JP4994936B2 - スラブの予成形条件の決定方法 - Google Patents
スラブの予成形条件の決定方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4994936B2 JP4994936B2 JP2007121038A JP2007121038A JP4994936B2 JP 4994936 B2 JP4994936 B2 JP 4994936B2 JP 2007121038 A JP2007121038 A JP 2007121038A JP 2007121038 A JP2007121038 A JP 2007121038A JP 4994936 B2 JP4994936 B2 JP 4994936B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slab
- width
- mold
- pressing
- condition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
そこで、この問題を解決する方法として、プレス装置によるスラブ先後端部の予成形プレス方法が発明され、クロップ変形長を短くするため、例えば、特許文献1、2の方法が提案されている。具体的には、プレスの際のスラブに対する金型の押圧部接触長、またはプレスによるスラブの幅圧下量をパラメータとした予成形プレス条件の導出方法および設定方法である。
このため、これらの方法では、プレス装置の大型化と大容量化を避けることはできず、製品の形状に応じて多様化するプレス条件で、設備能力を最大限に活用することができない。
また、プレス時の荷重予測を行わない場合には、プレス実行時の荷重過大による設備破壊を招く恐れがある。また、別途荷重予測を行った場合でも、初期に導出した予成形プレス条件が適用できずに再計算を強いられることがあり、条件設定に時間を要する場合も懸念される。
段数決定手段により、予め設定した前記スラブの最終幅と、前記金型による該スラブの幅圧下可能量の上限値を比較し、前記スラブの最終幅が前記幅圧下可能量の上限値以下の場合、前記平行部の段数を1段に設定する段数決定工程と、
押圧条件算出手段により、前記金型による前記スラブの幅圧下荷重の上限値以下で、前記金型の押圧部の前記スラブへの接触可能な長さ以下で、しかも前記スラブの最終幅を満足する前記金型による前記スラブの幅圧下量と該幅圧下時の前記金型の押圧部の接触長さを算出する押圧条件算出工程と、
条件決定手段により、前記押圧条件算出工程で算出した前記金型の幅圧下量と該幅圧下時の前記金型の押圧部の接触長さから、前記スラブの搬送方向端部に形成される突出部の長さを予測し、該突出部の予測値が予め設定した前記スラブの突出部の長さの設定値以下の場合、この条件を操業条件とする条件決定工程とを有する。
段数決定手段により、予め設定した前記スラブの最終幅と、前記金型による該スラブの幅圧下可能量の上限値を比較し、前記スラブの最終幅が前記幅圧下可能量の上限値を超える場合、前記平行部の段数を複数段に設定する段数決定工程と、
予備押圧条件算出手段により、前記金型による前記スラブの幅圧下量を上限値とし、前記金型による前記スラブの幅圧下荷重を上限値以下とし、前記金型の押圧部の接触長さを前記スラブへの接触可能な長さ以下を満足する前記金型による前記スラブの幅圧下量と該幅圧下時の前記金型の押圧部の接触長さを算出して、最終段を除く前記平行部の幅圧下条件を決定する予備押圧条件算出工程と、
押圧条件算出手段により、前記金型による前記スラブの幅圧下荷重の上限値以下で、前記金型の押圧部の前記スラブへの接触可能な長さ以下で、しかも前記スラブの最終幅を満足する前記金型による前記スラブの幅圧下量と該幅圧下時の前記金型の押圧部の接触長さを算出して、最終段の前記平行部の幅圧下条件を決定する押圧条件算出工程と、
条件決定手段により、前記押圧条件算出工程で算出した前記金型の幅圧下量と該幅圧下時の前記金型の押圧部の接触長さから、前記スラブの搬送方向端部に形成される突出部の長さを予測し、該突出部の予測値が予め設定した前記スラブの突出部の長さの設定値以下の場合、この条件を操業条件とする条件決定工程とを有する。
手段(4)は、手段(1)〜(3)において、前記押圧条件算出工程では、前記金型による前記スラブの幅圧下量と該幅圧下時の前記金型の押圧部の接触長さを算出した後、前記圧下用ロールにより前記スラブを幅圧下する際に行う該スラブの厚み方向の圧延で、該スラブの幅方向に生じる膨出量を算出して、前記平行部の幅圧下条件を算出する。
これにより、予成形を行う際の荷重過大による設備の大型化、大容量化、および設備の破壊を回避し、しかも予成形後に行う水平圧延終了後のスラブ先後端部に発生する突出部の長さを最小とすることが可能な条件を得ることができる。
