JP3230513U - 衛生マスク用補助具及び前記衛生マスク用補助具を備える衛生マスク - Google Patents
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Abstract
【課題】使用時にメガネが曇ることや、化粧が落ちることを効果的に防止でき、また、使用時の蒸れや息苦しさを効果的に軽減できる衛生マスク用補助具及び衛生マスク用補助具を備える衛生マスクを提供する。【解決手段】衛生マスクに装着して使用する衛生マスク用補助具1であって、使用者の鼻下からほうれい線に沿って顎の左右までを覆うと共に、使用時の底面視において顎との間に開口が形成されるように膨出したドーム型の本体部10を備え、本体部10は、複数の網目11を備えるメッシュ状の生地で構成されており、本体部10の内側に、本体部10の右側端部付近と左側端部付近とを橋渡すように連結して、使用者の顎と当接する顎当て部30を配置してある。【選択図】図1
Description
本考案は、衛生マスクに装着して使用する衛生マスク用補助具及び前記衛生マスク用補助具を備える衛生マスクに関する。
近年、ウイルス対策や花粉症対策などに用いられるいわゆる衛生マスクの需要が急増している。このような衛生マスクとして、近年では、フィルター機能を有する不織布で構成されるマスク本体の左右両側に耳紐を設け、鼻口部を覆うようにした不織布製の使い捨て衛生マスクが主流となっている。
このような従来の衛生マスクを示すものとして、例えば、下記特許文献1がある。
このような従来の衛生マスクを示すものとして、例えば、下記特許文献1がある。
上記特許文献1に示す従来技術は、衛生マスクに関するもので、覆い部に横方向に延びる複数のヒダが形成された横ヒダ型衛生マスクにおいて、装着状態の側縁部の一部が顔の肌から浮き上がり、気密性に欠けるとともに見栄えが悪いという問題を解決できるメリットがある。
しかしながら、特許文献1に示すような従来の衛生マスクにおいては、鼻と頬との境界部分に十分にフィットせず、どうしてもマスク本体と鼻と頬との境界部分との間に隙間が生じ易く、衛生マスクの使用者の呼気が前記隙間から漏れ出易いという問題があった。
このような問題は、特に眼鏡の着用者にとっては、眼鏡のレンズが曇り易くなることから、衛生マスクの使用時の不快感につながるという問題があった。
また、特許文献1に示すような従来の衛生マスクにおいては、口の回りに一定の空間が形成されるものの、衛生マスクと唇及びその周辺や頬とが接しすく、特に女性が衛生マスクを使用する場合には、口紅をはじめとした化粧が落ちやすいという問題があった。
しかしながら、特許文献1に示すような従来の衛生マスクにおいては、鼻と頬との境界部分に十分にフィットせず、どうしてもマスク本体と鼻と頬との境界部分との間に隙間が生じ易く、衛生マスクの使用者の呼気が前記隙間から漏れ出易いという問題があった。
このような問題は、特に眼鏡の着用者にとっては、眼鏡のレンズが曇り易くなることから、衛生マスクの使用時の不快感につながるという問題があった。
また、特許文献1に示すような従来の衛生マスクにおいては、口の回りに一定の空間が形成されるものの、衛生マスクと唇及びその周辺や頬とが接しすく、特に女性が衛生マスクを使用する場合には、口紅をはじめとした化粧が落ちやすいという問題があった。
そこで、本考案は上記従来技術の問題を解消し、使用時にメガネが曇ることや、化粧が落ちることを効果的に防止でき、また、使用時の蒸れや息苦しさを効果的に軽減できる衛生マスク用補助具及び前記衛生マスク用補助具を備える衛生マスクの提供を課題とする。
本考案の衛生マスク用補助具は、衛生マスクに装着して使用する衛生マスク用補助具であって、使用者の鼻下からほうれい線に沿って顎の左右までを覆うと共に、使用時の底面視において顎との間に開口が形成されるように膨出したドーム型の本体部を備え、前記本体部は、メッシュ状の生地で構成されており、本体部の内側に、本体部の右側端部付近と左側端部付近とを橋渡すように連結して、使用者の顎と当接する顎当て部を配置してあることを第1の特徴としている。
また、本考案の衛生マスク用補助具は、上記第1の特徴に加えて、本体部の外縁を覆う縁部材を更に備えることを第2の特徴としている。
また、本考案の衛生マスク用補助具は、上記第1又は第2の特徴に加えて、顎当て部は、帯状部材で構成されることを第3の特徴としている。
また、本考案の衛生マスクは、請求項1〜3の何れか1項に記載の衛生マスク用補助具を衛生マスクに固定して装着してあることを第4の特徴としている。
