JP2022106321A - 衛生マスク用補助具及び前記衛生マスク用補助具を備える衛生マスク、前記衛生マスク用補助具の製造方法 - Google Patents

衛生マスク用補助具及び前記衛生マスク用補助具を備える衛生マスク、前記衛生マスク用補助具の製造方法 Download PDF

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【課題】使用時にメガネが曇ることや、化粧が落ちることを効果的に防止でき、また、使用時の蒸れや息苦しさを効果的に軽減できると共に、保湿効果や保温効果をもたらすことができる衛生マスク用補助具及び前記衛生マスク用補助具を備える衛生マスク、前記衛生マスク用補助具の製造方法の提供を課題とする。【解決手段】使用者の鼻下からほうれい線に沿って顎の左右までを覆うと共に、使用時の底面視において顎との間に開口が形成されるように膨出したドーム型の本体部10を備え、本体部10は、ウレタン樹脂で形成されたウレタン樹脂層と、ウレタン樹脂層の外側を被覆する外側被覆層と、ウレタン樹脂層の内側を被覆する内側被覆層とで構成されると共に、ウレタン樹脂層に、複数の貫通孔12aを設けてあり、本体部10の内側に、本体部10の右側端部付近と左側端部付近とを橋渡すように連結して、使用者の顎と当接する顎当て部30を配置してある衛生マスク用補助具である。【選択図】 図1

Description

本発明は、衛生マスクに装着して使用する衛生マスク用補助具及び前記衛生マスク用補助具を備える衛生マスク、前記衛生マスク用補助具の製造方法に関する。
近年、ウイルス対策や花粉症対策などに用いられるいわゆる衛生マスクの需要が急増している。このような衛生マスクとして、近年では、フィルター機能を有する不織布で構成されるマスク本体の左右両側に耳紐を設け、鼻口部を覆うようにした不織布製の使い捨て衛生マスクが主流となっている。
このような従来の衛生マスクを示すものとして、例えば、下記特許文献1がある。
特開2012-105872号公報
上記特許文献1に示す従来技術は、衛生マスクに関するもので、覆い部に横方向に延びる複数のヒダが形成された横ヒダ型衛生マスクにおいて、装着状態の側縁部の一部が顔の肌から浮き上がり、気密性に欠けるとともに見栄えが悪いという問題を解決できるメリットがある。
しかしながら、特許文献1に示すような従来の衛生マスクにおいては、鼻と頬との境界部分に十分にフィットせず、どうしてもマスク本体と鼻と頬との境界部分との間に隙間が生じ易く、衛生マスクの使用者の呼気が前記隙間から漏れ出易いという問題があった。
このような問題は、特に眼鏡の着用者にとっては、眼鏡のレンズが曇り易くなることから、衛生マスクの使用時の不快感につながるという問題があった。
また、特許文献1に示すような従来の衛生マスクにおいては、口の回りに一定の空間が形成されるものの、衛生マスクと唇及びその周辺や頬とが接しすく、特に女性が衛生マスクを使用する場合には、口紅をはじめとした化粧が落ちやすいという問題があった。
そこで、本発明は上記従来技術の問題を解消し、使用時にメガネが曇ることや、化粧が落ちることを効果的に防止でき、また、使用時の蒸れや息苦しさを効果的に軽減できると共に、保湿効果や保温効果をもたらすことができる衛生マスク用補助具及び前記衛生マスク用補助具を備える衛生マスク、前記衛生マスク用補助具の製造方法の提供を課題とする。
本発明の衛生マスク用補助具は、衛生マスクに装着して使用する衛生マスク用補助具であって、使用者の鼻下からほうれい線に沿って顎の左右までを覆うと共に、使用時の底面視において顎との間に開口が形成されるように膨出したドーム型の本体部を備え、前記本体部は、ウレタン樹脂で形成されたウレタン樹脂層と、前記ウレタン樹脂層の外側を被覆する外側被覆層と、前記ウレタン樹脂層の内側を被覆する内側被覆層とで構成されると共に、前記ウレタン樹脂層に、複数の貫通孔を設けてあり、前記本体部の内側に、本体部の右側端部付近と左側端部付近とを橋渡すように連結して、使用者の顎と当接する顎当て部を配置してあることを第1の特徴としている。
また、本発明の衛生マスク用補助具は、上記第1の特徴に加えて、ウレタン樹脂層は、衛生マスク用補助具の使用時において、鼻先と顎先とを結ぶ顔の中心線と対向する対向領域の厚みよりも、前記対向領域の左右に配置されて頬と接する当接領域の厚みを厚く構成してあることを第2の特徴としている。
また、本発明の衛生マスク用補助具は、上記第1又は第2の特徴に加えて、本体部の外縁を覆う縁部材を更に備えることを第3の特徴としている。
また、本発明の衛生マスク用補助具は、上記第1~第3の何れか1つの特徴に加えて、顎当て部は、帯状部材で構成されることを第4の特徴としている。
また、本発明の衛生マスクは、請求項1~4の何れか1項に記載の衛生マスク用補助具を衛生マスクに固定して装着してあることを第5の特徴としている。
