JP3228048B2 - 車両用冷却装置の導風構造 - Google Patents

車両用冷却装置の導風構造

Info

Publication number
JP3228048B2
JP3228048B2 JP02248495A JP2248495A JP3228048B2 JP 3228048 B2 JP3228048 B2 JP 3228048B2 JP 02248495 A JP02248495 A JP 02248495A JP 2248495 A JP2248495 A JP 2248495A JP 3228048 B2 JP3228048 B2 JP 3228048B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stay
cooling device
condenser
vehicle
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02248495A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08216669A (ja
Inventor
等 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP02248495A priority Critical patent/JP3228048B2/ja
Publication of JPH08216669A publication Critical patent/JPH08216669A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3228048B2 publication Critical patent/JP3228048B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体下面に空調用冷却
装置を装着した車両用冷却装置の導風構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の空調装置としては、車
室内空気の温度および湿度等を調整して車室内を快適な
状態に保つために暖房装置と冷房装置を組み合わせたエ
アコンデイショナ、いわゆるエアコンが用いられてい
る。冷房装置は、コンプレッサ、コンデンサ(凝縮
器)、エバポレータ等から構成されており、これらを繋
ぐ回路に冷媒を循環させて、熱交換させることによっ
て、車室内の空気を冷却させるようにしている。
【0003】上記冷房装置のコンデンサは、循環してい
る冷媒、すなわち上流のコンプレッサで圧縮されてガス
状となって流入してくる高温、高圧の冷媒ガスを冷却し
て、それを液化させるものであり、通常はラジエータの
前に配設されてラジエータファンにより空気によって冷
却するようになっている。
【0004】しかしながら、エンジンを運転席のシート
下部側に設けたキャブオーバタイプの自動車等において
は、図10に示すように、レイアウト上の制約から、冷
房装置のコンデンサ100を車体101の床下102に
設置することがある。このようにコンデンサ100を床
下102に取り付けると、コンデンサ100が床下10
2と平行に配置されることから、走行時の走行風が充分
に利用できないため、コンデンサ100の冷却が充分で
はなかった。このため、冷却効率を上げるには、コンデ
ンサ100の冷却用のファンを大きくしたり、コンデン
サ100自体を大きくしなければならなかった。そこ
で、コンデンサ100の後端部に導風板103を垂設
し、走行風をコンデンサ100側に案内するようにする
ことが考えられる。
【0005】一方、図11に示すように、コンデンサ1
00の下部に自動車の前部から後部にかけて長さが徐々
に短くなるように形成した複数の曲面ガイドプレート1
04を取付け、曲面ガイドプレート104のコンデンサ
100の取付位置近傍に各々冷却孔105を形成すると
ともに、曲面ガイドプレート104に図示しない切り欠
き部を形成し、コンデンサ100の上方に冷却用のファ
ン106を取り付けたコンデンサ装置が知られている
(特開平6−48165号公報)。
【0006】この先行技術によると、走行時に、走行風
はコンデンサ100の一番前側の曲面ガイドプレート1
04に接触し、抵抗の少ない曲面ガイドプレート104
の曲面に沿って流れるとともに各曲面ガイドプレート1
04の下端部に沿って流れる。この走行風の流れは曲面
ガイドプレート104曲面通過後の負圧でコンデンサ1
00側に吸引されると同時に冷却用のファン106の力
でコンデンサ100側に吸引されるので、コンデンサ1
00の冷却が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によると、導風板103を設けるものは、冠水路
での走行に際して、導風板103に水が当たり、大きな
抵抗となり、導風板103が変形する恐れがある。ま
た、曲面ガイドプレート104を設けたものは、導風板
103を設けたものに比べて、走行風の取り込み効率が
悪く、性能の向上はあまり期待できない。複数の曲面ガ
イドプレート104を設けるので、重量が嵩み、コスト
アップにつながる。
【0008】本発明は、上記課題を解決し、軽量で、走
行風を効率よく取り込み、かつ冠水時の抵抗を効率よく
逃がすことができる車両用冷却装置の導風構造を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、車体下面に空調用冷却装置を装着した車両
用冷却装置の導風構造において、上記冷却装置の後端部
に、冷却装置側に走行風を案内する導風体を垂設し、こ
の導風体を、冷却装置下面と一定角度の傾斜面を有し、
この傾斜面に開口孔を形成したステーと、このステーに
垂下された軟質性のプレートで構成し、このプレートの
上端部に、対を成すスリットを形成するとともに、この
対を成すスリットに挟まれた仕切部分を上記ステーの開
口孔に位置させたことにある。
【0010】
【作用】本発明に係る車両用冷却装置の導風構造では、
走行風を、導風体によって効率よく取り込む。そして、
冠水時に水の抵抗を受けると、スリットに挟まれた仕切
部分がステーの開口孔に倒れ込み、水を開口孔から逃が
す。こうして、走行風を効率的に冷却装置の冷却部分に
当て、冠水時には水の抵抗を効率良く逃がすことができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
【0012】図1ないし図3において、1はキャブオー
