JP3227049U - チューブクリップ - Google Patents

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圭一 高山
圭一 高山
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Abstract

【課題】簡素な構造により製造コストの低減を図りつつ、重いチューブ容器が外れてしまうことを抑止できるチューブクリップを提供する。【解決手段】チューブ容器T1の閉止部T2を挿入可能な軸線方向溝22が形成された内側の巻込ロール20と、これを回動可能に保持する凹状の保持壁11を有する外側の本体10と、本体10の回動操作レバー17と共に本体10および巻込ロール20の操作機構25を構成する突出片部27とを備え、突出片部27の突出端側に吊り下げ用のフック30が一体に装着されている。操作機構25により操作される本体10および巻込ロール20は、閉止部T2を軸線方向溝22に挿入可能な開位置と、閉止部T2を挟圧保持する閉位置とに回動可能であり、本体10には、開位置側から閉位置の近傍に操作されるときに回動抵抗を生じさせて巻込ロール20を本体10に対し閉位置にロックさせる係止突起16が設けられている。【選択図】図1

Description

本考案は、チューブクリップに関し、特に、チューブの自重によりチューブがクリップから外れることを防止することができるチューブクリップに関する。
一方のクリップや洗濯バサミで物を挟み、他方のクリップやフックを壁面固定されたフック金具や棚板等に保持させることで、吊り下げ状態で洗濯物や小物製品を保持することができる各種の物干しや吊り下げ保持具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、吊り下げ保持具がクリップ式のもの(以下、吊り下げクリップという)である場合、クリップの把持力に対し吊り下げられる小物製品の自重が大きい場合に、小物製品がクリップからずり落ちて外れてしまうという問題が生じる。
かかる問題の解決を図った小物入れ器タイプの吊り下げ保持具として、例えばスプリングクリップや洗濯バサミの先端側を別のクランプで締め付け可能にすることで、スプリングクリップや洗濯バサミの取手の部分にある程度大きな荷重が加わっても外れたりずり落ちたりしないようにした上で、片方の取手に小物入れ箱を装着したものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2019−180964号公報 実用新案登録第3217622号公報
しかしながら、上述のような従来の吊り下げ保持具にあっては、クランプ力が大きいためにクランプ操作が容易でないばかりか、その操作を容易化するためにクランプ力等をある程度抑えると、重たい小物や滑りやすい小物が振動や衝撃等により外れたりずれ落ちたりし易くなるという問題があった。
また、クランプ力を大きくするためにスプリングクリップや洗濯バサミに加えて吊り下げ用のクランプを別部品で設ける必要があるため、構造が複雑になり、かつ、製造コストが上昇してしまうという問題があった。
そして、内容物に液体成分等が多く小物でも比較的重たくなるとともに、手触りが良く滑りやすいチューブ容器入りの製品を吊り下げ保持するチューブクリップにあっては、上述のような問題点が顕著に現れることとなっていた。
そこで、本考案は、簡素な構造により製造コストの低減を図りつつ、重いチューブ容器が外れてしまうことを抑止することができるチューブクリップを提供することを目的としている。
本考案に係るチューブクリップは、チューブ容器の帯状の閉止部を保持するチューブクリップであって、前記チューブ容器の閉止部を挿入可能な軸線方向溝が外周壁面上に開口するよう形成された内側本体部と、前記内側本体部を保持する凹状の保持壁面を有するとともに、前記保持壁面を前記内側本体部の径方向に貫通する開口が形成された外側本体部と、前記外側本体部の前記開口を通して前記内側本体部に連結されるとともに、前記軸線方向溝の深さ方向に対し交差する方向に向かって前記外側本体部の外方に突出する突出片部と、を備え、前記突出片部の突出端側に吊り下げ部材が一体に装着されており、前記外側本体部および前記内側本体部が、前記チューブ容器の閉止部を前記内側本体部の前記軸線方向溝に挿入可能な開位置と、前記チューブ容器の閉止部の近傍を折り曲げ状態に係止する閉位置とに、相対変位可能であることを特徴とする。