また、本発明の衛生マスク用補助具の製造方法は、請求項1又は2に記載の衛生マスク用補助具の製造方法であって、本体部を形成する工程として、ウレタン樹脂層を形成するウレタン樹脂で構成されるシート状部材の所定位置に複数の貫通孔を設ける貫通孔形成工程と、内側被覆層を形成する素材で構成されるシート状部材と、前記貫通孔形成工程にて複数の貫通孔が形成されたウレタン樹脂で構成されるシート状部材と、外側被覆層を形成する素材で構成されるシート状部材とを、この順番で積層した後に、型を用いて熱プレスすることでドーム型に成形する熱プレス成形工程とを少なくとも備えることを第6の特徴としている。
請求項1に記載の衛生マスク用補助具によれば、ウレタン樹脂で形成されたウレタン樹脂層と、前記ウレタン樹脂層の外側を被覆する外側被覆層と、前記ウレタン樹脂層の内側を被覆する内側被覆層とで構成されると共に、使用者の鼻下からほうれい線に沿って顎の左右までを覆うと共に、使用時の底面視において顎との間に開口が形成されるように膨出したドーム型で構成される本体部によって、衛生マスクの使用時に、使用者の口回りに適度な空間を形成することができると共に、衛生マスクと使用者の顎との間に開口を形成することができる。加えて、顎当て部によって、耳紐による本体部への顔方向に向かう応力に伴ってドーム型で構成される本体部の形状が崩れることを効果的に防止することができる。
以上により、使用者の鼻や口から吐き出される息を前記開口から放出させることが可能となり、これによって、衛生マスクの使用時の蒸れや息苦しさを効果的に軽減させることができる。
また、衛生マスクの使用者が眼鏡の着用者である場合でも、眼鏡が曇ることを効果的に防止することができる。
また、ドーム型で構成される本体部の形状が崩れることを効果的に防止できることで、使用者の口回りに形成される適度な空間を保持でき、衛生マスクと唇及びその周辺や頬とが接することを効果的に防止することができる。よって、衛生マスクの使用者が女性である場合でも、口紅をはじめとした化粧が落ちることを効果的に防止することができる。
更に、ドーム型の本体部の構成として、複数の貫通孔を備えるウレタン樹脂層を備える構成とすることで、貫通孔からは吐き出した息の一部を外部に放出可能とすると共に、吐き出した息に含まれる空気や水分の一部をウレタン樹脂層に閉じ込めることが可能となる。これによって、息苦しさを低減できて呼吸が楽であるという効果に加えて、ドーム型の空間内の湿度を保つことが可能となる。よって、保湿効果、保温効果をもたらすことが可能な衛生マスク用補助具とすることができる。
また、請求項2に記載の衛生マスク用補助具によれば、上記請求項1に記載の構成による作用効果に加えて、衛生マスク用補助具の使用時において、鼻先と顎先とを結ぶ顔の中心線と対向する対向領域の厚みよりも、前記対向領域の左右に配置されて頬と接する当接領域の厚みを厚く構成してあることで、一段と保湿効果の高い衛生マスク用補助具とすることができる。
また、請求項3に記載の衛生マスク用補助具によれば、上記請求項1又は2に記載の構成による作用効果に加えて、縁部材を備えることで、内側被覆層が肌に直接当たることを効果的に防止でき、装着感の良好な衛生マスク用補助具とすることができる。
また、請求項4に記載の衛生マスク用補助具によれば、上記請求項1~3の何れか1つに記載の構成による作用効果に加えて、帯状部材で顎当て部を構成することで、顎当て部を一段と使用者の顎にフィットさせ易くすることができる。よって、装着感の良い衛生マスク用補助具とすることができる。また、耳紐による本体部への顔方向に向かう応力を効果的に軽減させることができ、ドーム型で構成される本体部の形状が崩れることを一段と効果的に防止することができる。
また、請求項5に記載の衛生マスクによれば、使用時の蒸れや息苦しさを効果的に軽減させることが可能な衛生マスクとすることができる。
また、衛生マスクの使用者が眼鏡の着用者である場合でも、眼鏡が曇ることを効果的に防止することが可能な衛生マスクとすることができる。
また、衛生マスクと唇及びその周辺や頬とが接することを効果的に防止することが可能な衛生マスクとすることができる。加えて、衛生マスクの使用者が女性である場合でも、口紅をはじめとした化粧が落ちることを効果的に防止することが可能な衛生マスクとすることができる。
更に、息苦しさを低減できて呼吸が楽であるという効果に加えて保湿効果や保温効果をもたらすことが可能な衛生マスクとすることができる。
また、請求項6に記載の衛生マスク用補助具の製造方法によれば、本体部を形成する工程として、ウレタン樹脂層を形成するウレタン樹脂で構成されるシート状部材の所定位置に複数の貫通孔を設ける貫通孔形成工程と、内側被覆層を形成する素材で構成されるシート状部材と、前記貫通孔形成工程にて複数の貫通孔が形成されたウレタン樹脂で構成されるシート状部材と、外側被覆層を形成する素材で構成されるシート状部材とを、この順番で積層した後に、型を用いて熱プレスすることでドーム型に成形する熱プレス成形工程とを少なくとも備えることで、貫通孔形成工程によってウレタン樹脂層に複数の貫通孔を形成できると共に、熱プレス成形工程によって本体部の形状を容易にドーム型に成形することができる。よって、製造効率の良い衛生マスク用補助具の製造方法とすることができる。加えて、熱プレス成形工程後においては、ドーム型となった本体部の形状を良好に保持でき、形状保持力に優れた本体部を製造可能な衛生マスク用補助具の製造方法とすることができる。