また、本考案の衛生マスク用補助具は、上記第1の特徴に加えて、本体部の外縁を覆う縁部材を更に備えることを第2の特徴としている。
また、本考案の衛生マスク用補助具は、上記第1又は第2の特徴に加えて、顎当て部は、帯状部材で構成されることを第3の特徴としている。
また、本考案の衛生マスクは、請求項1〜3の何れか1項に記載の衛生マスク用補助具を衛生マスクに固定して装着してあることを第4の特徴としている。
請求項1に記載の衛生マスク用補助具によれば、メッシュ状の生地で構成されると共に、使用者の鼻下からほうれい線に沿って顎の左右までを覆うと共に、使用時の底面視において顎との間に開口が形成されるように膨出したドーム型で構成される本体部によって、衛生マスクの使用時に、使用者の口回りに適度な空間を形成することができると共に、衛生マスクと使用者の顎との間に開口を形成することができる。加えて、顎当て部によって、耳紐による本体部への顔方向に向かう応力に伴ってドーム型で構成される本体部の形状が崩れることを効果的に防止することができる。
以上により、使用者の鼻や口から吐き出される息を前記開口から放出させることが可能となり、これによって、衛生マスクの使用時の蒸れや息苦しさを効果的に軽減させることができる。
また、衛生マスクの使用者が眼鏡の着用者である場合でも、眼鏡が曇ることを効果的に防止することができる。
更に、ドーム型で構成される本体部の形状が崩れることを効果的に防止できることで、使用者の口回りに形成される適度な空間を保持でき、衛生マスクと唇及びその周辺や頬とが接することを効果的に防止することができる。よって、衛生マスクの使用者が女性である場合でも、口紅をはじめとした化粧が落ちることを効果的に防止することができる。
以上により、使用者の鼻や口から吐き出される息を前記開口から放出させることが可能となり、これによって、衛生マスクの使用時の蒸れや息苦しさを効果的に軽減させることができる。
また、衛生マスクの使用者が眼鏡の着用者である場合でも、眼鏡が曇ることを効果的に防止することができる。
更に、ドーム型で構成される本体部の形状が崩れることを効果的に防止できることで、使用者の口回りに形成される適度な空間を保持でき、衛生マスクと唇及びその周辺や頬とが接することを効果的に防止することができる。よって、衛生マスクの使用者が女性である場合でも、口紅をはじめとした化粧が落ちることを効果的に防止することができる。
また、請求項2に記載の衛生マスク用補助具によれば、上記請求項1に記載の構成による作用効果に加えて、縁部材を備えることで、メッシュ状の生地が肌に直接当たることを効果的に防止でき、装着感の良好な衛生マスク用補助具とすることができる。
また、請求項3に記載の衛生マスク用補助具によれば、上記請求項1又は2に記載の構成による作用効果に加えて、帯状部材で顎当て部を構成することで、顎当て部を一段と使用者の顎にフィットさせ易くすることができる。よって、装着感の良い衛生マスク用補助具とすることができる。また、耳紐による本体部への顔方向に向かう応力を効果的に軽減させることができ、ドーム型で構成される本体部の形状が崩れることを一段と効果的に防止することができる。
また、請求項4に記載の衛生マスクによれば、使用時の蒸れや息苦しさを効果的に軽減させることが可能な衛生マスクとすることができる。
また、衛生マスクの使用者が眼鏡の着用者である場合でも、眼鏡が曇ることを効果的に防止することが可能な衛生マスクとすることができる。
更に、衛生マスクと唇及びその周辺や頬とが接することを効果的に防止することが可能な衛生マスクとすることができる。加えて、衛生マスクの使用者が女性である場合でも、口紅をはじめとした化粧が落ちることを効果的に防止することが可能な衛生マスクとすることができる。
また、衛生マスクの使用者が眼鏡の着用者である場合でも、眼鏡が曇ることを効果的に防止することが可能な衛生マスクとすることができる。
更に、衛生マスクと唇及びその周辺や頬とが接することを効果的に防止することが可能な衛生マスクとすることができる。加えて、衛生マスクの使用者が女性である場合でも、口紅をはじめとした化粧が落ちることを効果的に防止することが可能な衛生マスクとすることができる。
以下の図面を参照して、本考案の実施形態に係る衛生マスク用補助具及び前記衛生マスク用補助具を内側に固定して装着してなる衛生マスクを説明し、本考案の理解に供する。しかし、以下の説明は本考案の実用新案登録請求の範囲に記載の考案を限定するものではない。
