JP3453438B2 - ヘッドレスト高さ調整装置 - Google Patents

ヘッドレスト高さ調整装置

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JP3453438B2
JP3453438B2 JP24993894A JP24993894A JP3453438B2 JP 3453438 B2 JP3453438 B2 JP 3453438B2 JP 24993894 A JP24993894 A JP 24993894A JP 24993894 A JP24993894 A JP 24993894A JP 3453438 B2 JP3453438 B2 JP 3453438B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘッドレスト高さ調整
装置に関する。
【0002】
【従来技術】ヘッドレスト高さ調整装置には、実開昭5
6−25555号公報に示すように、筒状のポ−ルガイ
ド部の上端部に基板部をフランジ状に設け、その基板部
上面における保持溝にヘッドレストポ−ル位置決め用ば
ねと操作スライダとを入れ、その操作スライダをスライ
ドさせることにより、前記ばねを拡縮させて、ヘッドレ
ストポ−ルの位置調整を可能とするものがある。このも
のにおいては、ヘッドレストポ−ル位置決め用ばね及び
操作スライダを、基板部上面における保持溝内に上方側
から入れるだけで組込まれることから、ヘッドレストポ
−ル位置決め用ばね等の組付性を向上させることができ
る。
【0003】ところで、上記ヘッドレスト高さ調整装置
においては、ヘッドレストポ−ル位置決め用ばね等が保
持溝から抜け出ることを防止するために、一般に、該ヘ
ッドレストポ−ル位置決め用ばね等の組付け後、基板部
上にカバーが取付けられる。このため、上記ヘッドレス
ト高さ調整装置においては、前述の部品に加えて、カバ
−が必要となり、部品としては、最低限、ポ−ルガイド
部及び基板部からなる本体、ヘッドレストポ−ル位置決
め用ばね、操作スライダ、カバーを用意しなければなら
ないと認識されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近時、あらゆ
る分野で、部品点数を減少させる観点から、見直しが図
られており、上記のような装置においても、その改善が
望まれている。また、上記ヘッドレスト高さ調整装置に
おいては、操作スライダが、基板部の保持溝に組込まれ
る関係上、比較的小さなものとせざるを得ず、これに伴
い、該操作スライダが操作しずらいことは否めない。こ
のため、操作性の観点からの改善も望まれている。本発
明は、上記実情に鑑み、発想を転換してなされたもの
で、その目的は、ヘッドレストポ−ル位置決め用ばね等
の良好な組付性を維持しつつ、部品点数を減少させると
共に操作スライダの操作性を向上させることができるヘ
ッドレスト高さ調整装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用】上記目的を達成す
るために請求項1の発明にあっては、ヘッドレストポ−
ルが挿通される筒状のポ−ルガイド部の上端部に、該ポ
−ルガイド部の貫通孔を外部に開口させた状態で基板部
がフランジ状に設けられ、前記基板部の上面に、ヘッド
レストポ−ル位置決め用ばねと、該ばねを拡縮させて前
記ヘッドレストポ−ルの位置調整を可能とするスライダ
とが設けられているヘッドレスト高さ調整装置におい
て、前記ばねが、略U字状とされ、前記基板部の上面
に、前記ばねを保持するための保持溝をも含むばね配設
空間を形作る凹所が設けられていると共に、該凹所の底
部に前記ポ−ルガイド部の貫通孔が開口され、前記保持
溝に前記ばねが嵌合されて、該ばねの一端部が前記貫通
孔の外側近接部位に撓み不能に保持されている一方、該
ばねの他端部が、前記ヘッドレストポ−ルに対する係止
用自由端部として、前記貫通孔の開口を横切るように撓
み可能に配設され、前記基板部に前記操作スライダが、
前記ばねを覆うようにして摺動可能に保持され、前記ス
ライダの下面に、該スライダのスライドに伴って前記ば
ねの他端部を前記貫通孔の開口から退出させる方向に撓
ませる突部が設けられている構成としてある。上述の構
成により、従来同様、ヘッドレストポ−ル位置決め用ば
