JP2019187944A - 香り揮散体 - Google Patents
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Abstract
【課題】香気の揮散が終了する前後のいずれの時期であっても、使用者が容易な手段によって任意の香料へ変更でき、気分や状況に応じて、使用者が好む香りを楽しむことができる香り揮散体の提供。【解決手段】基材層4と、該基材層の上面に上カバー層2を有し、該基材層は、香気成分が含浸されたシート状多孔体5と、該シート状多孔体の外形と同じ形状及び同じ大きさの孔3を有し、かつ該シート状多孔体の厚さと同程度の厚さを有する非多孔体8、さらに該非多孔体の上面の一部で、該孔を挟む2つ以上の位置に再剥離可能な接着性表面6を有し、該シート状多孔体は該孔にはめ込まれており、該基材層の上面に形成された該接着性表面によって、該上カバー層が該接着性表面に対して再接着可能に固定され、該上カバー層の該シート状多孔体に対向する位置には香気成分透過孔が形成されている、香り揮散体。【選択図】図1
Description
本発明は、香気成分を放出させるための構造体に関する。
香気成分を含浸させた物品を、必要に応じて形成した孔を有する被膜により被覆して、その物品から外面に放出される香気成分の量を制御して、必要以上の香気の揮散を抑制し、かつ香気成分を揮散する期間を長くした装飾体は特許文献1に記載されているように公知である。
また通気孔を有する容器内に盤状の芳香剤を浮上させるように収納してなり、容器蓋が容器本体の側壁に凹凸嵌合する構造を有し、室内、手洗所及び自動車内等に設置するための芳香剤容器も、特許文献2に記載されているように公知である。
また通気孔を有する容器内に盤状の芳香剤を浮上させるように収納してなり、容器蓋が容器本体の側壁に凹凸嵌合する構造を有し、室内、手洗所及び自動車内等に設置するための芳香剤容器も、特許文献2に記載されているように公知である。
上記の装飾体は、被覆材料の溶液の塗布により形成した被膜から香気成分が揮散し終わった後に、香気成分が含浸されていた物品と共に廃棄される。そのため該物品を取り出して再度香料を含浸させることはなく、物品を取り出すには被膜を破壊する必要がある。
そのため一つの装飾体で複数種の香りを楽しむことはできず、主に香気成分を含浸させた物品は、被覆材料の溶液を塗布できる材料からなる形状、及び用途と適合する必要がある。
また、ノート、手帳、ブックカバーや単語帳等のように、鞄の中に入れて持ち歩く物品に香りを出す部材を取り付けたときには、その部材の表面と鞄内の他の物品が直に接する場合、その他の物品に香りが強く移る場合がある。
また上記芳香剤容器は盤状の芳香剤を浮上させるように収納するため、盤状の芳香剤の両面方向に十分な空間を必要とし、かつ容器蓋が容器本体の側壁に凹凸嵌合する。このような構造及び用途等からみて、公知の芳香剤容器は、室内等に置いて使用されるものである。
そのため一つの装飾体で複数種の香りを楽しむことはできず、主に香気成分を含浸させた物品は、被覆材料の溶液を塗布できる材料からなる形状、及び用途と適合する必要がある。
また、ノート、手帳、ブックカバーや単語帳等のように、鞄の中に入れて持ち歩く物品に香りを出す部材を取り付けたときには、その部材の表面と鞄内の他の物品が直に接する場合、その他の物品に香りが強く移る場合がある。
また上記芳香剤容器は盤状の芳香剤を浮上させるように収納するため、盤状の芳香剤の両面方向に十分な空間を必要とし、かつ容器蓋が容器本体の側壁に凹凸嵌合する。このような構造及び用途等からみて、公知の芳香剤容器は、室内等に置いて使用されるものである。
そこで本発明の課題は、香気成分の揮散が終了する前後のいずれの時期であっても、使用者が容易な手段によって任意の香料へ変更でき、気分や状況に応じて、使用者が好む香りを楽しむことができる香り揮散体を得ることである。
さらに、室内に置くものではないが、装飾体として独立した物品であるため、日常的に外出する際に荷物を入れた鞄等に意図して入れることができる形状や大きさとし、鞄の中の他の物品に香りが強く移ることを防止でき、同時に、ノート等に設けることができる、香りを揮散させるための物品を得ることである。
さらに、室内に置くものではないが、装飾体として独立した物品であるため、日常的に外出する際に荷物を入れた鞄等に意図して入れることができる形状や大きさとし、鞄の中の他の物品に香りが強く移ることを防止でき、同時に、ノート等に設けることができる、香りを揮散させるための物品を得ることである。
発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、以下の香り揮散体を発明した。
1.基材層と、該基材層の上面に上カバー層を有し、
該基材層は、香気成分が含浸されたシート状多孔体と、該シート状多孔体の外形と同じ形状及び同じ大きさの孔を有し、かつ該シート状多孔体の厚さと同程度の厚さを有する非多孔体、さらに該非多孔体の上面の一部で、該孔を挟む2つ以上の位置に再剥離可能な接着性表面を有し、
該シート状多孔体は該孔にはめ込まれており、
該基材層の上面に形成された該接着性表面によって、該上カバー層が該接着性表面に対して再接着可能に固定され、
該上カバー層の該シート状多孔体に対向する位置には香気成分透過孔が形成されている、
香り揮散体。
