JPH08244438A - 空調用冷却ユニット - Google Patents

空調用冷却ユニット

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JPH08244438A
JPH08244438A JP5411195A JP5411195A JPH08244438A JP H08244438 A JPH08244438 A JP H08244438A JP 5411195 A JP5411195 A JP 5411195A JP 5411195 A JP5411195 A JP 5411195A JP H08244438 A JPH08244438 A JP H08244438A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 送風性能の向上、送風騒音の低減を図る。 【構成】 蒸発器13の空気下流側に所定間隔を介し
て、対向壁部材16a、16bを設け、この対向壁部材
16a、16bには空気開口23、26を設け、この対
向壁部材16a、16bの空気下流側に空気チャンバー
20、21を形成し、この空気チャンバー20、21内
に小型の多数の送風機22、25を水平方向に並列配置
する。蒸発器13を通過した空気をそのまま直進させ
て、送風機22、25に吸入させ、この送風機22、2
5により送風された空気を空気チャンバー20、21内
で昇圧した後に、吹出ダクト2、2、3側へ流出させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷却用熱交換器の空気下
流側に所定間隔を介して対向配置された複数の送風機を
有する空調用冷却ユニットに関するもので、例えば2階
建てバスの車室内空調装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、バス車両の最後部に配設されるバ
ルクヘッド部に空調ユニットを配設し、この空調ユニッ
ト内に配設された冷却用熱交換器(冷凍サイクルの蒸発
器)により空気を冷却し、この冷却された冷風を遠心送
風機にて送出するタイプの空調装置が特開平2−234
835号公報において提案されている。
【0003】この従来装置においては、冷却用熱交換器
の空気下流側の左右側方にそれぞれ1階用および2階用
の遠心送風機を配設し、この左右それぞれの送風機によ
って送風される冷風を吹出ダクトを介して1階および2
階の車室内に吹き出させる構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来装
置では、冷却用熱交換器の空気下流側の左右側方にそれ
ぞれ1階用および2階用の遠心送風機を配設しているの
で、この遠心送風機の吸入側で空気の流れ方向が強制的
に直角に曲げられ、吸入側の圧力損失が増大する。これ
により、遠心送風機の性能低下を招くとともに、送風機
風切り音の増加を招くという問題があった。
【0005】また、上記従来装置では、1フロア当た
り、左右各1個、計2個の送風機を配設する構成である
ので、大型のバス車両に適用する場合には冷房能力アッ
プのために、送風機のファンの大径化および駆動用モー
タの大出力化は不可避であり、このようなファン大径化
および駆動用モータの大出力化により騒音、振動の増大
を招く。
【0006】この不具合を解消するために、冷却用熱交
換器の空気下流側の左右側方にそれぞれ複数の遠心送風
機を配設することも考えられるが、この場合には、遠心
送風機の吹出口側空気流路を統合する煩雑な特殊ダクト
が必要となり、コストアップを招く。本発明は上記点に
鑑みてなされたもので、吸入側の圧力損失を低減できる
とともに、煩雑な特殊ダクトを必要とすることなく、小
型の多数の送風機を容易に設置できる空調用冷却ユニッ
トを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、広い面積を
持った冷却用熱交換器の空気下流側に形成される空間に
着目し、この空間に冷却用熱交換器の空気下流側に対向
する対向壁部材を設置するとともに、この対向壁部材に
より区画形成される空気チャンバーを形成し、この空気
チャンバー内に小型の送風機を多数個設置できるように