図1〜図6を参照して、本考案の実施形態に係る衛生マスク用補助具1及び前記衛生マスク用補助具1を内側に固定して装着してなる衛生マスク40を説明する。
図1〜図6に示すように、本考案に係る衛生マスク用補助具1は、衛生マスク40の内側に装着して使用するものである。
この衛生マスク用補助具1は、図1、図2に示すように、本体部10と、縁部材20と、顎当て部30とで構成される。
前記本体部10は、衛生マスク用補助具1の骨格を構成するものである。
本実施形態においては、図1〜図6(a)に示すように、使用者2の鼻下からほうれい線に沿って顎Gの左右までと当接して使用者2の口回りを覆うと共に、図6(a)に示すように、使用時の底面視において顎Gとの間に開口K1が形成されるように膨出したドーム型の部材で本体部10を形成してある。加えて、本実施形態においては図5に示すように、使用時の平面視において、本体部10の上方側の先端部が使用者2の鼻先よりも前に出ることで、鼻先との間に開口K2が形成されるように膨出したドーム型の部材で本体部10を形成してある。
また、本体部10は、複数の網目11を備えるメッシュ状の生地で構成されている。メッシュ状の生地としては、例えば、ポリエステルを用いることができるが、これに限るものではなく、他の樹脂やその他の材料を用いる構成としてもよい。
また、網目11の形状、大きさ、配置位置、数なども本実施形態のものに限るものではなく、衛生マスク用補助具の大きさ、形状などによって適宜変更可能である。
なお、本実施形態においては、複数の網目11を備えるポリエステルで形成される生地に、熱プレス加工を施してドーム型に成形することで、本体部10を形成する構成としてある。
なお、図5においては、説明の便宜上、本体部10に備える網目11を省略して図示するものとする。
本実施形態においては、図1〜図6(a)に示すように、使用者2の鼻下からほうれい線に沿って顎Gの左右までと当接して使用者2の口回りを覆うと共に、図6(a)に示すように、使用時の底面視において顎Gとの間に開口K1が形成されるように膨出したドーム型の部材で本体部10を形成してある。加えて、本実施形態においては図5に示すように、使用時の平面視において、本体部10の上方側の先端部が使用者2の鼻先よりも前に出ることで、鼻先との間に開口K2が形成されるように膨出したドーム型の部材で本体部10を形成してある。
また、本体部10は、複数の網目11を備えるメッシュ状の生地で構成されている。メッシュ状の生地としては、例えば、ポリエステルを用いることができるが、これに限るものではなく、他の樹脂やその他の材料を用いる構成としてもよい。
また、網目11の形状、大きさ、配置位置、数なども本実施形態のものに限るものではなく、衛生マスク用補助具の大きさ、形状などによって適宜変更可能である。
なお、本実施形態においては、複数の網目11を備えるポリエステルで形成される生地に、熱プレス加工を施してドーム型に成形することで、本体部10を形成する構成としてある。
なお、図5においては、説明の便宜上、本体部10に備える網目11を省略して図示するものとする。
前記縁部材20は、本体部10の外縁を覆う部材で、衛生マスク用補助具1の肌触りを向上させるために配置する部材である。
本実施形態においては、縁部材20として、トリコット生地を用いる構成としてある。より具体的には、縦方向と横方向の両方に伸びるいわゆるツーウェイトリコット生地を用いる構成としてある。勿論、縁部材20の材質はトリコット生地に限るものではなく、肌触りの良好な素材であれば、他の素材を用いる構成としてもよい。
また、図示していないが、本実施形態においては、ツーウェイトリコット生地を本体部10の表裏の何れか一面側から本体部10を挟んで他面側に折り返した状態で糸を用いて縫製することで、本体部10の外縁に縁部材20を設ける構成としてある。勿論、このような構成に限るものではなく、本体部10の外縁に縁部材20を設ける方法は、肌触りの良好さを阻害するものでなければ、他の如何なる方法を用いる構成としてもよい。
更に、縁部材20の幅、厚みも本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。
本実施形態においては、縁部材20として、トリコット生地を用いる構成としてある。より具体的には、縦方向と横方向の両方に伸びるいわゆるツーウェイトリコット生地を用いる構成としてある。勿論、縁部材20の材質はトリコット生地に限るものではなく、肌触りの良好な素材であれば、他の素材を用いる構成としてもよい。