本発明の実施形態に係る衛生マスク用補助具を示す図で、(a)は全体斜視図、(b)は全体底面図である。 本発明の実施形態に係る衛生マスク用補助具を示す図で、(a)は全体正面図、(b)は全体背面図である。 本発明の実施形態に係る衛生マスク用補助具を装着した状態の衛生マスクを示す図で、(a)は全体側面図、(b)は衛生マスクを開いた状態を示す全体正面図である。 本発明の実施形態に係る衛生マスク用補助具を構成する本体部を示す図で、(a)は本体部の垂直断面図の要部を示す図、(b)は本体部のうち、中間樹脂層を示す全体背面図である。 本発明の実施形態に係る衛生マスク用補助具を装着した状態の衛生マスクを示す図で、(a)は衛生マスクを開いた状態を示す全体背面図、(b)は衛生マスクを開いた状態を斜め後方から見た図である。 本発明の実施形態に係る衛生マスク用補助具を装着した状態の衛生マスクを使用した状態を模式的に示す図で、(a)は斜め前方から見た図、(b)は斜め前方から見た状態における衛生マスクの図示を省略した図、(c)は斜め上方から見た状態における衛生マスクの図示を省略した図である。 本発明の実施形態に係る衛生マスク用補助具を装着した状態の衛生マスクを使用した状態と、従来の衛生マスクを使用した状態を模式的に示す図で、(a)は本発明の実施形態に係る衛生マスク用補助具を装着した状態の衛生マスクを使用した状態を下方から見た図、(b)は従来の衛生マスクを使用した状態を斜め前方から見た図である。 本発明の実施形態に係る衛生マスク用補助具と衛生マスクの変形例を示す図で、(a)は衛生マスク用補助具の変形例を示す全体背面図、(b)は衛生マスクの変形例を示す全体背面図である。
以下の図面を参照して、本発明の実施形態に係る衛生マスク用補助具及び前記衛生マスク用補助具を内側に固定して装着してなる衛生マスク、前記衛生マスク用補助具の製造方法を説明し、本発明の理解に供する。しかし、以下の説明は本発明の特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。
図1~図7を参照して、本発明の実施形態に係る衛生マスク用補助具1及び前記衛生マスク用補助具1を内側に固定して装着してなる衛生マスク40、衛生マスク用補助具1の製造方法を説明する。
図1~図7に示すように、本発明の実施形態に係る衛生マスク用補助具1は、衛生マスク40の内側に装着して使用するものである。
この衛生マスク用補助具1は、図1、図2に示すように、本体部10と、縁部材20と、顎当て部30とで構成される。
前記本体部10は、衛生マスク用補助具1の骨格を構成するものである。
本実施形態においては、図1~図7(a)に示すように、使用者2の鼻下からほうれい線に沿って顎Gの左右までと当接して使用者2の口回りを覆うと共に、図7(a)に示すように、使用時の底面視において顎Gとの間に開口K1が形成されるように膨出したドーム型の部材で本体部10を形成してある。加えて、本実施形態においては図6に示すように、使用時の平面視において、本体部10の上方側の先端部が使用者2の鼻先よりも前に出ることで、鼻先との間に開口K2が形成されるように膨出したドーム型の部材で本体部10を形成してある。
この本体部10は、図4(a)に示すように、ウレタン樹脂で形成されたウレタン樹脂層12と、ウレタン樹脂層12の外側を被覆する外側被覆層11と、ウレタン樹脂層12の内側を被覆する内側被覆層13とで構成されている。なお、ここで及び以下において「外側、内側」とは、衛生マスク用補助具1の使用状態において、使用者と対向する側を内側、その反対側を外側とするものである。
また、本実施形態においては、外側被覆層11として、縦方向と横方向の両方に伸びる合成繊維生地であるいわゆるツーウェイトリコット生地を用いる構成としてある。勿論、外側被覆層11の材質はツーウェイトリコット生地に限るものではなく、他の素材を用いる構成としてもよい。一方、内側被覆層13として、ポリウレタン樹脂を用いる構成としてある。勿論、内側被覆層13の材質はポリウレタン樹脂に限るものではなく、例えば、ポリエステルなど、肌触りの良い素材であれば他の如何なる素材を用いる構成としてもよい。
また、本実施形態においては図1、図2に示すように、ウレタン樹脂層12に、同一形状、同一大きさの複数の貫通孔12aを設けてある。なお、本実施形態においては、貫通孔12aの形状として円形の貫通孔とする構成としているが、貫通孔12aの形状は円形に限るものではなく、他の如何なる形状としてもよい。また、貫通孔12aの大きさ、配置位置、数なども本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。
更に、本実施形態においては図4(b)に示すように、ウレタン樹脂層12は、衛生マスク用補助具1の使用時において、鼻先と顎先とを結ぶ顔の中心線と対向する対向領域E(図4(b)において二本の二点鎖線で挟まれる領域)の厚みよりも、対向領域Eの左右に配置されて少なくとも一部が頬と接する当接領域Fの厚みを厚く構成してある。より具体的には、対向領域Eの厚みを1mm~2mm程度、当接領域Fの厚みを5mm~6mm程度としてある。
更に、本実施形態においては、外側被覆層11、内側被覆層13の厚みを1ミリ程度としてある。
