JP3273379B2 - 乾式二成分系現像剤 - Google Patents
乾式二成分系現像剤Info
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Description
などに用いられる静電潜像現像用乾式二成分系現像剤及
びそれを用いる画像形成方法に関する。
の混合物からなるいわゆる乾式二成分系現像剤はよく知
られている。この乾式二成分系現像剤(以降単に「二成
分系現像剤」ということがある)は、比較的大きな粒子
表面上に微小なトナー粒子が両粒子の摩擦により発生し
た電気力により保持されており、静電潜像に接近する
と、静電潜像が形成する電界によるトナー粒子に対する
潜像方向への吸引力が、トナー粒子とキャリア粒子との
間の結合力に打ち勝って、トナー粒子は静電潜像上に吸
引付着されて静電潜像が可視化されるものである。そし
て、現像剤は現像によって消費されたトナーを補充しな
がら反復使用される。従って長時間の使用中、キャリア
は常にトナー粒子を所望する帯電量に摩擦帯電しなけれ
ばならない。
使用されているのはマグネタイト、フェライトなどの金
属酸化物であり、鉄粉キャリアなどに比べて見かけ密度
が小さく現像剤として軽量化が可能であるため、現像器
内において現像剤を撹拌する場合その撹拌抵抗が小さく
なるという利点を有している。更に鉄粉キャリアに比べ
て磁気特性上、残留磁束密度が低く、また抗磁力も小さ
く結果的にヒステリシスループの面積が小さい特徴を有
し、磁化反転及び磁化履歴に対して常に初期特性を保持
する特性を有している。またマグネタイト、フェライト
などは酸化物であるため化学的に安定であり、複写機内
で発生するオゾン、NOx等による化学変化が起きにく
いという利点を有している。更に近年はエコロジーに対
する関心の高まりから現像剤の環境安全性が重要な品質
の一つになっており、重金属酸化物を含むフェライトよ
りもマグネタイトの優位性が高まっている。
金属酸化物をキャリアとした現像剤は、鉄粉キャリアの
問題点である重さをある程度解消し得るが、高速現像や
多数枚複写による現像剤粒子間の衝突、または現像剤粒
子と現像機械との衝突等の機械的衝突、またはこれらの
作用による発明でキャリア表面上にトナー膜が形成され
る、いわゆるスペント化が報じ、キャリアの帯電特性が
使用時間とともに低下しトナー飛散、地かぶり等が発生
するという欠点があった。このようなスペント化を防止
するために、従来から核体粒子表面に種々の樹脂を被覆
する方法が提案されている。例えばスチレン−メタクリ
レート共重合体、スチレン重合体、四フッ化エチレン重
合体、シリコーン樹脂のような低表面エネルギーを有す
る材料で被覆する方法が考え出されている。しかし、こ
れら樹脂被覆キャリアにおいては、核体粒子の表面に凹
凸が存在すると、核体粒子の凸部分での被覆層の厚みが
薄くなり、多数枚の複写によりキャリア同士の摩擦ある
いはトナー中の添加剤による摩耗等によりこの薄い被覆
層の部分が摩耗し、結果として核体粒子面の露出による
スペント化が問題となり、結局ね廃棄による環境汚染の
生じるおそれがある。その他、球形マグネタイトを部分
還元してその表面層を金属鉄とし、内部はマグネタイト
からなるキャリア(特開昭61−284774号公
報)、ヘマタイトを含有するマグネタイトの球状粒子に
樹脂を被覆したキャリア(特開昭62−238580
号)も提案されている。だが、これらのキャリアとトナ
ーとを混合した現像剤によっても前記の欠点・問題点が
すべて解決することはできないのが実情である。
点などを解消し、現像剤廃棄時においても環境を汚染
することがなく、現像剤の繰り返し使用によっても現
像剤特性の変化が少なく、良好な画像を多数枚にわたっ
て維持でき、ソリッド画像の画像性が良く、エッジ効
果の少ない画像を得ることができ、更に塩ビマットへ
のトナー移行を生じさせない、新規な静電潜像現像用乾
式二成分系現像剤を提供するものである。
とトナー粒子とからなる静電潜像現像用乾式二成分系現
像剤において、該キャリア粒子が表面空孔率5体積%以
下のマグネタイト核体粒子の表面に導電性微粉末を含有
する樹脂被覆層を設けてなることを特徴とする。
が10体積%のマグネタイトを用いることにより、核体
粒子表面の凹凸を小さくすることができ、樹脂被覆層
(キャリア表面層)の厚みを均一にすることができるた
め、キャリア表面層の摩耗による核体粒子面の露出を防
止することができるようになる。更に、キャリア表面層
の樹脂をシリコーン樹脂とすることによりキャリア表面
へのトナーのスペント化を有効に防止できる。更に、キ
ャリア表面層中に導電性微粉末を添加することにより、
キャリア粒子の電気抵抗を低くすることができ、エッジ
効果のない良好な画像を得ることができる。更にまた、
キャリア表面層中に導電性微粉末及びシランカップリン
グ剤を添加することにより、経時使用によるキャリア表
面からの導電性微粉末の脱離を防止でき、より安定した
画像を得ることができる。
発明に係るキャリア粒子において使用されるマグネタイ
ト微粒子(核体粒子)は、例えば湿式法により生成した
マグネタイト微粒子をボールミル等により適当な溶媒
(PVA水溶液など)と混合スラリー化した後、スプレ