また、図示していないが、本実施形態においては、ツーウェイトリコット生地を本体部10の表裏の何れか一面側から本体部10を挟んで他面側に折り返した状態で糸を用いて縫製することで、本体部10の外縁に縁部材20を設ける構成としてある。勿論、このような構成に限るものではなく、本体部10の外縁に縁部材20を設ける方法は、肌触りの良好さを阻害するものでなければ、他の如何なる方法を用いる構成としてもよい。
更に、縁部材20の幅、厚みも本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。
前記顎当て部30は、衛生マスク用補助具1の使用時に、耳紐42による本体部10への顔方向に向かう応力(図5(a)において黒塗り矢印で示す力)に伴ってドーム型に構成される本体部10の形状が崩れることを防止して、図6(a)に示すように、使用時の底面視において本体部10と顎Gとの間にドーム型の本体部10によって形成される開口K1が維持されるようにするために配置する部材である。
本実施形態においては、図1、図2(b)、図3、図4に示すように、本体部10の内側下方に、本体部10の右側端部と左側端部とを橋渡すように連結する帯状部材を配置することで、顎当て部30を設ける構成としてある。より具体的には、図1、図2(b)に示すように、上辺が下向きに湾曲すると共に、下辺が上向きに湾曲した帯状部材で顎当て部30を形成する構成としてある。なおここで、「本体部10の内側」とは、本体部10において、使用者2の肌と対向する側を内側とするものである。
更に、本実施形態においては、顎当て部30を形成する帯状部材として、伸縮性のある部材を用いる構成としてある。具体的には、顎当て部30として、ツーウェイトリコット生地を用いる構成としてある。勿論、顎当て部30の材質はツーウェイトリコット生地に限るものではなく、肌触りの良好な素材であれば、例えば、伸縮性のない素材など、他の素材を用いる構成としてもよい。
また、図示していないが、本実施形態においては、所定形状、所定大きさのツーウェイトリコット生地を縁部材20に挟み込んで糸を用いて縫製することで、本体部10の内側下方に顎当て部30を設ける構成としてある。勿論、このような構成に限るものではなく、本体部10の内側下方に顎当て部30を設ける方法は、肌触りの良好さを阻害するものでなければ、他の如何なる方法を用いる構成としてもよい。
更に、顎当て部30の形状、上下方向の幅、厚みも本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。具体的には、顎当て部30は、本体部10の右側端部付近と左側端部付近とを橋渡すように連結して、使用者2の顎と当接する構成であれば、その形状、配置位置、上下方向の幅、厚みなどは適宜変更可能である。なお、ここで、「端部付近」とは、端部及び端部から3cm程度の範囲内に入る領域を意味するものである。
本実施形態においては、図1、図2(b)、図3、図4に示すように、本体部10の内側下方に、本体部10の右側端部と左側端部とを橋渡すように連結する帯状部材を配置することで、顎当て部30を設ける構成としてある。より具体的には、図1、図2(b)に示すように、上辺が下向きに湾曲すると共に、下辺が上向きに湾曲した帯状部材で顎当て部30を形成する構成としてある。なおここで、「本体部10の内側」とは、本体部10において、使用者2の肌と対向する側を内側とするものである。
更に、本実施形態においては、顎当て部30を形成する帯状部材として、伸縮性のある部材を用いる構成としてある。具体的には、顎当て部30として、ツーウェイトリコット生地を用いる構成としてある。勿論、顎当て部30の材質はツーウェイトリコット生地に限るものではなく、肌触りの良好な素材であれば、例えば、伸縮性のない素材など、他の素材を用いる構成としてもよい。
また、図示していないが、本実施形態においては、所定形状、所定大きさのツーウェイトリコット生地を縁部材20に挟み込んで糸を用いて縫製することで、本体部10の内側下方に顎当て部30を設ける構成としてある。勿論、このような構成に限るものではなく、本体部10の内側下方に顎当て部30を設ける方法は、肌触りの良好さを阻害するものでなければ、他の如何なる方法を用いる構成としてもよい。
更に、顎当て部30の形状、上下方向の幅、厚みも本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。具体的には、顎当て部30は、本体部10の右側端部付近と左側端部付近とを橋渡すように連結して、使用者2の顎と当接する構成であれば、その形状、配置位置、上下方向の幅、厚みなどは適宜変更可能である。なお、ここで、「端部付近」とは、端部及び端部から3cm程度の範囲内に入る領域を意味するものである。
