JP3227664U - 埋め木及び木質パネル材固定構造 - Google Patents

埋め木及び木質パネル材固定構造 Download PDF

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Abstract

【課題】埋め木の機能を損なうことなく薄く形成することができる埋め木及び木質パネル材固定構造を提供する。
【解決手段】木質パネル材2の板厚方向における少なくとも一つの面に開口した開口部2bの開口端を閉塞する埋め木10において、前記埋め木10は、シート状又は平板状の木質材料から構成され、かつ、端縁形状が前記開口部の開口端縁形状と同一な表層材11と、前記表層材11よりも高剛性の材料から構成され、かつ、前記表層材11の一方側の面であって前記開口部2bの閉塞時に前記開口部2bの内部に位置する面に固定されるとともに、端縁形状が前記表層材11の端縁形状と同一かそれよりも小さい形状であって、前記表層材11の前記一方側の面に固定される部分が扁平とされた補強材12と、を備える。
【選択図】図3

Description

本考案は、埋め木及び木質パネル材固定構造、具体的には、建築物における木質パネル材を構造材に対して固定する際に用いる埋め木及び木質パネル材固定構造に関する。
従来から、木質部材(以下、「木質パネル材」とも称する)の接合作業の手間を低減することを目的として、引きボルトを用いた接合が知られている。
このような木質パネル材の接合作業においては、例えば、建築物としての木造家屋におけるコンクリート基礎と木質パネル(梁・床・柱等を含む)、或いは、異なる2つ以上の木質パネル同士を接合することによって強固な固定構造を確保することができる。なお、以下の説明においては、コンクリート基礎及び接合側の木質パネルを「構造材」とも総称する。
この引きボルトを用いた接合では、構造材に対して被接合側の木質パネルに、厚さ方向に貫通若しくは繰り抜きによって開口部が形成されている。
また、被接合側の構造体の厚さ方向及び延長方向と直交する方向、すなわち、接合側の構造体に向かう方向には、開口部に通じる取付孔が形成される。
これにより、引きボルトの一端側が接合側(建築物側)の構造材に固定されるとともに、引きボルトの他端側が取付穴に貫通されたうえで開口部に突出され、その突出した端部に、開口部の内面である固定面に当接した座金を介してナット等を締め込むことによって、緊結状態で被接合側の構造材が接合側の構造材に固定されるようになっている。
そして、開口部の開口端を塞いで外観を整えるために、開口部に板状の埋め木が取り付けられる。
ここで、固定強度の確保という観点では開口部の固定面と座金との接触面積を大きくした方が良い。
しかしながら、接触面積を大きくするために座金を大きくしてしまうと、埋め木と座金とが干渉してしまうという問題が発生してしまう。
一方、埋め木と座金との干渉を避けようとするために、埋め木の厚みを小さく(薄く)することが考えられる。しかし、埋め木を薄くし過ぎると、埋め木を開口部の開口端に嵌め込む際などの外力が加わったときに、埋め木に割れや撓みが生じてしまうという新たな問題が発生してしまう。
そこで、本考案は、埋め木の機能を損なうことなく薄く形成することができる埋め木及び木質パネル材固定構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本考案の埋め木は、木質パネル材の板厚方向における少なくとも一つの面に開口した開口部の開口端を閉塞する埋め木において、前記開口部には、前記木質パネル材の内部に形成され建築物の構造材と前記木質パネル材とに跨る固定用ボルトが貫通する貫通穴を通じて前記固定用ボルトの端部が突出し、前記開口部の内部で前記固定用ボルトの端部に座金を介してナットを締め付けることによって、前記構造材と前記木質パネル材とが緊結状態で固定されるものであり、前記埋め木は、シート状又は平板状の木質材料から構成され、かつ、端縁形状が前記開口部の開口端縁形状と同一な表層材と、前記表層材よりも高剛性の材料から構成され、かつ、前記表層材の一方側の面であって前記開口部の閉塞時に前記開口部の内部に位置する面に固定されるとともに、端縁形状が前記表層材の端縁形状と同一かそれよりも小さい形状であって、前記表層材の前記一方側の面に固定される部分が扁平とされた補強材と、を備えるものである。