し、かつこの空気チャンバーに、空調対象部位に空気を
導く吹出ダクトを接続する構成とすることにより、上記
目的を達成しようとするものである。
【0008】具体的には、本発明は上記目的を達成する
ため、以下の技術的手段を採用する。すなわち、請求項
1記載の発明では、空気を冷却する冷却用熱交換器(1
3)と、この冷却用熱交換器(13)の空気下流側に対
向するように所定間隔を介して配置され、かつ空気流通
用の空気開口(23、26)を有する対向壁部材(16
a、16b)と、この対向壁部材(16a、16b)よ
り空気下流側に区画形成された空気チャンバー(20、
21)と、この空気チャンバー(20、21)内に設置
され、前記対向壁部材(16a、16b)の前記空気開
口(23、26)を通して空気を吸入し、前記空気チャ
ンバー(20、21)内に空気を吹き出す送風機(2
2、25)と、前記空気チャンバー(20、21)に接
続され、この空気チャンバー(20、21)内の空気を
空調対象部位に導く吹出ダクト(2、2、3)とを具備
する空調用冷却ユニットを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明では、水平方向に空気
が流れるように配置され、空気を冷却する冷却用熱交換
器(13)と、この冷却用熱交換器(13)の空気下流
側を上方側流路(18)と下方側流路(19)とに分割
する隔壁部材(17)と、この隔壁部材(17)により
分割された前記上方側流路(18)において前記冷却用
熱交換器(13)と対向するように配置された第1の対
向壁部材(16a)と、前記隔壁部材(17)により分
割された前記下方側流路(19)において前記冷却用熱
交換器(13)と対向するように配置された第2の対向
壁部材(16b)と、前記第1の対向壁部材(16a)
に設けられた第1の空気開口(23)と、前記第2の対
向壁部材(16b)に設けられた第2の空気開口(2
6)と、前記上方側流路(18)において、前記第1の
対向壁部材(16a)より空気下流側に区画形成された
第1の空気チャンバー(20)と、前記下方側流路(1
9)において、前記第2の対向壁部材(16b)より空
気下流側に区画形成された第2の空気チャンバー(2
1)と、前記第1の空気チャンバー(20)内に設置さ
れ、前記第1の空気開口(23)を通して空気を吸入
し、前記第1の空気チャンバー(20)内に空気を吹き
出す第1の送風機(22)と、前記第2の空気チャンバ
ー(21)内に設置され、前記第2の空気開口(26)
を通して空気を吸入し、前記第2の空気チャンバー(2
1)内に空気を吹き出す第2の送風機(25)と、前記
第1の空気チャンバー(20)に接続され、この第1の
空気チャンバー(20)内の空気を第1の空調対象部位
に導く第1の吹出ダクト(2、2)と、前記第2の空気
チャンバー(21)に接続され、この第2の空気チャン
バー(21)内の空気を第2の空調対象部位に導く第2
の吹出ダクト(3)と、を具備する空調用冷却ユニット
を特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明では、請求項1または
2に記載の空調用冷却ユニットにおいて、前記送風機
(22、25)は、前記空気開口(23、26)の直後
に配置され、前記空気開口(23、26)から吸入した
空気を送風する遠心式多翼ファン(22c、25c)
と、この遠心式多翼ファン(22c、25c)を内蔵す
るケーシング(22a、25a)と、このケーシング
(22a、25a)に設けられ、前記遠心式多翼ファン
(22c、25c)の送風空気を前記空気チャンバー
(20、21)内に吹き出す吹出口(22f、25f)
とを有することを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明では、請求項1ないし
3のいずれか1つに記載の空調用冷却ユニットにおい
て、前記冷却用熱交換器(13)は、水平方向の寸法が
大きい横長形状に形成されており、前記送風機(22、
25)が水平方向に少なくとも3個以上並列配置されて
いることを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明では、請求項4に記載