ードライヤーにより噴霧造粒し、次いで電気炉等の焼成
炉中で熱処理することにより製造し得る。ここで、マグ
ネタイト微粒子の表面空孔率の調整はスラリー化する際
のマグネタイトの粒子径によって行うことができる。マ
グネタイト微粒子の表面空孔率は5体積%以下である。
また、このマグネタイト微粒子の大きさは粒径30〜2
00μm、好ましくは50〜100μmが適当である。
また、マグネタイト微粒子表面のアルカリ金属塩の表面
濃度を15ppm以下とすることにより、親水性の官能
基を有するポリエステル樹脂をバインダーとしたトナー
を用いた場合でも、湿度の変動に対して安定した帯電特
性を維持できるようになる。
成する樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン、塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチ
レン等のポリオレフィン系樹脂;ポリスチレン、アクリ
ル(例えばポリメチルメタクリレート)、ポリアクリロ
ニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニ
ルカルバゾール、ポリビニルエーテル、ポリビニルケト
ン等のポリビニル及びポリビニリデン系樹脂;塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体;スチレン−アクリル酸共重合
体;オルガノシロキサン結合からなるシリコーン樹脂ま
たはその変成品(例えばアルキッド樹脂、ポリエステル
樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン等による変成品);
ポリテトラフルオロエチレン、ポリ弗化ビニル、ポリ弗
化ビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン等の弗
素樹脂;ポリアミド;ポリエステル;ポリウレタン;ポ
リカーボネート;尿素−ホルムアルデヒド樹脂等のアミ
ノ樹脂;エポキシ樹脂等が挙げられる。中でもトナース
ペントを防止する点で好ましいのはシリコーン樹脂また
はその変成品、弗素樹脂、特にシリコーン樹脂またはそ
の変成品である。
ているいずれのシリコーン樹脂であってもよく、下記の
一般式(1)で示されるオルガノシロキサン結合のみか
らなるストレートシリコーンおよびアルキド、ポリエス
テル、エポキシ、ウレタンなどで変成したシリコーン樹
脂が挙げられる。
たはフェニル基、R2およびR3は水素原子、炭素数1〜
4のアルコキシ基、フェニル基、フェノキシ基、炭素数
2〜4のアリケニル基、炭素数2〜4のアルケニルオキ
シ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、エチレンオキシ
ド基、グルシジル基または (R5はヒドロキシ基、カルボキシル基、炭素数1〜4
のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数2
〜4のアルケニル基、炭素数2〜4のアルケニルオキシ
基、フェニル基又はフェノキシ基)、R5はR4と同じで
ある。k、l、m、n、p、qは1以上の整数を示
す。) これらの各置換基は未置換のもののほか、例えばアミノ
基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、メルカプト基、ア
ルキル基、フェニル基、エチレンオキサイド基、グリシ
ジル基、ハロゲン原子のような置換基を有していてもよ
い。
は、信越化学社製のKR271,KR255,KR15
2、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製のSR24
11,SR2405等がある。また、市販品としての変
性シリコーン樹脂には、信越化学社製のKR206(ア
ルキッド変性),KR5208(アクリル変性),ES
1001N(エポキシ変性),KR305(ウレタン変
性),東レ・ダウコーニング・シリコーン社製のSR2
115(エポキシ変性),SR2110(アルキッド変
性)などがある。
より公知のものでよく、例えばシリカ、アルミナ、チタ
ニア等の金属酸化物;カーボンブラック等の顔料が挙げ
られる。この中でも特にカーボンブラックの一つである
ファーネスブラックとアセチレンブラックの混合物を用
いることにより、少量の導電性微粉末の添加で効果的に
導電性の調整が可能で、更に被覆層の耐摩耗性に優れた
キャリアを得ることが可能となる。これらの導電性微粉
末は、粒径0.01〜10μm程度のものが好ましく
は、被覆樹脂100重量部に対して2〜30重量部が好
ましく、5〜20重量部添加されるのが好ましい。
剤としては、下記の一般式(2) Y1R6SiX1 3 (2) で表される化合物が効果的である。式中、X1はけい素
原子に結合している加水分解基でクロル基、アルコキシ
基、アセトキシ基、アルキルアミノ基、プロペノキシ基
などであり、Y1は有機マトリックスと反応する有機官
能基でビニル基、メタクリル基、エポキシ基、グリシド
キシ基、アミノ基、メルカプト基など、R6は炭素数1
〜20のアルキル基またはアルキレン基である。このシ
ランカップリング剤の中でも、特に負帯電性を有する現
