JP3224873B2 - 移動無線電話装置 - Google Patents
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Description
携帯電話システムなどの移動通信システムで使用される
移動無線電話装置に係わり、特に、ユーザのある操作に
従って緊急連絡システム(警察、消防等)に即座にアク
セスできる機能を備えた移動無線電話装置に関する。
オンの状態でない場合は、送信動作を行うことができ
ず、移動通信システムへアクセスすることはできなかっ
た。すなわち、この種の従来装置では、電源がオフの状
態からある連絡先に電話をかける場合には、まず電源ス
イッチをオンにした後、相手先の電話番号を入力し、更
に発信キーを押すといった操作が不可欠であった。
等を警察や消防等の緊急連絡システムに連絡したいとい
った要求に際し、装置の電源がオフの状態から発信する
場合には、上述の如くの煩雑な発信操作が介在するため
に、上記緊急連絡システムにアクセスするまでに長時間
を要することになった。
へのアクセス時間を短縮化するために、1つのチャネル
を捕捉した状態で装置をロック状態に保持しておき、こ
の状態で発呼操作がなされた場合には、捕捉されている
上記チャネルを利用して直ちに発呼する動作モードを備
えたものがあった。この動作モードを有する装置では、
当該動作モードを持たない装置に比べると、発呼操作後
にチャネルを捕捉する処理を省略できる分だけ相手先へ
の連絡時間を短縮化することができた。
ば、上述したロック状態においてアクセス可能な相手先
は固定であり、連絡先を変えることができなかった。従
って、この従来装置において、電源オフの状態からの緊
急発呼する状況を考えた場合、電源をオンした時に装置
がロック状態であっても、設定連絡先が目的とする連絡
先でない場合には、この目的の相手先にアクセスするた
めには上記ロックを解除してからその相手先の電話番号
を入力し、発信キーを押すしかなかった。
ク状態を解除する操作が加わることになり、緊急連絡時
間の短縮化にはむしろ逆行することになった。そのう
え、この種の従来装置では、ロック状態での連絡先が固
定であるが故に、多数の緊急連絡先の中から状況に応じ
て任意の相手先を選んでアクセスするといった柔軟な運
用ができなかった。
の移動無線電話装置では、必ず電源をオンにしてからで
ないと発信動作を起動することができなかったため、電
源がオフの状態から警察や消防等の緊急連絡システムに
対して発信する場合には、電源をオンする操作の介在に
よって、発信できる状態になるまでに時間がかかり、必
然的に緊急連絡システムへのアクセス時間が長くかかる
という問題点があった。
態の時に行える発信に関してはその連絡先が決まってお
り、連絡先を変えることができないことから、状況に応
じてアクセス先の緊急連絡システムを任意に変更すると
いった柔軟な運用ができないという問題点もあった。
がオフの状態からの緊急連絡システムに対するアクセス
時間を短縮化でき、しかもその連絡先の緊急連絡システ
ムを任意に変更して柔軟な緊急連絡サービスの運用に寄
与できる移動無線電話装置を提供することを目的とす
る。
に、請求項1の発明は、緊急連絡先に対応する緊急電話
番号を記憶する緊急電話番号記憶手段と、装置電源スイ
ッチがオフ状態であってもサービスエリア内かエリア外
かをサーチしてチャネル補足を行うチャネル補足手段
と、特定の発呼操作を検出する特定発呼操作検出手段
と、装置電源スイッチがオフ状態時に、前記特定発呼操
作検出手段により特定発呼操作が検出された場合、当該
装置電源をオンに制御する電源オン制御手段と、前記電
源オン制御手段により装置電源がオンされた後、前記緊
急電話番号記憶手段に記憶されている緊急電話番号に基
づき、前記チャネル補足手段のチャネル補足結果に従っ
て自動的に発呼動作を行う発呼手段と、該発呼手段から
の発呼により回線接続された後、前記緊急連絡先と通話
を行うための通話手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、緊
急電話番号記憶手段に記憶される緊急電話番号を随時書
き換える緊急電話番号書換手段を更に具備することを特
徴とする。また、請求項3の発明は、請求項1または2
の発明において、電源オン制御手段により装置電源がオ
ンされた後、当該電源をオフするまでの期間を一定時間
内に制限することを特徴とする。また、請求項4の発明
は、請求項1または2の発明において、特定発呼操作検
出手段は、通常の発呼キーが押下されたことを前記特定
発呼操作として検出する手段により構成されることを特