の空調用冷却ユニットにおいて、前記少なくとも3個以
上の送風機(22)の吹出方向が、前記冷却用熱交換器
(13)を通過する空気流れ方向に対して、それぞれず
れるように、前記少なくとも3個以上の送風機(22)
が階段状に並列配置されていることを特徴とする。請求
項6記載の発明では、請求項4に記載の空調用冷却ユニ
ットにおいて、前記少なくとも3個以上の送風機(2
5)が水平方向に直線状に配置され、かつ前記吹出ダク
ト(3)が前記少なくとも3個以上の送風機(25)の
水平方向中央部位に位置するように配設されており、前
記少なくとも3個以上の送風機(25)から前記空気チ
ャンバー(21)内に空気を吹き出す吹出口(25f)
が、前記吹出ダクト(3)の方向に向くように配置され
ていることを特徴とする。
【0013】請求項7記載の発明では、請求項2に記載
の空調用冷却ユニット(11)を具備し、前記第1の空
調対象部位が2階建てバスにおける2階の車室であり、
前記第2の空調対象部位が2階建てバスにおける1階の
車室であるバス車両用空調装置を特徴としている。
【0014】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施例記載の具体的手段との対応関係を示すもので
ある。
【0015】
【発明の作用効果】請求項1ないし7記載の発明によれ
ば、上記技術的手段を有しているため、冷却用熱交換器
を通過した冷風をそのまま直進させて、送風機に吸入さ
せることができるから、送風機における吸入側圧力損失
を著しく低減でき、送風能力の向上を図ることができる
とともに、送風騒音を低減できる。
【0016】また、冷却用熱交換器の対向壁部材より下
流側に空気チャンバーを形成して、この空気チャンバー
内に送風機を設置しているから、送風機を多数個設置す
る場合にも、多数の送風機の吹出空気が一旦、空気チャ
ンバー内に吹き出され、この空気チャンバー内圧力を昇
圧した後に吹出ダクト側へ空気を流出させることがで
き、そのため多数の送風機の吹出側に煩雑な特殊ダクト
を設置する必要がなく、小型の多数の送風機を容易に設
置できる。
【0017】このように、必要冷房能力を発揮するため
の送風機として、小型なものを多数使用することによ
り、送風機から発生する騒音、振動を一層効果的に低減
できる。さらに、上記空気チャンバーを備えることによ
り、上記空気チャンバーにおいて吹出ダクトの配置場所
を比較的自由に設定できるので、スペース的制約の大き
い車両等においても、冷却ユニットの搭載が容易とな
る。
【0018】上記に加えて、請求項5記載の発明では、
3個以上の送風機を階段状に配置することより、各送風
機の吹出口から吹き出す空気が相互に衝突、干渉するこ
とがないので、各送風機の吹出口からの吹出空気が円滑
に流れ、より一層の騒音低減、圧力損失低減を図ること
ができる。また、請求項6記載の発明では、3個以上の
送風機の吹出口すべてを、中央部の1つの吹出ダクトに
向けて方向づけているから、やはり、各送風機の吹出口
からの吹出空気が円滑に流れ、より一層の騒音低減、圧
力損失低減を図ることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。図1〜図6は本発明を2階建てバス車両用空調装
置に適用した一実施例を示しており、図6はバス車両の
全体の概要を示すもので、1はバス車両の最後部のバル
クヘッド部に配設された空調ユニットで、2はこの空調
ユニット1で空調された空気をバス車両の2階の車室内
天井部に導く2階用吹出ダクトで、2階の車室内天井部
の左右両側に配設され、バス車両前後方向に長く延びて
いる。
【0020】3は前記空調ユニット1で空調された空気
をバス車両の1階の車室内天井部に導く1階用吹出ダク
トで、1階の車室内天井部の中央部に配設され(図2参
照)、バス車両前後方向に長く延びている。上記2階用
および1階用吹出ダクト2、3には、それぞれ図示しな
い多数の吹出口が設けられている。
【0021】4は後述する凝縮器冷却用外気を取り入れ
る外気取り入れ口で、バス車両の側面から外気を取り入
れるようになっている。5は凝縮器冷却後の空気(温
風)を排出する凝縮器空気排出口で、バス車両後面から
