JP3223791B2 - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

内燃機関の燃料供給装置

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JP3223791B2 JP08811296A JP8811296A JP3223791B2 JP 3223791 B2 JP3223791 B2 JP 3223791B2 JP 08811296 A JP08811296 A JP 08811296A JP 8811296 A JP8811296 A JP 8811296A JP 3223791 B2 JP3223791 B2 JP 3223791B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は内燃機関に燃料を
供給するための装置に係る。詳しくは、タンク内の燃料
をポンプから吐出してインジェクタへ圧送すると共に、
そのポンプの吐出量を内燃機関の運転状態に応じて制御
するようにした内燃機関の燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関(エンジン)に燃料を供
給するための燃料供給装置として、図に示す装置があ
る。この装置において、電動式のポンプ31はタンク3
2の中の燃料を吐出する。吐出された燃料は燃料ライン
33及びフィルタ34を経てデリバリパイプ35へ所定
の圧力をもって送られる。このデリバリパイプ35は燃
料を複数のインジェクタ36へ分配する。各インジェク
タ36はエンジン37の各気筒に対して燃料を噴射す
る。コンピュータ38はエンジン37の運転状態に応じ
て算出される燃料噴射量に基づき各インジェクタ36を
制御する。デリバリパイプ35に設けられたプレッシャ
レギュレータ39は、デリバリパイプ35等の中の燃料
圧力を、吸気マニホールド40の中の吸気圧力に対して
一定となるように調整する。レギュレータ39は、燃料
圧力の調整により余った燃料をリターンライン41を通
じてタンク32へ戻す。この圧力調整のために、レギュ
レータ39に設けられたセンシングポート39aは、マ
ニホールド40における吸気圧力を参照圧力としてパイ
プ42を通じて導入する。この装置では、各インジェク
タ36に供給される燃料圧力が常に一定に保たれること
から、各インジェクタ36の開弁時間の違いによって各
インジェクタ36から噴射される燃料量を決定すること
になる。
【0003】しかしながら、この種の装置では、各イン
ジェクタ36に供給される燃料圧力を一定に保つため
に、エンジン37の運転中には常にポンプ31が駆動さ
れる。このため、エンジン37で燃料カットを行うため
に、各インジェクタ36が強制的に閉弁されるときに
も、ポンプ31が駆動されて各インジェクタ36へ燃料
が圧送される。圧送された燃料は、各インジェクタ36
から噴射されることなくデリバリパイプ35、プレッシ
ャレギュレータ39及びリターンライン41を通じてタ
ンク32へ戻される。従って、各インジェクタ36へ無
駄な燃料が圧送される分だけポンプ31が無駄に駆動さ
れることになる。しかも、この装置では、プレッシャレ
ギュレータ39からタンク32へ戻される余剰燃料分だ
け、デリバリパイプ35に対し常に多目の燃料が供給さ
れることになる。このため、その余剰燃料分だけ、常に
ポンプ31が無駄に駆動されることになる。これらのこ
とは、ポンプ31における消費電力を増大させ、ポンプ
31へ電力を供給するための電源装置(バッテリ及びオ
ルタネータ等を含む。)における電気的負荷を増大さ
せ、延いてはエンジン37の燃費を悪化させることにな
る。
【0004】特開昭57−108427号公報は、上記
の不具合を解消することのできる装置を開示する。図
に示すように、この装置において、上記のプレッシャレ
ギュレータ39及びリターンライン41は省略されてい
る。その代わり、燃料タンク51に貯められた燃料をエ
ンジン52へ所要量だけ供給するために、コンピュータ
53はインジェクタ54の開弁時間をエンジン52の運
転状態に応じて制御する。これと同時に、コンピュータ
53はポンプ55から吐出される燃料量を、エンジン5
2の運転状態、特にはエンジン52の吸入空気量及び回
転速度に応じて制御する。つまり、コンピュータ53は
インジェクタ54に供給される燃料圧力をエンジン52
の運転状態に応じて制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報の
装置では、エンジン52の吸入空気量及び回転速度をパ
ラメータとし、それらパラメータの値の変化に応じてポ
ンプ55が制御されることになる。このため、各パラメ
ータの値の変化に遅れを伴うことになるエンジン52の
過渡運転時(加速時、減速時)には、各パラメータの値
の変化遅れに起因してポンプ55の制御に遅れが生じ
る。従って、インジェクタ54に供給される燃料圧力が
所要の目標値に達するまでに遅れが生じ、その遅れの間
にインジェクタ54から噴射される燃料量に過不足が生
じることになる。このため、エンジン52における空燃
比が悪化し、エンジン52のドライバビリティやエミッ
ションが悪化するおそれがある。
【0006】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、内燃機関の運転状態に応じてポンプを制
御することによりインジェクタへ供給されるべき燃料圧
力を内燃機関の運転状態に応じて制御するようにした燃
料供給装置を前提とする。その目的は、内燃機関の過渡
運転時にインジェクタから噴射される燃料量に過不足が
生じることを防止し、内燃機関における空燃比の悪化を
防止することを可能にした内燃機関の燃料供給装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の第1の発明は、タクの中の燃
料をポンプにより吐出して内燃機関に設けられたインジ
ェクタへ圧送し、そのインジェクタを開弁して同インジ
ェクタから燃料を噴射することにより内燃機関へ燃料を
供給するようにした燃料供給装置であって、内燃機関の
運転状態を検出するための運転状態検出手段と、インジ
ェクタから噴射される燃料量を制御するために、検出さ
れる運転状態に基づいてインジェクタの開弁時間を制御
するための第1の制御手段と、インジェクタへ圧送され
る燃料の圧力を検出するための圧力検出手段と、燃料圧
力に係る目標値を内燃機関の吸気圧力及び回転速度に基
づいて算出するための算出手段と、検出される燃料圧力
が算出される目標値と一致するようにポンプから吐出さ
れる燃料量を制御するための第2の制御手段とを備えた
内燃機関の燃料供給装置において、検出される運転状態
に基づいて内燃機関の過渡運転状態を判断するための判
断手段と、その過渡運転状態が判断されたときに、内燃
機関のスロットル開度を運転状態の変化の先行きを予測
するためのパラメータとして適用することにより、第2
の制御手段において検出される燃料圧力と比較される目
標値を、運転状態の変化を見越して予測的に補正するた
の補正手段とを備えたことを趣旨とする。
【0008】上記の構成によれば、タンクの中の燃料が
ポンプによりインジェクタへ圧送され、インジェクタか
ら噴射されることにより、内燃機関へ燃料が供給され
る。運転状態検出手段により検出される運転状態に基づ
いて第1の制御手段がインジェクタの開弁時間を制御す
ることにより、インジェクタから噴射される燃料量が制
御される。算出手段は内燃機関の吸気圧力及び回転速
に基づいて燃料圧力に係る所要の目標値を算出する。
第2の制御手段は、圧力検出手段により検出される燃料
圧力が算出される目標値となるように、ポンプから吐出
される燃料量を制御する。これにより、インジェクタか
ら内燃機関へ供給される燃料量が、インジェクタへ供給
される燃料圧力の調整と、インジェクタの開弁時間の調
整との協働により決定され、その燃料量が内燃機関の
転状態に応じて調整される。
【0009】ここで、内燃機関の過渡運転時には運転状
態が急激に変化することになり、その変化に合わせてイ
ンジェクタで要求される燃料圧力も急激に変わる。この
ため、上記要求される燃料圧力に対し、算出手段による
目標値の算出は遅れる。そこで、判断手段により過渡運
転状態が判断されたときに、内燃機関のスロットル開度
が運転状態の変化の先行きを予測するためのパラメータ
として適用され、第2の制御手段において燃料圧力と比
較される目標値が、運転状態の変化を見越して補正手
より予測的に補正される。
【0010】従って、内燃機関の過渡運転時には、イン
ジェクタに供給されるべき燃料圧力に係る目標値の算出
遅れが、運転状態の変化を見越して補われる。これによ
り、内燃機関に供給されるべき燃料量が、燃料圧力に関
する補正により直ちに適正な値に調整される。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施形態〕以下、前記第1の発明に係る内燃機
関の燃料供給装置を具体化した第1の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。
【0015】図はこの実施形態の燃料供給装置を示す
概念構成図である。この装置は燃料をその内部に溜めた
燃料タンク1と、そのタンク1の中に納められた電動式
の燃料ポンプ2とを備える。ポンプ2はブラケット(図
示しない)を介してタンク1に支持される。ポンプ2は
直流モータ(図示しない)と、そのモータにより駆動さ
れる羽根溝車(インペラ:図示しない)とを内蔵する。
通電によりモータが駆動され、インペラが回転されるこ
とにより、ポンプ2が作動してタンク1の中の燃料がポ
ンプ2に吸い上げられ、その吐出ポート2aから吐出さ
れる。ポンプ2から吐出される燃料量、即ち燃料の圧力
は、モータに供給される電流値、つまりはモータにより
駆動されるインペラの回転速度に基づいて決定される。
【0016】ポンプ2の吐出ポート2aから延びる燃料
ライン3は、タンク1の上蓋1aを貫通してタンク1の
外へ延びる。このライン3は燃料フィルタ4に接続さ
れ、更にその先がデリバリパイプ5に接続される。デリ
バリパイプ5に設けられた複数のインジェクタ6は、内
燃機関(エンジン)7の各気筒に対応して配置される。
各インジェクタ6は電磁弁付きのノズルであり、通電に
より開弁し、通電の遮断により閉弁する。エンジン7に
接続された吸気通路8は、エンジン7の各気筒へ空気を
導く。吸気通路8に設けられたスロットルバルブ9は、
アクセルペダル(図示しない)の操作に連動して作動す
ることにより、同通路8を選択的に開閉する。このバル
ブ9の開度(スロットル開度)TAが調整されることに
より、吸気通路8を通じてエンジン7の各気筒へ吸入さ
れる空気量(吸気量)Qが調整される。
【0017】ポンプ2が作動することにより、タンク1
の燃料が燃料ライン3へ吐出される。この吐出された燃
料はフィルタ4で異物が除去された後、燃料ライン3を
通じてデリバリパイプ5へ圧送され、更にデリバリパイ
プ5において各インジェクタ6へ分配される。分配され
た燃料は、各インジェクタ6の開弁時に、同インジェク
タ6から噴射されることにより、対応する各気筒へ供給
される。各気筒へ供給された燃料と空気との混合気が燃
焼されることにより、エンジン7のクランクシャフト
(図示しない)が回転され、エンジン7に動力が得られ
る。
【0018】ポンプ2を駆動するための駆動回路10
は、バッテリ11に充電された電気をポンプ2のモータ
に供給する。駆動回路10はポンプ2に供給される電流
値を調整する。
【0019】スロットルバルブ9の近傍に設けられたス
ロットルセンサ21は、同バルブ9の開度TAを検出
し、その大きさに応じた信号を出力する。このセンサ2
1は周知のアイドルスイッチ(図示しない)を内蔵す
る。このスイッチは、バルブ9が全閉となったときに
「オン」され、全閉であることを示すアイドル信号ID
Lを出力する。デリバリパイプ5に設けられた燃圧セン
サ22は、各インジェクタ6へ圧送される燃料の圧力、
即ちデリバリパイプ5の中の燃料圧力PFを検出し、そ
の大きさに応じた信号を出力する。このセンサ22は、
本発明の圧力検出手段を構成する。エンジン7に設けら
れた回転速度センサ23はクランクシャフトの回転速
度、即ちエンジン回転速度NEに相当する値を検出し、
その値の大きさに応じた信号を出力する。このセンサ2
3は、クランクシャフトの回転位相に同期したかたちで
所定角度毎にクランクシャフトの回転を断続的に検出
し、その検出結果をパルス信号として連続的に出力す
る。エンジン7に設けられた水温センサ24は、エンジ
ン7の内部を流れる冷却水の温度(冷却水温度)THW
を検出し、その大きさに応じた信号を出力する。吸気通
路8に設けられた吸気圧センサ25は、同通路8におけ
る吸気圧力PMを検出し、その大きさに応じた信号を出
力する。これら各種センサ21,23〜25は、本発明
の運転状態検出手段を構成する。
【0020】電子制御装置(ECU)30は本発明の第
1の制御手段、第2の制御手段、算出手段、判断手段及
び補正手段を構成する。ECU30は入力信号処理回
路、メモリ、演算回路及び出力信号処理回路等を有す
る。ECU30には前述した各種センサ21〜25及び
各部材6,10,11が接続される。ECU30は前述
した各種センサ21〜25から出力される信号を入力す
る。ECU30はこれら入力信号に基づき、燃料噴射制
御及び燃料供給制御を実行するために、各インジェクタ
6及び駆動回路10等を制御する。
【0021】燃料噴射制御とは、エンジン7の運転状態
に応じて各インジェクタ6の開弁時間を制御することに
より、各インジェクタ6から各気筒へ噴射される燃料量
を制御することである。燃料供給制御とは、エンジン7
の運転状態に応じて駆動回路10を制御し、ポンプ2を
制御することにより、ポンプ2から吐出される燃料量を
制御し、もって各インジェクタ6へ供給される燃料圧力
PFを調整することである。
【0022】図は燃料噴射制御の処理内容に関する
「燃料噴射制御ルーチン」示すフローチャートである。
ECU30は、エンジン7の運転時に本ルーチンを所定
期間毎に周期的に実行する。
【0023】ステップ100において、ECU30は各
種センサ21,23,24により検出され、エンジン7
の運転状態を反映した各種パラメータTA,IDL,N
E,THW,PMに係る値を入力値として読み込む。
【0024】ステップ110において、ECU30はエ
ンジン7が減速運転状態にあるか否かを判断する。EC
U30は、この判断をアイドル信号IDLに基づき行
う。ここで、スロットルバルブ9が全閉状態となり、エ
ンジン7が減速運転状態にある場合、ECU30は処理
をステップ120へ移行する。スロットルバルブ9が開
かれ、エンジン7が減速運転状態にない場合、ECU3
0は処理をステップ140へ移行する。この実施形態
で、ステップ110の処理を実行するECU30は、エ
ンジン7が減速運転状態であるか否かを判断するための
判断手段に相当する。
【0025】エンジン7の減速運転時には、ステップ1
20において、ECU30はエンジン7の各気筒に対す
る燃料噴射を強制的に中止するために、即ち燃料カット
を行うために、各インジェクタ6を強制的に閉弁する。
この実施形態で、ステップ120の処理を実行するEC
U30は、燃料カットを実行するための制御手段に相当
する。
【0026】ステップ130において、ECU30は、
燃料カットが実行されていることを示すために燃料カッ
トフラグXFCを「1」に設定し、その後の処理を一旦
終了する。この実施形態で、ステップ130の処理を実
行するECU30は、エンジン7が減速運転状態にある
ことを示すフラグを設定するための設定手段に相当す
る。
【0027】エンジン7が減速運転状態にない場合、ス
テップ140において、ECU30は、燃料カットが実
行されていないことを示すために燃料カットフラグXF
Cを「0」に設定する。この実施形態で、ステップ14
0の処理を実行するECU30は、エンジン7が減速運
転状態にないことを示すフラグを設定するための設定手
段に相当する。
【0028】ステップ150において、ECU30はエ
ンジン回転速度NE及び吸気圧力PMの値に基づいて基
本噴射量TAUbの値を算出する。この基本噴射量TA
Ubは、時間を単位とする値である。ECU30はこの
基本噴射量TAUbの値を、基本噴射量TAUb、エン
ジン回転速度NE及び吸気圧力PMをパラメータとして
予め定められた関数データを参照して算出する。この実
施形態で、ステップ150の処理を実行するECU30
は、エンジン7の運転状態に応じて基本的に設定される
べき基本噴射量TAUbを算出するための算出手段に相
当する。
【0029】ステップ160において、ECU30は冷
却水温度THWの値に基づいて温度補正係数KTHの値
を算出する。ECU30はこの温度補正係数KTHの値
を、温度補正係数KTH及び冷却水温度THWをパラメ
ータとして予め定められた関数データを参照して算出す
る。この実施形態で、ステップ160の処理を実行する
ECU30は、エンジン7の温度状態に応じて基本噴射
量TAUbを補正するための温度補正係数KTHを算出
するための算出手段に相当する。
【0030】ステップ170において、ECU30は基
本噴射量TAUbの値に温度補正係数KTHを乗算する
ことにより、最終的な燃料噴射量TAUの値を算出す
る。この燃料噴射量TAUは、時間を単位とする値であ
り、インジェクタ6の開弁時間を決定する値である。こ
の実施形態で、ステップ170の処理を実行するECU
30は、基本噴射量TAUbを温度補正係数KTHによ
り補正することにより、最終的な燃料噴射量TAUを算
出するための算出手段に相当する。
【0031】ステップ180において、ECU30は、
各気筒毎に燃料を噴射すべきタイミングが到来したか否
かを判断する。ECU30は、この噴射タイミングの到
来を、エンジン回転速度NEに係るパルス信号に基づい
て判断する。
【0032】噴射タイミングが到来したとき、ステップ
190において、ECU30は算出された燃料噴射量T
AUの値に基づき各インジェクタ6を所要時間だけ開弁
することにより、燃料噴射を実行する。この処理を終了
した後、ECU30はその後の処理を一旦終了する。こ
の実施形態で、ステップ180,190の処理を実行す
るECU30は、所定の噴射タイミングにおいて燃料噴
射を実行するための実行手段に相当する。更に、この実
施形態で、上記「燃料噴射制御ルーチン」を実行するE
CU30は、本発明の第1の制御手段に相当する。
【0033】図は燃料供給制御の処理内容に関する
「燃料供給制御ルーチン」示すフローチャートである。
ECU30は、エンジン7の運転時に本ルーチンを所定
期間毎に周期的に実行する。
【0034】ステップ200において、ECU30は各
種センサ21〜23,25により検出される各種パラメ
ータTA,PF,NE,PMに係る値を入力値として読
み込む。併せて、ECU30は、前述した「燃料噴射制
御ルーチン」において設定された燃料カットフラグXF
Cの値を読み出す。
【0035】ステップ210において、ECU30はエ
ンジン7が過渡運転状態にあるか否かを判断する。この
判断に当たり、ECU30は単位時間当たりのスロット
ル開度TAの変化度ΔTAを算出する。ECU30は、
この変化度ΔTAが所定値よりも大きい場合、エンジン
7が過渡運転状態にあると判断する。この変化度ΔTA
が所定値よりも小さい場合、エンジン7が定常運転状態
にあると判断する。ここで、エンジン7が定常運転状態
にある場合、ECU30は処理をステップ220へ移行
する。エンジン7が過渡運転状態にある場合、ECU3
0は処理をステップ230へ移行する。この実施形態
で、ステップ210の処理を実行するECU30は、エ
ンジン7が過渡運転状態にあるか否かを判断するための
本発明の判断手段に相当する。
【0036】エンジン7が定常運転状態にある場合、ス
テップ220において、ECU30は、エンジン回転速
度NE及び吸気圧力PMの値に基づき、定常運転時の燃
料圧力に係る目標値TPF1を算出する。ECU30は
この目標値TPF1を、目標値TPF1、エンジン回転
速度NE及び吸気圧力PMをパラメータとして予め定め
られた関数データを参照して算出する。この実施形態
で、ステップ220の処理を実行するECU30は、定
常運転時における燃料圧力に係る目標値TPF1を算出
するための算出手段に相当する。
【0037】ステップ225において、ECU30は、
上記定常運転時における目標値TPF1を、最終的に制
御に適用されるべき目標値TPFとして設定する。ステ
ップ225から移行してステップ250において、検出
される実際の燃料圧力PFの値が算出される目標値TP
Fと同じであるか否かを判断する。両者PF,TPFが
同じ場合、ECU30はその後の処理を一旦終了する。
両者PF,TPFが異なる場合、ECU30は処理をス
テップ260へ移行する。
【0038】ステップ260において、ECU30は実
際の燃料圧力PFの値が目標値TPFよりも大きいか否
かを判断する。燃料圧力PFが目標値TPFよりも小さ
い場合、ステップ270において、ECU30は駆動回
路10を制御してポンプ2へ供給される電流値を増加さ
せることにより、ポンプ2から吐出される燃料量を増大
させる。その後、ECU30は処理をステップ250へ
戻る。ステップ260において、燃料圧力PFが目標値
TPF以上である場合、ステップ280において、EC
U30は駆動回路10を制御してポンプ2へ供給される
電流値を低下させることにより、ポンプ2から吐出され
る燃料量を低減させる。その後、ECU30は処理をス
テップ250へ戻る。即ち、ステップ250〜280に
おいて、ECU30は実際の燃料圧力PFの値が算出さ
れた目標値PF(TPF1)と一致するようにポンプ2
から吐出される燃料量を制御する。この実施形態で、ス
テップ250〜280の処理を実行するECU30は本
発明の第2の制御手段に相当する。
【0039】一方、エンジン7が過渡運転状態にある場
合に、ステップ210から移行してステップ230にお
いて、ECU30は、燃料カットフラグXFCが「1」
であるか否かを判断する。このフラグXFCが「0」で
ある場合、燃料噴射制御において燃料カットが行われて
おらず、エンジン7が加速運転状態にあることから、E
CU30は処理をステップ240へ移行する。
【0040】ステップ240において、ECU30は、
スロットル開度TAの値に基づき、加速運転時の燃料圧
力に係る目標値TPF2を算出する。ECU30はこの
目標値TPF2を、目標値TPF2及びスロットル開度
TAをパラメータとして予め定められた関数データを参
照して算出する。この目標値TPF2は、ステップ25
0,260において、実際の燃料圧力PFと比較される
目標値TPFを、過渡運転時の運転状態の変化を見越し
て予測的に補正するために設定された値である。この実
施形態では、スロットル開度TAが運転状態の変化の先
行きを予測するためのパラメータとして適用される。こ
の実施形態で、ステップ240の処理を実行するECU
30は、本発明の補正手段に相当する。
【0041】ステップ245において、ECU30は、
上記過渡運転時における目標値TPF2を、最終的に制
御に適用されるべき目標値TPFとして設定する。その
後、ECU30は前述したようにステップ250〜28
0の一連の処理を実行することにより、実際の燃料圧力
PFの値が算出された目標値PF(TPF2)と一致す
るようにポンプ2から吐出される燃料量を制御する。
【0042】これに対し、ステップ230において、燃
料カットフラグXFCが「1」である場合、燃料噴射制
御において燃料カットが行われていることから、ECU
30は処理をステップ290へ移行する。
【0043】ステップ290において、ECU30は駆
動回路10を制御してポンプ2に対する電流の供給を遮
断することにより、ポンプ2を停止させ、その後の処理
を一旦終了する。この実施形態で、ステップ290の処
理を実行するECU30は、燃料カットが行われたとき
にインジェクタ6に対する燃料供給を遮断すべくポンプ
2を停止させるための制御手段に相当する。
【0044】以上説明したように、この実施形態の構成
によれば、タンク1の中の燃料がポンプ2により各イン
ジェクタ6へ圧送され、各インジェクタ6から燃料が噴
射されることにより、エンジン7の各気筒へ燃料が供給
される。
【0045】ここで、燃料噴射制御に当たって、ECU
30はエンジン7の運転状態に係る各種パラメータN
E,PM,THW等の値に基づき、エンジン7の運転に
必要な燃料噴射量TAUの値を算出する。ECU30
は、算出された燃料噴射量TAUの値に基づき各インジ
ェクタ6を制御することにより、各気筒へ噴射されるべ
き燃料量を制御する。ECU30は、この燃料噴射量T
AUを、各インジェクタ6の開弁時間として算出する。
従って、ECU30は、各インジェクタ6から噴射され
る燃料量を制御するために、各インジェクタ6の開弁時
間を調整する。
【0046】燃料供給制御に当たって、ECU30はエ
ンジン7の運転状態に係る各種パラメータNE,PMの
値に基づき、各インジェクタ6へ供給されるべき燃料圧
力PFに係る目標値TPFを算出する。ECU30は、
燃圧センサ22により検出される実際の燃料圧力PFの
値が、算出される目標値TPFと一致するように駆動回
路10を制御することにより、ポンプ2から吐出される
燃料量を制御する。
【0047】このように、各インジェクタ6から各気筒
へ供給される燃料量が、各インジェクタ6へ供給される
燃料圧力PFの調整と、各インジェクタ6の開弁時間の
調整との協働により決定され、エンジン7の運転状態に
応じて調整される。
【0048】ここで、エンジン7の過渡運転時にはその
運転状態が急激に変化し、その状態変化に合わせて各イ
ンジェクタ6で要求される燃料圧力PFも急変すること
になる。このとき、定常運転時と同様に目標値TPF
(TPF1)がリアルタイムで算出されたならば、その
目標値TPF(TPF1)の算出は、各インジェクタ6
で要求される燃料圧力PFに対して遅れることになる。
そこで、この実施形態では、エンジン7の過渡運転状態
が判断されたときに、ポンプ2の制御のために実際の燃
料圧力PFと比較されるべき目標値TPF(TPF2)
が、エンジン7の運転状態の変化を見越して、ECU3
0により予測的に補正される。
【0049】従って、エンジン7の過渡運転時、特には
加速運転時には、各インジェクタ6に供給されるべき燃
料圧力PFに係る目標値TPFの算出遅れが、その運転
状態の変化を見越して補われる。これにより、エンジン
7に供給されるべき燃料量が、燃料圧力PFに関する補
正により直ちに適正な値に調整される。この結果、エン
ジン7の加速運転時において、各インジェクタ6から噴
射される燃料量に過不足が生じることを防止することが
でき、エンジン7における空燃比の悪化を防止すること
ができる。このことにより、エンジン7のドライバビリ
ティやエミッションの悪化を未然に防止することができ
る。
【0050】この実施形態の構成によれば、エンジン7
で燃料カットが行われる際に、ポンプ2が停止されるこ
とから、エンジン7の運転中にポンプ2が一義的に作動
する場合と比べ、ポンプ2を無駄に作動させることがな
い。このため、ポンプ2による電力消費を削減すること
ができ、バッテリ11に充電された電気の無駄な消費を
低減することができる。この意味で、ポンプ2やバッテ
リ11にかかる負荷が削減され、ポンプ2やバッテリ1
1の寿命を向上させることができる。加えて、燃料カッ
トの際にポンプ2が停止される分だけ、ポンプ2の作動
騒音の発生を低減することができる。
【0051】この実施形態では、検出される燃料圧力P
Fが目標値TPFと一致するようにポンプ2を制御す
る。このため、減速時の燃料カットから定常運転時の燃
料噴射制御へ復帰したとき、燃料カット中に低下したデ
リバリパイプ5の中の燃料圧力PFを速やかに目標値T
PFへ収束させることが可能となる。その意味で、燃料
カットから復帰した後にも、各気筒に対して所要の燃料
量を速やかに供給することができ、復帰後のエンジン7
の運転応答性を確保することができる。
【0052】この実施形態の構成によれば、図に示す
従来装置とは異なり、プレッシャレギュレータやリター
ンラインを省略している分だけ、装置全体をコンパクト
にすることができる。
【0053】この実施形態によれば、燃料噴射量TAU
を算出するために基本噴射量TAUbが温度補正係数K
THにより補正され、エンジン7の温度条件に応じた適
正な燃料噴射量TAUが得られる。この意味で、エンジ
ン7の加速運転時に各インジェクタ6から噴射される燃
料量を過不足なく調整することができる。
【0054】この実施形態によれば、スロットルセンサ
21により検出されるスロットル開度TA及びアイドル
信号IDLに基づいてエンジン7の過渡運転状態が判断
される。このため、運転者の意図を最も良く反映したか
たちでエンジン7の過渡運転状態を応答性良く判断する
ことができる。 〔第2の実施形態〕次に、前記第1の発明に係る内燃機
関の燃料供給装置を具体化した第2の実施形態を図面を
参照して説明する。尚、この実施形態を含む以下に示す
各実施形態において、前記第1の実施形態と同一の構成
要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
従って、以下には第1の実施形態と異なる点を中心に説
明する。
【0055】第2の実施形態では、「燃料供給制御ルー
チン」の処理内容の点で前記第1の実施形態と構成が異
なる。図はこの実施形態に係る「燃料供給制御ルーチ
ン」示すフローチャートである。図において各ステッ
プ200〜280の処理内容は、図の各ステップ20
0〜280のそれと同じである。この実施形態では、燃
料カットが行われた後のステップ300,310,32
0,330の処理内容の点で前記第1の実施形態と異な
る。
【0056】即ち、ステップ230において、燃料カッ
トフラグXFCが「1」である場合、燃料噴射制御にお
いて燃料カットが行われていることから、ECU30は
処理をステップ300へ移行する。
【0057】ステップ300において、ECU30は駆
動回路10を制御してポンプ2に対する電流の供給を遮
断することにより、ポンプ2を停止させる。この実施形
態で、ステップ290の処理を実行するECU30は、
燃料カットが行われたときにインジェクタ6に対する燃
料供給を遮断すべくポンプ2を停止させるための制御手
段に相当する。
【0058】ステップ310において、ECU30は燃
料カットが行われた後に燃圧センサ22により検出され
る燃料圧力PFの値を読み込む。ステップ320におい
て、ECU30はその燃料圧力PFの値が所定の基準値
P1以上であるか否かを判断する。ここで、基準値P1
とは、燃料カットからの復帰時に、各インジェクタ6か
ら不足なく燃料を噴射させることのできる下限値であ
る。燃料圧力PFの値が所定値P1以上である場合、燃
料カットからの復帰時に不足のない燃料噴射が行われる
ものとして、ECU30はその後の処理を一旦終了す
る。燃料圧力PFの値が所定値P1未満である場合、燃
料カットからの復帰時に燃料噴射に不足が生じるおそれ
があることから、ECU30は処理をステップ330へ
移行する。
【0059】ステップ330において、ECU30は駆
動回路10を制御してポンプ2へ若干量の電流を供給す
ることにより、ポンプ2から吐出される燃料量を所定値
だけ確保する。このステップ330の処理を終了した
後、ECU30は処理をステップ310へ戻し、必要に
応じてステップ310〜330の処理を繰り返す。
【0060】この実施形態で、ステップ310〜330
の処理を実行するECU30は、燃料カットが行われて
ポンプ2が一旦停止された後に、各インジェクタ6に供
給されるべき燃料圧力PFの値を基準値P1を下限値と
して保ための制御手段に相当する。
【0061】従って、この実施形態では、エンジン7で
燃料カットが行われた後に、各インジェクタ6に供給さ
れるべき燃料圧力PFの値が少なくとも基準値P1に保
たれる。このため、減速時の燃料カットから定常運転時
の燃料噴射制御へ復帰したとき、各インジェクタ6から
不足なく即座に燃料を噴射させることができる。その意
味で、燃料カットから復帰した後にも、各気筒に対して
所要の燃料量を直ちに供給することができ、復帰後のエ
ンジン7の運転応答性を向上させることができる。この
実施形態では、特に燃料カットが長時間続いた場合に有
利である。
【0062】この実施形態に関するその他の作用及び効
果については、前記第1の実施形態のそれと同じであ
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】、この発明は次のような別の実施形態に
具体化することもできる。以下の別の実施形態でも前記
各実施形態と同等の作用及び効果を得ることができる。 (1)前記各実施形態では、エンジン7で燃料カットが