ねを、基板部上面における保持溝内に上方側から入れる
だけで組込むことができる一方、操作スライダに、本来
の機能の他に、ヘッドレストポ−ル位置決め用ばねの抜
け止め用のカバーとしての機能をも持たせることができ
ることになり、カバーを部品として別途用意する必要は
なくなる。このため、ヘッドレストポ−ル位置決め用ば
ねの良好な組付性を維持しつつ、部品点数の減少を図る
ことができることになる。しかもこの場合、操作スライ
ダがカバーを兼ねてヘッドレストポ−ル位置決め用ばね
を覆わなければならない関係上、必然的に、該操作スラ
イダは大きくなると共に外部に大きく露出されることに
なる。このため、操作スライダの操作性を向上させるこ
とができることになる。
【0006】前述の目的を達成するために請求項2の発
明にあっては、請求項1において、前記基板部が前記操
作スライダの両側部を包込んでいて、該基板部と該操作
スライダの両側部とが摺動可能に嵌合されている、構成
としてある。上述の構成により、前述の請求項1の発明
と同様の作用を生じる他に、基板部が操作スライダの両
側部を包込んで、該基板部と該操作スライダの両側部と
が摺動可能に嵌合関係を有することから、基板部が操作
スライダを円滑にガイドすることは勿論、基板部と操作
スライダの切れ目を上方から見ることができることにな
り、基板部に対する操作スライダの相対的なスライド状
態を視認することができることになる。このため、ヘッ
ドレストポ−ルの位置決め作業を確実且つ迅速に行うこ
とができることになる。
【0007】前述の目的を達成するために請求項3の発
明にあっては、請求項2において、前記操作スライダの
両側部の厚みが該操作スライダの他の部分における厚み
に比べて薄くされている、構成としてある。上述の構成
により、前述の請求項2の発明と同様の作用を生じる他
に、操作スライダの両側部の厚みが該操作スライダの他
の部分における厚みに比べて薄くされていることから、
基板部が操作スライダの両側部を包込むようにして保持
するとしても、当該装置の頂面を面一とすることができ
ることになる。このため、美的観点から好ましくするべ
く、該頂面に段差を形成しないようにすることができる
ことになる。
【0008】前述の目的を達成するために請求項4の発
明にあっては、請求項1において、前記操作スライダの
両側部が前記基板部の両側部に回り込んでいて、該操作
スライダの両側部と該基板部の両側部とが摺動可能に嵌
合されている、構成としてある。上述の構成により、前
述の請求項1の発明と同様の作用を生じる他に、操作ス
ライダの両側部が基板部の両側部に回り込んで、該操作
スライダの両側部と該基板部の両側部とが摺動可能に嵌
合関係を有することから、それらの関係に基づき、操作
スライダがガイドされることは勿論、上方側からは操作
スライダのみが目視されることになる。このため、ヘッ
ドレストポ−ルの位置決め作業の確実性を確保しつつ、
美的観点から好ましくするべく、操作スライダと基板部
との切れ目を上方側から見えにくくすることができるこ
とになる。
【0009】前述の目的を達成するために請求項5の発
明にあっては、請求項4において、前記基板部の両側部
の厚みが該基板部の他の部分における厚み対して薄くさ
れている、構成としてある。上述の構成により、前述の
請求項4の発明と同様の作用を生じる他に、基板部の両
側部の厚みが該基板部の他の部分における厚み対して薄
くされていることから、操作スライダの両側部が該基板
部の両側部に回り込むとしても、基板部下面側を面一と
することができることになる。このため、美的観点から
好ましくするべく、該基板部下面側に段差を形成しない
ようにすることができることになる。
【0010】前述の目的を達成するために請求項6の発
明にあっては、請求項2〜5のいずれかにおいて、前記
基板部の上面又は前記操作スライダの内面のいずれか一
方に突起爪部が突設され、前記基板部の上面又は前記操
作スライダの内面の他方には、前記突起爪部を嵌合して
前記操作スライダと前記基板部との相対変位動方向に一
定範囲において変位動することを許容する長穴が形成さ
れている、構成としてある。上述の構成により、基板部
と操作スライダとの保持関係に基づき、操作スライダが
基板部上方に離間することが規制されている一方、突起
爪部が長穴に嵌合状態にあることから、操作スライダが
スライド方向にスライドして基板部から抜け出ようとし
ても、突起爪部が長穴の内端壁に当接して一定範囲以上
の操作スライダのスライドが規制されることになる。こ
のため、操作スライダがスライド方向に基板部から抜け
出ることを防止することができることになる。
【0011】前述の目的を達成するために請求項7の発
明にあっては、請求項1〜6のいずれかにおいて、前記
操作スライダは、ヘッドレストポ−ルの位置調整を可能
とするスライド方向が車体後方側に向うように設定され
ている、構成としてある。上述の構成により、当該装置
が取付けられるシ−トに座る乗員自身が、当該シ−ト側
から、操作スライダのスライド操作を簡単に行うことが
できることになる。このため、これに伴って、当該乗員
がヘッドレストポ−ルの位置調整を容易に行うことがで
きることになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1において、1はシ−トバックで、該シ−トバ
ック1の上端部にはヘッドレスト2が設けられている。
ヘッドレスト2は、その下部において一対のポ−ル3を
有しており、その一対のポ−ル3は、本実施例に係るヘ
ッドレスト高さ調整装置4を介して、前記シ−トバック
1上端部から該シ−トバック1内部にそれぞれ組込まれ
る。
【0013】前記各ヘッドレスト高さ調整装置4は、図
2、図3に示すように、ポ−ルガイド部5と、基板部6
と、ポ−ル位置決め用ばね7と、操作スライダ8とから
構成されている。
【0014】上記ポ−ルガイド部5は、図2、図3、図
6に示すように、樹脂成形により円筒状とされて、その
貫通孔9に前記ポ−ル3が挿通されるようになっている
一方、その外周に係止爪10等が一体的に設けられる構
成とされており、使用に際しては、該ポ−ルガイド部5
は、シ−トバック1の上端部から該シ−トバック1内部
に埋め込まれて、該シ−トバック1内部のフレ−ム(図
示略)に前記係止爪10等を用いて保持されることにな
っている。
【0015】上記基板部6は、図2〜図7に示すよう
に、前記ポ−ルガイド部5の上端部において、該ポ−ル
ガイド部5と共に一体的に樹脂成形されている。この基
板部6はポ−ルガイド部5の上端部にフランジ状に設け
られて、該ポ−ルガイド部5の上端部外周縁部から径方
向外方に張り出されており、その外周縁部の形状は、図
7に示すように、前部6aが直線状とされている一方、
その前部6aから後部6bにかけてが滑らかな円弧状を
もって形成されている。
【0016】この基板部6は、図7に示すように、上面
部11と、突起爪部12と、一対の起立壁部13とを一
体的に有している。
【0017】上記上面部11には、基板部後部6bと左
右両側部6c、6dとを除き、凹所14が全体的に形成
されており、その凹所底部14aは後部6b上面に比べ
て前記ポ−ル位置決め用ばね7の厚み(径)程度低くさ
れている。この凹所底部14aには、上面部11の中央
部において前記ポ−ルガイド部5の貫通孔9が開口され
ている一方、その周囲において、第1、第2案内突部1
5、16が突設されている。
【0018】上記第1案内突部15は、基板部6の前部
6aと貫通孔9との間に位置されており、その第1案内
突部15は、基板部右側部6dよりやや離れた位置から
左側部6cに向けて延びている。この第1案内突部15
の前面部15aは、基板部前部6aから一定距離L離間
された状態で直線状に延ばされ、第1案内突部15の後
面部15bは、貫通孔9近傍においては該貫通孔9に沿
わされる一方、その他の部分においては直線状に延ばさ
れている。
【0019】上記第2案内突部16は、第1案内突部1
5よりも基板部後部側6bにおいて、貫通孔9と凹所1
4の左内壁14bとの間に位置されており、その第2案
内突部16は基板部後部6b側に延びている。この第2
案内突部16は、前記第1案内突部15の後面部15b
に対向する領域において、該後面部15bに平行な前面
部16aを備えており、その第1案内突部後面部15b
と第2案内突部前面部16aとは第1保持溝17を構成
することになっている。また、第2案内突部16の左側
面部16cは凹所14の後内壁14cより多少手前まで
直線状に延びており、その左側面部16cと凹所左内壁
14bとは第2保持溝18を構成することになってい
る。さらに、第2案内突部16の後面部16bは、貫通
孔9側において、凹所後内壁14cに対して傾斜されて
