JP3228905U - たこ焼き器 - Google Patents

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健悟 平谷
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千穂 穴織
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Abstract

【課題】表面はカリッと香ばしく内部は柔らかい美味しいたこ焼きを容易に作ることができ、しかもそのたこ焼きを温かく保つことができ、加熱源としてガス、電熱ヒーター、IH調理器を採用可能であり、家庭用にも業務用にも使用できるたこ焼き器を提供する。【解決手段】たこ焼き器1は、主として炭素材料からなる本体2を有するたこ焼き器であって、本体2の上面側に複数の半球状の凹部3が形成され、前記本体2の下面はたこ焼き調理時の加熱面とされ、前記炭素材料の室温での熱伝導率が80W/m・K以上である。【選択図】図1

Description

本考案は、炭素材料で作製したたこ焼き器に関する。
家庭用或いは業務用の各種のたこ焼き器が実用に供されている。従来の鉄板、鋳鉄又は銅製のたこ焼き器では、表面はカリッと香ばしく内部は柔らかい美味しいたこ焼きを作ることは、困難であったり、技術を要したりするという問題がある。例えば、銅製のたこ焼き器は、室温での熱伝導率が400W/m・K程度と高く、容易に加熱されるが、火力を落とすと熱が放散されて急速に冷めてしまう。
そのため、火加減が難しく、美味しいたこ焼きを作るには、かなりの技術を要する。そして、たこ焼きができた後、火を止めて、お客さんに品物が渡るまでに時間がある場合は、たこ焼きが冷えてしまうという問題もあった。
また、特に家庭用のたこ焼き器においては、ガスコンロで加熱するタイプのものもあるが、最近は電熱ヒーターで加熱するものが多い。
特許文献1は、溶岩石又は遠赤外線を放出する天然鉱石類を基材とするたこ焼き器を開示している。これによると、遠赤外線の熱浸透性を活用し、表面はこんがり、中味をジューシーに焼き上げ、冷めにくく風味を落とすことがなく、かつ全体が硬くなりにくい、美味なたこ焼きを作ることができるとされている。
しかし、上記のたこ焼き器は、熱伝導率がかなり低く、たこ焼き器全体に熱が伝わりにくいために、たこ焼き器の部位によってネタの加熱具合が異なり、均質なたこ焼きが作りにくいという問題があった。しかも、加熱に多くのエネルギーが必要であった。
特許文献2は、電熱式たこ焼き器に関するもので、複数の半球状の凹部が形成された加熱プレートの下面に接触する電熱ヒーターを設けることにより、凹部は強力に且つ均一に加熱され、凹部以外の板状部のネタが過度に加熱されることがないので、表面が香ばしく内部が柔らかい美味しいたこ焼きを作ることができるとされている。上記のたこ焼き器は、ヒーターが組み込まれた電熱式であり、ガスや通常の電熱ヒーターを熱源として想定していない。
実用新案登録第3134004号公報 特開2003−144330号公報
本考案の目的は、表面はカリッと香ばしく内部は柔らかい美味しいたこ焼きを容易に作ることができ、しかもそのたこ焼きを温かく保つことができるたこ焼き器を提供すること、加熱源としてガス、電熱ヒーター、IH調理器を採用可能なたこ焼き器を提供すること、家庭用にも業務用にも使用できるたこ焼き器を提供することなどである。
本考案のたこ焼き器は、主として炭素材料からなる本体を有するたこ焼き器であって、本体の上面側に複数の半球状の凹部が形成され、前記本体の下面はたこ焼き調理時の加熱面とされ、前記炭素材料の室温での熱伝導率が80W/m・K以上であることを特徴としている。
これにより、炭素材料の遠赤外線照射効果により、たこ焼きの内部まで好適に調理される。また、たこ焼きの表面部分は直接炭素材料に接しているために、たこ焼き内部より外表面に火が通ることになる。そのため、表面はカリッと香ばしく内部は柔らかい美味しいたこ焼きを作ることが出来る。
また、炭素材料は、たこ焼きの調理に関係する室温から200℃程度の温度領域において、室温では比熱が低く、温度が上がるに従って比熱が高くなるという特性があるので、初めは加熱されやすく、高温になると冷えにくいので温度の制御がしやすい。また、熱伝導率が適度に高いことにより、複数の全ての凹部に均一に熱が伝わり、どの凹部においても同程度に調理されたたこ焼きが得られる。
本考案は、次のような種々の好ましい態様を採用可能である。
第1の態様では、前記本体の上面側の前記複数の凹部を含む表面に、ポリイミド樹脂の被膜であって加熱して硬化させた被膜が形成される。