このような構成により、外側本体部および内側本体部を開位置に変位させた状態で、チューブ容器の閉止部を内側本体部の軸線方向溝内に容易に挿入でき、その挿入状態で外側本体部および内側本体部を閉位置に相対変位させると、チューブ容器の閉止部の近傍が外側本体部および内側本体部によって折り曲げ状態に係止される。また、吊り下げ部材が内側本体部に装着されているので、チューブ容器の保持姿勢が安定確保され、自重でのずれ落ち等を有効に抑制できる。しかも、吊り下げとクランプに別個の専用部品を必要としないので、従来と比較して部品点数を減らすことができる。
本考案の好ましい実施形態においては、前記外側本体部および前記内側本体部が前記開位置から前記閉位置に相対変位するとき、前記チューブ容器の閉止部の近傍が前記外側本体部および前記内側本体部の間に折り曲げ状態に挟み込まれる構成とすることができる。
本考案に係るチューブクリップは、あるいは、チューブ容器の帯状の閉止部を保持するチューブクリップであって、前記チューブ容器の閉止部を挿入可能な軸線方向溝が外周壁面上に開口するよう形成された内側本体部と、前記内側本体部を回動可能に保持する凹状の保持壁面を有するとともに、前記保持壁面を前記内側本体部の径方向に貫通する所定角度範囲の開口が形成された外側本体部と、前記外側本体部の前記開口を通して前記内側本体部に連結されるとともに前記外側本体部の外方に突出する突出片部と、を備え、前記突出片部の突出端側に吊り下げ部材が一体に装着されており、前記外側本体部および前記内側本体部が、前記チューブ容器の閉止部を前記内側本体部の前記軸線方向溝に挿入可能な開位置と、前記閉止部が前記軸線方向溝に挿入された前記チューブ容器の前記閉止部の近傍を係止する閉位置とに、相対回動可能であることを特徴とするものである。
このような構成により、外側本体部および内側本体部を開位置に変位させた状態で、チューブ容器の閉止部を内側本体部の軸線方向溝内に容易に挿入でき、その挿入状態で外側本体部および内側本体部を閉位置に相対回動させると、チューブ容器の閉止部の近傍が外側本体部および内側本体部によって折り曲げ状態に係止される。また、吊り下げ部材が内側本体部に装着されているので、チューブ容器の保持姿勢が安定確保され、自重でのずれ落ち等を有効に抑制できる。
本考案の好ましい実施形態においては、前記外側本体部および前記内側本体部が前記開位置から前記閉位置に相対回動するとき、前記チューブ容器の閉止部の近傍が前記外側本体部および前記内側本体部の間に巻き込まれる構成とすることができ、前記外側本体部の一部と前記突出片部とが、前記外側本体部および前記内側本体部を相対的に回動操作可能な操作機構を構成していてもよい。
また、前記外側本体部には、前記内側本体部および前記外側本体部が前記閉位置から前記開位置側に操作されるときに両本体部に回動抵抗を生じさせて、前記内側本体部を前記外側本体部に対し前記閉位置にロックさせることができる係止手段が設けられている構成とすることもできる。この場合、係止手段は、爪や突起等により係止するものに限らず、磁石による吸着等で回転抵抗を生じさせるものでもよい。
さらに、前記突出片部が、前記内側本体部から前記軸線方向溝の深さ方向に対し交差する方向に向かって前記外側本体部の外方に突出しており、前記外側本体部および前記内側本体部が、前記閉位置に相対回動したとき、前記軸線方向溝に挿入された前記チューブ容器の前記閉止部の近傍が折り曲げ状態に係止される構成とすることもできる。
本考案の好ましい実施形態においては、前記外側本体部の一部には、前記内側本体部および前記外側本体部が前記閉位置にあるときに前記突出片部に対面する板状の操作レバーが形成されていてもよい。また、前記外側本体部の前記所定角度範囲の開口が、前記内側本体部および前記外側本体部の回動中心軸線方向における中央側に位置しており、前記外側本体部が、前記回動中心軸線方向における前記開口の両側に、前記径方向に弾性変形可能な弾性保持片を有している構成とすることもできる。前記吊り下げ部材が、フック形状をなしている構成とすることもできる。
より好ましい実施形態においては、前記内側本体部と前記吊り下げ部材とが一体に形成されている構成にすることで、内側本体部が吊り下げ部材と一体に回転することとなり、チューブの閉止部の保持姿勢をより安定的に確保可能となる。
また、外側本体部の一部を突出片部に対面する板状の操作レバーとすることで、その操作レバーおよび突出片部からなる操作機構に対して、例えば周方向の両側から閉じるロック操作や、周方向の両側に開くロック解除操作を容易に加えることができる。
前記吊り下げ部材は、湾曲したフック形状とすることができるが、公知の任意の吊り下げ方式とすることができる。また、前記軸線方向溝が、前記内側本体部の軸線方向の両端面上に開口している構成とすることで、軸線方向溝の長さよりも幅が広い閉止部を有するチューブ容器に対応可能となる。
本考案によれば、簡素な構造により、低コストで、重いチューブ容器が外れてしまうことを確実に抑止することができるチューブクリップを提供することができる。
本考案の一実施形態に係るチューブクリップの概略構成をその閉じた状態で示す斜視図で、歯磨き粉入りのチューブ容器を保持した使用状態を示している。 本考案の一実施形態に係るチューブクリップの概略構成をその閉じた状態で示す正面図で、歯磨き粉入りのチューブ容器を保持した使用状態を示している。 本考案の一実施形態に係るチューブクリップの概略構成をその開いた状態で示す斜視図である。 本考案の一実施形態に係るチューブクリップの概略構成をその閉じた状態で示す一部断面を含む側面図で、歯磨き粉入りのチューブ容器の閉止部を巻き込み保持した使用状態を示している。 本考案の他の実施形態に係るチューブクリップの概略構成をその閉じた状態で示す斜視図である。 本考案の他の実施形態に係るチューブクリップの概略構成をその開いた状態で示す側面図で、歯磨き粉入りのチューブ容器の閉止部を差し込んだ状態を示している。 本考案の他の実施形態に係るチューブクリップの概略構成をその閉じた状態で示す一部断面を含む側面図で、歯磨き粉入りのチューブ容器の閉止部を巻き込み保持した使用状態を示している。
以下、本考案を実施するための形態について、図面を参照しつつ説明する。
(一実施形態)
図1および図2は、本考案の一実施形態に係るチューブクリップ1でチューブ入り製品Tのチューブ容器T1を吊り下げ保持した状態を示している。なお、チューブ入り製品Tは、所定の人体処置組成物(人体を防臭、保護、美化あるいは清潔にするための組成物)、例えばチューブ入り練り歯磨きや洗顔料等である。
本実施形態のチューブクリップ1は、チューブ入り製品Tのチューブ容器T1の帯状に溶着された閉止部T2を両面側から挟む等して保持するための複数の部品として、主要部が略U字形横断面の凹形状をなす本体10と、略円径横断面の外周面を有する巻込ロール20と、を備えている。
本体10は、本考案にいう「外側本体部」を構成しており、巻込ロール20を軸線回りに回動可能に収納しかつ弾性的に保持するロールカバー11をその主要部としている。また、この本体10には、巻込ロール20の軸線方向の中央側でロールカバー11を径方向に貫通する所定角度範囲の開口14が形成されており、ロールカバー11の上部に位置する回動操作レバー17が設けられている。
巻込ロール20は、本考案にいう「内側本体部」を構成しており、回動操作レバー17の一方および他方でロールカバー11に摺動可能に接触する外周壁面21を有している。また、この巻込ロール20には、チューブ容器T1の閉止部T2を挿入可能な軸線方向溝22が形成されている。
巻込ロール20には、さらに、本体10の開口14を通して巻込ロール20に連結されるとともに本体10よりも外方に突出した板状の突出片部27が装着されており、この突出片部27は、軸線方向溝22の溝深さ方向に対し交差する方向に、例えばその溝深さ方向に対し略直交する方向に延在している。そして、突出片部27の突出端側には、吊り下げ部材としての丸形のフック30が突出片部27に対し略U字形に折り返すように一体に装着されている。
この突出片部27は、本体10の一部である回動操作レバー17と共に、本体10および巻込ロール20を軸線回りに相対的に回動操作可能な操作機構25を構成している。
そして、操作機構25は、本体10および巻込ロール20を相対的に回動させることで、チューブ容器T1の閉止部T2を巻込ロール20の軸線方向溝22に挿入可能な開位置(図3参照)と、チューブ容器T1の閉止部T2を本体10および巻込ロール20によって一体的に保持する閉位置(図1、図4参照)とに回動変位(相対変位)させることができるようになっている。
具体的には、チューブ容器T1の閉止部T2が巻込ロール20が軸線方向溝22内に挿入された状態で、操作機構25によって本体10および巻込ロール20が回動操作されるとき、チューブ容器T1の閉止部T2が本体10のロールカバー11と巻込ロール20の間に巻き込まれることで、閉止部T2の略水平方向への折り曲げによる係止効果と、閉止部T2の近傍部分に対する挟圧保持力および摩擦保持力が発生するようになっている。
図1ないし図4に示すように、本体10には、また、巻込ロール20と共に操作機構25により開位置側から閉位置の近傍に操作されるとき、および、閉位置の近傍から開位置側に操作されるときに、それぞれ巻込ロール20および本体10に回動抵抗を生じさせて、巻込ロール20を本体10に対し閉位置にロックさせることができる一対の係止突起16(片方のみでもよい)が、本体10の開口14の内周縁付近に互いに対向するように設けられている。
図2に示すように、一対の係止突起16の対向面間の離間距離は、突出片部27の板幅よりわずかに狭くなっており、本体10および巻込ロール20が前述の閉位置に近付くと、突出片部27が一対の係止突起16により板幅方向両側からしごかれることで、巻込ロール20および本体10に回動抵抗を生じ、突出片部27が一対の係止突起16の間を通過すると、突出片部27と一体の巻込ロール20が本体10に対してロック状態に係止されるようになっている。これら一対の係止突起16は、突出片部27を介して巻込ロール20を本体10に対し前述の閉位置にロックさせることができる係止手段となっている。
すなわち、フック30が装着された突出片部27が係止突起16によって本体10に係止されるとともに、本体10および巻込ロール20がチューブ容器T1の閉止部T2とその近傍部分を巻き込んだまま、前述の閉位置に拘束されるとき、その状態下で、チューブクリップ1は、チューブ入り製品Tを大きな保持力で吊り下げ保持可能となるように構成されている。
以下、より詳細に説明する。
本体10は、透明な樹脂、例えばポリカボネードで図示形状に成形されており、略円柱状の内部空間12を形成する凹状のロールカバー11と、巻込ロール20の軸線方向の中央側かつその外周壁面21の円周上の一部の範囲で凹状のロールカバー11を切り欠くように開口した開口14と、フック30が装着された突出片部27をその板幅方向両側で係止するための一対の係止突起16と、一対の係止突起16に対し突出片部27の板厚程度の隙間(回動方向の隙間)を隔てつつ開口14の縁部に沿って巻込ロール20の軸線方向および径方向に延びる板状の回動操作レバー17とを有している。また、本体10の凹状のロールカバー11は、チューブクリップ1の吊り下げ時の下方側に開く凹形状をなすとともに、その両端側でも開放されている。
また、凹状のロールカバー11は、巻込ロール20の軸線方向における開口14の両側に、それぞれ所定の撓み角範囲内で径方向に弾性変形可能な一対の湾曲板状の弾性保持片11bを有しており、それら弾性保持片11bの先端部同士が巻込ロール20の軸線方向に延びる連結片11cによって相互に連結されている。さらに、凹状のロールカバー11の内壁面11a(保持壁面)上には、本体10に対する巻込ロール20の径方向の抜け、あるいは、吊り下げ状態の巻込ロール20に対する本体10の脱落を抑制する抜け止め突起19が設けられている。開口14の開き角度である所定確度範囲は、本体10に対する巻込ロール20の相対的な回動角度が90度程度かそれ以上になるように設定されている。
巻込みロール20は、本体10と同様なあるいは異なる樹脂で外周壁面21が略円形横断面になるように略円柱状(母線が直線でなくてもよい)に成形されており、内部にチューブ容器T1の閉止部T2を収容するよう円周上の一部で軸線方向に延びるように開口したスリット状の軸線方向溝22を有している。また、軸線方向溝22の両端は巻込ロール20の外周壁面21上と両端面24上とにそれぞれ開口しており、軸線方向溝22の長さより閉止部T2の長さが大きい。
巻込ロール20の突出片部27は、所定の板幅および板厚で巻込ロール20の径方向に延びる平板上のもので、その基端側で本体10の開口14を通して巻込ロール20に連結され、先端側で同一板幅および板厚のフック30に一体に結合されている。フック30は、突出片部27の突出端側に設けられた吊り下げ部材で、棒や壁掛けフック等に吊り下げ可能なものであり、本実施形態では、90度より大きい所定角度範囲の湾曲部を有する丸形フックとなっている。この丸形のフック30は、全体的に略同一板幅に図示しているが、先細りしたものでも、逆に幅広に先太りしたものでもよい。
操作機構25を構成する本体10の回動操作レバー17と板状の突出片部27とは、それぞれの回動中心軸線が本体10および巻込ロール20の回動中心軸線と一致するように配置されており、巻込ロール20の周方向に接近および離隔するよう回動操作されるとき、本体10および巻込ロール20をその回動操作に応じて開位置と閉位置とに回動させるようになっている。
図2にチューブクリップ1の使用状態を示すとおり、チューブ容器T1は、チューブクリップ1に閉止部T2を巻き込み状態に折り曲げ保持された状態で、チューブクリップ1を介して、例えば洗面所の壁の吊り下げ金具Fに引っ掛け保持される。
図3に示すように、チューブクリップ1の本体10および巻込ロール20が前述の開位置にあるとき、チューブ入り製品TのキャップT3を図1および図2に示すように下向きにする一方、チューブ容器T1の閉止部T2を上向きにし、下向きに開く巻込ロール20の軸線方向溝22に対し、閉止部T2を図3中の下方から上向きに挿入可能である。
そして、チューブ容器T1の閉止部T2が軸線方向溝22に挿入され、図4に示すように、操作機構25により本体10および巻込ロール20が閉位置に回動操作されたとき、チューブ容器T1の閉止部T2または/およびその近傍部分が巻込ロール20により本体10のロールカバー11内に巻き込まれるようになっている。
次に、チューブ入り製品Tの吊り下げ手順と共に本実施形態の作用について説明する。
まず、吊り下げ状態のチューブクリップ1の軸線方向溝22内に所定深さまで下方からチューブ容器T1の閉止部T2を差し込み、次いで、巻込ロール20を本体10の凹状の保持壁であるロールカバー11内で閉位置側に回転させる。
例えば、チューブ容器T1を左手で握り、右手の人差し指を回動操作レバー17に、右手の親指を突出片部27にかけ、右手の人差し指と親指をつまむように操作機構25を操作することによって、巻込ロール20を本体10に対して閉位置側に回転させることができる。
このとき、巻込ロール20の軸線方向溝22に差し込まれたチューブ容器T1の閉止部T2が、巻込ロール20と共に本体10に対し閉方向側に回転するとともに、巻込ロール20と本体10のロールカバー11との間にチューブ容器T1の閉止部T2または/およびその近傍部分が巻き込まれ、チューブ容器T1の閉止端側がチューブクリップ1に挟圧保持および摩擦係止された状態となる。
さらに、フック30が装着され巻込ロール20と一体に連結された突出片部27と本体10の回動操作レバー17に接近させるように操作機構25を操作し、本体10の開口14内で、突出片部27を一対の係止突起16を乗り越えて閉位置側に接近するように移動させると、突出片部27の開位置側への戻りが一対の係止突起16により規制されることで、巻込ロール20が本体10に対し閉位置に係止されたロック状態となる。
このロック状態においては、本体10と巻込ロール20によってチューブ容器T1の閉止部T2を挿入姿勢(開位置に対応)から本体10に対する巻込ロール20の閉位置側に曲げた状態(図1、図4参照)で、本体10と巻込ロール20の間に閉止部T2の近傍部分を挟圧保持および摩擦係止できるから、保持力を十分に高めた吊り下げが可能となり、チューブ容器T1がチューブクリップ1から外れて落下してしまうようなことを確実に抑止することができる。
このように、本実施形態では、本体10に対する巻込ロール20の開位置となる第1の位置でチューブ容器T1の閉止部T2を巻込ロール20の軸線方向溝内に容易に挿入可能となり、閉止部T2を挿入した状態で内側および本体10の操作機構25を閉位置となる第2の位置に操作すると、係止突起16および突出片部27を介して巻込ロール20を本体10に対し閉位置にロックさせることができる。
したがって、本体10と巻込ロール20によってチューブ容器T1の閉止部T2を屈曲または湾曲させた巻き込み状態でその閉止部T2の近傍部分を挟圧保持および摩擦係止させ、吊り下げ保持力を十分に高めることができる。また、フック30が巻込ロール20に装着されているので、チューブ容器T1の保持姿勢が安定確保され、自重でのずれ落ち等を有効に抑制できる。しかも、チューブ製品Tの吊り下げとクランプに別個の専用部品を必要としないので、従来と比較して部品点数を減らした簡素な構造で製造コストを低くおさえたチューブクリップ1を実現でき、しかも、重いチューブ製品Tであっても自重により外れてチューブクリップ1から脱落してしまうことを確実に防止することができる。
巻込ロール20を本体10の凹状の保持壁であるロールカバー11内で閉位置から開位置側に回転させて、ロック解除する際には、例えば、チューブ容器T1を左手で握り、右手の人差し指と中指を回動操作レバー17に、右手の親指を突出片部27にかけた状態で、これら回動操作レバー17および突出片部27を開方向に離すように操作機構25を操作することによって、巻込ロール20を本体10に対して開位置側に回転させ、ロック解除させることができる。
本実施形態では、突出片部27が一対の係止突起16の対向面間に進入し、開位置側から閉位置側に通過するときの操作力の立ち上がり(単位操作角度ごとの操作力の増加率)や、突出片部27が一対の係止突起16の間を閉位置から開位置側に離脱するときの操作力の立ち上がりを、係止突起16の対向面の両側傾斜角等によって適宜設定することで、操作機構25の適度な操作抵抗や良好な操作感を持たせることができる。
さらに、本実施形態では、本体10の一部を突出片部27に対面するとともに、突出片部27の板幅よりも幅広い板状の回動操作レバー17としているので、その回動操作レバー17および突出片部27からなる操作機構25に対して、周方向の両側から閉じるロック操作と、周方向の両側に開くロック解除操作とを、いずれも容易に行うことができる。
加えて、本実施形態では、フック形状をなす吊り下げ部材として、入口幅(突出片部27の板面に対し垂直な方向の幅)より内奥側への奥行きの大きい丸形のフック30を装着しているので、より安定した吊り下げ姿勢となる。
また、本実施形態では、本体10の所定角度範囲の開口14が、巻込ロール20および本体10の回動中心軸線方向(図2中の左右方向)における中央側に位置しており、本体10が、回動中心軸線方向における開口14の両側に、径方向に弾性変形可能な一対の弾性保持片11bを有しているので、チューブ容器T1の閉止端側をチューブクリップ1に巻き込む際の操作力を適度に設定できるとともに、所要の挟圧保持力を発揮させることができる。
さらに、本実施形態では、巻込ロール20の軸線方向溝22が、巻込ロール20の軸線方向の両端面24上にも開口しているので、巻込ロール20の軸線方向におけるチューブ容器T1の閉止部T2の長さが制限されることがなく、幅広い閉止部T2を有するチューブ容器T1に対応可能な汎用性の高いチューブクリップ1となる。
また、本実施形態では、巻込ロール20とフック30とが一体に形成されているので、巻込ロール20がフック30と一体に回転および停止することとなり、チューブ容器T1の閉止部T2の保持姿勢をより安定的に確保可能となる。
以上のように、本実施形態においては、簡素な構造により、低コストで、重いチューブ容器が外れてしまうのを確実に抑止できるチューブクリップ1を提供することができる。
なお、フック30は、湾曲したフック形状とすることができるが、公知の任意の吊り下げ方式とすることができる。また、軸線方向溝22は、略U字形断面で両内側壁面が略平行で平滑なものとしたが、突起やリブ等が形成されてもよい。勿論、軸線方向溝22は、巻込ロール20の軸線方向の両端面24上に開口させず、軸線方向溝22の軸線方向におけるチューブ容器T1の幅の閉止部T2の挿入範囲を制限するようにしてもよい。
(他の実施形態)
図5ないし図7は、チューブ入り製品Tを吊り下げ可能なチューブクリップの他の実施形態を示している。
なお、本実施形態は、前述の一実施形態のチューブクリップ1における巻込ロール20の軸線方向溝22の形状を一実施形態とは相違させたものであり、他の構成は一実施形態と同様であるので、図中の符号は一実施形態の対応する構成要素と同一にし、以下、相違点について説明する。
前述の一実施形態では、チューブクリップ1における巻込ロール20の軸線方向溝22は、略U字形断面でその両内側壁面が平行かつ平滑な溝形状となっていたが、本実施形態では、巻込ロール20の軸線方向溝22は、その内奥側の溝幅が入口側の溝幅より大きくなるように形成されている。また、本実施形態における軸線方向溝22の内壁面は、巻込ロール20の外周壁面21と同様に、本体10および巻込ロール20の回動中心軸線を中心とする略円筒面形状となっており、巻込ロール20の両端面24側の軸線方向溝22の開口部位は面取りされている。勿論、図6中で下向きに開く軸線方向溝22の入口が面取りされていてもよい。
本実施形態においても、図6に示すように、チューブクリップ1の本体10および巻込ロール20が開位置にあるとき、チューブ入り製品TのキャップT3を下向きにする一方、チューブ容器T1の閉止部T2を上向きにし、下向きに開く巻込ロール20の軸線方向溝22に対し、閉止部T2を同図中の下方から上向きに挿入可能である。
また、チューブ容器T1の閉止部T2が軸線方向溝22に挿入された後、図7に示すように、操作機構25により本体10および巻込ロール20が閉位置に回動操作されたとき、チューブ容器T1の閉止部T2または/およびその近傍部分が巻込ロール20により本体10のロールカバー11内に巻き込まれる。
したがって、本実施形態においても、本体10と巻込ロール20によってチューブ容器T1の閉止部T2を屈曲または湾曲させた状態で、その閉止部T2の近傍部分を本体10と巻込ロール20の間に挟圧保持および摩擦係止させ、吊り下げ保持力を十分に高めることができ、前述の一実施形態と同様な効果を得ることができる。
なお、上述の各実施形態では、本体10および巻込ロール20が閉位置にあるとき、突出片部27の板幅方向両側に一対の係止突起16を係合させてロック状態に維持させるようになっていたが、このような係止手段は、係止突起16のような突起に限らず、ロック位置とロック解除位置に変位可能なロック爪などであってもよいし、回動操作レバー17を突出片部27に吸着させてロック状態を保持することができる磁石等で構成されてもよく、特定の係止構造に限定されるものでないことはいうまでもない。また、本体10および巻込ロール20が閉位置と開位置とに相対変位する方向は、巻込ロール20の軸線回りの回転方向に限らず、その軸線と交差する方向であってもよいし、あるいはその軸線方向であってもよい。さらに、本体10および巻込ロール20を閉位置または/および開位置に保持するためにスナップロックその他の任意のロック方式が採用可能であることは勿論である。
以上のとおり、本考案は、簡素な構造により、重いチューブ容器が外れてしまうことを抑止することができるチューブクリップを提供することできるものであり、チューブ入りの練り歯磨きや洗顔料などを洗面所の壁面固定フック金具や棚板などに吊り下げ保持させるチューブクリップ全般に有用である。
1 チューブクリップ
10 本体(外側本体部)
11 ロールカバー(保持壁)
11a 内壁面(凹状の保持壁面)
11b 弾性保持片
11c 連結片
12 内部空間
14 開口
16 係止突起(係止手段)
17 回動操作レバー
19 抜け止め突起
20 巻込ロール(内側本体部)
21 外周壁面
22 軸線方向溝
24 両端面
25 操作機構(開閉操作機構)
27 突出片部
30 フック(吊り下げ部材)
T1 チューブ容器
T2 閉止部(溶着部)
T3 キャップ

Claims (10)

  1. チューブ容器の帯状の閉止部を保持するチューブクリップであって、
    前記チューブ容器の閉止部を挿入可能な軸線方向溝が外周壁面上に開口するよう形成された内側本体部と、
    前記内側本体部を保持する凹状の保持壁面を有するとともに、前記保持壁面を前記内側本体部の径方向に貫通する開口が形成された外側本体部と、
    前記外側本体部の前記開口を通して前記内側本体部に連結されるとともに、前記軸線方向溝の深さ方向に対し交差する方向に向かって前記外側本体部の外方に突出する突出片部と、を備え、
    前記突出片部の突出端側に吊り下げ部材が一体に装着されており、
    前記外側本体部および前記内側本体部が、前記チューブ容器の閉止部を前記内側本体部の前記軸線方向溝に挿入可能な開位置と、前記チューブ容器の閉止部の近傍を折り曲げ状態に係止する閉位置とに、相対変位可能であることを特徴とするチューブクリップ。
  2. 前記外側本体部および前記内側本体部が前記開位置から前記閉位置に相対変位するとき、前記チューブ容器の閉止部の近傍が前記外側本体部および前記内側本体部の間に折り曲げ状態に挟み込まれることを特徴とする請求項1に記載のチューブクリップ。
  3. チューブ容器の帯状の閉止部を保持するチューブクリップであって、
    前記チューブ容器の閉止部を挿入可能な軸線方向溝が外周壁面上に開口するよう形成された内側本体部と、
    前記内側本体部を回動可能に保持する凹状の保持壁面を有するとともに、前記保持壁面を前記内側本体部の径方向に貫通する所定角度範囲の開口が形成された外側本体部と、
    前記外側本体部の前記開口を通して前記内側本体部に連結されるとともに前記外側本体部の外方に突出する突出片部と、を備え、
    前記突出片部の突出端側に吊り下げ部材が一体に装着されており、
    前記外側本体部および前記内側本体部が、前記チューブ容器の閉止部を前記内側本体部の前記軸線方向溝に挿入可能な開位置と、前記閉止部が前記軸線方向溝に挿入された前記チューブ容器の前記閉止部の近傍を係止する閉位置とに、相対回動可能であることを特徴とするチューブクリップ。
  4. 前記外側本体部および前記内側本体部が前記開位置から前記閉位置に相対回動するとき、前記チューブ容器の閉止部の近傍が前記外側本体部および前記内側本体部の間に巻き込まれることを特徴とする請求項3に記載のチューブクリップ。
  5. 前記外側本体部の一部と前記突出片部とが、前記外側本体部および前記内側本体部を相対的に回動操作可能な操作機構を構成していることを特徴とする請求項3または4に記載のチューブクリップ。
  6. 前記外側本体部には、前記内側本体部および前記外側本体部が前記閉位置から前記開位置側に操作されるときに両本体部に回動抵抗を生じさせて、前記内側本体部を前記外側本体部に対し前記閉位置にロックさせることができる係止手段が設けられていることを特徴とする請求項3ないし5のいずれか一項に記載のチューブクリップ。
  7. 前記突出片部が、前記内側本体部から前記軸線方向溝の深さ方向に対し交差する方向に向かって前記外側本体部の外方に突出しており、
    前記外側本体部および前記内側本体部が、前記閉位置に相対回動したとき、前記軸線方向溝に挿入された前記チューブ容器の前記閉止部の近傍が折り曲げ状態に係止されることを特徴とする請求項3ないし6のいずれか一項に記載のチューブクリップ。
  8. 前記外側本体部の一部には、前記内側本体部および前記外側本体部が前記閉位置にあるときに前記突出片部に対面する板状の操作レバーが形成されていることを特徴とする請求項3ないし7のいずれか一項に記載のチューブクリップ。
  9. 前記外側本体部の前記所定角度範囲の開口が、前記内側本体部および前記外側本体部の回動中心軸線方向における中央側に位置しており、
    前記外側本体部が、前記回動中心軸線方向における前記開口の両側に、前記径方向に弾性変形可能な弾性保持片を有していることを特徴とする請求項3ないし8のいずれか一項に記載のチューブクリップ。
  10. 前記吊り下げ部材が、フック形状をなしていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載のチューブクリップ。
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