JP3223422B2 - ヘッドレストの位置決め構造 - Google Patents

ヘッドレストの位置決め構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に自動車用シー
トにおけるシートバックに設けられてヘッドレストのス
テーを差し込む形式で支持するサポート本体等を備えた
ヘッドレストの位置決め構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用シートのヘッドレスト
は、利用する乗員の体型や好みに合わせてこのヘッドレ
ストを上下方向の所定位置まで移動可能な、位置決め機
能を備えている。図22は、従来の一般的な自動車用シ
ートのヘッドレスト部分の概略構造を示す分解斜視図で
あり、シートバック51のフレーム52に取り付けられ
る左右の角パイプ製ガイドパイプ53と、各ガイドパイ
プ53にそれぞれ挿入される一対のヘッドレストサポー
ト本体54と、ヘッドレスト55に設けられかつ前記各
サポート本体54にスライド可能に挿入される左右のス
テー56とを備えている。なお左右のステー56は、ヘ
ッドレスト55内において1本につながっている。そし
て、両サポート本体54にはヘッドレスト55の高さを
位置決めするための各種の位置決め構造が組み込まれて
いる。
【0003】この位置決め構造としては、例えば、実開
平6−46551号公報の図4及び図5に開示されたも
の(従来例1)がある。この従来例1では、四角形状の
ロックプレートの基端部を樹脂製ノブにインサート成形
し、サポート本体の頭部に形成されたスライド孔にロッ
クプレートを嵌挿し、このロックプレートの先端部がス
テーに形成された複数の位置決め溝の所定位置に係合す
るよう構成されている。また、ロックプレートの両側に
は、サポート本体の頭部内に2本のコイルスプリングが
配設されており、この2本のコイルスプリングがロック
プレートをステーの位置決め溝方向に弾性付勢して、ス
テーを所定位置にロック可能となる。
【0004】一方、樹脂製ノブをスライド孔方向に押圧
して、ロックプレートとステーの位置決め溝との係合を
解除することにより、ステーを所定位置まで移動させ、
その位置で再びロック可能となっている。また、ロック
プレートの先端部に形成された長孔には、サポート本体
の頭部からピンが打ち込まれて、コイルスプリングの付
勢力によりロックプレートがスライド孔から飛び出さな
いようにしている。
【0005】しかしながら、本従来例1の位置決め構造
では、ステー本体を含めて全体の部品点数が6部品にも
なり、コスト的に高価なものとなり、また、2本のコイ
ルスプリングをロックプレートに係合させたり、ピンを
サポート本体の頭部からロックプレートの長孔に打ち込
む作業等が煩雑であり、組付工数が増加するため、組付
作業性に問題があった。
【0006】そこで、部品点数を減らすため、実開平6
−46551号公報の図1及び図2に開示された位置決
め構造(従来例2)が提案されている。この従来例2で
は、ロックプレートを略コ字形に形成し、1本のコイル
スプリングでロックプレートに弾性付勢するようにした
ものであり、その他の構成は、基本的に上記従来例1と
同様である。
【0007】しかし、この従来例2でも、コイルスプリ
ングが1本に減少しただけで、部品点数は5部品と依然
多く、コスト的には、いまだ高価である。さらに、コイ
ルスプリングをロックプレートに係合させたり、ピンを
サポート本体の頭部からロックプレートの長孔に打ち込
む作業等は同様であるから、作業が煩雑で、組付工数が
増加して、組付作業性に問題がある点も依然未解決のま
まである。
【0008】一方、サポート本体の頭部に嵌挿する位置
決め部材として、スプリングと、このスプリングを係合
固定すると共にサポート本体の頭部の一部となる樹脂製
の部材とから構成することも考えられる。しかしながら
この構成では、サポート本体の頭部の一部としての樹脂
製の部材とノブとをサポート本体とは別体として一体に
形成し、サポート本体の頭部の嵌挿部にはさみ込むよう
に挿着する必要があり、しかも、別体のスプリングを樹
脂製の部材で保持しながら組付けなければならないた
め、部品点数も多く未だに高価であり、組付作業性の点
でも上記の如く複雑で未だに問題を有している。さら
に、この構成ではノブが外れ易く、ノブが外れた場合に
は、スプリングを直接押圧することになり、全体が後方
にずれてしまって、操作できなくなる不具合が発生する
恐れが高いという欠点を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の問題点を解決し、部品点数が最小限で安価に製作で
き、組付作業性も格段に良好となる、ヘッドレストの位
置決め構造を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、シートバックに固定される
ヘッドレストのサポート本体と、複数の位置決め溝が形
成され前記サポート本体に設けられた嵌挿孔内に嵌挿さ
れるステーと、このステーの位置決め溝に解除可能に係
合してヘッドレストの位置決めを行う位置決め部材とか
らなるヘッドレストの位置決め構造であって、前記位置
決め部材は、フックスプリング材と、操作用のノブとか
らなり、前記フックスプリング材は、ばね性を有する金
属線材で一体形成されて、前記サポート本体の頭部に形
成され、前記嵌挿孔と直交方向に連通しているスライド
孔に当接して、該スライド孔の形成方向に沿って摺動自
