷熱を含む)を床躯体に蓄
熱することができ、この熱を空調時に放熱して利用する
空調運転を行うことにより、空調機を始動した直後から
所定の空調空気を室内に供給することができ、また空調
機の空調能力を、始動直後の熱負荷に対応して大きくす
る必要もなく、コストの低減を計ることができるという
利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のような躯体蓄熱
を利用した空調システムでは、躯体による蓄熱量は、躯
体を構成するコンクリートスラブの厚さや断熱仕様等の
条件によって影響され、その条件によっては蓄熱量、従
って放熱量が十分でなく、空調運転において有効利用で
きる時間が限られてしまう場合がある。この場合におい
て、蓄熱の利用を空調開始後から行うと、それから数時
間で放熱を完了してしまう場合が多い。
【0006】このような運転では、ピークカットによる
熱源・空調機器の容量低減や有利な料金体系により、最
も有効に蓄熱の利用を計り得る可能性があるピーク時間
調整契約時間帯(午後1時〜4時)に蓄熱の利用ができ
なくなる。本発明は、このような点に鑑みて創案された
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明では、まず、空調機から空調空間に至り、
空調空間から空調機に還流する空調空気経路の適所に、
コンクリートスラブ躯体の中空部により構成した蓄熱空
気通路を配置する構成とした躯体蓄熱を利用した空調シ
ステムにおいて、空調空間をバイパス可能な第1のバイ
パス手段と、蓄熱空気通路をバイパス可能な第2のバイ
パス手段を構成し、第1のバイパス手段を動作状態とす
ると共に第2のバイパス手段を非動作状態として空調空
気を空調空間には流さずに蓄熱空気通路に流す蓄熱運転
過程と、第1のバイパス手段は非動作状態とすると共に
第2のバイパス手段を動作状態として空調空気を蓄熱空
気通路には流さずに空調空間に流す空調運転過程と、
1と第2のバイパス手段のいずれも非動作状態として
調空気を蓄熱空気通路と空調空間に流す蓄熱利用空調運
転過程とを時間的に配置することを特徴とする躯体蓄熱
を利用した空調システムの運転方法を提案する。
【0008】また本発明では、上記の構成において、空
調システムは天井吹出式の構成として、空調空間の天井
に吹出口と吸込口を構成すると共に、コンクリートスラ
躯体は中空部を有する構成として、中空部により蓄熱
空気通路を構成すると共に、蓄熱空気通路は、その両端
側において天井空間側に連通口を構成し、空調機の吹出
側を、切換機構を備えた吹出空気経路を介して一端側の
連通口と吹出口に選択的に連通させる構成とすると共
に、空調機の吸込側を、切換機構を備えた吸込空気経路
を介して一端側の連通口と天井空間に選択的に連通させ
る構成とし、他端側の連通口は天井空間と連通させるこ
とを提案する。そしてこの構成においては、空調機を、
天井とコンクリートスラブ躯体間の天井空間内に空調機
を設置することを提案する。
【0009】また本発明では、上記の構成において、空
調システムは床吹出式の構成とし、空調空間の床に吹出
口を構成し、天井に吸込口を構成すると共に、コンクリ
ートスラブ躯体は中空部を有する構成として、中空部に
より蓄熱空気通路を構成すると共に、蓄熱空気通路は、
その両端側において天井空間側に連通口を構成し、空調
機の吹出側を、切換機構を備えた吹出空気経路を介して
一端側の連通口と吹出口に選択的に連通させる構成とす
ると共に、空調機の吸込側を、切換機構を備えた吸込空
気経路を介して一端側の連通口と天井空間に選択的に連
通させる構成とし、他端側の連通口は天井空間と連通さ
せることを提案する。
【0010】そして本発明では、上記の構成において、
切換機構は、分岐した経路の夫々に設けたダンパにより
構成したり、又は経路の分岐部に設けた切換ダンパによ
り構成することを提案する。
【0011】また本発明では、以上の構成において、
ンクリートスラブ躯体は、複数の中空部が並列に構成さ
れ、夫々の中空部を蓄熱空気通路として、それらの一端
側と他端側に連通口を構成すると共に、夫々の一端側に
構成した複数の連通口を、連通ダクトにより連通させて
吹出空気経路に接続することを提案する。
【0012】又は、本発明では、以上の構成において、
コンクリートスラブ躯体は、複数の中空部が並列に構成
され、隣接する一対の中空部毎に一端側を連通させて直
列の蓄熱空気通路を構成し、それらの一端側と他端側に
連通口を構成すると共に、夫々の一端側に構成した複数
