JP5606798B2 - 引戸補助装置及び戸首付き引戸 - Google Patents

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Description

本発明は、引戸が閉や開操作の途中から付勢力により閉位置又は開位置まで切り換えられようにする引戸補助装置、及びその装置により引き込まれる戸首付き引戸に関する。なお、対象の引戸補助装置は、引戸クローザー、摺動補助装置、緩衝閉鎖装置などとも称されている。
図15は特許文献1に開示の装置を示している。符号Fは本体枠を構成している鴨居である。鴨居Fには引戸用の横溝が設けられている。引戸Dは前記横溝に嵌合する戸首D1を有している。そして、この構造では、引込具(装置本体)1が引戸D側に設けられ、ストライカー(係合部材)2が鴨居Fの横溝側に取り付けられる。ストライカー2は、鴨居Fの横溝内に取り付けられて、先端の係合突起2aを下向きに突出している。
引込具1は、細長形状のケース3と、ケース3内に配置されて摺動不能に係止した同図(b)の待機姿勢と前記係止を解除して摺動可能となる同図(c)の引込姿勢とに切り換えられるラッチ(係合部材)5と、閉鎖手段Bとして用いられたコイルスプリング40とを有している。符号12は第1のシリンダーであり第1のピストン11を駆動する。符号6はピストンロッドであり、先端側にラッチ5を枢支している。ケース3は、上側が一端側から途中までを開口した凹溝3aと、前後に延びる第1の案内溝25及び第2の案内溝26とを有している。凹溝3aは係合突起2aをケース内に出入り可能にする。案内溝25,26はラッチ5の水平な摺動をガイドする。案内溝25は、ケース入口側となる一端側が下向きに折り曲げられてラッチ5を摺動不能に係止する折曲部25aを有している。そして、ケース3は、引戸Dの対応する端面に設けられた凹状部に下部分を埋設した取付状態で、戸首D1と連続する戸首の一部を形成している。
以上の装置において、同(b)のラッチ5の待機姿勢では、ラッチ5に設けられた係合軸21が折曲部25aに係止され、ラッチ5がコイルスプリング40に蓄積された付勢力に抗し位置規制されている。そして、同(b)の状態から、引戸Dが更に左方向へ移動されると、係合突起2aがラッチ5の対応内面に当たり、ラッチ5がその応力で回転されて待機姿勢から同(c)の引込姿勢に切り換えられる。この引込姿勢では、ラッチ5が係合突起2aを拘束した状態で、係合軸21が折曲部25aから係止解除されて案内溝25の水平溝部に入る。このため、ラッチ5は、コイルスプリング40に蓄積された付勢力により摺動され、引戸Dを係合突起2aを介して閉位置に自動で切り換える。また、閉位置から引戸Dの開操作によって、ラッチ5が図面の右側へ摺動されると、それに伴って同(b)のごとく付勢力を蓄積する。更に引戸が開方向へ動かされると、再び待機姿勢に切り換えられる。
特開2009−275502号公報
上記したような装置では、引込具及びストライカーのうち、一方が本体枠の横溝、他方が引戸に設けられる。引用文献1の場合は、単純なストライカーの方を本体枠の横溝内に配置し、複雑で設置スペースも大きく必要となる引込具の方を引戸に配置している。この構造では、ストライカーの方は本体枠つまり鴨居等に設けられた横溝に簡単に設置可能である。しかし、引込具の方は、引戸の端面に突出している戸首の一部を切除したり、切除後に設置用の凹状部を形成してから取付操作しなければならない。このため、この構造では、引込具を引戸に簡単に設置できないばかりでなく引戸自体も高価となる。
本発明の目的は、上記したような課題を解消して、引込具及びストライカーからなる引戸補助装置を戸首付き引戸に簡単かつ容易に適用できるようにし、簡易化及び外観特性を維持して作動特性を向上することにある。
請求項1の本発明は、第1形態の例で特定すると、本体枠9の横溝9a及び前記横溝に沿って移動される引戸50の一方に設けられてケース1と前記ケース内に摺動不能に係止した待機姿勢と前記係止を解除して摺動可能となる引込姿勢とに切り換えられるラッチ3並びに付勢手段Sを有した引込具5と、他方に設けられて前記ラッチ3を待機姿勢から引込姿勢に切り換えたり引込姿勢から待機姿勢に切り換えるストライカー6とを備え、前記ラッチ3が待機姿勢から引込姿勢に切り換えられると前記引戸50を付勢力により移動可能にする引戸補助装置において、前記引戸50は前記横溝と移動可能に嵌合する戸首付きであり、前記引戸50の対応する端面51が前記引込具のケース外形状により戸首の一部を形成し、かつ、前記戸首に代えて前記ケース1のほぼ延長線上に設けられた遮光部7と、前記遮光部の長手方向一端側又は長手方向の両端側に設けられて前記戸首を前記ケース1と共に形成している受け部材8とを有し、
前記ケース1と前記遮光部7、又は/及び、前記遮光部7と前記受け部材8とは嵌合ないしは係合構造(74,85)により連接されているとともに、前記遮光部7は縦断面が略逆T形からなり、T形の水平部ないしは前記水平部付近に設けられて前記引戸の対応する端面に弾接する弾性当接部73(75)を有していることを特徴としている。