徴とする。また、請求項5の発明は、請求項1または2
の発明において、特定発呼操作検出手段は、通常の発呼
キーが一定時間以上押下されたことを前記特定発呼操作
として検出する手段により構成されることを特徴とす
る。また、請求項6の発明は、請求項1または2の発明
において、特定音声を認識する音声認識手段を具備し、
前記特定発呼操作検出手段は、該音声認識手段により前
記特定音声が認識されたことを前記特定発呼操作として
検出する手段により構成されることを特徴とする。ま
た、請求項7の発明は、請求項1または2の発明におい
て、一定圧力が加わったことを検知する圧力検知手段を
具備し、前記特定発呼操作検出手段は、該圧力検知手段
により前記一定圧力が検知されたことを前記特定発呼操
作として検出する手段により構成されることを特徴とす
る。また、請求項8の発明は、請求項1の発明におい
て、通話手段として、緊急メッセージを記憶する手段
と、当該緊急メッセージを前記回線接続後に前記相手先
に自動的に送出せしめる手段とを用いることを特徴とす
る。また、請求項9の発明は、請求項1、2、6、また
は7のいずれか1つの発明において、特定発呼操作検出
手段は、緊急電話番号記憶手段に記憶されている複数の
緊急電話番号の各々に対応する複数の特定の発呼操作を
検出し、発呼手段は前記緊急電話番号記憶手段に記憶さ
れている緊急電話番号のうち、前記特定発呼操作検出手
段により検出された特定の発呼操作に対応する緊急電話
番号に基づき自動的に発呼することを特徴とする。
したある特定の発呼操作を決めておき、且つ、装置電源
スイッチがオフ状態であってもサービスエリア内かエリ
ア外かをサーチしてチャネル補足動作を行い、装置の電
源がオフの時にも、電源が接続されてさえいれば、上記
特定の発呼操作に基づき直ちに電源をオンとし、予め記
憶してある緊急電話番号により自動的に発呼するように
したものである。
状態の時に、緊急発呼要求のための特定の発呼操作を受
け付けた場合、当該装置がサービスエリア内であった場
合には、その時点からサービスチャネルをさがす動作を
省略して、既に、電源スイッチがオフ状態の時に補足し
ているチャネルにより、直ぐさま緊急連絡先の呼び出し
を行うことができる。
めの制御に関連して緊急連絡先を任意に変更できる構成
としているため、緊急事態発生時、ユーザ側からより適
当な緊急連絡システムに緊急連絡をとることができ、ユ
ーザの要請に即した多様な緊急連絡サービスが提供でき
る。
て詳細に説明する。図1及び図2に示す如く、本発明の
一実施例に係る自動車電話装置100は、アンテナ20
0、無線機300、電話機400から構成されている。
ここで、図1と図2は分図の関係にあり、特に、図1は
上記自動車電話装置100の無線機300の詳細な構成
を示し、図2は同装置100の電話機400の詳細な構
成を示している。
において、アンテナ200は自動車の外部に取付けら
れ、無線機300は自動車のトランク内に搭載される。
また、電話機400は電話機本体400aとハンドセッ
ト400bとから成り、自動車内の運転席近傍に搭載さ
れる。
を説明する。同図に示す如く、無線機300は、アンテ
ナ200を介して基地局(図示省略)との間で無線回線
600を形成し信号のやりとりを行う無線部310、こ
の装置全体の統括的制御を行うオーディオ/制御部33
0、予め登録した電話番号を所定の入力により検索して
発呼を行うメモリダイヤル部350、電話局に登録され
た電話番号及びID番号が記憶されたIDROM37
0、自動車に搭載されているバッテリの電力を入力しこ
の装置の各部に供給する電源部390からその主要部が
構成される。
14、パワーアンプ316、送受共用器318、シンセ
サイザ320から構成される。
ナ200、送受共用器318を介し入力される基地局か
らの受信信号の復調を行う。なお、この受信信号には可
聴音信号、制御信号等が含まれている。
0から出力される可聴音信号、制御信号等の変調を行っ
て送信信号とする。
出力される送信信号を増幅する。送受共用器318は、
無線回線600、アンテナ200を介し入力される受信
信号を復調器312に送出するとともに、変調器31
4、パワーアンプ316を介し入力される送信信号をア
ンテナ200に送出する。
部発振器であり、復調器312で復調すべき周波数およ
び変調器314で変調すべき周波数を指定する。
1、発振器/分周器332、アドレスデコーダ333、
ROM334、RAM335、無線部制御部336、オ
ーディオ部337、制御信号処理部338、オーディオ
部制御部339、ディジタルインタフェース340、電
源部制御部341、割込コントローラ342から構成さ
