JP3224747B2 - 自動車用ドアトリム基材の製造方法 - Google Patents
自動車用ドアトリム基材の製造方法Info
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Description
られる軽量で高い剛性を有した自動車用ドアトリム基材
の製造方法に関するものである。
ノール樹脂のような熱硬化性樹脂の粉末を麻,綿などの
天然繊維にバインダーとして分散させてこれを成形型に
セットし加熱,加圧して所要凹凸形状に成形した後、こ
れを表皮材とともに接着型にセットし、該表皮材を接着
していた。
着型との2つの型を必要とし、2工程を要すると共に、
成形温度を熱硬化性樹脂の溶融する200℃以上にしな
ければならないので成形型の所要昇温時間が長くなるな
どの理由から加工費,人件費等が高くなってしまう。ま
た、負角成形ができないのでアッパーベース部上にドア
本体に取付けるための係合ピンを固着しなければなら
ず、さらに工数を要するなどの問題があった。
解決し自動車用ドアトリム基材の製造を容易ならしめる
と共に、軽量で高い剛性を有した自動車用ドアトリム基
材を提供できるようにするものである。
に本発明の自動車用ドアトリム基材の製造方法は、天然
繊維と熱可塑性繊維とを混綿して一定厚さの嵩高フエル
トを形成し、該嵩高フエルトの両面に熱可塑性フイルム
を重合させてこれを平盤状のプレス機に挟んで前記熱可
塑性繊維および熱可塑性フイルムの溶融温度に加熱した
後、該嵩高フエルトを成形面が所要ドアトリム曲面に形
成された成形型に表皮材とともにセットして圧縮し冷却
することを特徴とする。また本発明は上記自動車用ドア
トリム基材の製造方法において、紙または不織布を熱可
塑性フイルムに重合し、該熱可塑性フイルムを該紙また
は不織布が外側となるように嵩高フエルトの両面に重合
させることを特徴とする。なお、上記天然繊維としては
具体的には、麻,綿,竹,パームヤシ等がある。また、
熱可塑性繊維としてはポリプロピレン,ポリエチレン等
がある。
態を説明する。図1に嵩高フエルトを繊維積層法により
製造するための一連の繊維積層機を示す。同図におい
て、Aは繊維フィダー、Bは混綿機、Cは給綿塔、Dは
エアレイド積層機、Eはニードルパンチ機、Fは巻取機
である。麻等の繊維長38〜65ミリの天然繊維と、同
じく繊維長38〜65ミリのポリプロピレン繊維等の熱
可塑性繊維を繊維フィーダーAから混綿機Bに供給し、
該混綿機Bに通すことにより両繊維を1:1の割合で均
一に混綿した後、これをさらに給綿塔Cからエアレイド
積層機Dに送給することで、目付量500〜1000g
/m2の一定厚さのフエルト状となるように調整し、ニ
ードルパンチ機Eに通すことにより巻取機Fに嵩高フエ
ルト1を巻取るようにしている。そしてこの嵩高フエル
ト1の両面に図2に示したように熱可塑性フイルム2を
重合する。この熱可塑性フイルム2は10〜50μmの
厚さのオレフイン系フイルムの片面に紙または不織布3
が貼り合わされたものである。そして該不織布3が外側
となるように嵩高フエルト1の両面に該熱可塑性フイル
ム2を重合させる。
一対の平盤状の加熱加圧機4,4を有しているプレス機
5の該加熱加圧機4,4を200〜220℃程度に予め
加熱しておき、上記嵩高フエルト1を該加熱加圧盤4,
4間に挟んで(60秒以下が好ましい。)該嵩高フエル
ト1を180℃程度に加熱すると同時に加圧して4〜6
mmの厚さにする。このように平盤状の加熱加圧盤4,
4を使用することにより嵩高フエルト1を均一に加熱す
ることができる。この加熱によって嵩高フエルト1中の
熱加塑性繊維が半溶融して天然繊維とからみ、熱加塑性
フイルム2も溶融してこれらの繊維に融着する。なお不
織布3は溶融しないので加熱加圧盤4,4との離型を容
易ならしめる。
高フエルト1を加熱状態のまま(加熱加圧盤4,4から
取出してすぐに)表皮材8とともに成形プレス6にセッ
トし成形型7,7にて圧縮し冷却する。該成形型7,7
は成形面が所要ドアトリム曲面に形成されていると共
に、内部に冷却水を循環させるための通水路11が形成
されたものである。該成形プレス6は嵩高フエルト1を
厚さ3〜4ミリ程度に圧縮するものであって2〜10k
g/cm2 程度の軽圧力で押圧し得る低圧プレス機でよ
い。
た塩化ビニルシート等の裏面に接着フイルム(ホットメ
ルフイルム)がラミネートされたもので、フレーム10
により成形型7,7間に保持され、該成形型7,7を図
3(d)に示したように閉じて嵩高フエルト1と重合さ
せることにより該嵩高フエルト1の余熱により該接着フ
イルムが溶けて該表皮材8を嵩高フエルト1の表面に接
着させる。そして該嵩高フエルト1は該成形型7,7に
挟着されて圧縮されると同時に型面より熱が奪われて冷
却され溶融状態にあって熱可塑性樹脂が固化したところ
で型開きしてこれを取出すことにより、図3(e)及び
図4,図5に示したようなドアトリム基材が製造でき
る。なお、表皮材8を接着するには、上記のように接着
フイルムをラミネートすることのほか、接着剤を塗布し
てもよい。
予め貼り合わせておくことにより前述のように離型を容
易ならしめるほか、紙または不織布3は熱可塑性フイル
ム2よりも伸縮性が小さいので、ドアトリム基材の剛性
を向上させると共に、自動車ドア本体(図示せず)に取
付けた場合に周囲の該紙または不織布等がドア本体に接
するようになるので、熱可塑性フイルム2が直接接する
よりも振動によるドア本体との接触音(こすれ音)が発
生しにくくでき騒音防止上の利点がある。
より供給された繊維をリカインと風の力により飛ばしバ
キュームされたスクリーン上に吸着積層してフエルトマ
ットを形成する方式であるが、供給された繊維をカード
によりウエブを形成しそれを何層にも折返して重ね合わ
せてフエルトマットをつくるレイヤー方式による繊維積
層法を用いてもよい。
ためのアッパーベース部は、図5に示したように製品に
延長部分9を成形しておき、図6に破断線で示す様に、
所要折曲げ部分を再加熱し嵩高フエルト1の中の熱可塑
性繊維および熱可塑性フイルム2を溶融させることで所
要位置まで折り曲げることができるので、そのまま冷却
して熱可塑性樹脂を固化させることで、係合ピン等を固
着しなくてもドア本体への取付け部分を容易に成形でき
る。
は、麻等の天然繊維と熱可塑性繊維との混綿フエルトを
素材とするので軽量で熱安定性に優れ、しかもその両面
に熱可塑性フイルムを重合してなるので所期の剛性が得
られ自動車用ドアトリム基材として優れた特性を有す
る。しかも、嵩高フエルトを平盤状のプレス機にて挟ん
で加熱して成形型に表皮材とともにセットし圧縮するこ
とで表皮貼付と同時に成形できるので、製造工程が大幅
に簡略化され設備コストも軽減できるなど種々の利点が
ある。
図。
面図。
法の実施形態を示す工程図。
態を示す部分断面図。
態を示す斜視図。
態を示す部分断面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 天然繊維と熱可塑性繊維とを混綿して一
定厚さの嵩高フエルトを形成し、該嵩高フエルトの両面
に熱可塑性フイルムを重合させてこれを平盤状のプレス
機に挟んで前記熱可塑性繊維および熱可塑性フイルムの
溶融温度に加熱した後、該嵩高フエルトを成形面が所要
ドアトリム曲面に形成された成形型に表皮材とともにセ
ットして圧縮し冷却することを特徴とした自動車用ドア
トリム基材の製造方法。 - 【請求項2】 紙または不織布を熱可塑性フイルムに重
合し、該熱可塑性フイルムを該紙または不織布が外側と
なるように嵩高フエルトの両面に重合させることを特徴
とした請求項1に記載の自動車用ドアトリム基材の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21538196A JP3224747B2 (ja) | 1996-07-25 | 1996-07-25 | 自動車用ドアトリム基材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP21538196A JP3224747B2 (ja) | 1996-07-25 | 1996-07-25 | 自動車用ドアトリム基材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1034684A JPH1034684A (ja) | 1998-02-10 |
JP3224747B2 true JP3224747B2 (ja) | 2001-11-05 |
Family
ID=16671364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21538196A Expired - Fee Related JP3224747B2 (ja) | 1996-07-25 | 1996-07-25 | 自動車用ドアトリム基材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3224747B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100586013B1 (ko) | 2004-06-14 | 2006-06-01 | 한일이화주식회사 | 자동차 내장 기재용 열가소성 펠트 적층물 |
-
1996
- 1996-07-25 JP JP21538196A patent/JP3224747B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH1034684A (ja) | 1998-02-10 |
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