このように、補強材により木質材料から構成された表層材が補強されるため、表層材の薄肉化を実現しても見栄えや強度を確保しつつ埋め木全体の厚みを小さくできる。
また、前記補強材は、不燃性材料から構成され、貫通穴を有さない平板状とできる。
これにより、火災が発生した際に、炎が開口部を通過して木質パネル材の反対側へ延焼することを補強材で抑制することができ、耐火性を向上できる。
また、前記補強材の前記表層材とは反対側の面に断熱材が設けられていることができる。
これにより、開口部を通り抜ける熱(冷気、暖気等)を遮断することができる。
また、前記開口部は、前記木質パネル材の板厚方向両面側に貫通されており、前記開口部の板厚方向両面側の各開口端が、2個の前記埋め木によって閉塞され、前記補強材は、前記開口部の内方に向かう連結部を一体に備え、前記開口部の板厚方向における両面側に位置する2個の前記埋め木が前記連結部によって連結されていることができる。
これにより、埋め木を木質パネル材に対して、木質パネル材の板厚方向で容易に位置決めすることができる。
また、前記連結部は、前記開口部の内部に挿入したときに前記開口部の内壁に当接する仮止め部を一体に備えることができる。
これにより、埋め木挿入後に開口部に対して仮止め(又は抜け止め)することができる。
また、上記課題を解決するため、本考案の木質パネル材固定構造は、建築物の構造材に対して木質パネル材を固定する木質パネル材固定構造において、前記構造材と前記木質パネル材とに跨る固定用ボルトと、前記木質パネル材の内部に形成され前記固定用ボルトが貫通する貫通穴を通じて前記固定用ボルトの端部が突出する開口部であって、前記木質パネル材の板厚方向における少なくとも一つの面に開口し、内面のうち前記貫通穴が位置する平面状の固定面で前記固定用ボルトの端部に座金を介してナットを締め付けることによって、前記構造材と前記木質パネル材とが緊結状態で固定される開口部と、前記開口部の開口端を閉塞する埋め木と、を備え、前記開口部は、開口端縁形状が全体として矩形とされるとともに、少なくとも前記固定面に隣接する2か所の角部がアール状を呈して前記木質パネル材の板厚方向に連続する固定曲面部が一体に形成され、前記埋め木は、シート状又は平板状の木質材料から構成され、かつ、端縁形状が前記開口部の開口端縁形状と同一な表層材と、前記表層材よりも高剛性の材料から構成され、かつ、前記表層材の一方側の面であって前記開口部の閉塞時に前記開口部の内部に位置する面に固定されるとともに、端縁形状が前記表層材の端縁形状と同一かそれよりも小さい形状であって、前記表層材の前記一方側の面に固定される部分が扁平とされた補強材と、を備え、前記座金は、前記開口部の開口端から前記埋め木の厚さ分を除き前記固定面及び前記固定曲面部に前記アール状を呈する曲面に沿って当接する支持面部と、前記貫通穴と同軸上に形成された貫通穴部と、を備え、前記固定用ボルトは、前記座金の前記支持面部が前記開口部の前記固定面及び前記固定曲面部に当接し、かつ、前記座金の前記貫通穴部を貫通したうえで前記ナットに締め付けられる。
このように、開口部におけるアール状の固定曲面部を含む固定面と当接する支持面部を座金に設けたことにより、単なる平面状の固定面しか有さない座金よりも支持面積を広く確保することができる。
また、前記埋め木は、前記座金における前記開口部の開口端側の端面に当接していることができる。
これにより、埋め木を薄型化しつつ、座金を大きくすることができるので固定強度を確保することができる。
本考案は、埋め木の機能を損なうことなく薄く形成することができる埋め木及び木質パネル材固定構造を提供できる。