れる。なお、図中符号343はたとえば8ビットのデー
タバス、344はアドレスバス、345はコントロール
バスである。
330全体の統括的制御を行うとともに、時間管理を行
う。
クロックを供給するとともに、このクロックを分周しタ
イミング信号として各部に供給する。
からの命令信号に応じて各部に所定の動作信号を出力す
る。
要な各種プログラムを記憶する。RAM335は、CP
U331の処理時に各種データを記憶する。
令に基づいて無線部310の制御を行う。たとえば、無
線部制御部336はシンセサイザ320が指定すべき周
波数、パワーアンプ316が増幅すべき増幅率、変調器
314が変調すべき変調度等を指示するとともに、誤動
作防止対策としてシンセサイザ320から出力される同
期外れ信号、パワーアンプ316から出力される出力検
出信号等を入力しこれをCPU331に伝える。
調された受信信号のうち制御信号を制御信号処理部33
8および電話機400に送出し、制御信号処理部338
から出力される制御信号および電話機400から出力さ
れる可聴音信号を変調器314に送出する。なお、オー
ディオ部337は、制御信号処理部338に送出する制
御信号の波形整形および変調器314に送出すべき制御
信号のフィルタリングの機能をも有している。
37から出力される制御信号とのビット同期およびフレ
ーム同期をとり、シリアル信号である制御信号に含まれ
ている基地局からの制御データをパラレル信号として取
り込み、一方基地局に送出すべきパラレル信号としての
制御データをシリアル信号である制御信号としてオーデ
ィオ部337に送出する。
部337の各種制御を行う。たとえば、オーディオ部制
御部339は、受信信号をオーディオ部337から制御
信号処理部338あるいは電話機400のいずれかに送
出する切換え制御、制御信号処理部338あるいは電話
機400から出力される送信信号のうちいずれかをオー
ディオ部337に取り込む切換え制御を行う。
無線機300と電話機400との間のインタフェースを
とる。
御を行う。たとえば、電源部制御部341は、電源部3
90にバッテリから供給される電圧を所定の電圧に設定
させて各部に供給させる制御を行う。
込指令を受けてCPU331に割込をかける。
うに、オーディオ部337から送出された音声を認識し
その認識情報を出力する音声認識LSI350a、音声
認識LSI350aからの認識情報あるいはディジタル
インタフェース340,制御部418を介して入力され
るキー部430からのキー入力情報からこれらの情報を
含む電話番号およびその相手先情報あるいは緊急電話番
号の候補を検索する検索部350b、短縮番号等に対応
した電話番号を記憶する電話番号メモリ350c、その
電話番号に対応するたとえば相手先名称などの相手先情
報を記憶する相手先情報メモリ350d、後述する緊急
発呼用の緊急電話番号を記憶する緊急電話番号メモリ3
50e、緊急発呼時にその連絡先に通知する緊急メッセ
ージを記憶する緊急メッセージメモリ350f及びその
緊急メッセージを読み出し音声合成してオーディオ部3
37に送出する音声合成LSI350gから構成され
る。なお、電話番号メモリ350c内の電話番号および
この電話番号に対応する相手先情報メモリ350d内の
相手先情報はそれぞれ当該各メモリ350c,350d
の同一のアドレスに対応して記憶される。
を説明する。同図に示す如く、この電話機400の本体
400aは、増幅器413、414、ハンズフリー制御
部415、減衰器415a,415c、スイッチ41
6、417、スピーカ492、ハンズフリーマイク49
4、フックスイッチ472、オン/オフスイッチ474
からその主要部が構成される。
オ部337から送出される音声信号を増幅しスピーカ4
92から出力する。増幅器414は、ハンズフリーマイ
ク494により入力された音声信号を増幅しオーディオ
部337に送出する。
3に入力される音声信号を減衰させる減衰器415aの
減衰率を制御するとともに、増幅器414から出力させ
る音声信号を減衰させる減衰器415cの減衰率を制御
する。
ら送出される音声信号をスピーカ492から出力させる
か否かの切換えを行う。
94からの音声信号をオーディオ部337に送出するか
否かの切換えを行う。なお、これらスイッチ416,4
17の切換えは、無線機300のオーディオ/制御部3
30から送出される制御信号に基づいて行われる。
00bのオンフックまたはオフフックを検出する。この
検出された信号は、無線機300のオーディオ/制御部
330に送出される。
電話装置100全体のオン/オフの切換えを行うもので