の連通口を、連通ダクトにより連通させて吹出空気経路
に接続することを提案する。
【0013】又は、本発明では、コンクリートスラブ
体は、複数の中空部が並列に構成され、夫々の中空部内
に区画板を設けて、夫々の中空部内に直列の蓄熱空気通
路を構成し、それらの一端側と他端側に連通口を構成す
ると共に、夫々の一端側に構成した複数の連通口を、連
通ダクトにより連通させて吹出空気経路に接続すること
を提案する。
【0014】以上の本発明によれば、空調時間外におい
て、空調機からの空調空気を、第1のバイパス手段を動
作状態とすることにより空調空間をバイパスして、コン
クリートスラブ躯体の中空部により構成した蓄熱空気通
路に流すことにより躯体に蓄熱を行うことができ、この
ようにしてコンクリートスラブ躯体に蓄えた熱は、空調
時間において第1と第2のバイパス手段のいずれも非動
作状態として空調空気を蓄熱空気通路と空調空間に流す
ことにより回収して空調に利用することができる。
【0015】また空調時間において、空調機からの空調
空気を、第1のバイパス手段を非動作状態とすると共に
第2のバイパス手段を動作状態として蓄熱空気通路をバ
イパスして空調空間に流すことにより空調空間の空調を
行うことができ、この運転では、コンクリートスラブ躯
体に蓄えた熱を放熱せずに保存して、適宜時間において
空調に利用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明す
る。まず、図1〜図3は本発明を適用した空調システム
の第1の実施の形態として、天井吹出方式の空調システ
ムを運転動作毎に概念的に表した要部断面図であり、図
4は図1のA−A線断面図である。符号1はコンクリー
トスラブ躯体であり、このコンクリートスラブ躯体1は
ボイドスラブのように、中空部2を有する中空構造のコ
ンクリート床躯体である。尚、以下の説明では、コンク
リートスラブ躯体を単に躯体と省略して称する。符号3
は躯体1の下方に天井空間4を隔てて構成した天井で、
その下方が居室空間5となる。天井3には吹出口6と吸
込口7を適数、適所に構成する。
【0017】符号8は天井空間4内に設置した空調機で
あり、この空調機8は、パッケージ形空調機(PAC)
又はファンコイルユニット(FCU)であり、これ以外
の他の必要な空調機の要素は適所に設置することができ
る。
【0018】上述したように躯体1は中空部2を有する
構成で、この中空部2により蓄熱空気通路を構成する。
図3に示すように、躯体1は複数のダクト状の中空部2
が並列に構成されているもので、この実施の形態では、
並列の夫々の中空部2を蓄熱空気通路として使用し、そ
れらの一端側と他端側の夫々において、天井空間4側に
連通口9a,9bを構成している。そして複数の中空部
2の夫々一端側の連通口9aは連通ダクト10により連
通させている。また複数の中空部2の夫々他端側の連通
口9bはそのままで、天井空間4内に連通させている。
尚、中空部2による蓄熱空気通路の構成は、後述する他
の実施の形態に示すものを適用することもできるもので
ある。
【0019】そして、空調機8の吹出側を、切換機構1
1を備えた吹出空気経路12を介して一端側の連通口9
aと吹出口6に選択的に連通させる構成としている。即
ち、吹出空気経路12は、空調機8の吹出側からの共通
のダクト13cと、それから分岐したダクト13a,1
3bから成り、夫々のダクト13a,13bにモータダ
ンパ14a,14bを設置して、これらのモータダンパ
14a,14bにより切換機構11を構成している。そ
して一方側のダクト13aを上記連通口9aの連通ダク
ト10に接続すると共に、他方側のダクト13bを吹出
口6に接続している。また空調機8の吸込側を、切換機
構17を備えた吸込空気経路21を介して一端側の連通
口9aと天井空間4に選択的に連通させる構成としてい
る。即ち、吸込空気経路21は、空調機8の吸込側への
共通のダクト22cに合流するダクト22a,22bか
ら成り、夫々のダクト22a,22bにモータダンパ2
3a,23bを設置して、これらのモータダンパ23
a,23bにより切換機構20を構成している。そして
一方側のダクト22aを上記連通口9aの連通ダクト1
0に接続すると共に、他方側のダクト22bは吸込口1
6を介して天井空間4と連通させている。後述する説明
から分かるように、切換機構11のモータダンパ14
a,14bと、切換機構20のモータダンパ23a,2
3bの開閉状態により、上記第1、第2のバイパス手段
を、動作状態としたり非動作状態とすることができる。
