JP3225751B2 - 自動車の樹脂製バンパ - Google Patents

自動車の樹脂製バンパ

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達郎 日高
正夫 境
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の樹脂製のバンパ
に関し、特に、乗用車用として適する樹脂を成形して作
られるバンパに関する。樹脂製のバンパは、バンパリィ
インフォースによって補強され、バンパ装置を形成す
る。
【0002】
【従来の技術】車体への取付け状態で長手方向へ、すな
わち車体の横方向へ、または横方向および前後方向へ伸
びるバンパが樹脂製である場合、その上面部が垂れ下が
るのを防止するため、上面部に段差部分を設けると共
に、一体に成形した複数の補強用プレートを折り返して
上面部の下側に当てがう(実開平1-95459 号公報)など
の対策が必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記バンパでは、人目
につき易いバンパの上面部に段差部分があるため、意匠
上の制約となり、上面部の設計の自由度が少ない。
【0004】本発明の目的は、上面部の垂れ下がりを防
止し、意匠上の制約をなくすことができる、自動車の樹
脂製バンパを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、長手方向へ伸
びる上面部を備え、樹脂を成形して作られるバンパであ
って、前記上面部は、意匠部分と、該意匠部分から型抜
け可能な方向へ伸びる、自由端を有するフランジ部分
と、平面視において前記意匠部分に向けて凸となる円弧
状を呈し、前記長手方向へ伸びる折曲げ部分であって前
記意匠部分および前記フランジ部分より薄い厚みを有
し、前記意匠部分と前記フランジ部分との間に位置する
折曲げ部分とを備え、前記フランジ部分は、成形後、前
記自由端が下方に位置するように前記折曲げ部分で折り
曲げられている。
【0006】前記フランジ部分は、折り曲げられたとき
前記意匠部分の下側面に接触可能な1または複数のリブ
を有することが好ましい。
【0007】
【作用および効果】フランジ部分を折曲げ部分で下方へ
折り曲げると、フランジ部分は、折曲げ部分の円弧と実
質的に等しい円弧で湾曲する。たとえば、折曲げ部分が
車体の前方に向けて凸となっているとき、フランジ部分
は前方に向けて凸に湾曲する。その結果、フランジ部分
の中立面の一方側にあって圧縮された部分は伸びようと
し、逆に中立面の他方側にあって引っ張られた部分は縮
まろうとする。しかし、フランジ部分は、その上端が折
曲げ部分に連なっており、折曲げ部分、さらには意匠部
分によって拘束されているため、圧縮された部分の伸び
と、引っ張られた部分の縮みとは起こらない。また、フ
ランジ部分を折り曲げた結果、折曲げ部分にひずみが生
じ、フランジ部分を復原させようとする応力が働くが、
折曲げ部分が円弧状となっているため、復原に対して大
きな抵抗となる。このようにして、フランジ部分は折り
曲げられた状態に保たれる。
【0008】フランジ部分を含む上面部およびその他の
箇所は、成形後、支障なく型抜きされる。型抜き後に折
り曲げられたフランジ部分が意匠部分の下側に位置し、
長手方向へ伸びているため、補強リブの役割を果たすこ
ととなり、意匠部分の垂れ下がりを防止できる。また、
意匠部分に段差部分を設ける必要がないため、意匠部分
を滑らかな平面、曲面その他の任意の形状にすることが
でき、設計上の自由度が増す。さらに、フランジ部分が
折り曲げられた状態に保たれるため、フランジ部分を折
り曲げた状態に保つための固定手段を省略できる。同等
の効果は、フランジ部分が意匠部分の下側に位置し、長
手方向へ伸びるように始めから成形することによっても
得られるが、これでは成形後の型抜きができない。本発
明によれば、成形後の型抜きを支障なく行うことがで
き、さらに意匠部分の垂れ下がりを防止できる。
【0009】フランジ部分が、折り曲げられたとき意匠
部分の下側面に接触可能な1または複数のリブを有する
場合、リブが意匠部分を支えるため、意匠部分の、特に
前後方向の中間部分の垂れ下がり防止効果を高めること
ができる。これによって、バンパの上方にラジエータグ
リルその他の部品がある場合に、バンパとその部品との
間のすきまを一定に維持できる。
【0010】
【実施例】バンパ10は、図1ないし図3に示すよう
に、長手方向へ伸びる上面部12を備え、樹脂を成形し
て作られる。バンパ10は、その強度上および意匠上の
要請から、上面部12の他、正面または背面部14と、
下面部16とを備える。上面部12、正面または背面部
14および下面部16は、図1に示したものを対称に左
方に配置した形態であり、これらを備えるバンパ10
は、硬質樹脂、たとえばポリプロピレンを射出成形して
一体に作られる。ここで、正面または背面部14とは、
バンパ10が車体の前方端にも、また後方端にも取付け
可能であることを意味するが、以下の説明は、バンパ1
0が車体の前方端に取り付けられる場合について行う。
【0011】上面部12は、意匠部分18と、フランジ
部分19と、折曲げ部分20とを備える。上面部12は
長手方向へ伸びているが、この長手方向は、図5に詳細
に示す実施例では、車体の横方向Aと前後方向Bとであ
り、結局、上面部12の全体が平面視において湾曲し、
中央部の前方端から側部の後方端へ伸びている。
【0012】意匠部分18は、バンパ10のその他の箇
所、特に正面部14と相まって、意匠上の要請を満た
す。意匠部分18は、図5から明らかであるように、車
体の前方となる部分の前後方向の幅L1が車体の側方とな
る部分の横方向の幅L2より大きくなるように寸法決めさ
れている。意匠部分18には段差がなく、したがって意
匠部分18を平面、曲面その他の任意の形状に形成する
ことができ、意匠の設計上の自由度が高い。
【0013】フランジ部分19は自由端21を有し、意
匠部分18から型抜け可能な方向へ伸びている。ここ
で、型抜け可能な方向とは、バンパ10を成形した後、
成形型のうちバンパ10の意匠部分18の下側に位置す
る型の一部をC方向へ抜くとき、フランジ部分19が邪
魔にならない方向へ伸びていることを意味する。図2に
示す実施例では、意匠部分18は、前方から後方へ向け
て次第にレベルが高くなるような形態であるため、水平
なC方向へ型を抜くとき、フランジ部分19が邪魔にな
らない方向にあればよいが、フランジ部分19は、実質
的に鉛直方向へ伸びているため、全く邪魔にならない。
たとえば、意匠部分18が、前後方向のほぼ中央で最も
レベルが高くなり、折曲げ部分に隣接する箇所のレベル
が低い形態である場合、型を斜め下方向へ抜くようにな
るが、フランジ部分19はその斜め下方向への型抜きの
邪魔にならない方向へ伸ばすようにする。
【0014】折曲げ部分20は、平面視において円弧状
を呈し、長手方向へ伸びており、意匠部分18およびフ
ランジ部分19より薄い厚みを有し、意匠部分18とフ
ランジ部分19との間に位置する。
【0015】図3に詳細に示す実施例では、意匠部分1
8とフランジ部分19とがなす隅部の外側をわずかな厚
みを残して斜めに切り欠き、そのわずかな厚みの部分が
折曲げ部分20となっている。そして、斜めに切り欠い
た角度θは45°より大きい。折曲げ部分20をこの形態
にすると、後述するように、フランジ部分19を折り曲
げたとき、意匠部分18の上側面22とフランジ部分1
9の後方面23とが実質的に直交して連なるようにな
る。また、意匠部分18の厚みとフランジ部分19の厚
みとが干渉することなく、折曲げを円滑かつ十分に行う
ことができる。
【0016】折曲げ部分20の厚みtは、その円弧の半
径とフランジ部分19の位置とを勘案して、意匠部分1
8およびフランジ部分19の厚みTの1/3 〜1/15の範囲
に定めることができる。折曲げ部分20の円弧の半径が
大きい場合と小さい場合とでは、折り曲げた後に生ずる
ひずみおよび応力が前者では小さいのに対し、後者では
大きくなる。したがって、円弧の半径が小さくなるにつ
れ、折曲げ部分20の厚みが大きくなるようにする。一
方、フランジ部分19が、図示の実施例のように、鉛直
上方に位置する場合と斜め方向に位置する場合とでは、
前者では実質的に180 °フランジ部分19を折り曲げる
のに対し、後者では180 °より少ない角度フランジ部分
19を折り曲げるため、導入されるひずみおよび応力
は、後者の方が少なくなる。したがって、フランジ部分
19の型抜きの方向Cからの立ち上がりの角度が小さく
なるにつれ、折曲げ部分20の厚みが小さくなるように
する。
【0017】実際に行った例では、折曲げ部分20の円
弧の半径を250mm 、意匠部分18およびフランジ部分1
9の厚みを3.3mm としたとき、折曲げ部分20の厚みを
0.5mmに定めた。その結果、フランジ部分19を円滑か
つ十分に折り曲げることができた。
【0018】フランジ部分19は、バンパの成形後、図
2に仮想線で示すように、自由端21が下方に位置する
ように折曲げ部分20で折り曲げる。これによって、図
1に示したバンパ10となる。
【0019】図1および図5に示すバンパ10では、折
曲げ部分20とこの折曲げ部分20で折り曲げられたフ
ランジ部分19とが中央寄りにあり、さらに、折曲げ部
分30とこの折曲げ部分30で折り曲げられたフランジ
部分29とが側部寄りにあり、折曲げ部分20、30の
全体が前方に向けて凸となっている。これは、センタ取
付け部32、バンパアーム取付け部34およびサイド取
付け部36をバンパに設ける必要性に基づく。これら取
付け部を使用して、バンパをそれ自体公知のように、バ
ンパリィインフォースに、さらに車体(共に図示せず)
に取り付ける。取付け部を設ける場合、折曲げ部分20
の円弧の半径と折曲げ部分30の円弧の半径とは、同じ
大きさである必要はない。自動車の車体では、前方の中
央部分と前方の側部部分との平面視における湾曲の程度
が異なることから、それぞれの折曲げ部分を対応する車
体の湾曲に近似させることが好ましい。
【0020】図4に示す実施例では、バンパ40の上面
部42は、意匠部分44と、フランジ部分45と、折曲
げ部分46とからなる。この実施例では、フランジ部分
45は、折り曲げられたとき意匠部分44の下側面に接
触可能な1または複数のリブ48を有する。バンパ40
の上方にラジエータグリル50がある場合、バンパ40
とラジエータグリル50との間のすきま52を一定の範
囲に保つ必要がある。この実施例によれば、リブ48に
よって意匠部分44の前後方向の中間部分を支持し、垂
れ下がりを防ぐため、すきま52の大きさを一定に保つ
ことができる。リブ48が複数ある場合、垂れ下がりを
防ぐことができるピッチで長手方向に配列する。この実
施例のその他の部分は、前記実施例と同様に構成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車の樹脂製バンパの実施例の
背面から見た斜視図で、右半分を示している。
【図2】バンパの上面部を示す断面図で、フランジ部分
を折り曲げた後の状態を仮想線で示してある。
【図3】バンパの上面部の意匠部分、フランジ部分およ
び折曲げ部分を拡大して示す模式図である。
【図4】本発明に係る自動車の樹脂製バンパの別の実施
例の端面図である。
【図5】本発明に係る自動車の樹脂製バンパの別の実施
例の平面図で、ほぼ右半分を示してある。
【符号の説明】
10、40 バンパ 12、42 上面部 18、44 意匠部分 19、29、45 フランジ部分 20、30、46 折曲げ部分 48 リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−42137(JP,A) 実開 昭55−129150(JP,U) 実開 平1−95459(JP,U) 実開 昭59−157953(JP,U) 実開 昭60−34050(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 19/03 B60R 19/14 B60R 19/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向へ伸びる上面部を備え、樹脂を
    成形して作られるバンパであって、 前記上面部は、意匠部分と、該意匠部分から型抜け可能
    な方向へ伸びる、自由端を有するフランジ部分と、平面
    視において前記意匠部分に向けて凸となる円弧状を呈
    し、前記長手方向へ伸びる折曲げ部分であって前記意匠
    部分および前記フランジ部分より薄い厚みを有し、前記
    意匠部分と前記フランジ部分との間に位置する折曲げ部
    分とを備え、 前記フランジ部分は、成形後、前記自由端が下方に位置
    するように前記折曲げ部分で折り曲げられた、自動車の
    樹脂製バンパ。
  2. 【請求項2】 前記フランジ部分は、折り曲げられたと
    き前記意匠部分の下側面に接触可能な1または複数のリ
    ブを有する、請求項1に記載の自動車の樹脂製バンパ。
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