以上の本発明において、引戸には戸首付き障子及び戸首付き襖なども含まれる。本体枠は、引戸の戸首と嵌合する横溝を有しているとともに、引戸を開位置と閉位置とに移動自在に支持する矩形枠である。通常は、下側の横木ないしは敷居、上側の横木ないしは鴨居と、両側の縦木により引戸に対応した大きさの開口部を区画している。引戸の対応する端面とは、各形態だと引戸の上端面であるが、引戸が敷居などの横溝に嵌合する構成だと引戸の下端面でもよい。これらは後述する請求項4でも同じ。
以上の本発明は、請求項2〜6のごとく具体化されることがより好ましい。すなわち、
(ア)前記引戸の対応する端面51が、第2形態のごとく前記ケース1及び前記遮光部7並びに前記受け部材8、又は、第1形態のごとく前記ケース1と前記受け部材8及び前記遮光部7並びに前記受け部材8を前記引戸の前後端ないしは左右端50a,50bの間に略直線上に配置している構成である(請求項2)
(イ)前記遮光部7は、前記引戸の対応する端面に対し接着剤、両面接着テープ、圧入、或いは前記ケース及び前記受け部材との間の係合構造(74,85)の何れかにより取り付けられる構成である(請求項3)
これに対し、請求項4の本発明は、第2形態の例で特定すると、本体枠9の横溝9a及び前記横溝に沿って移動される引戸50の一方に設けられてケース1と前記ケース内に摺動不能に係止した待機姿勢と前記係止を解除して摺動可能となる引込姿勢とに切り換えられるラッチ3並びに付勢手段Sを有した引込具5と、他方に設けられて前記ラッチ3を待機姿勢から引込姿勢に切り換えたり引込姿勢から待機姿勢に切り換えるストライカー6とを備え、前記ラッチ3が待機姿勢から引込姿勢に切り換えられると前記引戸50を付勢力により移動可能にする引戸補助装置において、前記引戸50が前記横溝9aと移動可能に嵌合する戸首付きであり、前記引戸の対応する端面51が前記引込具5のケース外形状により戸首の一部を形成しているとともに、前記ストライカー6Aが記横溝の内側に取り付けられる取付部60、及び前記取付部に突設されて前記ラッチ3に係脱される係合突起61、並びに前記引戸の移動時の傾きないしは跳ね上がりを防ぐために用いられる隙間調整用スペーサ67を有し、前記スペーサは前記取付部又は前記取付部に一体になった他のスペーサに対し裁断可能に接続されており、裁断後に前記取付部又は前記取付部から延びた延長部に重ねられることを特徴としている。
以上の本発明において、ストライカーは、取付部及び係合突起並びに隙間調整用のスペーサを一体的に有し、前記係合突起を介して引込具のラッチを引込姿勢と待機姿勢とに切り換える。待機姿勢では、ラッチが付勢手段に蓄積された付勢力に抗し摺動不能に係止されている。引込姿勢では、ラッチが係合突起を拘束した状態で係止解除され、蓄積された付勢力により引戸を開途中から閉位置又は閉途中から開位置まで移動する。スペーサは、引戸が本体枠側の横溝に戸首としての引込具のケースを嵌合した状態において、横溝と引込具用ケースとの間の隙間が大きい場合などに用いられて、引戸の移動時の傾きないしは跳ね上がり防止可能にする。
ウ)これに対し、請求項5は以上の引戸補助装置により引き込み可能な戸首付き引戸を特定したものである。
請求項1の発明では、引込具のケース外形状により戸首の一部を形成し、かつ、戸首に代えて前記ケースのほぼ延長線上に設けられた遮光部を有しているため、各形態に例示されるごとく引戸としては戸首なしの状態で作製しておき、引戸の端面(戸首なしの状態で作製されるため通常は平坦面となっている)に引込具及び遮光部を略直線状に付設するだけで引戸補助装置を簡単かつ加工費を抑えて実施できる。換言すると、この構造では、特許文献1に比べて、引込具のケース外形状により戸首の一部を形成する点で類似しているが、戸首に代えて遮光部を付設するため引戸の対応する端面を平坦面に形成可能となり、これによって引戸作製工数を低減でき、室内の光が戸首の一部を形成しているケース外形状意外の箇所から外へ洩れるという不具合を遮光部により解消できる。
また、この発明では、 引戸の対応する端面が第2形態のごとく遮光部の長手方向一端側、又は、第1形態のごとく長手方向の両端側に設けられて前記戸首をケースと共に形成している受け部材を有していると、引込具のケース外形状だけで戸首を形成する構成に比べ戸首として機能する箇所が長くなり、それによって引戸の安定した移動を維持し易く信頼性も得られる。
また、この発明では、ケースと遮光部、又は/及び、遮光部と受け部材とが嵌合ないし
は係合構造により連接されているため、外観特性を維持できるとともに、部材同士の間からの上記した光の漏れを確実になくすことができる。しかも、この発明では、遮光部が弾性当接部を有して引戸の端面に圧接し易くなっているため引戸の端面と遮光部との間からの上記した光の漏れをより確実になくすことができる。
請求項2の発明では、引戸の対応する端面が第2形態のごとく戸首用の形状を形成しているケース及び遮光部並びに受け部材を有する構成と、第1形態のごとく戸首用の形状を形成しているケースと受け部材及び遮光部並びに受け部材を有する構成とを含むことと、何れの構成でも例えば室内の光が戸首の一部を形成しているケース外形状及び受け部材意外の箇所から外へ洩れるという不具合を遮光部により解消できるようにする。
請求項3の発明は、遮光部が引戸の端面に対し接着剤、両面接着テープ、圧入、或いはケース及び受け部材との間の係合構造の何れかにより取り付けられる点を確認的に特定したことに意義がある。