おり、その傾斜は、基板部後部6b側に向うに従って左
右長さ(図7中、左右長さ)が狭まることになってい
る。
【0020】上記突起爪部12は、前記基板部後部6b
において、前記上面部11上に突設されており、その突
起爪部12は、その外側面が垂直面12aとされ、その
突起爪部12の内側面は、基板部後部6b側に向うに従
って基板部後部6b上面から上方に向うように傾斜され
る傾斜面12bとされている。
【0021】上記一対の起立壁部13は、基板部6の両
側部6c、6dにおいてそれぞれ起立され、その各起立
壁部13の上端部は、対向する起立壁部13に向うよう
に折曲されている。この起立壁部13は、その外側面が
前記基板部6の外周縁部に沿って滑らかな曲面をもって
形成されている一方、その一対の起立壁部13の内側面
は、基板部前部6aから後部6bに向かって互いに平行
に延ばされ、これにより、ガイド溝19が構成されるこ
とになっている。
【0022】前記ポ−ル位置決め用ばね7は、図2、図
4、図6に示すように、前記上面部11における凹所1
4内に配設されている。このばね7は、略U字状とされ
ており、その一端部7aが前記第1案内突部後面部15
bに沿わせられると共に前記第1保持溝17に嵌合さ
れ、その方向変換部7bが前記第2保持溝18に嵌合さ
れている。一方、ばね7の他端部7cは、凹所後内壁1
4cから離間するように曲げられた後、一対の起立壁部
13の並設方向に延びて貫通孔9開口の一部を横切るこ
とになっている。これにより、ばね他端部7cは、一端
部7a及び方向変換部7bを支点として、該一端部7a
に対して接近離間(拡縮)することになっている。
【0023】前記操作スライダ8は、図2〜図6に示す
ように、前記基板部6上において、該基板部6に摺動可
能に保持されている。この操作スライダ8は、樹脂成形
により、板状とされて一対の起立壁部13間全体を埋め
る形状とされており、その外周縁部形状は、前部8aが
前記基板部6の外周縁部前部6a形状に対応して直線状
とされ、後部8bが該基板部6の外周縁部後部6b形状
に対応して湾曲され、両側部8c、8dが互いに平行な
直線状をもって該前部8aと該後部8bとを結んでい
る。この操作スライダ8は、その上面及び下面が平坦面
とされており、その下面から上面にかけての前部8a及
び後部8bは、図6に示すように、滑らかな曲面とされ
ている。また、この操作スライダ8の両側部8c、8d
の厚みは他の部分(中央部等)における厚みよりも薄く
され、その両側部8c、8dと他の部分との間に段差が
形成されることになっている。
【0024】上記基板部6に対する操作スライダ8の保
持は、操作スライダ8の両側部8c、8dと前記一対の
ガイド溝19との摺動可能な嵌合関係により行われてい
る。このとき、起立壁部13の上端部が操作スライダ8
の一段低い側部8c(8d)上に包込むように乗るた
め、図2に示すように、一対の起立壁部13(基盤部
6)と操作スライダ8との間に切れ目20が形成される
ものの、一対の起立壁部13上端部と操作スライダ8と
は面一とされ、該両者13、8が構成する頂面には段差
が形成されないことになっている。
【0025】この操作スライダ8には、略中央において
長孔21が形成されている。この長孔21は、その長径
が操作スライダ8のスライド方向に向けられており、そ
の長孔21には、操作スライダ8が多少スライドして
も、前記貫通孔9の開口が含まれるように臨んでいる。
【0026】前記操作スライダ8の下面には、ストッパ
壁22、長穴23、突部24が設けられている。上記ス
トッパ壁22は、操作スライダ8の前部下面から全体的
に垂下されており、このストッパ壁22は、操作スライ
ダ8が基板部後部6b側にある程度スライドしたとき、
前記第1案内突部前面部15aに当接することになって
いて、それ以上のスライドが規制されることになってい
る。上記長穴23は、前記基板部後部6b下面におい
て、その延び方向を操作スライダのスライド方向に向く
ようにして形成されており、その長穴23には前記突起
爪部12が操作スライダ8のスライド方向に変位動可能
に嵌合されている。そして、操作スライダ8の前・後部
8a、8bと基板部6の前・後部6a、6bとが互いに
重なったとき(位置が一致したとき)、長穴23の外側
内端23aが突起爪部12の垂直面12aに当接して、