これにより、本体の表面にある微細な開気孔を目止めすることができ、油や他の成分がたこ焼き器に浸み込むのをより一層抑えることができる。
第2の態様では、本体の下面と、前記複数の凹部の底面との間の距離が5〜30mmである。これにより、本体に好適な熱容量が確保されて、加熱の制御(急加熱や急放熱の抑制)が容易になり、たこ焼きの調理が容易なる。
上記距離を5〜30mmに保つことにより、調理のネタが過度に加熱されるのを防ぐことができる。また、熱容量を好適に確保することによって、高温時に冷めにくくなり、調理が容易になる。また、熱容量を確保しているので、上面の凹部以外の板状部に置かれたネタが、ゆっくりと加熱されることになり、乾燥しすぎてパリパリになるのを防ぐことができる。
第3の態様では、前記本体の炭素材料が人造黒鉛であり、この人造黒鉛のかさ密度が1.5g/cm3以上である。
これにより、本体の気孔の存在が抑えられ、たこ焼きの調理の際に使用する油の浸み込みが少なくなり、調理がしやすくなる。また、本体表面にセラミックス及び/又はフッ素樹脂の被覆がし易くなる。
第4の態様では、前記本体の上面側の複数の凹部を含む表面にセラミックス及び/又はフッ素樹脂被覆が施されている。これにより、たこ焼きの調理の際に使用する油の浸み込みが極力抑えられ、たこ焼き器が汚れにくくなり、耐久性も向上する。
本考案のたこ焼き器を用いて調理すると、炭素材料の遠赤外線照射効果により表面はカリッと香ばしく内部は柔らかい美味しいたこ焼きを容易に作ることができる。
また、熱源としてガスコンロ、電熱ヒーターの他、IH調理器を用いても、たこ焼きを作ることができる。火を止めてもたこ焼きが冷えにくいので、たこ焼きを食べるまでに多少の時間があっても温かい状態に保つことができる。また、本考案のたこ焼き器は、大きさや形状を、使用する熱源の種類や熱量等に対応して決めることにより、家庭用にも業務用にも適用することができる。
実施例1に係るたこ焼き器の斜視図である。 図1のたこ焼き器の平面図である。 図2のIII−III線断面図である。 実施例2に係るたこ焼き器の斜視図である。 図4のたこ焼き器の平面図である。 図5のVI−VI線断面図である。
以下に、本考案を実施するための形態ついて説明する。
たこ焼き器の主たる素材は炭素材料である。たこ焼き器を炭素材料を用いて作製するため、炭素材料の遠赤外線照射効果により、表面はカリッと香ばしく内部は柔らかい美味しいたこ焼きを容易に作ることができるたこ焼き器を提供することができる。
炭素材料としては、木炭、ピッチや合成樹脂の炭素化物、炭素繊維、炭素繊維複合材料、天然黒鉛、人造黒鉛など一般に入手可能なものを用いることができる。人造黒鉛は、たこ焼き器の形状に加工がしやすいという利点を有する。
たこ焼き器の熱容量を好適に確保するために、たこ焼き器の本体の下面と、本体の上面側に形成された複数の半球状の凹部の底面との間の距離が5〜30mmである。本体の下面はたこ焼き調理時に加熱面とされる。
熱容量の確保と加熱に要する熱量との関係を考慮すると、上記の距離は、より好ましくは、7〜20mmである。また、本体の下面と、複数の半球状の凹部の底面との間の距離、たこ焼き器の大きさや形状は、使用する熱源の種類や熱量等に応じて決めれば良い。
尚、本体の下面は平面状に形成することが加工上は望ましいが、本体の複数の凹部の下側の壁厚を極力均一化するような凹溝を形成してもよい。
炭素材料として人造黒鉛を使用する場合、人造黒鉛には、一般に押出し成形品、型込め成形品、冷間静水圧加圧(CIP)成形品などがあるが、どれを用いても良い。
人造黒鉛の熱伝導率と開気孔率(開気孔が占める体積分率)が問題となる。開気孔は、後述の目止めや被覆に関連する。それらについて指標の一つが、人造黒鉛のかさ密度である。
人造黒鉛ブロックのかさ密度は、概ね1.3〜2.0g/cm3の範囲のものが市販されているが、入手性並びに熱電伝導率及び開気孔率を考慮すると1.5〜1.9g/cm3のものが好ましく、より好ましくは、1.7〜1.9g/cm3である。さらに好ましくは、1.75〜1.85g/cm3である。
人造黒鉛ブロックの室温での熱伝導率は、最も高いもので200W/m・K程度であるが、一般には60〜170W/m・Kである。熱伝導率は、80W/m・K以上であることが好ましく、より好ましくは100W/m・K以上である。尚、鉄系材料(純鉄、鋳鉄、炭素鋼)の熱伝導率は、40〜70W/m・K程度であり、それ以上の熱伝導率であることが好ましい。
人造黒鉛には開気孔があり、油等の液状のものが浸み込みやすいので目止めを施すことが好ましい。このとき、この目止めするに当たって、本体の表面の全体又は本体の上面側の少なくとも複数の凹部を含む表面にポリイミド樹脂を塗布又は含浸させてから加熱により硬化させてポリイミド樹脂の被膜を形成することが好ましい。