本実施形態においては、図3、図4に示すように、このような構成からなる衛生マスク用補助具1を、衛生マスク40の内側の所定位置に糸を用いて縫製にて予め固定することで、衛生マスク用補助具1を装着してなる衛生マスク40を形成する構成としてある。なお、図3、図4においては、説明の便宜上、縫製糸を省略して図示するものとする。
勿論、衛生マスク用補助具1を装着してなる衛生マスク40を形成する方法は、糸を用いて縫製する方法に限るものではなく、衛生マスク用補助具1を衛生マスク40の内側に固定して装着可能な方法であれば、他の如何なる方法を用いる構成としてもよい。
また、本実施形態においては、衛生マスク40として、1枚のツーウェイトリコット生地で形成された衛生マスクを用いる構成としてある。勿論、衛生マスク40の構成はこのような構成に限るものではなく、適宜変更可能である。例えば、衛生マスク40の材質は、ツーウェイトリコット生地に限るものではなく、不織布など、他の生地を用いる構成としてもよい。
勿論、衛生マスク用補助具1を装着してなる衛生マスク40を形成する方法は、糸を用いて縫製する方法に限るものではなく、衛生マスク用補助具1を衛生マスク40の内側に固定して装着可能な方法であれば、他の如何なる方法を用いる構成としてもよい。
また、本実施形態においては、衛生マスク40として、1枚のツーウェイトリコット生地で形成された衛生マスクを用いる構成としてある。勿論、衛生マスク40の構成はこのような構成に限るものではなく、適宜変更可能である。例えば、衛生マスク40の材質は、ツーウェイトリコット生地に限るものではなく、不織布など、他の生地を用いる構成としてもよい。
このような構成からなる本考案の実施形態に係る衛生マスク用補助具1及び衛生マスク用補助具1を装着してなる衛生マスク40は、以下の効果を奏する。
メッシュ状の生地で構成されると共に、使用者2の鼻下からほうれい線に沿って顎Gの左右までと当接して覆うと共に、使用時の底面視において顎Gとの間に開口K1が形成され、且つ平面視において鼻先との間に開口K2が形成されるように膨出したドーム型で構成される本体部10によって、図5、図6(a)に示すように、衛生マスク40の使用時に、使用者2の口回り(鼻孔部)に適度な空間を形成することができる。また、衛生マスク40と使用者2の顎Gとの間に開口K1を形成することができると共に、本体部10の上方側の先端と鼻先との間に開口K2を形成することができる。
更に、熱プレス加工で形成された本体部10は元々形状保持力を備えるものであることに加えて、顎当て部30によって、耳紐42による本体部10への顔方向に向かう応力に伴ってドーム型で構成される本体部10の形状が崩れることを一段と効果的に防止することができる。
以上により、図5において白抜き矢印で示すように、使用者2の鼻や口から吐き出される息を、開口K2及びメッシュ状の生地の網目11を通して、開口K1から放出させることが可能となり、これによって、衛生マスク40の使用時の蒸れや息苦しさを効果的に軽減させることが可能な衛生マスク用補助具1及び衛生マスク用補助具を備える衛生マスク40とすることができる。
また、衛生マスク40の使用者2が、図5、図6(a)に示すように、眼鏡の着用者である場合でも、使用者2の鼻や口から吐き出される息が、マスク本体と鼻と頬との境界部分との間に生じる隙間から漏れ出るのではなく、息の大部分をメッシュ状の生地の網目11を通して開口K1から放出させることが可能となり、これによって、眼鏡が曇ることを効果的に防止することが可能な衛生マスク用補助具1及び衛生マスク用補助具を備える衛生マスク40とすることができる。
更に、ドーム型で形成される本体部10の形状が保持されることで、使用者2の口回りに形成される適度な空間を効果的に保持することが可能となる。従って、図5(a)に示すように、衛生マスク40と唇及びその周辺や頬とが接することを効果的に防止することができる。よって、衛生マスク40の使用者2が、図5に示すように、女性である場合でも、口紅をはじめとした化粧が落ちることを効果的に防止することが可能な衛生マスク用補助具1及び衛生マスク用補助具を備える衛生マスク40とすることができる。
更に、熱プレス加工で形成された本体部10は元々形状保持力を備えるものであることに加えて、顎当て部30によって、耳紐42による本体部10への顔方向に向かう応力に伴ってドーム型で構成される本体部10の形状が崩れることを一段と効果的に防止することができる。
