JP3226994B2 - 静電荷現像用正帯電性現像剤 - Google Patents
静電荷現像用正帯電性現像剤Info
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Description
などに用いられる電子写真用二成分系現像剤に関する。
特に熱ロール定着法において、より低温で充分定着し、
更に現像装置内での長期使用によっても帯電特性等の現
像剤特性に影響を及ぼさぬ電子写真用二成分系赤色現像
剤に関する。
で形成される静電荷像は乾式法の場合、一般にバインダ
ー樹脂及び着色剤を主成分とする乾式トナーで現像後、
コピー紙上に転写・定着される。トナー像の定着法とし
ては種々あるが、熱効率が高いこと及び高速定着が可能
であることから熱ローラー定着方式が広く採用されてい
る。このような熱定着方式で高速定着を行う場合、トナ
ーに良好な低温定着性(または定着下限温度が低い時に
多い)が要求され、またこのためにバインダー樹脂とし
ては低軟化点のものが使用される。しかしトナー中に低
軟化点樹脂を含有させると、定着時にトナー像の一部が
熱ローラーの表面に付着し、これがコピー用紙上に転移
して地汚れを起こす、いわゆるオフセット性及び巻き付
き現象(特に熱ローラー温度が低いときに多い)が発生
し易くなる。そこでこれらの現象を防止する手段として
特開昭51−143333号、同57−148752
号、同58−97056号、同60−247250号等
では離型剤として固形シリコーンワニス、高級脂肪酸、
高級アルコール、各種ワックス等を添加することが提案
されているが、いずれも良好な低温定着性を維持しなが
ら、充分な耐オフセット性および耐巻き付き性を示すも
のは知られていない。具体的には従来の低分子量ポリプ
ロピレン等のポリオレフィンワックスは耐オフセット性
は良好であるが、低温定着性が充分でない。しかも従来
の離型剤はバインダー樹脂への分散性が悪いため、現像
中、離型剤がトナーから遊離して感光体や現像スリーブ
に付着する、いわゆるフィルミングが多く、また、スペ
ントトナーによるキャリア汚染も生じ、長期に渡って安
定して良質な画像を形成することは困難であった。
分散性が不十分のため、同様の現象が発生し易くなると
同時に着色剤自身にも帯電性能を持つため、トナーに安
定して適切な帯電量を得ることが困難であった。
スチレン系樹脂が多く用いられてきた。しかし、このト
ナーは経時使用や環境中での帯電量安定性には優れてい
るが、塩化ビニル製マットへの融着や低温定着には対応
できない等多くの問題を抱えていた。
エステル樹脂が用いられるようになった。ポリエステル
樹脂と塩化ビニル製マット中の可塑剤とはそのSP値が
離れているため塩化ビニル製マットへの融着が防止で
き、オフセット現象を発生せずに低温で良好な定着がで
きた。
系樹脂に比べると価格が高く、樹脂自身の負帯電性が強
く、該樹脂を正帯電性トナーに使用することは困難であ
り、また負帯電性トナーに使用する場合は、ポリエステ
ル樹脂自身の帯電性に左右されるため、トナーを目的と
する帯電量にすることが困難であった。
御剤を添加する方法がある。正帯電性制御剤として実用
化されているものとしては、ニグロシン染料や第4級ア
ンモニウム塩等が挙げられる。特にニグロシン染料は高
電荷付与部材としては安価であることから、従来より広
く使用されている。これら各種帯電制御剤により、摩擦
帯電量を充分大きくすることができるようになった。し
かしながら使用環境等により現像剤の帯電量が大きく変
動するという問題は未だに未解決である。
合に顕著であり、高温高湿で使用した場合、現像剤の帯
電量が低下し、地汚れ、解像力の悪化、トナーの飛散等
が発生し、低温低湿では現像剤の帯電量が上昇し、画像
濃度の低下、エッジ効果等が発生し、安定した画像が得
られなくなるという欠点があった。
して広く使用されているのがマグネタイト、フェライト
などの金属酸化物であり、鉄粉キャリアなどに比べて見
かけ密度が小さく現像剤として軽量化が可能であるた
め、現像器内において現像剤を撹拌する場合その撹拌抵
抗が小さくなるという利点を有している。更に鉄粉キャ
リアに比べて磁気特性上、残留磁束密度が低く、また抗
磁力も小さく結果的にヒステリシスループの面積が小さ
い特徴を有し、磁化反転及び磁化履歴に対して常に初期
特性を保持する特性を有している。またマグネタイト、
フェライトなどは酸化物であるため化学的に安定であ
り、複写機内で発生するオゾン、NOX等による化学変
化が起きにくい。
ネタイト等の酸化物キャリアも、高速現像や多数枚複写
による現像剤粒子間の衝突、または現像剤粒子と現像機
械との衝突等の機械的衝突、またはこれらの作用による
発熱でキャリア表面上にトナー膜が形成される、いわゆ
るスペント化が生じ、キャリアの帯電特性が使用時間と
ともに低下しトナー飛散、地かぶり等が発生するという
欠点があった。
従来から核体粒子表面に種々の樹脂を被覆する方法が提
案されているが、未だに満足のゆくものは得られていな
い。例えばスチレン−メタクリレート共重合体、スチレ
ン重合体等の樹脂で被覆されたキャリアは、帯電特性は
優れているが、表面の臨界表面張力が比較的高く、繰り
返し複写するうちにやはりスペント化が起こるため現像
剤としての寿命があまり長くなかった。また、四フッ化
エチレン重合体を被覆したキャリアはトナーのスペント
化は起きにくいが四フッ化エチレン重合体が摩擦帯電系
列上最も負側に位置していることからトナーを負極性に
帯電しようとする場合には用いることができない。
ような低表面エネルギーを有する材料で被覆する方法が
考え出されているが、このような樹脂被覆を施したキャ
リアについても以下に述べる二つの欠点が見られた。一
つめの欠点はキャリアの電気抵抗が高いために現像剤と
して用いた場合、エッジ現象や電荷の蓄積現象によって
画像品質が劣るというものであった。また、二つめの欠
点は高速現像や多数枚複写による現像剤粒子間の摩擦、
または現像剤粒子と現像機械との摩擦等の機械的摩擦に
より、使用時間とともにキャリアのコート膜が摩耗し、
帯電特性が低下するというものであった。
は、被覆層に導電性物質を分散させることにより改良す
ることができる。即ちキャリアにある程度の導電性が与
えられるとキャリアが現像電極として作用し、現像電極
と現像される感光体の表面が非常に密接した状態で現像
が行われるために、線部はいうまでもなく大面積の黒部
であっても原稿どおり忠実に再現される。
ン、酸化スズ等が用いられているが、このような導電性
材料をキャリアの被覆層に分散させた場合、次のような
欠点が生じた。
ことにより帯電する。この場合、キャリアの電気抵抗が
小さくなるとトナーに発生した電荷はキャリアを通して
減衰してしまい帯電量を維持できない。また、経時の使
用により導電性材料が被覆層から離脱してしまい帯電量
が変化してしまうという問題があった。この問題を解決
するために特開昭62−182759では、カーボンを
アミノシラン、アミノ変性シリコンオイル等で処理する
ことによって改良しているが、処理工程が増えるために
コストが高くなることが問題であった。
十分な耐オフセット性を有し、定着下限温度が低く、し
かも定着ロールへの巻き付きが発生しないこと、さらに
他の目的は、地汚れやトナー飛散がなく、連続使用時に
おいても初期画像と同等の忠実度の高い画像が得られ、
高速定着に好適で安価な現像剤を提供することである。
象によって画像品質の劣化がなく、連続使用時において
もキャリア被覆層の剥がれ、導電性微粉末の離脱がない
ため摩擦帯電が安定で、初期画像と同等の忠実度の高い
画像の得られる静電潜像現像用正帯電性現像剤を提供す
ることである。
重ねた結果、シリコーン樹脂で被覆されたキャリアと結
着樹脂、離型剤、着色剤、帯電制御剤を主成分とするト
ナーで構成された電子写真用現像剤において、少なくと
も前記トナーの結着樹脂としてポリエステル樹脂及びT
gが60〜75でトルエン不溶分が0%のスチレン・ア
クリル系樹脂を含有し、また離型剤として酸価5以下の
脱遊離脂肪酸型カルナウバワックス及びまたはモンタン
系エステルワックス及びまたは酸価10〜30の酸化ラ
イスワックスを含有し、更に帯電制御剤として下記
(イ)で示される化合物を含有する事により前記欠点が
改良できることを見出した。
れる構造単位を有し、(I)と(II)の比率が65:3
5〜97:3である第4級アンモニウム塩共重合体化合
物、
表わす)
用いた場合、環境安定性が悪く価格も高価となることか
ら、サブレジンとしてTgが60〜75でトルエン不溶
分が0%のスチレン・アクリル系樹脂を用いることで、
ポリエステル樹脂のみを用いた場合の利点を損なうこと
ないトナーを得ることができることを見いだした。Tg
が60より小さい場合保存性が悪化し、また、Tgが7
5より大きい場合定着性が悪化するという欠点が見られ
た。また、トルエン不溶分を0%にすることによりトナ
ー製造時の粉砕性が良好になるために経済的に有利にな
ることも見いだした。
がスチレンブチルアクリレート又はポリスチレンとブチ
ルアクリレートの混合物であることにより塩化ビニル製
マットへの融着性が改良できることを見いだした。
剤(フタル酸エステル)を含有することにより、塩化ビ
ニル製マットへのトナーの融着が防止できることを見い
だした。
末とシランカップリング剤を含有したシリコーン樹脂で
被覆することにより、従来のシリコーン樹脂被覆キャリ
アの有している利点を同様に維持し、キャリアに導電性
を付与することによりキャリアへの電荷の蓄積現象と被
覆層の剥がれ、導電性微粉末の脱離を効果的に抑止する
ものである。
成成分と帯電系列的に負極性を示す官能基をもつ塩素を
含むアルコキシシランカップリング剤であることによ
り、トナーを容易に正極性に帯電させ易く、トナーに安
定した正帯電性を供給可能なことから高寿命の現像剤を
得ることができることを見いだした。
いて詳細に説明する。本発明においてバインダーとして
用いるポリエステル樹脂は、アルコールとカルボン酸と
の縮重合によって得られるが、用いられるアルコールと
はポリエチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、1,2−プロピレングリコー
ル、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオ
ール等のジオール類、1,4−ビス(ヒドロキシメチ
ル)シクロヘキサン、ビスフェノールA、水素添加ビス
フェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノール
A、ポリオキシプロピレン化ビスフェノールA等のエー
テル化ビスフェノル類、これらを炭素数3〜22の飽和
もしくは不飽和の炭化水素基で置換した2価のアルコー
ル単体、その他の2価のアルコール単体を挙げることが
できる。
られるカルボン酸としては、例えばマレイン酸、フマー
ル酸、メサコン酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタ
コン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シク
ロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバ
チン酸、マロン酸、これらを炭素数3〜22の飽和もし
くは不飽和の炭化水素基で置換した2価の有機酸単量
体、これらの酸無水物、低級アルキルエステルとリノレ
イン酸の2量体、その他の2価の有機酸単量体を挙げる
ことができる。
樹脂を得るためには、以下の2官能性単量体のみによる
重合体のみでなく、3官能以上の多官能性単量体による
成分を含有する重合体を用いることも好適である。かか
る多官能性単量体である3価以上の高アルコール単量体
としては、例えばソルビトール、1,2,3,6−ヘキ
サンテトロール、1,4−サルビタン、ペンタエスリト
ール、ジペンタエスリトール、トリペンタエスリトー
ル、蔗糖、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5
−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロ
パントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリ
オール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン、その
他を挙げることができる。
ては、例えば1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、
1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、1,2,4−シ
クロヘキサントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレン
トリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン
酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−
ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2
−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テトラ
(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オ
クタンテトラカルボン酸、エンボール3量体酸、これら
の酸無水物、その他を挙げることができる。トナー中に
含有させる量としては樹脂100重量部に対し、0.2
〜10重量部であることが好ましい。
せ、磁性トナーとしても使用し得る。本発明の磁性トナ
ー中に含まれる磁性材料としては、マグネタイト、ヘマ
タイト、フェライト等の酸化鉄、鉄、コバルト、ニッケ
ルのような金属あるいはこれらの金属のアルミニウム、
コバルト、銅、鉛、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチ
モン、ベリリウム、ビスマス、カドミウム、カルシウ
ム、マンガン、セレン、チタン、タングステン、バナジ
ウムのような金属の合金およびその混合物などが挙げら
れる。
μm程度のものが望ましく、トナー中に含有させる量と
しては樹脂成分100重量部に対し約20〜200重量
部、特に好ましくは樹脂成分100重量部に対し40〜
150重量部である。
を混合してもよい。添加物としては、例えばテフロン、
ステアリン酸亜鉛のごとき滑剤あるいは酸化セリウム、
炭化ケイ素等の研磨剤、あるいは例えばコロイダルシリ
カ、酸化アルミニウムなどの流動性付与剤、ケーキング
防止剤、あるいは例えばカーボンブラック、酸化スズ等
の導電性付与剤、あるいは低分子量ポリオレフィンなど
の定着助剤等がある。着色剤としてはトナー用として公
知のものがすべて使用できる。黒色の着色剤としては、
例えばカーボンブラック、アニリンブラック、ファーネ
スブラック、ランプブラック等が使用できる。シアンの
着色剤としては、例えばフタロシアニンブルー、メチレ
ンブルー、ビクトリアブルー、メチルバイオレット、ア
ニリンブルー、ウルトラマリンブルー等が使用できる。
マゼンタの着色剤としては、例えばローダミン6Gレー
キ、ジメチルキナクリドン、ウォッチングレッド、ロー
ズベンガル、ローダミンB、アリザリンレーキ等が使用
できる。イエローの着色剤としては、例えばクロムイエ
ロー、ベンジジンイエロー、ハンザイエロー、ナフトー
ルイエロー、モリブデンオレンジ、キノリンイエロー、
タートラジン等が使用できる。
として脱遊離脂肪酸型カルナウバワックスは天然のカル
ナウバワックスを原料にして遊離脂肪酸を脱離したもの
であり、このため酸価が5%以下となり、かつ従来のカ
ルナウバワックスより微結晶となりバインダー樹脂中で
の分散粒径が1μ以下となり分散性が向上する。
製されたものであり、カルナウバワックスと同様に微結
晶となりバインダー樹脂中での分散粒子径が1μ以下と
なり、分散性が向上する。モンタン系エステルワックス
の場合酸価として特に5〜14であることが好ましい。
ぬかワックスを空気酸化したものである。酸価は10〜
30であることが好ましく、10未満では定着下限温度
が上昇し低温定着性が不十分となり、30より大きいと
コールドオフセット温度が上昇し、やはり低温定着性が
不十分となる。また、上記ワックスは単独で用いても組
み合わせて用いてもよく、トナー全体の1〜15重量部
含有させることで前記に示した良好な結果が得られる。
に正帯電性を付与する。本化合物の配合量はバインダー
樹脂100重量部に対し、0.1〜5重量部であること
が好ましい。
キャリア核体粒子としては、従来より公知のものでよ
く、例えば鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性金属;マ
グネタイト、ヘマタイト、フェライトなどの合金や化合
物;ガラスビーズ等が挙げられる。これら核体粒子の平
均粒径は通常10〜1000μm、好ましくは30〜5
00μmである。なお、シリコーン樹脂の使用量として
は、通常キャリア核体粒子に対して1〜10重量%であ
る。
は従来より知られるいずれのシリコーン樹脂であっても
よく、例えば市販品として入手できる信越シリコーン社
製のKR261,KR271,KR272,KR27
5,KR280,KR282,KR285,KR25
1,KR155,KR220,KR201,KR20
4,KR205,KR206,SA−4,ES100
1,ES1001N,ES1002T,KR3093や
東レシリコーン社製のSR2100,SR2101,S
R2107,SR2110,SR2108,SR210
9,SR2115,SR2400,SR2410,SR
2411,SH805,SH806A,SH840等が
用いられる。シリコーン樹脂層の形成法としては従来と
同様、キャリア核体粒子の表面に噴霧法、浸漬法等の手
段でシリコーン樹脂を塗布すればよい。被覆組成物はシ
リコーン樹脂溶液中に導電性微粉末とシランカップリン
グ剤を添加して適宜のミキサーで分散して調製される。
0.01〜5.0μm程度の粒径のものが好ましく、シ
リコーン樹脂100重量部に対して0.01〜30重量
部添加されることが好ましく、さらには0.1〜20重
量部が好ましい。導電性微粉末としては従来より公知の
カーボンブラックでよく、コンタクトブラック、ファー
ネスブラック、サーマルブラックが挙げられる。
る官能基で、Rはアルコキシ基であり、シリコーン樹脂
100重量部に対して0.1〜10重量部、好ましくは
0.2〜5重量部添加するのが良い。本発明において使
用されるシランカップリング剤の具体的な例としては、
次のような構造の化合物が使用できる。
ってもよい。
具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるもので
はない。なお部数はすべて重量部である。次にいくつか
のシリコーン樹脂を被覆層に有するキャリアの製造例を
示す。これらは公知の手段により行うことができる。
液を調製した。この被覆層形成液を平均粒径100μm
の球状フェライト1000部の表面に流動床型塗布装置
を用いて被覆層を形成したキャリアAを得た。
ホモミキサーで30分間分散して被覆層形成液を調製し
た。
球状フェライト1000部の表面に流動床型塗布装置を
用いて被覆層を形成したキャリアB,C,Dを得た。
合した後、ロールミルで130〜140℃の温度で約3
0分間加熱溶融し、室温まで冷却後、得られた混練物を
粉砕分級し、5〜20μmの粒径のトナーを得た。この
トナー2.5部に対し、キャリアA97.5部とをボー
ルミルで混合し、現像剤を得た。
ロンローラーを具備した普通紙複写機(当社製FT70
30)にセットし、熱ローラー温度130℃で現像を行
ったところ、オフセットや巻き付き現象を生じることな
く鮮明な高画質が得られ、その画像は10万枚画像出し
後も変わらなかった。
定したところ、初期の帯電量は+24.4μc/gであ
り、10万枚ランニング後におけるトナーの帯電量は+
23.8μc/gと初期価とほとんど差がなかった。
又、35℃90%RHという高湿環境下では+23.3
μc/g、及び10℃15%RHという低湿環境下では
+24.9μc/g、常湿とあまり変わらない帯電量を
示し、同等の画像が得られた。
の針入度を測定したところ、針が貫通するという、良好
な値を示し保存性についても問題はなかった。また画像
テストで得られたコピー画像をプラス(株)社製のプラ
ス塩ビマット(W)にはさみ、50℃24時間保存した
ところ、塩ビマットへのトナーの融着は若干見られた
が、特に問題となるレベルではなく、良好な塩ビマット
保存性であった。
を除き、結着樹脂としてポリエステル樹脂のみを用いた
こと以外は実施例1と同様に現像剤を得、画像テストを
行った。初期画像からオフセットや巻き付き現象を生じ
ることなく鮮明な高画質が得られ、その画像は10万枚
画像出し後も変わらなかったが、35℃90%RHとい
う高湿環境下で+11.3μc/g、10℃15%RH
という低湿環境下で+24.8μc/gと環境により大
きく変動していた。
グロシン系染料を1部用いること以外は実施例1と同様
に現像剤を得、画像テストを行った。初期画像はオフセ
ットや巻き付き現象を生じることなく鮮明な画像が得ら
れたが、実施例1と同様に帯電量を測定したところ、3
5℃95%RHという高湿環境下で+9.3μc/g、
10℃15%RHという低湿環境下で+17.2μc/
gと環境により大きく変動していた。
レン−アクリル樹脂に変えたキャリアDを用いたこと以
外は実施例1と同様に現像剤を得、画像テストを行っ
た。初期画像はオフセットや巻き付き現象を生じること
なく鮮明な画像が得られたが、1万枚頃から、カブリの
ある不鮮明な画像になった。また、実施例1と同様に帯
電量を測定したところ、初期の帯電量は+23.3μc
/gであったが、1万枚後には+4.5μc/gと低下
していた。
と以外は実施例1と同様に現像剤を得、画像テストを行
った。初期画像からオフセットや巻き付き現象を生じる
ことなく鮮明な高画質が得られ、その画像は10万枚画
像出し後も変わらなかった。
量を測定したところ、初期の帯電量は+24.5μc/
gであり、10万枚ランニング後におけるトナーの帯電
量は+23.5μc/gと初期値とほとんど差がなかっ
た。又、35℃90%RHという高湿環境下では+2
4.0μc/g、および10℃15%RHという低湿環
境下では+25.0μc/g、常湿とあまり変わらない
帯電量を示し、同等の画像が得られた。
たところ、針が貫通してしまうという、良好な値を示し
問題はなかった。また、塩ビマット保存性についても、
マットへのトナーの融着は全く見られず、良好な塩ビマ
ット保存性を示した。
を添加したキャリアBに替えたこと以外は実施例1と同
様に現像剤を得、画像テストを行った。初期画像からオ
フセットや巻き付き現象を生じることなくカブリのない
鮮明な高画質が得られ、その画像は20万枚画像出し後
も変わらなかった。
測定したところ、初期の帯電量は+25.4μc/gで
あり、20万枚ランニング後におけるトナーの帯電量は
+24.6μc/gと初期値とほとんど差がなかった。
又、35℃90%RHという高湿環境下では+24.3
μc/g、及び10℃15%RHという低湿環境下では
+24.9μc/g、常湿とあまり変わらない帯電量を
示し、同等の画像が得られた。
リアAを被覆層にシランカップリング剤を添加したキャ
リアBに替えたこと以外は実施例1と同様に現像剤を
得、画像テストを行った。初期画像からオフセットや巻
き付き現象を生じることなく鮮明な高画質が得られ、そ
の画像は20万枚画像出し後も変わらなかった。
測定したところ、初期の帯電量は+25.8μc/gで
あり、20万枚ランニング後におけるトナーの帯電量は
+24.5μc/gと初期値とほとんど差がなかった。
又、35℃90%RHという高湿環境下では+25.3
μc/g、及び10℃15%RHという低湿環境下では
+26.1μc/g、常湿とあまり変わらない帯電量を
示し、同等の画像が得られた。
たところ、針が貫通してしまうという、良好な値を示し
問題はなかった。また、塩ビマット保存性についても、
マットへのトナーの融着は全く見られず、良好な塩ビマ
ット保存性を示した。
シランカップリング剤を添加したキャリアCに替えた以
外は実施例1と同様に現像剤を得、画像テストを行っ
た。初期画像からオフセットや巻き付き現象を生じるこ
となく鮮明な高画質が得られ、その画像は25万枚画像
出し後も変わらなかった。また、実施例1と同様にトナ
ーの帯電量を測定したところ、初期の帯電量は+26.
3μc/gであり、25万枚ランニング後におけるトナ
ーの帯電量は+25.4μc/gと初期値とほとんど差
がなかった。又、35℃90%RHという高湿環境下で
は+25.3μc/g、及び10℃15%RHという低
湿環境下では+26.7μc/g、常湿とあまり変わら
ない帯電量を示し、同等の画像が得られた。
サー中で十分撹拌混合した後、ロールミルで130〜1
40℃の温度で約30分間加熱溶融し、室温まで冷却
後、得られた混練物を粉砕分級し、5〜20μmの粒径
のトナーを得た。このトナー100部に対し、疎水性コ
ロイダルシリカ0.4部をスピードニーダーで十分撹拌
混合してトナーとした。
同様に現像剤を作製し、同様な画像出しテストを行った
ところ、オフセットや巻き付き現象を生じることなく鮮
明な高画質が得られ、その画像は10万枚画像出し後も
変わらなかった。
定したところ、初期の帯電量は+25.1μc/gであ
り、10万枚ランニング後におけるトナーの帯電量は+
24.1μc/gと初期値とほとんど差がなかった。
又、35℃90%RHという高湿環境下では+24.6
μc/g、及び10℃15%RHという低湿環境下では
+25.4μc/g、常湿とあまり変わらない帯電量を
示し、同等の画像が得られた。
たところ、針が貫通するという、良好な値を示し問題は
なかった。また、塩ビマット保存性についても、マット
へのトナーの融着はほとんど見られず、良好な塩ビマッ
ト保存性を示した。
gが60以下のTg=53の化合物を用いたこと以外は
実施例2と同様に現像剤を得、画像テストを行った。初
期画像からオフセットや巻き付き現象を生じることなく
鮮明な高画質が得られ、その画像は10万枚画像出し後
も変わらなかったが、このトナーの50℃24時間保存
後の針入度測定では、2mmという値を示し保存性につ
いて良好な結果は得られなかった。
gが75以上のTg=82の化合物を用いたこと以外は
実施例6と同様に現像剤を得、画像テストを行ったとこ
ろ、巻き付き現象が発生し、良好な画像は得られなかっ
た。
に、低分子量ポリプロピレン(三洋化成工業社製660
P)を用いたこと以外は実施例6と同様に現像剤を得、
画像テストを行ったところ、巻き付き現象が発生し、良
好な画像は得られなかった。
以外は実施例6と同様に現像剤を得、画像テストを行っ
た。初期画像からオフセットや巻き付き現象を生じるこ
となく鮮明な高画質が得られ、その画像は10万枚画像
出し後も変わらなかった。
定したところ、初期の帯電量は+24.8μc/gであ
り、10万枚ランニング後におけるトナーの帯電量は+
24.1μc/gと初期値とほとんど差がなかった。
又、35℃90%RHという高湿環境下では+24.3
μc/g、及び10℃15%RHという低湿環境下では
+25.2μc/g、常湿とあまり変わらない帯電量を
示し、同等の画像が得られた。
たところ、針が貫通するという、良好な値を示し問題は
なかった。また、塩ビマット保存性についても、マット
へのトナーの融着は全く見られず、良好な塩ビマット保
存性を示した。
サー中で十分撹拌混合した後、ロールミルで130〜1
40℃の温度で約30分間加熱溶融し、室温まで冷却
後、得られた混練物を粉砕分級し、5〜20μmの粒径
のトナーを得た。このトナー100部に対し、疎水性コ
ロイダルシリカ0.4部をスピードニーダーで十分撹拌
混合してトナーとした。
同様に現像剤を作製し、同様な画像出しテストを行った
ところ、オフセットや巻き付き現象を生じることなく鮮
明な高画質が得られ、その画像は10万枚画像出し後も
変わらなかった。
測定したところ、初期の帯電量は+24.3μc/gで
あり、10万枚ランニング後におけるトナーの帯電量は
+23.7μc/gと初期値とほとんど差がなかった。
又、35℃90%RHという高湿環境下では+23.6
μc/g、及び10℃15%RHという低湿環境下では
+24.9μc/g、常湿とあまり変わらない帯電量を
示し、同等の画像が得られた。
たところ、針が貫通するという、良好な値を示し問題は
なかった。また、塩ビマット保存性についても、マット
へのトナーの融着はほとんど見られず、良好な塩ビマッ
ト保存性を示した。
を添加したキャリアBに替えたこと以外は実施例8と同
様に現像剤を得、画像テストを行った。初期画像からオ
フセットや巻き付き現象を生じることなくカブリのない
鮮明な高画質が得られ、その画像は20万枚画像出し後
も変わらなかった。
定したところ、初期の帯電量は+24.5μC/gであ
り、20万枚ランニング後におけるトナーの帯電量は+
23.8μC/g初期値とほとんど差がなかった。又3
5℃90%RHという高湿環境したでは+24.1μC
/g、及び10℃15%RHという低湿環境したでは+
24.7μC/g、常温とあまり変わらない帯電量を示
し、同等の画像が得られた。
シランカップリング剤を添加したキャリアCに替えた以
外は実施例8と同様に現像剤を得、画像テストを行っ
た。初期画像からオフセットや巻き付き現象を生じるこ
となく鮮明な高画質が得られ、その画像は25万枚画像
出し後も変わらなかった。
定したところ、初期の帯電量は+25.4μC/gであ
り、25万枚ランニング後におけるトナーの帯電量は+
24.8μC/g初期値とほとんど差がなかった。又3
5℃90%RHという高湿環境したでは+25.0μC
/g、及び10℃15%RHという低湿環境したでは+
25.1μC/g、常温とあまり変わらない帯電量を示
し、同等の画像が得られた。
キャリアAを被覆層に塩素を含むアルコキシシランカッ
プリング剤を添加したキャリアCに替えたこと以外は実
施例8と同様に現像剤を得、画像テストを行った。初期
画像からオフセットや巻き付き現象を生じることなく鮮
明な高画質が得られ、その画像は25万枚画像出し後も
変わらなかった。
定したところ、初期の帯電量は+26.8μC/gであ
り、25万枚ランニング後におけるトナーの帯電量は+
25.7μC/g初期値とほとんど差がなかった。又3
5℃90%RHという高湿環境したでは+26.0μC
/g、及び10℃15%RHという低湿環境したでは+
27.2μC/g、常温とあまり変わらない帯電量を示
し、同等の画像が得られた。
ところ、針が貫通してしまうという、良好な値を示し問
題はなかった。また、塩ビマット保存性についても、マ
ットへのトナーの融着は全く見られず、良好な塩ビマッ
ト保存性を示した。
の現像剤を使用することによって、定着時十分な耐オフ
セット性を有し、定着下限温度が低く、しかも定着ロー
ルへの巻き付き発生がなく、連続複写後も初期画像と同
等の品質を示す画像が得られ、安定した摩擦帯電性が得
られる。また、環境安定性の優れた正帯電性現像剤が得
られ、鮮明なコピー画像が得られた。
Claims (3)
- 【請求項1】 導電性微粉末を含有したシリコーン樹脂
で被覆されたキャリアと結着樹脂、離型剤、着色剤、帯
電制御剤を主成分とするトナーで構成された電子写真用
現像剤において、少なくとも前記トナーの結着樹脂とし
てポリエステル樹脂及びTgが60〜75でトルエン不
溶分が0%のスチレン・アクリル系樹脂を含有し、また
離型剤として酸価5以下の脱遊離脂肪酸型カルナウバワ
ックス及びまたはモンタン系エステルワックス及びまた
は酸価10〜30の酸化ライスワックスを含有し、更に
帯電制御剤として下記(イ)で示される化合物を含有す
ることを特徴とする静電荷現像用正帯電性現像剤。 (イ)下記構造式(I)及び(II)で示される構造単位
を有し、(I)と(II)の比率が65:35〜97:3
である第4級アンモニウム塩共重合体化合物。 【化1】 (上式中、R1は水素原子又はメチル基を表わす) 【化2】 (上式中、R2〜R6は各々以下のものを表わす) R2:水素原子又はメチル基 R3:アルキレン基 R4,R5,R6:アルキル基) - 【請求項2】 前記トナー中のスチレンアクリル系樹脂
がスチレン−ブチルアクリレート共重合体又はポリスチ
レンとブチルアクリレートの混合物であることを特徴と
する請求項1記載の静電荷像現像用正帯電性現像剤。 - 【請求項3】 前記トナー中にフタル酸エステル化合物
を含有することを特徴とする請求項1記載の静電荷像現
像用正帯電性現像剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33867792A JP3226994B2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 静電荷現像用正帯電性現像剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33867792A JP3226994B2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 静電荷現像用正帯電性現像剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06186782A JPH06186782A (ja) | 1994-07-08 |
JP3226994B2 true JP3226994B2 (ja) | 2001-11-12 |
Family
ID=18320423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33867792A Expired - Lifetime JP3226994B2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 静電荷現像用正帯電性現像剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3226994B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2917238B2 (ja) * | 1993-04-07 | 1999-07-12 | 株式会社 巴川製紙所 | 電子写真用トナー |
JP4565705B2 (ja) * | 2000-06-09 | 2010-10-20 | Dic株式会社 | 静電荷像現像剤 |
US20060286475A1 (en) * | 2005-06-17 | 2006-12-21 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Developing agent and image forming apparatus using the same |
-
1992
- 1992-12-18 JP JP33867792A patent/JP3226994B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06186782A (ja) | 1994-07-08 |
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