また、本実施形態においては、内側被覆層13を形成する素材で構成されるシート状部材と、予め複数の貫通孔12aが形成されたウレタン樹脂で構成されるシート状部材と、外側被覆層11を形成する素材で構成されるシート状部材とを、この順番で積層した後に、型を用いて熱プレス加工を施してドーム型に成形した後に所定形状に裁断することで、本体部10を形成する構成としてある。
なお、図1、図2、図5において、貫通孔12aは本来破線で示すべきものであるが、説明の便宜上、実線で示してある。また、図6においては、説明の便宜上、本体部10に備える貫通孔12aを省略して図示するものとする。
前記縁部材20は、本体部10の外縁を覆う部材で、衛生マスク用補助具1の肌触りを向上させるために配置する部材である。
本実施形態においては、縁部材20として、合成繊維生地であるトリコット生地を用いる構成としてある。より具体的には、縦方向と横方向の両方に伸びるいわゆるツーウェイトリコット生地を用いる構成としてある。勿論、縁部材20の材質はトリコット生地に限るものではなく、肌触りの良好な素材であれば、他の素材を用いる構成としてもよい。
また、図示していないが、本実施形態においては、ツーウェイトリコット生地を本体部10の表裏の何れか一面側から本体部10を挟んで他面側に折り返した状態で糸を用いて縫製することで、本体部10の外縁に縁部材20を設ける構成としてある。勿論、このような構成に限るものではなく、本体部10の外縁に縁部材20を設ける方法は、肌触りの良好さを阻害するものでなければ、他の如何なる方法を用いる構成としてもよい。
更に、縁部材20の幅、厚みも本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。
前記顎当て部30は、衛生マスク用補助具1の使用時に、耳紐42による本体部10への顔方向に向かう応力(図6(a)において黒塗り矢印で示す力)に伴ってドーム型に構成される本体部10の形状が崩れることを防止して、図7(a)に示すように、使用時の底面視において本体部10と顎Gとの間にドーム型の本体部10によって形成される開口K1が維持されるようにするために配置する部材である。
本実施形態においては、図1、図2(b)、図3、図5に示すように、本体部10の内側下方に、本体部10の右側端部と左側端部とを橋渡すように連結する帯状部材を配置することで、顎当て部30を設ける構成としてある。より具体的には、図1、図2(b)に示すように、上辺が下向きに湾曲すると共に、下辺が上向きに湾曲した帯状部材で顎当て部30を形成する構成としてある。
更に、本実施形態においては、顎当て部30を形成する帯状部材として、伸縮性のある部材を用いる構成としてある。具体的には、顎当て部30として、合成繊維生地であるいわゆるツーウェイトリコット生地を用いる構成としてある。勿論、顎当て部30の材質はツーウェイトリコット生地に限るものではなく、肌触りの良好な素材であれば、例えば、伸縮性のない素材など、他の素材を用いる構成としてもよい。が、好適には伸縮性のある素材を用いることが望ましい。
また、図示していないが、本実施形態においては、所定形状、所定大きさのツーウェイトリコット生地を縁部材20に挟み込んで糸を用いて縫製することで、本体部10の内側下方に顎当て部30を設ける構成としてある。勿論、このような構成に限るものではなく、本体部10の内側下方に顎当て部30を設ける方法は、肌触りの良好さを阻害するものでなければ、他の如何なる方法を用いる構成としてもよい。
更に、顎当て部30の形状、上下方向の幅、厚みも本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。具体的には、顎当て部30は、本体部10の右側端部付近と左側端部付近とを橋渡すように連結して、使用者2の顎と当接する構成であれば、その形状、配置位置、上下方向の幅、厚みなどは適宜変更可能である。なお、ここで、「端部付近」とは、端部及び端部から3cm程度の範囲内に入る領域を意味するものである。
次に、このような構成からなる衛生マスク用補助具1の製造方法を説明する。
本発明の実施形態に係る衛生マスク用補助具1の製造方法は、本体部10を形成する本体部形成工程と、縁部20を形成する縁部形成工程と、顎当て部30を形成する顎当て部形成工程とを備える。
前記本体部形成工程は、外側被覆層11を形成する元となるシート状部材を形成する外側被覆層用シート状部材形成工程と、ウレタン樹脂層12を形成する元なるシート状部材を形成するウレタン樹脂層用シート状部材形成工程と、内側被覆層13を形成する元となるシート状部材を形成する内側被覆層形成用シート状部材形成工程と、ウレタン樹脂層用シート状部材形成工程で形成されたシート状部材に複数の貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、外側被覆層用シート状部材形成工程で形成されたシート状部材と、貫通孔形成工程で複数の貫通孔が形成されたウレタン樹脂で構成されるシート状部材と、内側被覆層用シート状部材形成工程で形成されたシート状部材とを一体化させると共に所定形状に成形する熱プレス成形工程と、熱プレス成形工程で一体化された前記各シート状部材を所定形状(製品となる形状)に裁断する裁断工程とを備える。