請求項4の発明では、ストライカーを本体枠の横溝に設け引込具を引戸に設ける構造において、ストライカーが取付部及び係合突起と共に隙間調整用スペースを有しているため、例えばストライカーを本体枠の横溝に付設するときに引戸の横溝との相対的隙間が大きくなるとき、又は、引戸が継続使用により変形して移動時に跳ね上がってスムースに移動できなくなったときに、スペーサを使って隙間調整を的確に行うことができる。
また、この発明では、スペーサを取付部又は取付部に一体になった他のスペーサに対し裁断して、取付部又は取付部から延びた延長部に重ねることで隙間調整を迅速に行うことができる。
請求項5の発明では、戸首付き引戸として以上の各請求項の引戸補助装置の利点を具備できる。
第1形態の装置を示し、(a)は本体枠の横溝とストライカーの関係図、(b)は引戸と引込具等の関係図、(c)は引戸を横溝に嵌合した状態を示す図である。 上記引戸の要部の詳細を示し、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は端面図である。 上記引込具の構成を示す分解図である。 上記引込具のラッチを示し、(a)は上面図、(b)は(a)のA矢印方向から見た図、(c)は(a)のB矢印方向から見た図である。 上記引込具のスライダーを示し、(a)は上面図、(b)は(a)のC矢印方向から見た図、(c)は(a)のD矢印方向から見た図である。 上記引戸補助装置の遮光部材及び受け部材を示す構成図である。 (a)は上記遮光部材の縦断面図、(b)は上記遮光部材の変形例1を示す断面図、(c)は上記遮光部材の変形例2を示す断面図である。 第2形態の装置を示し、(a)は本体枠の横溝とストライカーの関係図、(b)は引戸と引込具等の関係図、(c)は引戸を横溝に嵌合した状態を示す図である。 上記引戸の要部の詳細を示し、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は端面図である。 上記引戸補助装置の受け部材を示し、(a)は上面図、(b)は(a)のE矢印方向から見た図、(c)は(a)のF矢印方向から見た図である。 上記引戸補助装置の遮光部材及び受け部材等を示す構成図である。 上記引戸補助装置のストライカーを示し、(a)は成形した状態での側面図、(b)はその下面図である。 上記ストライカーの使用例を示し、(a)はスペーサを裁断した状態での概略斜視図、(b)はそのスペーサを重ねた状態での概略斜視図である。 上記各引戸補助装置の作動として第2形態により示し、(a)はラッチの待機姿勢での状態図、(b)はラッチの引込姿勢での状態図である。 特許文献1の装置を示し、(a)は本体枠側ストライカー及び引戸側引込具を示す配置図、(b)はラッチの待機姿勢での状態図、(c)はラッチの引込姿勢での状態図である。
本発明形態を図面を参照しながら説明する。図1〜図7は第1形態を示し、図8〜図14は第2形態を示している。以下の説明では、第1形態の装置構造、第2形態の装置構造、各形態の作動の順に詳述する。なお、図面では、例えば引込具の幅寸法がかなり小さく作図上の制約から細部を簡略化したり省略している。
(第1形態)第1形態の引戸補助装置は、引込具5及びストライカー6から構成され、引戸を開位置と閉位置との間で移動する構成のうち、特に本体枠9の横溝9aに嵌合する戸首付きの引戸50を対象としている。そして、引戸50は、図1及び図2に示されるごとく平坦面に形成された上端面51にあって、引戸の前後端ないしは左右端50a,50bの間に引込具5のケース1、受け部材8、遮光部材7、受け部材8を略直線上に並設しており、カバー15付きケース1の外形状及び各受け部材8によって所定長さの戸首を形成している。これに対し、ストライカー6は、取付部60、及び取付部60に突設されてラッチ3に係脱される係合突起61を有している。
なお、このケース1及び受け部材8で形成される戸首は、本体枠9の横溝9aの溝内に嵌合する寸法であり、通常は溝幅が15〜20mm程度に設定されている。本体枠9は、例えば、上側の鴨居及び下側の敷居と、両側の縦木により矩形の開口部を区画している。鴨居には、戸首に対応する一対の横溝9aが平行に形成され、引戸50に対応した大きさの開口部を区画している。また、各形態では、本体枠9が鴨居側の横溝9aに対応し、引戸50の上端面51にケース1の外形状及び各受け部材8により所定長さの戸首を形成した例を挙げた。但し、本発明は、それに代え或いはそれと共に、本体枠が敷居の横溝に対応し、引戸の下端面にケース1の外形状及び各受け部材8により所定長さの戸首を形成する構成でもよい。
(引込具)まず、引込具5は、上記した横溝9aに配設されるケース1と、ケース1に摺動自在に配されたスライダー2と、スライダー2に枢支されてケース対応部に係止(摺動不能に係止)する待機姿勢と係止解除して摺動可能となる引込姿勢とに切り換えられるラッチ3と、付勢手段Sと、制動手段4とを有し、ラッチ3が待機姿勢から引込姿勢に切り換えられると、付勢手段Sに蓄積されていた付勢力により引戸9を例えば開から閉位置へ引き込むようにする。
