JP3226518U - マスク - Google Patents
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Abstract
【課題】洗浄、洗濯または手洗いして再利用することができるマスクを提供する。【解決手段】弾性のある生地を縫い合わせた構造で、洗浄、洗濯または手洗いして再利用することができるマスクであって、着用時に顔の左側を覆う左側部材10と右側を覆う右側部材20とを有し、左側部材は、着用時に鼻及び口を覆う左側前面部10Aと左耳に装着する左側側面部10Bとを備え、左側前面部は略扇型の弧に左側縫代11を備え、左側側面部は略楕円形の形状の中央に左側開口部12を備え、左側部材は左側前面部と左側側面部とを緩やかな曲線で接続し、右側部材は着用時に鼻及び口を覆う右側前面部20Aと右耳に装着する右側側面部20Bとを備え、右側前面部は略扇型の形状の弧に右側縫代21を備え、右側側面部は略楕円形の形状の中央に右側開口部22を備え、右側部材は右側前面部と右側側面部とを緩やかな曲線で接続し、左側縫代と右側縫代とを縫い合わせて形成される。【選択図】図2
Description
本考案は、弾性のある生地を縫い合わせた構造で、洗浄、洗濯または手洗いして再利用することができるマスクに関する。
花粉や黄砂などの微粉塵に対する防御対策、および、ウイルスや細菌などの感染対策として、マスクが使用されている。マスクは、着用者の顔の目の下の領域を覆う本体部と、この本体部の左右側部に設けた耳掛け部を備える。特許文献1では、着用者の顔の一部を被覆可能であるマスク本体を含み、前記マスク本体は、縦方向に伸長可能な構造を有し、前記マスク本体には、縦方向に沿って前記マスク本体の少なくとも一部分を延びて前記マスク本体の縦方向の伸長を抑制する左右一対の伸長抑制ラインが設けられている、マスクに関する技術を開示している。特許文献2では、複数のシートが積層された本体部を備えるマスクであって、前記複数のシートのうちの最も外面側に位置する外装シートは、 部分的に切り離し可能なめくり部を有するマスクに関する技術を開示している。
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示されている技術では、マスクの構造が複雑となり、製造コストが高価となる場合がある。また、特許文献1および特許文献2に開示されている技術では、洗浄、洗濯または手洗いして再利用することができるマスクでない場合がある。
本考案は、構造が簡素であり、容易に製造することができ、且つ、必要なときに必要なだけ洗浄、洗濯または手洗いして再利用することができるマスクを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案の一つの実施形態は、弾性のある生地を縫い合わせた構造で、洗浄、洗濯または手洗いして再利用することができるマスクであって、着用時に顔の左側を覆う左側部材と、着用時に顔の右側を覆う右側部材と、を有し、前記左側部材は、着用時に鼻及び口を覆う左側前面部と左耳に装着する左側側面部とを備え、前記左側前面部は、略扇型の形状であり、該左側前面部の略扇型の弧に左側縫代を備え、前記左側側面部は、略楕円形の形状であり、該左側側面部の中央に左側開口部を備え、前記左側部材は、前記左側前面部と前記左側側面部とを緩やかな曲線で接続し、該左側部材の外形は曲線で形成され、前記右側部材は、着用時に鼻及び口を覆う右側前面部と右耳に装着する右側側面部とを備え、前記右側前面部は、略扇型の形状であり、該右側前面部の略扇型の弧に右側縫代を備え、前記右側側面部は、略楕円形の形状であり、該右側側面部の中央に右側開口部を備え、前記右側部材は、前記右側前面部と前記右側側面部とを緩やかな曲線で接続し、該右側部材の外形は曲線で形成され、前記左側縫代と前記右側縫代とを縫い合わせて形成される、ことを特徴とするマスクを提供する。
本考案の他の実施形態は、上記のマスクであって、前記左側縫代と前記右側縫代との縫い合わせは、袋縫いである、ことを特徴とする、マスクであってもよい。
本考案の他の実施形態は、上記のいずれか1つのマスクであって、前記生地は、トリコット生地である、ことを特徴とする、マスクであってもよい。
本考案に係るマスクによれば、構造が簡素であり、容易に製造することができ、且つ、必要なときに必要なだけ洗浄、洗濯または手洗いして再利用することができる。
実施形態に係るマスクの例を用いて、本考案を説明する。なお、本考案は、以後に説明するマスク以外でも、花粉や黄砂などの微粉塵に対する防御対策、または、ウイルスや細菌などの感染対策として、着用者の顔の目の下の領域を覆うもの(部材、カバー、生地など)であれば、いずれのものにも用いることができる。なお、マスクの素材、色は、特に限定されない。本考案に係るマスクの素材(生地)は、弾性があり、洗浄、洗濯または手洗いできるものであれば、いずれの素材も用いることができる。本考案に係るマスクの色は、色付きや着用者(使用者)の趣味趣向に合わせた柄・模様・文字情報などが印刷されたものであってもよい。また、本考案に係るマスクの形状は、設計、実験、計算などで予め定められる形状とすることができる。
以後に、本考案を説明する。
図1乃至図5を用いて、本考案の実施形態に係るマスクの構成を説明する。ここで、図1は、本考案の実施形態に係るマスク100の一例を説明する説明図である。図2(a)は、本考案の実施形態に係るマスクの左側部材10の一例を説明する説明図である。図2(b)は、本考案の実施形態に係るマスクの右側部材20の一例を説明する説明図である。図3(a)は、本考案に係る縫い方(地縫いの縫い方)の一例を説明する説明図である。図3(b)は、本考案に係る縫い方(袋縫いの出来上がり線の縫い方)の一例を説明する説明図である。図3(c)は、本考案に係る縫い方(袋縫いが完成した状態)の一例を説明する説明図である。図4(a)は、本考案の実施形態に係るマスク100Uの例を説明する写真図である。図4(b)は、本考案の実施形態に係るマスク100Uの手洗いの例を説明する写真図である。図5(a)は、本考案の実施形態に係るマスク100Uを伸長させた例を説明する写真図である。図5(b)は、本考案の実施形態に係るマスク100Uを着用した例を説明する写真図である。なお、図1等に示すマスクの構成等は一例であり、本考案は図1等に示すマスク等に限定されるものではない。
図1に示すように、本考案に係るマスク100は、略シート形状の弾性のある生地を縫い合わせた構造で、衛生目的(花粉や黄砂などの微粉塵に対する防御対策、ウイルスや細菌などの感染対策、など)のために顔面に着用するものである。図2(a)および図2(b)に示すように、本考案に係るマスク100は、着用時に顔の左側を覆う左側部材10と、着用時に顔の右側を覆う右側部材20と、を有する。本考案に係るマスク100は、左側部材10と右側部材20とを縫い合わせて形成される。
本考案に係るマスク100に用いる生地は、弾性があり、洗浄、洗濯または手洗いできるものであれば、いずれの生地も用いることができる。本考案に係るマスク100に用いる生地は、たとえば経編の生地を用いることができる。本考案に係るマスク100に用いる生地は、伸縮性および気密性の高いトリコット(トリコット生地)を用いることができる。本考案に係るマスク100に用いる生地の厚さは、特に限定されない。本考案に係るマスク100に用いる生地の厚さは、使用時(着用時)に必要な機能に基づいて設計、実験、計算などで予め定められる厚さとすることができる。
図2(a)に示すように、左側部材10は、着用時に鼻及び口を覆う左側前面部10Aと左耳に装着する左側側面部10Bとを備える。左側前面部10Aは、略扇型の形状であり、左側前面部10Aの略扇型の弧に左側縫代11を備える。左側側面部10Bは、略楕円形の形状であり、左側側面部10Bの中央に左側開口部12を備える。左側部材10は、左側前面部10Aと左側側面部10Bとを緩やかな曲線で接続して、左側部材10の外形(外縁)は曲線で形成される。ここで、本考案に係るマスク100の左側部材10の外形(外縁)の曲線は、目のくぼみや鼻から耳にかけての曲面に対応する形状とすることができる。
図2(b)に示すように、右側部材20は、着用時に鼻及び口を覆う右側前面部20Aと右耳に装着する右側側面部20Bとを備える。右側前面部20Aは、略扇型の形状であり、右側前面部20Aの略扇型の弧に右側縫代21を備える。右側側面部20Bは、略楕円形の形状であり、右側側面部20Bの中央に右側開口部22を備える。右側部材20は、右側前面部20Aと右側側面部20Bとを緩やかな曲線で接続して、右側部材20の外形(外縁)は曲線で形成される。ここで、本考案に係るマスク100の右側部材20の外形(外縁)の曲線は、目のくぼみや鼻から耳にかけての曲面に対応する形状とすることができる。
図1に示すように、本考案に係るマスク100は、左側部材10の左側縫代(図2(a)の11)と右側部材20の右側縫代(図2(b)の21)とを縫い合わせて形成される。ここで、左側縫代(図2(a)の11)および右側部材20の右側縫代(図2(b)の21)は、本実施形態では、縫い合わされた頂点(鼻側)が皮膚に食い込まないようにするため(着用時の快適性を向上するため)、縫代の端部を縫い込み方向に切断している。また、図1に示すように、本考案に係るマスク100は、左側部材10と右側部材20との外縁が曲線に形成されているため、着用時に顔の表面に隙間なくフィット(適合)し、気密性を向上することができる。
図3(a)乃至図3(c)に、本考案に係る縫い方の一例(左側部材の左側縫代と右側部材の右側縫代とを縫い合わせする方法)を示す。先ず、図3(a)に示すように、2枚の生地(左側部材の左側縫代および右側部材の右側縫代)は、裏面(着用時に外側となる表面)を重ねて、縫い目S1で地縫いされる。ここで、縫代は2mm〜5mmとしてもよい。次に、図3(b)に示すように、2枚の生地をひっくり返して、表面(着用時に内側(顔面に接触する側)となる表面)を重ねて、袋縫いの出来上がり線(縫い目S2)で縫い合わされる。ここで、縫代は3mm〜6mmとしてもよい。次いで、図3(c)に示すように、2枚の生地の表面を折り曲げ線B1(縫い目S2)で開いて、袋縫いが完成した状態となる。なお、本考案に係る縫い方は、図3(a)乃至図3(c)に示す縫い方に限定されるものではない。
以上のとおり、本考案に係るマスクによれば、図4(a)及び図4(b)に示すように、構造が簡素であり、容易に製造することができ、且つ、必要なときに必要なだけ洗浄、洗濯または手洗いして再利用することができる。また、本考案に係るマスクによれば、溶着や溶剤による接着を使用していないため、耐久性が高く、洗浄、洗濯または手洗いして再利用することができる。また、本考案に係るマスクによれば、溶着や溶剤による接着を使用していないため再利用することができるので、SDGsに対応することができ(環境負荷の低い製品とすることができ)、国際社会のニーズを満たすことできる。また、本考案に係るマスクによれば、滑らかな表面の長繊維ポリエステル糸などを使用したトリコット生地を用いることができるので、肌触りが滑らかで、且つ、洗濯や再利用しても毛羽立ちにくい。また、本考案に係るマスクによれば、トリコット生地を用いることができるので、複数本が編みあわされた特殊な素材のため、生地端がほつれにくく、肌や耳に当たる部分にほつれ止め糸が無く、肌触りが柔らかである。また、本考案に係るマスクによれば、図5(a)及び図5(b)に示すように、弾性のある生地を縫い合わせた構造であるため、顔の大きさに対応して伸縮し、フィット感が向上し、快適な着用感を実現することができる。
以上のとおり、本考案に係る実施形態について説明したが、本考案は上記の実施形態に限定されるものではない。すなわち、本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載の内容に基づいて、様々に変形、変更又はその他任意に改変され得る。
100,100U : マスク(鼻および口を覆うもの)
10 : 左側部材
10A: 左側前面部
10B: 左側側面部
11 : 左側縫代
12 : 左側開口部
20 : 右側部材
20A: 右側前面部
20B: 右側側面部
21 : 右側縫代
22 : 右側開口部
S1: 縫い目(地縫い線)
S2,B1:縫い目(出来上がり線)
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10A: 左側前面部
10B: 左側側面部
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12 : 左側開口部
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20A: 右側前面部
20B: 右側側面部
21 : 右側縫代
22 : 右側開口部
S1: 縫い目(地縫い線)
S2,B1:縫い目(出来上がり線)
Claims (3)
- 弾性のある生地を縫い合わせた構造で、洗浄、洗濯または手洗いして再利用することができるマスクであって、
着用時に顔の左側を覆う左側部材と、
着用時に顔の右側を覆う右側部材と、
を有し、
前記左側部材は、着用時に鼻及び口を覆う左側前面部と左耳に装着する左側側面部とを備え、
前記左側前面部は、略扇型の形状であり、該左側前面部の略扇型の弧に左側縫代を備え、
前記左側側面部は、略楕円形の形状であり、該左側側面部の中央に左側開口部を備え、
前記左側部材は、前記左側前面部と前記左側側面部とを緩やかな曲線で接続し、該左側部材の外形は曲線で形成され、
前記右側部材は、着用時に鼻及び口を覆う右側前面部と右耳に装着する右側側面部とを備え、
前記右側前面部は、略扇型の形状であり、該右側前面部の略扇型の弧に右側縫代を備え、
前記右側側面部は、略楕円形の形状であり、該右側側面部の中央に右側開口部を備え、
前記右側部材は、前記右側前面部と前記右側側面部とを緩やかな曲線で接続し、該右側部材の外形は曲線で形成され、
前記左側縫代と前記右側縫代とを縫い合わせて形成される、
ことを特徴とするマスク。 - 前記左側縫代と前記右側縫代との縫い合わせは、袋縫いである、
ことを特徴とする、請求項1に記載のマスク。 - 前記生地は、トリコット生地である、
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のマスク。
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JP2020000897U JP3226518U (ja) | 2020-03-13 | 2020-03-13 | マスク |
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Cited By (2)
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WO2022149335A1 (ja) * | 2021-01-07 | 2022-07-14 | 株式会社 資生堂 | マスク |
JP2022111014A (ja) * | 2021-01-18 | 2022-07-29 | フットマーク株式会社 | 防水マスク |
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2020
- 2020-03-13 JP JP2020000897U patent/JP3226518U/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2022149335A1 (ja) * | 2021-01-07 | 2022-07-14 | 株式会社 資生堂 | マスク |
JP2022111014A (ja) * | 2021-01-18 | 2022-07-29 | フットマーク株式会社 | 防水マスク |
JP7150288B2 (ja) | 2021-01-18 | 2022-10-11 | フットマーク株式会社 | 防水マスク |
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