2.該基材層の下面に、該基材層に固定された下カバー層を有する1に記載の香り揮散体。
3.孔を挟む2つ以上の位置に設けられた接着性表面は、該孔に向いた鋭角な角を有する形状である1又は2に記載の香り揮散体。
4.孔を挟む2つ以上の位置に設けられた接着性表面の、該孔から離れた部分は鈍角な角を有する形状である1〜3のいずれかに記載の香り揮散体。
1.基材層と、該基材層の上面に上カバー層を有し、
該基材層は、香気成分が含浸されたシート状多孔体と、該シート状多孔体の外形と同じ形状及び同じ大きさの孔を有し、かつ該シート状多孔体の厚さと同程度の厚さを有する非多孔体、さらに該非多孔体の上面の一部で、該孔を挟む2つ以上の位置に再剥離可能な接着性表面を有し、
該シート状多孔体は該孔にはめ込まれており、
該基材層の上面に形成された該接着性表面によって、該上カバー層が該接着性表面に対して再接着可能に固定され、
該上カバー層の該シート状多孔体に対向する位置には香気成分透過孔が形成されている、
香り揮散体。
2.該基材層の下面に、該基材層に固定された下カバー層を有する1に記載の香り揮散体。
3.孔を挟む2つ以上の位置に設けられた接着性表面は、該孔に向いた鋭角な角を有する形状である1又は2に記載の香り揮散体。
4.孔を挟む2つ以上の位置に設けられた接着性表面の、該孔から離れた部分は鈍角な角を有する形状である1〜3のいずれかに記載の香り揮散体。
本発明の香り揮散体によれば、揮散させる香気成分を変更することや、補充することを簡単に行うことができ、かつ、単語帳、手帳やノート等の表紙、ブックカバー等の物品が機能する部分の一部とすることができる。つまり、既存のこれらの物品に外付けする物品ではないものとすることができる。
本発明の香り揮散体は、該多孔体に新たに香気性組成物を含浸させるとき、又は、香りを変更したいとき等に、非多孔体に形成された孔にはめ込まれた多孔体を取り出して、又は取り出さずに香気性組成物を多孔体に含浸できる。又は多孔体を交換できるものである。
このため、非多孔体に形成された孔から多孔体を取り出し、及びはめ込み自在であり、上カバー層は再剥離可能な接着性表面に対して剥離、接着自在である。
さらに本発明の香り揮散体は、シート状物を積層させてなることにより全体形状としてもシート状であるために、単語帳、手帳やノート等の表紙、ブックカバー、定期入等の物品が機能する部分の一部又は本体として設けることができる。
また香気性組成物としては、化粧用香気性組成物、文具等に香気を付与するための香気性組成物、又は食品の香りを感じることができるような香気性組成物等、公知の香気性組成物を採用することができる。
このため、非多孔体に形成された孔から多孔体を取り出し、及びはめ込み自在であり、上カバー層は再剥離可能な接着性表面に対して剥離、接着自在である。
さらに本発明の香り揮散体は、シート状物を積層させてなることにより全体形状としてもシート状であるために、単語帳、手帳やノート等の表紙、ブックカバー、定期入等の物品が機能する部分の一部又は本体として設けることができる。
また香気性組成物としては、化粧用香気性組成物、文具等に香気を付与するための香気性組成物、又は食品の香りを感じることができるような香気性組成物等、公知の香気性組成物を採用することができる。
本発明の香り揮散体を単語帳の表紙に使用したときを例として、図面を基に以下に説明する。
図1は単語帳の斜視図であり、その最上部にある表紙が本発明における香り揮散体1に相当する。
香り揮散体1の上カバー層2に丸く開いた複数の孔3は、香気成分が透過し、雰囲気内に拡散するための孔であり、香り揮散体の全体の強度及び香気成分の透過の程度等を考慮して、孔3の大きさや個数を決定する。
図1は上カバー層2が透明である場合であり、そのため、上カバー層2を通じて基材層4(図1において破線で示された外縁が長方形である部分)を確認できる。
基材層4の中央部の菱形部分は香気性組成物が含浸されるシート状多孔体5である。
該菱形部分のシート状多孔体5の両側にある2つの三角形部分は、再剥離性の接着性を有する接着性表面層6であり、この接着性表面層6によって上カバー層2が基材層4に対して剥離可能に固定される。
図1は単語帳の図であるが、その他に、ノートや手帳の表紙、ブックカバー、定期入等でも良く、用途に応じた大きさとすることができる。これらの場合でも、本発明の香り揮散体は、表紙や最外部に設けられる。さらに本発明の香り揮散体の構造を、例えばノート、手帳やブックカバー等の表紙や最外部の一部になるように設け、その他の部分を通常の構造とすること、又はこれらの表面に本発明の香り揮散体を接着等の公知の固定手段により固定することができる。
図1は単語帳の斜視図であり、その最上部にある表紙が本発明における香り揮散体1に相当する。
香り揮散体1の上カバー層2に丸く開いた複数の孔3は、香気成分が透過し、雰囲気内に拡散するための孔であり、香り揮散体の全体の強度及び香気成分の透過の程度等を考慮して、孔3の大きさや個数を決定する。
図1は上カバー層2が透明である場合であり、そのため、上カバー層2を通じて基材層4(図1において破線で示された外縁が長方形である部分)を確認できる。
基材層4の中央部の菱形部分は香気性組成物が含浸されるシート状多孔体5である。
該菱形部分のシート状多孔体5の両側にある2つの三角形部分は、再剥離性の接着性を有する接着性表面層6であり、この接着性表面層6によって上カバー層2が基材層4に対して剥離可能に固定される。
図1は単語帳の図であるが、その他に、ノートや手帳の表紙、ブックカバー、定期入等でも良く、用途に応じた大きさとすることができる。これらの場合でも、本発明の香り揮散体は、表紙や最外部に設けられる。さらに本発明の香り揮散体の構造を、例えばノート、手帳やブックカバー等の表紙や最外部の一部になるように設け、その他の部分を通常の構造とすること、又はこれらの表面に本発明の香り揮散体を接着等の公知の固定手段により固定することができる。
(上カバー層)
本発明における上カバー層2は、金属、樹脂、紙、織布、不織布等の公知の材料を採用でき、接着性表面層6と剥離可能に接着できること、香気性組成物を含浸したり、香気性組成物と反応したりしないこと、及び上カバー層2として適切な強度を有することが必要である。また上カバー層2の大きさは基材層4及び場合により下カバー層7と同程度の大きさとすることができる。また単語帳、ノート、手帳やブックカバー、定期入等の最外面に設ける層として必要な強度等の性質を備えることが必要である。
上カバー層2は透明及び不透明の何れでも良く、さらに任意の色や模様に着色することもできる。
さらに上カバー層2としては、香気成分を揮散させるために貫通した孔3が設けられており、この孔3を通じて外部の雰囲気に香気成分を揮散させることができる。この孔3の数や、各孔の大きさは、上カバー層2の強度、香り揮散体の用途、香気性組成物、香気成分を揮散させる程度等に応じて任意に決定できる。
上カバー層2は基材層4に対して剥離可能に設けられるので、剥離時には、図1に示すように、指先で上カバー層2の端部を摘み、摘んだ上カバー層2の端部を図1における上方に引き上げることが必要である。よって、上カバー層2の端部を指先で摘みやすいように、図1に示すように、該端部は基材層4の端部(図1において破線で示された外縁が長方形である部分)よりも外部に伸びていることが望ましい。図1に示す場合には、上カバー層2の端部と下カバー層7の端部の間に間隙が形成されている。その間隙に指先や爪の先を掛けることができる。上カバー層2を基材層4に対して剥離する際に、上カバー層4は、上方に引き上げる力と接着性表面層との接着力によって湾曲した形状を示す程度に曲がるように構成できる。
図1に示すように、基材層4の全面に対して上カバー層2を設けることができるが、基材層4の全面ではなく、一部の面に対してのみ上カバー層2を設けることもできる。このときには、基材層4のその他の面は、基材層4の上に何らかの層を積層させない構造とすることもでき、また上カバー層2ではなく基材層4上に剥離を予定しない別の層を積層させてもよい。
本発明における上カバー層2は、金属、樹脂、紙、織布、不織布等の公知の材料を採用でき、接着性表面層6と剥離可能に接着できること、香気性組成物を含浸したり、香気性組成物と反応したりしないこと、及び上カバー層2として適切な強度を有することが必要である。また上カバー層2の大きさは基材層4及び場合により下カバー層7と同程度の大きさとすることができる。また単語帳、ノート、手帳やブックカバー、定期入等の最外面に設ける層として必要な強度等の性質を備えることが必要である。
上カバー層2は透明及び不透明の何れでも良く、さらに任意の色や模様に着色することもできる。
さらに上カバー層2としては、香気成分を揮散させるために貫通した孔3が設けられており、この孔3を通じて外部の雰囲気に香気成分を揮散させることができる。この孔3の数や、各孔の大きさは、上カバー層2の強度、香り揮散体の用途、香気性組成物、香気成分を揮散させる程度等に応じて任意に決定できる。
上カバー層2は基材層4に対して剥離可能に設けられるので、剥離時には、図1に示すように、指先で上カバー層2の端部を摘み、摘んだ上カバー層2の端部を図1における上方に引き上げることが必要である。よって、上カバー層2の端部を指先で摘みやすいように、図1に示すように、該端部は基材層4の端部(図1において破線で示された外縁が長方形である部分)よりも外部に伸びていることが望ましい。図1に示す場合には、上カバー層2の端部と下カバー層7の端部の間に間隙が形成されている。その間隙に指先や爪の先を掛けることができる。上カバー層2を基材層4に対して剥離する際に、上カバー層4は、上方に引き上げる力と接着性表面層との接着力によって湾曲した形状を示す程度に曲がるように構成できる。
図1に示すように、基材層4の全面に対して上カバー層2を設けることができるが、基材層4の全面ではなく、一部の面に対してのみ上カバー層2を設けることもできる。このときには、基材層4のその他の面は、基材層4の上に何らかの層を積層させない構造とすることもでき、また上カバー層2ではなく基材層4上に剥離を予定しない別の層を積層させてもよい。
(基材層)
本発明における基材層4は全体としてシート状であり、シート状多孔体5からなる部分と非多孔体8からなる部分を有し、さらに一部を接着性表面とするために、再剥離性の接着性表面層6を設ける凹部又は貫通孔を設けても良く、また基材層4に該凹部や孔を設けることなく、基材層4に接着性表面層6を積層させて接着性表面としても良い。
基材層4の形状や大きさは、香り揮散体の形状や大きさに応じて任意に決めることができる。