在なスライド部と、前記スライド孔の先端部側に位置し
て、前記ステーの位置決め溝に係合する位置と、前記ス
テーの位置決め溝との係合を解除する位置とに選択的に
移動可能なステーロック部と、フックスプリング材の少
なくとも一方の端部に形成され、前記ステーロック部を
前記ステーの位置決め溝方向に押圧する弾性係合部と、
前記ノブに抜けが阻止された状態をもって嵌合する支持
部とを有し、前記フックスプリング材と前記ノブとを前
記支持部を介して一体化する構成を採用した。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1を前提と
して、前記ノブには、スプリング溝と、ストッパー爪と
が形成され、前記フックスプリング材は、全体として平
面上で略四角形状をなし、両端が自由端に成形されてお
り、その両端の一方の端部に前記弾性係合部が、また、
他方の端部に支持部が形成され、支持部は、前記ノブの
スプリング溝に嵌合されて、ストッパー爪により固定さ
れる構成を採用した。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1を前提と
して、前記ノブには、スプリング溝と、一対のスプリン
グ係止部とが設けられ、前記フックスプリング材は、全
体として平面上で略四角形状をなし、両端が自由端に成
形されており、その両端が各々折曲部を介して相互に略
X字状に交差して一対の前記弾性係合部が形成され、前
記支持部は、前記スプリング溝に嵌合されて、前記スプ
リング係止部により係合、固定される前記各折曲部とな
す構成を採用した。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1を前提と
して、前記ノブには、スプリング溝と、スプリング係止
部とが設けられ、前記フックスプリング材は、全体とし
て平面上で略コ字形状をなし、両端が自由端に成形され
ており、その両端の一方の端部に折曲部を介して前記弾
性係合部が形成され、前記支持部は、前記スプリング溝
に嵌合されて、前記スプリング係止部により係合、固定
される前記折曲部となす構成を採用した。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面により説明する。図1乃至図15は本発明の第1実
施形態を示すものであり、本実施形態におけるヘッドレ
ストの位置決め構造の概略構成を図1に示している。本
実施形態におけるヘッドレストの位置決め構造は、概略
的には、サポート本体1と、ステー10と、位置決め部
材20とから構成されている。
【0015】サポート本体1は、図1では便宜上片方の
1本だけを図示しているが、実際には上記した従来例と
同様に2本のサポート本体1が、シートバックのフレー
ムに取り付けられる左右の角パイプ製ガイドパイプ(図
示せず)に各々固定されるようになっている。ステー1
0も図1では便宜上片方の1本だけを図示しているが、
実際には上記した従来例と同様に一対のステー2が図示
しないヘッドレスト側に基部を固定されて突出してお
り、上記した2本のサポート本体1に対応する位置に配
設されるようになっている。なお、一対のステー10
は、ヘッドレスト内において1本につながっている点も
上記した従来例と同様である。
【0016】ステー10には、上記した従来例と同様に
複数の位置決め溝11が形成されており、ステー10
は、サポート本体1の頭部2から軸部3にかけて設けら
れた嵌挿孔4内に図中上下方向に摺動自在に嵌挿される
ようになっている。また、サポート本体1の頭部2に
は、図12及び図13等に示すように嵌挿孔4と直交方
向に形成されて嵌挿孔4と連通しているスライド孔5が
設けられている。さらに、図12及び図13に示すよう
にサポート本体1の頭部2には、スライド孔5の開口位
置に所定深さ寸法でノブ収納部8が欠き込み形成されて
いる。また、図13において、頭部2には後述するノブ
21が載置可能に突出形成されたノブ載置台2aが形成
されており、さらに、ノブ収納部8の奥部には、スライ
ド孔5の直上位置にノブ収納部8の側壁9が形成されて
いる。
【0017】さらに、図14に示すように、サポート本
体1の軸部3の下端部には、上記したシートバックのフ
レームに取り付けられたガイドパイプへの挿入完了時に
弾性復元力を有してガイドパイプの内面に係合固定され
る、二股状の抜け止め片6が形成され、また、頭部2と
軸部3との接続位置には、ガイドパイプの上端に設けら
れた溝部(図示せず)と係合する回り止め突起部7が形
成されているが、これらの構成も上記従来例と基本的に
同様である。
【0018】位置決め部材20は、ステー10の位置決
め溝11の所定位置に解除可能に係合してヘッドレスト
の位置決めを行うことができるように構成されている。
本実施形態に係る位置決め部材20は、操作用のノブ2
1と、フックスプリング材30とからなり、フックスプ
リング材30は、ばね性を有する金属線材で一体形成さ
れている。
【0019】図2乃至図5は、本実施形態に係るノブ2
1の構成を示すものであり、図2はノブ21の平面図、
図3は図2のB方向矢視図、図4は図2のC方向矢視
図、図5は図2のA−A線断面図である。ノブ21は、
操作部22と、ガイド部23とからなり、ガイド部23
は、後述するノブ21の操作時に、上記したサポート本
体1の頭部2に形成されたノブ収納部8に若干の余裕を
もって収納可能な寸法に形成されている。
【0020】ノブ21の、ガイド部23から操作部22
の一部にかけては、図3及び図5に示すようにスプリン
グ受け台24と、スプリング溝25と、ストッパー爪2
6とが形成されている。スプリング受け台24は、フッ
クスプリング材30を収納するために設けられている。
側面位置から見て略四角形状に成形されたスプリング受
け台24の周囲に沿って、フックスプリング材30を構
成する金属線材の線径と同等幅でもってスプリング溝2
5が所定深さまで形成されている。即ち、スプリング溝
25は、図3に示すように側面から見て門型形状に成形
されており、図5に示すように所定深さ寸法まで形成さ
れている。
【0021】また、スプリング受け台24の上面には、
スプリング溝25の深さ方向の中間位置に、後述するよ
うにフックスプリング材30を固定するためのストッパ
ー爪26が所定幅寸法分だけ突出形成されている。この
ストッパー爪26は、スプリング溝25の深さ方向の最
奥部25aに後述するフックスプリング材30の一方の
端部が収納しうるように、フックスプリング材30の線
径と同等寸法分だけを最奥部25aに残した位置に形成
されている。
【0022】さらに、図5及び図3に示すように、スプ
リング溝25の直上位置のガイド部23には、所定深さ
寸法で凹陥部27が欠き込み形成されている。また、図
5等に示すように、ガイド部23には中央部には、スト
ッパー爪26の形成位置に対応して爪加工孔28が形成
されているが、この爪加工孔28は、ノブ21の製作時
にストッパー爪26を型成形する際に必要なものであ
る。
【0023】なお、図3に示すように、スプリング溝2
5の側面から見た一端から他端までは、所定の幅寸法L
1に設定されており、また、図3及び図5に示すよう
に、ノブ21の下端からスプリング溝25の上端まで
は、所定の高さ寸法L2に設定され、また、ノブ21の
下端から凹陥部27の上端までは、所定の高さ寸法L3
に設定されている。
【0024】次に、図6乃至図8は、本実施形態に係る
フックスプリング材30の構成を示すものであり、図6
はフックスプリング材30の平面図、図7は図6のD方
向矢視図、図8は図6のE方向矢視図である。フックス
プリング材30は、上記の如くばね性を有する金属線材
で一体形成され、全体が弾性変形可能となっている。
【0025】フックスプリング材30は、本実施形態で
は、一対のスライド部31、31と、ステーロック部3
2と、弾性係合部33と、支持部34とを備えている。
フックスプリング材30は、図6に示すように全体とし
て平面上で略四角形状をなすように一体に折曲形成さ
れ、両端の弾性係合部33と、支持部34が自由端に成
形されている。
【0026】即ち、図6において、一対のスライド部3
1は相互に所定間隔H1をおいて平行に配設されてお
り、各スライド部31は、真直形状に成形されている。
なお、一方のスライド部31(図6の上側)よりも、他
方のスライド部31のほうが所定寸法分だけ長く延設形
成されている。そして、前記した短い寸法の一方のスラ
イド部31の端部に弾性係合部33が折曲形成され、、
また、他方の長い寸法のスライド部31の端部に支持部
34が折曲成形されている。
【0027】さらに、詳述すると、弾性係合部33は、
短い寸法の一方のスライド部31の端部を第1折曲部3
5を介して、スライド部31の端部に対して直角方向上
方に所定高さ寸法H3分だけ折曲延設され(図7参
照)、さらに図6に示すようにスライド部31の端部に
対して平面上で直角方向内方に折曲され、一対のスライ
ド部31、31の外方端部間の幅寸法H1に略等しい長
さ分だけ延長されることにより成形されている。なお、
弾性係合部33は、図6に示すように中間部がステーロ
ック部32方向に湾曲して成形されることにより、それ
自体で後述する所定の弾性変形が可能になっている。
【0028】一方、支持部34は、上記他方の長い寸法
のスライド部31の端部を、第2折曲部36を介して、
スライド部31の端部に対して直角方向上方に所定高さ
寸法H2分だけ折曲延設され(図7参照)、さらに図6
に示すようにスライド部31の端部に対して平面上で直
角方向内方に折曲され、一対のスライド部31、31の
外方端部間の幅寸法H1よりも若干短い長さ分だけ延長
され、さらにその先端が直角方向下方に折曲されて所定
寸法だけ垂下されることにより成形されている。即ち、
支持部34は、図8の方向から見ると明らかなように、
上記ノブ21のスプリング溝25の形状に対応して折曲
形成されている。
【0029】また、図6に示すように一対のスライド部
31、31の先端部(弾性係合部33及び支持部34の
形成位置とは反対側)が、各々第3折曲部37を介して
内方に直角に折曲して延設され、さらに、内方(後述す
る組付後はステー10の方向となる)に凹部状に折曲形
成されて、ステーロック部32が形成されている。この
凹状のステーロック部32は、図7に示すように若干上
方に突出形成されて所定の弾性を付与されている。即
ち、このステーロック部32の上方への突出寸法はごく
僅かであるが、後述の如くサポート本体1の上記スライ
ド孔5内に押圧、嵌着された際に弾性変形して、スライ
ド孔5の孔幅方向にある程度弾圧付勢されることによ
り、フックスプリング材30における抜け止め防止部を
兼用し得るようになっている。
【0030】なお、前記一対のスライド部31、31の
外方端部間の幅寸法H1は、上記したノブ21のスプリ
ング溝25の幅寸法L1に等しく設定されているととも
に、上記したサポート本体1の頭部2に形成されたスラ
イド孔5の開口幅寸法にも等しく設定されている。ま
た、前記支持部34の上方への立上り寸法H2は、上記
したノブ21の下端からスプリング溝25の上端までの
高さ寸法L2に等しく設定されている。さらに、前記弾
性係合部33の上方への立上り寸法H3は、上記したノ
ブ21の下端から凹陥部27の上端までの高さ寸法L3
に等しく設定されている。
【0031】次に、図9乃至図11は、ノブ21にフッ
クスプリング材30が組み付けられて、一体の位置決め
部材20となった状態を示しており、図9は、位置決め
部材20の平面的説明図、図10は図9のF方向矢視
図、図11は、図9のG方向矢視図である。なお、図9
及び図11では、ノブ21に対するフックスプリング材
30の組み付け状態を明確にするため、便宜上この組み
付け部分を透視図的に図示している。
【0032】ノブ21にフックスプリング材30を組み
付けるに際しては、図示の如く、フックスプリング材3
0の支持部34をノブ21のスプリング溝25の上記最
奥部25aまで押圧嵌合し、ストッパー爪26により抜
け止め的に固定するだけで良い。即ち、上記の如く支持
部34は、スプリング溝25の形状に対応した形状に折
曲形成されており、さらに、支持部34の上方への立上
り寸法H2は、上記したノブ21の下端からスプリング
溝25の上端までの高さ寸法L2に等しく設定されてい
るため、初期的にスプリング溝25に完全に嵌合し得
る。そして、さらに押圧力を加えると、ノブ21全体は
樹脂製であるため、若干スプリング溝25の溝幅が拡大
し、これによりストッパー爪26を乗り越えて支持部3
4がスプリング溝25の最奥部25aまで到達し、その
後にスプリング溝25の溝幅は弾性復元して元の幅寸法
に復元するため、ストッパー爪26により抜けを阻止さ
れて、所定位置に組み付けられる。
【0033】また、この際に、一対のスライド部31、
31の外方端部間の幅寸法H1は、ノブ21のスプリン
グ溝25の幅寸法L1に等しく設定されており、さら
に、弾性係合部33の上方への立上り寸法H3は、ノブ
21の下端から凹陥部27の上端までの高さ寸法L3に
等しく設定されているため、図9に示すようにフックス
プリング材30の第1折曲部35付近と、弾性係合部3
3の上方への立上り部分とだけが、スプリング溝25に
一部係合した状態となる。
【0034】そして、弾性係合部33の本体部分は、ノ
ブ21の上記凹陥部27に対応した外方位置で完全に自
由状態になっており、この凹陥部27の欠き込み深さ寸
法分だけノブ21側に弾性変形可能となっている。ま
た、前記したフックスプリング材30の第1折曲部35
付近と、弾性係合部33の上方への立上り部分も、スプ
リング溝25の入口側付近に係合しているだけなので、
このスプリング溝25の最奥部25a方向に向けて弾性
変形可能となっている。
【0035】上記の如く、位置決め部材20を構成する
ためノブ21にフックスプリング材30を組み付けるに
際しては、支持部34をスプリング溝25の最奥部25
aまで押圧嵌合し、ストッパー爪26により抜け止め的
に固定するだけで良いため、組付作業性が非常に良好と
なる。
【0036】次に、図12乃至図15は、上記した構成
の位置決め部材20をサポート本体1に組み付けて、ス
テー10の位置決めを行う態様を説明するものであり、
図12及び図13は、位置決め部材20によりステー1
0がロックされた状態を示す一部破断説明図、図14
は、図13のK方向矢視図、図15は、位置決め部材2
0によるステー10のロックが解除された状態を示す一
部破断説明図である。なお、図12、図13及び図15
では、ノブ21に対するフックスプリング材30の組み
付け状態を明確にするため、便宜上この組み付け部分を
透視図的に図示している。
【0037】位置決め部材20をサポート本体1に組み
付ける際には、図示の如く、位置決め部材20を構成す
るフックスプリング材30の先端部側のステーロック部
32と、一対のスライド部31、31をこの順序でサポ
ート本体1の頭部2に形成されたスライド孔5内に僅か
の押圧力により、嵌合していくだけで良い。
【0038】この際、一対のスライド部31、31の外
方端部間の幅寸法H1は、上記したようにスライド孔5
の開口幅寸法に等しく設定されているため、スライド孔
5の開口幅方向の両端、即ち、図12におけるにスライ
ド孔5の開口幅方向の両側壁部5aに各々当接して、該
スライド孔5の形成方向、即ち、図12におけるスライ
ド孔5の左右方向に沿って摺動自在に嵌合される。
【0039】一方、上記の如くステーロック部32の上
方への突出寸法はごく僅かであるため、スライド孔5内
に押圧、嵌着された際に弾性変形して、スライド孔5の
孔幅(図13におけるスライド孔5の上下方向幅)内に
完全に嵌合されるとともに、この弾性変形により所定の
弾性復元力が働くため、スライド孔5の孔幅方向にある
程度弾圧付勢されることにより、ステーロック部32が
抜け止め防止部の機能を兼用し得る。さらに、ステーロ
ック部32と、一対のスライド部31、31をスライド
孔5内に上記の如く嵌合すれば、これに伴い、ノブ21
はノブ載置台2a上に載置された状態となる。
【0040】次に、ノブ21の操作部22をさらに押圧
して、一旦、ステーロック部32を図15に示す位置ま
でスライド孔5内に嵌合した状態にしておき、この状態
でステー10をサポート本体頭部2の嵌挿孔4内に嵌挿
する。この状態では、ノブ21のガイド部23がサポー
ト本体頭部2のノブ収納部8に完全に収納される位置ま
で前進し得る。また、この状態では、操作部22からの
上記押圧力により、図15に示すように弾性係合部33
は、サポート本体1のスライド孔5直上に形成されたノ
ブ収納部8の側壁9に押されて弾性変形し、ノブ21の
上記凹陥部27の最奥部まで移動した状態となるため、
所定の弾性復元力が作用しており、操作部22からの押
圧力を解除すれば、前記弾性係合部33の弾性復元力に
より、位置決め部材20全体が図12に示す位置まで自
動的に戻ることになる。
【0041】図12に示す位置まで位置決め部材20全
体が自動的に戻ると、図12及び図13に示すように、
凹部状のステーロック部32が、ステー10の位置決め
溝11の所定位置に係合した態様となり、ステー10が
ロック状態となる。このロック状態でも、弾性係合部3
3は、ノブ収納部8の側壁9と、ノブ21の凹陥部27
との間に押圧、係合されて、常時ステーロック部32を
ステー10の位置決め溝11の方向に押圧するように弾
性付勢されているため、このロック状態が安定したもの
となり、ヘッドレストが所定の高さ位置に保持されるこ
ととなる。
【0042】一方、ヘッドレストの高さ位置を変化させ
る必要がある場合には、上記した初期の組み付け手順と
同様に、ノブ21の操作部22を所定圧で押圧して、ス
テーロック部32を図15に示す位置までスライド孔5
内に差し込んだ状態にすれば、ステーロック部32とス
テー10の位置決め溝11とのロック状態が解除され
て、ステー10は自由に嵌挿孔4内を上下方向に移動し
うる。そして、所定位置までステー10を移動した状態
で、操作部22からの押圧力を解除すれば、再び、弾性
係合部33の弾性復元力により、位置決め部材20全体
が図12に示す位置まで自動的に戻り、ステーロック部
32が、ステー10の位置決め溝11の他の所定位置に
係合した態様となり、ステー10が再びロック状態とな
るから、ヘッドレストが新しい高さ位置に固定されるこ
ととなる。上記の如く、本実施形態ではステーロック部
32は、サポート本体1のスライド孔5に対して、図1
2に示すステー10を位置決め固定したロック位置か
ら、図15に示すステー10との係合を解除されたロッ
ク解除位置に至る操作ストローク内での摺動を許容され
ている。また、ステーロック部32は、組付前の自由状
態では上方へごく僅かに突出しており、スライド孔5内
に押圧、嵌着された際に弾性変形して、所定の弾性復元
力が働くため、スライド孔5の孔幅方向にある程度弾圧
付勢されるいるため、上記操作ストロークを越えての移
動を禁止された、抜け止め防止部としての機能を兼用し
ているが、この抜け止め防止部は、フックスプリング材
30の所定位置に形成されていればよく、ステーロック
部32とは別個に形成することも当然に可能である。
【0043】次に、図16乃至図20は、本発明の第2
実施形態を示しており、図16は位置決め部材20の一
部破断平面図、図17は図16のM方向矢視図、図18
は、スプリング溝25の構成を示す要部説明図、図19
は、図16をN方向から見た一部破断説明図、図20
は、位置決め部材20の作動を示す一部破断説明図であ
る。なお、各図において上記第1実施形態と同一構成要
素には、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0044】本実施形態では、サポート本体1と、ステ
ー10の構成については、上記第1実施形態と同一であ
る。そして、本実施形態の特徴は、フックスプリング材
30の構成と、これに対応したノブ21のスプリング溝
25の構成とにある。
【0045】フックスプリング材30は、図16に示す
ように、全体として平面上で略四角形状をなす金属線材
で一体形成され、両端が自由端に成形されている点は、
第1実施形態と同様である。また、一対のスライド部3
1、31と、ステーロック部32を備えている構成も第
1実施形態と同様である。ただし、本実施形態では一対
のスライド部31、31の長さ寸法は両方とも同一に設
定されている。
【0046】そして、第1実施形態と相違する点は、一
対のスライド部31、31の両端が各々第1折曲部35
を介して両端とも自由端となり、相互に略X字状に交差
して一対の前記弾性係合部33、33が形成された構成
にある。よって、本実施形態では、第1実施形態におけ
る支持部34に相当する構成はない。
【0047】さらに、詳述すると、一対の弾性係合部3
3は、両方とも各スライド部31の端部を第1折曲部3
5を介して、スライド部31の端部に対して直角方向上
方に所定高さ寸法分だけ折曲延設されて、立ち上げられ
(図17及び図19参照)、さらに図16に示すように
スライド部31の端部に対して平面上で直角方向内方に
折曲され、一対のスライド部31、31の外方端部間の
幅寸法に略等しい長さ分だけ延長されることにより成形
されている。また、一対の弾性係合部33は、本実施形
態では、図16に示すように真直形状に延設され、その
各先端部が若干折り曲げられた形状となっている。な
お、一対の弾性係合部33は、第1実施形態のように中
間部がステーロック部32方向に湾曲して成形された構
成とすることもできる。そして、一対の弾性係合部33
は、図17及び図19に示すように相互に高さ方向に位
相をずらせることにより、略X字状に交差しており、一
対の弾性係合部33、33が相互に干渉することがない
ように構成され、各々自由端とされたことにより、それ
自体で所定の弾性変形が可能になっている。
【0048】一方、ノブ21は、操作部22とガイド部
23とから構成されている点は、第1実施形態と同様で
ある。また、ノブ21には、フックスプリングス30の
上記構成に対応して、スプリング受け台24が形成さ
れ、その周囲にスプリング溝25が門型形状に形成され
ている点も第1実施形態と同様である。ただし、本実施
形態では、後述する一対の弾性係合部33、33のノブ
21への組付け固定の都合上、図16及び17に示すよ
うにスプリング溝25の両側の立上り部分の溝幅が、フ
ックスプリングス30を構成する金属線材の線径よりも
所定寸法分だけ大きく形成されている。また、フックス
プリングス30側に支持部34がないことから、これに
対応して、第1実施形態におけるストッパー爪26がな
く、これに替わるものとして、スプリング溝25位置の
両端にノブ21の側壁から突出形成された一対のスプリ
ング係止部29、29が設けられている。
【0049】この一対のスプリング係止部29、29
は、図17に示すように側面方向からみると、門型形状
をなすスプリング溝25の両側の立上り部分の中間位置
に各々四角形状に突出形成されている。また、この一対
のスプリング係止部29、29は、図16に示すように
平面上では、三角形状に形成され、スプリング溝25の
入口側から最奥部に向けて次第に突出寸法が大きくなる
ようにテーパー状に成形されている。このスプリング係
止部29の形状は、図18を参照すればさらに明確とな
る。
【0050】上記構成からなるフックスプリングス30
をノブ21に組み付けるに際しては、まず、フックスプ
リングス30の一対のスライド部31、31を把持し
て、この一対のスライド部31の弾性係合部33側の外
方端部間の幅寸法が若干小さくなるように押し付けて弾
性変形させておき、この状態で一対の弾性係合部33を
ノブ21のスプリング溝25内に向けて圧入嵌合するだ
けで良い。
【0051】即ち、上記のようにスプリング溝25の両
側の立上り部分の溝幅は、フックスプリングス30を構
成する金属線材の線径よりも所定寸法分だけ大きく形成
されているため、一対のスライド部31の弾性係合部3
3側の外方端部間の幅寸法が若干小さくなるように押し
付けた状態なら、一対のスプリング係止部25、25が
存在しても、第1折曲部35から立ち上げられて弾性係
合部33に至る立ち上げ部分35aは、スプリング係止
部25に干渉されずにスプリング溝25の入口側から最
奥部に向けて嵌入させることがでる。
【0052】そして、この立上り部分35aがスプリン
グ溝25の最奥部まで達した状態で、一対のスライド部
31、31の弾性係合部33側を押し付けた状態の押圧
力を解除すれば、フックスプリングス30の弾性復元力
により、一対のスライド部31、31の弾性係合部33
側の外方端部間の幅寸法が元に戻り、これにより、図1
6、図17及び図19に示すように、一対の立ち上げ部
分35aが、対応する一対のスプリング係止部29の最
突出部分29aに係合、固定された状態となり、組付け
が完了する。
【0053】このようにして組み付けられた位置決め部
材20をサポート本体1に組み付ける際の手順は第1実
施形態と同様であり、位置決め部材20を構成するフッ
クスプリング材30の先端部側のステーロック部32
と、一対のスライド部31、31をこの順序でサポート
本体1の頭部2に形成されたスライド孔5内に僅かの押
圧力により、嵌合していくだけで良い。また、ステー1
0をサポート本体頭部2の嵌挿孔4内に嵌挿する際の手
順も第1実施形態と全く同様である。
【0054】図20に示すように、第1実施形態と相違
する点は、図20において仮想線で示すようにステーロ
ック部32が、ステー10の位置決め溝11の所定位置
に係合したロック状態のとき、一対の弾性係合部33
が、ノブ収納部8の側壁9により若干押圧、係合され
て、常時ステーロック部32をステー10の位置決め溝
11の方向に押圧するように弾性付勢されている点であ
り、一対の弾性係合部33、33が左右対称にバランス
良く配置されているため、ロック状態がさらに安定した
ものとなる。
【0055】また、図20において実線で示すように、
操作部22からの押圧力によりステーロック部32が、
ステー10の位置決め溝11から離れてスライド孔5の
奥部分へと移動したロック解除状態においても、一対の
弾性係合部33、33が、ノブ収納部8の側壁9と、ノ
ブ21のスプリング溝25内部との間に押圧、係合され
て、常時ステーロック部32をステー10の位置決め溝
11の方向に押圧するように弾性付勢されているため、
一対の弾性係合部33、33に所定の弾性復元力が作用
しており、操作部22からの押圧力を解除すれば、一対
の弾性係合部33、33の弾性復元力により、位置決め
部材20全体が再び、図20において仮想線で示すロッ
ク状態の位置まで自動的に戻る。このロック解除作業に
おいても、一対の弾性係合部33、33が左右対称にバ
ランス良く配置されているため、ノブ21の操作部22
の押圧を円滑に行うことができる。
【0056】次に、図21は本発明の第3実施形態を示
しており、位置決め部材20の一部破断平面図である。
なお、図において上記第2実施形態と同一構成要素に
は、同一符号を付して詳細な説明は省略する。本実施形
態では、サポート本体1と、ステー10の構成について
は、上記第1実施形態と同一である。
【0057】本実施形態と第2実施形態との相違点は、
フックスプリング材30が、図21に示すように全体と
して平面上で略コ字形状をなす金属線材で一体形成さ
れ、両端が自由端に成形されている点である。また、ス
ライド部31は、本実施形態では1本だけで構成され、
その先端部側に第1実施形態と同様のステーロック部3
2が凹部状に折曲形成されているが、そのさらに先端部
は、図示の如く第3折曲部37を介して短く延設された
自由端38となっている。よって、このステーロック部
32側の自由端38は、サポート本体1に組付けられた
状態では、サポート本体頭部2のスライド孔5内に位置
するように構成されている。
【0058】このため、本実施形態では、スライド部3
1の基端部側に1本の弾性係合部33のみが形成された
構成となっている。この弾性係合部33の構成は、上記
第2実施形態の一方の弾性係合部33の構成と同様であ
り、スライド部31の端部を第1折曲部35を介して、
スライド部31の端部に対して直角方向上方に所定高さ
寸法分だけ折曲延設されて、立ち上げられ(図示せ
ず)、さらにスライド部31の端部に対して平面上で直
角方向内方に折曲され、所定寸法分だけ延長されること
により成形されている。また、この弾性係合部33は、
本実施形態では、図16に示すように真直形状に延設さ
れ、その各先端部が若干折り曲げられた形状となってい
る。
【0059】一方、ノブ21は、操作部22とガイド部
23とから構成されている点は、第1実施形態と同様で
ある。また、ノブ21には、フックスプリングス30の
上記構成に対応して、スプリング受け台24が形成さ
れ、その周囲にスプリング溝25が門型形状に形成され
ている点は第2実施形態と同様である。さらに、弾性係
合部33のノブ21への組付け固定の都合上、スプリン
グ溝25の両側の立上り部分の溝幅が、フックスプリン
グス30を構成する金属線材の線径よりも所定寸法分だ
け大きく形成されている点も第2実施形態と同様であ
る。
【0060】また、フックスプリングス30側に1本の
弾性係合部33しかないことから、これに対応してスプ
リング溝25位置の一端のみにノブ21の側壁から突出
形成されたスプリング係止部29が設けられている。こ
のスプリング係止部29の構成は、第2実施形態と同様
である。なお、ノブ21の構成は上記第2実施形態と同
様のものとして、本第3実施形態にも共用することも可
能である。
【0061】上記構成からなるフックスプリングス30
をノブ21に組み付けるに際の手順も上記第2実施形態
に準じて行えば良く、1本の弾性係合部33をノブ21
のスプリング溝25内に向けて圧入嵌合するだけで良
い。これにより、第1折曲部35から立ち上げられて弾
性係合部33に至る立ち上げ部分35aが、スプリング
係止部25に干渉されずにスプリング溝25の入口側か
ら最奥部に向けて嵌入し、この立上り部分35aがスプ
リング溝25の最奥部まで達した状態で、スライド部3
1の弾性係合部33側を押し付けた状態の押圧力を解除
すれば、フックスプリングス30の弾性復元力により、
立ち上げ部分35aが、対応するスプリング係止部29
の最突出部分29aに係合、固定された状態となり、組
付けが完了する。
【0062】また、本実施形態でも、このようにして組
み付けられた位置決め部材20をサポート本体1に組み
付ける際の手順は第1実施形態と同様であり、また、弾
性係合部33の弾性変形及び弾性復元により、ステーロ
ック部32を、ステー10の位置決め溝11の所定位置
に係合するロック状態の作用及び、操作部22からの押
圧力によりステーロック部32が、ステー10の位置決
め溝11から離れてスライド孔5の奥部分へと移動した
ロック解除状態となり、操作部22からの押圧力を解除
することにより、再びロック状態となる際の作用は、上
記第2実施形態に準じて行われるため、詳細な説明は省
略する。
【0063】なお、本発明は上記各実施形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種
々の変形例が可能なことは言うまでもない。
【0064】
【発明の効果】本発明は上述した如く構成されており、
請求項1記載の発明では、以下の効果を奏し得る。 (1) 位置決め構造を構成する部品が、サポート本体と、
フックスプリング材と、ノブとの3部品のみで構成可能
であるため、上記従来例に比較して部品点数を削減で
き、コストダウンが達成できる。 (2) 部品点数が少なく、また、フックスプリング材をノ
ブに組み付ける作業や、フックスプリング材とノブが一
体化された位置決め部材をサポート本体に組み付ける作
業もワンタッチで行えるため、組付工数が減少し、しか
も組付作業性が極めて良好となる。 (3) 位置決め構造を構成する部品をリサイクルする際に
も、各部品の分解が容易である。
【0065】請求項2記載の発明では、上記請求項1記
載の発明の効果に加えて次の効果を奏し得る。 (4) 1本の弾性係合部が、弾性変形及び弾性復元作用を
なすため、弾性係合部の剛性(ばね定数)を低く設定で
き、操作性が円滑となる。
【0066】請求項3記載の発明では、上記請求項1記
載の発明の効果に加えて次の効果を奏し得る。 (5) 一対の弾性係合部が左右対称にバランス良く配置さ
れているため、ロック状態がさらに安定したものとな
り、また、ロック解除時のノブの押圧を円滑に行うこと
ができる。
【0067】請求項4記載の発明では、上記請求項1記
載の発明の効果に加えて次の効果を奏し得る。 (6) 1本の弾性係合部が、弾性変形及び弾性復元作用を
なすため、請求項2に記載の発明と同様に弾性係合部の
剛性(ばね定数)を低く設定でき、操作性が円滑となる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るヘッドレストの位
置決め構造の概略構成を示す説明図である。
【図2】ノブの構成を示す平面図である。
【図3】図2のB方向矢視図である。
【図4】図2のC方向矢視図である。
【図5】図2のA−A線断面図である。
【図6】フックスプリング材の構成を示す平面図であ
る。
【図7】図6のD方向矢視図である。
【図8】図6のE方向矢視図である。
【図9】位置決め部材の構成を示す平面的説明図であ
る。
【図10】図9のF方向矢視図である。
【図11】図9のG方向矢視図である。
【図12】位置決め部材によりステーがロックされた状
態を示す一部破断説明図である。
【図13】位置決め部材によりステーがロックされた状
態を示す一部破断説明図である。
【図14】図13のK方向矢視図である。
【図15】位置決め部材によりステーのロックが解除さ
れた状態を示す一部破断説明図である。
【図16】本発明の第2実施形態を示す位置決め部材の
一部破断平面図である。
【図17】図16のM方向矢視図である。
【図18】スプリング溝の構成を示す要部説明図であ
る。
【図19】図16をN方向から見た一部破断説明図であ
る。
【図20】位置決め部材の作動を示す一部破断説明図で
ある。
【図21】本発明の第3実施形態を示す位置決め部材の
一部破断平面図である。
【図22】従来のシートのヘッドレスト部分の概略構造
を示す分解斜視図である。
【符号の説明】 1 サポート本体 2 サポート本体の頭部 2a ノブ載置台 3 サポート本体の軸部 4 嵌挿孔 5 スライド孔 5a スライド孔の側壁部 5b スライド孔の最奥部 6 抜け止め片 7 回り止め突起部 8 ノブ収納部 9 ノブ収納部の側壁 10 ステー 11 位置決め溝 20 位置決め部材 21 ノブ 22 操作部 23 ガイド部 24 スプリング受け台 25 スプリング溝 25a スプリング溝の最奥部 26 ストッパー爪 27 凹陥部 28 爪加工孔 29 スプリング係止部 29a スプリング係止部の最突出部分 30 フックスプリング材 31 スライド部 32 ステーロック部 33 弾性係合部 34 支持部 35 第1折曲部 35a 立ち上げ部分 36 第2折曲部 37 第3折曲部 38 自由端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 7/38 B60N 2/48

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックに固定されるヘッドレスト
    のサポート本体と、複数の位置決め溝が形成され前記サ
    ポート本体に設けられた嵌挿孔内に嵌挿されるステー
    と、このステーの位置決め溝に解除可能に係合してヘッ
    ドレストの位置決めを行う位置決め部材とからなるヘッ
    ドレストの位置決め構造であって、 前記位置決め部材は、フックスプリング材と、操作用の
    ノブとからなり、 前記フックスプリング材は、ばね性を有する金属線材で
    一体形成されて、前記サポート本体の頭部に形成され、
    前記嵌挿孔と直交方向に連通しているスライド孔に当接
    して、該スライド孔の形成方向に沿って摺動自在なスラ
    イド部と、前記スライド孔の先端部側に位置して、前記
    ステーの位置決め溝に係合する位置と、前記ステーの位
    置決め溝との係合を解除する位置とに選択的に移動可能
    なステーロック部と、フックスプリング材の少なくとも
    一方の端部に形成され、前記ステーロック部を前記ステ
    ーの位置決め溝方向に押圧する弾性係合部と、前記ノブ
    に抜けが阻止された状態をもって嵌合する支持部とを有
    し、 前記フックスプリング材と前記ノブとを前記支持部を介
    して一体化することを特徴とするヘッドレストの位置決
    め構造。
  2. 【請求項2】 前記ノブには、スプリング溝と、ストッ
    パー爪とが形成され、 前記フックスプリング材は、全体として平面上で略四角
    形状をなし、両端が自由端に成形されており、その両端
    の一方の端部に前記弾性係合部が、また、他方の端部に
    支持部が形成され、 支持部は、前記ノブのスプリング溝に嵌合されて、スト
    ッパー爪により固定されることを特徴とする請求項1記
    載のヘッドレストの位置決め構造。
  3. 【請求項3】 前記ノブには、スプリング溝と、一対の
    スプリング係止部とが設けられ、 前記フックスプリング材は、全体として平面上で略四角
    形状をなし、両端が自由端に成形されており、その両端
    が各々折曲部を介して相互に略X字状に交差して一対の
    前記弾性係合部が形成され、 前記支持部は、前記スプリング溝に嵌合されて、前記ス
    プリング係止部により係合、固定される前記各折曲部と
    なしたことを特徴とする請求項1記載のヘッドレストの
    位置決め構造。
  4. 【請求項4】 前記ノブには、スプリング溝と、スプリ
    ング係止部とが設けられ、 前記フックスプリング材は、全体として平面上で略コ字
    形状をなし、両端が自由端に成形されており、その両端
    の一方の端部に折曲部を介して前記弾性係合部が形成さ
    れ、 前記支持部は、前記スプリング溝に嵌合されて、前記ス
    プリング係止部により係合、固定される前記折曲部とな
    したことを特徴とする請求項1記載のヘッドレストの位
    置決め構造。
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