本考案の一実施形態に係る木質パネル材固定構造におけるコンクリート基礎と木質パネル材との固定例を示し、(A)は木質パネル材の延長方向での断面図、(B)は木質パネルの板厚方向での断面図である。 本考案の一実施形態に係る木質パネル材固定構造における床材及び下層の壁材と木質パネル材との固定例を示し、(A)は木質パネル材の延長方向での断面図、(B)は木質パネルの板厚方向での断面図である。 前記木質パネル材固定構造における木質パネル材の開口部と埋め木とを示す、手前側の埋め木を開口部から離した状態の斜視図である。 前記埋め木を示す、背面側の分解斜視図である。 前記埋め木を示し、(A)は左側面図、(B)は背面図である。 スペーサ及びネジにより一対(2個)の埋め木をユニット化した例を、表層材を省略(一部二点鎖線で表示)して示し、(A)は左側面図、(B)は正面図である。 ユニット化のための構成を備えた補強材の一例を示す斜視図である。 図7の補強材を一対、開口部に挿入した状態を示す横断面図である。 ユニット化のための構成を備えた補強材の他の一例を示す斜視図である。
次に、本考案の一実施形態に係る埋め木及び木質パネル材固定構造について、いくつかの例を挙げ、図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施形態は本考案の埋め木及び木質パネル材固定構造における好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本考案の技術範囲は、特に本考案を限定する記載がない限り、例示や非限定の旨の記載がない場合であっても、これらの態様に限定されるものではない。また、以下に示す実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組み合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下に示す実施の形態の記載をもって、実用新案登録請求の範囲に記載された考案の内容を限定するものではない。
図1に示すように、図中における符号の1は木造家屋等の建築物を構成する構造材としてのコンクリート基礎、2はコンクリート基礎1に固定される木質パネル材、3はコンクリート基礎1に木質パネル材2を固定するための固定用ボルトである。
固定用ボルト3は、両端部に雄ネジ部3a,3bが形成されており、図1に示す例では、建築物の上下方向の下側に位置するコンクリート基礎1にナットや定着板が取り付けられた雄ネジ部3aが埋め込まれている。なお、固定用ボルト3は、例えば一般的なアンカーボルトであってよく、形状は図示したものに限定されない。
木質パネル材2は、例えば、木質の薄板を積層接着して構成されたCLTパネルである。この木質パネル材2には、この例では建築物の上下方向に延在してコンクリート基礎1に埋め込まれた固定用ボルト3と同軸に、木質パネル材2の内部に貫通穴2aが形成されているとともに、貫通穴2aの上端に木質パネル材2の板厚方向に貫通する開口部2bが形成されている。この例では、木質パネル材2の一方面(表面)から他方面(裏面)に貫通するように開口部2bが形成されているが、開口部2bは、木質パネル材2の一方面(表面)から他方面(裏面)にのみ開口した有底穴であってもよい。
また、開口部2bには、この例では建築物の下方側に位置する固定面2cで貫通穴2aと連通されており、この固定面2cに当接するように座金4が配置される。座金4には、開口部2bに配置した際に貫通穴2aと同軸上に位置する貫通穴部4aが形成され、この貫通穴部4aを貫通した固定用ボルト3の雄ネジ部3bにワッシャ5を挟んでナット6を締め付けることでコンクリート基礎1と木質パネル材2とが緊結状態で固定される。この例では、ナット6は緩み止めのためダブルナットとされているが、これに限定されない。
このように、建築物の構造材(この例ではコンクリート基礎1)に対して木質パネル材2を固定する木質パネル材固定構造にあっては、コンクリート基礎1と木質パネル材2とに跨る固定用ボルト3と、木質パネル材2に形成され、固定用ボルト3が貫通する貫通穴2aと、この貫通穴2aを通じて固定用ボルト3の端部(上側の雄ネジ部3b)が突出する開口部2bと、開口部2bの固定面2cで固定用ボルト3の端部(上側の雄ネジ部3b)に座金4を介してナット6を締め付けることによってコンクリート基礎1と木質パネル材2とが緊結状態で固定される。