あり、この切換え信号は、無線機300の電源部390
に送出される。
増幅器419a、419c、スイッチ423,424、
液晶表示器452、LCDドライバ454、複数のキー
パッドからなるキー部430、ハンドセットマイク49
6、ハンドセットレシーバ498から構成される。
オ/制御部330から送出される制御信号に基づいてこ
のハンドセット400b全体の統括的制御を行うととも
に、キー部430から入力される制御信号等を無線機3
00のオーディオ/制御部330に送出する。
ら送出された音声信号を増幅しハンドセットレシーバ4
98から出する。増幅器419cは、ハンドセットマイ
ク496から入力される音声信号を増幅しオーディオ部
337に送出する。
らの音声信号をハンドセットレシーバ498から出力さ
せるか否かの切換えを行う。スイッチ424は、ハンド
セットマイク496からの音声信号をオーディオ部33
7に送出するか否かの切換えを行う。なお、これらスイ
ッチ423、424の切換えは制御部418の制御によ
り行われる。
各機能の表示部等からなる。LCDドライバ454は、
制御部418の制御に基づいて液晶表示器452を駆動
し所定の表示を行わせる。
ー、「*」、「#」、「SND」、「STO」、「EN
D」、「RCL」、「FNC」、「CLR」、「EM
R」、「MUTE」、「TONE」の機能キー等のキー
パッドから成り、キーパッドが押下されるとこれが制御
部418で認識される。
緊急連絡システムへの発呼動作(以下、緊急発呼動作と
いう)の概略を説明する。
通り電源オンの状態から上記緊急発呼動作を即座に実施
できるのは言うまでもない。更に、本発明の自動車電話
装置100では、電源がオフの状態であっても、特定の
緊急発呼操作がなされれば、直ちに電源をオンにし、予
め登録されている緊急電話番号に基づいて緊急発呼でき
る機能が付加されている。
の、メモリダイヤル部350の構成は図3に示した通り
である。このメモリダイヤル部350の緊急電話番号メ
モリ350eには、例えば警察署あるいは消防署等の緊
急連絡先の電話番号が緊急電話番号として予め登録され
ている。この緊急電話番号の登録は、例えばハンドセッ
ト400bのキー部430からのキー入力によって行う
ことができ、またその登録情報は後述する手順(図7参
照)を経て随時書き換えることができる。
として定めたある特定のキー入力操作がキー部430に
おいて実行された場合を考える。この時のキー部430
からのキー入力は、制御部418、ディジタルインタフ
ェース340を介してCPU331に取り込まれる。C
PU331は上記キー入力から緊急発呼要求であるか否
かを判断し、緊急発呼要求である場合には、その旨を上
記メモリダイヤル部350に指示する。この指示に従っ
て、メモリダイヤル部350では検索部350bが上記
特定キー入力に対応した緊急電話番号を緊急電話番号メ
モリ350eから読み出し、当該緊急電話番号に基づき
緊急発呼を行う。
に関する細部動作の詳細については、以下の説明により
順次明らかにしていく。
されるまでの本発明の自動車電話装置100の基本動作
を図4に示すフローチャートを参照して説明する。
ッチ(オンオフスイッチ474)がオフの状態でもサー
ビスエリア内かエリア外かをサーチする(S40)。そ
して、そのサーチの結果、本装置100がサービスエリ
ア内にいる場合には、チャネルをロックする(S4
1)。
監視し(S42)、緊急発呼操作が行われたと認識した
時には(S42YES)、緊急電話番号メモリ350e
(図3参照)から緊急電話番号を読み出し(S43)、
上述した手順で緊急発呼を実行する(S44)。以上の
処理において、緊急発呼操作が行われたことが認識でき
ない場合には(S42NO)、当該緊急発呼操作が行わ
れるまでその監視を継続する。
の結果、本装置100がサービスエリア外にいると認識
された場合にも(S40NO)、同様にユーザによる緊
急発呼操作の有無を監視する(S45)。ここで、緊急
発呼操作があった場合(S45YES)、引き続きサー
ビスチャネルの検索を実行し(S46)、そのサービス
チャネルが捕捉されたか否かを判定する(S47)。
(S47YES)、緊急電話番号メモリ350eから緊
急電話番号を読み出し(S43)、緊急発呼を実行する
(S44)。
きなかった場合(S47NO)、ある回数またはある時
間間隔がexpire(満了)したかどうかを監視しながら
(S48)、当該回数あるいは時間間隔毎にサービスチ
ャネルの検索を繰り返し実行する(S48)。
いまま設定期間が満了した場合(S48YES)には、
緊急発呼を中止する(S49)。また設定期間内にサー
ビスチャネルを捕捉できれば、緊急電話番号メモリ35
0eから緊急電話番号を読み出し(S43)、緊急発呼
を実行する(S44)。
サービスエリア内かエリア外かをサーチする処理の詳細
について図5のフローチャートを参照して説明する。
ア内かエリア外かをサーチするためには、まず、サービ
スチャネルの検索を行なう(S50)。その際、予め設
定されている検索許容時間が満了したかどうかを判定し
ながら(S51)、満了していない期間内であれば(S
51NO)、そのサービスチャネルが捕捉されたか否か
の判定を行いつつ(S52)、上記サービスチャネルの
検索を続行する(S50)。ここで、サービスチャネル
を捕捉できれば(S52YES)、直ちにチャンネルを
ロックし(S53)、捕捉できない時には(S52N
O)、始めからサービスチャネルの検索を行なう(S5
0)。
が補足できないままに上記検索許容時間が満了となった
場合(S51YES)、次にサービスチャネルの検索間
隔を規定したタイマーを設定し(S54)、更にそのタ
イマーが満了したかどうかを監視する(S55)。ここ
で、そのタイマーが満了とならない間(S55NO)、
次のサービスチャネルの検索は行なわず、上記タイマー
が満了した時点(S55YES)で、次のサービスチャ
ネルの検索を実行する(S50)。
る処理すなわちユーザ緊急発呼操作の有無を判定する処
理の詳細を図6のフローチャートを参照して説明する。
なお、この判定処理に際しては、緊急発呼操作として#
#SNDのキー入力を行うことがシステム上で予め取り
決められているものとする。
るために、まず、キー入力の有無を判定する(S6
0)。ここで、キー入力があれば(S60YES)、次
にそのキー入力が##SNDを意味しているかどうかを
判定する(S61)。
S)、この時のキー入力を緊急発呼操作として受け付け
(例えば、図4のS42YES)、その後は、上述した
S43及びS44の処理を経て緊急発呼を実行する。
(S61NO)、緊急発呼は行わず、再度、キー入力が
あるか否かの判定を行なう(S60)。また、キー入力
が行なわれていない場合(S60NO)も、引き続きキ
ー入力の有無の判定を行なう(S60)。
いて、図4に示したS43,S44での緊急発呼動作に
用いる緊急電話番号の登録変更する場合の動作を図7に
示すフローチャートを参照して説明する。なお、処理に
際しては、登録変更を要求する制御情報としてSTO#
#のキー入力を行うことがシステム上で予め取り決めら
れているものとする。
番号メモリ350eに既に登録済みの緊急電話番号の登
録変更要求が生じた場合、ユーザは、例えばハンドセッ
ト400bのキー部430から新たに登録しようとする
緊急電話番号の入力を行なった後(S70)、次に上記
キー部430のSTO##のキー操作を実施する(S7
1)。
331により緊急電話番号の登録変更要求であることが
認識され、以後、そのCPU331の制御によって上記
緊急電話番号メモリ350eの該当エリアの内容がS7
0で入力された緊急電話番号に新たに書き換えられる
(S72)。
呼要求のための特定の発呼操作をシステム上で取り決め
ておき、電源オフの状態の時にも、上記特定の発呼操作
が行われた場合には、直ちに電源をオンするとともに、
予め登録されている緊急電話番号に基づき自動発呼して
所定の緊急連絡先に即座にアクセスできるようになって
いる。このため、装置の電源スイッチがオフの状態から
の緊急発呼要求に際しても、ユーザが上記特定発呼操作
をするだけでその緊急連絡先へと直ちにアクセスでき、
電源オン操作を不要とした分だけ緊急発呼操作を簡略に
でき、かつアクセス時間を短縮化できる。
関連して、電源スイッチがオフ状態であっても、装置が
サービスエリア内にあるか否かを判定し、サービスエリ
ア内にある時にはチャネルをロックした状態に維持する
ようにしているため、電源スイッチのオフ状態で緊急発
呼要求を受け付けた時に、当該装置がサービスエリア内
であった場合には、その時点からサービスチャネルをさ
がす動作を省略して、より速く緊急連絡先の呼び出しが
行えるようになる。
に、装置がサービスエリア外であった場合には、サービ
スチャネルを探す動作を一定の回数および一定時間間隔
毎に繰返して実施し、サービスエリア内に入った時点で
自動的に発呼するようにしているため、ユーザが一度緊
急発呼要求を発した状態で移動していれば、その緊急宛
先と連絡をとれる確率が格段に向上することになる。
めの制御に関連して緊急連絡先を任意に変更できる構成
としているため、緊急事態発生時、ユーザ側からより適
当な緊急連絡システムに緊急連絡をとることができる。
の特定発呼操作としては、後述する如くの種々のバリエ