行われたときに、ポンプ2の作動を停止させるようにし
た。これに対し、エンジン7で燃料カットが行われたと
きに、ポンプ2を停止させる代わりに、ポンプ2の燃料
吐出量を最小限度まで低下させてもよい。或いは、エン
ジン7で燃料カットが行われたときに、ポンプ2の停止
や吐出容量の低下を図ることを省略してもよい。
【0070】(2)前記各実施形態では、スロットルセ
ンサ21により検出されるスロットル開度TAの変化、
或いはアイドル信号IDLに基づいてエンジン7の過渡
運転状態を判断するようにした。これに対し、吸気圧セ
ンサ25により検出される吸気圧力PM、或いは回転速
度センサ23により検出されるエンジン回転速度NEの
変化に基づいてエンジン7の過渡運転状態を判断するよ
うにしてもよい。
【0071】(3)前記各実施形態では、デリバリパイ
プ5に設けられた燃圧センサ22により燃料圧力PFの
値を検出するようにした。これに対し、燃料ライン3に
設けられた燃料センサにより燃料圧力PFを検出するよ
うにしてもよい。
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】
【発明の効果】請求項1に記載の第1の発明によれば、
インジェクタに供給される燃料圧力が内燃機関の運転状
態に基づく目標値となるようにポンプを制御すると共
に、インジェクタの開弁時間を運転状態に応じて制御す
るようにした燃料供給装置において、内燃機関の過渡運
転状態を判断したときに、スロットル開度を運転状態の
変化の先行きを予測するためのパラメータとして適用す
ることにより、燃料圧力と比較される目標値を運転状態
の変化を見越して予測的に補正するようにしている。
【0077】従って、内燃機関の過渡運転時には、燃料
圧力に係る目標値の算出遅れが、運転状態の変化を見越
して補われ、内燃機関に供給されるべき燃料量が、燃料
圧力の補正により直ちに適正な値に調整される。この結
果、過渡運転時にインジェクタから噴射される燃料量に
過不足が生じることを防止することができ、内燃機関に
おける空燃比の悪化を防止することができるという効果
を発揮する。
【0078】
【0079】
【図面の簡単な説明】
【図1】 燃料供給装置の構成を示す構成図。
【図2】 「燃料噴射制御ルーチン」を示すフローチャ
ート。
【図3】 「燃料供給制御ルーチン」を示すフローチャ
ート。
【図4】 「燃料供給制御ルーチン」を示すフローチャ
ート。
【図5】 従来の燃料供給装置の一例を示す構成図。
【図6】 従来の燃料供給装置の一例を示す構成図。
【符号の説明】
1…タンク、2…ポンプ、6…デリバリパイプ、7…内
燃機関としてのエンジン、21…スロットルセンサ、2
2…燃圧センサ、23…回転速度センサ、24…水温セ
ンサ(21〜24は運転状態検出手段を構成する。)、
25…圧力検出手段を構成するための燃圧センサ、30
…ECU(ECUは第1の制御手段、第2の制御手段
出手段、判断手段、補正手段を構成する。)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンクの中の燃料をポンプにより吐出し
    て内燃機関に設けられたインジェクタへ圧送し、そのイ
    ンジェクタを開弁して同インジェクタから燃料を噴射す
    ることにより内燃機関へ燃料を供給するようにした燃料
    供給装置であって、 前記内燃機関の運転状態を検出するための運転状態検出
    手段と、 前記インジェクタから噴射される燃料量を制御するため
    に、前記検出される運転状態に基づいて前記インジェク
    タの開弁時間を制御するための第1の制御手段と、 前記インジェクタへ圧送される燃料の圧力を検出するた
    めの圧力検出手段と、 前記燃料圧力に係る目標値を前記内燃機関の吸気圧力及
    び回転速度に基づいて算出するための算出手段と、 前記検出される燃料圧力が前記算出される目標値と一致
    するように前記ポンプから吐出される燃料量を制御する
    ための第2の制御手段とを備えた内燃機関の燃料供給装
    置において、 前記検出される運転状態に基づいて前記内燃機関の過渡
    運転状態を判断するための判断手段と、 前記過渡運転状態が判断されたときに、前記内燃機関の
    スロットル開度を前記運転状態の変化の先行きを予測す
    るためのパラメータとして適用することにより、前記第
    2の制御手段において前記検出される燃料圧力と比較さ
    れる前記目標値を、前記運転状態の変化を見越して予測
    的に補正するための補正手段とを備えたことを特徴とす
    る内燃機関の燃料供給装置。
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