バタイプの自動車の車体、2は車体1の下面に配設され
た車両用冷却装置のコンデンサであり、このコンデンサ
2の上部側に送風用のファン3が配設されている。上記
コンデンサ2の後端部にはコンデンサ2側に向けて走行
風を案内する導風体4が垂設されており、この導風体4
は、コンデンサ2下面と一定角度θの傾斜面5を有する
金属等の硬質性材料で成形されたステー6と、このステ
ー6に垂下された合成樹脂等の軟質性材料で成形された
プレート7で構成されている。
【0013】上記ステー6は、上端部の両側にコンデン
サ2側に取り付ける支持片8が設けられており、この支
持片8に形成されたネジ孔9にネジ10等を通してコン
デンサ2後面に螺着されている。上記ステー6の傾斜面
5には、図3に示すように、複数の開口孔11(図示例
では長方形の開口孔が2個所)が形成されており、この
開口孔11を挟んで複数のボルト孔12(図示例では3
個所)が形成されている。上記プレート7は、上端部を
介してステー6に取り付けられており、図4ないし図6
に示すように、プレート面に形成されたボルト孔13に
ボルト14を通してステー6の裏面からナット15によ
り固定されている。このプレート7の上端部には、対を
成すスリット16が2組形成されており、この対を成す
スリット16に挟まれた仕切部分17を上記ステー6の
開口孔11に対応するように位置させている。プレート
7の下端部には中央部に、上方に向けて途中までスリッ
ト18が形成されており、プレート7の左右部分が個別
に動くように形成されている。
【0014】上記ステー6の開口孔11は、図6に示す
ように、たとえばバーリング加工によって形成されてお
り、ステー6の剛性を向上させている。
【0015】上記構成による車両用冷却装置の導風構造
の作用を説明する。図1の矢印で示すように、自動車の
走行によって走行風が車体1下面に流れ、導風体4のプ
レート7表面に当たる。プレート7はステー6の傾斜面
5によって所定角度傾斜して配置されており、走行風を
コンデンサ2側に供給する。こうして、コンデンサ2は
走行風によって効率的に冷却され、冷却効率を向上す
る。
【0016】そして、冠水時に水の抵抗を受けると、プ
レート7の下端部が二点鎖線で示すように後方に靡いて
水を逃がし、抵抗を減らす。水量が増えてプレート7の
上方まで水の抵抗を受けるようになると、図7および図
8に示すように、スリット16に挟まれた仕切部分17
がステー6の開口孔11に倒れ込み、水を開口孔11か
ら後方に逃がす。こうして、ステー6に加わる水の抵抗
を減少させることができる。
【0017】なお、本発明は、上記実施例に限定され
ず、たとえば、ステー6に形成された開口孔11はバー
リング加工に限定されず、図9に示すように、プレス加
工によって形成しても良い。また、開口孔11の大き
さ、形、数等は必要に応じて選定すれば良く、プレート
7に形成されるスリット16の長さ、および数等はステ
ー6の開口孔11との関係で適宜設定することができる
のは言うまでもない。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による車両用
冷却装置の導風構造によれば、以下のような効果を奏す
ることができる。
【0019】請求項1において、車体下面に空調用冷却
装置を装着した車両用冷却装置の導風構造において、上
記冷却装置の後端部に、冷却装置側に走行風を案内する
導風体を垂設し、この導風体を、冷却装置下面と一定角
度の傾斜面を有し、この傾斜面に開口孔を形成したステ
ーと、このステーに垂下された軟質性のプレートで構成
し、このプレートの上端部に、対を成すスリットを形成
するとともに、この対を成すスリットに挟まれた仕切部
分を上記ステーの開口孔に位置させたので、軽量で、か
つ走行風を効率的にコンデンサに当て、冠水時には水の
抵抗を効率良く逃がすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車両用冷却装置の導風
構造を示す概念断面図である。
【図2】図1の導風体を示す斜視図である。
【図3】図2のステーを示す斜視図である。
【図4】図2の導風体を示す正面図である。
【図5】図1の導風体を示す側面図である。
【図6】図4のA−A線断面図である。
【図7】図1の導風体の動作を示す斜視図である。
【図8】図7のA−A線断面図である。
【図9】ステーの他の実施例を示す断面図である。
【図10】車両用冷却装置を示す側面図である。
【図11】従来の車両用冷却装置の導風構造を示す部分
拡大断面図である。
【符号の説明】
1 車体 2 コンデンサ 3 ファン 4 導風体 5 傾斜面 6 ステー 7 プレート 8 支持片 9 ネジ孔 10 ネジ 11 開口孔 12 ボルト孔 13 ボルト孔 14 ボルト 15 ナット 16 スリット 17 仕切部分 18 スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体下面に空調用冷却装置を装着した車
    両用冷却装置の導風構造において、上記冷却装置の後端
    部に、冷却装置側に走行風を案内する導風体を垂設し、
    この導風体を、冷却装置下面と一定角度の傾斜面を有
    し、この傾斜面に開口孔を形成したステーと、このステ
    ーに垂下された軟質性のプレートで構成し、このプレー
    トの上端部に、対を成すスリットを形成するとともに、
    この対を成すスリットに挟まれた仕切部分を上記ステー
    の開口孔に位置させたことを特徴とする車両用冷却装置
    の導風構造。
JP02248495A 1995-02-10 1995-02-10 車両用冷却装置の導風構造 Expired - Fee Related JP3228048B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02248495A JP3228048B2 (ja) 1995-02-10 1995-02-10 車両用冷却装置の導風構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02248495A JP3228048B2 (ja) 1995-02-10 1995-02-10 車両用冷却装置の導風構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08216669A JPH08216669A (ja) 1996-08-27
JP3228048B2 true JP3228048B2 (ja) 2001-11-12