ーションが考えられる。以下、その種々の緊急発呼操作
に従って本装置100の電源をオンするための手順につ
いて各バリエーション毎に図8〜図11を参照して説明
する。
発呼キーを兼用する場合の電源オン手順を図8のフロー
チャートを参照して説明する。
態で、ユーザのキー入力があった場合(S80YE
S)、次にそのキー種別がSNDキーであるか否かを判
定する(S81)。ここで、SNDキーであれば(S8
1YES)、本装置100の電源をオンにし(S8
2)、図4に示した緊急発呼動作へと移行する。
を兼用するもその運用方法を変更した場合すなわち上記
発呼キーの所定時間連続押下を緊急発呼要求と認識して
電源をオンする手順を図9のフローチャートを参照して
説明する。
態で、ユーザのキー入力があった場合(S90YE
S)、そのキー種別がSNDキーであるか否かを判定す
る(S91)。ここで、SNDキーであれば(S91Y
ES)、引き続きそのSNDキーの押下時間が予め設定
した一定の期間押下し続けられたか否かを監視する(S
92)。そして、そのSNDキー入力の期間が上記一定
期間以上であると判定された場合には(S92YE
S)、本装置100の電源をオンにした後(S93)、
図4に示した緊急発呼動作動作へと移行する。
た音声を認識する音声認識手段を用いた場合の電源オン
手順を図10に示すフローチャートを参照して説明す
る。
態でユーザからの音声入力があった時(S100)、無
線機300ではオーディオ部337を通してその音声信
号をメモリダイヤル部350の音声認識LSI350a
に取り込む(図3参照)。
声信号の音声認識を行い、その認識結果をコントロール
バス345を介してCPU331に通知する。
入力音声の内容をチェックし(S101)、もし、その
入力音声がユーザが予め設定してある緊急連絡用のキー
ワード(例えば、SOS等)であった場合(S101Y
ES)、本装置100の電源をオンにした後(S10
2)、図4に示した緊急発呼動作へと移行する。
に対して一定以上の圧力が加えられたことを検出する圧
力検出手段を用いた場合の電源オン手順を図11に示す
フローチャートを参照して説明する。なお、この場合の
システム構成としては、例えば、図14に示す如く、無
線機300の所定箇所に圧力検出素子381を取付け、
この圧力検出素子381の出力を圧力/電気信号変換部
380により電気信号に変換してCPU331に取り込
む回路を設けることが考えられる。
がオフの状態で上記圧力検出素子381に加圧があった
か否かを判断する(S110)。この判断は、上記圧力
/電気信号変換部380の出力に基づき本装置100の
CPU331により行う。
YES)、次にCPU331はその値が一定の圧力以上
あるか否かをチェックする(S111)。ここで、も
し、その入力した圧力が一定圧力以上である場合(S1
11YES)、本装置100の電源をオンにした後(S
112)、図4に示した緊急発呼動作へと移行する。
よれば、圧力検出素子381を自動車の適宜な位置に配
設しておくことにより、例えば、ユーザの運転する自動
車が事故に遭遇した時、直ちに消防署や警察署等に緊急
連絡を行う通信システムの構築に極めて有用である。
防署や警察署等へ緊急連絡するという主旨に従えば、上
述とは別のシステム構成として、例えば、圧力検出素子
381,圧力/電気信号変換部380の代わりに加速度
センサ及びその検出手段を用いることも考えられる。
急発呼により緊急連絡先に接続された後に緊急連絡通話
を行う場合の通話制御の一例について図12に示すフロ
ーチャートを参照して説明する。
のバリエーションの中のいずれかにより緊急発呼した
後、その緊急連絡先との通話回線が接続されたか否かを
判断する(S120)。
続されて(S120YES)、通話状態となった場合、
予め登録してある緊急メッセージを音声によりその緊急
連絡先に伝送開始する(S121)。
イヤル部350の緊急メッセージメモリ350f内に記
憶しておいた緊急メッセージを音声合成LSI350g
により音声合成した後、オーディオ部337に送出する
ことによって上記S121の処理動作を実現できる。な
お、上述した用途に供するシステムの要請から考えた場
合には、上記緊急メッセージの内容としては、例えば、
「こちらは1号車です。交通事故に遭遇。SOS」等の
内容が考えられる。
行いながら、通話回線が切断されたかどうかの監視を継
続する(S122)。そして、通話回線が切断されない
場合(S122NO)には、上記緊急メッセージがある
間はそのメッセージの送出を続行する(S121)。そ
の後、通話回線が切断された時点で(S22YES)、