尚、図において、符号17は外断熱部、18は上階の
床、19は窓である。
【0020】以上の構成の空調システムにつき、その運
転方法を説明する。図1は例えば冷房期の空調時間外、
特に、電力料金の単価が安くなる夜間における蓄熱運転
状態を示すもので、吹出空気経路12においてはダンパ
14aを開、ダンパ14bを閉とすると共に、吸込空気
経路21においてはダンパ23aを閉、ダンパ23bを
開として空調機8を運転する。尚、以降、閉状態のダン
パは図において黒塗りで表示する。このような各ダンパ
の開閉状態では、以下の説明から分かるように、第1の
バイパス手段が動作状態、第2のバイパス手段は非動作
状態となる。この蓄熱運転では、空調機8の吹出側から
の空調空気、即ち冷風は、ダクト13c,13a、ダン
パ14aを通り、連通ダクト10を経て連通口9aから
中空部2内に流入する。こうして中空部2内に流入した
冷風は、中空部2を蓄熱空気通路として連通口9b方向
に流れ、この際、躯体1を冷やす。即ち、躯体1には、
いわゆる冷熱が蓄積される。図4においては図1と同様
に蓄熱の様子を破線矢印で模式的に示している。このよ
うに躯体1を冷やした冷風は、連通口9bから天井空間
4内に流出し、天井空間4から吸込口16、ダクト22
b,22c、ダンパ23bを経て空調機8の吸込側に還
流して循環に供される。
【0021】このような蓄熱運転は、上述したように電
力料金の単価が安くなる夜間において、予め設定した所
定の時間だけ行うようにしたり、躯体1の適所に設置し
た温度センサを用いて、設定温度となるように制御して
運転することができる。また、このような蓄熱運転で
は、空調機8における空気の吹き出し温度を、空調時の
設定温度よりも低く、例えば空調時の設定温度が18℃で
ある場合、12℃等に設定することにより、より効率的に
躯体1に蓄熱を行うことができる。
【0022】以上のようにして必要な時間だけ空調機8
を運転して待機し、空調が必要な時点において空調機8
を冷房運転する。まず、冷房が必要な時点において、躯
体に蓄熱した熱を利用する場合には、蓄熱運転とは異な
り、図2に示すように、吹出空気経路12においてはダ
ンパ14aを閉、ダンパ14bを開とすると共に、吸込
空気経路21においてはダンパ23aを開、ダンパ23
bを閉として空調機8を運転する。このような各ダンパ
の開閉状態では、以下の説明から分かるように、第1の
バイパス手段が非動作状態、第2のバイパス手段も非動
作状態となる。この状態では、空調機8の吹出側からの
冷風は、ダクト13b,13c、ダンパ14bを通り、
天井3の吹出口6から居室空間5内に流入すると共に、
居室空間5内の空気が吸込口7から天井空間4内に流入
し、次いで連通口9bから中空部2内に流入する。中空
部2内に流入した空気は、中空部2を蓄熱空気通路とし
て連通口9a方向に流れ、この際、躯体1に蓄熱されて
いる冷熱により冷やされる。即ち、中空部2を流れる空
気により蓄熱されている冷熱が回収される。このように
冷やされた空気は、連通口9aから連通ダクト10を経
て吸込空気経路21を構成するダクト22を流れ、ダン
パ23a、ダクト22cを経て空調機8の吸込側に還流
する。そして空調機8により更に冷やされて、上述した
ように吹出空気経路12を経て吹出口6から居室空間5
に吹き出し、こうして蓄熱運転時に躯体1に蓄熱された
冷熱は、放熱されて居室空間5の冷房に供される。この
ような放熱の様子を図中、破線矢印で模式的に示してい
る。このように、空調運転において、躯体1に蓄熱され
ている熱を利用する場合には、中空部2に天井空間4内
の空気を流して蓄熱の回収を行うので、その効率が高
く、熱回収を均一に、そして確実に行え、有効利用を計
ることができる。
【0023】次に、冷房が必要な時点において、躯体1
に蓄熱された熱を利用する必要がない場合又は躯体1に
蓄熱した熱を保存しておきたい場合には、図3に示すよ
うに、吹出空気経路12においてはダンパ14aを閉、
ダンパ14bを開とすると共に、吸込空気経路21にお
いてはダンパ23aを閉、ダンパ23bを開として空調
機8を運転する。このような各ダンパの開閉状態では、
以下の説明から分かるように、第1のバイパス手段が非
動作状態、第2のバイパス手段は動作状態となる。この
状態では、空調機8の吹出側からの冷風は、ダクト13
b,13c、ダンパ14bを通り、天井3の吹出口6か
ら居室空間5内に流入すると共に、居室空間5内の空気
が吸込口7から天井空間4内に流入し、次いで、天井空
間4から吸込口16、ダクト22b,22c、ダンパ2
3bを経て空調機8の吸込側に還流して循環に供され
る。以上の運転状態では、躯体1の中空部2に空調空気
が流れないので、躯体に蓄熱されている熱は空調空気に
より放熱されずに保存される。以上のようにして躯体1
に蓄熱されている熱を保存し、必要に応じて上記図2に
示す冷房運転を行うことにより、蓄熱の有効利用を計る
ことができる。
【0024】以上は本発明を冷房期の運転について説明
しているが、暖房期の運転においても同様な動作で、蓄
熱運転において温風を中空部2内に流して躯体1に蓄熱
を行うと共に、暖房運転において蓄熱されている熱を天
井空間4内に放熱することにより、居室空間5の暖房に
供することができる。尚、この暖房期における蓄熱運転
では、空調機8の空気の吹き出し温度を、空調時の設定
温度よりも高く、例えば空調時の設定温度が24℃である
場合、30℃等に設定することにより、より効率的に蓄熱
を行うことができる。
【0025】即ち、上述したような蓄熱を利用する空調
運転は、ピーク時間調整契約時間帯(午後1時〜4時)
内で行うように設定すれば、ピークカットにより熱源・
空調機器の容量低減を計れると共に、有利な電力料金体
系によりランニングコストの低減を計ることができる。
【0026】また躯体1の蓄熱量、従って放熱量に余裕
がある場合には、上述したピーク時間調整契約時間帯内
の他、空調運転を開始した直後のある設定した時間だけ
蓄熱を利用する空調運転を行うことにより、空調運転を
開始した直後から、所定の温度の空調空気を居室空間5
内に供給することができるようになる。この場合には、
空調が必要な時間が始まる前に空調機8を始動しておく
ことは必要でなくなる。
【0027】次に図5〜図7は本発明を適用した空調シ
ステムの第2の実施の形態として、第1の実施の形態と
同様に、天井吹出方式の空調システムを運転動作毎に概
念的に表した要部断面図であり、図8は図5のB−B線
断面図である。この第2の実施の形態は、概念的には第
1の実施の形態と同様であるが、躯体1における蓄熱空
気通路の構成と切換機構の構成が相違するものである。
この実施の形態においても、上述の実施の形態と同様な
構成要素には同一の符号を付して重複する説明を省略す
る。即ち、躯体1は上述と同様に複数のダクト状の中空
部2が並列に構成されているが、この実施の形態では、
図8に示すように、隣接する一対の中空部2毎に連通孔
や連通ダクト等の連通手段24により一端側を連通させ
て直列の蓄熱空気通路を構成している。そしてそれらの
一端側と他端側に連通口25a,25bを構成すると共
に、夫々の蓄熱空気通路の一端側に構成した複数の連通
口25aを連通ダクト26により連通させており、また
他端側の連通口25bは、そのままで天井空間4内に連
通させている。図からもわかるように、この実施の形態
における蓄熱空気通路は、隣接する一対の中空部2毎の
直列経路として構成しているので、蓄熱空気通路の両端
側の連通口25a,25bは、いずれも躯体1の一端側
に構成されている。またこの実施の形態では、吹出空気
経路12の切換機構11と吸込空気経路21の切換機構
20は、第1の実施の形態のように分岐した経路の夫々
に設けたダンパにより構成するのではなく、経路の分岐
部(又は合流部)に設けた切換ダンパにより構成するも
のである。この構成では、吹出空気経路12は空調機8
の吐出側の共通のダクト27cと、それから分岐したダ
クト27a,27bを有し、これらの分岐部に切換ダン
パ28aを設置すると共に、吸込空気経路21は空調機
8の吸込側の共通のダクト29cとこれに合流するダク
ト29a,29bから成り、これらの分岐部(合流部)
に切換ダンパ28bを設置し、また上記連通ダクト26
に接続したダクト27dとダクト27a,29aの分岐
部(合流部)にも切換ダンパ28cを設置している。こ
の構成では、切換ダンパ28a,28cが吹出空気経路
12の切換機構を構成し、また切換ダンパ28b,28
cが吸込空気経路21の切換機構を構成している。後述
する説明から分かるように、切換ダンパ28a,28
b,28cの状態により、上記第1、第2のバイパス手
段を、動作状態としたり非動作状態とすることができ
る。
【0028】次に以上の構成の第2の実施の形態の空調
システムにつき、その運転方法を説明する。上述の実施
の形態と同様に、図5は例えば冷房期の空調時間外の蓄
熱運転状態を示すもので、この運転では、切換ダンパ2
8aはダクト27c,27aが連通、切換ダンパ28b
はダクト29a,29bが連通、そして切換ダンパ28
cはダクト27a,27dが連通するように操作してい
る。このような切換ダンパ28a,28b,28cの状
態では、以下の説明から分かるように、第1のバイパス
手段が動作状態、第2のバイパス手段は非動作状態とな
る。この状態においては、空調機8の吹出側からの空調
空気、即ち冷風は、ダクト27c、切換ダンパ28a、
ダクト27a、切換ダンパ28cを順次通り、連通ダク
ト26を経て連通口25aから躯体1の中空部2内に流
入する。こうして中空部2内に流入した冷風は、中空部
2内を躯体1の左端方向に流れた後、連通口24を経て
隣接する他の中空部2に流入して、今度は躯体1の右端
方向に流れ、この際、躯体1を冷やす。即ち、躯体1に
は冷熱が蓄積される。このように躯体1を冷やした冷風
は、連通口25bから天井空間4内に流出し、また天井
空間4内の空気は、ダクト29b、切換ダンパ28b、
ダクト29cを経て空調機8の吸込側に還流して循環に
供される。
【0029】以上のようにして必要な時間だけ空調機8
を運転して躯体1に蓄熱して待機し、空調が必要な時点
において、蓄熱された熱を利用する冷房運転を行う場合
には、図6に示すように、切換ダンパ28aはダクト2
7c,27bが連通、切換ダンパ28bはダクト29
a,29cが連通、そして切換ダンパ28cはダクト2
9a,27dが連通するように操作して空調機8を冷房
運転する。このような切換ダンパ28a,28b,28
cの状態では、以下の説明から分かるように、第1のバ
イパス手段が非動作状態、第2のバイパス手段も非動作
状態となる。この状態においては、空調機8の吹出側か
らの空調空気、即ち冷風は、ダクト27c、切換ダンパ
28a、ダクト27bを通り、天井3の吹出口6から居
室空間5内に流入すると共に、居室空間5内の空気が吸
込口7から天井空間4内に流入し、次いで連通口25b
から躯体1の中空部2内に流入する。連通口25bから
中空部2内に流入した空気は、蓄熱運転時と逆の経路で
中空部2を流れ、この際、躯体1に蓄熱されている冷熱
により冷やされる。即ち、中空部2を流れる空気によ
り、蓄熱されている冷熱が回収される。こうして冷やさ
れた空気は、連通口25aから連通ダクト26に流入
し、ここからダクト27d、切換ダンパ28c、ダクト
29a、切換ダンパ28b、ダクト29cを経て空調機
8の吸込側に還流する。そして空調機8により更に冷や
されて、上述したように吹出空気経路12を経て吹出口
6から居室空間5に吹き出し、こうして蓄熱運転時に躯
体1に蓄熱された冷熱は、放熱されて居室空間5の冷房
に供される。
【0030】次に、冷房が必要な時点において、躯体1
に蓄熱された熱を利用する必要がない場合又は躯体1に
蓄熱した熱を保存しておきたい場合には、図7に示すよ
うに、切換ダンパ28aはダクト27c,27bが連
通、切換ダンパ28bはダクト29c,29bが連通す
るように操作し、一方、切換ダンパ28cは適宜の状態
とする。このような切換ダンパ28a,28b,28c
の状態では、以下の説明から分かるように、第1のバイ
パス手段が非動作状態、第2のバイパス手段は動作状態
となる。この状態においては、空調機8の吹出側からの
空調空気、即ち冷風は、ダクト27c、切換ダンパ28
a、ダクト27bを通り、天井3の吹出口6から居室空
間5内に流入すると共に、居室空間5内の空気が吸込口
7から天井空間4内に流入し、次いで、天井空間4から
ダクト29b、切換ダンパ28b、ダクト29cを経て
空調機8の吸込側に還流して循環に供される。以上の運
転状態では、躯体1の中空部2に空調空気が流れないの
で、躯体1に蓄熱されている熱は空調空気により放熱さ
れずに保存される。以上のようにして躯体1に蓄熱され
ている熱を保存し、必要に応じて上記図6に示す冷房運
転を行うことにより、蓄熱の有効利用を計ることができ
る。
【0031】この実施の形態についても冷房期の運転に
ついて説明しているが、暖房期の運転においても同様な
動作で、蓄熱運転において温風を中空部2内に流して躯
体1に蓄熱を行うと共に、暖房運転において蓄熱されて
いる熱を天井空間4内に放熱することにより、居室空間
5の暖房に供することができる。また、この実施の形態
においても、上述の蓄熱を利用する空調運転、特に6月
〜9月の間の冷房運転においては、ピーク時間調整契約
時間帯(午後1時〜4時)内で行うように設定すれば、
ピークカットにより熱源・空調機器の容量低減を計れる
と共に、有利な電力料金体系によりランニングコストの
低減を計ることができる。また場合によっては、空調を
開始した直後のある設定した時間だけ蓄熱を利用する空
調運転を行うことができる。
【0032】次に図9〜図12は本発明を適用した空調
システムの第3の形態として、床吹出方式の空調システ
ムを表したもので、図9は透視図、図10〜図12は運
転動作毎に概念的に表した要部断面図である。この第3
の実施の形態は、上述したとおり、第1、第2の実施の
形態とは異なり、床吹出方式の空調システムに関するも
ので、躯体1における蓄熱空気通路の構成は第2の実施
の形態と同様であり、また切換機構の構成は第1の実施
の形態と同様な構成である。従って、これらの実施の形
態と同様な構成要素には同一の符号を付して重複する説
明は省略する。また、上述と同様にモータダンパ14
a,14bと、モータダンパ23a,23bの開閉状態
により、上記第1、第2のバイパス手段を、動作状態と
したり非動作状態とすることができる。この実施の形態
において、符号30は床であり、この床30は床躯体3
1の上方に床下空間32をを形成するように所定の距離
隔てて構成した、例えばフリーアクセス床であり、その
上方が居室空間5である。この床9には適所に適数の吹
出口33を設置しており、これらの吹出口33にはダン
パー等の風量調整装置(図示省略)を設けている。第
1、第2の実施の形態とは異なり、空調機8は居室空間
5外の格納空間に設置している。この空調機8の吹出側
のダクト13bに吹出口34を接続しており、この吹出
口34は上記床下空間32に設置している。
【0033】図10は第1のバイパス手段が動作状態、
そして第2のバイパス手段が非動作状態の蓄熱運転状態
を示すもので、空調機8からの空調空気はダクト13
c,13a,ダンパー14aを通り、連通ダクト10を
経て連通口25aから躯体1の中空部2内に流入する。
次いで空調空気は中空部2を流れて躯体1に熱を供給し
た後、連通口25bから天井空間4内に流出し、天井空
間4から吸込口16、ダクト22b,22c、ダンパ2
3bを経て空調機8の吸込側に還流して循環に供され
る。
【0034】次に、図11は空調が必要な時点におい
て、躯体1に蓄熱された熱を利用する場合の空調運転状
態を示すもので、この運転状態では、第1のバイパス手
段は非動作状態、そして第2のバイパス手段も非動作状
態であり、空調機8からの空調空気は、ダクト13c,
ダンパー14b,ダクト13bを経て吹出口34から床
下空間32に吹き出し、この床下空間32を流れて床吹
出口33から居室空間5内に流出する。居室空間5内に
流出した空調空気は天井3に設けた吸込口7を経て天井
空間4内に流入し、次いで連通口25bから中空部2に
流入する。そして中空部2を流れる間に上記蓄熱運転に
おいて躯体1に蓄熱した熱を回収した後、連通口25a
から流出し、連通ダクト10,ダクト22a,ダンパー
23a,ダクト22cを経て空調機8の吸込側に還流
し、循環に供される。このように、この実施の形態では
躯体1に蓄熱された熱の回収は空調負荷である居室空間
5よりも下流側で行われる。
【0035】次に、図12は空調が必要な時点におい
て、躯体1に蓄熱された熱を利用する必要がない場合又
は躯体1に蓄熱した熱を保存しておきたい場合の運転状
態を示すもので、この運転状態では、第1のバイパス手
段は非動作状態であるが、第2のバイパス手段は動作状
態であり、空調機8からの空調空気はダクト13c,ダ
ンパー14b,ダクト13bを経て吹出口34から床下
空間32に吹き出し、この床下空間32を流れて床吹出
口33から居室空間5内に流出する。居室空間5内に流
出した空調空気は天井3に設けた吸込口7を経て天井空
間4内に流入し、次いで吸込口16からダクト22b,
ダンパー23b,ダクト22cを経て空調機8の吸込側
に還流し、循環に供される。この運転状態では、空調空
気は躯体1の中空部2を通らないので、この躯体1に蓄
熱されている熱を回収せず、蓄熱状態が保存される。
【0036】以上に説明した第1〜第3の実施の形態で
は、中空部2蓄熱する躯体1は、居室空間5の天井3側
のコンクリートスラブ躯体であるが、床30側の躯体を
利用することができることは勿論である。
【0037】また直列経路は、第3の実施の形態に示す
構成以外に、並列に構成された複数の中空部の夫々の内
部に区画板(図示省略)を設けて構成することもでき
る。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上のとおり、空調が必要な時
間外に空調機を蓄熱運転して躯体に予め熱(冷熱を含