ここで、ケース1は、図2及び図3に示されるごとく上記した横溝9aに対応して細長く形成されており、長手方向の一端から他端の途中まで幅細となるよう切り欠いた誘い部1aと、一端側より誘い部1aに向けて傾斜した案内部1bとを形成しているとともに、設置面となる下面10及び両側面12並びに上側開口を閉じているカバー15により内部を区画形成している。
ケース1内には、長手方向に沿う2列構成の付勢手段用配置部11a及び制動手段用配置部11bと、長手方向の両端側に貫通形成された取付穴13a,13bと、取付穴13bの手前に立設された縦壁12bと、縦壁12bのうち配置部11a側に設けられて付勢手段Sであるコイルばねの一端S1を係止する係止部12c、及び配置部11b側に設けられて制動手段4であるシリンダー40の端部を係止する規制部12dと、ガイド部14とが設けられている。ガイド部14は、両配置部11aと11bとの間にあって、略中間位置より取付穴13aの手前に向かって延びている直線溝14aと、直線溝14aから取付穴13a側の手前で略L形に屈曲されている係止溝14bとからなる。
カバー15には、ケース1に対応した不図示の付勢手段用配置部及び制動手段用配置部と、片側を長手方向に切り欠いてストライカー6の係合突起61をカバーの幅中央側に導く誘い部16と、取付穴13aに重ねられる穴17a付きの取付部17と、付勢手段Sであるコイルばねの遊びを抑える不図示のガイド片と、取付部17と反対側の端部側に設けられて制動手段Sであるシリンダー50の端部を上から押さえる不図示の規制部と、ガイド部14に対応した不図示のガイド部とが設けられている。不図示のガイド部は、直線溝14aに対応する直線溝と、係止部14bに対応する略L形の係止溝とからなる。 図3中、符号18は前記ガイド片を形成するために設けられた凹部である。
ケースの両側面12及びカバーの両側19には、カバー15をケース1に重ねたときに互いに係合する係止部12aと係合部19aとが複数対に設けられている。そして、この例では、カバー15がそれらの係合を介してケース1に装着され、その状態でカバー側誘い部16(引込具5の誘い部1a)に後述するラッチ3を露出するようになっている。以上のケース1及びカバー15は外形状として、誘い部16を形成している箇所を除いて、高さ及び幅寸法が従来の引戸に設けられる戸首と同じ、つまり従来の戸首を兼ねるよう設計されている。
スライダー2は、図3及び図5に示されるごとくケース1とカバー15との間の空間に配置される樹脂製の小ブロック状をなし、上下面20,21に設けられた凸部23,24及び貫通孔26a,26bと、背面22に設けられて貫通孔26a,26bに通じている差込穴25と、上面20側から下設されている連結用軸部27とを有している。なお、図3において、上面20はカバー15側に配置されて凸部23が上記したカバー側のガイド部と嵌合し、下面21はケース1側に配置されて凸部24がガイド部14に嵌合する。貫通孔26bには図3の止め輪52が配置される。
制動手段4はピストン式ダンパー式が使用されている。このピストン式ダンパーは公知のもの(例えば、特開2006−29564号等)であればよく、シリンダー40及び該シリンダー40に緩やかに出没されるピストンロッド41を有し、例えば、ピストンロッド41が固定側シリンダー40に対し緩やかに駆動する構成であればよい。シリンダー40は図3のごとく後端外周に首状係止溝42を有し、ピストンロッド41は先端外周に首状係止溝43を有している。
ラッチ3は、図3及び図4に示されるごとくスライダー2とほぼ同じ厚さからなる樹脂成形体で、上下面30,31に設けられた凸部33,34と、背面32付近に設けられて上下方向に貫通している枢支孔37と、背面32と反対側つまり前側に設けられた爪部35と、爪部35の内側を欠肉した拘束部36と、背面32側から一側部に突設されているばね用係止部38とを有している。なお、図3において、上面30はカバー15側に配置されて凸部33が上記したカバー側のガイド部と嵌合し、下面31はケース1側に配置されて凸部34がガイド部14と嵌合する。枢支孔37には軸部27が嵌合される。係止部38は掛止め孔39を有し、そこに付勢手段Sの他端S2を係止する。
付勢手段Sはコイルバネが用いられている。このバネの全寸は、後述する図14(b)のごとく付勢力を解放した状態で、シリンダー40の長さとほぼ等しくなっており、同(a)のごとくピストンロッド41を介して長く延ばされることで付勢力を蓄積できるようにしている。両端には取付用の係止部S1,S2が設けられている。
以上の各部材は、例えば、スライダー2及びラッチ3を軸部27及び枢支孔37の係合を介して連結した状態で、制動手段5であるピストン式ダンパー及び付勢手段Sであるコイルバネとともにケース1に組み入れ、かつ、ケース1にカバー15を取り付けることで引込具5として完成される。この場合、ピストンロッド41は、図14(a),(b)の各拡大図のごとくスライダー2に対しロッド先端を差込穴25に挿入し、止め輪52を貫通孔26b内でロッド先端外周の係止溝43に係合することで連結される。制動手段5とスライダ2及びラッチ3は、ケース1の配置部11bに沿って配置される。そして、シリンダー40は、上記した規制部12d(と不図示のカバー側規制部)に係止溝42を係合することでケース1に位置固定される。