Family

ID=12084006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02248495A Expired - Fee Related JP3228048B2 (ja) 1995-02-10 1995-02-10 車両用冷却装置の導風構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3228048B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101985271B (zh) * 2010-11-05 2012-05-23 奇瑞汽车股份有限公司 一种增强汽车冷凝器冷却效果的导风装置
JP7212864B2 (ja) * 2019-09-18 2023-01-26 いすゞ自動車株式会社 車両の冷却装置の導風構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08216669A (ja) 1996-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3163995A (en) Vehicle air conditioner condenser
JP3228048B2 (ja) 車両用冷却装置の導風構造
US4048910A (en) Plenum cover for roof mounted vehicle air conditioner
JP3622425B2 (ja) バス車両用空調装置
KR20040065885A (ko) 차량용 공기조화시스템의 에어 덕트
JP3747816B2 (ja) 車両用空調ダクト
JP2518949Y2 (ja) 天井クーリングユニット
JPH04243629A (ja) 車両用エンジンの冷却構造
KR20050014152A (ko) 버스용 에어콘 설치구조
JPH0612131U (ja) 空調装置におけるルーバーの取付構造
US6595499B2 (en) Evaporating unit for an air acclimatizer
JP3358289B2 (ja) 車両用冷凍サイクル装置
CN220923750U (zh) 一种汽车空调箱总成
JPH08244438A (ja) 空調用冷却ユニット
JPH1178506A (ja) 空気調和装置のエバポレータ取付構造
JPS5814090Y2 (ja) 自動車用空調装置
JPS597128Y2 (ja) 自動車用補助冷却装置
JPH05116527A (ja) 自動車用ヒートポンプ冷暖房空気調和装置
JP2000006638A (ja) 自動車用空気調和装置
JP2005153834A (ja) 車両用空調装置
JPH07215046A (ja) 自動車用エアコンのコンデンサ構造
JPH0648165A (ja) 自動車用エアコンのコンデンサ装置
JP2000043551A (ja) 車両用空調装置
KR950014516B1 (ko) 자동차 실내의 난방 및 공기조절장치
JPH0219283Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees