JP3223075B2 - 無線システムのデータ通信方法 - Google Patents

無線システムのデータ通信方法

Info

Publication number
JP3223075B2
JP3223075B2 JP16094995A JP16094995A JP3223075B2 JP 3223075 B2 JP3223075 B2 JP 3223075B2 JP 16094995 A JP16094995 A JP 16094995A JP 16094995 A JP16094995 A JP 16094995A JP 3223075 B2 JP3223075 B2 JP 3223075B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wireless
data
transmission
terminal device
wireless master
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16094995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0918484A (ja
Inventor
将明 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP16094995A priority Critical patent/JP3223075B2/ja
Publication of JPH0918484A publication Critical patent/JPH0918484A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3223075B2 publication Critical patent/JP3223075B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、端末装置及びこの端末
装置を制御し管理する制御装置を備え、この制御装置に
有線通信ケーブルを介して無線親機を接続すると共に端
末装置に無線子機を接続し、無線親機と無線子機との間
で無線通信を行う無線システムのデータ通信方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】特開平5−62058号公報では、制御
局に無線ユニットを有線接続すると共に、自動販売機等
の販売端末装置に無線ユニットを接続し、両無線ユニッ
ト間の無線通信を利用して制御局と販売端末装置とのデ
ータ通信を行うようになっている。具体的には、図8に
示すように、販売端末装置である複数の自動販売機2A
〜2Fにそれぞれ無線ユニット1A〜1Fを設け有線に
より接続している。そして、自動販売機2A〜2Fのう
ち、自動販売機2A〜2Cと無線ユニット1A〜1Cを
第1群3として無線通信エリアを構成し、また、自動販
売機2D〜2Fと無線ユニット1D〜1Fを第2群4と
して別の無線通信エリアを構成している。第1群3内の
無線ユニット1A〜1Cは親機となる1台の無線ユニッ
ト1Aと、子機となる2台の無線ユニット1B,1Cか
らなり、また、第2群4内の無線ユニット1D〜1Fは
親機となる1台の無線ユニット1Dと、子機となる2台
の無線ユニット1E,1Fからなる。
【0003】パーソナルコンピュータによって構成され
る制御局5には公衆回線6及びモデム7を介して有線に
よりマスター機となる無線ユニット1Hが接続され、こ
の無線ユニット1Hは、各無線ユニット1A〜1Fを管
理する。無線マスター機1Hは各無線親機1A,1Dと
ポーリング方式により無線パケット交換方式で通信を行
う。無線親機1A,1Dと無線子機1B,1C,1E,
1F間においても同様にポーリング方式により無線パケ
ット交換方式で通信を行う。なお、各群内では無線子機
1B,1C,1E,1Fは無線親機1A,1Dとのみ無
線通信を行い、無線マスター機1Hと無線通信を行うこ
とはない。また、無線子機間で無線通信を行うことはな
い。無線親機1A,1Dは自己が属する群内の無線子機
と無線通信を行うが、群の外の無線子機と無線通信を行
うことはない。また、無線親機1A,1D同士で直接無
線通信を行うことはない。
【0004】この無線システムでは、制御局5は、モデ
ム7→無線マスター機1H→無線親機1A又は1D→自
動販売機2A又は2Dの経路で、若しくは、モデム7→
無線マスター機1H→無線親機1A又は1D→無線子機
1B,1C又は1E,1F→自動販売機2B,2C又は
2E,2Fの経路で自動販売機に対してデータを伝送す
ることができる。また、制御局5は、この逆の経路で自
動販売機2A〜2Fで発生してデータを収集することが
できる。
【0005】無線親機1A,1D、無線子機1B,1
C,1E,1F、無線マスター機1Hの各無線ユニット
は、図9に示すように、マイクロコンピュータ10、R
AM11、ROM12、EEPROM13、無線送信部
14、無線受信部15及びアンテナ16によって構成さ
れている。RAM11は主に通信時にデータバッファと
して用いられ、ROM12は通信制御プログラム等を格
納し、EEPROM13は各無線ユニットのアドレス等
を格納している。そして、マイクロコンピュータ10は
通信ケーブル17により自動販売機2A〜2F又はモデ
ム7に接続している。
【0006】この無線システムにおいて制御局5から例
えば自動販売機2Aにデータをダウンロードするときに
は図10に示すように、制御局5とマスター機1Hとで
ダウンロードデータ及び信号の送受信を行った後、マス
ター機1Hから無線親機1Aにダウンロードデータを無
線送信し、この無線送信を行った後、無線親機1Aと自
動販売機2Aとでダウンロードデータ及び信号の送受信
を行うことになる。図10ではデータ及び信号の流れを
示すのみで、時間については考慮されていないが、これ
を時間を考慮して示すと、図11に示すようになる。な
お、ダウンロードデータ以外の通信制御コマンドは、ダ
ウンロードデータに比べて極めて短く、ダウンロードデ
ータの伝送に先だって送受信される通信制御コマンド群
をまとめてHS1 として示し、また、ダウンロードデー
タの伝送終了後に送受信される通信制御コマンド群をま
とめてHE1 として示してある。また、図10では通信
の開始がダウンロードデータの伝送から始まっている
が、ダウンロードデータの伝送に先だって通信制御コマ
ンド等を伝送する場合もあるので図11ではダウンロー
ドデータの伝送の前にHS1 を記述している。また、ダ
ウンロードデータは一方向に伝送されるが、通信制御コ
マンド等は双方でやり取りが行われるのでに双方向通信
として示している。
【0007】先ず、制御局5は公衆回線6及びモデム7
を介してマスター機無線ユニット1Hに通信制御コマン
ド群HS1 、ダウンロードデータ、通信制御コマンド群
HE1 を伝送する。マスター機無線ユニット1Hは、ダ
ウンロードデータの全文を受信し終わるまでは無線送信
動作を行わず、ダウンロードデータを全て通信バッファ
であるRAM11に一旦格納する。そして、ダウンロー
ドデータを全て受信し終わり、通信制御コマンド群HE
1 の送受信を終了すると、制御局5とマスター機無線ユ
ニット1Hとのデータ伝送が終了する。なお、モデム7
での時間遅れは無視できるものとする。
【0008】続いて、マスター機無線ユニット1Hと親
機無線ユニット1Aとで無線により、通信制御コマンド
群HS1 のやり取り、ダウンロードデータの送信及び通
信制御コマンド群HE1 のやり取りを行う。続いて、親
機無線ユニット1Aと自動販売機2Aとで通信ケーブル
17を介して通信制御コマンド群HS1 のやり取り、ダ
ウンロードデータの送信及び通信制御コマンド群HE1
のやり取りを行い、これによりダウンロードデータが自
動販売機2Aに伝送されることになる。
【0009】ここで、制御局5とマスター機無線ユニッ
ト1Hとの間の有線通信区間のデータ伝送速度並びに親
機無線ユニット1Aと自動販売機2Aとの間の有線通信
区間のデータ伝送速度をA(bps)、マスター機無線
ユニット1Hと親機無線ユニット1Aとの間の無線通信
区間のデータ伝送速度をB(bps)とし、B>A、例
えばB=2Aとすると、伝送時間は図11に示すように
なる。例えば、制御局5、マスター機無線ユニット1H
間の有線通信区間でのデータ伝送時間を、HS1 がt1
、HE1 がt3 、ダウンロードデータがt2 とする
と、親機無線ユニット1A、自動販売機2A間の有線通
信区間でのデータ伝送時間も同様に、HS1 がt1 、H
E1 がt3 、ダウンロードデータがt2 となる。また、
マスター機無線ユニット1H、親機無線ユニット1A間
の無線通信区間のデータ伝送時間を、HS1 がt4 、H
E1 がt6 、ダウンロードデータがt5 とすると、無線
通信区間のデータ伝送速度は有線通信区間のデータ伝送
速度の2倍であるので、それぞれ、 t4 =0.5×t1 …(1) t6 =0.5×t3 …(2) t5 =0.5×t2 …(3) となる。
【0010】ここで、無線ユニット内部のマイクロコン
ピュータの処理時間を無視すると、制御局5から自動販
売機2Aへのデータ伝送に要する時間T1 は、 T1 =t1 +t2 +t3 +t4 +t5 +t6 +t1 +t2 +t3 =2.5(t1 +t2 +t3 ) …(4) となる。
【0011】一方、制御局5が自動販売機2Aの販売デ
ータを収集する場合は、制御局5から自動販売機2Aに
対してポーリング信号を送信し、このポーリング信号に
よる命令により自動販売機2Aは販売データを制御局5
に送信することになる。制御局5から自動販売機2Aへ
のポーリング信号の送信は、図11と同様のタイミング
で行われる。但し、ポーリング信号の場合のデータ伝送
時間は、ダウンロードデータの場合に比べて極めて短い
か、ゼロとなる。ゼロの場合は、通信制御コマンド群H
E1 の中にデータポーリングを示す制御信号を含ませた
場合である。
【0012】自動販売機2Aから制御局5に伝送される
販売データの伝送タイミングは図12に示すタイミング
となる。この場合も販売データの伝送に先だって送受信
される通信制御コマンド群をまとめてHS2 として示
し、また、販売データの伝送終了後に送受信される通信
制御コマンド群をまとめてHE2 として示す。
【0013】自動販売機2A、無線親機無線ユニット1
A間の有線通信区間でのデータ伝送時間を、HS2 がt
7 、HE2 がt9 、販売データがt8 とすると、マスタ
ー機無線ユニット1H、制御局5間の有線通信区間での
データ伝送時間も同様に、HS2 がt7 、HE2 がt9
、販売データがt8 となる。また、親機無線ユニット
1A、マスター機無線ユニット1H間の無線通信区間の
データ伝送時間を、HS2 がt10、HE2 がt12、販売
データがt11とすると、無線通信区間のデータ伝送速度
は有線通信区間のデータ伝送速度の2倍であるので、そ
れぞれ、 t10=0.5×t7 …(5) t12=0.5×t9 …(6) t11=0.5×t8 …(7) となる。
【0014】ここで、無線ユニット内部のマイクロコン
ピュータの処理時間を無視すると、自動販売機2Aから
制御局5へのデータ伝送に要する時間T2 は、 T2 =t7 +t8 +t9 +t10+t11+t12+t7 +t8 +t9 =2.5(t7 +t8 +t9 ) …(8) となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
データ伝送方式では、制御局5から自動販売機2Aへの
ダウンロードデータの伝送に要する時間T1 は(4) 式に
示す時間となり、自動販売機2Aから制御局5への販売
データの伝送に要する時間T2 は(8) 式に示す時間とな
る。すなわち、マスター機無線ユニット1H及び親機無
線ユニット1Aのそれぞれにおいて、受信データを一旦
バッファリングし、全ての受信データを受信終えるまで
次の送信動作を行わない制御を行っているので、通信処
理動作が直列的となり、通信全体に要する時間が長くな
るという問題があった。この問題はダウンロードデータ
が数メガバイトに及んだり、販売データが数十キロ〜数
百キロバイトに及んだり、データ量が多い場合には顕著
に現れる。また、受信データの全てを一旦バッファリン
グするため、大容量のメモリを無線ユニットに設けなけ
ればならない問題があった。
【0016】そこで、本発明は、制御装置と端末装置と
の間のデータ伝送時間を短縮でき、また、無線親機及び
無線子機に設ける受信データのバッファリングに使用す
るメモリの容量を小さくできる無線システムのデータ通
信方法を提供する。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
端末装置と、この端末装置を制御し管理する制御装置
と、この制御装置に有線通信ケーブルを介して接続した
無線親機と、端末装置に接続し無線親機と無線通信を行
う無線子機からなり、制御装置から無線親機への有線区
間のデータ伝送速度よりも無線親機から無線子機への無
線区間のデータ伝送速度を速く設定した無線システムに
おいて、制御装置から無線親機及び無線子機を介して端
末装置に伝送する伝送データの長さが予め定めた長さを
越える場合には、無線親機は、制御装置からの伝送デー
タを受信し終わる前に、この伝送データを所定の長さに
分割して無線子機に無線通信し、無線子機は、無線親機
から分割した伝送データを受信する毎に、この分割した
伝送データを端末装置に送信することにある。
【0018】請求項2対応の発明は、端末装置と、この
端末装置を制御し管理する制御装置と、この制御装置に
有線通信ケーブルを介して接続した無線親機と、端末装
置に接続し無線親機と無線通信を行う無線子機からな
り、制御装置から無線親機への有線区間のデータ伝送速
度よりも無線親機から無線子機への無線区間のデータ伝
送速度を速く設定した無線システムにおいて、制御装置
は、無線親機及び無線子機を介して端末装置に伝送する
予定の伝送データの長さが予め定めた長さを越える場合
には、この伝送データを所定の長さに分割して無線親機
に送信し、無線親機は、制御装置から分割した伝送デー
タを受信する毎に、この分割した伝送データを無線子機
に無線通信し、無線子機は、無線親機から分割した伝送
データを受信する毎に、この分割した伝送データを端末
装置に送信することにある。
【0019】請求項3対応の発明は、端末装置と、この
端末装置を制御し管理する制御装置と、この制御装置に
有線通信ケーブルを介して接続した無線親機と、端末装
置に接続し無線親機と無線通信を行う無線子機からな
り、端末装置から無線子機への有線区間のデータ伝送速
度よりも無線子機から無線親機への無線区間のデータ伝
送速度を速く設定した無線システムにおいて、端末装置
から無線子機及び無線親機を介して制御装置に伝送する
伝送データの長さが予め定めた長さを越える場合には、
無線子機は、端末装置からの伝送データを受信し終わる
前に、この伝送データを所定の長さに分割して無線親機
に無線通信し、無線親機は、無線子機から分割した伝送
データを受信する毎に、この分割した伝送データを制御
装置に送信することにある。
【0020】請求項4対応の発明は、端末装置と、この
端末装置を制御し管理する制御装置と、この制御装置に
有線通信ケーブルを介して接続した無線親機と、端末装
置に接続し無線親機と無線通信を行う無線子機からな
り、端末装置から無線子機への有線区間のデータ伝送速
度よりも無線子機から無線親機への無線区間のデータ伝
送速度を速く設定した無線システムにおいて、端末装置
は、無線子機及び無線親機を介して制御装置に伝送する