本発明における基材層4は全体としてシート状であり、シート状多孔体5からなる部分と非多孔体8からなる部分を有し、さらに一部を接着性表面とするために、再剥離性の接着性表面層6を設ける凹部又は貫通孔を設けても良く、また基材層4に該凹部や孔を設けることなく、基材層4に接着性表面層6を積層させて接着性表面としても良い。
基材層4の形状や大きさは、香り揮散体の形状や大きさに応じて任意に決めることができる。
(シート状多孔体)
このシート状多孔体5は、適切な量の香気性組成物が含浸できる程度の多孔性を有していることが必要であり、中でも含浸できる量を考慮して連続気泡であるものが好ましい。また香気性組成物の含浸による膨潤率が高すぎないことが好ましい。高すぎるときには、香気性組成物が含浸されるとシート状多孔体が大きくなり、非多孔体に形成された孔にはめ込むことが困難になる可能性がある。
このようなシート状多孔体5の材料としては、紙、樹脂材料又は無機材料の何れでもよく、公知の1つ以上の材料から選択することができる。
シート状多孔体5の形状は特に限定されず、三角形、四角形等の多角形、円形、楕円形、さらに不定形でも良く、動物、植物、模様、キャラクター等を表現した形状でも良い。
このシート状多孔体5は、適切な量の香気性組成物が含浸できる程度の多孔性を有していることが必要であり、中でも含浸できる量を考慮して連続気泡であるものが好ましい。また香気性組成物の含浸による膨潤率が高すぎないことが好ましい。高すぎるときには、香気性組成物が含浸されるとシート状多孔体が大きくなり、非多孔体に形成された孔にはめ込むことが困難になる可能性がある。
このようなシート状多孔体5の材料としては、紙、樹脂材料又は無機材料の何れでもよく、公知の1つ以上の材料から選択することができる。
シート状多孔体5の形状は特に限定されず、三角形、四角形等の多角形、円形、楕円形、さらに不定形でも良く、動物、植物、模様、キャラクター等を表現した形状でも良い。
(非多孔体)
非多孔体8としては、シート状多孔体5を支持できる材料であれば特に制限はされず、樹脂又は金属等の公知の物質から選択することができる。
シート状多孔体5がはめ込まれるために非多孔体8に設けた孔は、孔の形状がシート状多孔体5の外形と一致して、シート状多孔体5をはめ込むことができることが必要である。その孔は非多孔体8を貫通していてもよく、貫通していなくても良い。貫通しない場合には、非多孔体8に凹部が形成されることになり、この凹部にシート状多孔体5が収納されることになる。凹部を設けた場合には、香気成分は香り揮散体の一方の面から揮散されるので、その反対の方向にある、例えば単語帳の記入用の紙、ブックカバーでカバーされた本等の内面側には基本的には揮散されない。
さらに非多孔体8には、再剥離性接着剤を充填して接着性表面層6を得るための孔を設けておくことが好ましい。孔を設けない場合には、非多孔体の表面に再剥離性接着剤による接着性表面層6を設けることになる。
非多孔体8の厚さは上記シート状多孔体5の厚さと同程度以上で良く、非多孔体8及び上記シート状多孔体5共に0.3〜5.0mm程度でよいが、この範囲に限定されない。非多孔体8及び上記シート状多孔体5が厚すぎると本発明の香り揮散体の全体が厚くなり、主な用途である単語帳、手帳、ノート、ブックカバーや定期券入れ等に使用するときに、これらの物品の使用性を損ねる可能性がある。非多孔体8及び上記シート状多孔体5が薄すぎるとシート状多孔体5の取り出しやはめ込みの操作性を損ねる場合がある。
またシート状多孔体5の厚さに対して非多孔体8の厚さが厚すぎる場合、例えば2倍を超えるとき等には、シート状多孔体5の取り出しが困難になる可能性があり、逆に薄すぎる場合、例えば半分未満のとき等には、非多孔体8に設けた孔や凹部にはめ込んだ状態において、非多孔体8がシート状多孔体5を十分に保持できない可能性がある。
非多孔体8としては、シート状多孔体5を支持できる材料であれば特に制限はされず、樹脂又は金属等の公知の物質から選択することができる。
シート状多孔体5がはめ込まれるために非多孔体8に設けた孔は、孔の形状がシート状多孔体5の外形と一致して、シート状多孔体5をはめ込むことができることが必要である。その孔は非多孔体8を貫通していてもよく、貫通していなくても良い。貫通しない場合には、非多孔体8に凹部が形成されることになり、この凹部にシート状多孔体5が収納されることになる。凹部を設けた場合には、香気成分は香り揮散体の一方の面から揮散されるので、その反対の方向にある、例えば単語帳の記入用の紙、ブックカバーでカバーされた本等の内面側には基本的には揮散されない。
さらに非多孔体8には、再剥離性接着剤を充填して接着性表面層6を得るための孔を設けておくことが好ましい。孔を設けない場合には、非多孔体の表面に再剥離性接着剤による接着性表面層6を設けることになる。
非多孔体8の厚さは上記シート状多孔体5の厚さと同程度以上で良く、非多孔体8及び上記シート状多孔体5共に0.3〜5.0mm程度でよいが、この範囲に限定されない。非多孔体8及び上記シート状多孔体5が厚すぎると本発明の香り揮散体の全体が厚くなり、主な用途である単語帳、手帳、ノート、ブックカバーや定期券入れ等に使用するときに、これらの物品の使用性を損ねる可能性がある。非多孔体8及び上記シート状多孔体5が薄すぎるとシート状多孔体5の取り出しやはめ込みの操作性を損ねる場合がある。
またシート状多孔体5の厚さに対して非多孔体8の厚さが厚すぎる場合、例えば2倍を超えるとき等には、シート状多孔体5の取り出しが困難になる可能性があり、逆に薄すぎる場合、例えば半分未満のとき等には、非多孔体8に設けた孔や凹部にはめ込んだ状態において、非多孔体8がシート状多孔体5を十分に保持できない可能性がある。
(接着性表面層)
本発明における接着性表面層6は再剥離性接着剤からなる。
接着剤表面層6としては、再剥離性がある接着剤又は再剥離性がある粘着剤から形成される層である。中でも本発明においては再剥離性がある粘着剤から形成することが好ましい。接着性表面層6は、上カバー層2を基材層4に固定するために形成される層であるが、上カバー層2を指先で剥離できない程度に完全に固定させるものではない。指先の力によって上カバー層2を接着性表面層6から剥離可能であり、かつ何度でも繰り返し接着及び剥離可能な性質を有するものである。また、上カバー層2を接着性表面層6から剥離する際に、上カバー層2に糊残りを生じることがなく、上カバー層2や基材層4等を破壊しないことが必要である。
さらに、接着性表面層6が有する接着力は、上カバー層2に対する接着力よりも、上記非多孔体8に対する接着力がより強いことが望ましい。
このような接着性表面層6に使用できる再剥離性がある接着剤又は再剥離性がある粘着剤としては、ウレタン樹脂系、シリコーン樹脂系、アクリル樹脂系等の公知の材料を採用することができる。
本発明における接着性表面層6は再剥離性接着剤からなる。
接着剤表面層6としては、再剥離性がある接着剤又は再剥離性がある粘着剤から形成される層である。中でも本発明においては再剥離性がある粘着剤から形成することが好ましい。接着性表面層6は、上カバー層2を基材層4に固定するために形成される層であるが、上カバー層2を指先で剥離できない程度に完全に固定させるものではない。指先の力によって上カバー層2を接着性表面層6から剥離可能であり、かつ何度でも繰り返し接着及び剥離可能な性質を有するものである。また、上カバー層2を接着性表面層6から剥離する際に、上カバー層2に糊残りを生じることがなく、上カバー層2や基材層4等を破壊しないことが必要である。
さらに、接着性表面層6が有する接着力は、上カバー層2に対する接着力よりも、上記非多孔体8に対する接着力がより強いことが望ましい。
このような接着性表面層6に使用できる再剥離性がある接着剤又は再剥離性がある粘着剤としては、ウレタン樹脂系、シリコーン樹脂系、アクリル樹脂系等の公知の材料を採用することができる。
また、接着性表面層6は、非多孔体8の表面に再剥離性接着剤を積層させることにより形成することができる。また、非多孔体8に凹部又は孔を形成し、この凹部又は孔に再剥離性接着剤からなる層を設けることによっても形成できる。このようにして、非多孔体8の全面に接着性表面層6を設けたり、非多孔体8の表面の一部に設けたりすることができる。好ましくは非多孔体8の表面の一部に設けることであり、このときには、再剥離性接着剤と非多孔体8との接着力は、再剥離性接着剤と上カバー層2の間の接着力よりも高いことが必要である。
非多孔体8の表面よりも接着性表面層6の高さが高く、接着性表面層6が凸部を形成するときには、接着された上カバー層2と非多孔体8との間で間隙を生じる。この間隙によっても香気成分を揮散させることができる。その結果として香り揮散体の上カバー層2に設けた孔3から香気成分が揮散されることに加えて、該間隙からも香気成分が揮散されるので、さらに香り揮散体の全体から香気成分が揮散される結果になる。
なお、非多孔体8の表面に対する接着性表面層6の高さは、0.1〜5.0mmが好ましく、0.5〜3.0mmがより好ましい。0.1mm未満であると、使用を継続するにつれて、上カバー層2を接着させることが困難になる可能性があり、5.0mmを超えても上カバー層2を接着させるときの作業性が変わらず、該間隙からの香気成分の揮散が既に十分な状態である。
非多孔体8の表面よりも接着性表面層6の高さが高く、接着性表面層6が凸部を形成するときには、接着された上カバー層2と非多孔体8との間で間隙を生じる。この間隙によっても香気成分を揮散させることができる。その結果として香り揮散体の上カバー層2に設けた孔3から香気成分が揮散されることに加えて、該間隙からも香気成分が揮散されるので、さらに香り揮散体の全体から香気成分が揮散される結果になる。
なお、非多孔体8の表面に対する接着性表面層6の高さは、0.1〜5.0mmが好ましく、0.5〜3.0mmがより好ましい。0.1mm未満であると、使用を継続するにつれて、上カバー層2を接着させることが困難になる可能性があり、5.0mmを超えても上カバー層2を接着させるときの作業性が変わらず、該間隙からの香気成分の揮散が既に十分な状態である。
接着性表面層6を基材層4の一部に設ける場合には、シート状多孔体5を挟む2個所以上に設けることが好ましい。図1においては2個所設けられている。このとき、上カバー層2の端部を指で摘んで上カバー層2を接着性表面層6から剥離し易いようにすることが必要である。
このため、基材層4上のシート状多孔体5の位置と、指で摘むための上カバー層2の端部との間の位置に、一つ目の接着性表面層6を設けることが好ましい。このとき少なくとも二つ目の接着性表面層6は、シート状多孔体5を該一つ目の接着性表面層6と共に挟む位置に設けることが好ましい。
この場合2つの接着性表面層6は、シート状多孔体5に向いた側61が鋭角な角である形状であることが好ましい。
同時に、シート状多孔体5に向かない反対側62には鈍角な角を設けた形状であることが好ましい。
このとき該鋭角とは、好ましくは90度以下、さらに好ましくは60度以下であり、鈍角とは好ましくは180度〜120度であり、さらに好ましくは180〜150度である。図1においては、シート状多孔体に向かない反対側には、三角形の接着性表面層の辺62があるのみであるので、この場合は180度の角度であるという。
このようにしてシート状多孔体5に向いた側61の接着性表面層6を鋭角に、シート状多孔体5に向かない反対側62の接着性表面層6を鈍角とすることにより、上カバー層2を接着性表面層6から剥離する際の作業性を向上させ、かつ上カバー層2を剥離させないときに不用意に剥離しないようにすることができる。
なお角に丸味を付けることは任意である。
このため、基材層4上のシート状多孔体5の位置と、指で摘むための上カバー層2の端部との間の位置に、一つ目の接着性表面層6を設けることが好ましい。このとき少なくとも二つ目の接着性表面層6は、シート状多孔体5を該一つ目の接着性表面層6と共に挟む位置に設けることが好ましい。
この場合2つの接着性表面層6は、シート状多孔体5に向いた側61が鋭角な角である形状であることが好ましい。
同時に、シート状多孔体5に向かない反対側62には鈍角な角を設けた形状であることが好ましい。
このとき該鋭角とは、好ましくは90度以下、さらに好ましくは60度以下であり、鈍角とは好ましくは180度〜120度であり、さらに好ましくは180〜150度である。図1においては、シート状多孔体に向かない反対側には、三角形の接着性表面層の辺62があるのみであるので、この場合は180度の角度であるという。
このようにしてシート状多孔体5に向いた側61の接着性表面層6を鋭角に、シート状多孔体5に向かない反対側62の接着性表面層6を鈍角とすることにより、上カバー層2を接着性表面層6から剥離する際の作業性を向上させ、かつ上カバー層2を剥離させないときに不用意に剥離しないようにすることができる。
なお角に丸味を付けることは任意である。
その理由としては、図1に示すように、上カバー層の端部を指先で摘み、上方に向けて、つまり接着性表面層から上カバー層を離す方向に向けて動かしたとき、最初に図1の単語帳において、上カバー層2は、リングで綴じられていない側の接着性表面層6から剥離される。さらに細かくいえば、接着性表面層6の、シート状多孔体5に向かない反対側62である鈍角側から上カバー層2を剥離することになる。このときに剥離開始時の剥離力は、比較的広い接着性表面に対する剥離力であり、結果的に強い力を必要とする。そのために不用意に剥離することなく、かつ剥離時の感触を十分に感じながら剥離することになる。
その後上カバー層2を剥離していくと、接着性表面層6のシート状多孔体5に向いた側である鋭角側61にて少しずつ剥離に要する力が少なくなるので、より円滑に剥離を行うことになる。
続けて上カバー層2を剥離していくと、シート状多孔体の反対側にある接着性表面層6に対しては、剥離開始時点においてシート状多孔体5に向いた側である鋭角側61から剥離を行うので、剥離に要する力を少しずつ加えればよい。そして最後にシート状多孔体5に向かない反対側である鈍角側62を剥離して確実に剥離したことを確認できる。
このような角を有する接着性表面層6を採用することにより、上カバー層2を剥離する際に、剥離開始直後には剥離に抵抗する力が大きいので、剥離開始に要する指先の力が比較的大きい。その後引き続きシート状多孔体5を超えて剥離を行うときには、剥離に要する力を小さくすることができる。そのため、上カバー層2が剥離を要しないときには、上カバー層2は確実に接着性表面層6に接着により固定される。そして剥離工程を通じて円滑に剥離できるという効果を発揮することができる。
その後上カバー層2を剥離していくと、接着性表面層6のシート状多孔体5に向いた側である鋭角側61にて少しずつ剥離に要する力が少なくなるので、より円滑に剥離を行うことになる。
続けて上カバー層2を剥離していくと、シート状多孔体の反対側にある接着性表面層6に対しては、剥離開始時点においてシート状多孔体5に向いた側である鋭角側61から剥離を行うので、剥離に要する力を少しずつ加えればよい。そして最後にシート状多孔体5に向かない反対側である鈍角側62を剥離して確実に剥離したことを確認できる。
このような角を有する接着性表面層6を採用することにより、上カバー層2を剥離する際に、剥離開始直後には剥離に抵抗する力が大きいので、剥離開始に要する指先の力が比較的大きい。その後引き続きシート状多孔体5を超えて剥離を行うときには、剥離に要する力を小さくすることができる。そのため、上カバー層2が剥離を要しないときには、上カバー層2は確実に接着性表面層6に接着により固定される。そして剥離工程を通じて円滑に剥離できるという効果を発揮することができる。
(下カバー層)
本発明の香り揮散体は、下カバー層7を設けることができる。下カバー層7を設けるときには基材層4を支持する機能を有する。
下カバー層7は、上カバー層2と接続されて上カバー層2と共に基材層4を挟むようにして使用されてもよい。この場合、上カバー層2を接着性表面層6から剥離、又は接着性表面層6に接着させる際には、下カバー層7との接続部分を屈曲させることができる。また上カバー層2を接続させずに別の部材とすることもできる。
下カバー層7は基材層4を固定し、かつ香気性組成物が浸透しない材質で形成でき、上カバー層2と同様の材料で構成することができる。
また下カバー層7を上カバー層2と異なる材料から構成することもできる。このときには、下カバー層7に対して非多孔体8を剥離しないように接着等により固定し、かつ接着性表面層6を構成する再剥離性接着剤が非多孔体に設けられた貫通孔にあるときには、該再剥離性接着剤は下カバー層7に対する接着力を上カバー層2に対する接着力より強くすることが好ましい。
さらに、下カバー層7を設けなくても良い。このときには、非多孔体8の表面に設けた複数の凹部の一部にシート状多孔体5を収納する凹部を設け、他部に接着性表面層6を構成する再剥離性接着剤を設けることになる。
また、シート状多孔体5が下カバー層7にも面する場合には、下カバー層7にも香気成分を揮散させるための貫通孔を設けることもできる。
本発明の香り揮散体は、下カバー層7を設けることができる。下カバー層7を設けるときには基材層4を支持する機能を有する。
下カバー層7は、上カバー層2と接続されて上カバー層2と共に基材層4を挟むようにして使用されてもよい。この場合、上カバー層2を接着性表面層6から剥離、又は接着性表面層6に接着させる際には、下カバー層7との接続部分を屈曲させることができる。また上カバー層2を接続させずに別の部材とすることもできる。
下カバー層7は基材層4を固定し、かつ香気性組成物が浸透しない材質で形成でき、上カバー層2と同様の材料で構成することができる。
また下カバー層7を上カバー層2と異なる材料から構成することもできる。このときには、下カバー層7に対して非多孔体8を剥離しないように接着等により固定し、かつ接着性表面層6を構成する再剥離性接着剤が非多孔体に設けられた貫通孔にあるときには、該再剥離性接着剤は下カバー層7に対する接着力を上カバー層2に対する接着力より強くすることが好ましい。
さらに、下カバー層7を設けなくても良い。このときには、非多孔体8の表面に設けた複数の凹部の一部にシート状多孔体5を収納する凹部を設け、他部に接着性表面層6を構成する再剥離性接着剤を設けることになる。
また、シート状多孔体5が下カバー層7にも面する場合には、下カバー層7にも香気成分を揮散させるための貫通孔を設けることもできる。
(香り揮散体の構造)
図7に本発明の香り揮散体の一例の断面図を示す。この断面は図1に示す表面が長方形の香り揮散体の2つの短辺の中点を結ぶ線に沿って、表面に垂直に切断した面である。
上カバー層2と下カバー層7の間には基材層4が存在する。
基材層4は、非多孔体8、接着性表面層6及びシート状多孔体5からなっている。
図7には非多孔体8が3つの貫通孔を有し、その貫通孔内に接着性表面層6及びシート状多孔体5が形成されているが、この3つの貫通孔のうち1つ以上を貫通していない孔(凹部)とすることもできる。このときには、下カバー層7の上面に沿って、非多孔体8からなる部分が設けられる。
なお図1で示される構造が異なれば、図7に示す構造も異なるものとなる。
図7に本発明の香り揮散体の一例の断面図を示す。この断面は図1に示す表面が長方形の香り揮散体の2つの短辺の中点を結ぶ線に沿って、表面に垂直に切断した面である。
上カバー層2と下カバー層7の間には基材層4が存在する。
基材層4は、非多孔体8、接着性表面層6及びシート状多孔体5からなっている。
図7には非多孔体8が3つの貫通孔を有し、その貫通孔内に接着性表面層6及びシート状多孔体5が形成されているが、この3つの貫通孔のうち1つ以上を貫通していない孔(凹部)とすることもできる。このときには、下カバー層7の上面に沿って、非多孔体8からなる部分が設けられる。
なお図1で示される構造が異なれば、図7に示す構造も異なるものとなる。
(香り揮散体の使用方法)
例として単語帳に設けた本発明の香り揮散体を新たに使用するとき、又は香気成分を補充するときには、下記の方法を採用する。
図1に示すように単語帳を綴るリングから遠い側の香り揮散体の端部に爪又は指先を掛けて、かつ下カバー層7を押さえながら、上カバー層2を図の上方に引き上げる。引き上げる工程中は、上カバー層2は上方に引き上げる力と接着性表面層との接着力によって湾曲した形状を示すので、爪又は指先を掛けた端部側から順に、上カバー層2が接着性表面層6から剥離していく。
引き上げた後、上カバー層2を接着性表面層6から剥離した状態を図2に示す。
その後に、図3に示すように、シート状多孔体5のみを非多孔体8から取り出す。
図4に示すように、取り出したシート状多孔体5に香気性組成物を滴下等により吸収させる。
図5に示すように、香気性組成物が吸収されたシート状多孔体5を非多孔体8に収納する。
その後、図6に示すように、一旦剥離した上カバー層2を接着性表面層6に接着させるようにして基材層4に固定させて、香り揮散体を使用する。
例として単語帳に設けた本発明の香り揮散体を新たに使用するとき、又は香気成分を補充するときには、下記の方法を採用する。
図1に示すように単語帳を綴るリングから遠い側の香り揮散体の端部に爪又は指先を掛けて、かつ下カバー層7を押さえながら、上カバー層2を図の上方に引き上げる。引き上げる工程中は、上カバー層2は上方に引き上げる力と接着性表面層との接着力によって湾曲した形状を示すので、爪又は指先を掛けた端部側から順に、上カバー層2が接着性表面層6から剥離していく。