上記緊急メッセージの送出を停止し(S123)、この
実施例に係わる一連の通話動作を終了する。なお、この
種の通話制御の別の例としては、緊急メッセージを音声
として録音しておき、緊急発呼によって通話回線が接続
された後にその音声を再生して緊急連絡先に通知するよ
うな構成も適用可能であることは言うまでもない。
定の発呼操作により直ちに電源をオンにして緊急発呼で
きることは、緊急連絡サービス本来の目的からしても極
めて利便性の高い運用方法であるが、一方で、緊急動作
であるという性質上、電源をオンにしたままの状態をい
つまでも維持しておくには不都合がある。
求に基づき電源を一旦オンにした後、一定の時間後に自
動的に電源をオフする制御について、図13に示すフロ
ーチャートを参照して説明する。
各種制御によりオンに制御された後(S130)、この
電源オン状態を保持するための許容時間として予め設定
した一定の時間をカウントするタイマを設定し(S13
1)、そのタイマのカウントを開始する(S132)。
ての電源オン継続許容時間が満了になったか否かを判断
しながら(S133)、当該許容時間に達するまでは
(S133NO)、図4に示したような手順で緊急発呼
動作(図13においては記号Aで示される)を実施する
(S134)。
34)、上記タイマのカウントを停止しておく。そし
て、発呼操作がこのタイマのカウント満了前に終了しな
ければ(S133YES)、本装置100の電源をオフ
とする(S135)。また、電話終了により、タイマが
満了した場合にも電源をオフとする(S135)。
発呼の起動動作に関して次のような制御も考えられる。
この制御方法は、例えば、自動車電話装置100が上述
した如くのキー入力、音声入力、あるいは圧力入力等を
利用した複数の緊急連絡起動手段を有し、これらの緊急
連絡起動手段による発呼操作がそれぞれ別の連絡先に対
応している場合に実施できるものであり、ある発呼操作
が行われた場合、その発呼操作が上記緊急連絡起動手段
のいずれによるものであるかを検出し、予め登録されて
いる緊急電話番号のうち、その検出された特定の発呼操
作に対応する緊急電話番号に基づき自動的に発呼するも
のである。
を図15に示すフローチャートを参照して説明する。な
お、この図15に示すフローチャートは、特に、緊急連
絡起動手段としてキー入力方法に関してキー入力1、
2、3の各バリエーションを持つ場合の動作に対応した
ものである。
例では、3種のキー入力の他に音声入力及び圧力入力)
持っていて、それぞれ別の連絡先に対応している自動車
電話装置100において、緊急連絡キー入力があった場
合(S140YES)、そのキー入力がキー入力1〜3
のいずれに該当するかを判断する(S143,S14
5,S147)。
3YES)、緊急連絡先Aを選択し(S144)、発呼
動作に移る(S151)。また、キー入力2であった場
合(S145YES)、緊急連絡先Bを選択し(S14
6)、発呼動作に移る(S151)。更に、キー入力n
であった場合(S147YES)、緊急連絡先Cを選択
し(S148)、発呼動作に移る(S151)。
(S140NO)、緊急連絡の音声入力があった場合
(S141YES)、緊急連絡先Dを選択し(S14
9)、発呼動作に移る(S151)。更に、緊急連絡の
音声入力がないままに(S141NO)、緊急事態によ
る圧力センサ入力があった場合(S142YES)、緊
急連絡先Eを選択し(S150)、発呼動作に移る(S
151)。
緊急電話番号記憶手段が緊急連絡先に対応する緊急電話
番号を記憶し、チャネル補足手段が装置電源スイッチが
オフ状態であってもサービスエリア内かエリア外かをサ
ーチしてチャネル補足を行い、特定発呼操作検出手段が
特定の発呼操作を検出し、電源オン制御手段が装置電源
スイッチがオフ状態時に前記特定発呼操作検出手段によ
り特定発呼操作が検出された場合、当該装置電源をオン
に制御し、発呼手段が、前記電源オン制御手段により装
置電源がオンされた後、前記緊急電話番号記憶手段に記
憶されている緊急電話番号に基づき、前記チャネル補足
手段のチャネル補足結果に従って自動的に発呼動作を行
い、通話手段が該発呼手段からの発呼により回線接続さ
れた後、前記緊急連絡先と通話を行うようにしているた
め、電源スイッチがオフ状態の時に、緊急発呼要求のた
めの特定の発呼操作を受け付けた場合、当該装置がサー
ビスエリア内であった場合には、その時点からサービス
チャネルをさがす動作を省略して、既に電源スイッチが
オフ状態の時に補足しているチャネルにより、直ぐさま
緊急連絡先の呼び出しを行うことができる。
変更できるようにしたため、ユーザにとって最も適当な