予定の伝送データの長さが予め定めた長さを越える場合
には、この伝送データを所定の長さに分割して無線子機
に送信し、無線子機は、端末装置から分割した伝送デー
タを受信する毎に、この分割した伝送データを無線親機
に無線通信し、無線親機は、無線子機から分割した伝送
データを受信する毎に、この分割した伝送データを制御
装置に送信することにある。
【0021】
【作用】請求項1対応の発明においては、制御装置から
の伝送データ長が予め定めた長さLよりも大きいか否か
を無線親機又は制御装置が判断し、この判断に基づいて
無線親機は、制御装置からの伝送データの受信データ量
が設定値Lに達するまで受信データを内部メモリに格納
し、受信データ量が設定値Lに達すると、この時点から
無線子機に対して受信した伝送データをパケット分割し
て無線送信する。この無線送信を行っている間、無線親
機は、同時に制御装置からの伝送データの受信を引き続
き行う。そして、1回目の無線送信が終了した時点で、
無線親機が制御装置からのデータ受信をすべて終了して
いると、無線親機は、この時点から内部メモリに記憶し
ている残りのデータを無線子機に対して無線送信する。
また、1回目の無線送信が終了した時点で、無線親機が
制御装置からのデータ受信をすべて終了していなけれ
ば、制御装置からの伝送データの受信データ量が設定値
Lに達するまで無線親機は無線送信を一旦中断する。そ
して、その後、受信データ量が再び設定値Lに達する
か、制御装置からのデータ受信が終了すると、無線親機
は、内部メモリに格納した受信データを無線子機に対し
て無線送信する。このようにして無線親機は、制御装置
からの伝送データの長さが設定値Lを越える場合には、
長さL毎にパケット分割して無線子機に無線送信するこ
とになる。
【0022】無線子機は、無線親機からのパケット分割
されたデータを受信する毎にそのデータを一旦内部メモ
リに格納し、1パケットの受信を終了する毎にこの受信
データを端末装置に送信する。
【0023】請求項2対応の発明においては、制御装置
からの伝送データ長が予め定めた長さLよりも大きいか
否かを制御装置が判断し、この判断に基づいて制御装置
は、伝送量Lのデータパケットに分割して無線親機に伝
送する。無線親機は、制御装置から伝送されるデータ量
Lのデータパケットを無線子機に対し無線送信し、無線
子機も同様にして受信したデータパケットを端末装置に
伝送する。
【0024】請求項3対応の発明においては、端末装置
からの伝送データ長が予め定めた長さLよりも大きいと
きには無線子機は、端末装置からの伝送データの受信デ
ータ量が設定値Lに達するまで受信データを内部メモリ
に格納し、受信データ量が設定値Lに達すると、この時
点から無線親機に対して受信した伝送データをパケット
分割して無線送信する。この無線送信を行っている間、
無線子機は、同時に端末装置からの伝送データの受信を
引き続き行う。そして、1回目の無線送信が終了した時
点で、無線子機が端末装置からのデータ受信をすべて終
了していると、無線子機は、この時点から内部メモリに
記憶している残りのデータを無線親機に対して無線送信
する。また、1回目の無線送信が終了した時点で、無線
子機が端末装置からのデータ受信をすべて終了していな
ければ、端末装置からの伝送データの受信データ量が設
定値Lに達するまで無線子機は無線送信を一旦中断す
る。そして、その後、受信データ量が再び設定値Lに達
するか、端末装置からのデータ受信が終了すると、無線
子機は、内部メモリに格納した受信データを無線親機に
対して無線送信する。このようにして無線子機は、端末
装置からの伝送データの長さが設定値Lを越える場合に
は、長さL毎にパケット分割して無線親機に無線送信す
ることになる。
【0025】無線親機は、無線子機からのパケット分割
されたデータを受信する毎にそのデータを一旦内部メモ
リに格納し、1パケットの受信を終了する毎にこの受信
データを制御装置に送信する。
【0026】請求項4対応の発明においては、端末装置
からの伝送データ長が予め定めた長さLよりも大きいか
否かを端末装置が判断し、この判断に基づいて端末装置
は、伝送量Lのデータパケットに分割して無線子機に伝
送する。無線子機は、端末装置から伝送されるデータ量
Lのデータパケットを無線親機に対し無線送信し、無線
親機も同様にして受信したデータパケットを制御装置に
伝送する。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (第1の実施例)この実施例は請求項1記載の発明に対
応した実施例である。図1は無線POSシステム全体の
構成を示す図で、T11,T12,T13は無線ゾーンZ1に
配置したPOS端末装置、T21は無線ゾーンZ2に配置
したPOS端末装置、T31は無線ゾーンZ3に配置した
POS端末装置である。
【0028】前記各POS端末装置T11,T12,T13,
T21,T31は、それぞれ店舗内の所定の売り場に配置さ
れ、顧客が購入する商品の販売金額等のデータを登録処
理すると共にその合計金額を表示器に表示する構成にな
っている。また、合計金額に基づいて顧客が支払いを行
ったとき、その合計金額をキー入力して登録の締めキー
を操作することにより精算処理を実行するようになって