なお、建築物の構造材は、コンクリート基礎1に限定されるものではなく、例えば、図2に示すように、固定を行う木質パネル材2とは異なる木質材料からなる建築材でもよい。つまり本実施形態においては、建築物の構造材に固定相手の木質パネル材も含まれる。言い換えると、本実施形態の埋め木10及び木質パネル材固定構造は、固定を行う(固定をなす対象である)木質パネル材2に対して固定相手となる構造材全般との関係を対象としている。
例えば、固定を行う木質パネル材2を木質材料からなる上層躯体である壁材や柱材(例えば、CLTパネル)とした場合、木質材料からなる下層側の床材・梁材・柱材・壁材(例えば、CLTパネル)とすることができる。よって本考案は、木質パネル材2を、建物における上層の壁材とした場合、図1に示したコンクリート基礎1に代わる構造材として、図2に示したように、床材7を介して下層の壁材8に固定する場合等にも適用可能である。
なお、木質パネル材2の固定相手である構造材に木質材料を採用した場合には、木質材料自体に上記(並びに下記)に示した開口部2bを含む固定構造を採用することができる。従って、以下の説明においては、このような固定相手が木質材料である場合を含んだ形で、木質パネル材2に形成した貫通穴2a並びに開口部2bの具体的な構成に統一して説明する。なお、この場合の固定用ボルト3は、長手方向で対称形状のものを用いることができる。
開口部2bは、正面視における開口端縁形状が全体として矩形とされる。そして少なくとも、座金4が当接する固定面2cに隣接する2か所の角部(この例では下方2か所の角部)がアール状を呈して奥行方向に連続する固定曲面部2dが一体に形成されている。なお、本実施の形態では、他の角部(この例では上方2か所の角部)においてもアール状に形成されている。
開口部2bの開口端は、図3に示すように、埋め木10によって閉塞される。図3は、閉塞前で開口部2bの外方の延長位置に、一つの埋め木10を浮かせた状態を示している。埋め木10は、表層材11、補強材、断熱材13を備える。
表層材11は、図4及び図5に示す形状である。表層材11は、シート状又は平板状の木質材料から構成されている。そして、端縁形状が開口部2bの開口端縁形状(この例では四隅にアールを有する矩形)と同一とされている。
表層材11を構成する木質材料は、例えば、一枚物であり無垢の木板(薄板)であるが、これに限らず積層材やチップ集積材とすることもできる。表層材11は、開口部2bの開口端を閉塞した際に、表層材11を備えた木質パネル材2の全体が見掛け上で統一感を有するように、表面に現れる柄(木目、木質の色彩や明るさ等)を類似させるのが好ましい。例えば、表層材11の材質を木質パネル材2の材質に一致させることが好ましい。
表層材11の厚さは、木質パネル材2の材質や補強材12の材質等によって適宜設定することが可能であるが、埋め木10としての機能を損なわない範囲で厚さをできるだけ小さくするとともに、開口部2bの閉塞性を確保することを考慮するのが好ましい。例えば、開口部2bの開口端に対して埋め木10のうち表層材11及び補強材12の厚さ、すなわち、開口端からの奥行(表層材11及び補強材12の挿入深さ)を5mmとした場合、表層材11の厚さは2〜4mmとするのが好ましい。
すなわち、表層材11の厚さを2mm未満とすると、表層材11の単体の強度が損なわれ、開口部2bの開口端に嵌め込む際などの外力が加わったときに、表層材11に割れや撓みが生じてしまうおそれがある。また、例えば、火災が発生した際に表層材11が木質パネル材2よりも極端に着火し易くなってしまう。しかも、例えば、鉋で削ったような極めて薄いものとしてしまうと、補強材12が透けて見えてしまい、美観が損なわれるという問題も生じる。
補強材12は、表層材11よりも高剛性の材料から構成されている。この例では、補強材12はめっき鋼板等の鋼板製であるので、木質材料から構成された表層材11よりも剛性が高い。補強材12は、表層材11の一方側の面(開口部2bの閉塞時に、開口部2bの内部に位置する面)に接着等により固定される。補強材12は、開口部2bに埋め木10が取り付けられた際に、座金4における開口部2bの開口端側の端面に当接する。補強材12端縁形状は、表層材11の端縁形状と同一かそれよりも小さい形状である。この例で、補強材12は、製造誤差を考慮し、図5に示すように、表層材11よりも一回り小さく形成されている。