まず、前記外側被覆層用シート状部材形成工程により、外側被覆層11を形成するツーウェイトリコット素材を用いて、所定厚み、所定大きさのシート状部材を形成する。
次に、前記ウレタン樹脂層用シート状部材形成工程により、ウレタン樹脂を用いて、所定厚み、所定大きさのシート状部材を形成する。その後、貫通孔形成工程により、ウレタン樹脂層用シート状部材形成工程により形成されたシート状部材に複数の貫通孔を形成する。具体的には、貫通孔の形状と同一形状の複数の刃を備えたローラーを用いて、シート状部材の所定位置に複数の貫通孔を設ける。
次に、前記内側被覆層用シート状部材形成工程により、内側被覆層13を形成するポリウレタン樹脂を用いて、所定厚み、所定大きさのシート状部材を形成する。
その後、熱プレス成形工程により、外側被覆層用シート状部材形成工程で形成されたシート状部材と、貫通孔形成工程で複数の貫通孔が形成されたウレタン樹脂で構成されるシート状部材と、内側被覆層用シート状部材形成工程で形成されたシート状部材とを一体化させる。具体的には、内側被覆層用シート状部材形成工程で形成されたシート状部材と、前記貫通孔形成工程にて複数の貫通孔が形成されたウレタン樹脂で構成されるシート状部材と、外側被覆層用シート状部材形成工程で形成されたシート状部材とを、この順番で積層させた後に、上下の金型を用いて所定温度下(概ね180度~200度程度の温度下)で熱プレスすることで三層のシート状部材を一体化させると共に、ドーム型に成形する。
その後、裁断工程により、裁断刃を用いて製品となる部分と、それ以外との部分とに裁断する。
なお、熱プレス成形工程においては、上金型と下金型との間の距離を適宜調整することで、対向領域Eと当接領域Fとの厚みに違いを設ける構成としてある。また、本実施形態においては図示していないが、製品とならない部分(本体部10の外周よりもやや外側の部分)は、対向領域Eと同じかそれ未満の厚みとなるように上金型と下金型との間の距離を適宜調整する構成としてある。
以上の工程により、本体部10が形成される。
その後、既述した縁部20、顎当て部30の各形成方法を用いて、縁部形成工程及び顎当て部形成工程により本体部10に縁部20と顎当て部30とを形成する。
以上の工程により、衛生マスク用補助具1が製造される。
本実施形態においては、図3、図5に示すように、このような構成からなる衛生マスク用補助具1を、衛生マスク40の内側の所定位置に糸を用いて縫製にて予め固定することで、衛生マスク用補助具1を装着してなる衛生マスク40を形成する構成としてある。なお、図3、図5においては、説明の便宜上、縫製糸を省略して図示するものとする。
勿論、衛生マスク用補助具1を装着してなる衛生マスク40を形成する方法は、糸を用いて縫製する方法に限るものではなく、衛生マスク用補助具1を衛生マスク40の内側に固定して装着可能な方法であれば、他の如何なる方法を用いる構成としてもよい。
また、本実施形態においては、衛生マスク40として、1枚の合成繊維生地であるいわゆるツーウェイトリコット生地で形成された衛生マスクを用いる構成としてある。勿論、衛生マスク40の構成はこのような構成に限るものではなく、適宜変更可能である。例えば、衛生マスク40の材質は、ツーウェイトリコット生地に限るものではなく、不織布など、他の生地を用いる構成としてもよい。
このような構成からなる本発明の実施形態に係る衛生マスク用補助具1及び衛生マスク用補助具1を装着してなる衛生マスク40、衛生マスク用補助具1の製造方法は、以下の効果を奏する。
複数の貫通孔12aを有するウレタン樹脂層12と、ウレタン樹脂層12の内側を被覆するポリウレタン樹脂で構成される内側被覆層13と、ウレタン樹脂層12の外側を被覆するツーウェイトリコット生地で構成される外側被覆層11との三層で構成されると共に、使用者2の鼻下からほうれい線に沿って顎Gの左右までと当接して覆うと共に、使用時の底面視において顎Gとの間に開口K1が形成され、且つ平面視において鼻先との間に開口K2が形成されるように膨出したドーム型で構成される本体部10によって、図6、図7(a)に示すように、衛生マスク40の使用時に、使用者2の口回り(鼻孔部)に適度な空間を形成することができる。また、衛生マスク40と使用者2の顎Gとの間に開口K1を形成することができると共に、本体部10の上方側の先端と鼻先との間に開口K2を形成することができる。
更に、熱プレス加工で形成された本体部10は元々形状保持力を備えるものであることに加えて、顎当て部30によって、耳紐42による本体部10への顔方向に向かう応力に伴ってドーム型で構成される本体部10の形状が崩れることを一段と効果的に防止することができる。
以上により、図6において白抜き矢印で示すように、使用者2の鼻や口から吐き出される息を、開口K2と貫通孔12aを有する本体部10を構成する樹脂層を通して、開口K1から放出させることが可能となり、これによって、衛生マスク40の使用時の蒸れや息苦しさを効果的に軽減させることが可能な衛生マスク用補助具1及び衛生マスク用補助具を備える衛生マスク40とすることができる。