いる。
【0029】なお、登録処理では顧客の購入する商品個
々の販売金額や個数等を例えば商品別や部門別にメモリ
に累計する処理を行い、精算処理では合計金額や合計点
数等を例えば取引別(現金取引、信用取引等)にメモリ
に累計し、また商品個々の販売金額や個数等及び合計金
額や合計点数等を印字したレシートを発行し、さらに商
品個々の販売金額、個数、合計金額、合計点数等をトラ
ンザクションデータとして上位機器である後述する制御
装置に伝送する処理を行う。
【0030】前記各POS端末装置T11,T12,T13,
T21,T31は、それぞれ通信ケーブル111,112,
113,121,131を介して無線子機S11,S12,
S13,S21,S31に接続している。無線ゾーンZ1には
前記無線子機S11,S12,S13と無線通信を行う無線親
機M1を配置し、無線ゾーンZ2には前記無線子機S21
と無線通信を行う無線親機M2を配置し、無線ゾーンZ
3には前記無線子機S31と無線通信を行う無線親機M3
を配置ししている。前記各無線ゾーンZ1,Z2,Z3
では無線子機と無線親機とが無線通信する周波数が別々
になっている。
【0031】前記各無線親機M1,M2,M3は例えば
バス形式の通信ケーブル150を介して制御装置100
に接続している。前記制御装置100は前記各POS端
末装置T11,T12,T13,T21,T31に対してダウンロ
ードデータを送信したり、この各POS端末装置T11,
T12,T13,T21,T31から送信される商品個々の販売
金額、個数、合計金額、合計点数等を含むトランザクシ
ョンデータを受信してファイルに累計し、データを集中
管理するようになっている。
【0032】前記各無線子機S11〜S13,S21,S31及
び各無線親機M1〜M3は、例えば図2に示す構成にな
っている。制御部本体を構成するマイクロプロセッサ2
1を設け、このマイクロプロセッサ21に通信制御のた
めのプログラムデータ等を格納したROM(リード・オ
ンリー・メモリ)22、受信データを一時格納する受信
バッファ等を設けたRAM(ランダム・アクセス・メモ
リ)23、自己のIDコード等を格納したEEPROM
24、無線通信のための通信コントローラ25、有線通
信のための通信コントローラ26及びDMA(ダイレク
ト・メモリ・アクセス)コントローラ27をバスライン
28を介して電気的に接続している。
【0033】前記通信コントローラ25は、受信部25
aと送信部25bを備え、アンテナ29が受信したデー
タをデュプレクサ30及び無線受信回路31を介して前
記受信部25aに取り込み、また、前記送信部25bか
ら無線送信回路32及び前記デュプレクサ30を介して
前記アンテナ29から送信データを無線送信するように
なっている。前記通信コントローラ26は、受信部26
aと送信部26bを備え、この受信部26a及び送信部
26bを有線インターフェース33に接続している。前
記有線インターフェース33は、無線子機の場合は前記
POS端末装置T11,T12,T13,T21,T31と接続し
ている通信ケーブル111,112,113,121,
131に接続し、無線親機の場合は前記制御装置100
と接続している通信ケーブル150に接続している。
【0034】34は割込みコントローラで、この割込み
コントローラ34は、前記通信コントローラ25,26
がデータを受信して受信バッファに格納する時や前記D
MAコントローラ27が受信して受信バッファに格納し
たデータを送信する時に前記マイクロプロセッサ21に
対して割込みを掛けるようになっている。
【0035】このような構成の無線子機S11〜S13,S
21,S31及び無線親機M1〜M3は、制御装置100又
はPOS端末装置T11,T12,T13,T21,T31から通
信ケーブル150又は111,112,113,12
1,131を介して伝送されてくるデータを有線インタ
ーフェース33に取込む。有線インターフェース33
は、受信したデータを通信コントローラ26の受信部2
6aに供給する。通信コントローラ26は受信データに
対してプロトコル制御等を行った後、パラレルデータに
変換する。そして、DMAコントローラ27の制御によ
り、受信データを通信コントローラ26からワード毎に
RAM23に転送し受信バッファに格納する。この受信
バッファに格納したデータは、その後、再びDMAコン
トローラ27の制御により、通信コントローラ25の送
信部25bにDMA転送される。
【0036】このように前記通信コントローラ26は有
線回線とのデータ伝送用に使用し、前記通信コントロー
ラ25は無線通信用に使用する。なお、通信コントロー
ラ25と26は、送受信部が2チャンネルあるICを使
用すれば1個のICで構成することもできる。前記通信
コントローラ25に転送されたデータは無線送信回路3
2に送られ、デュプレクサ30を介してアンテナ29か
ら送信される。
【0037】また、無線子機S11〜S13,S21,S31及
び無線親機M1〜M3は、無線送信データをアンテナ2
9で受信すると、このデータをデュプレクサ30を介し
て無線受信回路31に取込む。無線受信回路31は、受
信したデータを復調してシリアルデータ信号に変換し、
通信コントローラ25の受信部25aに供給する。通信
コントローラ25の受信部25aは、受信データに対し
てプロトコル制御等を行った後、パラレルデータに変換
する。そして、DMAコントローラ27の制御により、
受信データを通信コントローラ25からワード毎にRA
M23に転送し受信バッファに格納する。この受信バッ
ファに格納したデータは、その後、再びDMAコントロ
ーラ27の制御により、通信コントローラ26の送信部
26bにDMA転送される。通信コントローラ26に転
送されたデータはプロトコルの制御等を受けた後、シリ
アルデータに変換され、有線インターフェース33を介
して通信ケーブル150又は111,112,113,
121,131に送信される。
【0038】このように無線子機S11〜S13,S21,S
31及び無線親機M1〜M3は、無線側の送受信回路と有
線側の送受信回路を独立した形で持っているので、有線
インターフェース33でデータを受信しながら無線でデ
ータを送信したり、無線でデータを受信しながら有線イ
ンターフェース33からデータを送信することができ
る。
【0039】このような構成の実施例において、制御装
置100からPOS端末装置T11にダウンロードデータ
を伝送する場合は、例えば、制御装置100と無線親機
M1との間の有線区間のデータ伝送速度並びに無線子機
S11とPOS端末装置T11との間の有線区間のデータ伝
送速度をA(bps)、無線親機M1と無線子機S11と
の間の無線区間のデータ伝送速度をB(bps)とし、
B>A、例えばB=2Aとすると、図3に示すタイミン
グでデータ伝送が行われる。
【0040】なお、この例は制御装置100からのダウ
ンロードデータを無線親機M1において3つの伝送パケ
ットに分割して無線子機S11に無線伝送する場合を示し
ている。また、ダウンロードデータ以外の通信制御コマ
ンドは、ダウンロードデータに比べて極めて短く、ダウ
ンロードデータの伝送に先だって送受信される通信制御
コマンド群をまとめてHSとして示し、また、ダウンロ
ードデータの伝送終了後に送受信される通信制御コマン
ド群をまとめてHEとして示してある。
【0041】また、例えば、無線親機M1のマイクロプ
ロセッサ21は、ダウンロードデータのデータ長がシス
テム内で予め定めた長さLx =1/3×t2 ×A(bi
t)を越えたら、伝送データをこの長さのパケットに分
割して無線送信するようにプログラミングされ、また、
パケット分割されて無線伝送される伝送データを受信す
る無線子機S11のマイクロプロセッサ21は、各データ
パケットを受信する毎にその無線データパケットをPO
S端末装置T11に送信するようにプログラミングされ、
さらに、POS端末装置T11は、その内部で分割受信し
たダウンロードデータを再び1つのデータパケットに組
立てる動作を行うものとして、以下、動作について述べ
る。
【0042】制御装置100がダウンロードデータの伝
送を開始しようとすると、先ず、制御装置100と無線
親機M1との間で制御コマンド群HSのやり取りを行い
データリンクを確立する。このとき、制御装置100か
ら無線親機M1に対して伝送するダウンロードデータの
データ長を予め提示してもよい。制御装置100と無線
親機M1との間の制御コマンド群HSのやり取りが終了
すると、引き続いて制御装置100から無線親機M1に
ダウンロードデータが伝送される。このときの、ダウン
ロードデータのデータ総量をt2 ×A(bit)とす
る。
【0043】無線親機M1は、ダウンロードデータのデ
ータ長が、Lx =1/3×t2 ×A(bit)を越える
と、この伝送データパケットを分割して無線子機S11に
無線送信するように動作する。無線親機M1における受
信データ長がLx を越えるか否かの判定は、制御コマン
ド群HSの伝送時に制御装置100から無線親機M1に
データ量を通知する方法を取っても、また、無線親機M
1が実際に有線インターフェース33から受信するデー
タ量を監視して受信データ量がLx を越えるか否かを判
定する方法を取ってもよい。
【0044】いずれの方法を取ったとしても、無線親機
M1は、ダウンロードデータのデータ長がLx を越えた
時点から、受信したデータについて無線子機S11への無
線送信を開始する。ダウンロードデータのデータ長はt
2 ×A=3Lx (bit)であるから、このダウンロー
ドデータの最初の1/3をデータパケットD1 として無
線送信を開始する。無線親機M1は、データパケットD
1 を無線送信中も有線インターフェース33を介して制
御装置100からのダウンロードデータの受信を継続し
ている。
【0045】無線区間のデータ伝送速度Bは有線区間の
データ伝送速度Aの2倍であるので、有線インターフェ
ース33を介して制御装置100から次の1パケットに
相当するデータD2 のデータを受信し終わる前に無線子
機S11に対するデータパケットD1 の無線送信を終了す
る。従って、制御タイミングとしては、データパケット
D1 の無線送信終了後、制御装置100からのデータD
2 の受信が終了するまでの間tw は無線送信動作を一時
中断する。
【0046】無線親機M1は、有線インターフェース3
3を介して制御装置100から受信するデータ長が再び
Lx を越えると、無線送信を開始し、次のデータパケッ
