JP3225977U - シール - Google Patents

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純子 玉野
純子 玉野
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Abstract

【課題】アロマセラピーを安全かつ手軽に利用可能としつつ、見栄えについても改善可能な精油含浸用シール及びアロマセラピーシールを提供する。【解決手段】アロマセラピーシール100は、精油含浸用シール10に精油を含浸させたものである。精油含浸用シール10は、シート状に形成された保持層22と、保持層22を被粘着対象に対して粘着可能とする粘着層24とを有する。保持層22及び粘着層24を含む複数の層を積層したものであり、保持層22に、アロマセラピー用の精油を含浸させ得るものであり、保持層22の表面が露出されている。【選択図】図1

Description

本考案は、アロマセラピーあるいはアロマセラピーと呼ばれるもの(以下、「アロマセラピー」と総称する)に用いるアロマセラピーシールに関する。
従来、アロマセラピー用の精油を使用する場合には、精油が入ったボトルからティッシュペーパーや、下記特許文献1に開示されているアロマペンダントに精油を滴下させて使用する方法や、アロマポッドなどの機器を用いて使用する方法が採られていた。
実用新案登録第3195834号公報
近年、アロマセラピーは、単に香りを楽しむという趣味的なものだけでなく、医療分野や介護分野などにおいても香りによる効用を治療に利用しようとする試みがなされつつある。そのため、アロマセラピーを趣味とする、いわばアロマセラピーに精通した人だけでなく、アロマセラピーについての知識を持たない人や、老人、年少者などもアロマセラピーを利用する機会が生まれつつある。
ここで、上述したようにアロマセラピーになじみのない老人などが精油が入ったボトルを渡された場合、目薬と間違って目にさしてしまったり、飲用の薬剤と誤って飲んでしまうといった不測の事態が生じかねないという問題がある。また、従来用いられているアロマポッドなどの機器類には、精油を加熱するための熱源を備えたものなど、取り扱いに注意を要するものが多いという問題があった。さらに、従来のようにティッシュペーパーに精油を滴下して使用する方法では見栄えが悪いという問題もあった。
そこで本考案は、アロマセラピーを安全かつ手軽に利用可能としつつ、見栄えについても改善可能な精油含浸用シール、アロマセラピーシール、及びアロマセラピー施行法の提供を目的とした。
上述した課題を解決すべく提供される本考案の精油含浸用シールは、シート状に形成された保持層と、前記保持層を被粘着対象に対して粘着可能とする粘着層とを有し、前記保持層及び前記粘着層を含む複数の層を積層したものであり、前記保持層に、アロマセラピー用の精油を含浸させ得るものであり、前記保持層の表面が露出されていることを特徴とするものである。
本考案の精油含浸用シールは、アロマセラピー用の精油を保持層に含浸させた状態とし、粘着層を用いて任意の場所に貼付して使用できる。本考案の精油含浸用シールのようにシート状とすることにより、家具などの形状が固定した構造物はもちろんのこと、衣服やタオルなどのリネン類のように屈曲する場所にも貼付して使用することができる。そのため、本考案の精油含浸用シールを用いれば、装着する場所を選ばず使用することができる。従って、本考案の精油含浸用シールを用いることにより、アロマセラピーを手軽に利用できる。
また、本考案の精油含浸用シールは、保持層の表面が露出しており、加熱等しなくても精油を揮発させることができる。そのため、本考案の精油含浸用シールを用いることにより、老人や年少者などであってもアロマセラピーを安全に利用できる。また、本考案の精油含浸用シールのように、保持層に含浸させた精油を保持層の表面から自然に揮発させることにより、程よく安定した揮発速度で精油を揮発させることができる。従って、本考案の精油含浸用シールを用いれば、長期に亘って安定したアロマセラピー効果が得られる。
また、本考案の精油含浸用シールは、例えば衣服やタオルなどのリネン類の裏側に貼り付けるなどして使用できる。そのため、従来のようにティッシュペーパーに精油を滴下して使用する場合などに比べて見栄え良くアロマセラピーを利用できる。
上述した本考案の精油含浸用シールは、前記保持層が、不織布により形成されているものであることが望ましい。
本考案の精油含浸用シールのように、保持層を不織布により形成することにより、保持層の略全体に亘って精油をスムーズかつ略均一に含浸させることができる。
ここで、本考案の精油含浸用シールにおいて保持層に精油を滴下した場合、精油は滴下位置から放射状に拡散するものと考えられる。そのため、精油を保持層の略全体に亘って略均一に含浸させるためには、少なくとも保持層について、このような拡散特性を考慮した形状とすることが望ましい。