ポリイミド樹脂は、成膜性が良好であるので開気孔を塞ぎやすく目止めをより効果的に行うことができる。ここで、ポリイミド樹脂は、繰り返し単位にイミド結合を含む高分子であればよく、特に限定はされない。
ポリイミド樹脂の被膜を形成する際は、ワニスを使用するのが好ましい。ワニスは、被膜に好適な粘度に調整しやすいからである。ワニスに用いる溶剤は、n−メチル―2―ピロリドンが一般的であるが、他の好適な溶剤を用いてもよい。また、ポリイミド樹脂のワニスは、一般に市販されているものを用いることができる。
前記ポリイミド樹脂のワニスを、例えばスプレーを用いて塗布又は、含浸してから、本体 (加工品)を250℃〜450℃に加熱しポリイミド樹脂を硬化させる。
この炭素材料製のたこ焼き器に錆が発生することはないが、更に、耐久性を向上させるために、本体の表面の全体又は本体の上面側の少なくとも複数の凹部を含む表面に被覆を施すことが好ましい。これらの被覆としては、公知の四フッ化ポリエチレン樹脂等のフッ素樹脂及び/又はセラミックスを用いることができる。セラミックスによる被覆の方法は、公知の多くの方法を採用することができる。例えば、主骨格にシロキサン結合を有するシリコーン樹脂を主成分とする塗料など用いることができる。また、溶射法及び物理蒸着や化学蒸着による気相法で各種セラミックスを被覆してもよい。
実施例1に係るたこ焼き器について図1〜図3に基づいて説明する。
このたこ焼き器1は、主として人造黒鉛からなるたこ焼き器である。
たこ焼き器1の作製のため、まず、かさ密度1.77g/cm3、25℃における熱伝導率85W/m・Kの特性を有する人造黒鉛ブロック(CIP成形品)を切削加工して加工品からなる本体2を作った。
本体2(加工品)は、349mmx192x45mm(高さ)の直方体状であり、半径22mmの半球状の18個の凹部3を形成した。本体2の下面2aと本体2の上面側に形成された半球状の凹部3の底面3aとの間の距離が15mmであった。本体の外周縁には、厚さ約6mmで高さ8mmの縁堤部5が形成されている。
この本体2の上面側の18個の半球状の凹部3を含む表面に、市販のポリイミド樹脂のワニスをスプレーコートし、400℃で熱処理して硬化させ、ポリイミド樹脂の被膜4を形成した。その後、本体2の上面側の18個の凹部3を含む表面をセラミックスで被覆し、たこ焼き器1とした。前記のセラミックスの被膜は、主たる成分がシロキサン結合を有するものである。
このたこ焼き器1を用いて常法に従ってたこ焼きを作った。まず、業務用のガスコンロに前記のたこ焼き器1を配置して加熱した。赤外温度計(TASCO製、型番THI−700)を用いて、たこ焼き器1の表面温度を測定した。数分後に、たこ焼き器1の表面の温度はほぼ175〜188℃となった。
このとき、最初にサラダ油をひいた。次に、たこ焼き器1の上面(複数の凹部3を含む)に、たこ焼きのネタであるたこ焼き用の小麦粉に卵を入れ、適量の水を加えて調整したものをおいた。蛸、葱、紅ショウガ、天かすの順番でいれた。竹串を用いてネタをひっくり返して丸めながら加熱した。なお、火を止めても温度の下がり方は小さく、例えば1分後でも5℃程度の低下であった。また、3分経過後におけるたこ焼き器1の表面温度は170℃であり、たこ焼きも温かさを保持していた。
炭素材料の遠赤外線照射効果により、表面はカリッと香ばしく内部は柔らかい美味しいたこ焼きを作ることができた。表面は焦げすぎることはなく、調理できた。非常に簡便にたこ焼きを作ることができた。また、18個のどのたこ焼きも調理に差異は、ほとんど認められなかった。尚、上記のたこ焼き用の小麦粉に活性炭の粉末を添加してもよい。
実施例2に係るたこ焼き器について図4〜図6に基づいて説明する。
実施例1と同様の黒鉛ブロックを切削加工してたこ焼き器10の本体11を作製した。
この本体11は直径251mm、高さ38.5mmの略円板形状であり、この本体11の上面側に半径18.25mmの21個の半球状の凹部12を形成した。本体11の下面11aと半球状の凹部12の底面12aとの間の距離が9.25mmであった。本体11の外周部には、厚さ約6mm、高さ8mmの縁堤部14を形成した。
実施例1と同様に、本体11の上面側の全面にポリイミド樹脂のワニスをスプレーコートしてから加熱により硬化させてポリイミド樹脂の被膜13を形成し、その後上面側の全面(ポリイミド樹脂の被膜13の全面)をセラミックスで被覆した。
上記のように作製したたこ焼き器10をガスコンロにセットして着火した。その数分後に、たこ焼き器10の表面の温度はほぼ188〜195℃となった。このたこ焼き器10を用いて実施例1と同様の方法でたこ焼きを作った。