トD2 を無線子機S11に無線送信する。以下、同様にし
て制御装置100からのダウンロードデータが無くなる
まで、有線インターフェース33からの受信動作と、無
線送信動作を同時に行う。
【0047】この通信動作における無線親機M1による
RAM23内の受信バッファの制御は以下のようにな
る。無線親機M1は、有線インターフェース33を介し
て有線回線から受信データをデータ伝送速度A(bp
s)で受信し、DMAコントローラ27の制御により、
W/A(但し、WはDMAコントローラのDMA転送時
のワード長)毎にDMA転送が発生し、RAM23の受
信バッファにデータが書き込まれる。受信バッファで
は、図4に示すように、アドレスADD0 よりデータの
書き込みを開始し、時間1/3×t2 が経過すると、書
き込みアドレスがADD1 に達し、ダウンロードデータ
のデータD1 の部分の書き込みが終了する。書き込みア
ドレスがADD1 に達すると、無線送信が開始され、ア
ドレスADD0 からADD1 までのデータの読出し、並
びに読出したデータの通信コントローラ25への転送が
DMAコントローラ27の制御により行われる。
【0048】このとき、有線回線からの受信データの書
き込み動作も同時に行われており、アドレスADD0 →
ADD1 のデータ読出し/無線送信動作と、アドレスA
DD2 →ADD3 の有線受信/データ書き込み動作が同
時進行する。但し、無線区間のデータ伝送速度が有線区
間のデータ伝送速度の2倍になっているので、データ読
出し/無線送信速度が有線受信/データ書き込み速度の
2倍となるため、読出し動作がアドレスADD1 に達し
た時点では、データの書き込みはアドレスADD2 とA
DD3 の中間地点ADD20までしか達していない。
【0049】データ読出し/無線送信動作がアドレスA
DD1 に達すると、データ読出し/無線送信動作を一時
中断する。この間、有線受信/データ書き込み動作は続
行し、書き込みアドレスはやがてADD3 に達する。書
き込みアドレスがADD3 に達した時点で、データ読出
し/無線送信動作を再開し、データパケットD2 の送信
を開始する。以下、同様にして、データ書き込みとデー
タ読出しを順次繰り返し、アドレスADD0 からADD
5 に有線受信データを書き込みと同時に、書き込んだデ
ータをデータD1 ,D2 ,D3 のデータブロックに分割
して無線パケット送信する。
【0050】無線子機S11は、以上のようにして無線送
信されたデータパケットを受信し、パケット受信する毎
に受信データを有線インターフェース33を介してPO
S端末装置T11に伝送する。無線子機S11内での通信制
御動作は、無線親機M1の場合と同様であるが、無線子
機S11においては、受信側の無線回線のデータ伝送速度
の方が送信側の有線回線のデータ伝送速度よりも速いた
め、有線回線へのデータ送信時に有線送信動作を一時中
断する処理は生じない。以上のようにして、制御装置1
00からPOS端末装置T11へのダウンロードデータの
伝送が行われる。
【0051】制御装置100からPOS端末装置T11ま
でのデータ伝送に要した時間をT3とすると、時間T3
は以下の式に示すようになる。 T3 =t1 +3×1/3×t2 +1/3×t5 +1/3×t2 +t3 =t1 +4/3×t2 +1/6×t2 +t3 =t1 +3/2×t2 +t3 …(9) なお、t1 は有線区間での通信制御コマンド群HSのや
り取り時間であり、t3 は有線区間での通信制御コマン
ド群HEのやり取り時間である。
【0052】ところで、図11に示した従来のダウンロ
ードデータの伝送に要するデータ伝送時間T1 は、(4)
式で示したように、T1 =2.5(t1 +t2 +t3 )
である。これを変形すると、 T1 =2.5(t1 +t2 +t3 ) =(t1 +3/2×t2 +t3 )+3/2×t1 +t2 +3/2×t3 =T3 +(3/2×t1 +t2 +3/2×t3 ) …(10) となり、T1 >T3 となる。
【0053】このように本実施例のデータ伝送に要する
時間T3 は、従来に比べて、(3/2×t1 +t2 +3
/2×t3 )の時間分だけ短縮することができる。しか
も、無線親機M1〜M3及び無線子機S11〜S13,S2
1,S31のRAM23に設けた受信バッファに対してダ
ウンロードデータを全て受信し格納してから読出して送
信するのではなく、予め定めたデータ長Lx を受信する
とそれを送信するので、バッファリングするデータ量を
従来に比べて少なくすることができる。すなわち、受信
バッファの容量を小さくすることができる。
【0054】(第2の実施例)この実施例は請求項2記
載の発明に対応した実施例である。なお、システム全体
の構成及び無線親機、無線子機の構成は図1及び図2と
同一である。この実施例ではダウンロードデータのデー
タ長が所定のデータ長Lx を越える場合には、制御装置
100において予めLx =1/3×t2 ×A(bit)
毎のデータパケットD1 ,D2 ,D3 に分割して無線親
機に伝送する構成になっている。このようにダウンロー
ドデータが制御装置100において所定のデータ長Lx
以下に分割されるので、無線親機としてはダウンロード