連絡先に緊急連絡することができ、この種の緊急連絡サ
ービスのより柔軟な運用が可能になる。
示すブロック図。
の電話機の構成を示すブロック図。
を示すブロック図。
示すフローチャート。
ローチャート。
作を示すフローチャート。
書き換え動作の一例を示すフローチャート。
動作の一例を示すフローチャート。
動作の別の例を示すフローチャート。
動動作の更に別の例を示すフローチャート。
動動作の他の例を示すフローチャート。
おける通話動作の一例を示すフローチャート。
おける電源制御動作の一例を示すフローチャート。
ための無線機の構成を示すブロック図。
動動作の更に他の例を示すフローチャート。
Claims (9)
- 【請求項1】 緊急連絡先に対応する緊急電話番号を記
憶する緊急電話番号記憶手段と、 装置電源スイッチがオフ状態であってもサービスエリア
内かエリア外かをサーチしてチャネル補足を行うチャネ
ル補足手段と、 特定の発呼操作を検出する特定発呼操作検出手段と、 装置電源スイッチがオフ状態時に、前記特定発呼操作検
出手段により特定発呼操作が検出された場合、当該装置
電源をオンに制御する電源オン制御手段と、 前記電源オン制御手段により装置電源がオンされた後、
前記緊急電話番号記憶手段に記憶されている緊急電話番
号に基づき、前記チャネル補足手段のチャネル補足結果
に従って自動的に発呼動作を行う発呼手段と、 該発呼手段からの発呼により回線接続された後、前記緊
急連絡先と通話を行うための通話手段とを具備すること
を特徴とする移動無線電話装置。 - 【請求項2】 緊急電話番号記憶手段に記憶される緊急
電話番号を随時書き換える緊急電話番号書換手段を更に
具備することを特徴とする請求項1記載の移動無線電話
装置。 - 【請求項3】 電源オン制御手段により装置電源がオン
された後、当該電源をオフするまでの期間を一定時間内
に制限することを特徴とする請求項1または2記載の移
動無線電話装置。 - 【請求項4】 特定発呼操作検出手段は、通常の発呼キ
ーが押下されたことを前記特定発呼操作として検出する
手段により構成されることを特徴とする請求項1または
2記載の移動無線電話装置。 - 【請求項5】 特定発呼操作検出手段は、通常の発呼キ
ーが一定時間以上押下されたことを前記特定発呼操作と
して検出する手段により構成されることを特徴とする請
求項1または2記載の移動無線電話装置。 - 【請求項6】 特定音声を認識する音声認識手段を具備
し、前記特定発呼操作検出手段は、該音声認識手段によ
り前記特定音声が認識されたことを前記特定発呼操作と
して検出する手段により構成されることを特徴とする請
求項1または2記載の移動無線電話装置。 - 【請求項7】 一定圧力が加わったことを検知する圧力
検知手段を具備し、前記特定発呼操作検出手段は、該圧
力検知手段により前記一定圧力が検知されたことを前記
特定発呼操作として検出する手段により構成されること
を特徴とする請求項1または2記載の移動無線電話装
置。 - 【請求項8】 通話手段として、緊急メッセージを記憶
する手段と、当該緊急メッセージを前記回線接続後に前
記相手先に自動的に送出せしめる手段とを用いることを
特徴とする請求項1記載の移動無線電話装置。 - 【請求項9】 特定発呼操作検出手段は、緊急電話番号
記憶手段に記憶されている複数の緊急電話番号の各々に
対応する複数の特定の発呼操作を検出し、発呼手段は前
記緊急電話番号記憶手段に記憶されている緊急電話番号
のうち、前記特定発呼操作検出手段により検出された特
定の発呼操作に対応する緊急電話番号に基づき自動的に
発呼することを特徴とする請求項1、2、6、または7
のいずれか1つに記載の移動無線電話装置。
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---|---|---|---|
JP25477592A JP3224873B2 (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 移動無線電話装置 |
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JP25477592A Expired - Fee Related JP3224873B2 (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | 移動無線電話装置 |
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-
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