スライダー2及びラッチ3は、下側の凸部24及び凸部34がケース側ガイド部14に嵌合し(かつ、上側の凸部23及び凸部33が不図示のカバー側ガイド部に嵌合)した状態でケース1に摺動自在に配置される。付勢手段Sであるコイルバネは、一端側の係止部S1がケース側係止部12cに掛け止めされ、他端側の係止部S2がラッチ側係止部38の掛止め孔39に係止される。そして、ラッチ3は、凸部33,34がスライダー2の摺動に伴って直線溝14aに沿って摺動される引込姿勢と、直線溝14aから係止溝14bに入って摺動不能に係止される待機姿勢とに切り換えられる。なお、この例では、付勢手段Sであるコイルバネの他端係止部S2をラッチ3に係止したが、これに代えて他端係止部S2をスライダー2側に係止してもよい。
(遮光部材)この遮光部材7は、特に図1及び図6と図7(a)に示されるごとく引戸50が戸首なしの状態、つまりこの例だと上端面51が平坦面に形成され、そこに引込具5を構成しているカバー15付きケース1により戸首を形成したため、室内の光が戸首の無い箇所から外へ漏れないように遮光する部材である。すなわち、遮光部材7は、樹脂やラバーなどの弾性材質からなり、縦断面が略逆T形となっていて、水平部70と、水平部70に起立された遮光部71と、水平部70の両側から下向きに設けられた脚部72と、両脚部72の間にあって水平部70の下面から下斜めに突出されて脚部72よりも下へ延びている弾性当接部73とを一体に形成している。また、遮光部材7は、引戸の上端面51に取り付けられた状態において、引込具5に比べ高さ寸法がほぼ同じであり、幅寸法がケース1の幅よりも小さく設定されている。遮光部材7の長さは、引込具5(のカバー付きケース1)と受け部材8の長さ、及び受け部材8の使用個数などを考慮して決められる。
以上の遮光部材7は、引戸の上端面51に対して、両側が上端面51に固定される対応する受け部材8に係合された状態で取り付けられる。この取付状態において、遮光部材7は、弾性当接部73が上端面51に圧接して上端面51と遮光部材7との間からの光漏れを防ぎ、遮光部71が引戸50の使用状態において横溝9aを介した光漏れを確実に防ぐ。なお、遮光部材7の取付構造は、係合構造に代えて引戸50の対応する端面に対し接着剤、両面接着テープ、圧入などであってもよい。
図7(b)及び(c)は以上の遮光部材の形状を変更した2例を示している。同(b)の遮光部材7Aは、樹脂やラバーなどの弾性材質からなり、縦断面が略逆T形となっていて、水平部70と、水平部70に起立された遮光部71と、水平部70の両側から下向きに設けられて先端側を細くした脚兼用弾性当接部75とを一体に形成している。換言すると、遮光部材7Aは、遮光部材7に比べ簡略化した一例、つまり弾性当接部73を省いた点、両脚部72を弾性当接部75として形成した点で変更されている。
これに対し、(c)の遮光部材7Bは、樹脂やラバーなどの弾性材質からなり、縦断面が略逆T形となっていて、水平部70と、水平部70に起立された遮光部71とを一体に形成している。また、水平部70は、両側の下面70bが中間部76よりも一段張り出しているとともに、凹溝77を介して中間部76に接続した形状となっている。この遮光部材7Bは、遮光部材7に比べ引戸50の対応する端面に対し下面70bを接着剤や両面接着テープを介して固定し易くした点、遮光部71が凹溝77を介して上下に弾性変位可能にした点で変更されている。
(受け部材)この受け部材8は、図1及び図6などに示されるごとく遮光部材7を引戸50の平坦となった上端面51に取り付けるための手段と、引戸50の戸首を引込具5のケース外形状により形成した関係で戸首の長さを補う戸首形成作用とを受け持つ部材である。すなわち、受け部材8は、両側面81及び上下面82,83並びに前後端面84で区画された矩形立体の樹脂成形体からなる。受け部材8には、上下面82,83を貫通している中央部の取付孔80と、前後端面84に対向している略逆T形の嵌合溝85とが設けられている。取付孔80は、円形ではなく、幅方向を大きくした長孔形状となっており、受け部材8を図2のごとく引戸の上端面51にあってねじMにより引込具5の延長線上に取り付けるとき幅方向に微調整可能にしている。嵌合溝85は、縦溝85b及び下側の水平溝85aからなり、遮光部材7の対応端部74を嵌合可能な溝形状となっている。すなわち、遮光部材7の対応端部74のうち、水平部70の端部70aは水平溝85aに嵌合され、遮光部71の端部71aは縦溝85bに嵌合される。
図2は引戸50の平坦状になった上端面51にあって、引戸の左右端50a,50bの間に以上の引込具5のケース1、受け部材8、遮光部材7、受け部材8を略直線上に配設した配置例を示している。この配置では、引込具5が穴17a及び取付孔13bに挿通される2本のねじMにより取り付けられ、左側の受け部材8が引込具5のケース1に当接した状態で取付孔80に挿通されるねじMにより取り付けられ、遮光部材7が左側の受け部材8と右側の受け部材8との間でそれぞれ嵌合ないしは係合構造、つまり遮光部材側端部74と受け部材側嵌合溝85との嵌合ないしは係合を介してそれぞれ連接される。以上のような構造では、戸首付き引戸50といっても、戸首が引込具5を構成しているケース1の外形状により、或いは、ケース1の外形状及び受け部材8の外形状により形成されるため、引戸作製費を低減可能にし、しかも引戸50への引込具5の組み込みも引用文献1のように特別な加工を施すことなく行えるという利点を有している。
(ストライカー)第1形態のストライカー6は、図1に示されるごとく取付部60と、取付部60に突設された係合突起61とを一体に形成した射出成形体である。取付部60は、横溝9aに収まる幅寸法であり、一側に直角に折り曲げられたガイド壁63と、2つの取付孔62a,62bを有している。以上のストライカー6は、横溝9aに対し、取付部60を溝内底面に位置決め配置した後、取付孔62a,62bに挿通される2本のねじMにより取り付けられる。この場合も、取付孔62aは、円形ではなく、幅方向を大きくした長孔形状となっていて、ストライカー6を横溝9aに真っ直ぐに取り付けるとき幅方向に微調整可能にしている。
ストライカー6は、取付状態において、係合突起61が横溝内に突出されている。ガイド壁63は、係合突起61と所定間隔(引込具1のうち、誘い部1aが設けられている箇所を形成している部分の幅寸法と同じか、若干大きな間隔)を保って対向しており、引戸50が横溝9aに沿って移動されるとき引込具5の対応側面(誘い部1aと反対側の側面)がこの壁面に沿って精度よく移動されるようにする。但し、ガイド壁63は省略可能である。以上のような構造では、横溝9aに加工を施すことなくストライカー6を簡単に取り付けることができ、例えば引込具を横溝9aに配置する従来構造に比べ取付工数を大幅に低減可能にするという利点を有している。
(第2形態)図8〜図14は第2形態の引戸補助装置を示している。この説明では、上記第1形態と同一部材及び作用的に同じ部位に同じ符号を付し、変更した構成だけを明らかにして重複した記載を極力省く。すなわち、第2形態では、第1形態に対し引込具5及び遮蔽部材7が同じくし、受け部材8A及び全体の配置構成、ストライカー6Aが変更されている。引戸50の上端面51には、図8及び図9に示されるごとく引込具5のケース1、遮光部材7、受け部材8を配設しており、カバー15付きケース1の外形状及び受け部材8Aによって所定長さの戸首を形成している。これに対し、ストライカー6Aは、横溝9aの内側に取り付けられる取付部60、及び取付部60に突設されてラッチ3に係脱される係合突起61、並びに引戸50の移動時の傾きないしは跳ね上がりを防ぐために用いられる複数の隙間調整用スペーサ67を有している。
(引込具)引込具5は、第1形態と同じであり、ケース1と、ケース1に摺動自在に配されたスライダー2と、スライダー2に枢支されてケース対応部に係止(摺動不能に係止)する待機姿勢と係止解除して摺動可能となる引込姿勢とに切り換えられるラッチ3と、付勢手段Sと、制動手段4とを有し、ラッチ3が待機姿勢から引込姿勢に切り換えられると、付勢手段Sに蓄積されていた付勢力により引戸9を開から閉位置へ引き込むようにする。このうち、ケース1は、上記説明した通りであり、加えて図14(a)の右側の拡大図に示されるごとく取付孔13bが設けられている端面側にガイド部13が設けられている。ガイド部13はガイド部85とほぼ同じであり、下面から上面の少し下側に設けられている縦溝13c及び不図示の下側の水平溝からなり、遮光部材7の対応端部74を嵌合可能な溝形状となっている。換言すると、この構造では、遮光部材7の対応端部74のうち、水平部70の端部70aは上記した不図示の水平溝に嵌合され、遮光部71の端部71aは縦溝13cに嵌合される。
(受け部材)この受け部材8Aは、図8及び図10並びに図11に示されるごとく第1形態の受け部材8よりも少し長く形成されているが、遮光部材7を引戸50の平坦となった上端面51に取り付けるための手段と、引戸50の戸首を引込具5のケース外形状により形成した関係で戸首の長さを補う戸首形成作用とを受け持つ点で第1形態と同じ。すなわち、受け部材8Aは、両側面81及び上下面82,83並びに前後端面84,88で概略区画された樹脂成形体からなる。受け部材8Aには、上下面82,83を貫通している2つの取付孔80と、前端面84に刻設された略逆T形の嵌合溝85と、後端面88に突出されて後端面88の下側から延びた座部86上に位置している縦壁87とが設けられている。但し、係止用後壁87は省略してもよい。各取付孔80は、円形ではなく、幅方向を大きくした長孔形状となっており、受け部材8Aを図8のごとく引戸の上端面51にあってねじMにより引込具5の延長線上に取り付けるとき幅方向に微調整可能にしている。嵌合溝85は、縦溝85b及び下側の水平溝85aからなり、遮光部材7の対応端部74を嵌合可能な溝形状となっている。すなわち、遮光部材7の対応端部74のうち、水平部70の端部70aは水平溝85aに嵌合され、遮光部71の端部71aは縦溝85bに嵌合される。
