JP3226858U - 車両安全制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動ブレーキ作動により車両停止したときにおいて、運転手がアクセルペダルを踏み続けている場合に、不慮の事故を防止できる車両安全制御装置を提供する。【解決手段】障害物センサ2からの出力信号と、シフト位置センサ3からの出力信号と、車速センサ4からの出力信号と、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルセンサ5からの出力信号を受信して、それらの信号に基づいて予め設定された状況に該当するか否かによりアクセル誤操作の有無を判定し、アクセル誤操作有りと判定した場合に、ブレーキを作動させるアクチュエータに対して作動信号を出力し、ブレーキ作動による車両停止後、所定時間を経過した時点で前記ブレーキの作動を解除する自動ブレーキ制御部12と、自動ブレーキの作動が解除される際、所定量以上のアクセルペダルの踏み込み量が検出される場合にはエンジン停止する制御信号を出力する車両制御部11を備える。【選択図】図1
Description
本考案は、アクセル誤操作による自動ブレーキ作動後の事故を防止する車両安全制御装置に関する。
従来、アクセル誤操作による衝突を回避する車両安全制御装置が採用されている。例えば、進行方向の所定距離内に障害物がある場合においてアクセルペダルの踏み込みを検出すると、自動ブレーキを作動させて車両を自動停止させる(例えば、特許文献1参照)。
かかる車両安全制御装置では、自動ブレーキ作動による車両停止後に、運転手がアクセルペダルを踏み込んだり所定時間が経過したりすると、自動ブレーキを解除するものが多い。これは、例えば先行車が歩行者の飛び出しや右折車両の通過待ち等で停止したとき、後続車の運転手の不注意で対応が遅れて自動ブレーキが作動することがあるが、その後、先行車が動き始めたときに、それに続いて速やかに発進加速できるようにするためである。このように自動ブレーキ作動により車両停止した場合には、運転手はアクセルペダルを踏込み操作を一旦やめて、車両周囲の安全を確認したうえで発進すると考えられる
しかし、運転手がシフトポジションの前進とバックを入れ間違える運転ミスを起こし、それに動転してパニック状態に陥った場合や、或いは睡眠時無呼吸症候群による居眠りや急病による気絶で運転不能状態となった場合等、運転手自身の意思とは関係なくアクセルペダルを踏み続けられることがあり得る。かかる場合において自動ブレーキが解除されると、せっかく自動停止して危険が回避されたにもかかわらず、運転手の意思とは関係なく車両が発進して大きな事故につながるおそれがある。
本考案は、斯かる実情に鑑み、自動ブレーキ作動により車両停止したときにおいて、運転手がアクセルペダルを踏み続けている場合に、不慮の事故を防止できる車両安全制御装置を提供しようとするものである。
請求項1の考案は、障害物センサからの出力信号と、シフト位置センサからの出力信号と、車速センサからの出力信号と、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルセンサから出力信号に基づいてアクセル誤操作の有無を判定し、アクセル誤操作有りと判定した場合に自動ブレーキを作動させて車両を停止させ、車両停止後、所定時間を経過した時点で前記自動ブレーキを解除する車両安全制御装置において、
前記自動ブレーキを解除する際に、所定量以上のアクセルペダルの踏み込み量が検出される場合にはエンジン停止することを特徴とする車両安全制御装置を提供する。
前記自動ブレーキを解除する際に、所定量以上のアクセルペダルの踏み込み量が検出される場合にはエンジン停止することを特徴とする車両安全制御装置を提供する。
請求項2の考案は、前記エンジン停止に合わせて緊急ブレーキを作動させることを特徴とする請求項1記載の車両安全制御装置を提供する。
請求項3の考案は、前記エンジン停止に合わせてハザードランプを点灯することを特徴とする請求項1又は2記載の車両安全制御装置を提供する。
請求項4の考案は、前記エンジン停止から運転手によりエンジンの再始動がなされたときにハザードランプを消灯することを特徴とする請求項3記載の車両安全制御装置を提供する。
請求項5の考案は、前記エンジン停止に合わせてサイドブレーキを作動させることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の車両安全制御装置を提供する。
請求項6の考案は、前記エンジン停止に合わせてクラクションを鳴動させることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の車両安全制御装置を提供する。
請求項1の発明によれば、以下の優れた効果を奏し得る。自動ブレーキが作動して車両停止したにもかかわらず、アクセルが戻されることなく踏み続けられている場合、運転手の意思とは関係なくアクセル操作がなされている可能性があるところ、エンジン停止させることにより、車両暴走等による不慮の事故発生を完全に防止することができる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。エンジン停止に合わせて緊急ブレーキを作動させることにより、車両暴走の可能性より確実に排除することができる。
請求項3の発明によれば、請求項1又は2の発明が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。ハザードランプを点灯させることにより、周囲の車両に対して注意を促して、事故の発生をより確実に防止することができる。
請求項4の発明によれば、請求項3の発明が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。エンジンの再始動がなされたときにハザードランプを消灯することにより、後続車に対して車両が動き出す可能性があることを知らせて、追い越し時の接触事故発生を防止することができる。
請求項5の発明によれば、請求項1乃至4の何れかの発明が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。サイドブレーキを作動させることで、坂道等で車両停止した場合でも不意に車両が動かないようにすることができる。
請求項6の発明によれば、請求項1乃至5の何れかの発明が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。クラクションを鳴動させることにより、周囲の車両に注意を促すことができるほか、運転手を居眠り状態から目覚めさせたり、異常(運転手の気絶等)が発生したことに周りの人に気づかせて救護活動を促したりすることができる。
以下、本考案の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は、車両安全制御装置1と車両の各構成部分の関係を示すブロック図である。車両安全制御装置1は、エンジン駆動の四輪自動車(以下、車両という。)に搭載されており、シフト位置センサ2、障害物センサ3、車速センサ4、及びアクセルセンサ5から出力信号を受信し、これらの信号に基づいて、ブレーキ6、エンジン7、ハザードランプ8、電動サイドブレーキ9、及びクラクション10等の車両各部に対して制御信号を出力する。
具体的には、車両進行方向の所定距離内において障害物が検出されている場合においてアクセル誤操作が検出されたときに、自動ブレーキを作動させて車両を自動停止させることにより、衝突又は人身事故の発生を防止する。また、自動ブレーキにより車両が自動停止した後も、運転手によるアクセル誤操作が継続されていると判定される場合に、エンジンを停止させると共に、ハザードランプ8、サイドブレーキ(電動ブレーキ)9、クラクション10を作動させる制御を行うことにより、車両暴走等による不慮の事故を完全に防止する。
シフト位置センサ2は、Pレンジ(パーキング)、Rレンジ(後進)、Nレンジ(ニュートラル)、Dレンジ(前進)等、運転手によるシフトレバーの操作位置を検出して、各位置に応じた信号を出力するように構成されている。上記は、オートマチックトランスミッション搭載車両へ適用する例であるが、マニュアルトランスミッション搭載車両に適用してもよい。
障害物センサ3は、レーザー光線を車両進行方向に照射して、その反射光により障害物(人、他の車両、建物等)の有無及び障害物までの距離を検出し、それに応じた信号を出力するように構成されている。これに代えて、或いはこれに加え、音波を照射して、その反射音により検出するものや、ステレオカメラで撮影した2つの画像の違いにより検出するものを採用してもよい。
車速センサ4は、トランスミッションの出力回転軸に設けられることにより、出力回転数に応じたパルス信号を出力するもので、この出力信号に基づいて車両制御部11で車両の走行速度を検出できるように構成されている。これに代えて、ブレーキディスク等、車輪部分の回転を利用してパルス信号を発生させるものを採用してもよい。
アクセルセンサ5は、アクセルペダルの動きに連係するように取り付けられており、運転手のアクセルペダルの踏み込み量に応じて変化するペダル角度を検出して、それに応じた信号を出力する角度センサである。
さて、車両安全制御装置1による制御について説明する。車両安全制御装置1は、障害物センサ2、シフト位置センサ3、車速センサ4及びアクセルセンサ5からの出力信号に基づいて、図2のフローチャートに示すように、アクセル誤操作の有無を判定しており(ステップS1)、アクセル誤操作有りと判定した場合に自動ブレーキを作動させる(ステップS2)。
アクセル誤操作の判定は、例えばシフト位置センサ2で検出される車両進行方向において障害物センサ3により障害物が検出されているときに、車速センサ4で所定の車速よりも遅い車速が検出され、かつ、アクセルセンサ5で所定量以上のアクセル踏み込み量が検出された場合等、予め設定された状況に該当するか否かにより行われ、該当した場合にはアクセル誤操作有りと判定される。
アクセル誤操作有りと判定されると、自動ブレーキ制御部12が、ブレーキ7に対し、より具体的にはブレーキ7を自動的に作動させるアクチュエータに対して作動信号を出力して自動ブレーキを作動させる。なお、フローチャートには記載されていないが、このとき、自動ブレーキの作動に加えて、車両制御部11がエンジン7の出力を抑制する。具体的には、アクセルペダルの踏み込み量に応じて設定される燃料供給量よりも実際の燃料供給量を低減し又は燃料供給を停止させる作動信号をエンジン7に出力する。
以上により、アクセル誤操作があった場合には、速やかに車両を自動停止する(ステップS3)ことができる。但し車両が自動停止しても自動ブレーキの作動状態は維持されており、タイマーにより所定時間が経過した(ステップS5)後に自動ブレーキが解除される。アクセル誤操作を起こした運転手が気を取り直して、落ち着いた状態で運転を再開できるようにインターバルを設けることによりに安全を確保するためである。
このとき、車両進行方向で検出された車両等の障害物が既に移動していれば、アクセルペダルを操作することにより再発進することができる。しかし、アクセル誤操作をしたことにより気が動転してパニックに陥っていたり、睡眠時無呼吸症候群による居眠りや急病で意識を無くしていたりする等、運転手の意思とは関係なくアクセルペダルを踏みっ放し状態が継続している場合がある。かかる場合には、車両が動き出した後、そのまま暴走して不慮の事故を起こすおそれがある。
そこで、車両安全制御装置1の車両制御部11は、自動ブレーキが解除された時点において、所定量以上のアクセルペダルの踏み込み量が検出された場合(ステップS6)には、運転手の意思に関係なくアクセルペダルの踏みっ放し状態が継続しているものと判定して、まずブレーキ7を緊急的に作動させる(ステップS7)作動信号を出力し、更に車両暴走の危険を完全に排除するために、エンジン停止する制御信号を出力し、エンジン7を自動的に停止させる(ステップS8)。
次にハザードランプ8を点灯させる(ステップS8)制御信号を出力して周囲に注意を促す。なお、エンジンが手動で始動される場合には運転が再開されるため、ハザードランプ8を消灯させる制御信号を出力して、周囲に車両が動き出す可能性を知らせる。これは停止車両の横をすり抜けようとする後続車に対して注意を促して接触事故の発生等を防止するものである。
続いて、サイドブレーキ9を作動させる(ステップS10)制御信号を出力して、坂道等でも不意に車両が動かないようにしたり、クラクションを鳴動させる(ステップS11)制御信号を出力して、運転手を居眠り状態から目覚めさせたり、運転手が急病状態にあることを周りの人に気づかせるようにする。なお、クラクションは少し鳴り続けば目的が果たされるため、タイマーにより所定時間が経過した後に停止する。
(上記実施形態の変形例)
上記実施形態では、車両安全制御装置1によるアクセル誤操作の判定条件は、渋滞中の車両停止状態またはノロノロ運転状態から急激にアクセルペダルが踏み込まれたような場合を想定して、車速が所定の車速よりも遅い場合としたものであるが、これ以外の判定条件によりアクセル誤操作の有無を判定することとしてもよい。
上記実施形態では、車両安全制御装置1によるアクセル誤操作の判定条件は、渋滞中の車両停止状態またはノロノロ運転状態から急激にアクセルペダルが踏み込まれたような場合を想定して、車速が所定の車速よりも遅い場合としたものであるが、これ以外の判定条件によりアクセル誤操作の有無を判定することとしてもよい。
上記実施形態では、エンジン停止に先立って、緊急ブレーキを作動させたが、緊急ブレーキを作動させることなく、エンジン停止することとしてもよい。また、上記実施形態では、ハザードランプ点灯、サイドブレーキ作動、クラクション鳴動は、エンジン停止後にこの順序で実施されることとしたが、エンジン停止後に合わせて実施されればよく、実施の順序が入れ替わってもよい。更にこれらは必須のものではなく、その一部又は全部について実施しない(制御信号を出力しない)こととしてもよい。その他、本考案は、その要旨を変更しない範囲で種々の変更を加え得る。
1 車両安全制御装置
11 車両制御部
12 自動ブレーキ制御部
11 車両制御部
12 自動ブレーキ制御部
本考案は、アクセル誤操作による自動ブレーキ作動後の事故を防止する車両安全制御装置に関する。
従来、アクセル誤操作による衝突を回避する車両安全制御装置が採用されている。例えば、進行方向の所定距離内に障害物がある場合においてアクセルペダルの踏み込みを検出すると、自動ブレーキを作動させて車両を自動停止させる(例えば、特許文献1参照)。
かかる車両安全制御装置では、自動ブレーキ作動による車両停止後に、運転手がアクセルペダルを踏み込んだり所定時間が経過したりすると、自動ブレーキを解除するものが多い。これは、例えば先行車が歩行者の飛び出しや右折車両の通過待ち等で停止したとき、後続車の運転手の不注意で対応が遅れて自動ブレーキが作動することがあるが、その後、先行車が動き始めたときに、それに続いて速やかに発進加速できるようにするためである。このように自動ブレーキ作動により車両停止した場合には、運転手はアクセルペダルを踏込み操作を一旦やめて、車両周囲の安全を確認したうえで発進すると考えられる
しかし、運転手がシフトポジションの前進とバックを入れ間違える運転ミスを起こし、それに動転してパニック状態に陥った場合や、或いは睡眠時無呼吸症候群による居眠りや急病による気絶で運転不能状態となった場合等、運転手自身の意思とは関係なくアクセルペダルを踏み続けられることがあり得る。かかる場合において自動ブレーキが解除されると、せっかく自動停止して危険が回避されたにもかかわらず、運転手の意思とは関係なく車両が発進して大きな事故につながるおそれがある。
本考案は、斯かる実情に鑑み、自動ブレーキ作動により車両停止したときにおいて、運転手がアクセルペダルを踏み続けている場合に、不慮の事故を防止できる車両安全制御装置を提供しようとするものである。
請求項1の考案は、障害物センサからの出力信号と、シフト位置センサからの出力信号と、車速センサからの出力信号と、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルセンサからの出力信号を受信して、それらの信号に基づいて予め設定された状況に該当するか否かによりアクセル誤操作の有無を判定し、アクセル誤操作有りと判定した場合に、ブレーキを作動させるアクチュエータに対して作動信号を出力し、前記ブレーキ作動による車両停止後、所定時間を経過した時点で前記ブレーキの作動を解除する自動ブレーキ制御部と、前記自動ブレーキの作動が解除される際、所定量以上のアクセルペダルの踏み込み量が検出される場合にはエンジン停止する制御信号を出力する車両制御部を備えることを特徴とする車両安全制御装置を提供する。
請求項2の考案は、前記車両制御部は、前記エンジン停止に合わせてブレーキを緊急的に作動させる作動信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の車両安全制御装置を提供する。
請求項3の考案は、前記車両制御部は、前記エンジン停止に合わせてハザードランプを点灯させる制御信号を出力することを特徴とする請求項1又は2記載の車両安全制御装置を提供する。
請求項4の考案は、前記車両制御部は、前記エンジン停止状態からエンジンが始動された場合に、ハザードランプを消灯させる制御信号を出力することを特徴とする請求項3記載の車両安全制御装置を提供する。
請求項5の考案は、前記車両制御部は、前記エンジン停止に合わせてサイドブレーキを作動させる制御信号を出力することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の車両安全制御装置を提供する。
請求項6の考案は、前記車両制御部は、前記エンジン停止に合わせてクラクションを鳴動させる制御信号を出力することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の車両安全制御装置を提供する。
請求項1の考案によれば、以下の優れた効果を奏し得る。自動ブレーキが作動して車両停止したにもかかわらず、アクセルが戻されることなく踏み続けられている場合、運転手の意思とは関係なくアクセル操作がなされている可能性があるところ、エンジン停止させることにより、車両暴走等による不慮の事故発生を完全に防止することができる。
請求項2の考案によれば、請求項1の考案が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。エンジン停止に合わせて緊急ブレーキを作動させることにより、車両暴走の可能性より確実に排除することができる。
請求項3の考案によれば、請求項1又は2の考案が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。ハザードランプを点灯させることにより、周囲の車両に対して注意を促して、事故の発生をより確実に防止することができる。
請求項4の考案によれば、請求項3の考案が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。エンジンの再始動がなされたときにハザードランプを消灯することにより、後続車に対して車両が動き出す可能性があることを知らせて、追い越し時の接触事故発生を防止することができる。
請求項5の考案によれば、請求項1乃至4の何れかの考案が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。サイドブレーキを作動させることで、坂道等で車両停止した場合でも不意に車両が動かないようにすることができる。
請求項6の考案によれば、請求項1乃至5の何れかの考案が奏する効果に加えて、以下の優れた効果を奏し得る。クラクションを鳴動させることにより、周囲の車両に注意を促すことができるほか、運転手を居眠り状態から目覚めさせたり、異常(運転手の気絶等)が発生したことに周りの人に気づかせて救護活動を促したりすることができる。
以下、本考案の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は、車両安全制御装置1と車両の各構成部分の関係を示すブロック図である。車両安全制御装置1は、エンジン駆動の四輪自動車(以下、車両という。)に搭載されており、シフト位置センサ2、障害物センサ3、車速センサ4、及びアクセルセンサ5から出力信号を受信し、これらの信号に基づいて、ブレーキ6、エンジン7、ハザードランプ8、電動サイドブレーキ9、及びクラクション10等の車両各部に対して制御信号を出力する。
具体的には、車両進行方向の所定距離内において障害物が検出されている場合においてアクセル誤操作が検出されたときに、自動ブレーキを作動させて車両を自動停止させることにより、衝突又は人身事故の発生を防止する。また、自動ブレーキにより車両が自動停止した後も、運転手によるアクセル誤操作が継続されていると判定される場合に、エンジンを停止させると共に、ハザードランプ8、サイドブレーキ(電動ブレーキ)9、クラクション10を作動させる制御を行うことにより、車両暴走等による不慮の事故を完全に防止する。
シフト位置センサ2は、Pレンジ(パーキング)、Rレンジ(後進)、Nレンジ(ニュートラル)、Dレンジ(前進)等、運転手によるシフトレバーの操作位置を検出して、各位置に応じた信号を出力するように構成されている。上記は、オートマチックトランスミッション搭載車両へ適用する例であるが、マニュアルトランスミッション搭載車両に適用してもよい。
障害物センサ3は、レーザー光線を車両進行方向に照射して、その反射光により障害物(人、他の車両、建物等)の有無及び障害物までの距離を検出し、それに応じた信号を出力するように構成されている。これに代えて、或いはこれに加え、音波を照射して、その反射音により検出するものや、ステレオカメラで撮影した2つの画像の違いにより検出するものを採用してもよい。
車速センサ4は、トランスミッションの出力回転軸に設けられることにより、出力回転数に応じたパルス信号を出力するもので、この出力信号に基づいて車両制御部11で車両の走行速度を検出できるように構成されている。これに代えて、ブレーキディスク等、車輪部分の回転を利用してパルス信号を発生させるものを採用してもよい。
アクセルセンサ5は、アクセルペダルの動きに連係するように取り付けられており、運転手のアクセルペダルの踏み込み量に応じて変化するペダル角度を検出して、それに応じた信号を出力する角度センサである。
さて、車両安全制御装置1による制御について説明する。車両安全制御装置1は、障害物センサ2、シフト位置センサ3、車速センサ4及びアクセルセンサ5からの出力信号に基づいて、図2のフローチャートに示すように、アクセル誤操作の有無を判定しており(ステップS1)、アクセル誤操作有りと判定した場合に自動ブレーキを作動させる(ステップS2)。
アクセル誤操作の判定は、例えばシフト位置センサ2で検出される車両進行方向において障害物センサ3により障害物が検出されているときに、車速センサ4で所定の車速よりも遅い車速が検出され、かつ、アクセルセンサ5で所定量以上のアクセル踏み込み量が検出された場合等、予め設定された状況に該当するか否かにより行われ、該当した場合にはアクセル誤操作有りと判定される。
アクセル誤操作有りと判定されると、自動ブレーキ制御部12が、ブレーキ7に対し、より具体的にはブレーキ7を自動的に作動させるアクチュエータに対して作動信号を出力して自動ブレーキを作動させる。なお、フローチャートには記載されていないが、このとき、自動ブレーキの作動に加えて、車両制御部11がエンジン7の出力を抑制する。具体的には、アクセルペダルの踏み込み量に応じて設定される燃料供給量よりも実際の燃料供給量を低減し又は燃料供給を停止させる作動信号をエンジン7に出力する。
以上により、アクセル誤操作があった場合には、速やかに車両を自動停止する(ステップS3)ことができる。但し車両が自動停止しても自動ブレーキの作動状態は維持されており、タイマーにより所定時間が経過した(ステップS5)後に自動ブレーキが解除される。アクセル誤操作を起こした運転手が気を取り直して、落ち着いた状態で運転を再開できるようにインターバルを設けることによりに安全を確保するためである。
このとき、車両進行方向で検出された車両等の障害物が既に移動していれば、アクセルペダルを操作することにより再発進することができる。しかし、アクセル誤操作をしたことにより気が動転してパニックに陥っていたり、睡眠時無呼吸症候群による居眠りや急病で意識を無くしていたりする等、運転手の意思とは関係なくアクセルペダルを踏みっ放し状態が継続している場合がある。かかる場合には、車両が動き出した後、そのまま暴走して不慮の事故を起こすおそれがある。
そこで、車両安全制御装置1の車両制御部11は、自動ブレーキが解除された時点において、所定量以上のアクセルペダルの踏み込み量が検出された場合(ステップS6)には、運転手の意思に関係なくアクセルペダルの踏みっ放し状態が継続しているものと判定して、まずブレーキ7を緊急的に作動させる(ステップS7)作動信号を出力し、更に車両暴走の危険を完全に排除するために、エンジン停止する制御信号を出力し、エンジン7を自動的に停止させる(ステップS8)。
次にハザードランプ8を点灯させる(ステップS8)制御信号を出力して周囲に注意を促す。なお、エンジンが手動で始動される場合には運転が再開されるため、ハザードランプ8を消灯させる制御信号を出力して、周囲に車両が動き出す可能性を知らせる。これは停止車両の横をすり抜けようとする後続車に対して注意を促して接触事故の発生等を防止するものである。
続いて、サイドブレーキ9を作動させる(ステップS10)制御信号を出力して、坂道等でも不意に車両が動かないようにしたり、クラクションを鳴動させる(ステップS11)制御信号を出力して、運転手を居眠り状態から目覚めさせたり、運転手が急病状態にあることを周りの人に気づかせるようにする。なお、クラクションは少し鳴り続けば目的が果たされるため、タイマーにより所定時間が経過した後に停止する。
(上記実施形態の変形例)
上記実施形態では、車両安全制御装置1によるアクセル誤操作の判定条件は、渋滞中の車両停止状態またはノロノロ運転状態から急激にアクセルペダルが踏み込まれたような場合を想定して、車速が所定の車速よりも遅い場合としたものであるが、これ以外の判定条件によりアクセル誤操作の有無を判定することとしてもよい。
上記実施形態では、車両安全制御装置1によるアクセル誤操作の判定条件は、渋滞中の車両停止状態またはノロノロ運転状態から急激にアクセルペダルが踏み込まれたような場合を想定して、車速が所定の車速よりも遅い場合としたものであるが、これ以外の判定条件によりアクセル誤操作の有無を判定することとしてもよい。
上記実施形態では、エンジン停止に先立って、緊急ブレーキを作動させたが、緊急ブレーキを作動させることなく、エンジン停止することとしてもよい。また、上記実施形態では、ハザードランプ点灯、サイドブレーキ作動、クラクション鳴動は、エンジン停止後にこの順序で実施されることとしたが、エンジン停止後に合わせて実施されればよく、実施の順序が入れ替わってもよい。更にこれらは必須のものではなく、その一部又は全部について実施しない(制御信号を出力しない)こととしてもよい。その他、本考案は、その要旨を変更しない範囲で種々の変更を加え得る。
1 車両安全制御装置
11 車両制御部
12 自動ブレーキ制御部
11 車両制御部
12 自動ブレーキ制御部
Claims (6)
- 障害物センサからの出力信号と、シフト位置センサからの出力信号と、車速センサからの出力信号と、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルセンサから出力信号に基づいてアクセル誤操作の有無を判定し、アクセル誤操作有りと判定した場合に自動ブレーキを作動させて車両を停止させ、車両停止後、所定時間を経過した時点で前記自動ブレーキを解除する車両安全制御装置において、
前記自動ブレーキを解除する際に、所定量以上のアクセルペダルの踏み込み量が検出される場合にはエンジン停止することを特徴とする車両安全制御装置。 - 前記エンジン停止に合わせて緊急ブレーキを作動させることを特徴とする請求項1に記載の車両安全制御装置。
- 前記エンジン停止に合わせてハザードランプを点灯することを特徴とする請求項1又は2記載の車両安全制御装置。
- 前記エンジン停止から運転手によりエンジンの再始動がなされたときにハザードランプを消灯することを特徴とする請求項3記載の車両安全制御装置
- 前記エンジン停止に合わせてサイドブレーキを作動させることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の車両安全制御装置
- 前記エンジン停止に合わせてクラクションを鳴動させることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の車両安全制御装置
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R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
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