かかる知見に基づいて提供される本考案の精油含浸用シールは、少なくとも前記保持層が、円状に形成されているものである。
かかる構成によれば、保持層に滴下された精油を保持層の略全体に亘って略均一に含浸させることができる。
ここで、上述したように本考案の精油含浸用シールを衣服やタオルなどのリネン類、家具などに貼付して使用することを考慮すると、保持層に含浸させた精油が、粘着層に染み込むのを抑制できるものであることが望ましい。
かかる知見に基づいて提供される本考案の精油含浸用シールは、前記粘着層が、前記保持層よりも前記精油の拡散しにくい素材によって構成されているものである。
かかる構成によれば、保持層に含浸させた精油が粘着層側に染み込むのを抑制できる。これにより、衣服やタオルなどのリネン類、家具などの被粘着対象にまで精油が染み出したり、粘着層の粘着力が低下したりするのを抑制できる。
上述した本考案の精油含浸用シールは、前記粘着層の片面が、前記被粘着対象に粘着される糊面とされており、未使用状態において前記糊面を保護する保護シートが設けられており、前記保持層及び前記粘着層を含むシール片を貼付するための貼付面が、前記保護シートに設けられており、前記シール片を前記保護シートから剥離することにより、前記糊面が露出し、被粘着対象に対して粘着可能になるものであり、前記保護シートが、少なくとも前記貼付面において疎油性を有するものであることが望ましい。
本考案の精油含浸用シールは、粘着層の糊面が保護シートにより保護されており、必要に応じて保護シートからシール片を剥離して使用することができる。また、保護シートが疎油性を有する素材によって形成されているため、保護シートを介して精油が染み出す等の問題を回避し得る。
ここで、保護シートに複数のシール片を並べて配置した場合、そのうちの一つのシール片に滴下した精油が、シール片からはみ出し、隣接する他のシール片に向けて染み出す懸念がある。
かかる懸念を解消すべく提供される本考案の精油含浸用シールは、前記シール片が、前記保護シートに対して複数配置されており、隣接する前記シール片同士の間に所定の間隔が設けられているものである。
かかる構成によれば、シール片に滴下した精油が、隣接する他のシール片に向けて染み出すのを抑制できる。
上述した本考案の精油含浸用シールは、前記保護シートが、前記保持層よりも前記精油の拡散しにくい素材によって構成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、保持層に滴下された精油が保護シートから染み出して拡散してしまうのを抑制できる。
また、本考案のアロマセラピーシールは、上述した本考案の精油含浸用シールの前記保持層に、前記精油が含浸されていることを特徴とするものである。
本考案のアロマセラピーシールは、上述した本考案の精油含浸用シールに対して精油を含浸させた状態のものである。そのため、精油を保持層に含浸させる作業を行うことなく、衣服やタオルなどのリネン類、家具などの被粘着対象に貼付するだけで手軽かつ安全にアロマセラピーを利用できる。また、本考案のアロマセラピーシールは、上述した精油含浸用シールを用いたものであるため、衣服等の裏側に貼り付けるなどして見栄え良くアロマセラピーを利用できる。また、本考案のアロマセラピーシールでは、予め精油が含浸されているため、利用者が精油を選ぶ手間や、精油の含浸量が適量となるように滴下量を調整する等の手間を省くことができる。これにより、例えばアロマセラピーの初心者や、老人、年少者等のように、効果的な精油の選択や最適な精油の滴下量の判断が難しい人であっても、簡単かつ安全にアロマセラピーを施行できる。
本考案のアロマセラピー施行法は、上述した精油含浸用シールに前記精油を含浸させると共に、前記精油を含浸させた精油含浸用シールを前記保持層が大気に露出するように衣服あるいは物品に貼付して使用することを特徴とするものである。
本考案のアロマセラピー施行法では、精油を含浸させるための精油含浸用シールが用いられる。そのため、利用者が選択した精油を用いてアロマセラピーを施行できる。また、利用者が精油を含浸させた精油含浸用シールを、保持層が大気中に露出した状態になるように衣服等に貼付するだけで、アロマセラピーを施行できる。従って、本考案によれば、安全かつ手軽にアロマセラピーを利用可能なアロマセラピー施行法を提供できる。
本考案のアロマセラピー施行法は、上述したアロマセラピーシールを前記保持層が大気に露出するように衣服あるいは物品に貼付して使用することを特徴とするものである。
本考案のアロマセラピー施行法では、精油を予め含浸させたアロマセラピーシールが用いられる。そのため、利用者がアロマセラピーに不慣れな人であったとしても、難なくアロマセラピーを施行できる。また、利用者が精油を含浸させたアロマセラピーシールを、衣服等に貼付して保持層を大気中に露出させるだけでアロマセラピーを施行できる。従って、本考案によれば、安全かつ手軽にアロマセラピーを利用可能なアロマセラピー施行法を提供できる。
