JPH11129870A - ブレードラバーおよびそれを用いたワイパブレード - Google Patents

ブレードラバーおよびそれを用いたワイパブレード

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JPH11129870A
JPH11129870A JP9314517A JP31451797A JPH11129870A JP H11129870 A JPH11129870 A JP H11129870A JP 9314517 A JP9314517 A JP 9314517A JP 31451797 A JP31451797 A JP 31451797A JP H11129870 A JPH11129870 A JP H11129870A
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rubber
protrusion
lever
blade
blade rubber
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JP9314517A
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Hideshi Sawara
英志 佐原
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別部材を必要とすることなく、作業性良くレ
バー爪部を固定することのできるブレードラバーを提供
する。 【解決手段】 ラバー部材18と、このラバー部材18
を補強するバッキング部材26と、を備え、ワイパアー
ム50に支持されたレバー爪部47と長手方向で移動可
能に係合する係合部15を有するブレードラバー14で
ある。バッキング部材26は、その厚さ方向に突出し、
その突出量が減少する方向に弾性変形可能な第1突起部
28を備えている。第1突起部28は、レバー爪部47
の取付け時にレバー爪部47の通過を許し、レバー爪部
47の通過後にはレバー爪部47の移動を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレードラバーお
よびワイパブレードに関する。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】ブレー
ドラバーは、本願発明を示す図1にも共通するように、
レバー爪部47を介してブレードラバー14を支持する
サブレバー46がメインレバー42に連結され、そのメ
インレバー42がワイパアーム50に連結されて、ワイ
パアーム50が弧を描くように回転駆動されてガラス面
を払拭する構成となっている。
【0003】このようなブレードラバーをレバー爪部に
固定する固定構造としては、例えば実開昭64−265
67号公報に開示されているように、ブレードラバーの
端部に、固定用の別部材であるラッチ部材4を係合させ
たブレードラバーを用いる構造がある。しかしながら、
このような構造においては、固定用の別部材を必要とす
るため、その部材のコストと、その部材を取り付けるた
めの工数の増加を招く。
【0004】また、固定用の別部材を用いない構造とし
て、例えば、特公昭54−17213号公報、あるい
は、USP5412834に開示されているように、ブ
レードラバーを補強する部材であるバッキング部材に凸
部を設け、ブレードラバーとその長さ方向に移動自在に
係合したレバー爪部を、その凸部によって固定する構造
がある。ところが、特公昭54−17213号公報の場
合、最後にバッキング部材であるブレード保持板18に
固定されるレバー爪部である爪150をブレード保持板
18と係合させる際には、抑え板14,16すなわちレ
バーを湾曲させ、レバーの端部間の距離を縮めることに
よって、爪150を段部158経由で係合させる必要が
あるため、組み付け作業において強い力を加える必要が
あり、作業性も良くない。また、USP5412834
に開示されているブレードラバーの構造においては、殆
ど弾性変形しないレバー爪部であるホールディング・ク
ロー(holding claw) 20を、突起部であるレイズド・
ポーション (raised portions) 42を超えて通過させ
る必要があるため、組付けが困難であり、外れやすいと
いう問題があった。
【0005】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的は、別部材を必要とする
ことなく、作業性良くレバー爪部を固定することのでき
るブレードラバーおよびそれを用いたワイパブレードを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係るブレードラバーは、ラバー部材と、このラバー部材
を補強するバッキング部材と、を備え、ワイパアームに
連結されたレバーのレバー爪部と長手方向で移動可能に
係合する係合部を有するブレードラバーにおいて、前記
バッキング部材は、その厚さ方向に突出し該突出量が減
少する方向に弾性変形可能で、前記レバー爪部の取付け
時に該レバー爪部の通過を許し、該レバー爪部の通過後
に該レバー爪部の移動を規制する第1突起部を前記係合
部付近に有することを特徴とする。
【0007】請求項1に記載の発明によれば、バッキン
グ部材の第1突起部が、バッキング部材の厚さ方向に突
出し、しかも、その突出量が減少する方向に弾性変形可
能である。そして、レバー爪部をバッキング部材の係合
部に係合させてバッキング部材の長手方向に移動させる
だけで、第1突起部を突出量が減少する方向に弾性変形
させてレバー爪部を通過させることができるとともに、
通過した後は第1突起部の突出量が弾性によって通常に
戻ってレバー爪部の移動を規制することができる。
【0008】したがって、本発明のブレードラバーは、
別部材を必要とすることなく、少ない工数で作業性良
く、レバー爪部をバッキング部材に固定することができ
る。
【0009】しかも、第1突起部は、バッキング部材の
厚さ方向に弾性変形して突出量を減少させることができ
るため、レバー爪部の取付時には突出量を減少させ、レ
バー爪部の通過後は通常の高さで突出させることができ
る。
【0010】そのため、取付の際には第1突起部を超え
てレバー爪部を容易に通過させることができる。また、
レバー爪部が通過した後には第1突起部の高い突出量を
確保することが可能となり、高い信頼性で、レバー爪部
をバッキング部材に固定することができる。
【0011】さらに、ブレードラバーをレバー爪部から
取り外す際には、予め第1突起部を押さえる等して弾性
変形させて突出量が小さい状態にして、レバー爪部を移
動させて容易に取り外すことができるため、ブレードラ
バーの交換を効率的に行うことができる。
【0012】請求項2に記載の発明に係るブレードラバ
ーは、請求項1において、前記ラバー部材は、その基端
部にバッキング挿入部を有し、前記第1突起部に対応す
る位置で前記レバー爪部の移動を規制することを特徴と
する。
【0013】上記において、ラバー部材の基端部とは、
ラバー部材においてガラス払拭部とは逆側すなわち背面
側の部分を意味する。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、バッキン
グ部材の第1突起部が内在する位置のラバー部材の隆起
する部分によって、レバー爪部の移動が規制される。し
たがって、レバー爪部が直接接触するブレードラバーの
部分はラバー部材となるため、ブレードラバーに固定さ
れたレバー爪部のがたつきや、ワイパが反転する際の衝
撃音等を、レバー爪部をバッキング部材に直接固定する
場合に比し、小さくすることができる。
【0015】また、ラバー部材がバッキング部材の第1
突起部も包むことになるため、第1突起部によってラバ
ー部材とバッキング部材との間の相対的な移動が阻止さ
れ、ラバー部材とバッキング部材とが確実に固定され
る。
【0016】さらに、バッキング部材を金属で形成した
場合でも、表面に金属が露出しないため、氷結が起こり
にくいブレードラバーとなる。
【0017】請求項3に記載の発明に係るブレードラバ
ーは、請求項1において、前記バッキング部材は、前記
ラバー部材側に突出して前記ラバー部材を係止する第2
突起部を有することを特徴とする。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、バッキン
グ部材に形成された第2突起部によって、ラバー部材を
バッキング部材に固定することができる。
【0019】請求項4に記載の発明に係るブレードラバ
ーは、請求項3において、前記第1突起部または前記第
2突起部は、前記バッキング部材の切り起こしによって
形成されていることを特徴とする。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、バッキン
グ部材の第1突起部または第2突起部を、別部材を必要
とすることなく形成でき、しかも、プレス等によって容
易かつ効率的に形成することができる。
【0021】請求項5に記載の発明に係るブレードラバ
ーは、請求項4において、前記第1突起部の切り起こし
端部は、前記レバー爪部の通過後に該レバー爪部に対向
する側に位置することを特徴とする。
【0022】請求項5に記載の発明によれば、第1突起
部の切り起こし端部がレバー爪部に対向する状態で、レ
バー爪部がバッキング部材に取り付けられることになる
ため、レバー爪部が第1突起部を押圧しても、第1突起
部の突出量が減少する方向に弾性変形することがなく、
レバー爪部をブレードラバーに確実に固定することがで
きる。
【0023】請求項6に記載の発明に係るワイパブレー
ドは、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のブレ
ードラバーと、前記ブレードラバーに固定され前記ワイ
パアームに連結される前記レバーと、を有し、前記レバ
ー爪部が、前記ブレードラバーの長手方向に移動可能に
前記ブレードラバーと係合され、かつ、前記第1突起部
によって前記長手方向の移動が規制されることによっ
て、前記ブレードラバーに固定されたことを特徴とす
る。
【0024】請求項6に記載の発明によれば、上記各請
求項に記載の発明に係るブレードラバーについて述べた
作用効果を奏するワイパブレードが得られる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、図面を参照しながら、さらに具体的に説明す
る。
【0026】〔第1実施形態〕図1は、本実施形態のワ
イパブレード10を示す側面図である。この図に示すよ
うに、ワイパブレード10は、ブレードラバー14を保
持するレバー40がワイパアーム50に連結されて構成
されている。そして、弧を描くように回転するワイパア
ーム50の動きに従って、ブレードラバー14のラバー
部材18が車両のガラス面(図示せず)を払拭するもの
である。
【0027】レバー40は、ブレードラバー14に固定
される複数のサブレバー46と、ワイパアーム50が連
結されるとともに複数のサブレバー46に連結されるメ
インレバー42とを含んで構成される。サブレバー46
は、レバー爪部47を備え、各レバー爪部47はブレー
ドラバー14に固定される。メインレバー42とサブレ
バー46とは、いずれも金属等で形成されている。
【0028】図2は図1に示した円IIの部分の詳細を
示す斜視図であり、ブレードラバー14の一部とその部
分に固定された1つのレバー爪部47を示している。図
3は、図2の III−III 線に沿った位置における断面図
である。また、図4は、図2のIV−IV線に沿った位
置における断面図である。
【0029】図1および図2に示すように、ブレードラ
バー14とレバー40とは、レバー40の一部を構成す
るサブレバー46の複数のレバー爪部47がブレードラ
バー14に取り付けられることによって一体化されてい
る。
【0030】ブレードラバー14は、ガラス面を払拭す
るラバー部材18と、ラバー部材18を補強するバッキ
ング部材26とを含んで構成される。また、ブレードラ
バー14には、レバー爪部47を、ラバー部材の長さ方
向に移動可能に係合させるために、係合部15が溝状に
形成されている。
【0031】ラバー部材18は、ガラス面に当接されて
水滴等を払拭する払拭部20と、払拭部20とは逆の側
に位置しバッキング部材26が取り付けられる基端部2
2とを含んで形成される。
【0032】バッキング部材26は、図2および図3に
示すように、ラバー部材18の基端部22を包み込む状
態で、ラバー部材18を保持する。バッキング部材26
は、金属またはプラスチックで形成される。また、バッ
キング部材26には、その厚さ方向に突出する第1突起
部28が少なくとも1つ設けられている。第1突起部2
8は、プレスによる切り起こしや、射出成形等によって
形成されている。したがって、第1突起部28は、別部
材を必要とすることなく形成でき、しかも、プレス等に
よって容易かつ効率的に形成することができる。また、
第1突起部28は、その突出量が減少する方向に弾性変
形可能に形成され、その自由端は切り起こし端部29と
なっている。
【0033】したがって、ブレードラバー14の係合部
15に係合し、ブレードラバー14の長さ方向に移動可
能なレバー爪部47を、第1突起部28の切り起こし端
部29とは逆の側から、第1突起部28に押しつけてい
くと、第1突起部28はレバー爪部47から加えられる
押圧力によって徐々に弾性変形して突出量が減少してい
く。そして、レバー爪部47が、第1突起部28を乗り
越え、第1突起部28の切り起こし端部29側に位置し
た状態とすることができる。なお、第1突起部28は、
レバー爪部47が通過して押圧力が加わらなくなると、
弾性によって通常の突出量に戻る。
【0034】その後は、レバー爪部47が第1突起部2
8の方に戻って第1突起部28に押圧力を及ぼしても、
レバー爪部47が第1突起部28の切り起こし端部29
にぶつかるのみで、第1突起部28を押し下げる力の成
分が発生しないため、第1突起部28は、その突出量が
減少する方向に弾性変形することはない。したがって、
第1突起部28を他の外力によって押し下げる等しない
限り、第1突起部28は所定の突出量を保つため、レバ
ー爪部47が第1突起部28を超えて移動することはな
い。
【0035】このように、ブレードラバー14の長さ方
向に移動可能にブレードラバー14の係合部15に係合
したレバー爪部47は、ブレードラバー14の長さ方向
への移動が第1突起部28によって規制されて、ブレー
ドラバー14に固定される。このとき、第1突起部28
の切り起こし端部29は、レバー爪部47に対向する側
に位置している。
【0036】ここで、本実施形態のブレードラバー14
をレバー40に取り付ける手順について説明する。図1
に示すように、バッキング部材26は、ブレードラバー
14の全長に対応した長さを有し、複数箇所においてレ
バー40の複数のレバー爪部47が取付けられる。な
お、バッキング部材26に設けられる第1突起部28
は、いずれかのレバー爪部47に対応して少なくとも1
つ設けられていればよく、本実施形態の場合、円IIで
囲んだ部分、すなわち、ワイパアーム50側の端部のレ
バー爪部47に対応して、第1突起部28がバッキング
部材26に設けられている。第1突起部28を1つのみ
設ける場合は、このようにワイパアーム50の側の端部
に設けると、ワイパアーム50の回転にしたがってブレ
ードラバー14に遠心力が加わった場合に、ブレードラ
バー14を伸ばそうとする力が加わることになり、ブレ
ードラバー14が歪んだりすることがなく好都合であ
る。
【0037】このように第1突起部28が形成されたブ
レードラバー14をレバー40に取り付ける場合は、第
1突起部28が設けられている端部とは逆側のブレード
ラバー14端部の係合部15を、まず円IIで示した部
分、すなわち、ワイパアーム50側の端部のレバー爪部
47に係合させる。そして、そのレバー爪部47に係合
されたブレードラバー14を、図1において円IIの左
に位置する複数のレバー爪部47に順次係合させてい
く。そして、図1において最も左に位置するレバー爪部
47とブレードラバー14とが係合する状態になる時と
ほぼ同時に、円II内のレバー爪部47と、ブレードラ
バー14の第1突起部28とが、前述したようにして係
合し、ブレードラバー14のレバー40への取り付けが
完了する。
【0038】上記のように、本実施形態のブレードラバ
ー14によれば、レバー爪部47を係合部15に係合さ
せてバッキング部材26の長手方向に移動させるだけ
で、第1突起部28を突出量が減少する方向に弾性変形
させてレバー爪部47を通過させることができるととも
に、通過した後は第1突起部28の突出量が弾性によっ
て通常に戻ってレバー爪部47の移動を規制することが
できる。そのため、本発明のブレードラバー14は、別
部材を必要とすることなく、少ない工数で作業性良く、
レバー爪部47をバッキング部材26に固定することが
できる。
【0039】しかも、第1突起部28は、バッキング部
材26の厚さ方向に弾性変形して突出量を減少させるこ
とができるため、レバー爪部47の取付時には突出量を
減少させ、レバー爪部47の通過後は通常の高さで突出
させることができる。そのため、ブレードラバー14を
取付る際にはレバー爪部47を容易に通過させることが
できる。また、第1突起部28がレバー爪部47を通過
した後には第1突起部47の高い突出量を確保すること
が可能となり、高い信頼性で、レバー爪部47をバッキ
ング部材26に固定することができる。
【0040】さらに、ブレードラバー14をレバー爪部
47から取り外す際には、予め第1突起部28を押さえ
る等して弾性変形させて突出量が小さい状態にして、レ
バー爪部47を移動させて容易に取り外すことができる
ため、ブレードラバー14の交換を効率的に行うことが
できる。
【0041】図5は、本実施形態の変形例のブレードラ
バーに用いられるバッキング部材60の縦断面図であ
り、図2に示したIV−IV線と同様の位置に沿った断
面図として変形例のバッキング部材60を示している。
この図に示すように、このバッキング部材60は、第1
突起部28の他に、第1突起部28とは逆の方向に突出
するように切り起こし形成された第2突起部32を備え
ている。この点以外については、図5に示したバッキン
グ部材60は、図2〜図4に示したバッキング部材26
と同様である。
【0042】バッキング部材60は、第2突起部32を
備えているため、図2および図3と同様にラバー部材1
8の基端部22を包み込む状態でラバー部材18と一体
化されると、第2突起部32がラバー部材18の基端部
22に食い込み、バッキング部材60とラバー部材28
との相対的移動を防ぐことができる。
【0043】〔第2実施形態〕図7は、第2実施形態の
ブレードラバー70の一部を示す破断斜視図である。図
8はブレードラバー70に図6で示したレバー爪部47
が固定された状態を示す斜視図である。また、図9は、
図8のIX−IX線に対応した位置における縦断面図で
ある。
【0044】第2実施形態のブレードラバー70は、バ
ッキング部材80が、ラバー部材74の基端部76にラ
バー部材74の全長にわたって貫通するバッキング挿入
部77に包み込まれた状態で、バッキング部材80とラ
バー部材74とが一体化されて形成されている点が第1
実施形態のブレードラバー14と異なる。本実施形態
は、それ以外の点では、第1実施形態と同様であるの
で、各図においては同一の符号を付し、説明を省略す
る。
【0045】図7〜図9に示すように、本実施形態のラ
バー部材74は、その基端部76に、ラバー部材の全長
にわたる貫通孔であるバッキング挿入部77を有する。
【0046】また、本実施形態のバッキング部材80
は、このバッキング挿入部77に対応する断面形状に形
成されており、ラバー部材74の全長にわたる長さを有
する。そして、図7に示すように、バッキング部材80
には第1突起部82が形成されており、この第1突起部
82は第1実施形態の第1突起部28とほぼ同一の形状
を有し、やはりバッキング部材80の厚さ方向への弾性
変形可能で、その弾性変形によってバッキング部材80
の厚さ方向の突出量が可変となっている。
【0047】このようなバッキング部材80が、バッキ
ング挿入部77に挿入され、ラバー部材74に包み込ま
れる状態とされて、ラバー部材74とバッキング部材8
0が一体化されて、本実施形態のブレードラバー70が
形成されている。したがって、バッキング部材80の第
1突起部82に対応する部分のラバー部材74は、図8
および図9に示すように、第1突起部82の形状に対応
して隆起している。
【0048】レバー爪部47は、上記のようにバッキン
グ部材80が挿入されたラバー部材74の基端部76を
抱持し、係合部72に係合する状態で、第1突起部82
に対応してラバー部材74が隆起した部分によってブレ
ードラバー70の長さ方向の移動が規制されて、ラバー
部材74に固定される。(図8および図9参照)なお、
第1突起部82に対応してラバー部材74が隆起した部
分は、第1実施形態の場合と同様に、第1突起部82の
切り起こし端部29とは逆側からレバー爪部47をスラ
イドさせることに伴う押圧力によって、第1突起部28
の弾性変形に伴って突出量が減少する。したがって、そ
のようなレバー爪部47のスライドによって第1実施形
態の場合と同様に、第1突起部82に対応してラバー部
材74が隆起する部分をレバー爪部47に乗り越えさせ
る。そして、レバー爪部47通過後に第1突起部82の
突出量が通常の突出量に戻ると、レバー爪部47を元に
戻す方向にスライドさせても第1突起部82の突出量は
減少しないため、レバー爪部47は、第1突起部82に
対応してラバー部材74が突出する部分を乗り越えるこ
とができず、ブレードラバー70の長さ方向の移動が規
制される。
【0049】本実施形態のブレードラバー70によれ
ば、バッキング部材80の第1突起部82が内在する位
置のラバー部材74の隆起する部分によって、レバー爪
部47の移動が規制される。したがって、レバー爪部4
7が直接接触するブレードラバー70の部分はラバー部
材74となるため、ブレードラバー70に固定されたレ
バー爪部47のがたつきや、ワイパが反転する際の衝撃
音等を、レバー爪部47がバッキング部材に直接固定さ
れる場合に比し、小さくすることができる。
【0050】また、ラバー部材74がバッキング部材8
0の第1突起部82も包んでいるため、第1突起部82
によってラバー部材74とバッキング部材80との間の
相対的な移動が阻止され、ラバー部材74とバッキング
部材80とが確実に固定される。
【0051】さらに、バッキング部材80を金属で形成
した場合でも、表面に金属が露出しないため、氷結が起
こりにくいブレードラバー70となる。
【0052】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明は前述した各実施形態に限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲内または特許請求の範囲の均等範囲
内で各種の変形実施が可能である。
【0053】例えば、上記各実施形態では、切り起こし
により形成された第1突起部を示したが、レバー爪部を
ブレードラバーの長さ方向に一方向から移動させる際の
押圧力の成分によって突出量が減少し、他方向からレバ
ー爪部を押しつけても突出量が減少しないような構成、
例えば、一方がバッキング部材表面に対して傾斜面とな
っており、他方が直立面となっており、バネ等により隆
起するように常に押し上げる力が加わった突起部として
もよい。
【0054】また、上記各実施形態では、第1突起部
が、バッキング部材の長さ方向の一端のみに、1つのレ
バー爪部に対応して、切り起こし端部が対向する状態で
一対設けられた例を示したが、第1突起部は、複数のレ
バー爪部に対応して多数設けても良い。また、1つの突
起部を、バッキング部材の一端付近で切り起こし端部が
1つのレバー爪部に対向する状態で設け、もう1つの突
起部を、バッキング部材の他端付近で切り起こし端部が
他の1つのレバー爪部に対向する状態で設けても良い。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のワイパブレードがワイパアーム
に連結された状態を示す側面図である。
【図2】第1実施形態のワイパブレードの端部付近を示
す斜視図である。
【図3】図2に示した線 III−III に沿った位置におけ
る断面図である。
【図4】図2に示した線IV−IVに沿った位置におけ
る断面図である。
【図5】第1実施形態の変形例のバッキング部材を示す
断面図である。
【図6】レバー爪部を示す斜視図である。
【図7】第2実施形態のブレードラバーの端部付近を示
す部分切欠き斜視図である。
【図8】第2実施形態のワイパブレードの端部付近を示
す斜視図である。
【図9】図8に示した線IX−IXに沿った位置におけ
る断面図である。
【符号の説明】
10 ワイパブレード 14,70 ブレードラバー 15,72 係合部 18,74 ラバー部材 20 払拭部 22,76 基端部 26,60,80 バッキング部材 28,82 第1突起部 29 切り起こし端部 32 第2突起部 40 レバー 47 レバー爪部 50 ワイパアーム 77 バッキング挿入部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラバー部材と、このラバー部材を補強す
    るバッキング部材と、を備え、ワイパアームに連結され
    たレバーのレバー爪部と長手方向で移動可能に係合する
    係合部を有するブレードラバーにおいて、 前記バッキング部材は、その厚さ方向に突出し該突出量
    が減少する方向に弾性変形可能で、前記レバー爪部の取
    付け時に該レバー爪部の通過を許し、該レバー爪部の通
    過後に該レバー爪部の移動を規制する第1突起部を前記
    係合部付近に有することを特徴とするブレードラバー。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ラバー部材は、その基端部にバッキング挿入部を有
    し、前記第1突起部に対応する位置で前記レバー爪部の
    移動を規制することを特徴とするブレードラバー。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記バッキング部材は、前記ラバー部材側に突出して前
    記ラバー部材を係止する第2突起部を有することを特徴
    とするブレードラバー。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記第1突起部または前記第2突起部は、前記バッキン
    グ部材の切り起こしによって形成されていることを特徴
    とするブレードラバー。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記第1突起部の切り起こし端部は、前記レバー爪部の
    通過後に該レバー爪部に対向する側に位置することを特
    徴とするブレードラバー。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載のブレードラバーと、 前記ブレードラバーに固定され前記ワイパアームに連結
    される前記レバーと、 を有し、 前記レバー爪部が、前記ブレードラバーの長手方向に移
    動可能に前記ブレードラバーと係合され、かつ、前記第
    1突起部によって前記長手方向の移動が規制されること
    によって、前記ブレードラバーに固定されたことを特徴
    とするワイパブレード。
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