空気を排出するようになっている。6は凝縮器用送風機
で、多数個(本例では6個)の並列配置された軸流ファ
ンが用いられている。なお、凝縮器空気排出口5は図6
に明示されていないが、バス車両後面の幅方向の略全長
にわたって、多数個の凝縮器用送風機6に対向して形成
されている。
【0022】図1〜図4は本発明の要部をなす空調ユニ
ット部分を示しており、10は空調ユニット1の外郭を
形成する本体ケースで、図2に示すように車両幅方向に
長い横長の略直方体状に形成されている。この本体ケー
ス10は鉄板等の金属板で構成され、上下方向に2つの
部分に断熱して区画されており、上部の区画にて冷却ユ
ニット11を形成し、そして下部の区画にて凝縮ユニッ
ト12を形成している。 上部の冷却ユニット11内の
車両前方側には、車両幅方向に長く延びた横長の蒸発器
13が配置されている。この蒸発器13は図示しない車
両走行用エンジンにより駆動される圧縮機により冷媒が
循環する冷凍サイクルに設けられ、冷媒の蒸発潜熱によ
り送風空気を冷却するものである。
【0023】そして、冷却ユニット11の車室側端面の
左右両側には、図2に示すように縦長の第1内気吸入口
14、14が設けられている。また、前記1階用吹出ダ
クト3は、図2に示すように、縦長の第1内気吸入口1
4、14に挟まれた、冷却ユニット11の幅方向中央位
置に配置されており、この1階用吹出ダクト3の上側に
第2内気吸入口15が設けられている。
【0024】従って、これらの第1、第2内気吸入口1
4、14、15から車室内空気(内気)が冷却ユニット
11内に吸入され、蒸発器13に流入するようになって
いる。蒸発器13の空気下流側(車両後方側)には、所
定間隔を介して蒸発器13と対向するように上下方向に
延びる対向壁板16a、16bが配置されている。この
両対向壁板16a、16bは鉄板等の金属板で構成され
ている。
【0025】また、蒸発器13の空気下流側(車両後方
側)流路は、水平方向に延びる隔壁板17により上方側
流路18と下方側流路19とに分割されている。そし
て、上方側流路18には前記対向壁板16aが、また下
方側流路19には前記対向壁板16bが、それぞれ横断
しており、上方側流路18において対向壁板16aより
下流側に上方側の空気チャンバー20が区画形成されて
おり、また下方側流路19において対向壁板16bより
下流側に下方側の空気チャンバー21が区画形成されて
いる。
【0026】上方側流路18に位置する対向壁板16a
は図3に示すように車両幅方向の中央部が蒸発器13よ
り最も遠く離れるようした階段状の形状に形成されてお
り、そしてこの対向壁板16aには、多数個、本例では
6個の送風機22が設置されている。この送風機22の
設置形態について、より詳細に述べると、対向壁板16
aには送風機22の設置個数と同数の空気開口23が設
けられており、この空気開口23にそれぞれ各送風機2
2のケーシング22aの吸入口22bが連通するように
して、各送風機22のケーシング22aが対向壁板16
aにネジ止め等の手段により固定されている。
【0027】ここで、各送風機22は上方側の空気チャ
ンバー20内に収納されるように配置されている。各送
風機22は図1に示すように遠心式多翼ファン(シロッ
コファン)22cをスクロール状のケーシング22a内
に収納し、このファン22cを回転軸22dを介してモ
ータ22eにより駆動する構成となっている。前記上方
側の空気チャンバー20の天井部の左右両側には、吹出
空気口24、24が設けられ、この吹出空気口24、2
4に前記した2階用吹出ダクト2、2の入口部が接続さ
れている。
【0028】6個の送風機22のスクロール状のケーシ
ング22aから上方側の空気チャンバー20内に空気を
吹き出す吹出口22fの方向は、上記吹出空気口24、
24に円滑に空気を流すように設定されている。すなわ
ち、左側の3個の送風機22は図5に示すように左側の
吹出空気口24に吹出口22fが向くように配置され、
右側の3個の送風機22は図5に示すように右側の吹出
空気口24に吹出口22fが向くように配置されてい
る。
【0029】一方、下方側流路19に位置する対向壁板
16bは図4に示すように車両幅方向に直線状に延びる
ように形成されており、そしてこの対向壁板16bに