また、衛生マスク40の使用者2が、図6、図7(a)に示すように、眼鏡の着用者である場合でも、使用者2の鼻や口から吐き出される息が、マスク本体と鼻と頬との境界部分との間に生じる隙間から漏れ出るのではなく、息の大部分を開口K2及び貫通孔12aを通して開口K1から放出させることが可能となり、これによって、眼鏡が曇ることを効果的に防止することが可能な衛生マスク用補助具1及び衛生マスク用補助具を備える衛生マスク40とすることができる。
また、ドーム型で形成される本体部10の形状が保持されることで、使用者2の口回りに形成される適度な空間を効果的に保持することが可能となる。従って、図6(a)に示すように、衛生マスク40と唇及びその周辺や頬とが接することを効果的に防止することができる。よって、衛生マスク40の使用者2が、図6に示すように、女性である場合でも、唇及びその周辺や頬と接する部分が衛生マスク用補助具1の一部分だけとなり、口紅をはじめとした化粧が落ちることを効果的に防止することが可能な衛生マスク用補助具1及び衛生マスク用補助具を備える衛生マスク40とすることができる。
更に、ドーム型の本体部10の構成として、複数の貫通孔12aを備えるウレタン樹脂層を備える構成とすることで、貫通孔12aから吐き出した息の一部を外部に放出可能とすると共に、吐き出した息に含まれる空気や水分の一部をウレタン樹脂層に閉じ込めることが可能となる。これによって、息苦しさを低減できて呼吸が楽であるという効果に加えて、ドーム型の空間内の湿度を保つことが可能となる。よって、保湿効果、保温効果をもたらすことが可能な衛生マスク用補助具1とすることができる。
加えて、衛生マスク用補助具1の使用時において、鼻先と顎先とを結ぶ顔の中心線と対向する対向領域Eの厚みよりも、対向領域Eの左右に配置されて頬と接する当接領域Fの厚みを厚く構成してあることで、対向領域Eにおいては息を外部に放出し易く、当接領域Fにおいては吐き出した息に含まれる空気や水分の一部をウレタン樹脂層に一段と閉じ込めることができ、一段と保湿効果、保温効果の高い衛生マスク用補助具とすることができる。
また、伸縮性のある帯状部材で顎当て部30を構成することで、顎当て部30を一段と使用者2の顎にフィットさせ易くすることができる。よって、装着感の良い衛生マスク用補助具1とすることができる。また、使用者2の顎Gとの接触面積が大きい帯状部材で顎当て部30を形成することで、耳紐42による本体部10への顔方向に向かう応力を効果的に低減させることができ、ドーム型で構成される本体部10の形状が崩れることを一段と効果的に防止することができる。よって、使用時にメガネが曇ることや、化粧が落ちることを一段と効果的に防止でき、また、使用時の蒸れや息苦しさを一段と効果的に軽減できると共に、高い保湿力、保温力を衛生マスクに付加することが可能な衛生マスク用補助具1及び衛生マスク用補助具を備える衛生マスク40とすることができる。
また、糸を用いた縫製により、衛生マスク用補助具1を衛生マスク40の内側に予め固定して装着する構成とすることで、衛生マスク40の使用時に、衛生マスク用補助具1がずれ動くことを効果的に防止でき、装着感が良好な衛生マスク用補助具1を備える衛生マスク40とすることができる。
また、本体部10を形成する工程として、ウレタン樹脂層を形成する元となるウレタン樹脂で構成されるシート状部材の所定位置に複数の貫通孔12aを設ける貫通孔形成工程と、内側被覆層13を形成する元となる素材で構成されるシート状部材と、貫通孔形成工程にて複数の貫通孔12aが形成されたウレタン樹脂で構成されるシート状部材と、外側被覆層を形成する元なる素材で構成されるシート状部材とを、この順番で積層した後に、型を用いて熱プレスすることでドーム型に成形する熱プレス成形工程とを少なくとも備える構成とすることで、貫通孔形成工程によってウレタン樹脂層の元なるシート状部材に複数の貫通孔12aを形成できる。また、熱プレス成形工程によって内側被覆層13、ウレタン樹脂層12、外側被覆層11を形成する各シート状部材を一体化させることができると共に、本体部10の形状を容易にドーム型に成形することができる。よって、製造効率の良い衛生マスク用補助具1の製造方法とすることができる。
加えて、熱プレス成形工程後においては、ドーム型となった本体部10の形状を良好に保持でき、形状保持力に優れた本体部10を製造可能な衛生マスク用補助具1の製造方法とすることができる。
更に、熱プレス成形工程においては、上金型と下金型との間の距離を適宜調整することで、対向領域Eと当接領域Fとの厚みに違いを設ける構成とすることで、厚みが異なる対向領域Eと当接領域Fとを容易に形成することができる。また、製品とならない部分(本体部10の外周よりもやや外側の部分)を、対向領域Eと同じかそれ未満の厚みとなるように上金型と下金型との間の距離を適宜調整する構成とすることで、裁断工程において応力が負荷される本体部10の外周よりもやや外側の部分の強度を増すことができ、裁断工程において裁断部分にほつれが生じることを効果的に防止でき、製造効率のよい衛生マスク用補助具1の製造方法とすることができる。