以上により、図5において白抜き矢印で示すように、使用者2の鼻や口から吐き出される息を、開口K2及びメッシュ状の生地の網目11を通して、開口K1から放出させることが可能となり、これによって、衛生マスク40の使用時の蒸れや息苦しさを効果的に軽減させることが可能な衛生マスク用補助具1及び衛生マスク用補助具を備える衛生マスク40とすることができる。
また、衛生マスク40の使用者2が、図5、図6(a)に示すように、眼鏡の着用者である場合でも、使用者2の鼻や口から吐き出される息が、マスク本体と鼻と頬との境界部分との間に生じる隙間から漏れ出るのではなく、息の大部分をメッシュ状の生地の網目11を通して開口K1から放出させることが可能となり、これによって、眼鏡が曇ることを効果的に防止することが可能な衛生マスク用補助具1及び衛生マスク用補助具を備える衛生マスク40とすることができる。
更に、ドーム型で形成される本体部10の形状が保持されることで、使用者2の口回りに形成される適度な空間を効果的に保持することが可能となる。従って、図5(a)に示すように、衛生マスク40と唇及びその周辺や頬とが接することを効果的に防止することができる。よって、衛生マスク40の使用者2が、図5に示すように、女性である場合でも、口紅をはじめとした化粧が落ちることを効果的に防止することが可能な衛生マスク用補助具1及び衛生マスク用補助具を備える衛生マスク40とすることができる。
また、伸縮性のある帯状部材で顎当て部30を構成することで、顎当て部30を一段と使用者2の顎にフィットさせ易くすることができる。よって、装着感の良い衛生マスク用補助具1とすることができる。また、使用者2の顎Gとの接触面積が大きい帯状部材で顎当て部30を形成することで、耳紐42による本体部10への顔方向に向かう応力を効果的に低減させることができ、ドーム型で構成される本体部10の形状が崩れることを一段と効果的に防止することができる。よって、使用時にメガネが曇ることや、化粧が落ちることを一段と効果的に防止でき、また、使用時の蒸れや息苦しさを一段と効果的に軽減できる衛生マスク用補助具1及び衛生マスク用補助具を備える衛生マスク40とすることができる。
また、糸を用いた縫製により、衛生マスク用補助具1を衛生マスク40の内側に予め固定して装着する構成とすることで、衛生マスク40の使用時に、衛生マスク用補助具1がずれ動くことを効果的に防止でき、装着感が良好な衛生マスク用補助具1を備える衛生マスク40とすることができる。
これに対して、図6(b)に示す従来の衛生マスク50においては、使用者2の鼻、頬、顎と密着する構成であることから、使用者2の鼻や口から吐き出される息が、図6(b)の白抜き矢印で示すように、マスク本体と鼻と頬との境界部分との間に生じる隙間から漏れ出ることになる。これによって、図6(b)に示すように、衛生マスク50の使用者2が眼鏡の着用者である場合には、眼鏡のレンズが曇り易くなり、衛生マスク50の使用時の不快感につながるという問題があった。
また、図6(b)に示す従来の衛生マスク50においては、口回りに空間が形成されてはいるものの、空間を保持するための部材を備える構成ではないことから、口回りに形成される空間が使用に伴って崩れ易く、衛生マスク50と唇及びその周辺や頬とが接し易い。よって、図6(b)に示すように、衛生マスク50の使用者2が女性である場合には、口紅をはじめとした化粧が落ちやすいという問題があった。
更に、図6(b)に示す従来の衛生マスク50においては、衛生マスク50と唇及びその周辺や頬とが接しすく、使用者2の口回りに適度な空間がないことで、衛生マスク50の使用時に、蒸れや息苦しさが生じ易いという問題があった。
これらの問題は、ツーウェイトリコット素材のような剛性のない素材で形成される衛生マスクにおいては、より顕著な問題であった。
従って、既述したように、本考案の実施形態に係る衛生マスク用補助具1を備える衛生マスク40を使用することで、このような従来の衛生マスク50に存在した問題点を効果的に解消することが可能となる。
また、図6(b)に示す従来の衛生マスク50においては、口回りに空間が形成されてはいるものの、空間を保持するための部材を備える構成ではないことから、口回りに形成される空間が使用に伴って崩れ易く、衛生マスク50と唇及びその周辺や頬とが接し易い。よって、図6(b)に示すように、衛生マスク50の使用者2が女性である場合には、口紅をはじめとした化粧が落ちやすいという問題があった。
