JP3224047B2 - プレスによる幅圧下方法 - Google Patents
プレスによる幅圧下方法Info
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Description
方法の改良に関し、次の圧延工程でのクロップロスの減
少に必要な先後端の予成形部を容量の小さいプレスで幅
圧下できるようにしたものである。
成形に代わり、プレスを用いて幅圧下することで、スラ
ブを次の圧延工程で必要な形状にすることが行われてい
る。
は、圧延工程での先後端に発生するクロップロスをでき
るだけ小さくする必要から、幅圧下形状について種々研
究されており、たとえば図3(a)に示すように、スラ
ブ1の先後端1a,1bを中間部1cより広幅にする予
成形部2,3を成形して先後端1a,1bからやや内側
に生じる幅不足が発生しないようにしたり、逆に図3
(b)に示すように、スラブ1の先後端1a,1bを中
間部1cより狭幅にする予成形部4,5を成形してフィ
ッシュテール等が発生しないようにすることが行われて
いる。
成する幅圧下方法としては、たとえば図4に広幅の予成
形部2,3を形成する場合を示すように、平行部6とテ
ーパ部7とを備える1対の金型8,8を用い、スラブ1
を送りながら所定の圧下幅に設定した金型8,8間で幅
圧下する。
しては特開昭61−135402号公報や特開昭63−
140701号公報などに記載された発明がある(これ
らに開示された発明はいずれも本願の幅圧下量の均一化
を課題とするものでない。)。
先後端1a,1bの予成形部2,3を幅圧下する場合、
特にスラブ先端1aを幅圧下する場合、スラブ先端1a
を金型8,8のテーパ部7に位置させた状態で幅圧下し
ようとすると、スラブ1がテーパ部7で押し戻されるよ
うになって有効な幅圧下ができず、スラブ先端1aをテ
ーパ部7を越えて平行部6まで送り、平行部6で押える
ようにして幅圧下を行う必要がある。
必要な幅圧下量S1 が中間部1cの定常的な幅圧下量S
より相当大きくなってスラブ先端1aの幅圧下量S1 に
応じた容量のプレスが必要となるという問題がある。
圧下量S2 も大きくなってしまうという問題がある。
みてなされたもので、次の圧延工程でのクロップロスの
減少に必要な先後端の予成形部を容量の小さいプレスで
幅圧下することができるプレスによる幅圧下方法を提供
しようとするものである。
題を解決するため、この発明の第1のプレスによる幅圧
下方法は、平行部とテーパ部とを有する1対の金型を用
いてスラブ先後端に広幅の予成形部をプレスで幅圧下す
るに際し、スラブ先端を金型の平行部に位置にさせて停
止し複数回の幅圧下で中間部より広幅の先端広幅予成形
部を成形し、さらに当該先端予成形部の圧下幅で1回だ
け幅圧下し、次いで圧下幅を中間部に対する先後端より
狭幅の所定幅としてスラブの送りと幅圧下を繰り返し、
スラブ後端までの長さが所定長さになったところから中
間部より広幅の後端広幅予成形部を成形するようにした
ことを特徴とするものである。
圧下方法は、平行部とテーパ部とを有する1対の金型を
用いてスラブ先後端に狭幅の予成形部をプレスで幅圧下
するに際し、スラブ先端を金型の平行部に位置にさせて
停止し複数回の幅圧下で中間部より狭幅の先端狭幅予成
形部を成形し、さらに当該先端予成形部の圧下幅で1回
だけ幅圧下し、次いで圧下幅を中間部に対する先後端よ
り広幅の所定幅としてスラブの送りと幅圧下を繰り返
し、スラブ後端までの長さが所定長さになったところか
ら1回の幅圧下をするかまたは所定長さになったところ
でスラブを停止し、複数回の幅圧下で中間部より狭幅の
後端狭幅予成形部を成形するようにしたことを特徴とす
るものである。
れば、スラブ先端を金型の平行部に位置させて停止し、
先端予成形部を複数回に分けて広幅に圧下した後、その
圧下幅で1回圧下してから中間部の幅圧下を繰り返すよ
うにしており、スラブ先端を金型の平行部に位置させた
状態でも1回当たりの幅圧下量を小さくして先端予成形
部を広幅に成形でき、先端予成形部から中間部への移行
を円滑にできるようにするとともに、中間部や後端予成
形部もスラブの送りと幅圧下を繰り返して小さな幅圧下
量で成形できるようにしている。
圧下方法によれば、スラブ先端を金型の平行部に位置さ
せて停止し、先端予成形部を複数回に分けて狭幅に圧下
した後、その圧下幅で1回圧下してから中間部の幅圧下
を繰り返すようにしており、スラブ先端を金型の平行部
に位置させた状態でも1回当たりの幅圧下量を小さくし
て先端予成形部を狭幅に成形でき、先端予成形部から中
間部への移行を円滑にできるようにするとともに、中間
部もスラブの送りと幅圧下を繰り返して小さな幅圧下量
で成形でき、後端予成形部も1回ないし複数回に分けて
狭幅に幅圧下するようにし、小さな幅圧下量で成形でき
るようにしている。
がら詳細に説明する。図1はこの発明のプレスによる幅
圧下方法の一実施例を参考例とともに示す概略工程図で
ある。
(a)に示すようなスラブ1の先後端1a,1bに幅が
Wt,Wb の広幅でその長さがLt ,Lb の予成形部2,
3を成形するようにしており、幅圧下には、図1に示す
ように、1対の金型10が用いられる。これらの金型1
0には、長さがL1 の平行部11の上流側にテーパ部1
2が形成されるとともに、下流側にもテーパ部13が形
成されている。
スラブ1の先端1aを金型10の上流側の平行部11の
端からL2 の位置に停止し、図1(a)中に破線で示す
ように、1回当たりの幅圧下量St が中間部の定常幅圧
下量Sより大きくならないようにして1回または複数回
に分けて圧下幅を変えて所定の先端予成形幅Wt に幅圧
下する。
に、スラブ1をL3 だけ送り、金型10の平行部11の
下流側の端部からスラブ1の先端1aまでの長さが先端
予成形部2の長さLt となるようにし、金型10による
圧下幅を中間部1cの所定の圧下幅Wとなるように変え
て幅圧下を行う。
Wt の広幅でその長さがLt の先端予成形部2が成形さ
れる。
プレスによるスラブ1の伸びをΔLとすると、次式の関
係がある。
ラブ1をLずつ送るとともに、金型10による圧下幅を
Wとし、幅圧下量をSとして幅圧下を繰り返す。
後端予成形部3の幅圧下を行う。後端予成形部3の幅圧
下は、まず、図1(c)に示すように、スラブ1の後端
1bが金型10の平行部11の上流側の端部からL4 の
ところまで幅圧下されたプレス点を検出する。このL4
は通常のスラブ1の送り量Lと後端予成形部3の長さL
b を加えた値と等しいか、あるいはこの値より小さくな
る点であり、すなわち、次式の関係を満たす点である。
圧下されたところで、次のスラブ1の送り量をL7と
し、金型10の圧下幅を広幅のWb に変更して幅圧下を
行う。
スラブ1を送って後端1bを金型10の平行部11で圧
下幅をWb としたままプレスして後端予成形部3の形成
が完了する。
Wb の広幅でその長さがLb の後端予成形部3が成形さ
れる。なお、この後端予成形部3の幅圧下量はSb であ
る。
プレスによるスラブ1の伸びをΔL、定数をC(=25〜
50mm)とすると、図1(c),(d)に示すように、次
式の関係がある。
部1cの定常的な成形に移行する際、図1(b1),(b
2)に示すように、スラブ1の先端を停止した状態からL
3 だけスラブ1を送り、圧下幅を広幅のWt としたまま
1回幅圧下を行い、この後、スラブ1を停止したまま圧
下幅を中間部1cの所定の幅であるWとして幅圧下を行
う。
行うため、スラブ1をLずつ送るとともに、金型10に
よる圧下幅をWとして幅圧下を繰り返すようにする。
行ってから中間部1cの幅圧下を行うようにすること
で、各幅圧下量S1 ,S2 を定常的な幅圧下量Sより小
さくしてスムーズにプレスを行うことができる。
予成形部3をプレスによって幅圧下することで、1回当
たりの幅圧下量St ,Sb ,S1 ,S2 を定常的な幅圧
下量Sと同等または小さくしてプレスすることができ、
プレスの容量を先後端予成形部2,3に対応した大きな
ものとする必要がなく、小さなプレスで所定の幅圧下し
た形状のスラブ1を得ることができる。
発明のプレスによる幅圧下方法の他の一実施例を参考例
とともにスラブの先後端に狭幅の予成形部を成形する場
合について説明する。
3(b)に示すようなスラブ1の先後端1a,1bに狭
幅Wt ,Wb (<W)の予成形部2,3を幅圧下する場
合も圧下幅の大小が異なるものの工程自体はほぼ上記発
明の実施例の場合と同様である。
スラブ1の先端1aを金型10の上流側の平行部11に
停止し、図2(a)中に破線で示すように、1回当たり
の幅圧下量St が中間部の定常幅圧下量Sより大きくな
らないようにして1回または複数回に分けて圧下幅を変
えて所定の先端予成形幅Wt (<W)に幅圧下する。
に、スラブ1を送ってスラブ1の先端1aに所定長さL
t の先端予成形部2となるようにし、金型10による圧
下幅を中間部1cの所定の圧下幅Wとなるように広幅に
変えて幅圧下を行う。
Wt の狭幅でその長さがLt の先端予成形部2が成形さ
れる。
行うため、スラブ1をLずつ送るとともに、金型10に
よる圧下幅をWとし、幅圧下量をSとして幅圧下を繰り
返す。
後端予成形部3の幅圧下を行う。後端予成形部3の幅圧
下は、まず、図2(c)に示すように、スラブ1の後端
1bが金型10の平行部11の下流側の端部から所定の
ところまで幅圧下されたプレス位置、すなわち、プレス
による伸びΔLを加えて後端に後端予成形部3の長さL
b が形成されるプレス位置でスラブ1を停止して、図2
(c)中に破線で示すように、1回当たりの幅圧下量S
b が中間部の定常幅圧下量Sより大きくならないように
して1回または複数回に分けて圧下幅を変えて所定の先
端予成形幅Wb (<W)に幅圧下する。
スラブ1を送って後端1bを金型10の平行部11で圧
下幅をWb としたままプレスして後端予成形部3の形成
が完了する。
Wb の狭幅でその長さがLb の後端予成形部3が成形さ
れる。
成形から中間部1cの定常的な成形に移行する際、図2
(b1),(b2)に示すように、スラブ1の先端を停止し
た状態からスラブ1を送り、圧下幅を狭幅のWt とした
まま1回幅圧下を行い、この後、スラブ1を停止したま
ま圧下幅を中間部1cの所定の幅であるWとして幅圧下
を行う。
1の中間部1cの幅圧下を行うため、スラブ1をLずつ
送るとともに、金型10による圧下幅をWとして幅圧下
を繰り返すようにする。
行ってから中間部1cの幅圧下を行うようにすること
で、各幅圧下量S1 ,S2 を定常的な幅圧下量Sより小
さくしてスムーズにプレスを行うことができる。
予成形部3をプレスによって幅圧下することで、1回当
たりの幅圧下量St ,Sb ,S1 ,S2 を定常的な幅圧
下量Sと同等または小さくしてプレスすることができ、
プレスの容量を先後端予成形部2,3に対応した大きな
ものとする必要がなく、小さなプレスで所定の幅圧下し
た形状のスラブ1を得ることができる。
この発明の要旨を逸脱しない範囲で各構成要素を変更し
ても良いことは言うまでもない。
たようにこの発明の第1のプレスによる幅圧下方法によ
れば、スラブ先端を金型の平行部に位置させて停止し、
先端予成形部を複数回に分けて広幅に圧下した後、その
圧下幅で1回圧下してから中間部の幅圧下を繰り返すよ
うにしたので、スラブ先端を金型の平行部に位置させた
状態でも1回当たりの幅圧下量を小さくして先端予成形
部を広幅に成形でき、先端予成形部から中間部への移行
を円滑にできるとともに、中間部や後端予成形部もスラ
ブの送りと幅圧下を繰り返して小さな幅圧下量で成形す
ることができる。
圧下方法によれば、スラブ先端を金型の平行部に位置さ
せて停止し、先端予成形部を複数回に分けて狭幅に圧下
した後、その圧下幅で1回圧下してから中間部の幅圧下
を繰り返すようにしたので、スラブ先端を金型の平行部
に位置させた状態でも1回当たりの幅圧下量を小さくし
て先端予成形部を狭幅に成形でき、先端予成形部から中
間部への移行を円滑にできるとともに、中間部もスラブ
の送りと幅圧下を繰り返して小さな幅圧下量で成形で
き、後端予成形部も1回ないし複数回に分けて狭幅に幅
圧下するようにし、小さな幅圧下量で成形することがで
きる。
っても先端予成形部およぼ後端予成形部をプレスによっ
て幅圧下する場合に、1回当たりの幅圧下量を定常的な
幅圧下量と同等または小さくしてプレスすることがで
き、プレスの容量を先後端予成形部に対応した大きなも
のとする必要がなく、小さなプレスで所定の幅圧下した
形状のスラブを得ることができる。
を参考例とともに示す概略工程図である。
施例を参考例とともに示す概略工程図である。
れたスラブ形状の説明図である。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】平行部とテーパ部とを有する1対の金型を
用いてスラブ先後端に広幅の予成形部をプレスで幅圧下
するに際し、スラブ先端を金型の平行部に位置にさせて
停止し複数回の幅圧下で中間部より広幅の先端広幅予成
形部を成形し、さらに当該先端予成形部の圧下幅で1回
だけ幅圧下し、次いで圧下幅を中間部に対する先後端よ
り狭幅の所定幅としてスラブの送りと幅圧下を繰り返
し、スラブ後端までの長さが所定長さになったところか
ら中間部より広幅の後端広幅予成形部を成形するように
したことを特徴とするプレスによる幅圧下方法。 - 【請求項2】平行部とテーパ部とを有する1対の金型を
用いてスラブ先後端に狭幅の予成形部をプレスで幅圧下
するに際し、スラブ先端を金型の平行部に位置にさせて
停止し複数回の幅圧下で中間部より狭幅の先端狭幅予成
形部を成形し、さらに当該先端予成形部の圧下幅で1回
だけ幅圧下し、次いで圧下幅を中間部に対する先後端よ
り広幅の所定幅としてスラブの送りと幅圧下を繰り返
し、スラブ後端までの長さが所定長さになったところか
ら1回の幅圧下をするかまたは所定長さになったところ
でスラブを停止し、複数回の幅圧下で中間部より狭幅の
後端狭幅予成形部を成形するようにしたことを特徴とす
るプレスによる幅圧下方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03737793A JP3224047B2 (ja) | 1993-02-02 | 1993-02-02 | プレスによる幅圧下方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03737793A JP3224047B2 (ja) | 1993-02-02 | 1993-02-02 | プレスによる幅圧下方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06226308A JPH06226308A (ja) | 1994-08-16 |
JP3224047B2 true JP3224047B2 (ja) | 2001-10-29 |
Family
ID=12495835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03737793A Expired - Fee Related JP3224047B2 (ja) | 1993-02-02 | 1993-02-02 | プレスによる幅圧下方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3224047B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4994936B2 (ja) * | 2007-05-01 | 2012-08-08 | 新日本製鐵株式会社 | スラブの予成形条件の決定方法 |
JP6365626B2 (ja) * | 2015-11-12 | 2018-08-01 | Jfeスチール株式会社 | スラブの形状調整方法 |
-
1993
- 1993-02-02 JP JP03737793A patent/JP3224047B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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