図9は引戸50の平坦状になった上端面51にあって、引戸の左右端50a,50bの間に以上の引込具5のケース1、遮光部材7、受け部材8Aを略直線上に配設した配置例を示している。この配置では、引込具5が穴17a及び取付孔13bに挿通される2本のねじMにより取り付けられ、遮光部材7がケース1の対応端部側と受け部材8Aとの間でそれぞれ嵌合ないしは係合構造、つまり遮光部材7の一端部74とケース1の嵌合溝13cとの嵌合ないしは係合、遮光部材7の他端部74と受け部材8Aの嵌合溝85との嵌合ないしは係合を介してそれぞれ連接される。以上のような構造では、第1形態と同じく戸首付き引戸50といっても、戸首が引込具5を構成しているケース1の外形状により、或いは、ケース1の外形状及び受け部材8の外形状により形成されるため、引戸作製費を低減可能にし、引戸50への引込具5の組み込みも引用文献1のように特別な加工を施すことなく行えるという利点に加え、遮光部材7をケース1と単一の受け部材8Aとの間で隙間無く連接固定できるという利点も具備できる。
(ストライカー)第2形態のストライカー6Aは、図8及び図12並びに図13に示されるごとく取付部60と、取付部60に突設された係合突起61と、取付部60の一方側に延設されてスペーサ用配置部65を形成している延長部64と、取付部60の他方側に切断可能に接続された複数の隙間調整用スペーサ67とを一体に形成した射出成形体である。ストライカー6Aの幅寸法は横溝9aに収まる幅寸法である。取付部60には2つの取付孔62a,62bが設けられている。取付孔62aは、円形ではなく、幅方向を大きくした長孔形状となっていて、ストライカー6Aを横溝9aに真っ直ぐに取り付けるとき幅方向に微調整可能にしている。
延長部64は、取付部60の隣に形成されて矩形凹状のスペーサ用配置部65を有している。この配置部65には、取付孔65aが中央部に設けられるとともに、位置決め孔68が2箇所の角部に設けられている。複数のスペーサ67のうち、最初のスペース67は取付部60の対応端に薄肉状の裁断予定部66を介して接続され、2番目のスペーサ67は最初のスペーサ67の対応端に薄肉状の裁断予定部66を介して接続され、3番目のスペーサ67は2番目のスペーサ67の対応端に薄肉状の裁断予定部66を介して接続されている。各スペーサ67には、図13(a)のごとくスペーサ67を裁断予定部66で切断した後、上下逆転した状態で配置部65に重ねたときに、取付孔65aと一致する取付孔67aと、位置決め孔68と一致する位置決め孔69又はそれに代えて位置決め凸部とが設けられている。
以上のストライカー6Aは、横溝9aに対し、取付部60を溝内底面に位置決め配置した後、取付孔62a,62bに挿通される2本のねじMにより取り付けられる。ストライカー6は、この取付状態において、係合突起61が横溝内に突出されている。また、この構造では、ストライカー6Aが複数のスペース67を有しているため、1以上のスペーサ67を使って引込具用ケース1及び受け部材8Aと横溝9aとの間の隙間を適度に埋めるようにして前記隙間調整を的確かつ迅速に行うことができる。
すなわち、この操作では、例えばストライカー6Aを本体枠9の横溝9aに取り付けるときに、又は、取り付けた後で引戸50が継続使用により変形して移動時に跳ね上がってスムースに移動できなくなったときに、必要枚数のスペーサ67を裁断予定部66を介して切り離し後、配置部65に順に重ねるよう配置するとともに、ねじMなどで取り付けることにより、ケース1及び受け部材8Aと横溝9aとの間の隙間を調整する。従って、以上のような構造では、横溝9aに加工を施すことなくストライカー6Aを簡単に取り付けることができ、例えば引込具を横溝9aに配置する従来構造に比べ取付工数を大幅に低減可能にし、加えて邪魔にならない箇所に配置されるスペーサ67を活用して引戸50のスムースな移動を維持できるという利点を有している。なお、延長部64は取付部60の一部として捉えてもよい。
(作動)図14は以上の引戸補助装置、つまり引込具及びストライカーの引込作動を示している。ここでは、第2形態の配置例(引込具5、遮光部材7、受け部材8A)の例で説明するが、第1形態の配置例(引込具5、受け部材8、遮光部材7、受け部材8)でも同じである。
(1)図14(a)は引戸50を同図の矢印方向つまり開から閉方向へ移動操作している過程を想定している。ここでは、引込具5を構成しているラッチ3の待機姿勢を位置固定されているストライカー6と共に示している。ラッチ3の待機姿勢では、付勢手段Sであるコイルバネは引き延ばされて付勢力を蓄積している。ラッチ3は、凸部33,34がケース側係止溝14b及び不図示のカバー側係止溝に係止され、それによりスライダー2を付勢手段Sの付勢力に抗して位置規制している。
(2)そして、以上の引込具5は、例えば、引戸50が開状態から閉位置の少し手前まで移動されると、位置固定されているストライカー6の係合突起61が引込具5の一端側に設けられた案内部1bから誘い部1a(16)に沿って相対的に移行されてケース1内から外へ露出されているラッチ3の対応部に当接する。すると、ラッチ3は、係合突起61から受ける応力により軸部27を支点として逆時計回りに回転され、その回転により凸部33,34が対応する係止溝14bから係止解除されて対応する直線溝14aと嵌合して引込姿勢に切り換えられる。同時に、係合突起61はラッチ側爪部35の内側、つまり拘束部36に拘束される。