尚、このたこ焼き器10では、火を止めても温度の下がり方は小さく、例えば1分後でも5℃程度の低下であった。また、3分経過後におけるたこ焼き器10の表面温度は174℃であり、たこ焼きも温かさを保持していた。
炭素材料の遠赤外線照射効果により、表面はカリッと香ばしく内部は柔らかい美味しいたこ焼きを作ることができた。表面は焦げすぎることはなく、調理できた。非常に簡便にたこ焼きを作ることができた。また、21個のどのたこ焼きも調理に差異は、ほとんど認められなかった。
実施例1のたこ焼き器1を用いてIH調理器で加熱してたこ焼きを作った。
数分後に、たこ焼き器1の表面の温度がほぼ165〜175℃となった時点でサラダ油をひき始めた。実施例1と同様の方法でたこ焼きを作った。非常に簡便にたこ焼きを作ることができた。
炭素材料の遠赤外線照射効果により、表面はカリッと香ばしく内部は柔らかい美味しいたこ焼きを作ることができた。表面は焦げすぎることはなく、調理できた。また、18個のどのたこ焼きも調理に差異は、ほとんど認められなかった。
実施例2のたこ焼き器10を用いてIH調理器で加熱してたこ焼きを作った。
数分後に、たこ焼き器10の表面温度はほぼ186〜190℃となった。実施例1と同様の方法で、たこ焼きを作った。非常に簡便にたこ焼きを作ることができた。
炭素材料の遠赤外線照射効果により、表面はカリッと香ばしく内部は柔らかい美味しいたこ焼きを作ることができた。表面は焦げすぎることはなく、調理できた。また、21個のどのたこ焼きも調理に差異は、ほとんど認められなかった。
図示省略したが、たこ焼き器の作製には、まず、かさ密度1.74g/cm3、25℃における熱伝導率170W/m・Kの特性を有する人造黒鉛ブロック(押出し成形品)を切削加工して本体を作製した。実施例2のたこ焼き器同様に、本体は、直径251mm、高さ38.5mmのほぼ円板形状であり、本体の上面側に半径18.25mmの半球状の21個の凹部を形成した。本体の下面と半球状の凹部の底面との間の距離が9.25mmであった。本体の上面側の21個の凹部の表面に市販のフッ素樹脂による被覆を施した。こうして、非常に簡便にたこ焼きを作ることができた。
上記のたこ焼き器をガスコンロにセットして着火してから数分後に、たこ焼き器の表面の温度はほぼ186〜190℃となった。このたこ焼き器を用いて実施例1と同様の方法で、たこ焼きを作った。尚、火を止めても温度の下がり方は小さく、例えば1分後でも10℃程度の低下であった。
炭素材料の遠赤外線照射効果により、表面はカリッと香ばしく内部は柔らかい美味しいたこ焼きを作ることができた。表面は焦げすぎることはなく、調理できた。また、21個の凹部の何れのたこ焼きも調理に差異は、ほとんど認められなかった。
比較例1
市販されている業務用の銅板製のたこ焼き器(図示略)を用いた。尚、銅板の厚みは約1.5mmであった。本体は平面視にて349mmx192mmの長方形であり、半径22mmの半球状の18個の凹部が形成されていた。
このたこ焼き器を用いて実施例1と同様の方法でたこ焼きを作った。このとき、たこ焼き器の表面温度が185℃になったときにサラダ油をひき始めた。火加減が難しく、温度が上がり(例えば200℃)すぎて弱火にすると、すぐに温度が下がりすぎて145℃程度になったので、再び通常の火加減に戻すこともあった。簡便にたこ焼きを作ることが難しかった。また、火を止めて3分経過後におけるたこ焼き器の表面温度は89℃であり、たこ焼きも温かさを保持するのは難しい状態であった。
たこ焼きの表面が焦げすぎるものが幾つかでき、そのようなものは、未だ中まで十分に加熱されていない状態であった。数度挑戦したが、多少は良好になったが、考案者は、このような状態が解決できなかった。
比較例2
市販のアルミ鋳造品にフッ素樹脂加工が施されている家庭用の電熱式たこ焼き器(図示略)を用いた。幅31cm、奥行き21.5cmの略長円形状であり、21個の凹部が形成されていた。
上記のたこ焼き器を用いて実施例1と同様の方法でたこ焼きを作った。このとき、たこ焼き器の表面の温度がほぼ185℃となったときに、最初にサラダ油をひいた。
簡便にたこ焼きを作ることができたが、たこ焼きの表面も内部も同程度の食感であった。表面はカリッと香ばしく内部は柔らかいという感覚はなかった。
1 :たこ焼き器
2 :本体
2a :下面
3 :凹部
3a :底面
4 :被膜
10 :たこ焼き器
11 :本体
11a:下面
12 :凹部
12a:底面
13 :被膜
本考案は、炭素材料で作製したたこ焼き器に関する。