補強材12は、表層材11の前記一方側の面に固定される部分が扁平とされている。この例では、図4や図5(B)に示すように、補強材12は矩形(ただし四隅にアールを有する)平板である。補強材12は不燃性材料(この例では鋼)から構成されている。また、補強材12は貫通穴を有していない。このため、炎が補強材12を通過することを避けることができるため、開口部2bの耐火性を向上することができる。例えば、火災が発生した際に、木質パネル材2の表面が発火しても、その炎が開口部2bの内部に侵入して木質パネル材2の内部側への延焼を補強材12で抑制することができる。なお、表層材11に対する補強の観点では、補強材12は、枠状体、網状体、多孔板等であってもよい。ただし、防火の観点を加味すると、前述の理由により、貫通穴等の表裏連通する空間のない板状体であることが好ましい。
断熱材13は、補強材12の表層材11とは反対側の面に設けられている。この例では、接着等により固定され、断熱材13が補強材12と一体になっている。断熱材13は、開口部2bの、固定用ボルト3、座金4、ナット6等の存在しない、残余の空間部分を埋めるブロック状のものである。ブロック状の断熱材13は、例えば発泡樹脂により構成されている。埋め木10が断熱材13を備えることで、開口部2bを通り抜ける熱(冷気、暖気等)を遮断することができる。よって、木質パネル材2により区画された空間に対して空調効率を上げることができる。なお、断熱材13は、上述したブロック状のほか、グラスファイバー繊維等からなる、綿状等の不定形状としてもよい。また、補強材12への固定をせず、例えば表層材11及び補強材12の開口部2bへの取り付けに先立って、開口部2bの空間部分に断熱材13が単独で詰め込まれるよう構成されていてもよい。なお、断熱材13は埋め木10の必須構成ではなく、用いなくてもよい。さらに、断熱材13の代わりに、火災時に膨張して開口部2bの空間部分を塞ぐ膨張材を用いてもよい。このような膨張材を用いることで、火災時に開口部2bの空間部分を確実に塞ぎ、木質パネル材2を隔てた区画間の延焼を防止できる。なお、膨張材は、場合によっては断熱材13と併用してもよい。
断熱材13には、座金4及びナット6と干渉しないように、適宜の大きさ並びに形状の凹部13aが形成されている。この例では、ワッシャ5に対応した、下方の広い部分と、固定用ボルト3及びナット6に対応した、上方の狭い部分が連続した、凸形状の凹部13aが形成されている。また、凹部13aは断熱材13の板厚方向で貫通しておらず、有底の凹部とされている。ただし、貫通して形成してもよい。このように凹部13aが形成されたことにより、断熱材13は、埋め木10の構成部品として補強材12に固定した場合に、組み付け作業の容易化に貢献することができる。
また、座金4は例えば、表面にメッキ等の表面処理を施した鋳鉄製である。この座金4は、貫通穴2aと同軸上に形成された貫通穴部4aと、開口部2bの開口端から埋め木10の厚さ分(上述した5mm)を除き固定面2c及び固定曲面部2dにアール状を呈する曲面に沿って当接する支持面部4bと、を備える。つまり、支持面部4bは平面と、この平面を挟んで両側(木質パネル材2への正面視で左右側)に位置する曲面とを有していて、「カマボコ」状に類似した形態となっている。このため、座金4は、図3に示すように開口部2bの形状に沿って配置できる。このように、開口部2bにアール状の固定曲面部2dを含む固定面2cと当接する支持面部4bを座金4に設けたことにより、従来用いられていた、単なる平面状の固定面しか有さない座金よりも支持面積を広く確保することができる。また例えば、平面状の固定面2cの面積を広げるため、現場でノミ等を用いて開口部2bの四隅(機械加工(製造工場でのプレカット)で開口部2bを形成した場合、四隅にはアールが形成される)を直角に加工する必要がないことから、現場での省力化をはかることができる。更に、埋め木10における補強材12は、座金4における開口部2bの開口端側の端面(木質パネル材2基準で正面側端面及び背面側端面)に当接する。つまり、補強材12と座金4との間に隙間がないようにできる。よって、埋め木10(具体的には表層材11及び補強材12)を薄型化しつつ、座金4を最大限大きくすることができるので、固定強度を確保することができる。これにより、座金4は、固定用ボルト3の雄ネジ部3bを貫通穴部4aに貫通させたうえで、開口部2bの内面に対して、従来よりも広い接触面積でナット6に締め付けられる。
