JPH06155687A - 剥離紙及びその製造方法 - Google Patents

剥離紙及びその製造方法

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JPH06155687A
JPH06155687A JP4332561A JP33256192A JPH06155687A JP H06155687 A JPH06155687 A JP H06155687A JP 4332561 A JP4332561 A JP 4332561A JP 33256192 A JP33256192 A JP 33256192A JP H06155687 A JPH06155687 A JP H06155687A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 糊残りや浮きの発生等の無い均一な安定した
剥離を行ない得る剥離紙、及び、該剥離紙を的確に得る
方法を提供する。 【構成】 表面のぬれ特性が、液滴による平均転落角1
4°〜21°の範囲内にある剥離層を具備する剥離紙か
らなり、前記剥離層が、密度0.80〜0.90g/c
3 、結晶化度35%以下のエチレン系共重合体(A)
と、前記エチレン系共重合体(A)の密度との間に0.
01g/cm3 以上の密度差を有する熱可塑性樹脂
(B)との混合樹脂によって形成されている剥離紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、粘着シートや
粘着テープ等の台紙としての用途を有する軽剥離性の剥
離紙及び該剥離紙の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】粘着シートや粘着テープ等の台紙に利用
される剥離紙は、剥離紙用支持基材に剥離層を積層させ
た積層シートからなる。
【0003】かかる剥離紙としては、(1)例えば、剥
離紙用支持基材に対して、低密度ポリエチレン樹脂層か
らなる剥離層を、該低密度ポリエチレン樹脂層における
離型面の酸化を抑制しながら押し出し積層した積層シー
ト(特公昭51−20205号公報)、(2)剥離紙用
支持基材に対して、低密度ポリエチレンとエチレン−プ
ロピレン共重合体またはエチレン−1・ブテンランダム
共重合体との混合樹脂による剥離層を押し出し積層した
積層シート(特公昭57−45790号公報)、(3)
剥離紙用支持基材に対して低密度ポリエチレンの押し出
し樹脂層を形成した後に、この低密度ポリエチレン樹脂
層の表面にシリコーン樹脂を塗工,硬化させた積層シー
ト等が知られている。
【0004】なお、ロール巻きの状態で流通させる粘着
シートや粘着テープは、剥離紙用支持基材に対して剥離
層の反対側に粘着剤層を形成することによって得られ
る。
【0005】また、枚葉状状態で流通させる粘着シート
や粘着テープ、例えばラベルのような形態のものは、粘
着剤層を有する粘着シートの粘着剤層面と剥離紙の剥離
層面とが接当するようにして、粘着シートと剥離紙とを
積層させた状態で流通される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の剥離紙
のうちの(1)項の低密度ポリエチレン樹脂層からなる
剥離層を有するものは、高粘着性物質を剥離させる際の
剥離が重く、離型性能が悪いために糊残りが発生する。
【0007】また、(2)項の低密度ポリエチレンとエ
チレン−プロピレン共重合体またはエチレン−1・ブテ
ンランダム共重合体との混合樹脂による剥離層を有する
ものは、近年環境問題の点から脚光を浴びている水性型
粘着剤やホットメルト型粘着剤、さらにはゴム系粘着剤
のような低凝集性の粘着剤物質を剥離させる際に、剥離
工程がパルス状になって糊残りが発生し、滑らかな剥離
が行なえない。
【0008】さらに、(3)項のシリコーン樹脂の塗工
層による剥離層を有するものは、剥離層に遊離シリコー
ンが付着するため、該遊離シリコーンの離脱によって粘
着性物質の剥離力が低下する。このため、剥離紙から粘
着性物質を剥離する際の剥離力が低く、浮きが発生する
等の障害を起こす。
【0009】これに対して本発明は、軽剥離性であっ
て、しかも、糊残りや浮きの発生等の無い均一な安定し
た剥離を行ない得る剥離紙、及び、該剥離紙を的確に得
る方法を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、エチレン系共