そして、条件決定工程で、突出部の長さの予測値が設定値を超えた場合に、押圧部の接触長さを算出し直すときは、平行部の長さを過剰に長くすることなく、製品のロスを可能な限り低減可能な条件を設定できる。
更に、押圧条件算出工程で、圧下用ロールによりスラブを幅圧下する際に行うスラブの厚み方向の圧延でスラブの幅方向に生じる膨出量を算出して、平行部の幅圧下条件を算出する場合には、寸法精度の高いスラブを成形できる。
ここで、図1〜図4は本発明の一実施の形態に係るスラブの予成形条件の決定方法のフローチャート、図5は同スラブの予成形条件の決定方法を適用するプレス装置の斜視図、図6(A)、(B)はそれぞれ同プレス装置によるスラブの幅圧下方法の説明図、図7(A)は停止1段プレスを行った後のスラブの平面図、(B)はスラブに対するプレス荷重とスラブに形成される最終クロップ長との関係を示す説明図、図8はプレス装置によるプレス後のスラブとその後に水平圧延を行ったスラブの説明図である。
これにより、金型11、12とその下に配置された金型の切り替えを行うのみで、スラブ10の長手方向両端部をそれぞれ幅圧下できる。
また、各幅調整装置24、25のシリンダ28、29の基側端部には、主クランク装置30、31が連結されており、スラブ10の幅方向両端部に向けて各金型11、12を押し出すようにして、スラブ10に対して圧下力を付与可能な構成となっている。
このプレス装置19を使用して、図6(A)、(B)に示す予成形を行う。
この予備平行部36は、図6(A)に示すように、スラブ10の搬送を停止した状態で、金型11、12を用いて、スラブ10の端部に対して複数回(ここでは、3回)繰り返しプレス(以下、停止プレスともいう)した後、更に、スラブ10を搬送し、プレス位置を後側にずらしながら複数回(ここでは、3回)繰り返しプレス(以下、走間プレスともいう)を行うことで形成できる。なお、このスラブ10の走間プレスは、金型11、12により、最初の停止プレスによって形成されるスラブ10の幅と同一幅となるように、スラブ10を所定距離(金型11、12の押圧部20、21の長さの範囲内で)搬送した後、停止し、金型11、12による一定量のプレスを行うという動作を、繰り返し行う。
このように、スラブ10に対して予備平行部36を形成した後、この予備平行部36に対して更にプレスする。これにより、斜辺部15で連結された平行部17が形成される。なお、平行部18についても同様の方法で成形できる。
そして、予成形したスラブを、対向配置された圧下用ロールを備えるサイジングミル装置(以下、SM装置ともいう)により、その全長に渡って幅圧下する。このサイジングミル装置は従来公知のものであり、スラブの搬送方向に間隔を有して配置された2対(複数対でもよい)の圧下用ロールと、その間にスラブの厚み方向両側に対向配置された圧延用ロールとを有し、水平圧延可能なものである。
なお、図7(A)は、スラブに対して停止プレスを行い、スラブに平行部を1段形成した(停止1段プレスを行った)ときのスラブの平面図であり、図7(B)は、プレス装置による予成形プレスにおいて、プレス幅圧下量(所望幅殺し量)を固定し(一定とし)、プレス押圧部長(以下、金型押圧部接触長ともいう)をパラメータとしたときの最終的なスラブ端部のクロップ長(即ち、突出部長さ)とプレス時の荷重との関係を示した概念図であり、金型の押圧部の幾何学的な接触長限界と設備(装置)の荷重限界を併せて示している。
また、例えプレス時の荷重が設備の荷重限界以内であっても、金型の押圧部の幾何学的な接触長限界を超えた設定はできない。
つまり、最終的なスラブ端部のクロップ長を最小とする予成形プレス条件を決定するロジック内には、設備の荷重限界および金型押圧部の幾何学的な接触長限界による制約条件が組み込まれていなければならないことがわかる。
予成形プレス後のスラブ端部の変形は、平面視してスラブの幅端部付近にフィッシュテール状のクロップ変形が発生し、正面視してスラブの幅中央部付近でスラブの厚み方向に増肉する変形が発生する。
この変形形態から、スラブを予成形した後に水平圧延を行うと、スラブの幅中央付近の増肉部が圧延され、フィッシュテール状のクロップ長が相対的に減少する一方で、幅方向へのメタルフローにより、スラブ幅の増加が生じることとなる。ここで、クロップ長の変化と幅増加量は、予成形プレス条件によって変化する。
つまり、最終的に所望のスラグ幅を得るには、予成形を行うプレス条件設定のロジック内に、予成形プレス条件によって変化する水平圧延時の幅戻り量の予測が組み込まれていなければならないことがわかる。
この条件とは、スラブの初期幅、初期厚、材質、温度、最終狙い幅、および最終狙い(目標値)クロップ長である。
引き続き、ステップ2(ST2)で、プレス装置の能力条件を入力し、記憶手段に記憶させる。