基板部6の前部6a側への操作スライダ8のスライドが
規制されることになっている。上記突部24は、前記凹
所14の右内壁14dと前記貫通孔9開口との間であっ
て前記ばね7の一端部7aと他端部7cとの間に位置し
て、該他端部7c先端部に当接されており、これによ
り、操作スライダ8は、長穴23の外側内端23aと突
起爪部12とが当接する方向、すなわち基板部6の前部
6a側に付勢されている。
【0027】このようなヘッドレスト高さ調整装置4
は、図1に示すように、一つのシ−トに対して2つ用意
され、その2つのヘッドレスト高さ調整装置4は、操作
スライダ8の前部8aを車体前方に向けつつシ−トバッ
ク上端部に一定間隔をあけてそれぞれ組付けられる。す
なわち、各ヘッドレスト高さ調整装置4は、ポ−ルガイ
ド部5がシ−トバック1の上端部から該シ−トバック1
内部にそれぞれ組込まれ、各基板部6のみがシ−トバッ
ク1上端部上に位置される。
【0028】次いで、ヘッドレスト2の一対のポ−ル3
が上述のヘッドレスト高さ調整装置4に挿通されて、該
ヘッドレスト2が高さ調整される。すなわち、先ず、操
作スライダ8の前部8aから後部8bに向けての部分を
指等で押して該操作スライダ8を車体後方にスライドさ
せ、これに伴って、操作スライダ8下面の突部24によ
りばね7の他端部7cを押し開き、該他端部7cが貫通
孔9開口に臨まないようにする。このとき、操作スライ
ダ8のスライドに伴って、長孔21も移動することにな
るが、その長径が該操作スライダ8のスライド方向に延
ばされて、該操作スライダ8のスライドにかかわらず、
貫通孔9開口が長孔21に臨むことになっているため、
貫通孔9は、長孔21を介して外部に開口することにな
っている。
【0029】次に、上記状態を維持しつつ、ポ−ル3を
長孔21を介して貫通孔9に挿通させ、ヘッドレスト2
の高さ調整を行う。そして、ヘッドレスト2の高さを決
めたならば、操作スライダ8から指等を離し、該操作ス
ライダの押圧を止める。これにより、ばね他端部7c
が、貫通孔9開口上に復帰し、その他端部7cが、既知
の如くポ−ル3に形成される係止溝(図示略)に係止さ
れることになり、該ポ−ル3はヘッドレスト高さ調整装
置4にロックされ、ヘッドレストの高さ調整が行われた
ことになる。
【0030】したがって、上記ヘッドレストの高さ調整
装置4にあっては、従来同様、ばね7を、基板部6の上
面部11に上方側から置くだけで組込むことができる一
方、そのばね7を操作スライダ8が覆ってばね抜けを防
止することになり、操作スライダ8は、本来のばねの調
整機能(ポ−ルの位置決め機能でもある)の他に、ばね
7の抜け止め用のカバーとしての機能をも有することに
なる。このため、カバーを部品として別途用意する必要
はなくなり、ばね7の良好な組付性を維持しつつ、部品
点数の減少を図ることができることになる。しかも、本
実施例においては、操作スライダ8がカバーを兼ねて当
該装置の頂面を構成することから、操作スライダ8は大
きくなると共に外部に大きく露出されることになり、操
作スライダ8を操作し易くすることができることにな
る。
【0031】また、本実施例においては、基板部6が操
作スライダ8の両側部8c、8dを下方側から包込ん
で、該基板部6と該操作スライダ8の両側部8c、8d
とが摺動可能に嵌合関係を有することから、基板部6が
操作スライダ8を円滑にガイドすることは勿論、基板部
6と操作スライダ8の切れ目20を上方から見ることが
できることになり、基板部6に対する操作スライダ8の
相対的なスライド状態を視認することができることにな
る。このため、ポ−ル3の位置決め作業を目で確認しな
がら行うことができ、その作業を確実且つ迅速に行うこ
とができることになる。
【0032】しかも、この場合、操作スライダ8の両側
部8c、8dの厚みが該操作スライダ8の他の部分にお
ける厚みに比べて薄くされて段差が形成され、そこを基
板部6の両側部6c、6dが包込むことから、当該装置
の頂面を面一とすることができることになる。
【0033】さらに本実施例においては、基板部6と操
作スライダ8との嵌合関係に基づき、操作スライダ8が
基板部6上方に離間することが規制されている一方、突
起爪部12が長穴23に嵌合される構成であると共に、
操作スライダ8のストッパ壁22が第1案内突部前面部
15aに対向する構成であることから、操作スライダ8