重合体(A)と熱可塑性樹脂(B)との混合樹脂による
剥離層を有する剥離紙からなり、粘着性物質に対して安
定した低剥離性が得られる剥離紙、及び、該剥離紙の製
造方法を提供することを課題とするものである。
【0011】請求項1の発明は、表面のぬれ特性が液滴
による平均転落角14°〜21°(0.05mlの純水
液滴,20℃,n=5)の範囲内にある剥離層を具備す
る剥離紙からなるもので、前記剥離層が、密度0.80
〜0.90g/cm3 、ASTM D746による脆化
温度−70℃以下、ASTM D1525によるビカッ
ト軟化点55〜114℃、JIS K6301による表
面硬度42〜90、結晶化度35%以下のエチレン系共
重合体(A)と、前記エチレン系共重合体(A)の密度
との間に0.01g/cm3 以上の密度差を有する熱可
塑性樹脂(B)との混合樹脂によって形成されている。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明の剥離
紙の構成において、剥離層におけるエチレン系共重合体
(A)と熱可塑性樹脂(B)との混合重量比が、1/9
〜9/1の範囲内にある剥離紙からなる。
【0013】請求項3の発明は、密度0.80〜0.9
0g/cm3 、ASTM D746による脆化温度−7
0℃以下、ASTM D1525によるビカット軟化点
55〜114℃、JIS K6301による表面硬度4
2〜90、結晶化度35%以下のエチレン系共重合体
(A)と、前記エチレン系共重合体(A)の密度との間
に0.01g/cm3 以上の密度差を有する熱可塑性樹
脂(B)との混合樹脂によるプラスチックフィルム
(C)を得ることからなる前段工程と、該プラスチック
フィルム(C)を剥離紙用支持基材に対してドライラミ
ネート法によって積層することからなる後段工程とによ
る剥離紙の製造方法からなる。
【0014】請求項4の発明は、密度0.80〜0.9
0g/cm3 、ASTM D746による脆化温度−7
0℃以下、ASTM D1525によるビカット軟化点
55〜114℃、JIS K6301による表面硬度4
2〜90、結晶化度35%以下のエチレン系共重合体
(A)と、前記エチレン系共重合体(A)の密度との間
に0.01g/cm3 以上の密度差を有する熱可塑性樹
脂(B)との混合樹脂によるプラスチックフィルム
(C)を得る前段工程と、該プラスチックフィルム
(C)を剥離紙用支持基材に対して低密度ポリエチレン
樹脂の溶融押し出し樹脂層を介して積層する後段工程と
による剥離紙の製造方法からなる。
【0015】請求項5の発明は、剥離紙用支持基材に対
して低密度ポリエチレン樹脂の溶融押し出し樹脂層を形
成する前段工程と、該低密度ポリエチレン樹脂の溶融押
し出し樹脂層面に、密度0.80〜0.90g/cm
3 、ASTM D746による脆化温度−70℃以下、
ASTM D1525によるビカット軟化点55〜11
4℃、JIS K6301による表面硬度42〜90、
結晶化度35%以下のエチレン系共重合体(A)と、前
記エチレン系共重合体(A)の密度との間に0.01g
/cm3 以上の密度差を有する熱可塑性樹脂(B)との
混合樹脂の溶融押し出し樹脂層を積層する後段工程とに
よる剥離紙の製造方法からなる。
【0016】前記構成による本発明の剥離紙及びその製
造方法において、剥離層におけるエチレン系共重合体
(A)は優れた剥離性を与えるものであり、熱可塑性樹
脂(B)は過剰な剥離性を抑えると共に耐熱性を付与す
るものである。
【0017】すなわち、エチレン系共重合体(A)は、
エチレン−プロピレン共重合体,エチレン−1・ブテン
ランダム共重合体,エチレン−プロピレン−ブテン共重
合体,エチレン−酢酸ビニル共重合体等からなり、熱可
塑性樹脂(B)のみによる剥離層の剥離力不足を補う作
用を奏するものである。
【0018】また、熱可塑性樹脂(B)は、エチレン系
共重合体(A)による耐熱性の不足、熱老化による剥離
性の低下、剥離層としての塗膜強度の不足等を補う作用
を奏するもので、例えば、線状低密度ポリエチレン,ポ
リスチレン,エチレン−アクリル酸共重合体,エチレン
−アクリル酸エステル共重合体,エチレン−酢酸ビニル
共重合体等からなり、密度0.91〜0.98の熱可塑
性樹脂、特にポリエチレンが好適である。
【0019】剥離層に利用するエチレン系共重合体
(A)としては、密度0.80〜0.90g/cm3
ASTM D746による脆化温度−70℃以下、AS
TM D1525によるビカット軟化点55〜114
℃、JIS K6301による表面硬度42〜90、結
晶化度35%以下のものを利用するが、これらの条件を
満足しない場合には、粘着剤層に対する剥離層の剥離性
が乏しくなる。
【0020】本発明の剥離紙においては、エチレン系共
重合体(A)としてその結晶化度が35%以下の低結晶
性のものを使用しているため、剥離層の表面が低結晶性
に維持される。これによって、粘着剤層に対する剥離層
に安定した軽剥離性が得られるようになる。
【0021】さらに、本発明の剥離紙においては、エチ
レン系共重合体(A)と熱可塑性樹脂(B)との混合樹
脂層からなる剥離層を押し出しダイスを利用して形成す
る工程において、混合樹脂をスクリューで混合する際に
100kg/cm2 以上の背圧を掛けてダイスより製膜
するときに、密度の低いエチレン系共重合体(A)が熱
可塑性樹脂(B)中に均一に分散するようになる。そし
て、エチレン系共重合体(A)の密度と熱可塑性樹脂
(B)の密度との間に0.01g/cm3 以上の密度差
があることにより、離型面での剥離性が維持されまたま
で耐熱性が付与され、分散される熱可塑性樹脂(B)の
結晶性には影響されない。
【0022】さらに剥離層の安定した剥離性を得るため
に、エチレン系共重合体(A)と熱可塑性樹脂(B)と
をあらかじめメルトブレンドしても良い。
【0023】剥離層を形成するエチレン系共重合体
(A)と熱可塑性樹脂(B)との混合重量比が9/1を
超えるようになると耐熱性が劣るようになり、また、両
者の混合重量比が1/9未満になると、剥離層の剥離性
が劣るようになる。
【0024】剥離紙用支持基材は、紙、熱可塑性ポリエ
ステル,ナイロン,ポリプロピレン,高密度ポリエチレ
ン,ポリイミド等による2軸延伸プラスチックフィル
ム、塩化ビニル樹脂フィルム、セロファン等からなり、
剥離層が積層される面には、アンカーコート剤の塗工や
コロナ放電処理等が必要に応じて施される。
【0025】剥離紙用支持基材が、熱可塑性ポリエステ
ル,ナイロン,ポリプロピレン,高密度ポリエチレン,
ポリイミド等による2軸延伸プラスチックフィルム、塩
化ビニル樹脂フィルム、セロファン等からなる場合に
は、剥離紙用支持基材に対して直接剥離層を形成するこ
とができる。
【0026】また、押出し加工によって剥離層を得る場
合には、粘着剤の剥離面の平滑性を得るために、光沢度
計で7以上(60°グロス値)の平滑度を有する冷却ロ
ールで押圧加工するのが好ましい。
【0027】剥離紙用支持基材が紙からなる場合には、
請求項4や請求項5の発明のように、剥離紙用支持基材
に接着増強樹脂層たる低密度ポリエチレン樹脂の溶融押
し出し層を形成した後に、該接着増強樹脂層を介して剥
離層を形成することにより、剥離紙用支持基材との間に
強固な接着強度を有する剥離層が得られる。
【0028】この接着増強樹脂層を介して剥離層を形成
する方法においては、低密度ポリエチレン樹脂層と剥離
層とを共押し出しによって形成することは避けなければ
ならない。すなわち、共押し出しによって低密度ポリエ
チレン樹脂層と剥離層とを形成する場合には、剥離層の
結晶化度を低く維持する目的で剥離層の押し出し温度を
低くしても、低密度ポリエチレン樹脂層側からの熱量が
剥離層側へ伝達されるため、剥離層の結晶化度を低く保
持することができなく、粘着剤層に対する安定した剥離
性が得られなくなる。
【0029】これに対して請求項3及び請求項4の発明
の剥離紙の製造方法においては、150〜250℃程度
のインフレーション法あるいはTダイ法によって剥離層
となるフィルムを得る技術を利用し得るため、結晶化度
の低いかつ平滑性を有する剥離層が得られる。
【0030】また、請求項5の発明の剥離紙の製造方法
においては、接着増強樹脂の作用を果たす低密度ポリエ
チレン樹脂層を形成した後に剥離層を溶融押し出し法に
よって形成するものであるため、請求項3及び請求項4
の発明の剥離紙の製造方法と同様に、結晶化度の低いか
つ平滑性を有する剥離層が得られる。
【0031】
【作用】本発明の剥離紙は、剥離層の表面である離型面
が低結晶性のエチレン系共重合体(A)を主成分として
形成されているため、粘着剤層に対する安定した剥離性
が得られ、しかも、熱可塑性樹脂(B)による補強作用
が奏される。
【0032】また、本発明の剥離紙の製造方法によれ
ば、前述の粘着剤層に対する安定した剥離性を有する剥
離紙が、容易かつ的確に得られる。
【0033】
【実施例】本発明の剥離紙及びその製造方法の具体的な
構成を実施例を以って説明する。
【0034】実施例1 片艶晒クラフト紙「80g/m2 :大王製紙 (株) 」か
らなる剥離紙用支持基材のザラ紙面に、密度0.920
g/cm3 ,MI:7.0の低密度ポリエチレン樹脂
「住友化学工業 (株) :L−705」による厚さ15μ
の接着増強樹脂層を325℃で溶融押し出し積層した
後、該接着増強樹脂層面に対して、密度0.88のエチ
レン−α・オレフィン共重合体「三井石油化学工業
(株) :P0180,結晶化度0〜5%」30重量部と
低密度ポリエチレン樹脂「住友化学工業 (株) :L−7
05」70重量部との混合樹脂による厚さ30μの剥離
剤層を280℃で積層し、本発明の1実施例品である剥
離紙(1)を得た。
【0035】得られた剥離紙(1)の剥離層の表面のぬ
れ特性は、液滴による平均転落角18°である。
【0036】実施例2 密度0.88のエチレン−α・オレフィン共重合体「三
井石油化学工業 (株):P0180,結晶化度0〜5
%」30重量部と、低密度ポリエチレン樹脂「住友化学
工業 (株) :L−705」70重量部との混合樹脂によ
る厚さ30μのプラスチックフィルムを240℃で溶融
押し出し成形した。
【0037】次いで、片艶晒クラフト紙「80g/m
2 :大王製紙 (株) 」からなる剥離紙用支持基材のザラ
紙面に対して、密度0.920g/cm3 ,MI:7.
0の低密度ポリエチレン樹脂「住友化学工業 (株) :L
−705」による厚さ15μの接着増強樹脂層を325
℃で溶融押し出し積層しつつ、先のプラスチックフィル
ムを前記溶融状態にある接着増強樹脂層面に押圧,積層
して剥離層を形成し、本発明の別の実施例品である剥離
紙(2)を得た。
【0038】得られた剥離紙(2)の剥離層の表面のぬ
れ特性は、液滴による平均転落角17°である。
【0039】比較例1 片艶晒クラフト紙「80g/m2 :大王製紙 (株) 」か
らなる剥離紙用支持基材のザラ紙面に、密度0.920
g/cm3 ,MI:7.0の低密度ポリエチレン樹脂
「住友化学工業 (株) :L−705」による厚さ15μ
の接着増強樹脂層と、密度0.88g/cm3 のエチレ
ン−α・オレフィン共重合体「三井石油化学工業 (株)
:P0180,結晶化度0〜5%」30重量部と低密
度ポリエチレン樹脂「住友化学工業 (株) :L−70
5」70重量部との混合樹脂による厚さ30μの剥離層
とを、接着増強樹脂層面が剥離紙用支持基材面に接当す
るようにして、溶融共押し出し法によって積層し、比較
のための剥離紙(3)を得た。
【0040】なお、接着増強樹脂層と剥離剤層との溶融
共押し出しは、接着増強樹脂層の押し出し温度を325
℃で行ない、剥離層の押し出し温度を240℃で行なっ
た。
【0041】得られた剥離紙(3)の剥離層の表面のぬ
れ特性は、液滴による平均転落角22°である。
【0042】比較例2 片艶晒クラフト紙「80g/m2 :大王製紙 (株) 」か
らなる剥離紙用支持基材のザラ紙面に、密度0.920
g/cm3 ,MI:7.0の低密度ポリエチレン樹脂
「住友化学工業 (株) :L−705」による厚さ45μ
の剥離層を325℃で溶融押し出し積層し、比較のため
の剥離紙(4)を得た。
【0043】比較例3 片艶晒クラフト紙「80g/m2 :大王製紙 (株) 」か
らなる剥離紙用支持基材のザラ紙面に、密度0.88の
エチレン−α・オレフィン共重合体「三井石油化学工業
(株) :P0180,結晶化度0〜5%」による厚さ4
5μの剥離剤層を280℃で積層し、比較のための剥離
紙(5)を得た。
【0044】[実験]前記実施例1〜2及び比較例1〜
3で得られた製造直後の剥離紙と、70℃にて6時間熱
老化させた後の剥離紙とを利用し、各剥離紙の剥離層面
をスチレン−イソプレン−スチレンテレブロック共重合
体「クレイトン−D1107:シェルケミカル」による
ゴム系粘着剤層を有する粘着テープに圧接して積層シー
トを得た後、該積層シートの剥離紙と粘着テープとを剥
離した。
【0045】このときの剥離強度を測定すると共に、剥
離工程での剥離状態を観察した。製造直後の剥離紙を使
用したときの結果を[表1]に、また、70℃にて6時
間熱老化させた後の剥離紙を使用したときの結果を[表
2]に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【効果】本発明の剥離紙は、軽剥離性であって、しか
も、糊残りや浮きの発生等の無い均一な安定した剥離を
行なうことができ、特に粘着シートや粘着テープ等の台
紙としての用途において多大の効果を奏する。
【0049】また、本発明の剥離紙の製造方法によれ
ば、前記特性を有する剥離紙を容易かつ的確に得ること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JKY 6770−4J // C08L 23/08 LBZ 7107−4J

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面のぬれ特性が液滴による平均転落
    角14°〜21°(0.05mlの純水液滴,20℃,
    n=5)の範囲内にある剥離層を具備する剥離紙におい
    て、前記剥離層が、密度0.80〜0.90g/cm
    3 、ASTM D746による脆化温度−70℃以下、
    ASTM D1525によるビカット軟化点55〜11
    4℃、JIS K6301による表面硬度42〜90、
    結晶化度35%以下のエチレン系共重合体(A)と、前
    記エチレン系共重合体(A)の密度との間に0.01g
    /cm3 以上の密度差を有する熱可塑性樹脂(B)との
    混合樹脂によって形成されていることを特徴とする剥離
    紙。
  2. 【請求項2】 剥離層におけるエチレン系共重合体
    (A)と熱可塑性樹脂(B)との混合重量比が1/9〜
    9/1の範囲内にある請求項1記載の剥離紙。
  3. 【請求項3】 密度0.80〜0.90g/cm3
    ASTM D746による脆化温度−70℃以下、AS
    TM D1525によるビカット軟化点55〜114
    ℃、JIS K6301による表面硬度42〜90、結
    晶化度35%以下のエチレン系共重合体(A)と、前記
    エチレン系共重合体(A)の密度との間に0.01g/
    cm3 以上の密度差を有する熱可塑性樹脂(B)との混
    合樹脂によるプラスチックフィルム(C)を得る工程
    と、該プラスチックフィルム(C)を剥離紙用支持基材
    に対してドライラミネート法にて積層する工程とからな
    ることを特徴とする剥離紙の製造方法。
  4. 【請求項4】 密度0.80〜0.90g/cm3
    ASTM D746による脆化温度−70℃以下、AS
    TM D1525によるビカット軟化点55〜114
    ℃、JIS K6301による表面硬度42〜90、結
    晶化度35%以下のエチレン系共重合体(A)と、前記
    エチレン系共重合体(A)の密度との間に0.01g/
    cm3 以上の密度差を有する熱可塑性樹脂(B)との混
    合樹脂によるプラスチックフィルム(C)を得る工程
    と、該プラスチックフィルム(C)を剥離紙用支持基材
    に対して低密度ポリエチレン樹脂の溶融押し出し樹脂層
    を介して積層する工程とからなることを特徴とする剥離
    紙の製造方法。
  5. 【請求項5】 剥離紙用支持基材に対して低密度ポリ
    エチレン樹脂の溶融押し出し樹脂層を形成する工程と、
    該低密度ポリエチレン樹脂の溶融押し出し樹脂層面に、
    密度0.80〜0.90g/cm3 、ASTM D74
    6による脆化温度−70℃以下、ASTM D1525
    によるビカット軟化点55〜114℃、JIS K63
    01による表面硬度42〜90、結晶化度35%以下の
    エチレン系共重合体(A)と、前記エチレン系共重合体
    (A)の密度との間に0.01g/cm3 以上の密度差
    を有する熱可塑性樹脂(B)との混合樹脂の溶融押し出
    し樹脂層を積層する工程とからなることを特徴とする剥
    離紙の製造方法。
JP33256192A 1992-11-18 1992-11-18 剥離紙及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3226639B2 (ja)

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