も、多数個、本例では6個の送風機25が設置されてい
る。この送風機25も前記送風機22と同様な設置形態
となっており、対向壁板16bには送風機25の設置個
数と同数の空気開口26が設けられており、この空気開
口26にそれぞれ各送風機25のケーシング25aの吸
入口25bが連通するようにして、各送風機25のケー
シング25aが対向壁板16bにネジ止め等の手段によ
り固定されている。
【0030】ここで、各送風機25は下方側の空気チャ
ンバー21内に収納されるように配置されている。各送
風機25は図1に示すように遠心式多翼ファン(シロッ
コファン)25cをスクロール状のケーシング25a内
に収納し、このファン25cを回転軸25dを介してモ
ータ25eにより駆動する構成となっている。そして、
下方側の空気チャンバー21の下方部から蒸発器13の
下方側を通って、本体ケース10の車両前方側に向かっ
て接続ダクト27が設置されており、この接続ダクト2
7は吹出空気口28に連通している。この吹出空気口2
8は、本体ケース10の車両前方側端面において車両幅
方向の中央部位に位置するように設けられており、この
吹出空気口28には前記した1階用吹出ダクト3の入口
部が接続されている。
【0031】6個の送風機25のスクロール状のケーシ
ング25aから下方側の空気チャンバー21内に空気を
吹き出す吹出口25fの方向は、上記中央部の吹出空気
口28に円滑に空気を流すように設定されている。すな
わち、左側の3個の送風機25の吹出口25fは図5に
示すように右斜め下方に向き、右側の3個の送風機25
の吹出口25fは図5に示すように左斜め下方に向くよ
うに、各送風機25の吹出口25fの方向が設定されて
いる。
【0032】なお、図1において、29は凝縮器で、図
示しない圧縮機から吐出された冷媒ガスを送風機6によ
り送風される外気と熱交換して冷却し、凝縮させるもの
である。6aは送風機6の駆動用モータである。図2に
おいて、30は1階の車室内最後部の座席であり、31
はバス車両最後部のバルクヘッド部を示す。次に、上記
構成において本実施例の作動を説明する。冷凍サイクル
の圧縮機が車両走行用エンジンにより駆動され、圧縮機
が作動すると、冷凍サイクルの蒸発器13および凝縮器
29に冷媒が循環し、蒸発器13で冷媒の蒸発が行わ
れ、凝縮器29で冷媒の凝縮が行われる。
【0033】また、各送風機22、25、6の駆動用モ
ータ22e、25e、6aに通電することより、各送風
機22、25、6が作動する。そして、送風機22、2
5の作動により車室内空気が第1、第2内気吸入口1
4、15から本体ケース10内に吸入され、蒸発器13
を通過し、ここで冷却され、冷風となる。そして、この
冷風は、蒸発器13通過後、曲がることなく、ほぼ直進
して圧力損失の少ない状態で、対向壁板16a、16b
の空気開口23、26を通って送風機22、25に吸入
される。この送風機22、25において冷風は昇圧され
た後、空気チャンバー20、21に流入する。
【0034】上方側の空気チャンバー20に流入した冷
風は、吹出空気口24を通って2階用吹出ダクト2、2
内に流入し、この2階用吹出ダクト2、2に設けられた
多数の吹出口から冷風は2階の車室の天井部から2階の
車室内へ吹き出し、2階の車室を冷房する。一方、下方
側の空気チャンバー21に流入した冷風は、接続ダクト
27を通って吹出空気口28に至り、この吹出空気口2
8から1階用吹出ダクト3内に流入する。そして、この
1階用吹出ダクト3に設けられた多数の吹出口から冷風
は1階の車室の天井部から1階の車室内へ吹き出し、1
階の車室を冷房する。
【0035】凝縮ユニット12においては、送風機6の
作動により外気が取り入れ口4から流入して凝縮器29
を通過し、ここで冷媒ガスを冷却して凝縮させる。凝縮
器29を通過して温度上昇した外気は車両後面の排出口
5から外部へ排出される。車両側面の取り入れ口4から
流入する外気は、図示しない外気導入通路およびこの通
路に設けられたダンパ機構より必要に応じて蒸発器13
の上流側に導入できるようになっているので、この外気
導入により車室内の換気を必要に応じて実施できる。
【0036】ところで、本実施例では上記した構成を有