像像を得るにはYにアミノ基を有するアミノシランカッ
プリング剤が好ましく、正帯電性を有する現像剤を得る
にはYにエポキシ基を有するエポキシシランカップリン
グ剤が好ましい。シランカップリング剤の具体例として
は下記表1のごときものが挙げられる。
様、キャリア核体粒子の表面に噴霧法、浸漬法等の手段
で樹脂を塗布すればよい。
しては、従来の公知の方法で製造されたものを使用でき
る。具体的には、バインダー樹脂、着色剤及び極性制御
剤、更に必要に応じて任意の添加物よりなる混合物を熱
ロールミルで溶融混練した後、冷却固化せしめ、これを
粉砕分級して得られる。
がすべて使用できる。例えば、ポリスチレン、ポリp−
スチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置
換体の単重合体、スチレン−p−クロルスチレン共重合
体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニル
トルエン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−
アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸
メチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸エチル共重
合体、スチレン−メタアクリル酸ブチル共重合体、スチ
レン−α−クロルメタアクリル酸メチル共重合体、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメ
チルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン
共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−
イソプレン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、
スチレン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系
共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタ
クリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタ
ン、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラー
ル、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペ
ン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂肪族炭化水素樹
脂、芳香族系石油樹脂、塩素化ポラフィン、パラフィン
ワックスなどがあげられ、これらは単独あるいは混合し
て使用される。
脂を用いることにより耐塩ビマット融着性やカラートナ
ーの色材の本来の色を損なうことのない、電子写真用現
像剤を得ることができる。かかる本発明においてバイン
ダーとして有用なポリエステル樹脂は、アルコールとカ
ルボン酸との縮重合によって得られるが、そこで用いら
れるアルコールにはポリエチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロ
ピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、
1,4−ブテンジオール等のジオール類、1,4−ビス
(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、ビスフェノール
A、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化
ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノ
ールA等のエーテル化ビスフェノール類、これらを炭素
数3〜22の飽和もしくは不飽和の炭化水素基で置換し
た2価のアルコール単体、その他の2価のアルコール単
体を挙げることができる。また、カルボン酸としては、
例えばマレイン酸、フマール酸、メサコン酸、シトラコ
ン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタ
ル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コ
ハク酸、アジピン酸、セバチン酸、マロン酸、これらを
炭素数3〜22の飽和もしくは不飽和の炭化水素基で置
換した2価の有機酸単量体、これらの酸無水物、低級ア
ルキルエステルとリノレイン酸の2量体、その他の2価
の有機酸単量体を挙げることができる。
樹脂を得るためには、以上の2官能性単量体のみによる
重合体だけでなく、3官能以上の多官能性単量体による
成分を含有する重合体を用いることも好適である。かか
る多官能性単量体である3価以上の多価アルコール単量
体としては、例えばソルビトール、1,2,3,6−ヘ
キサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエスリ
トール、ジペンタエスリトール、トリペンタエスリトー
ル、蔗糖、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5
−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロ
パントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリ
オール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン、その
他を挙げることができる。また3価以上の多価カルボン
酸単量体としては、例えば1,2,4−ベンゼントリカ
ルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、1,
2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、2,5,7−
ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナルタレント
リカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、
1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカル
ボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパ
ン、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,
7,8−オクタンテトラカルボン酸、エンボール3量体
酸、これらの酸無水物、その他を挙げることができる。
よく、例えばモノアゾ染料の金属錯塩、ニトロフミン酸
及びその塩、サリチル酸、ナフトエ酸又はジカルボン酸
のCo、Cr、Fe等の金属錯体アミノ化合物、第4級
アンモニウム化合物、有機染料等があげられる。特に下
記の一般式(3)で示される含フッ素4級アンモニウム
塩を含有することにより良好な帯電性が得られる。
は、下記表2のごとき例示化合物が挙げられる。
類、必要に応じて使用される添加剤の有無、分散方法を
含めてたトナー製造方法によって決定されるもので、一
義的に限定されるものではないが、好ましくはバインダ
ー樹脂100重量部に対して0.1〜20重量部好まし
くは1〜10重量部の範囲で用いられる。0.1重量部
未満では、トナーの帯電量が不足し実用的でない。また
20重量部を越える場合にはトナーの帯電量が大きす
ぎ、キャリアとの静電的吸引力の増大のため、現像剤の
流動性低下や、画像濃度の低下を招く。
ブラック、アニリンブラック、ファーネスブラック、ラ
ンプブラック等が使用できる。シアンの着色剤として
は、例えば、フタロシアニンブルー、メチレンブルー、
ビクトリアブルー、メチルバイオレット、アニリンブル
ー、ウルトラマリンブルー等が使用できる。マゼンタの
着色剤としては、例えば、ローダミン6Gレーキ、ジメ
チルキナクリドン、ウォッチングレッド、ローズベンガ
ル、ローダミンB、アリザリンレーキ等が使用できる。
イエローの結着剤としては、例えばクロムイエロー、ベ
ンジジンイエロー、ハンザイエロー、ナフトールイエロ
ー、モリブデンオレンジ、キノリンイエロー、タートラ
ジン等が使用できる。
トナーとしても使用し得る。磁性トナー中に含まれる磁
性材料としては、マグネタイト、ヘマタイト、フェライ
ト等の酸化鉄、鉄、コバルト、ニッケルのような金属あ
るいはこれら金属のアルミニウム、コバルト、銅、鉛、
マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、
ビスマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セレ
ン、チタン、タングステン、バナジウムのような金属の
合金およびその混合物などが挙げられる。これらの強磁
性体は平均粒径が0.1〜2μm程度のものが望まし
く、トナー中に含有させる量としてはバインダー樹脂1
00重量部に対し約20〜200重量部、好ましくは4
0〜150重量部である。
もよい。添加物としては、例えばテフロン、ステアリン
酸亜鉛のごとき滑剤あるいは酸化セリウム、炭化ケイ素
等の研磨剤、あるいは例えばコロイダルシリカ、酸化ア
ルミニウムなどの流動性付与剤、ケーキング防止剤、あ
るいは例えばカーボンブラック、酸化スズ等の導電性付
与剤、あるいは低分子量ポリオレフィンなどの定着助剤
等があげられる。
しては、トナー粒子がキャリア粒子のキャリア表面に付
着して、その表面積の30〜90%を占める程度に両粒
子を混合するのが好ましい。
するが、本発明はこれに限定されるものではない。ここ
での部はすべて重量部である。
考例) (トナーの製造)製造例1 スチレン−アクリル樹脂(ハイマー75:三洋化成社製) 88部 カーボンブラック(#44:三菱化成社製) 10部 含金属アゾ染料(ボントロンS−34:オリエント化学社製) 2部 これら処方の混合物を140℃の熱ロールで溶融混練し
た後、冷却固化せしめ、これをジェットミルで粉砕し、
分級して平均粒径約10μmのトナーaとした。 製造例2 ポリエステル樹脂(ルナペール1447:荒川化学社製) 93部 カーボンブラック(#44:三菱化成社製) 5部 含金属アゾ染料(ボントロンS−34:オリエント化学社製) 2部 これら処方の混合物を用い製造例1と同様にして平均粒
径約10μmのトナーbとした。 製造例3 スチレン−アクリル共重合樹脂(ハイマー75:三洋化成社製) 88部 カーボンブラック(#44:三菱化成社製) 10部 含フッ素4級アンモニウム塩(例示化合物3−1) 2部 これら処方の混合物を用い製造例1と同様にして平均粒
径約10μmのトナーcとした。 製造例4 ポリエステル樹脂(R−6361:花王(株)社製) 93部 カーボンブラック(#44:三菱化成社製) 5部 含フッ素4級アンモニウム塩(例示化合物3−1) 2部 これら処方の混合物を用い製造例1と同様にして平均粒
径約10μmのトナーdとした。
リビニルアルコール2部、水60部をボールミルに入れ
12時間混合してマグネタイトのスラリーを調製した。
このスラリーをスプレードライヤーにて噴霧造粒し平均
粒径約80μmの球形粒子とした。この粒子を窒素雰囲
気中で1000〜1200℃の温度で1〜3時間焼成後
冷却し下記の表3に示すマグネタイト核体粒子を得た。
流動床型コーティング装置を用いてマグネタイト核体粒
子(I)に塗布、乾燥しキャリア粒子Aとした。 製造例2〜8 下記の表4に示す処方で、前記のキャリア粒子の製造例
1と同様な方法でキャリア粒子B〜Hを得た。但し、核
体粒子量はいずれも1000部とし被覆層形成液の分散
溶媒としてはトルエンを100部とした。
97部とトナー粒子:3部とをボールミルで混合して現
像剤とし、この現像剤について次に示す試験を行った。 (試験)現像剤を市販の電子写真複写機(リコー社製F
T−6950)を用いて30万枚の画像出しを行い、キ
ャリア付着、帯電量の環境変動率、および塩ビマットへ
の移行性を調べた。また、試験開始時及び20万枚後、
30万枚コピー後の現像剤をサンプリングしてブローオ
フ帯電量とスペント化率を測定した。下記に各評価方法
を示す。 (環境安定性) (1)低温低湿帯電量 10℃・20%RHの環境下に各々の現像剤を3時間調
湿する。その後120mlステンレスポット中にそれら
キャリア及びトナーを入れ10分間撹拌し、ブローオフ
法により帯電量を求める。 (2)高温高湿帯電量 30℃・80%RHの環境下に各々の現像剤を3時間調
湿する。その後120mlステンレスポット中にそれら
キャリア及びトナーを入れ10分間撹拌し、ブローオフ
法により帯電量を求める。次に下記式により環境変動率
を算出し、判定条件により評価した。 環境安定性(%)=〔(低温低湿帯電量−高温高湿帯電
量)/低温低湿帯電量〕×100 ◎:0〜5% ○:5〜10% △:10〜30% ×:30%< (スペント化率)30万枚複写試験後の現像剤からブロ
ーオフによりトナーを除去し、残ったキャリアの重量を
測定しW1とする。次に、このキャリアをトルエン中に
入れて融着物を溶解し、洗浄、乾燥後重量を測定しW2
とする。そして下記式よりスペント化率を求め評価し
た。 スペント化率(wt%)=〔(W1−W2)/W1〕×1
00 ◎: 0〜0.01wt% ○:0.01〜
0.02wt% △:0.02〜0.05wt% ×:0.05wt
%< (塩ビマット移行性)複写画像を市販の塩ビマットで挾
み、これに200g/cm2の荷重を加え、40℃の環
境化で6時間保存しトナーの移行の有無を評価した。
の凹凸を小さくすることができ、樹脂被覆層(キャリア
被覆層)の厚さを均一にすることができるため、キャリ
ア被覆層の摩耗による核体粒子面の露出を防止すること
ができる。また、キャリアの電気抵抗を低くすることが
でき、エッジ効果のない良好な画像を得ることができ
る。請求項2の発明によれば、キャリア表面へのトナー
のスペント化が有効に防止できる。 請求項3の発明によ
れば、経時使用によるキャリア表面からの導電性微粉末
の脱離を防止できる。
Claims (4)
- 【請求項1】 キャリア粒子とトナー粒子とからなる静
電潜像現像用二成分系現像剤において、該キャリア粒子
が表面空孔率5体積%以下のマグネタイト核体粒子の表
面に導電性微粉末を含有する樹脂被覆層を設けてなるこ
とを特徴とする乾式二成分系現像剤。 - 【請求項2】 前記樹脂被覆層の樹脂がシリコーン樹脂
である請求項1記載の乾式二成分系現像剤。 - 【請求項3】 前記樹脂被覆層が導電性微粉末及びシラ
ンカップリング剤を含有している請求項1又は2記載の
乾式二成分系現像剤。 - 【請求項4】 静電潜像を現像剤により現像する画像形
成方法において、該現像剤として請求項1〜3のいずれ
かに記載の乾式二成分系現像剤を用いることを特徴とす
る画像形成方法。
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1993
- 1993-01-26 JP JP03126193A patent/JP3273379B2/ja not_active Expired - Lifetime
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