がスライド方向にスライドして基板部6から抜け出よう
としても、突起爪部12が長穴23の内端壁に当接し、
或は、ストッパ壁22と第1案内突部前面部15aとが
当接して、操作スライダ8がスライド方向に基板部6か
ら抜け出ることが防止されることになる。
【0034】さらにまた、本実施例においては、ばね7
が、常時、操作スライダ8を、突起爪部12の垂直壁1
2aに長穴23の外側内端23aが当接する方向に付勢
していることから、操作スライダ8に外力を加えないと
きには、突起爪部12の垂直壁12aに長穴23の外側
内端23aが付勢力をもって当接されることになり、操
作スライダ8ががたつくことはなくなる。しかもその場
合、基板部6の前・後部6a、6bと操作スライダ8の
前・後部8a、8bが上下に合致して重なり、外見上
は、出っ張りのない、丸みを帯びた形状に維持できるこ
とになり、美的観点から好ましいものとすることができ
ることになる。
【0035】図8は第2実施例、図9、図10は第3実
施例を示すものである。この各実施例において、前記実
施例と同一構成要素についは同一符号を付してその説明
を省略する。
【0036】図8に示す第2実施例においては、基板部
6に対する操作スライダ8の保持が、該操作スライダ8
の両側部8c、8dが該基板部6の両側部6c、6dに
回り込んで、該操作スライダ8の両側部8c、8dと該
基板部6の両側部6c、6dとが摺動可能に嵌合関係を
有することになっている。このため、上記関係に基づ
き、この場合も、操作スライダ8がガイドされることは
勿論、上方側からは操作スライダ8のみが目視され、操
作スライダ8と基板部6との切れ目を上方側から見えに
くくすることができることになる。
【0037】図9、図10に示す第3実施例において
は、ばね7が、その開口側を基板部6の前部6a側に向
けるようにして上面部11上に組付けられる一方、操作
スライダ8の下面には、カム25が一体的に設けられ、
操作スライダ8を、基板部6の後部6b側にスライドさ
せることにより、カム25を介してばね7の他端部を押
し開いて、該ばね7を貫通孔9の開口から移動させるこ
とになっている。尚、26はばね7の保持ピンである。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1〜7の発明
にあっては、ヘッドレストポ−ル位置決め用ばねの良好
な組付性を維持しつつ、部品点数を減少させると共に操
作スライダの操作性を向上させることができるヘッドレ
スト高さ調整装置を提供できる。請求項2の発明にあっ
ては、ヘッドレストポ−ルの位置決め作業を確実且つ迅
速に行うことができる。請求項3の発明にあっては、美
的観点から好ましくするべく、当該装置の頂面に段差を
形成しないようにすることができる。請求項4の発明に
あっては、ヘッドレストポ−ルの位置決め作業の確実性
を確保しつつ、美的観点から好ましくするべく、操作ス
ライダと基板部との切れ目を上方側から見えにくくする
ことができる。請求項5の発明にあっては、美的観点か
ら好ましくするべく、該基板部下面側に段差を形成しな
いようにすることができる。請求項6の発明にあって
は、操作スライダがスライド方向に基板部から抜け出る
ことを防止することができる。請求項7の発明にあって
は、当該装置が取付けられるシ−トに座る乗員自身が、
該シ−ト側から、ヘッドレストポ−ルの位置調整を容易
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るヘッドレスト高さ調整装置と、シ
−トバック、ヘッドレストとの関係を示す図。
【図2】実施例に係るヘッドレスト高さ調整装置を示す
斜視図。
【図3】図2のヘッドレスト高さ調整装置の部品の組付
け関係を示す図。
【図4】図2のヘッドレスト高さ調整装置の平面図。
【図5】図2のヘッドレスト高さ調整装置を前部(基板
部前部)側から見た部分図。
【図6】図4のAーA線断面図。
【図7】図4のヘッドレスト高さ調整装置から基板部を
除いた場合を示す拡大平面図。
【図8】第2実施例に係るヘッドレスト高さ調整装置を
示す図。
【図9】第3実施例に係るヘッドレスト高さ調整装置を
示す平面図。
【図10】図9のヘッドレスト高さ調整装置から基板部
を除いた場合を示す平面図。
【符号の説明】
2 ヘッドレスト 3 ポ−ル 4 ヘッドレスト高さ調整装置 5 ポ−ルガイド部 6 基板部 6c 左側部 6d 右側部 7 ばね 8 操作スライダ 8c 左側部 8d 右側部 11 上面部 12 突起爪部 17 第1保持部 18 第2保持部 23 長穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松橋 和裕 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−70579(JP,U) 実開 昭58−185950(JP,U) 実開 平3−16449(JP,U) 実開 平3−16445(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 7/38

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドレストポ−ルが挿通される筒状の
    ポ−ルガイド部の上端部に、該ポ−ルガイド部の貫通孔
    を外部に開口させた状態で基板部がフランジ状に設けら
    れ、前記基板部の上面に、ヘッドレストポ−ル位置決め
    用ばねと、該ばねを拡縮させて前記ヘッドレストポ−ル
    の位置調整を可能とするスライダとが設けられている
    ッドレスト高さ調整装置において、前記ばねが、略U字状とされ、 前記基板部の上面に、前記ばねを保持するための保持溝
    をも含むばね配設空間を形作る凹所が設けられていると
    共に、該凹所の底部に前記ポ−ルガイド部の貫通孔が開
    口され、 前記保持溝に前記ばねが嵌合されて、該ばねの一端部が
    前記貫通孔の外側近接部位に撓み不能に保持されている
    一方、該ばねの他端部が、前記ヘッドレストポ−ルに対
    する係止用自由端部として、前記貫通孔の開口を横切る
    ように撓み可能に配設され、 前記基板部に前記操作スライダが、 前記ばねを覆うよう
    にして摺動可能に保持され 前記スライダの下面に、該スライダのスライドに伴って
    前記ばねの他端部を前記貫通孔の開口から退出させる方
    向に撓ませる突部が設けられている、 ことを特徴とするヘッドレスト高さ調整装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記基板部が前記操作スライダの両側部を包込んでい
    て、該基板部と該操作スライダの両側部とが摺動可能に
    嵌合されている、 ことを特徴とするヘッドレスト高さ調整装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記操作スライダの両側部の厚みが該操作スライダの他
    の部分における厚みに比べて薄くされている、 ことを特徴とするヘッドレスト高さ調整装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記操作スライダの両側部が前記基板部の両側部に回り
    込んでいて、該操作スライダの両側部と該基板部の両側
    部とが摺動可能に嵌合されている、 ことを特徴とするヘッドレスト高さ調整装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記基板部の両側部の厚みが該基板部の他の部分におけ
    る厚み対して薄くされている、 ことを特徴とするヘッドレスト高さ調整装置。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のいずれかにおいて、 前記基板部の上面又は前記操作スライダの内面のいずれ
    か一方に突起爪部が突設され、 前記基板部の上面又は前記操作スライダの内面の他方に
    は、前記突起爪部を嵌合して前記操作スライダと前記基
    板部との相対変位動方向に一定範囲において変位動する
    ことを許容する長穴が形成されている、 ことを特徴とするヘッドレスト高さ調整装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、 前記操作スライダは、ヘッドレストポ−ルの位置調整を
    可能とするスライド方向が車体後方側に向うように設定
    されている、 ことを特徴とするヘッドレスト高さ調整装置。
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