更に、図6(b)に示す従来の衛生マスク50においては、衛生マスク50と唇及びその周辺や頬とが接しすく、使用者2の口回りに適度な空間がないことで、衛生マスク50の使用時に、蒸れや息苦しさが生じ易いという問題があった。
これらの問題は、ツーウェイトリコット素材のような剛性のない素材で形成される衛生マスクにおいては、より顕著な問題であった。
従って、既述したように、本考案の実施形態に係る衛生マスク用補助具1を備える衛生マスク40を使用することで、このような従来の衛生マスク50に存在した問題点を効果的に解消することが可能となる。
次に、図7を参照して、本考案の実施形態に係る衛生マスク用補助具と衛生マスク用補助具を備える衛生マスクの変形例1、変形例2を説明する。
まず、図7(a)を参照して、変形例1は、既述した衛生マスク用補助具1の変形例を示すものである。具体的には、既述した衛生マスク用補助具1に対して、顎当て部30の形状を変形したものである。その他の構成は、既述した本考案の実施形態に係る衛生マスク用補助具1と同様である。よって、同一部材、同一機能を果たすものには同一番号を付し、詳細な説明は省略するものとする。
図7(a)を参照して、本変形例においては、二本の帯状部材がX字状に中央でクロスして一体化したような形状からなる顎当て部30を本体部の内側に設ける構成としてある。
このような構成とすることで、使用者2の顎との接触面積を一段と広げることができ、使用時における衛生マスク用補助具1のホールド性を向上させることができると共に、耳紐42による本体部10への顔方向へ向かう応力を一段と効果的に軽減させることができ、ドーム型で構成される本体部10の形状が崩れることを一段と効果的に防止することができる。
図7(a)を参照して、本変形例においては、二本の帯状部材がX字状に中央でクロスして一体化したような形状からなる顎当て部30を本体部の内側に設ける構成としてある。
このような構成とすることで、使用者2の顎との接触面積を一段と広げることができ、使用時における衛生マスク用補助具1のホールド性を向上させることができると共に、耳紐42による本体部10への顔方向へ向かう応力を一段と効果的に軽減させることができ、ドーム型で構成される本体部10の形状が崩れることを一段と効果的に防止することができる。
次に、図7(b)を参照して、変形例2は、既述した衛生マスク40の変形例を示すものである。具体的には、既述した衛生マスク40に対して、同一形状、同一大きさの2枚の生地を前後に重ね合わせて内部に空洞を備える状態で縫製等を用いて一体化させてなる衛生マスクとするものである。更に、前記2枚の生地の間の所定位置に、衛生マスク用補助具1の本体部10を内在させた状態で縫製等を用いて固定すると共に、顎当て部30のみを衛生マスク40に内在させず且つ本体部10の右側端部と左側端部とを橋渡すように連結する位置に設ける構成としたものである。その他の構成は、既述した本考案の実施形態に係る衛生マスク用補助具1及び衛生マスク40と同様である。よって、同一部材、同一機能を果たすものには同一番号を付し、詳細な説明は省略するものとする。
このような構成とすることで、メッシュ状の生地で形成される本体部10が使用者2の顔に触れることを確実に防止することでき、一段と装着感の良好な衛生マスク40とすることができる。つまり、本考案における「衛生マスクに装着して」とは、本体部を衛生マスクに内在させて装着する構成と、本体部を衛生マスクに内在させずに装着する構成との何れも含む概念である。
このような構成とすることで、メッシュ状の生地で形成される本体部10が使用者2の顔に触れることを確実に防止することでき、一段と装着感の良好な衛生マスク40とすることができる。つまり、本考案における「衛生マスクに装着して」とは、本体部を衛生マスクに内在させて装着する構成と、本体部を衛生マスクに内在させずに装着する構成との何れも含む概念である。
なお、本実施形態においては、糸を用いた縫製により、衛生マスク用補助具1を衛生マスク40の内側に予め固定して装着する構成としたが、衛生マスク用補助具1の使用方法は必ずしもこのような構成に限るものではない。例えば、衛生マスクの使用時に、衛生マスクの内側の所定位置に衛生マスク用補助具1を着脱可能に挿入して、耳紐42による本体部10への顔方向に向かう応力を利用して衛生マスクの内側に衛生マスク用補助具1を固定して装着する構成としてもよい。このような構成とすることで、衛生マスク用補助具の取り替えを容易に行うことが可能となる。