これに対して、図7(b)に示す従来の衛生マスク50においては、使用者2の鼻、頬、顎と密着する構成であることから、使用者2の鼻や口から吐き出される息が、図7(b)の白抜き矢印で示すように、マスク本体と鼻と頬との境界部分との間に生じる隙間から漏れ出ることになる。これによって、図7(b)に示すように、衛生マスク50の使用者2が眼鏡の着用者である場合には、眼鏡のレンズが曇り易くなり、衛生マスク50の使用時の不快感につながるという問題があった。
また、図7(b)に示す従来の衛生マスク50においては、口回りに空間が形成されてはいるものの、空間を保持するための部材を備える構成ではないことから、口回りに形成される空間が使用に伴って崩れ易く、衛生マスク50と唇及びその周辺や頬とが広い面積で接し易い。よって、図7(b)に示すように、衛生マスク50の使用者2が女性である場合には、口紅をはじめとした化粧が落ちやすいという問題があった。
更に、図7(b)に示す従来の衛生マスク50においては、衛生マスク50と唇及びその周辺や頬とが広い面積で接し易く、使用者2の口回りに適度な空間がないことで、衛生マスク50の使用時に、蒸れや息苦しさが生じ易いという問題があった。
これらの問題は、ツーウェイトリコット素材のような剛性のない素材で形成される衛生マスクにおいては、より顕著な問題であった。
加えて、従来の衛生マスク50においては、使用者が吐き出した息に含まれる空気や水分の一部を閉じ込めることができる構造を備えるものはなく、保湿効果や保温効果をもたらすことができないという問題があった。
従って、既述したように、本発明の実施形態に係る衛生マスク用補助具1を備える衛生マスク40を使用することで、このような従来の衛生マスク50に存在した問題点を効果的に解消することが可能となる。
次に、図8を参照して、本発明の実施形態に係る衛生マスク用補助具と衛生マスク用補助具を備える衛生マスクの変形例1、変形例2を説明する。
まず、図8(a)を参照して、変形例1は、既述した衛生マスク用補助具1の変形例を示すものである。具体的には、既述した衛生マスク用補助具1に対して、顎当て部30の形状を変形したものである。その他の構成は、既述した本発明の実施形態に係る衛生マスク用補助具1と同様である。よって、同一部材、同一機能を果たすものには同一番号を付し、詳細な説明は省略するものとする。
図8(a)を参照して、本変形例においては、二本の帯状部材がX字状に中央でクロスして一体化したような形状からなる顎当て部30を本体部の内側に設ける構成としてある。より具体的には、X字の下端を構成する左右一対の端部を本体部10の下方の左右端部に設けると共に、X字の上端を構成する左右一対の端部を本体部10の中央の左右端部に設ける構成としてある。
このような構成とすることで、使用者2の顎との接触面積を一段と広げることができ、使用時における衛生マスク用補助具1のホールド性を向上させることができる。加えて、耳紐42による本体部10への顔方向へ向かう応力を本体部10の下方部分及び中央部分の複数箇所にて軽減させることができる。よって、ドーム型で構成される本体部10の形状が崩れることを一段と効果的に防止することができる。
次に、図8(b)を参照して、変形例2は、既述した衛生マスク40の変形例を示すものである。具体的には、既述した衛生マスク40に対して、同一形状、同一大きさの2枚の生地を前後に重ね合わせて内部に空洞を備える状態で縫製等を用いて一体化させてなる耳紐61を備える衛生マスク60とするものである。更に、前記2枚の生地の間の所定位置に、衛生マスク用補助具1の本体部10を内在させた状態で縫製等を用いて固定すると共に、顎当て部30のみを衛生マスク60に内在させず且つ本体部10の右側端部と左側端部とを橋渡すように連結する位置に設ける構成としたものである。その他の構成は、既述した本発明の実施形態に係る衛生マスク用補助具1及び衛生マスク40と同様である。よって、同一部材、同一機能を果たすものには同一番号を付し、詳細な説明は省略するものとする。
このような構成とすることで、本体部10の内側被覆層13が使用者2の顔に触れることを確実に防止することでき、装着感の良好な衛生マスク60とすることができる。つまり、本発明における「衛生マスクに装着して」とは、本体部を衛生マスクに内在させて装着する構成と、本体部を衛生マスクに内在させずに外部に露出させた状態で装着する構成との何れも含む概念である。
なお、本実施形態においては、糸を用いた縫製により、衛生マスク用補助具1を衛生マスク40の内側に予め固定して装着する構成としたが、衛生マスク用補助具1の装着方法は必ずしもこのような構成に限るものではない。例えば、衛生マスクの使用時に、衛生マスクの内側の所定位置に衛生マスク用補助具1を着脱可能に挿入して、耳紐42による本体部10への顔方向に向かう応力を利用して衛生マスクの内側に衛生マスク用補助具1を固定して装着する構成としてもよい。このような構成とすることで、衛生マスク用補助具の取り替えを容易に行うことが可能となる。