この能力条件とは、金型の押圧部限界長(押圧部の長さ)、金型のテーパ角(スラブの側面と金型の傾斜部の接触面とのなす角θ)、1段プレスでの限界圧下量、およびプレスの限界荷重である。
なお、このデータは設備固有の値であり、例えば、金型の変更等の設備条件の変化がなければ、データをメモリ(記憶手段)等に保存することにより、毎回入力する手間を省くことも可能である。
ここで、スラブの狙い片幅圧下量が1段プレスでの限界圧下量以下の場合、平行部の段数を1段に設定し、これを記憶手段に記憶させ、ステップ4(ST4)へ進む。
一方、スラブの狙い片幅圧下量が1段プレスでの限界圧下量を超える場合、平行部の段数を複数段に設定し、これを記憶手段に記憶させ、ステップ20(ST20)へ進む。
これにより、プレス装置により形成される平行部の段数が決定される(以上、段数決定工程)。
そして、ステップ5(ST5)では、押圧条件算出手段により、SM装置の水平圧延によるスラブ幅戻り量を補正したプレス片幅圧下量の関数を導出し、記憶手段に記憶させる。この関数は、例えば、式(1)で表される。
dW={f1−Sqrt[f2 2−4f3(dWsm+f4)]}/(2f5) ・・・(1)
f1=1−c10−c11x−c12x2−c13y−c14xy−c15x2y−c16y2−c17xy2−c18x2y2
f2=−1+c10+c11x+c12x2+c13y+c14xy+c15x2y+c16y2+c17xy2+c18x2y2
f3=c19+c20xc21x2+c22y+c23xy+c24x2y+c25y2+c26xy2+c27x2y2
f4=c1+c2x+c3x2+c4y+c5xy+c6x2y+c7y2+c8xy2+c9x2y2
f5=c19+c20x+c21x2+c22y+c23xy+c24x2y+c25y2+c26xy2+c27x2y2
ここで、dWはスラブ幅戻り量を補正したプレス片幅圧下量、c1〜c27は定数、xは走間プレス回数、yは金型押圧部接触長(平行部長)、dWsmはスラブ最終狙い片幅圧下量を、それぞれ示している。
p=kmp・h0・Qp・y+(dW/Tan[taper])・G ・・・(2)
ここで、kmpは鋼材変形抵抗、h0はスラブ厚、Qpは圧下力関数、yは金型押圧部接触長(平行部長)、dWはプレス片幅圧下量、taperは金型テーパ角、Gは鋼種係数を、それぞれ示している。
そして、ステップ8(ST8)では、押圧条件算出手段により、金型押圧部接触長の確認を行う。具体的には、金型押圧部接触長と金型押圧部限界長とを比較する。
ここで、金型押圧部接触長が金型押圧部限界長以下であれば、この金型押圧部接触長を記憶手段に記憶させ、ステップ10(ST10)へ進む。
一方、金型押圧部接触長が金型押圧部限界長よりも長ければ、ステップ9(ST9)で金型押圧部接触長を金型押圧部限界長へ変更し、これを記憶手段に記憶させ、ステップ10へ進む。
このように、金型によるスラブの幅圧下量と幅圧下時の金型の押圧部の接触長さを算出した後、SM装置で行うスラブの厚み方向の圧延でスラブの幅方向に生じる膨出量を算出して、平行部の幅圧下条件を算出することで、幅圧下したスラブの寸法精度を向上できる。
以上の方法により、金型によるスラブの幅圧下荷重の上限値以下で、金型の押圧部のスラブへの接触可能な長さ以下で、しかもスラブの最終幅を満足する、金型によるスラブの幅圧下量と幅圧下時の金型の押圧部の接触長さを算出できる(以上、押圧条件算出工程)。
crop=(d1x2+d2x+d3)(d4y2+d5y+d6)(d7dW2+d8dW+d9)
・・・(3)
ここで、d1〜d9は定数、xは走間プレス回数、yは金型押圧部接触長(平行部長)、dWはプレス片幅圧下量を、それぞれ示している。
そして、ステップ12(ST12)では、条件決定手段により、スラブの最終クロップ長を確認する。具体的には、スラブの最終クロップ長の予測値とスラブの最終狙いクロップ長の設定値とが、ほぼ等しい値(例えば、予測値の±10%以内)となるか否かを検討する。
一方、予測値が設定値を超える場合、ステップ13(ST13)へ進み、走間プレスを実施、更にはその実施回数を変更(停止1段プレスと走間プレスのモード)する(図6(A)参照)。なお、走間プレスの実施回数の上限は、その時々の操業時間の余裕を考慮しながら調整すればよく、走間プレスの実施回数の上限と要求クロップ長は、オペレータが適宜変更し決定してもよい(以上、条件決定工程)。
そして、上記したステップ5〜ステップ12の操作を繰り返し実施し、予測値が設定値以下となるように押圧部の接触長さを算出し直す。
ステップ20(ST20)で、停止1段プレス、走間プレス、および停止2段プレスを行うモードに決定する(図6(A)に相当)。ここで、停止2段プレスとは、停止1段プレスと走間プレスにより、スラブに形成された予備平行部36に対し、更にプレスすることを意味する。
ステップ22では、予備押圧条件算出手段により、前記したステップ6と同様の方法でプレス荷重予測関数を導出し、記憶手段に記憶させる。
ステップ23(ST23)では、予備押圧条件算出手段により、ステップ21で得られたプレス片幅圧下量と、ステップ22で導出したプレス荷重予測関数と、プレス限界荷重から金型押圧部接触長を導出し、記憶手段に記憶させる。
ここで、金型押圧部接触長が金型押圧部限界長以下であれば、この金型押圧部接触長を停止1段プレスの条件として決定し、記憶手段に記憶させ(ステップ26(ST26))、ステップ27(ST27)へ進む。
一方、金型押圧部接触長が金型押圧部限界長よりも長ければ、ステップ25(ST25)で金型押圧部接触長を金型押圧部限界長へ変更し、これを記憶手段に記憶させ、ステップ26へ進む。
これにより、最終段を除く平行部の幅圧下条件を決定できる(以上、予備押圧条件算出工程)。
そして、押圧条件算出手段と条件決定手段により、ステップ28〜ステップ34(ST34)までの操作を実施し、停止2段プレスの条件を決定する。なお、ステップ28〜ステップ34は、前記したステップ5〜ステップ11の操作と、基本的に同一であるため、説明を省略する。
ここで、予測値と設定値とがほぼ等しい値となれば、ステップ37(ST37)で、プレス条件を決定し、これを記憶手段に記憶させる。
一方、予測値が設定値を超える場合、ステップ36へ進み、走間プレスを実施、更にはその実施回数を変更(停止1段プレス、走間プレス、停止2段プレス、走間プレスのモード)する(図6(A)参照)。なお、走間プレスの実施回数の上限は、その時々の操業時間の余裕を考慮しながら調整すればよく、走間プレスの実施回数の上限と要求クロップ長は、オペレータが適宜変更し決定してもよい。
そして、上記したステップ28〜ステップ35の操作を繰り返し実施し、予測値が設定値以下となるように押圧部の接触長さを算出し直す。
このように、予成形プレス時のプレス条件設定に従えば、プレス装置の荷重限界と幾何学的な制限を満足し、かつ最終的にスラブの先後端部に発生するクロップ長を最小とすることが可能となる。更に、プレス装置の荷重限界を規定することにより、過剰な装置能力を確保する必要がないため、プレス装置の小型化が達成できる。
図9に、スラブを幅圧下するため、プレス装置によりスラブの端部に予成形を行う条件を導出した結果について示す。
なお、使用したスラブは、初期幅が1900mm、初期厚が282mm、温度が1100℃のものである。また、使用したプレス装置は、その金型の押圧部の幾何学的な接触長限界が350mm、設備の限界荷重が1900トン重である。
その結果、プレスパターンは、停止1段プレスと走間プレスとの組み合わせとなり、この走間プレスの実施回数が2回であった。また、停止1段プレス時の片幅プレス量が約156mm、金型押圧部接触長が350mmの条件設定により、最終的なスラブ端部のクロップ長が約25mmとなり、前記した設定を満足できることを確認できた。
Claims (4)
- スラブの幅方向両側に対向配置され、該スラブの側面と平行な押圧部と該押圧部に連接して設けられた傾斜部とを備えた一対の金型により、該スラブの搬送方向両端部をそれぞれプレスして、斜辺部で連結された平行部を1段または複数段形成して、該スラブを搬送方向の両端にかけて縮幅する予成形を行った後、該スラブの幅方向両側に対向配置された圧下用ロールにより、該スラブの搬送方向に渡って該スラブを幅圧下するためのスラブの予成形条件の決定方法であって、
段数決定手段により、予め設定した前記スラブの最終幅と、前記金型による該スラブの幅圧下可能量の上限値を比較し、前記スラブの最終幅が前記幅圧下可能量の上限値以下の場合、前記平行部の段数を1段に設定する段数決定工程と、
押圧条件算出手段により、前記金型による前記スラブの幅圧下荷重の上限値以下で、前記金型の押圧部の前記スラブへの接触可能な長さ以下で、しかも前記スラブの最終幅を満足する前記金型による前記スラブの幅圧下量と該幅圧下時の前記金型の押圧部の接触長さを算出する押圧条件算出工程と、
条件決定手段により、前記押圧条件算出工程で算出した前記金型の幅圧下量と該幅圧下時の前記金型の押圧部の接触長さから、前記スラブの搬送方向端部に形成される突出部の長さを予測し、該突出部の予測値が予め設定した前記スラブの突出部の長さの設定値以下の場合、この条件を操業条件とする条件決定工程とを有することを特徴とするスラブの予成形条件の決定方法。 - スラブの幅方向両側に対向配置され、該スラブの側面と平行な押圧部と該押圧部に連接して設けられた傾斜部とを備えた一対の金型により、該スラブの搬送方向両端部をそれぞれプレスして、斜辺部で順次連結された平行部を複数段形成して、該スラブを搬送方向の両端にかけて縮幅する予成形を行った後、該スラブの幅方向両側に対向配置された圧下用ロールにより、該スラブの搬送方向に渡って該スラブを幅圧下するためのスラブの予成形条件の決定方法であって、
段数決定手段により、予め設定した前記スラブの最終幅と、前記金型による該スラブの幅圧下可能量の上限値を比較し、前記スラブの最終幅が前記幅圧下可能量の上限値を超える場合、前記平行部の段数を複数段に設定する段数決定工程と、
予備押圧条件算出手段により、前記金型による前記スラブの幅圧下量を上限値とし、前記金型による前記スラブの幅圧下荷重を上限値以下とし、前記金型の押圧部の接触長さを前記スラブへの接触可能な長さ以下を満足する前記金型による前記スラブの幅圧下量と該幅圧下時の前記金型の押圧部の接触長さを算出して、最終段を除く前記平行部の幅圧下条件を決定する予備押圧条件算出工程と、
押圧条件算出手段により、前記金型による前記スラブの幅圧下荷重の上限値以下で、前記金型の押圧部の前記スラブへの接触可能な長さ以下で、しかも前記スラブの最終幅を満足する前記金型による前記スラブの幅圧下量と該幅圧下時の前記金型の押圧部の接触長さを算出して、最終段の前記平行部の幅圧下条件を決定する押圧条件算出工程と、
条件決定手段により、前記押圧条件算出工程で算出した前記金型の幅圧下量と該幅圧下時の前記金型の押圧部の接触長さから、前記スラブの搬送方向端部に形成される突出部の長さを予測し、該突出部の予測値が予め設定した前記スラブの突出部の長さの設定値以下の場合、この条件を操業条件とする条件決定工程とを有することを特徴とするスラブの予成形条件の決定方法。 - 請求項1および2のいずれか1項に記載のスラブの予成形条件の決定方法において、前記条件決定工程で、前記スラブの搬送方向端部に形成される突出部の長さの予測値が、予め設定した前記スラブの突出部の長さの設定値を超える場合、前記押圧条件算出工程で、前記予測値が前記設定値以下となるように前記押圧部の接触長さを算出し直すことを特徴とするスラブの予成形条件の決定方法。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のスラブの予成形条件の決定方法において、前記押圧条件算出工程では、前記金型による前記スラブの幅圧下量と該幅圧下時の前記金型の押圧部の接触長さを算出した後、前記圧下用ロールにより前記スラブを幅圧下する際に行う該スラブの厚み方向の圧延で、該スラブの幅方向に生じる膨出量を算出して、前記平行部の幅圧下条件を算出することを特徴とするスラブの予成形条件の決定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007121038A JP4994936B2 (ja) | 2007-05-01 | 2007-05-01 | スラブの予成形条件の決定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007121038A JP4994936B2 (ja) | 2007-05-01 | 2007-05-01 | スラブの予成形条件の決定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008272807A JP2008272807A (ja) | 2008-11-13 |
JP4994936B2 true JP4994936B2 (ja) | 2012-08-08 |
Family
ID=40051447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007121038A Expired - Fee Related JP4994936B2 (ja) | 2007-05-01 | 2007-05-01 | スラブの予成形条件の決定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4994936B2 (ja) |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5699001A (en) * | 1980-01-09 | 1981-08-10 | Nippon Steel Corp | Preliminarily forming method for top and bottom of slab |
JPS58181401A (ja) * | 1982-04-16 | 1983-10-24 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 幅圧下圧延方法 |
JPS6284802A (ja) * | 1985-10-08 | 1987-04-18 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | スラブ幅圧下方法 |
JPS6372401A (ja) * | 1986-03-31 | 1988-04-02 | Kawasaki Steel Corp | 熱間スラブのプレスによる幅圧下方法 |