また、衛生マスク用補助具1の本体部10の形状、大きさ、湾曲面の曲率半径なども本実施形態のものに限るものではなく、少なくとも使用者2の鼻下からほうれい線に沿って顎Gの左右までを覆うと共に、使用時の底面視において顎Gとの間に開口K1が形成されるように膨出したドーム型の本体部10を構成可能なものであれば、他の形状、他の大きさ、他の曲率半径とする構成としてもよい。つまり、既述した本考案の実施形態に係る衛生マスク用補助具1においては、使用者2の鼻下からほうれい線に沿って顎Gの左右までと当接して覆うと共に、使用時の底面視において顎Gとの間に開口K1が形成され、且つ平面視において鼻先との間に開口K2が形成されるように膨出したドーム型の本体部10とする構成としたが、本体部10はメッシュ状の生地で形成されるものであることから、開口K2は必ずしも形成される必要はない。例えば、本体部10の上方側の先端部が使用者2の鼻先よりも前に出ず、鼻下と接するような構成として開口K2が形成されない構成としてもよい。このような構成も本考案の範囲内に含まれるものである。しかしながら、好適には、使用時において開口K1と開口K2との両方が形成されるような本体部10とすることが望ましい。
また、縁部材20は必須の部材ではなく、衛生マスク用補助具1に縁部材20を設けない構成としてもよい。
本考案の衛生マスク用補助具及び前記衛生マスク用補助具を備える衛生マスクは、使用時にメガネが曇ることや、化粧が落ちることを効果的に防止でき、また、使用時の蒸れや息苦しさを効果的に軽減できることから、衛生マスクに関連する産業分野において有用であり、産業上の利用可能性が大きい。
1 衛生マスク用補助具
2 使用者
10 本体部
11 網目
20 縁部材
30 顎当て部
40 衛生マスク
41 耳紐
50 衛生マスク
K1 開口
K2 開口
G 顎
2 使用者
10 本体部
11 網目
20 縁部材
30 顎当て部
40 衛生マスク
41 耳紐
50 衛生マスク
K1 開口
K2 開口
G 顎
Claims (4)
- 衛生マスクに装着して使用する衛生マスク用補助具であって、使用者の鼻下からほうれい線に沿って顎の左右までを覆うと共に、使用時の底面視において顎との間に開口が形成されるように膨出したドーム型の本体部を備え、前記本体部は、メッシュ状の生地で構成されており、本体部の内側に、本体部の右側端部付近と左側端部付近とを橋渡すように連結して、使用者の顎と当接する顎当て部を配置してあることを特徴とする衛生マスク用補助具。
- 本体部の外縁を覆う縁部材を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の衛生マスク用補助具。
- 顎当て部は、帯状部材で構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の衛生マスク用補助具。
- 請求項1〜3の何れか1項に記載の衛生マスク用補助具を衛生マスクに固定して装着してあることを特徴とする衛生マスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020004978U JP3230513U (ja) | 2020-11-19 | 2020-11-19 | 衛生マスク用補助具及び前記衛生マスク用補助具を備える衛生マスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020004978U JP3230513U (ja) | 2020-11-19 | 2020-11-19 | 衛生マスク用補助具及び前記衛生マスク用補助具を備える衛生マスク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3230513U true JP3230513U (ja) | 2021-02-04 |
Family
ID=74225916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020004978U Active JP3230513U (ja) | 2020-11-19 | 2020-11-19 | 衛生マスク用補助具及び前記衛生マスク用補助具を備える衛生マスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3230513U (ja) |
-
2020
- 2020-11-19 JP JP2020004978U patent/JP3230513U/ja active Active
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