家庭用或いは業務用の各種のたこ焼き器が実用に供されている。従来の鉄板、鋳鉄又は銅製のたこ焼き器では、表面はカリッと香ばしく内部は柔らかい美味しいたこ焼きを作ることは、困難であったり、技術を要したりするという問題がある。例えば、銅製のたこ焼き器は、室温での熱伝導率が400W/m・K程度と高く、容易に加熱されるが、火力を落とすと熱が放散されて急速に冷めてしまう。
そのため、火加減が難しく、美味しいたこ焼きを作るには、かなりの技術を要する。そして、たこ焼きができた後、火を止めて、お客さんに品物が渡るまでに時間がある場合は、たこ焼きが冷えてしまうという問題もあった。
また、特に家庭用のたこ焼き器においては、ガスコンロで加熱するタイプのものもあるが、最近は電熱ヒーターで加熱するものが多い。
特許文献1は、溶岩石又は遠赤外線を放出する天然鉱石類を基材とするたこ焼き器を開示している。これによると、遠赤外線の熱浸透性を活用し、表面はこんがり、中味をジューシーに焼き上げ、冷めにくく風味を落とすことがなく、かつ全体が硬くなりにくい、美味なたこ焼きを作ることができるとされている。
しかし、上記のたこ焼き器は、熱伝導率がかなり低く、たこ焼き器全体に熱が伝わりにくいために、たこ焼き器の部位によってネタの加熱具合が異なり、均質なたこ焼きが作りにくいという問題があった。しかも、加熱に多くのエネルギーが必要であった。
特許文献2は、電熱式たこ焼き器に関するもので、複数の半球状の凹部が形成された加熱プレートの下面に接触する電熱ヒーターを設けることにより、凹部は強力に且つ均一に加熱され、凹部以外の板状部のネタが過度に加熱されることがないので、表面が香ばしく内部が柔らかい美味しいたこ焼きを作ることができるとされている。上記のたこ焼き器は、ヒーターが組み込まれた電熱式であり、ガスや通常の電熱ヒーターを熱源として想定していない。
実用新案登録第3134004号公報 特開2003−144330号公報
本考案の目的は、表面はカリッと香ばしく内部は柔らかい美味しいたこ焼きを容易に作ることができ、しかもそのたこ焼きを温かく保つことができるたこ焼き器を提供すること、加熱源としてガス、電熱ヒーター、IH調理器を採用可能なたこ焼き器を提供すること、家庭用にも業務用にも使用できるたこ焼き器を提供することなどである。
本考案のたこ焼き器は、主として炭素材料からなる本体を有するたこ焼き器であって、本体の上面側に複数の半球状の凹部が形成され、前記本体の下面はたこ焼き調理時の加熱面とされ、前記炭素材料の室温での熱伝導率が80W/m・K以上であることを特徴としている。
これにより、炭素材料の遠赤外線照射効果により、たこ焼きの内部まで好適に調理される。また、たこ焼きの表面部分は直接炭素材料に接しているために、たこ焼き内部より外表面に火が通ることになる。そのため、表面はカリッと香ばしく内部は柔らかい美味しいたこ焼きを作ることが出来る。
また、炭素材料は、たこ焼きの調理に関係する室温から200℃程度の温度領域において、室温では比熱が低く、温度が上がるに従って比熱が高くなるという特性があるので、初めは加熱されやすく、高温になると冷えにくいので温度の制御がしやすい。また、熱伝導率が適度に高いことにより、複数の全ての凹部に均一に熱が伝わり、どの凹部においても同程度に調理されたたこ焼きが得られる。
本考案は、次のような種々の好ましい態様を採用可能である。
第1の態様では、前記本体の上面側の前記複数の凹部を含む表面に、ポリイミド樹脂の被膜であって加熱して硬化させた被膜が形成され、前記被膜の表面にセラミックス及び/又はフッ素樹脂被覆が形成されている。
前記ポリイミド樹脂の被膜により、本体の表面にある微細な開気孔を目止めすることができ、油や他の成分がたこ焼き器に浸み込むのをより一層抑えることができる。
また、前記セラミックス及び/又はフッ素樹脂被覆により、たこ焼きの調理の際に使用する油の浸み込みが極力抑えられ、たこ焼き器が汚れにくくなり、耐久性も向上する。
第2の態様では、本体の下面と、前記複数の凹部の底面との間の距離が5〜30mmである。これにより、本体に好適な熱容量が確保されて、加熱の制御(急加熱や急放熱の抑制)が容易になり、たこ焼きの調理が容易なる。
上記距離を5〜30mmに保つことにより、調理のネタが過度に加熱されるのを防ぐことができる。また、熱容量を好適に確保することによって、高温時に冷めにくくなり、調理が容易になる。また、熱容量を確保しているので、上面の凹部以外の板状部に置かれたネタが、ゆっくりと加熱されることになり、乾燥しすぎてパリパリになるのを防ぐことができる。
第3の態様では、前記本体の炭素材料が人造黒鉛であり、この人造黒鉛のかさ密度が1.5g/cm3以上である。
これにより、本体の気孔の存在が抑えられ、たこ焼きの調理の際に使用する油の浸み込みが少なくなり、調理がしやすくなる。また、本体表面にセラミックス及び/又はフッ素樹脂の被覆がし易くなる。