引き上げた後、上カバー層2を接着性表面層6から剥離した状態を図2に示す。
その後に、図3に示すように、シート状多孔体5のみを非多孔体8から取り出す。
図4に示すように、取り出したシート状多孔体5に香気性組成物を滴下等により吸収させる。
図5に示すように、香気性組成物が吸収されたシート状多孔体5を非多孔体8に収納する。
その後、図6に示すように、一旦剥離した上カバー層2を接着性表面層6に接着させるようにして基材層4に固定させて、香り揮散体を使用する。
上記のようにして、香気成分を有した香り揮散体は、その香り揮散体が付けられている例えば単語帳と一体となって使用される。単語帳に記入したり、見たりして使用するときには、香りによって感じる感情や刺激を感じることができる。またバッグ等に単語帳を入れたときには、バッグ内部全体に香気が拡散するので、単にバックを開けただけで、香気を感じることができる。特に、本発明の香り揮散体から揮散される香気は比較的僅かであっても、バッグ等の狭い空間であれば、十分な香気を感じることができる。
そして使用するにつれて、シート状多孔体5に吸収された香気を感じなくなったとき、または少なくなったときには、上記のようにして、香気性組成物をシート状多孔体5に再度吸収させることができる。
図示した例は単語帳であるが、実際の単語帳に使用する香り揮散体の大きさを変更すれば、手帳や手帳カバー、ノート、ブックカバー等に応用することができる。また公知の単語帳の表紙、手帳や手帳カバー、ノート、ブックカバー等に張り付ける等して一体化させることもできる。さらに非多孔体の面積をより大きくし、表面の一部のみを上カバーとして、開閉可能とすることもできる。
そして使用するにつれて、シート状多孔体5に吸収された香気を感じなくなったとき、または少なくなったときには、上記のようにして、香気性組成物をシート状多孔体5に再度吸収させることができる。
図示した例は単語帳であるが、実際の単語帳に使用する香り揮散体の大きさを変更すれば、手帳や手帳カバー、ノート、ブックカバー等に応用することができる。また公知の単語帳の表紙、手帳や手帳カバー、ノート、ブックカバー等に張り付ける等して一体化させることもできる。さらに非多孔体の面積をより大きくし、表面の一部のみを上カバーとして、開閉可能とすることもできる。
1・・・香り揮散体
2・・・上カバー層
3・・・孔
4・・・基材層
5・・・シート状多孔体
6・・・接着性表面層
7・・・下カバー層
8・・・非多孔体
2・・・上カバー層
3・・・孔
4・・・基材層
5・・・シート状多孔体
6・・・接着性表面層
7・・・下カバー層
8・・・非多孔体
Claims (4)
- 基材層と、該基材層の上面に上カバー層を有し、
該基材層は、香気成分が含浸されたシート状多孔体と、該シート状多孔体の外形と同じ形状及び同じ大きさの孔を有し、かつ該シート状多孔体の厚さと同程度の厚さを有する非多孔体、さらに該非多孔体の上面の一部で、該孔を挟む2つ以上の位置に再剥離可能な接着性表面を有し、
該シート状多孔体は該孔にはめ込まれており、
該基材層の上面に形成された該接着性表面によって、該上カバー層が該接着性表面に対して再接着可能に固定され、
該上カバー層の該シート状多孔体に対向する位置には香気成分透過孔が形成されている、
香り揮散体。 - 該基材層の下面に、該基材層に固定された下カバー層を有する請求項1に記載の香り揮散体。
- 孔を挟む2つ以上の位置に設けられた接着性表面は、該孔に向いた鋭角な角を有する形状である請求項1又は2に記載の香り揮散体。
- 孔を挟む2つ以上の位置に設けられた接着性表面の、該孔から離れた部分は鈍角な角を有する形状である請求項1〜3のいずれかに記載の香り揮散体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018085773A JP2019187944A (ja) | 2018-04-26 | 2018-04-26 | 香り揮散体 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019187944A true JP2019187944A (ja) | 2019-10-31 |
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JP2018085773A Pending JP2019187944A (ja) | 2018-04-26 | 2018-04-26 | 香り揮散体 |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59199463A (ja) * | 1983-04-20 | 1984-11-12 | テルモ株式会社 | 包装容器 |
JP2006051307A (ja) * | 2004-08-11 | 2006-02-23 | Hiroshi Yamamoto | 吸収体収納容器 |
-
2018
- 2018-04-26 JP JP2018085773A patent/JP2019187944A/ja active Pending
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