本考案によれば、アロマセラピーを安全かつ手軽に利用可能としつつ、見栄えについても改善可能な精油含浸用シール、アロマセラピーシール、及びアロマセラピー施行法を提供できる。
(a)は本考案の一実施形態に係る精油含浸用シール及びアロマセラピーシールを示す平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 (a)は図1のアロマセラピーシールを包装袋内に収容した状態を示す断面図、(b)は(a)のB部拡大図である。 精油含有用シールやアロマセラピーシール等のアロマセラピーグッズを収容する収容袋を示す図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は左側面図、(d)は平面図、(e)は底面図である。 図3の包装袋について、ラベル部分を除く部分を破線で示した図である。 精油含有用シールやアロマセラピーシール等のアロマセラピーグッズを収容する収容袋を示す図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は左側面図、(d)は平面図、(e)は底面図である。 図5の包装袋について、ラベル部分を除く部分を破線で示した図である。 本考案の一実施形態に係るアロマセラピーシールの製造方法を示すフローチャートである。 図7の包装袋について、ラベル部分を除く部分を破線で示した図である。 精油含有用シールやアロマセラピーシール等のアロマセラピーグッズを収容する収容袋を示す図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は左側面図、(d)は平面図、(e)は底面図である。 図9の包装袋について、ラベル部分を除く部分を破線で示した図である。 精油含有用シールやアロマセラピーシール等のアロマセラピーグッズを収容する収容袋を示す図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は左側面図、(d)は平面図、(e)は底面図である。 図11の包装袋について、ラベル部分を除く部分を破線で示した図である。 精油含有用シールやアロマセラピーシール等のアロマセラピーグッズを収容する収容袋を示す図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は左側面図、(d)は平面図、(e)は底面図である。 図13の包装袋について、ラベル部分を除く部分を破線で示した図である。
以下、本考案の精油含浸用シール10及びアロマセラピーシール100と、アロマセラピー施行法について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
≪精油含浸用シール10について≫
図1に示すように、精油含浸用シール10は、シール片20が保護シート30に貼付されたシート状のものである。図1に示す例では、複数(本実施形態では6枚)のシール片20が一枚の保護シート30に所定の配列で配置されている。精油含浸用シール10は、アロマセラピー用の精油をシール片20に含浸させた後、シール片20を保護シート30から剥離して衣服や帽子等の着衣、タオルなどのリネン類、ベッドあるいはタンスなどの家具等の構造物などの被粘着対象に粘着することにより、アロマセラピー効果を得るために使用されるものである。
図1(a)に示すように、シール片20は、略円形の形状に形成され、自由に屈曲可能なシート状のものである。図1(b)に示すように、シール片20は、保持層22及び粘着層24を含む複数の層を積層した積層構造とされている。
保持層22は、アロマセラピー用の精油を含浸させるために設けられた層である。保持層22は、精油を含浸可能なものであればいかなるものであっても良いが、滴下した精油をスムーズかつ略均一に拡散可能であると共に、含浸させた精油を大気環境下において揮発させることが可能なものであることが望ましい。本実施形態では、保持層22は、シート状の不織布により形成されている。また、保持層22は、シール片20の最も外側に配されており、表面が外部に露出されている。保持層22を待機中に晒すことにより、保持層22に含浸された精油を揮発させることができる。保持層22の厚みや大きさについては、アロマセラピー用の精油の含浸量や、精油の揮発によりアロマセラピー効果を得る期間の長さ等によって適宜調整可能である。
ここで、保持層22を構成する不織布は、精油に含まれる化学成分に対して不活性であればいかなるものであっても良い。具体的には、保持層22を構成する不織布には、天然繊維及び化学繊維、合成繊維を含む広範囲の繊維が使用可能であり、例えば化学的安定性が高いポリエステル繊維及びセルローズ系繊維などを好適に利用可能である。また、不織布の構造や製造方法についても特に限定されるものではなく、従来公知のフェルト化法で得られた不織布等を好適に使用可能である。
粘着層24は、保持層22を衣服やタオルなどのリネン類、家具などの被粘着対象に対して粘着可能とするために設けられた層である。粘着層24は、保持層22よりも精油の拡散しにくい素材によって構成されている。具体的には、粘着層24は、従来公知の粘着剤や粘着剤などを保持層22の裏面側に塗布する等して形成されている。粘着層24は、保持層22側に向く面(固定面24a)と、固定面24aとは反対側に向く面(糊面24b)とを有する。粘着層24は、固定面24a側が保持層22側に固定することにより、保持層22と一体化されている。また、糊面24bは、シール片20を貼付する際に被粘着対象に接触する面であり、粘着性を有する。
保護シート30は、シール片20の未使用状態において糊面24bの粘着力が損なわれないように保護するためのシート状の部材である。保護シート30は、精油に含まれるオイル成分に対し、疎油性を有する素材により形成されている。また、保護シート30には、シール片20の保持層22よりも精油の拡散しにくい素材により形成されている。これらの特性を有する素材として、具体的にはポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂素材や、紙などのシートの表面を樹脂素材等の疎油性を有する素材でコーティングしたものなどを用いることができる。
保護シート30は、表面側が貼付面30aとされ、裏面側が非貼付面30bとされている。シール片20は、保護シート30の貼付面30aにのみシール片20が貼付されており、非貼付面30bにはシール片20が貼付されていない。シール片20は、非貼付面30b側が平滑とされている。貼付面30aは、シール片20をなす粘着層24の糊面24bが面接触する面である。シール片20は、糊面24bを構成する粘着成分を殆ど残存させることなく、貼付面30aから剥離できる。
アロマセラピーシール100は、上述した精油含浸用シール10の各シール片20において、保持層22にアロマセラピー用の精油を含浸させたものである。そのため、アロマセラピーシール100によれば、必要に応じてシール片20を保護シート30から剥がし、衣服などの任意の場所に貼り付けるだけで、アロマセラピー効果を得ることができる。
アロマセラピーシール100は、保持層22に含浸させた精油の揮発を抑制すべく、例えば図3〜図13に示した包装袋110等の袋や容器に収容した状態で保管されることが望ましい。また、精油含浸用シール10の状態で販売等し、使用者自身で精油含浸用シール10に精油を含浸させて使用できるようにする場合についても、衛生面等の観点から図14に示すように包装袋110等の袋や容器に収容した状態とされることが望ましい。ここで一般的に、アロマセラピー用の精油は、光の作用により酸化等して品質が劣化する特性を有するものが多い。また、アロマセラピー用の精油の大半は、気化して揮発しやすい特性を有する。そのため、アロマセラピーシール100を保管するための袋や容器は、遮光性を有し、気密状態で保持可能なものであることが望ましい。また、精油含浸用シール10についても、使用者自身で精油を含浸させてアロマセラピーシール100の状態にした後、保管しておきたい場合が想定される。そのため、精油含浸用シール10を保管するための袋や容器についても、遮光性を有し、気密状体で保持可能なものであることが望ましい。図3〜図14に示した包装袋110は、アルミ蒸着などの手法により形成された遮光性を有するシートを平袋状に形成した袋本体112の口にチャック114を設け、チャック114を閉じることにより気密状態となるように封止できるものである。
また、図3〜図14の包装袋110は、袋本体112の表面に、ラベル116が貼付されている。ラベル116にアロマセラピーシール100を使用することにより期待できる効能や、香りの種類、精油の名称などを付しておくことが好ましい。これにより、包装袋110に収容されているアロマセラピーシール100の種類の確認等のために、必要以上に包装袋110が開封されるのを抑制し、精油の揮発や劣化を最小限に抑制できる。
アロマセラピーシール100は、一枚の保護シート30に設けられた複数のシール片20に対して、異なる精油を含浸させたものとしても良いが、包装袋110等によって気密状態とされた環境下で保管することを想定すると、全てのシール片20に同一の精油を含浸させたものであることが望ましい。また、包装袋110に複数のアロマセラピーシール100を収容する場合についても、同様の観点から、一緒に収容される全てのアロマセラピーシール100が同一の精油を含浸させたものであることが好ましい。
続いて、精油含浸用シール10あるいはアロマセラピーシール100を利用したアロマセラピーの施行方法について詳細に説明する。
上述したように、本実施形態の精油含浸用シール10やアロマセラピーシール100は、アロマセラピー用の精油を保持層22に含浸させた状態とし、粘着層24を用いて任意の場所に貼付して使用できる。本実施形態の精油含浸用シール10のようにシート状とすることにより、家具などの形状が固定した構造物はもちろんのこと、衣服やタオルなどのリネン類のように屈曲する場所にも貼付して使用することができる。そのため、本実施形態の精油含浸用シール10やアロマセラピーシール100を用いれば、装着する場所を選ばず手軽にアロマセラピーを利用できる。
また、上述したように、シール片20の保持層22が、表面を露出させた状態とされており、加熱等しなくても精油を揮発させることができる。そのため、精油含浸用シール10やアロマセラピーシール100によれば、老人や年少者などのアロマセラピーに詳しくない人たちであってもアロマセラピーを安全に利用できる。また、上述したように保持層22に含浸させた精油を保持層22の表面から自然に揮発させることにより、程よく安定した揮発速度で精油を揮発させ、長期に亘って安定したアロマセラピー効果を得ることができる。
また、本実施形態の精油含浸用シール10やアロマセラピーシール100は、例えば衣服やタオルなどのリネン類の裏側に貼り付けるなどして使用できる。そのため、従来のようにティッシュペーパーに精油を滴下して使用する場合などに比べて見栄え良くアロマセラピーを利用できる。
また、本実施形態において例示したように、保持層22として、不織布のように織り目がランダムな素材により形成されたものを用いることにより、保持層22の略全体に亘って精油をスムーズかつ略均一に含浸させることができる。なお、本実施形態では、保持層22を不織布により形成した例を示したが、本考案はこれに限定されるものではなく、他の素材によって形成されていてもよい。保持層22を不織布以外の素材によって形成する場合についても、織り目がランダムなもの等、精油をスムーズかつ略全域に亘って略均一に含浸させることが可能なものであることが望ましい。
本実施形態では、保持層22を無地の素材で形成した例を示したが、本考案はこれに限定されるものではなく、印刷等の適宜の手法により文字や図形、模様等を保持層22に表示したものであっても良い。
また、本実施形態において例示したように、シール片20を円状に形成することにより、保持層22に滴下された精油を保持層22の略全体に亘って略均一に含浸させることができる。なお、本実施形態では、シール片20の全体を略円形に形成した例を示したが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えば保持層22を略円形としつつ、粘着層24等を非円形としたものであっても良い。また、シール片20は、略円形の形状に限定されず、例えば三角形や四角形、五角形、六角形などの多角形の形状とされても良い。なお、シール片20は、精油を滴下した場合に放射状に拡散することを考慮し、少なくとも保持層22を円形や楕円形などの円状の形状に形成することが望ましい。また、保持層22を多角形とする場合には、正多角形とすることが望ましい。
また、本実施形態において例示したように、粘着層24を保持層22よりも精油の拡散しにくい素材によって形成することにより、保持層22に含浸させた精油が粘着層24側に染み込むのを抑制できる。これにより、衣服やタオルなどのリネン類、家具などの被粘着対象にまで精油が染み出したり、粘着層24の粘着力が低下したりするのを抑制できる。なお、本実施形態では、粘着層24として精油が染み込みにくくい素材を用いる例を示したが、本考案はこれに限定されるものではない。具体的には、例えば保持層22に含浸させた精油を経皮吸収させたい場合のように、粘着層24側にも精油が染み込みやすいものであることが好ましい場合には、粘着層24を保持層22と同等以上に精油が拡散しやすい素材によって形成しても良い。また、本実施形態では粘着層24を単層構造とし、粘着層24全体を精油が拡散しにくい素材で形成した例を示したが、本考案はこれに限定されるものではない。例えば、粘着層24を二層構造とし、保持層22側(固定面24a側)の層を精油の拡散しにくい素材で形成し、糊面24b側の層については精油の拡散しやすさを考慮せず適宜の素材によって形成しても良い。
本実施形態の精油含浸用シール10やアロマセラピーシール100は、保護シート30が疎油性を有する素材によって形成されているため、保護シート30を介して精油が染み出す等の問題を回避し得る。なお、本実施形態では、保護シート30として疎油性を有する素材によって形成した例を示したが、本考案はこれに限定されるものではなく、疎油性を考慮することなく適宜の素材からなるシートを保護シート30として採用しても良い。
また、上述したように、保護シート30上に配置されたシール片20同士の間に所定の間隔が設けることにより、シール片20に滴下した精油が、隣接する他のシール片20に向けて染み出すのを抑制できる。これにより、アロマセラピーシール100の製造不良を最小限に抑制できる。なお、本実施形態では、シール片20同士の間に間隔を設けた例を示したが、本考案はこれに限定されるものではなく、略隙間なくシール片20を配置しても良い。
本実施形態の精油含浸用シール10やアロマセラピーシール100では、保護シート30を保持層22よりも精油の拡散しにくい素材によって形成している。そのため、保持層22に滴下された精油が保護シート30から染み出して拡散してしまうのを抑制できる。なお、本実施形態では保護シート30として精油が拡散しにくい素材で形成した例を示したが、精油の拡散特性を考慮せず任意の素材によって形成されたものであっても良い。
本実施形態のアロマセラピーシール100は、上述した本実施形態の精油含浸用シール10に対して精油を含浸させた状態のものである。そのため、精油を保持層22に含浸させる作業を行うことなく、衣服やタオルなどのリネン類、家具などの被粘着対象に貼付するだけで手軽かつ安全にアロマセラピーを利用できる。また、本実施形態のアロマセラピーシール100は、上述した精油含浸用シール10を用いたものであるため、衣服の裏側に貼り付けるなどして見栄え良くアロマセラピーを利用できる。
さらに、アロマセラピーシール100は、予め精油を適量含浸させたものであるため、利用者が精油を選ぶ手間や、精油の滴下量を調整する等の手間を省くことができる。これにより、例えばアロマセラピーの初心者や、老人、年少者等のように、効果的な精油の選択や最適な精油の滴下量の判断が難しい人や、手間なくアロマセラピーを利用したい人などであっても、簡単かつ安全にアロマセラピーを施行できる。
また、本実施形態では、予め保持層22に精油を含浸させてアロマセラピーシール100の状態とし、包装袋110などに保管しておき、適宜使用可能とする例を示したが、本考案はこれに限定されるものではない。具体的には、精油含浸用シール10に精油を含浸させることなくそのままの状態で保管しておき、使用者がアロマセラピーを行う直前など任意のタイミングで精油を保持層22に滴下させて使用ようにしても良い。
本考案の精油含浸用シールは、アロマセラピーを行うためのアロマセラピーグッズとして好適に利用できる。また、本考案のアロマセラピーシールは、アロマセラピーに精通した人だけでなく、老人や若年者などのアロマセラピーに馴染みのない人でも安全かつ手軽に利用可能とするためのものとして好適に利用可能である。
10 精油含浸用シール
20 シール片
22 保持層
24 粘着層
24b 糊面
30 保護シート
100 アロマセラピーシール
110 包装袋

Claims (7)

  1. シート状に形成された保持層と、
    前記保持層を被粘着対象に対して粘着可能とする粘着層とを有し、
    前記保持層及び前記粘着層を含む複数の層を積層したものであり、
    前記保持層に、精油が含浸されていることを特徴とするシール。
  2. 前記保持層が、不織布により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシール。
  3. 少なくとも前記保持層が、円状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシール。
  4. 前記粘着層が、前記保持層よりも前記精油の拡散しにくい素材によって構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシール。
  5. 前記粘着層の片面が、前記被粘着対象に粘着される糊面とされており、
    未使用状態において前記糊面を保護する保護シートが設けられており、
    前記保持層及び前記粘着層を含むシール片を貼付するための貼付面が、前記保護シートに設けられており、
    前記シール片を前記保護シートから剥離することにより、前記糊面が露出し、前記被粘着対象に対して粘着可能になるものであり、
    前記保護シートが、少なくとも前記貼付面において疎油性を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシール。
  6. 前記シール片が、前記保護シートに対して複数配置されており、
    隣接する前記シール片同士の間に所定の間隔が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のシール。
  7. 前記保護シートが、前記保持層よりも前記精油の拡散しにくい素材によって構成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のシール。
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