(3)図14(b)はラッチ3が引込姿勢に切り換えられた後、引戸50が付勢手段Sの付勢力により移動されて閉位置に切り換えられた状態を示している。すなわち、この引戸補助装置では、ラッチ3が同図のごとく引込姿勢に切り換えられると、係合突起61をラッチ側拘束部36に拘束した状態で、スライダー2がラッチ3と共に付勢手段Sの付勢力により摺動され、それに伴って引戸50は閉位置まで移動される。この場合、この形態では、引戸50が付勢手段Sの付勢力により移動されるとき、上記した制動手段4の制動を受けて緩やかに移動される。引戸50の閉位置では、引込具5と受け部材8Aとの間に隙間無く連接されている遮光部材7を有しているため、例えば室内の光が外へ洩れるという虞を解消できる。
(4)引戸50は、図14(b)の矢印方向つまり閉位置から開方向へ移動操作する過程において、ラッチ3が引込姿勢になっていて拘束部36に係合している係合突起61を介してスライダ2と共に摺動され、この摺動により付勢手段Sに付勢力を蓄積する。引戸50が更に右側へ移動されて、ラッチ3が図14(a)のごとく凸部33,34が対応する直線溝14aから対応する係止溝14bに達する。すると、ラッチ3は、係合突起61が爪部35を押し拘束部36から抜け出すときの反力により軸部27を支点として時計回りへ回転しながら、凸部33,34が対応する係止溝14bに係合して待機姿勢に切り換えられる。付勢手段Sに蓄えられた付勢力はラッチ3が待機姿勢にある限保たれることになる。
なお、本発明は、以上の各形態に制約されるものではなく、請求項で特定される技術要素を備えておればよく、細部については各形態を参考にして更に展開したり変更可能なものである。
1…ケース(10は上面、12は側面、15はカバー)
2…スライダー(23,24は凸部、27は軸部、25は差込穴)
3…ラッチ(33,34は凸部、35は爪部、36は拘束部、38は係止部)
4…制動手段(40はシリンダー、41はピストンロッド)
5…引込具
6,6A…ストライカー(60は取付部、61は係合突起、67はスペーサ)
7…遮光部材(70は水平部、71は遮光部、73と75は弾性当接部)
8,8A…受け部材(80は取付孔、81は側面、84は端面、85は嵌合溝)
9…本体枠(9aは横溝)
50…引戸(50a,50bは端面、51は上端面)
S…付勢手段(S1,S2は両側の係止部)

Claims (5)

  1. 本体枠の横溝及び前記横溝に沿って移動される引戸の一方に設けられてケースと前記ケース内に摺動不能に係止した待機姿勢と前記係止を解除して摺動可能となる引込姿勢とに切り換えられるラッチ並びに付勢手段を有した引込具と、他方に設けられて前記ラッチを待機姿勢から引込姿勢に切り換えたり引込姿勢から待機姿勢に切り換えるストライカーとを備え、前記ラッチが待機姿勢から引込姿勢に切り換えられると前記引戸を付勢力により移動可能にする引戸補助装置において、
    前記引戸前記横溝と移動可能に嵌合する戸首付きであり、前記引戸の対応する端面が前記引込具のケース外形状により戸首の一部を形成し、かつ、前記戸首に代えて前記ケースのほぼ延長線上に設けられた遮光部と、前記遮光部の長手方向一端側又は長手方向の両端側に設けられて前記戸首を前記ケースと共に形成している受け部材とを有し、
    前記ケースと前記遮光部、又は/及び、前記遮光部と前記受け部材とは嵌合ないしは係合構造により連接されているとともに、前記遮光部は縦断面が略逆T形からなり、T形の水平部ないしは前記水平部付近に設けられて前記引戸の対応する端面に弾接する弾性当接部を有していることを特徴とする引戸補助装置。
  2. 前記引戸の対応する端面が、前記ケース及び前記遮光部並びに前記受け部材、又は、前記ケースと前記受け部材及び前記遮光部並びに前記受け部材を前記引戸の前後端ないしは左右端の間に略直線上に配置していることを特徴とする請求項1に記載の引戸補助装置。
  3. 前記遮光部は、前記引戸の対応する端面に対し接着剤、両面接着テープ、圧入、或いは前記ケース及び前記受け部材との間の係合構造の何れかにより取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の引戸補助装置。
  4. 本体枠の横溝及び前記横溝に沿って移動される引戸の一方に設けられてケースと前記ケース内に摺動不能に係止した待機姿勢と前記係止を解除して摺動可能となる引込姿勢とに切り換えられるラッチ並びに付勢手段を有した引込具と、他方に設けられて前記ラッチを待機姿勢から引込姿勢に切り換えたり引込姿勢から待機姿勢に切り換えるストライカーとを備え、前記ラッチが待機姿勢から引込姿勢に切り換えられると前記引戸を付勢力により移動可能にする引戸補助装置において、
    前記引戸が前記横溝と移動可能に嵌合する戸首付きであり、前記引戸の対応する端面が前記引込具のケース外形状により戸首の一部を形成しているとともに、前記ストライカーが前記横溝の内側に取り付けられる取付部、及び前記取付部に突設されて前記ラッチに係脱される係合突起、並びに前記引戸の移動時の傾きないしは跳ね上がりを防ぐために用いられる隙間調整用スペーサを有し
    前記スペーサは前記取付部又は前記取付部に一体になった他のスペーサに対し裁断可能に接続されており、裁断後に前記取付部又は前記取付部から延びた延長部に重ねられることを特徴とする引戸補助装置。
  5. 請求項1から4の何れかに記載の引戸補助装置により引き込まれる戸首付き引戸。
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