本考案のたこ焼き器を用いて調理すると、炭素材料の遠赤外線照射効果により表面はカリッと香ばしく内部は柔らかい美味しいたこ焼きを容易に作ることができる。
また、熱源としてガスコンロ、電熱ヒーターの他、IH調理器を用いても、たこ焼きを作ることができる。火を止めてもたこ焼きが冷えにくいので、たこ焼きを食べるまでに多少の時間があっても温かい状態に保つことができる。また、本考案のたこ焼き器は、大きさや形状を、使用する熱源の種類や熱量等に対応して決めることにより、家庭用にも業務用にも適用することができる。
実施例1に係るたこ焼き器の斜視図である。 図1のたこ焼き器の平面図である。 図2のIII−III線断面図である。 実施例2に係るたこ焼き器の斜視図である。 図4のたこ焼き器の平面図である。 図5のVI−VI線断面図である。
以下に、本考案を実施するための形態ついて説明する。
たこ焼き器の主たる素材は炭素材料である。たこ焼き器を炭素材料を用いて作製するため、炭素材料の遠赤外線照射効果により、表面はカリッと香ばしく内部は柔らかい美味しいたこ焼きを容易に作ることができるたこ焼き器を提供することができる。
炭素材料としては、木炭、ピッチや合成樹脂の炭素化物、炭素繊維、炭素繊維複合材料、天然黒鉛、人造黒鉛など一般に入手可能なものを用いることができる。人造黒鉛は、たこ焼き器の形状に加工がしやすいという利点を有する。
たこ焼き器の熱容量を好適に確保するために、たこ焼き器の本体の下面と、本体の上面側に形成された複数の半球状の凹部の底面との間の距離が5〜30mmである。本体の下面はたこ焼き調理時に加熱面とされる。
熱容量の確保と加熱に要する熱量との関係を考慮すると、上記の距離は、より好ましくは、7〜20mmである。また、本体の下面と、複数の半球状の凹部の底面との間の距離、たこ焼き器の大きさや形状は、使用する熱源の種類や熱量等に応じて決めれば良い。
尚、本体の下面は平面状に形成することが加工上は望ましいが、本体の複数の凹部の下側の壁厚を極力均一化するような凹溝を形成してもよい。
炭素材料として人造黒鉛を使用する場合、人造黒鉛には、一般に押出し成形品、型込め成形品、冷間静水圧加圧(CIP)成形品などがあるが、どれを用いても良い。
人造黒鉛の熱伝導率と開気孔率(開気孔が占める体積分率)が問題となる。開気孔は、後述の目止めや被覆に関連する。それらについて指標の一つが、人造黒鉛のかさ密度である。
人造黒鉛ブロックのかさ密度は、概ね1.3〜2.0g/cm3の範囲のものが市販されているが、入手性並びに熱電伝導率及び開気孔率を考慮すると1.5〜1.9g/cm3のものが好ましく、より好ましくは、1.7〜1.9g/cm3である。さらに好ましくは、1.75〜1.85g/cm3である。
人造黒鉛ブロックの室温での熱伝導率は、最も高いもので200W/m・K程度であるが、一般には60〜170W/m・Kである。熱伝導率は、80W/m・K以上であることが好ましく、より好ましくは100W/m・K以上である。尚、鉄系材料(純鉄、鋳鉄、炭素鋼)の熱伝導率は、40〜70W/m・K程度であり、それ以上の熱伝導率であることが好ましい。
人造黒鉛には開気孔があり、油等の液状のものが浸み込みやすいので目止めを施すことが好ましい。このとき、この目止めするに当たって、本体の表面の全体又は本体の上面側の少なくとも複数の凹部を含む表面にポリイミド樹脂を塗布又は含浸させてから加熱により硬化させてポリイミド樹脂の被膜を形成することが好ましい。
ポリイミド樹脂は、成膜性が良好であるので開気孔を塞ぎやすく目止めをより効果的に行うことができる。ここで、ポリイミド樹脂は、繰り返し単位にイミド結合を含む高分子であればよく、特に限定はされない。
ポリイミド樹脂の被膜を形成する際は、ワニスを使用するのが好ましい。ワニスは、被膜に好適な粘度に調整しやすいからである。ワニスに用いる溶剤は、n−メチル―2―ピロリドンが一般的であるが、他の好適な溶剤を用いてもよい。また、ポリイミド樹脂のワニスは、一般に市販されているものを用いることができる。
前記ポリイミド樹脂のワニスを、例えばスプレーを用いて塗布又は、含浸してから、本体(加工品)を250℃〜450℃に加熱しポリイミド樹脂を硬化させる。
この炭素材料製のたこ焼き器に錆が発生することはないが、更に、耐久性を向上させるために、本体の表面の全体又は本体の上面側の少なくとも複数の凹部を含む表面に被覆を施すことが好ましい。これらの被覆としては、公知の四フッ化ポリエチレン樹脂等のフッ素樹脂及び/又はセラミックスを用いることができる。セラミックスによる被覆の方法は、公知の多くの方法を採用することができる。例えば、主骨格にシロキサン結合を有するシリコーン樹脂を主成分とする塗料など用いることができる。また、溶射法及び物理蒸着や化学蒸着による気相法で各種セラミックスを被覆してもよい。
実施例1に係るたこ焼き器について図1〜図3に基づいて説明する。
このたこ焼き器1は、主として人造黒鉛からなるたこ焼き器である。
たこ焼き器1の作製のため、まず、かさ密度1.77g/cm3、25℃における熱伝導率85W/m・Kの特性を有する人造黒鉛ブロック(CIP成形品)を切削加工して加工品からなる本体2を作った。
本体2(加工品)は、349mmx192x45mm(高さ)の直方体状であり、半径22mmの半球状の18個の凹部3を形成した。本体2の下面2aと本体2の上面側に形成された半球状の凹部3の底面3aとの間の距離が15mmであった。本体の外周縁には、厚さ約6mmで高さ8mmの縁堤部5が形成されている。
この本体2の上面側の18個の半球状の凹部3を含む表面に、市販のポリイミド樹脂のワニスをスプレーコートし、400℃で熱処理して硬化させ、ポリイミド樹脂の被膜4を形成した。その後、本体2の上面側の18個の凹部3を含む表面をセラミックスで被覆し、たこ焼き器1とした。前記のセラミックスの被膜は、主たる成分がシロキサン結合を有するものである。
このたこ焼き器1を用いて常法に従ってたこ焼きを作った。まず、業務用のガスコンロに前記のたこ焼き器1を配置して加熱した。赤外温度計(TASCO製、型番THI−700)を用いて、たこ焼き器1の表面温度を測定した。数分後に、たこ焼き器1の表面の温度はほぼ175〜188℃となった。
このとき、最初にサラダ油をひいた。次に、たこ焼き器1の上面(複数の凹部3を含む)に、たこ焼きのネタであるたこ焼き用の小麦粉に卵を入れ、適量の水を加えて調整したものをおいた。蛸、葱、紅ショウガ、天かすの順番でいれた。竹串を用いてネタをひっくり返して丸めながら加熱した。なお、火を止めても温度の下がり方は小さく、例えば1分後でも5℃程度の低下であった。また、3分経過後におけるたこ焼き器1の表面温度は170℃であり、たこ焼きも温かさを保持していた。
炭素材料の遠赤外線照射効果により、表面はカリッと香ばしく内部は柔らかい美味しいたこ焼きを作ることができた。表面は焦げすぎることはなく、調理できた。非常に簡便にたこ焼きを作ることができた。また、18個のどのたこ焼きも調理に差異は、ほとんど認められなかった。尚、上記のたこ焼き用の小麦粉に活性炭の粉末を添加してもよい。
実施例2に係るたこ焼き器について図4〜図6に基づいて説明する。
実施例1と同様の黒鉛ブロックを切削加工してたこ焼き器10の本体11を作製した。
この本体11は直径251mm、高さ38.5mmの略円板形状であり、この本体11の上面側に半径18.25mmの21個の半球状の凹部12を形成した。本体11の下面11aと半球状の凹部12の底面12aとの間の距離が9.25mmであった。本体11の外周部には、厚さ約6mm、高さ8mmの縁堤部14を形成した。
実施例1と同様に、本体11の上面側の全面にポリイミド樹脂のワニスをスプレーコートしてから加熱により硬化させてポリイミド樹脂の被膜13を形成し、その後上面側の全面(ポリイミド樹脂の被膜13の全面)をセラミックスで被覆した。
上記のように作製したたこ焼き器10をガスコンロにセットして着火した。その数分後に、たこ焼き器10の表面の温度はほぼ188〜195℃となった。このたこ焼き器10を用いて実施例1と同様の方法でたこ焼きを作った。
尚、このたこ焼き器10では、火を止めても温度の下がり方は小さく、例えば1分後でも5℃程度の低下であった。また、3分経過後におけるたこ焼き器10の表面温度は174℃であり、たこ焼きも温かさを保持していた。
炭素材料の遠赤外線照射効果により、表面はカリッと香ばしく内部は柔らかい美味しいたこ焼きを作ることができた。表面は焦げすぎることはなく、調理できた。非常に簡便にたこ焼きを作ることができた。また、21個のどのたこ焼きも調理に差異は、ほとんど認められなかった。
実施例1のたこ焼き器1を用いてIH調理器で加熱してたこ焼きを作った。
数分後に、たこ焼き器1の表面の温度がほぼ165〜175℃となった時点でサラダ油をひき始めた。実施例1と同様の方法でたこ焼きを作った。非常に簡便にたこ焼きを作ることができた。
炭素材料の遠赤外線照射効果により、表面はカリッと香ばしく内部は柔らかい美味しいたこ焼きを作ることができた。表面は焦げすぎることはなく、調理できた。また、18個のどのたこ焼きも調理に差異は、ほとんど認められなかった。
実施例2のたこ焼き器10を用いてIH調理器で加熱してたこ焼きを作った。
数分後に、たこ焼き器10の表面温度はほぼ186〜190℃となった。実施例1と同様の方法で、たこ焼きを作った。非常に簡便にたこ焼きを作ることができた。
炭素材料の遠赤外線照射効果により、表面はカリッと香ばしく内部は柔らかい美味しいたこ焼きを作ることができた。表面は焦げすぎることはなく、調理できた。また、21個のどのたこ焼きも調理に差異は、ほとんど認められなかった。
図示省略したが、たこ焼き器の作製には、まず、かさ密度1.74g/cm3、25℃における熱伝導率170W/m・Kの特性を有する人造黒鉛ブロック(押出し成形品)を切削加工して本体を作製した。実施例2のたこ焼き器同様に、本体は、直径251mm、高さ38.5mmのほぼ円板形状であり、本体の上面側に半径18.25mmの半球状の21個の凹部を形成した。本体の下面と半球状の凹部の底面との間の距離が9.25mmであった。本体の上面側の21個の凹部の表面に市販のフッ素樹脂による被覆を施した。こうして、非常に簡便にたこ焼きを作ることができた。
上記のたこ焼き器をガスコンロにセットして着火してから数分後に、たこ焼き器の表面の温度はほぼ186〜190℃となった。このたこ焼き器を用いて実施例1と同様の方法で、たこ焼きを作った。尚、火を止めても温度の下がり方は小さく、例えば1分後でも10℃程度の低下であった。
炭素材料の遠赤外線照射効果により、表面はカリッと香ばしく内部は柔らかい美味しいたこ焼きを作ることができた。表面は焦げすぎることはなく、調理できた。また、21個の凹部の何れのたこ焼きも調理に差異は、ほとんど認められなかった。
比較例1
市販されている業務用の銅板製のたこ焼き器(図示略)を用いた。尚、銅板の厚みは約1.5mmであった。本体は平面視にて349mmx192mmの長方形であり、半径22mmの半球状の18個の凹部が形成されていた。
このたこ焼き器を用いて実施例1と同様の方法でたこ焼きを作った。このとき、たこ焼き器の表面温度が185℃になったときにサラダ油をひき始めた。火加減が難しく、温度が上がり(例えば200℃)すぎて弱火にすると、すぐに温度が下がりすぎて145℃程度になったので、再び通常の火加減に戻すこともあった。簡便にたこ焼きを作ることが難しかった。また、火を止めて3分経過後におけるたこ焼き器の表面温度は89℃であり、たこ焼きも温かさを保持するのは難しい状態であった。
たこ焼きの表面が焦げすぎるものが幾つかでき、そのようなものは、未だ中まで十分に加熱されていない状態であった。数度挑戦したが、多少は良好になったが、考案者は、このような状態が解決できなかった。
比較例2
市販のアルミ鋳造品にフッ素樹脂加工が施されている家庭用の電熱式たこ焼き器(図示略)を用いた。幅31cm、奥行き21.5cmの略長円形状であり、21個の凹部が形成されていた。
上記のたこ焼き器を用いて実施例1と同様の方法でたこ焼きを作った。このとき、たこ焼き器の表面の温度がほぼ185℃となったときに、最初にサラダ油をひいた。
簡便にたこ焼きを作ることができたが、たこ焼きの表面も内部も同程度の食感であった。表面はカリッと香ばしく内部は柔らかいという感覚はなかった。
1 :たこ焼き器
2 :本体
2a :下面
3 :凹部
3a :底面
4 :被膜
10 :たこ焼き器
11 :本体
11a:下面
12 :凹部
12a:底面
13 :被膜

Claims (5)

  1. 主として炭素材料からなる本体を有するたこ焼き器であって、前記本体の上面側に複数の半球状の凹部が形成され、前記本体の下面はたこ焼き調理時の加熱面とされ、
    前記炭素材料の室温での熱伝導率が80W/m・K以上であることを特徴とするたこ焼き器。
  2. 前記本体の上面側の前記複数の凹部を含む表面に、ポリイミド樹脂の被膜であって加熱して硬化させた被膜が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のたこ焼き器。
  3. 前記本体の下面と、前記複数の半球状の凹部の底面との間の距離が5〜30mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載のたこ焼き器。
  4. 前記本体の炭素材料が人造黒鉛であり、人造黒鉛のかさ密度が1.5g/cm3以上であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のたこ焼き器。
  5. 前記本体の上面側の前記複数の凹部を含む表面にセラミックス及び/又はフッ素樹脂被覆が形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のたこ焼き器。
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