また、衛生マスク用補助具1の本体部10の形状、大きさ、湾曲面の曲率半径なども本実施形態のものに限るものではなく、少なくとも使用者2の鼻下からほうれい線に沿って顎Gの左右までを覆うと共に、使用時の底面視において顎Gとの間に開口K1が形成されるように膨出したドーム型の本体部10を構成可能なものであれば、他の形状、他の大きさ、他の曲率半径とする構成としてもよい。つまり、既述した本発明の実施形態に係る衛生マスク用補助具1においては、使用者2の鼻下からほうれい線に沿って顎Gの左右までと当接して覆うと共に、使用時の底面視において顎Gとの間に開口K1が形成され、且つ平面視において鼻先との間に開口K2が形成されるように膨出したドーム型の本体部10とする構成としたが、本体部10は複数の貫通孔12aを有するウレタン樹脂層を備えるものであることから、開口K2は必ずしも形成される必要はない。例えば、本体部10の上方側の先端部が使用者2の鼻先よりも前に出ず、鼻下と接するような構成として開口K2が形成されない構成としてもよい。このような構成も本発明の範囲内に含まれるものである。しかしながら、好適には、使用時において開口K1と開口K2との両方が形成されるような本体部10とすることが望ましい。
また、本体部10を構成する外側被覆層11、ウレタン樹脂層12、内側被覆層13の少なくとも何れか1つの層に保湿加工を施すような構成としてもよい。このような構成とすることで、一段と高い保湿力、保温力を備えた衛生マスク用補助具1とすることができる。
また、本体部10を構成する外側被覆層11、ウレタン樹脂層12、内側被覆層13の少なくとも何れか1つの層や、縁部材20、顎当て部30に、抗菌加工を施す構成としてもよい。このような構成とすることで、抗菌力を備えた衛生マスク用補助具1とすることができる。
また、本実施形態においては、外側被覆層11、内側被覆層13をそれぞれ一層で形成する構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、外側被覆層11、内側被覆層13を複数層で形成する構成としてもよい。
また、顎当て部30の構成として、いわゆるビーズクッションのように、粒状の充填物を内包した顎当て部30としてもよい。このような構成とすることで、一段と肌触りの良好な顎当て部30とすることができる。
また、縁部材20は必須の部材ではなく、衛生マスク用補助具1に縁部材20を設けない構成としてもよい。
本発明の衛生マスク用補助具及び前記衛生マスク用補助具を備える衛生マスクは、使用時にメガネが曇ることや、化粧が落ちることを効果的に防止でき、また、使用時の蒸れや息苦しさを効果的に軽減できると共に、保湿効果や保温効果をもたらすことができることから、衛生マスクに関連する産業分野において有用であり、産業上の利用可能性が大きい
1 衛生マスク用補助具
2 使用者
10 本体部
11 外側被覆層
12 ウレタン樹脂層
12a 貫通孔
13 内側被覆層
20 縁部材
30 顎当て部
40 衛生マスク
41 耳紐
50 衛生マスク
60 衛生マスク
61 耳紐
E 対向領域
F 当接領域
K1 開口
K2 開口
G 顎

Claims (6)

  1. 衛生マスクに装着して使用する衛生マスク用補助具であって、使用者の鼻下からほうれい線に沿って顎の左右までを覆うと共に、使用時の底面視において顎との間に開口が形成されるように膨出したドーム型の本体部を備え、前記本体部は、ウレタン樹脂で形成されたウレタン樹脂層と、前記ウレタン樹脂層の外側を被覆する外側被覆層と、前記ウレタン樹脂層の内側を被覆する内側被覆層とで構成されると共に、前記ウレタン樹脂層に、複数の貫通孔を設けてあり、前記本体部の内側に、本体部の右側端部付近と左側端部付近とを橋渡すように連結して、使用者の顎と当接する顎当て部を配置してあることを特徴とする衛生マスク用補助具。
  2. ウレタン樹脂層は、衛生マスク用補助具の使用時において、鼻先と顎先とを結ぶ顔の中心線と対向する対向領域の厚みよりも、前記対向領域の左右に配置されて頬と接する当接領域の厚みを厚く構成してあることを特徴とする請求項1に記載の衛生マスク用補助具。
  3. 本体部の外縁を覆う縁部材を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の衛生マスク用補助具。
  4. 顎当て部は、帯状部材で構成されることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の衛生マスク用補助具。
  5. 請求項1~4の何れか1項に記載の衛生マスク用補助具を衛生マスクに固定して装着してあることを特徴とする衛生マスク。
  6. 請求項1又は2に記載の衛生マスク用補助具の製造方法であって、本体部を形成する工程として、ウレタン樹脂層を形成するウレタン樹脂で構成されるシート状部材の所定位置に複数の貫通孔を設ける貫通孔形成工程と、内側被覆層を形成する素材で構成されるシート状部材と、前記貫通孔形成工程にて複数の貫通孔が形成されたウレタン樹脂で構成されるシート状部材と、外側被覆層を形成する素材で構成されるシート状部材とを、この順番で積層した後に、型を用いて熱プレスすることでドーム型に成形する熱プレス成形工程とを少なくとも備えることを特徴とする衛生マスク用補助具の製造方法。
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