しているため、次の作用効果を奏することができる。先
ず、第1に、蒸発器13の対向壁板16a、16bより
下流側に空気チャンバー20、21を形成して、この空
気チャンバー20、21内に送風機22、25を設置し
ているから、送風機22、25を多数個設置する場合に
も、多数の送風機22、25の吹出空気が一旦、空気チ
ャンバー20、21内に吹き出され、この空気チャンバ
ー20、21内圧力を昇圧した後に吹出ダクト側へ空気
を流出させることができ、そのため多数の送風機22、
25の吹出側に煩雑な特殊ダクトを設置する必要がな
く、かつ対向壁板16a、16bは単純な板形状でよい
ため、小型の多数の送風機22、25を容易に設置でき
る。
【0037】そして、必要冷房能力を発揮するための送
風機22、25として、小型なものを多数使用すること
により、送風機22、25から発生する騒音、振動を効
果的に低減できる。また、対向壁板16a、16bに、
送風機22、25のケーシング22a、25aの取付穴
を設けるに当たって、送風機22、25の回転中心を中
心とする同一円上にケーシング22a、25a側の取付
穴より多数の取付穴を予め開けておくことにより、この
取付穴の選択により送風機22、25のケーシング22
a、25aの取付位置(吹出口22f、25fの吹出方
向)を簡単に調整できる。
【0038】また、多数個の送風機22、25を空気チ
ャンバー20、21内に収納しているから、多数個の送
風機22、25のモータ作動音、ファン風切り音等が外
部へ伝播するのを空気チャンバー20、21により低減
できる。また、上記空気チャンバー20、21を備える
ことにより、吹出空気開口24、28の位置を比較的自
由に設定できるため、吹出ダクト2、2、3の配置場所
設定の自由度が増す。そのため、スペース的制約の大き
い車両においても、冷却ユニット11の車両への搭載が
容易となる。
【0039】さらに、また、蒸発器13を通過した冷風
をそのまま直進させて、多数個の送風機22、25に吸
入させているから、この多数個の送風機22、25にお
ける吸入側圧力損失を著しく低減できる。また、上方側
の空気チャンバー20においては、図3に示すように、
6個の送風機22を階段状に配置することより、各送風
機22の吹出口22fから吹き出す空気が相互に衝突、
干渉することがないので、各送風機22の吹出口22f
からの吹出空気が円滑に流れ、より一層の騒音低減、圧
力損失低減を図ることができる。
【0040】また、下方側の空気チャンバー21におい
ては、図5に示すように、6個の送風機25の吹出口2
5fすべてを、中央部の1つの吹出空気開口28に向け
て方向づけているから、やはり、各送風機25の吹出口
25fからの吹出空気が円滑に流れ、より一層の騒音低
減、圧力損失低減を図ることができる。なお、上述の実
施例では、本発明をバス車両空調装置に適用した場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限定されることなく、
空調用冷却ユニット一般に広く適用できることはもちろ
んである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す空調ユニットの縦断面
図である。
【図2】図1の空調ユニットの設置形態を示すバス車両
後部の斜視図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図1のB−B断面図である。
【図5】図1の送風機22、25部分における要部断面
図である。
【図6】図1の空調ユニットの設置形態を示すバス車両
全体の斜視図である。
【符号の説明】
1…空調ユニット、2、3…吹出ダクト、10…本体ケ
ース、11…冷却ユニット、12…凝縮ユニット、13
…蒸発器、16a、16b…対向壁板、17…隔壁板、
18…上方側流路、19…下方側流路、20、21…空
気チャンバー、22、25…送風機、23、26…空気
開口。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を冷却する冷却用熱交換器と、 この冷却用熱交換器の空気下流側に対向するように所定
    間隔を介して配置され、かつ空気流通用の空気開口を有
    する対向壁部材と、 この対向壁部材より空気下流側に区画形成された空気チ
    ャンバーと、 この空気チャンバー内に設置され、前記対向壁部材の前
    記空気開口を通して空気を吸入し、前記空気チャンバー
    内に空気を吹き出す送風機と、 前記空気チャンバーに接続され、この空気チャンバー内
    の空気を空調対象部位に導く吹出ダクトとを具備するこ
    とを特徴とする空調用冷却ユニット。
  2. 【請求項2】 水平方向に空気が流れるように配置さ
    れ、空気を冷却する冷却用熱交換器と、 この冷却用熱交換器の空気下流側を上方側流路と下方側
    流路とに分割する隔壁部材と、 この隔壁部材により分割された前記上方側流路において
    前記冷却用熱交換器と対向するように配置された第1の
    対向壁部材と、 前記隔壁部材により分割された前記下方側流路において
    前記冷却用熱交換器と対向するように配置された第2の
    対向壁部材と、 前記第1の対向壁部材に設けられた第1の空気開口と、 前記第2の対向壁部材に設けられた第2の空気開口と、 前記上方側流路において、前記第1の対向壁部材より空
    気下流側に区画形成された第1の空気チャンバーと、 前記下方側流路において、前記第2の対向壁部材より空
    気下流側に区画形成された第2の空気チャンバーと、 前記第1の空気チャンバー内に設置され、前記第1の空
    気開口を通して空気を吸入し、前記第1の空気チャンバ
    ー内に空気を吹き出す第1の送風機と、 前記第2の空気チャンバー内に設置され、前記第2の空
    気開口を通して空気を吸入し、前記第2の空気チャンバ
    ー内に空気を吹き出す第2の送風機と、 前記第1の空気チャンバーに接続され、この第1の空気
    チャンバー内の空気を第1の空調対象部位に導く第1の
    吹出ダクトと、 前記第2の空気チャンバーに接続され、この第2の空気
    チャンバー内の空気を第2の空調対象部位に導く第2の
    吹出ダクトと、 を具備することを特徴とする空調用冷却ユニット。
  3. 【請求項3】 前記送風機は、前記空気開口の直後に配
    置され、前記空気開口から吸入した空気を送風する遠心
    式多翼ファンと、この遠心式多翼ファンを内蔵するケー
    シングと、このケーシングに設けられ、前記遠心式多翼
    ファンの送風空気を前記空気チャンバー内に吹き出す吹
    出口とを有することを特徴とする請求項1または2に記
    載の空調用冷却ユニット。
  4. 【請求項4】 前記冷却用熱交換器は、水平方向の寸法
    が大きい横長形状に形成されており、 前記送風機が水平方向にすくなくとも3個以上並列配置
    されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    か1つに記載の空調用冷却ユニット。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも3個以上の送風機の吹出
    方向が、それぞれ階段状にずれるように、前記少なくと
    も3個以上の送風機が水平方向に階段状に並列配置され
    ていることを特徴とする請求項4に記載の空調用冷却ユ
    ニット。
  6. 【請求項6】 前記少なくとも3個以上の送風機が水平
    方向に直線状に配置され、 かつ前記吹出ダクトが前記少なくとも3個以上の送風機
    の水平方向中央部位に位置するように配設されており、 前記少なくとも3個以上の送風機から前記空気チャンバ
    ー内に空気を吹き出す吹出口が、前記吹出ダクトの方向
    に向くように配置されていることを特徴とする請求項4
    に記載の空調用冷却ユニット。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載の空調用冷却ユニットを
    具備し、 前記第1の空調対象部位が2階建てバスにおける2階の
    車室であり、 前記第2の空調対象部位が2階建てバスにおける1階の
    車室であることを特徴とするバス車両用空調装置。
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