埋め木10は、この状態で補強材12を開口部2bの、板厚方向での内方側に向けた状態で開口部2bにおける開口端に一致するように嵌め込むことで開口部2bの開口端を閉塞する。なお、嵌め込みは、埋め木10の表面が木質パネル材2の表面と段差なく同一平面(「ツライチ」)になるように行うことが好ましい。
この際、埋め木10は、開口部2bの開口端形状と埋め木10の外周形状とが同一であるため、圧入構造を採用することもできる。こうすることで、開口部2bに対する閉塞状態を維持することが可能である。また、木質パネル材2が木質材料であることから、例えば、経年的な寸法変化を考慮して埋め木10の外周に接着剤を塗布し、開口部2bの開口端縁との固定強度を確保してもよい。
埋め木10は、開口部2bが木質パネル材2の板厚方向で貫通していた場合、開口部2bに対して同一のものを両面側に配置することができる。つまり、開口部2bの板厚方向における両面側の各開口端が、2個の埋め木10によって閉塞される。
この際、埋め木10は、図6に示すように、一対(2枚)の補強材12の間に、連結部としての中空パイプ状のスペーサ14を配置し、このスペーサ14の両端をネジ15で固定して一対(2個)の埋め木10をユニット化することも可能である。スペーサ14及びネジ15は、ナット6等との干渉を避けるため、図6(B)に示すように、正面視で左右に偏って設けられる。また、図示はしないが、断熱材13の、表層材11から最も遠い端面に凹凸を形成しておき、この凹凸を嵌合させることで、断熱材13が設けられた一対の埋め木10をユニット化することも可能である。このようなユニット化により、埋め木10を木質パネル材2に対して、木質パネル材2の板厚方向で容易に位置決めできる。なお、補強材12には、ネジ15の頭部によって表層材11が局部的に盛り上がらないように、補強材12の材料である鋼板等に対するプレス加工等によって凹状の座部12aを形成するのが好ましい。
木質パネル材2で開口部2bを貫通させた場合において、上述したように一対の埋め木10をユニット化する場合、補強材12の構成はスペーサ14及びネジ15を用いない連結構造を採用することができる。図7及び図8は、このようなユニット化に適した補強材22の一例を示す。なお、各図においては、表層材11の図示は省略し、補強材22のみで説明する。
図7において、補強材22は、表層材(ここでは図示せず)の一面側に位置する矩形板状の基部22aと、補強材22を開口部2bに配置した際に座金4が位置する辺を除く3辺から立ち上がる第1連結部22b、第2連結部22c、第3連結部22dとを一体に備える。各連結部22b、22c、22dは曲げ加工により形成される。基部22aには、略X字状のリブ22a1が補強のために形成されている。リブ22a1は例えばプレス加工で形成された凹みである。ユニット化のため、補強材22は同一形状の2個が一対とされ、この2個が、図8に示すように、各連結部22b、22c、22dの先端が重なり合うようにして開口部2bに配置される。
各連結部22b、22c、22dは、基部22aの各辺の寸法よりも小さな幅寸法とされている。また、各連結部22b、22c、22dは、基部22aに対し、直角ではなく、先端側に向かうにつれ外側に広がるように延びている。各連結部22b、22c、22dは、先端側で、開口部2bの内寸よりも広がるように設定されている。このような先広がり形状であることから、各連結部22b、22c、22dの先端部周辺には、仮止め部として機能する張り出し部22b2、22c2、22d3、22d4を有している。第1連結部22bは先端に、内側にV字状に折り曲げられた爪部22b1を有している。第2連結部22cは先端に、内側に緩く折り曲げられ、長穴である貫通穴が設けられた爪部受容部22c1を有している。2個の補強材22が一対として組み合わされる場合、図8に示すように、一方の補強材22における爪部22b1と他方の補強材22における爪部受容部22c1とが係合する。また、第3連結部22dは先端側で二股に分かれており、その一方に爪部22d1を有し、他方に爪部受容部22d2を有している。2個の補強材22が一対として組み合わされる場合、図示していないが、図8に示す状態と同じ要領で、一方の補強材22における爪部22d1と他方の補強材22における爪部受容部22d2とが係合する。
前述のように、各連結部22b、22c、22dは、基部22aに対し先広がり形状とされている。このため、張り出し部22b2、22c2、22d3、22d4は、開口部2bの内部に挿入したときに開口部2bの、空間を囲むように位置する内壁に対し、弾性力をもって当接する。この当接により、開口部2bへの埋め木10の挿入後、爪部と爪部受容部の各々の係合がなされるまでに、開口部2bに対して仮止め(又は抜け止め)することができる。また、仮止め(又は抜け止め)がなされた状況であることから、補強材22が開口部2bに対してむやみにずれてしまうことがないので、爪部と爪部受容部の各々を係合させる作業を行いやすい。
図9は、同様にユニット化に適した補強材32の一例を示す。なお、図9においても、表層材11の図示は省略し、補強材32のみで説明する。
図9に示す補強材32は、図7に示す補強材22を簡素化したものである。この補強材32は、表層材(ここでは図示せず)の一面側に位置する矩形板状の基部32aと、補強材22を開口部2bに配置した際に座金4が位置する辺とその対辺を除く2辺から立ち上がる第1連結部32b、第2連結部22cを一体にを備える。基部32aは単なる平板とされている。ユニット化のため、補強材32は同一形状の2個が一対とされ、図示はしないが、この2個が、各連結部32b、32cの先端が重なり合うようにして開口部2bに配置される。
各連結部32b、32cは、基部32aの各辺の寸法よりも小さな幅寸法とされている。また、各連結部32b、32cは、基部32aに対し直角に延びている。このため、この補強材32では、仮止め部として機能する張り出し部は有しない。第1連結部32bは先端に、内側にV字状に折り曲げられた爪部32b1を有している。第2連結部32cは先端に、内側に緩く折り曲げられ、長穴である貫通穴が設けられた爪部受容部32c1を有している。2個の補強材32が一対として組み合わされる場合、図8に示すように、一方の補強材32における爪部32b1と他方の補強材32における爪部受容部32c1とが係合する。
なお、図7又は図9の例では、2個の補強材22が一対として組み合わされる際の係合が、爪部と爪部受容部(具体的には貫通穴)との組み合わせであった。しかし、係合をするための構成はこれに限られない。例えば、爪同士の引っ掛かりによるもの、溝とこの溝に一致した形状の突起によるもの、ダボ状の突起と穴によるもの等、種々の構成とできる。
以上、本考案の一実施形態に係る埋め木及び木質パネル材固定構造について、いくつかの例を挙げて説明した。このように、本考案の埋め木及び木質パネル材固定構造にあっては、補強材12により表層材11が補強されるため、見栄えや強度を確保しつつ埋め木10全体の厚みを小さくできる。よって、開口部2bの内面(固定面2c、固定曲面部2d)に対して座金4の接触面積を最大に設定できることから、厚い埋め木を用いることに比べ、固定強度を増大できる。また、木質パネル材2の板厚を、座金4の寸法を基準として設計する場合、埋め木10全体(特に表層材11及び補強材12)の厚みを小さくできた分、木質パネル材2の板厚を小さくできる。このため、木質パネル材2を薄くした分コストダウンをはかることができる。
1 建築物の構造材、コンクリート基礎
2 木質パネル材
2a 貫通穴
2b 開口部
2c 固定面
2d 固定曲面部
3 固定用ボルト
4 座金
4a 貫通穴部
4b 支持面部
6 ナット
7 建築物の構造材、床材
8 建築物の構造材、壁材
10 埋め木
11 表層材
12 補強材
13 断熱材
14 連結部、スペーサ
22 補強材
22b 連結部
22c 連結部
22d 連結部
32 補強材
32b 連結部
32c 連結部

Claims (7)

  1. 木質パネル材の板厚方向における少なくとも一つの面に開口した開口部の開口端を閉塞する埋め木において、
    前記開口部には、前記木質パネル材の内部に形成され建築物の構造材と前記木質パネル材とに跨る固定用ボルトが貫通する貫通穴を通じて前記固定用ボルトの端部が突出し、前記開口部の内部で前記固定用ボルトの端部に座金を介してナットを締め付けることによって、前記構造材と前記木質パネル材とが緊結状態で固定されるものであり、
    前記埋め木は、
    シート状又は平板状の木質材料から構成され、かつ、端縁形状が前記開口部の開口端縁形状と同一な表層材と、
    前記表層材よりも高剛性の材料から構成され、かつ、前記表層材の一方側の面であって前記開口部の閉塞時に前記開口部の内部に位置する面に固定されるとともに、端縁形状が前記表層材の端縁形状と同一かそれよりも小さい形状であって、前記表層材の前記一方側の面に固定される部分が扁平とされた補強材と、
    を備える、ことを特徴とする埋め木。
  2. 前記補強材は、不燃性材料から構成され、貫通穴を有さない平板状である、ことを特徴とする請求項1に記載の埋め木。
  3. 前記補強材の前記表層材とは反対側の面に断熱材が設けられている、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の埋め木。
  4. 前記開口部は、前記木質パネル材の板厚方向両面側に貫通されており、
    前記開口部の板厚方向における両面側の各開口端が、2個の前記埋め木によって閉塞され、
    前記補強材は、前記開口部の内方に向かう連結部を一体に備え、
    前記開口部の板厚方向両面側に位置する2個の前記埋め木が前記連結部によって連結されている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の埋め木。
  5. 前記連結部は、前記開口部の内部に挿入したときに前記開口部の内壁に当接する仮止め部を一体に備える、ことを特徴とする請求項4に記載の埋め木。
  6. 建築物の構造材に対して木質パネル材を固定する木質パネル材固定構造において、
    前記構造材と前記木質パネル材とに跨る固定用ボルトと、
    前記木質パネル材の内部に形成され前記固定用ボルトが貫通する貫通穴を通じて前記固定用ボルトの端部が突出する開口部であって、前記木質パネル材の板厚方向における少なくとも一つの面に開口し、内面のうち前記貫通穴が位置する平面状の固定面で前記固定用ボルトの端部に座金を介してナットを締め付けることによって、前記構造材と前記木質パネル材とが緊結状態で固定される開口部と、
    前記開口部の開口端を閉塞する埋め木と、
    を備え、
    前記開口部は、開口端縁形状が全体として矩形とされるとともに、少なくとも前記固定面に隣接する2か所の角部がアール状を呈して前記木質パネル材の板厚方向に連続する固定曲面部が一体に形成され、
    前記埋め木は、
    シート状又は平板状の木質材料から構成され、かつ、端縁形状が前記開口部の開口端縁形状と同一な表層材と、
    前記表層材よりも高剛性の材料から構成され、かつ、前記表層材の一方側の面であって前記開口部の閉塞時に前記開口部の内部に位置する面に固定されるとともに、端縁形状が前記表層材の端縁形状と同一かそれよりも小さい形状であって、前記表層材の前記一方側の面に固定される部分が扁平とされた補強材と、
    を備え、
    前記座金は、
    前記開口部の開口端から前記埋め木の厚さ分を除き前記固定面及び前記固定曲面部に前記アール状を呈する曲面に沿って当接する支持面部と、
    前記貫通穴と同軸上に形成された貫通穴部と、
    を備え、
    前記固定用ボルトは、前記座金の前記支持面部が前記開口部の前記固定面及び前記固定曲面部に当接し、かつ、前記座金の前記貫通穴部を貫通したうえで前記ナットに締め付けられる、
    ことを特徴とする木質パネル材固定構造。
  7. 前記埋め木は、前記座金における前記開口部の開口端側の端面に当接している、ことを特徴とする請求項6に記載の木質パネル材固定構造。
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