む)を蓄熱しておき、この熱を、空調が必要な時間に利
用することができる躯体蓄熱を利用した空調システムに
おいて、躯体に蓄熱された熱の利用の有無を選択した運
転を行うことができるので、次のような効果がある。
a.空調時間内ではあっても躯体に蓄熱された熱を利用
せずに空調運転を行うことにより、蓄熱された熱を最も
有効に利用できる時間帯まで保存することができる。
b.従って、その利用時間帯を、例えばピーク時間調整
契約時間帯(6〜9月の午後1時〜4時)とすれば、ピ
ークカットによる熱源・空調機器の容量低減を計ること
ができると共に、有利な料金体系により、更にランニン
グコストの低減を計ることができる。c.蓄熱される熱
量に余裕がある場合には、上述したピーク時間調整契約
時間帯内の他、空調運転を開始した直後のある設定した
時間だけ蓄熱を利用する空調運転を行うことにより、空
調運転を開始した直後から、所定の温度の空調空気を居
室空間5内に供給することができるようになり、この場
合には、空調が必要な時間が始まる前に空調機を始動し
ておく運転が必要でなくなる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の空調システムの第1の実施の形態を
蓄熱運転状態により概念的に示す要部断面図である。
【図2】 本発明の空調システムの第1の実施の形態を
蓄熱を利用した空調運転状態により概念的に示す要部断
面図である。
【図3】 本発明の空調システムの第1の実施の形態を
蓄熱を利用しない空調運転状態により概念的に示す要部
断面図である。
【図4】 図1のA−A線断面図である。
【図5】 本発明の空調システムの第2の実施の形態を
蓄熱運転状態により概念的に示す要部断面図である。
【図6】 本発明の空調システムの第2の実施の形態を
蓄熱を利用した空調運転状態により概念的に示す要部断
面図である。
【図7】 本発明の空調システムの第2の実施の形態を
蓄熱を利用しない蓄熱運転状態により概念的に示す要部
断面図である。
【図8】 図5のB−B線断面図である。
【図9】 本発明の空調システムの第3の実施の形態を
示す透視図である。
【図10】 本発明の空調システムの第3の実施の形態
を蓄熱運転状態により概念的に示す要部断面図である。
【図11】 本発明の空調システムの第3の実施の形態
を蓄熱を利用した空調運転状態により概念的に示す要部
断面図である。
【図12】 本発明の空調システムの第3の実施の形態
を蓄熱を利用しない蓄熱運転状態により概念的に示す要
部断面図である。
【符号の説明】
1 躯体(コンクリートスラブ躯
体) 2 中空部(蓄熱空気通路) 3 天井 4 天井空間 5 居室空間 6 吹出口 7 吸込口 8 空調機 9a,9b 連通口 10 連通ダクト 11 切換機構 12 吹出空気経路 13a,13b,13c ダクト 14a,14b モータダンパ 15 ダクト 16 吸込口 17 外断熱部 18 床 19 窓 20 切換機構 21 吸込空気経路 22a,22b,22c ダクト 23a,23b モータダンパ 24 連通口 25a,25b 連通口 26 連通ダクト 27a,27b,27c ダクト 28a,28b,28c 切換ダンパ 29a,29b,29c ダクト 30 床 31 床躯体 32 床下空間 33 床吹出口 34 吹出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−184348(JP,A) 特開 平1−226961(JP,A) 特開 平9−79613(JP,A) 特開 平6−58572(JP,A) 特開 平3−247931(JP,A) 特開 昭60−108629(JP,A) 特開 平1−310239(JP,A) 実開 昭64−22918(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 5/00 F24F 3/00 F28D 20/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調機から空調空間に至り、空調空間か
    ら空調機に還流する空調空気経路の適所に、コンクリー
    トスラブ躯体の中空部により構成した蓄熱空気通路を配
    置する構成とした躯体蓄熱を利用した空調システムにお
    いて、空調空間をバイパス可能な第1のバイパス手段
    と、蓄熱空気通路をバイパス可能な第2のバイパス手段
    を構成し、第1のバイパス手段を動作状態とすると共に
    第2のバイパス手段を非動作状態として空調空気を空調
    空間には流さずに蓄熱空気通路に流す蓄熱運転過程と、
    第1のバイパス手段は非動作状態とすると共に第2のバ
    イパス手段を動作状態として空調空気を蓄熱空気通路に
    は流さずに空調空間に流す空調運転過程と、第1と第2
    のバイパス手段のいずれも非動作状態として空調空気を
    蓄熱空気通路と空調空間に流す蓄熱利用空調運転過程と
    を時間的に配置することを特徴とする躯体蓄熱を利用し
    た空調システムの運転方法
  2. 【請求項2】 空調システムは天井吹出式の構成とし
    て、空調空間の天井に吹出口と吸込口を構成すると共
    に、コンクリートスラブ躯体は中空部を有する構成とし
    て、中空部により蓄熱空気通路を構成すると共に、蓄熱
    空気通路は、その両端側において天井空間側に連通口を
    構成し、空調機の吹出側を、切換機構を備えた吹出空気
    経路を介して一端側の連通口と吹出口に選択的に連通さ
    せる構成とすると共に、空調機の吸込側を、切換機構を
    備えた吸込空気経路を介して一端側の連通口と天井空間
    に選択的に連通させる構成とし、他端側の連通口は天井
    空間と連通させたことを特徴とする請求項1記載の躯体
    蓄熱を利用した空調システムの運転方法
  3. 【請求項3】 天井とコンクリートスラブ躯体間の天井
    空間内に空調機を設置したことを特徴とする請求項2記
    載の躯体蓄熱を利用した空調システムの運転方法
  4. 【請求項4】 空調システムは床吹出式の構成とし、空
    調空間の床に吹出口を構成し、天井に吸込口を構成する
    と共に、コンクリートスラブ躯体は中空部を有する構成
    として、中空部により蓄熱空気通路を構成すると共に、
    蓄熱空気通路は、その両端側において天井空間側に連通
    口を構成し、空調機の吹出側を、切換機構を備えた吹出
    空気経路を介して一端側の連通口と吹出口に選択的に連
    通させる構成とすると共に、空調機の吸込側を、切換機
    構を備えた吸込空気経路を介して一端側の連通口と天井
    空間に選択的に連通させる構成とし、他端側の連通口は
    天井空間と連通させたことを特徴とする請求項1記載の
    躯体蓄熱を利用した空調システムの運転方法
  5. 【請求項5】 切換機構は、分岐した経路の夫々に設け
    たダンパにより構成したことを特徴とする請求項2又は
    4記載の躯体蓄熱を利用した空調システムの運転方法
  6. 【請求項6】 切換機構は、経路の分岐部に設けた切換
    ダンパにより構成したことを特徴とする請求項2又は4
    記載の躯体蓄熱を利用した空調システムの運転方法
  7. 【請求項7】 コンクリートスラブ躯体は、複数の中空
    部が並列に構成され、夫々の中空部を蓄熱空気通路とし
    て、それらの一端側と他端側に連通口を構成すると共
    に、夫々の一端側に構成した複数の連通口を、連通ダク
    トにより連通させて吹出空気経路に接続したことを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の躯体蓄熱を
    利用した空調システムの運転方法
  8. 【請求項8】 コンクリートスラブ躯体は、複数の中空
    部が並列に構成され、隣接する一対の中空部毎に一端側
    を連通させて直列の蓄熱空気通路を構成し、それらの一
    端側と他端側に連通口を構成すると共に、夫々の一端側
    に構成した複数の連通口を、連通ダクトにより連通させ
    て吹出空気経路に接続したことを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の躯体蓄熱を利用した空調シス
    テムの運転方法
  9. 【請求項9】 コンクリートスラブ躯体は、複数の中空
    部が並列に構成され、夫々の中空部内に区画板を設け
    て、夫々の中空部内に直列の蓄熱空気通路を構成し、そ
    れらの一端側と他端側に連通口を構成すると共に、夫々
    の一端側に構成した複数の連通口を、連通ダクトにより
    連通させて吹出空気経路に接続したことを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の躯体蓄熱を利用した
    空調システムの運転方法
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