JP2561251B2 (ja) * | 1986-11-27 | 1996-12-04 | 石川島播磨重工業株式会社 | スラブ圧延方法 |
JPS63188402A (ja) * | 1987-01-30 | 1988-08-04 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 熱間スラブの幅サイジング方法 |
JPS63303601A (ja) * | 1987-06-04 | 1988-12-12 | Kawasaki Steel Corp | 板幅制御方法 |
JP3224047B2 (ja) * | 1993-02-02 | 2001-10-29 | 石川島播磨重工業株式会社 | プレスによる幅圧下方法 |
-
2007
- 2007-05-01 JP JP2007121038A patent/JP4994936B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008272807A (ja) | 2008-11-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9878362B2 (en) | Press-forming tool and method for manufacturing press-formed product | |
KR102445975B1 (ko) | 프레스 성형 방법 | |
KR101914980B1 (ko) | 프레스 성형 방법 | |
JP5626088B2 (ja) | プレス成形金型及びプレス成形方法 | |
CN110366456B (zh) | 钢板的冷却方法及钢板的冷却装置以及钢板的制造方法 | |
JP4543980B2 (ja) | 内質特性に極めて優れた極厚鋼板の製造方法 | |
JP4994936B2 (ja) | スラブの予成形条件の決定方法 | |
WO2000053349A1 (fr) | Dispositif et procede de fabrication de tole d'acier laminee a chaud et dispositif et procede de pressage de l'epaisseur de la tole, utiles dans ces procede et dispositif | |
JP4843401B2 (ja) | 鍛造方法とその鍛造方法に用いる金敷 | |
KR101661826B1 (ko) | 열간 슬래브의 형상 조절 설비 및 형상 조절 방법 | |
JP5581784B2 (ja) | サイジングプレスの操業方法 | |
JP6172109B2 (ja) | 熱延鋼板の圧延方法 | |
KR910000974B1 (ko) | 슬라브의 폭압하방법 | |
JP6365626B2 (ja) | スラブの形状調整方法 | |
JP2019038014A (ja) | フランジを有する鋼矢板の製造方法 | |
JP6627730B2 (ja) | 熱間スラブ用幅圧下装置、熱間スラブの幅圧下方法および熱延鋼板の製造方法 | |
JP2009006361A (ja) | 熱間圧延方法 | |
JP6888520B2 (ja) | スラブの幅圧下方法及び幅圧下装置 | |
JP6005581B2 (ja) | プレス金型 | |
JP3671722B2 (ja) | 熱間スラブのサイジングプレス方法 | |
JP6269548B2 (ja) | 熱延鋼板の製造方法 | |
JPH04147701A (ja) | 熱間スラブの幅サイジング方法 | |
JPH1094801A (ja) | 熱間スラブの幅プレス方法 | |
JP5141282B2 (ja) | 熱間スラブの幅圧下用金型および幅圧下方法 | |
JP2020019036A (ja) | スラブの幅圧下方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090915 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120326 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120417 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120509 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4994936 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |