JP3226639B2 - 剥離紙及びその製造方法 - Google Patents

剥離紙及びその製造方法

Info

Publication number
JP3226639B2
JP3226639B2 JP33256192A JP33256192A JP3226639B2 JP 3226639 B2 JP3226639 B2 JP 3226639B2 JP 33256192 A JP33256192 A JP 33256192A JP 33256192 A JP33256192 A JP 33256192A JP 3226639 B2 JP3226639 B2 JP 3226639B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
release
density
release paper
layer
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP33256192A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06155687A (ja
Inventor
秀春 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=18256302&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3226639(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP33256192A priority Critical patent/JP3226639B2/ja
Publication of JPH06155687A publication Critical patent/JPH06155687A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3226639B2 publication Critical patent/JP3226639B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、粘着シートや
粘着テープ等の台紙としての用途を有する軽剥離性の剥
離紙及び該剥離紙の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】粘着シートや粘着テープ等の台紙に利用
される剥離紙は、剥離紙用支持基材に剥離層を積層させ
た積層シートからなる。
【0003】かかる剥離紙としては、(1)例えば、剥
離紙用支持基材に対して、低密度ポリエチレン樹脂層か
らなる剥離層を、該低密度ポリエチレン樹脂層における
離型面の酸化を抑制しながら押し出し積層した積層シー
ト(特公昭51−20205号公報)、(2)剥離紙用
支持基材に対して、低密度ポリエチレンとエチレン−プ
ロピレン共重合体またはエチレン−1・ブテンランダム
共重合体との混合樹脂による剥離層を押し出し積層した
積層シート(特公昭57−45790号公報)、(3)
剥離紙用支持基材に対して低密度ポリエチレンの押し出
し樹脂層を形成した後に、この低密度ポリエチレン樹脂
層の表面にシリコーン樹脂を塗工,硬化させた積層シー
ト等が知られている。
【0004】なお、ロール巻きの状態で流通させる粘着
シートや粘着テープは、剥離紙用支持基材に対して剥離
層の反対側に粘着剤層を形成することによって得られ
る。
【0005】また、枚葉状状態で流通させる粘着シート
や粘着テープ、例えばラベルのような形態のものは、粘
着剤層を有する粘着シートの粘着剤層面と剥離紙の剥離
層面とが接当するようにして、粘着シートと剥離紙とを
積層させた状態で流通される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の剥離紙
のうちの(1)項の低密度ポリエチレン樹脂層からなる
剥離層を有するものは、高粘着性物質を剥離させる際の
剥離が重く、離型性能が悪いために糊残りが発生する。
【0007】また、(2)項の低密度ポリエチレンとエ
チレン−プロピレン共重合体またはエチレン−1・ブテ
ンランダム共重合体との混合樹脂による剥離層を有する
ものは、近年環境問題の点から脚光を浴びている水性型
粘着剤やホットメルト型粘着剤、さらにはゴム系粘着剤
のような低凝集性の粘着剤物質から剥離させる際の剥離
工程でパルス状になって糊残りが発生し、滑らかな剥離
行なえない。
【0008】さらに、(3)項のシリコーン樹脂の塗工
層による剥離層を有するものは、剥離層に遊離シリコー
ンが付着するため、該遊離シリコーンの離脱によって粘
着性物質の剥離力が低下する。このため、剥離紙から粘
着性物質を剥離する際の剥離力が低く、浮きが発生する
等の障害を起こす。
【0009】これに対して本発明は、軽剥離性であっ
て、しかも、糊残りや浮きの発生等の無い均一な安定し
た剥離を行ない得る剥離紙、及び、該剥離紙を的確に得
る方法を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、エチレン系共
重合体(A)と熱可塑性樹脂(B)との混合樹脂による
剥離層を有する剥離紙からなり、粘着性物質に対して安
定した軽剥離性が得られる剥離紙、及び該剥離紙の製造
方法を提供することを課題とするものである。
【0011】前記課題は、以下に記載する構成による本
発明の剥離紙及びその製造方法によって達成される。す
なわち本発明の剥離紙は、表面のぬれ特性が液滴による
平均転落角14°〜21°(0.05mlの純水液滴,
20℃,n=5)の範囲内にある剥離層を具備する剥離
紙からなるもので、前記剥離層が、密度0.80〜0.
90g/cm3 、ASTM D746による脆化温度−
70℃以下、ASTM D1525によるビカット軟化
点55〜114℃、JIS K6301による表面硬度
42〜90、結晶化度35%以下のエチレン系共重合体
(A)と、前記エチレン系共重合体(A)の密度との間
に0.01g/cm3 以上の密度差を有する熱可塑性樹
脂(B)との混合樹脂によって形成されているものであ
る。
【0012】前記構成による本発明の剥離紙において
は、剥離層におけるエチレン系共重合体(A)と熱可塑
性樹脂(B)との混合重量比が、1/9〜9/1の範囲
内にあることが好ましい。
【0013】本発明の剥離紙の製造方法は、密度0.8
0〜0.90g/cm3 、ASTMD746による脆化
温度−70℃以下、ASTM D1525によるビカッ
ト軟化点55〜114℃、JIS K6301による表
面硬度42〜90、結晶化度35%以下のエチレン系共
重合体(A)と、前記エチレン系共重合体(A)の密度
との間に0.01g/cm3 以上の密度差を有する熱可
塑性樹脂(B)との混合樹脂による剥離層用のプラスチ
ックフィルム(C)を得る工程と、該プラスチックフィ
ルム(C)を剥離紙用支持基材に対してドライラミネー
ト法にて積層する工程とによって、表面のぬれ特性が液
滴による平均転落角14°〜21°(0.05mlの純
水液滴,20℃,n=5)の範囲内にある剥離層を具備
する剥離紙を得る方法からなる。
【0014】又、本発明の剥離紙の製造方法は、密度
0.80〜0.90g/cm3 、ASTM D746に
よる脆化温度−70℃以下、ASTM D1525によ
るビカット軟化点55〜114℃、JIS K6301
による表面硬度42〜90、結晶化度35%以下のエチ
レン系共重合体(A)と、前記エチレン系共重合体
(A)の密度との間に0.01g/cm3 以上の密度差
を有する熱可塑性樹脂(B)との混合樹脂による剥離層
用のプラスチックフィルム(C)を得る工程と、該プラ
スチックフィルム(C)を剥離紙用支持基材に対して低
密度ポリエチレン樹脂の溶融押し出し樹脂層を介して積
層する工程とによって、表面のぬれ特性が液滴による平
均転落角14°〜21°(0.05mlの純水液滴,2
0℃,n=5)の範囲内にある剥離層を具備する剥離紙
を得る方法からなる。
【0015】更に、本発明の剥離紙の製造方法は、剥離
紙用支持基材に対して低密度ポリエチレン樹脂の溶融押
し出し樹脂層を形成する工程と、該低密度ポリエチレン
樹脂の溶融押し出し樹脂層面に、密度0.80〜0.9
0g/cm3 、ASTM D746による脆化温度−7
0℃以下、ASTM D1525によるビカット軟化点
55〜114℃、JIS K6301による表面硬度4
2〜90、結晶化度35%以下のエチレン系共重合体
(A)と、前記エチレン系共重合体(A)の密度との間
に0.01g/cm3 以上の密度差を有する熱可塑性樹
脂(B)との混合樹脂の溶融押し出し樹脂層を積層して
剥離層を形成する工程とによって、表面のぬれ特性が液
滴による平均転落角14°〜21°(0.05mlの純
水液滴,20℃,n=5)の範囲内にある剥離層を具備
する剥離紙を得る方法からなる。
【0016】前記構成による本発明の剥離紙及びその製
造方法において、剥離層におけるエチレン系共重合体
(A)は優れた剥離性を与えるものであり、熱可塑性樹
脂(B)は過剰な剥離性を抑えると共に耐熱性を付与す
るものである。
【0017】すなわち、エチレン系共重合体(A)は、
エチレン−プロピレン共重合体,エチレン−1・ブテン
ランダム共重合体,エチレン−プロピレン−ブテン共重
合体,エチレン−酢酸ビニル共重合体等からなり、熱可
塑性樹脂(B)のみによる剥離層の剥離力不足を補う作
用を奏するものである。
【0018】また、熱可塑性樹脂(B)は、エチレン系
共重合体(A)による耐熱性の不足、熱老化による剥離
性の低下、剥離層としての塗膜強度の不足等を補う作用
を奏するもので、例えば、線状低密度ポリエチレン,ポ
リスチレン,エチレン−アクリル酸共重合体,エチレン
−アクリル酸エステル共重合体,エチレン−酢酸ビニル
共重合体等からなり、密度0.91〜0.98の熱可塑
性樹脂、特にポリエチレンが好適である。
【0019】剥離層に利用するエチレン系共重合体
(A)としては、密度0.80〜0.90g/cm3
ASTM D746による脆化温度−70℃以下、AS
TM D1525によるビカット軟化点55〜114
℃、JIS K6301による表面硬度42〜90、結
晶化度35%以下のものを利用するが、これらの条件を
満足しない場合には、粘着剤層に対する剥離層の剥離性
が乏しくなる。
【0020】本発明の剥離紙においては、エチレン系共
重合体(A)としてその結晶化度が35%以下の低結晶
性のものを使用しているため、剥離層の表面が低結晶性
に維持される。これによって、粘着剤層に対する剥離層
に安定した軽剥離性が得られるようになる。
【0021】さらに、本発明の剥離紙においては、エチ
レン系共重合体(A)と熱可塑性樹脂(B)との混合樹
脂層からなる剥離層を押し出しダイスを利用して形成す
る工程において、混合樹脂をスクリューで混合する際に
100kg/cm2 以上の背圧を掛けてダイスより製膜
するときに、密度の低いエチレン系共重合体(A)が熱
可塑性樹脂(B)中に均一に分散するようになる。そし
て、エチレン系共重合体(A)の密度と熱可塑性樹脂
(B)の密度との間に0.01g/cm3 以上の密度差
があることにより、離型面での剥離性が維持されまたま
で耐熱性が付与され、分散される熱可塑性樹脂(B)の
結晶性には影響されない。
【0022】さらに剥離層の安定した剥離性を得るため
に、エチレン系共重合体(A)と熱可塑性樹脂(B)と
をあらかじめメルトブレンドしても良い。
【0023】剥離層を形成するエチレン系共重合体
(A)と熱可塑性樹脂(B)との混合重量比が9/1を
超えるようになると耐熱性が劣るようになり、また、両
者の混合重量比が1/9未満になると、剥離層の剥離性
が劣るようになる。
【0024】剥離紙用支持基材は、紙、熱可塑性ポリエ
ステル,ナイロン,ポリプロピレン,高密度ポリエチレ
ン,ポリイミド等による2軸延伸プラスチックフィル
ム、塩化ビニル樹脂フィルム、セロファン等からなり、
剥離層が積層される面には、アンカーコート剤の塗工や
コロナ放電処理等が必要に応じて施される。
【0025】剥離紙用支持基材が、熱可塑性ポリエステ
ル,ナイロン,ポリプロピレン,高密度ポリエチレン,
ポリイミド等による2軸延伸プラスチックフィルム、塩
化ビニル樹脂フィルム、セロファン等からなる場合に
は、剥離紙用支持基材に対して直接剥離層を形成するこ
とができる。
【0026】また、押出し加工によって剥離層を得る場
合には、粘着剤の剥離面の平滑性を得るために、光沢度
計で7以上(60°グロス値)の平滑度を有する冷却ロ
ールで押圧加工するのが好ましい。
【0027】剥離紙用支持基材が紙からなる場合には、
請求項4や請求項5の発明のように、剥離紙用支持基材
に接着増強樹脂層たる低密度ポリエチレン樹脂の溶融押
し出し層を形成した後に、該接着増強樹脂層を介して剥
離層を形成することにより、剥離紙用支持基材との間に
強固な接着強度を有する剥離層が得られる。
【0028】この接着増強樹脂層を介して剥離層を形成
する方法においては、低密度ポリエチレン樹脂層と剥離
層とを共押し出しによって形成することは避けなければ
ならない。すなわち、共押し出しによって低密度ポリエ
チレン樹脂層と剥離層とを形成する場合には、剥離層の
結晶化度を低く維持する目的で剥離層の押し出し温度を
低くしても、低密度ポリエチレン樹脂層側からの熱量が
剥離層側へ伝達されるため、剥離層の結晶化度を低く保
持することができなく、粘着剤層に対する安定した剥離
性が得られなくなる。
【0029】これに対して請求項3及び請求項4の発明
の剥離紙の製造方法においては、150〜250℃程度
のインフレーション法あるいはTダイ法によって剥離層
となるフィルムを得る技術を利用し得るため、結晶化度
の低いかつ平滑性を有する剥離層が得られる。
【0030】また、請求項5の発明の剥離紙の製造方法
においては、接着増強樹脂の作用を果たす低密度ポリエ
チレン樹脂層を形成した後に剥離層を溶融押し出し法に
よって形成するものであるため、請求項3及び請求項4
の発明の剥離紙の製造方法と同様に、結晶化度の低いか
つ平滑性を有する剥離層が得られる。
【0031】
【作用】本発明の剥離紙は、剥離層の表面である離型面
が低結晶性のエチレン系共重合体(A)を主成分として
形成されているため、粘着剤層に対する安定した剥離性
が得られ、しかも、熱可塑性樹脂(B)による補強作用
が奏される。
【0032】また、本発明の剥離紙の製造方法によれ
ば、前述の粘着剤層に対する安定した剥離性を有する剥
離紙が、容易かつ的確に得られる。
【0033】
【実施例】本発明の剥離紙及びその製造方法の具体的な
構成を実施例を以って説明する。
【0034】実施例1 片艶晒クラフト紙「80g/m2 :大王製紙 (株) 」か
らなる剥離紙用支持基材のザラ紙面に、密度0.920
g/cm3 ,MI:7.0の低密度ポリエチレン樹脂
「住友化学工業 (株) :L−705」による厚さ15μ
の接着増強樹脂層を325℃で溶融押し出し積層した
後、該接着増強樹脂層面に対して、密度0.88のエチ
レン−α・オレフィン共重合体「三井石油化学工業
(株) :P0180,結晶化度0〜5%」30重量部と
低密度ポリエチレン樹脂「住友化学工業 (株) :L−7
05」70重量部との混合樹脂による厚さ30μの剥離
剤層を280℃で積層し、本発明の1実施例品である剥
離紙(1)を得た。
【0035】得られた剥離紙(1)の剥離層の表面のぬ
れ特性は、液滴による平均転落角18°である。
【0036】実施例2 密度0.88のエチレン−α・オレフィン共重合体「三
井石油化学工業 (株):P0180,結晶化度0〜5
%」30重量部と、低密度ポリエチレン樹脂「住友化学
工業 (株) :L−705」70重量部との混合樹脂によ
る厚さ30μのプラスチックフィルムを240℃で溶融
押し出し成形した。
【0037】次いで、片艶晒クラフト紙「80g/m
2 :大王製紙 (株) 」からなる剥離紙用支持基材のザラ
紙面に対して、密度0.920g/cm3 ,MI:7.
0の低密度ポリエチレン樹脂「住友化学工業 (株) :L
−705」による厚さ15μの接着増強樹脂層を325
℃で溶融押し出し積層しつつ、先のプラスチックフィル
ムを前記溶融状態にある接着増強樹脂層面に押圧,積層
して剥離層を形成し、本発明の別の実施例品である剥離
紙(2)を得た。
【0038】得られた剥離紙(2)の剥離層の表面のぬ
れ特性は、液滴による平均転落角17°である。
【0039】比較例1 片艶晒クラフト紙「80g/m2 :大王製紙 (株) 」か
らなる剥離紙用支持基材のザラ紙面に、密度0.920
g/cm3 ,MI:7.0の低密度ポリエチレン樹脂
「住友化学工業 (株) :L−705」による厚さ15μ
の接着増強樹脂層と、密度0.88g/cm3 のエチレ
ン−α・オレフィン共重合体「三井石油化学工業 (株)
:P0180,結晶化度0〜5%」30重量部と低密
度ポリエチレン樹脂「住友化学工業 (株) :L−70
5」70重量部との混合樹脂による厚さ30μの剥離層
とを、接着増強樹脂層面が剥離紙用支持基材面に接当す
るようにして、溶融共押し出し法によって積層し、比較
のための剥離紙(3)を得た。
【0040】なお、接着増強樹脂層と剥離剤層との溶融
共押し出しは、接着増強樹脂層の押し出し温度を325
℃で行ない、剥離層の押し出し温度を240℃で行なっ
た。
【0041】得られた剥離紙(3)の剥離層の表面のぬ
れ特性は、液滴による平均転落角22°である。
【0042】比較例2 片艶晒クラフト紙「80g/m2 :大王製紙 (株) 」か
らなる剥離紙用支持基材のザラ紙面に、密度0.920
g/cm3 ,MI:7.0の低密度ポリエチレン樹脂
「住友化学工業 (株) :L−705」による厚さ45μ
の剥離層を325℃で溶融押し出し積層し、比較のため
の剥離紙(4)を得た。
【0043】比較例3 片艶晒クラフト紙「80g/m2 :大王製紙 (株) 」か
らなる剥離紙用支持基材のザラ紙面に、密度0.88の
エチレン−α・オレフィン共重合体「三井石油化学工業
(株) :P0180,結晶化度0〜5%」による厚さ4
5μの剥離剤層を280℃で積層し、比較のための剥離
紙(5)を得た。
【0044】[実験]前記実施例1〜2及び比較例1〜
3で得られた製造直後の剥離紙と、70℃にて6時間熱
老化させた後の剥離紙とを利用し、各剥離紙の剥離層面
をスチレン−イソプレン−スチレンテレブロック共重合
体「クレイトン−D1107:シェルケミカル」による
ゴム系粘着剤層を有する粘着テープに圧接して積層シー
トを得た後、該積層シートの剥離紙と粘着テープとを剥
離した。
【0045】このときの剥離強度を測定すると共に、剥
離工程での剥離状態を観察した。製造直後の剥離紙を使
用したときの結果を[表1]に、また、70℃にて6時
間熱老化させた後の剥離紙を使用したときの結果を[表
2]に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【効果】本発明の剥離紙は、軽剥離性であって、しか
も、糊残りや浮きの発生等の無い均一な安定した剥離を
行なうことができ、特に粘着シートや粘着テープ等の台
紙としての用途において多大の効果を奏する。
【0049】また、本発明の剥離紙の製造方法によれ
ば、前記特性を有する剥離紙を容易かつ的確に得ること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 D21H 27/00 - 27/42 C09J 7/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面のぬれ特性が液滴による平均転落
    角14°〜21°(0.05mlの純水液滴,20℃,
    n=5)の範囲内にある剥離層を具備する剥離紙におい
    て、前記剥離層が、密度0.80〜0.90g/cm
    3 、ASTM D746による脆化温度−70℃以下、
    ASTM D1525によるビカット軟化点55〜11
    4℃、JIS K6301による表面硬度42〜90、
    結晶化度35%以下のエチレン系共重合体(A)と、前
    記エチレン系共重合体(A)の密度との間に0.01g
    /cm3 以上の密度差を有する熱可塑性樹脂(B)との
    混合樹脂によって形成されていることを特徴とする剥離
    紙。
  2. 【請求項2】 剥離層におけるエチレン系共重合体
    (A)と熱可塑性樹脂(B)との混合重量比が1/9〜
    9/1の範囲内にある請求項1記載の剥離紙。
  3. 【請求項3】 密度0.80〜0.90g/cm3
    ASTM D746による脆化温度−70℃以下、AS
    TM D1525によるビカット軟化点55〜114
    ℃、JIS K6301による表面硬度42〜90、結
    晶化度35%以下のエチレン系共重合体(A)と、前記
    エチレン系共重合体(A)の密度との間に0.01g/
    cm3 以上の密度差を有する熱可塑性樹脂(B)との混
    合樹脂による剥離層用のプラスチックフィルム(C)を
    得る工程と、該プラスチックフィルム(C)を剥離紙用
    支持基材に対してドライラミネート法にて積層する工程
    とからなることを特徴とする請求項1に記載の剥離紙の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 密度0.80〜0.90g/cm3
    ASTM D746による脆化温度−70℃以下、AS
    TM D1525によるビカット軟化点55〜114
    ℃、JIS K6301による表面硬度42〜90、結
    晶化度35%以下のエチレン系共重合体(A)と、前記
    エチレン系共重合体(A)の密度との間に0.01g/
    cm3 以上の密度差を有する熱可塑性樹脂(B)との混
    合樹脂による剥離層用のプラスチックフィルム(C)を
    得る工程と、該プラスチックフィルム(C)を剥離紙用
    支持基材に対して低密度ポリエチレン樹脂の溶融押し出
    し樹脂層を介して積層する工程とからなることを特徴と
    する請求項1に記載の剥離紙の製造方法。
  5. 【請求項5】 剥離紙用支持基材に対して低密度ポリ
    エチレン樹脂の溶融押し出し樹脂層を形成する工程と、
    該低密度ポリエチレン樹脂の溶融押し出し樹脂層面に、
    密度0.80〜0.90g/cm3 、ASTM D74
    6による脆化温度−70℃以下、ASTM D1525
    によるビカット軟化点55〜114℃、JIS K63
    01による表面硬度42〜90、結晶化度35%以下の
    エチレン系共重合体(A)と、前記エチレン系共重合体
    (A)の密度との間に0.01g/cm3 以上の密度差
    を有する熱可塑性樹脂(B)との混合樹脂の溶融押し出
    し樹脂層を積層して剥離層を形成する工程とからなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の剥離紙の製造方法。
JP33256192A 1992-11-18 1992-11-18 剥離紙及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3226639B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33256192A JP3226639B2 (ja) 1992-11-18 1992-11-18 剥離紙及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33256192A JP3226639B2 (ja) 1992-11-18 1992-11-18 剥離紙及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06155687A JPH06155687A (ja) 1994-06-03
JP3226639B2 true JP3226639B2 (ja) 2001-11-05

Family

ID=18256302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33256192A Expired - Lifetime JP3226639B2 (ja) 1992-11-18 1992-11-18 剥離紙及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3226639B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1720310A (zh) * 2002-10-25 2006-01-11 三菱化学株式会社 脱模剂及脱膜片材
JP4860114B2 (ja) 2004-03-02 2012-01-25 日東電工株式会社 熱硬化型粘接着テープ又はシート、及びその製造方法
JP2005350650A (ja) 2004-05-14 2005-12-22 Nitto Denko Corp 剥離ライナー及びそれを用いた感圧性接着テープ又はシート
JP5158301B2 (ja) * 2005-12-22 2013-03-06 東ソー株式会社 剥離ライナー
JP2007204526A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Sumitomo Chemical Co Ltd ポリオレフィン系樹脂組成物、該樹脂組成物からなる粘着フィルムまたは粘着シート、該粘着フィルムまたは粘着シートの製造方法および該粘着フィルムまたは粘着シートからなる粘着製品
JP5048032B2 (ja) * 2009-09-30 2012-10-17 日東電工株式会社 感圧性接着シート

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06155687A (ja) 1994-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4578050B2 (ja) ウェハダイシングテープ用基材
JP2000512223A (ja) 2つの側がコートされたラベルフェースストック
TWI364446B (en) Surface protective film
GB2039785A (en) Pressure sensitive adhesive products and the method for preparation of the same
JP2007253435A (ja) 表面保護フィルム
JPH07149933A (ja) 高分子フィルム
JP3226639B2 (ja) 剥離紙及びその製造方法
JP3707858B2 (ja) 感圧粘着ラベル
AU2017293206B2 (en) Electrostatic adsorbable laminated sheet and display material
JP4703069B2 (ja) 剥離ライナー、及び感圧性両面接着テープ又はシート
JP2009028938A (ja) 表面保護フィルム
EP1408069B1 (en) Method of surface treatment of thermoplastic resin film
US5525375A (en) Process for producing hot melt release coating
JPH05338087A (ja) 離型シート及びその製造方法
JP3707885B2 (ja) 感圧粘着ラベル
JPH0543843A (ja) 感圧接着性両面テープおよび両面テープ貼着品
JP3149275B2 (ja) 離型シート及びその製造方法
JP4761489B2 (ja) 表面保護用積層フィルム
JPH11969A (ja) 剥離シート
JP3078374B2 (ja) 描画性保護フイルムおよびその製造法
JPH04185333A (ja) 表面保護フィルムもしくはシート
JPH0436251Y2 (ja)
JPS6313744A (ja) 積層フィルムの製造方法
JP3314824B2 (ja) 空洞含有ポリエステル系フィルム積層体
JPS58119857A (ja) 粘着性フイルム