データの分割処理は行わない。そして、制御装置100
から無線親機へのダウンロードデータのデータパケット
D1 ,D2 ,D3 の送信の前後に通信制御コマンド群H
S、HEのやり取りが行われことになる。これ以外では
第1の実施例の場合と同様の通信制御が行われる。すな
わち、この実施例では図5に示すタイミングでデータ伝
送が行われる。
【0055】この実施例ではダウンロードデータのデー
タパケットD1 ,D2 ,D3 の送信の前後に通信制御コ
マンド群HS、HEのやり取りが行われるので、第1の
実施例に比べてデータ伝送時間は若干長くなる。例え
ば、制御装置100からPOS端末装置T11にダウンロ
ードデータを伝送するに要する時間T4 は、 T4 =3t1 +3×1/3×t2 +2t3 +1/3×t5 +1/3×t2 +t3 =3t1 +3/2×t2 +3t3 …(11) となる。
【0056】ところで、通信制御コマンド群HS、HE
の伝送時間t1 ,t3 は、通常ダウンロードデータの伝
送時間T2 に比べて極めて短い。すなわち、t1 《t2
、t3 《t2 が成り立つ。よって、前記(11)式、すな
わち、T4 =3t1 +3/2×t2 +3t3 は、略3/
2×t2 とすることができる。また、前記(4) 式で示し
た、T1 =2.5(t1 +t2 +t3 )もt1 《t2 、
t3 《t2 の関係から、略5/2×t2 となり、略T4
+t2 となる。このようにダウンロードデータの伝送時
間が通信制御コマンド群HS、HEの伝送時間に比べて
十分に長い場合には、従来の伝送方法に比べて約t2 時
間だけデータの伝送時間を短縮できることになる。
【0057】(第3の実施例)この実施例は請求項3記
載の発明に対応した実施例である。なお、システム全体
の構成及び無線親機、無線子機の構成は図1及び図2と
同一である。前記各実施例は制御装置100からPOS
端末装置に対してダウンロードデータを伝送する場合に
ついて述べたが、この実施例は、POS端末装置から制
御装置100に対して販売データを伝送する場合で、デ
ータの伝送方向が前記各実施例とは逆の場合である。
【0058】この実施例において、POS端末装置T11
から制御装置100に販売データを伝送する場合、例え
ば、POS端末装置T11と無線子機S11との間の有線区
間のデータ伝送速度並びに無線親機M1と制御装置10
0との間の有線区間のデータ伝送速度をA(bps)、
無線子機S11と無線親機M1との間の無線区間のデータ
伝送速度をB(bps)とし、B>A、例えばB=2A
とすると、図6に示すタイミングでデータ伝送が行われ
る。
【0059】なお、この例はPOS端末装置T11からの
販売データを無線子機S11において3つの伝送パケット
に分割して無線親機M1に無線伝送する場合を示してい
る。また、販売データ以外の通信制御コマンドは、販売
データに比べて極めて短く、販売データの伝送に先だっ
て送受信される通信制御コマンド群をまとめてHS2と
して示し、また、販売データの伝送終了後に送受信され
る通信制御コマンド群をまとめてHE2 として示してあ
る。
【0060】また、例えば、無線子機S11のマイクロプ
ロセッサ21は、販売データのデータ長がシステム内で
予め定めた長さLx =1/3×t8 ×A(bit)を越
えたら、伝送データをこの長さのパケットに分割して無
線送信するようにプログラミングされ、また、パケット
分割されて無線伝送される伝送データを受信する無線親
機M1のマイクロプロセッサ21は、各データパケット
を受信する毎にその無線データパケットを制御装置10
0に送信するようにプログラミングされ、さらに、制御
装置100は、その内部で分割受信した販売データを再
び1つのデータパケットに組立てる動作を行うものとし
て、以下、動作について述べる。
【0061】POS端末装置T11が販売データの伝送を
開始しようとすると、先ず、POS端末装置T11と無線
子機S11との間で制御コマンド群HS2 のやり取りを行
いデータリンクを確立する。このとき、POS端末装置
T11から無線子機S11に対して伝送する販売データのデ
ータ長を予め提示してもよい。POS端末装置T11と無
線子機S11との間の制御コマンド群HS2 のやり取りが
終了すると、引き続いてPOS端末装置S11から無線子
機S11に販売データが伝送される。このときの、販売デ
ータのデータ総量をt8 ×A(bit)とする。
【0062】無線子機S11は、販売データのデータ長
が、Lx =1/3×t8 ×A(bit)を越えると、こ
の伝送データパケットを分割して無線親機M1に無線送
信するように動作する。無線子機S11における受信デー
タ長がLx を越えるか否かの判定は、制御コマンド群H
S2 の伝送時にPOS端末装置T11から無線子機S11に
データ量を通知する方法を取っても、また、無線子機S
11が実際に有線インターフェース33から受信するデー
タ量を監視して受信データ量がLx を越えるか否かを判
定する方法を取ってもよい。
【0063】いずれの方法を取ったとしても、無線子機
S11は、販売データのデータ長がLx を越えた時点か
ら、受信したデータについて無線親機M1への無線送信
を開始する。販売データのデータ長はt8 ×A=3Lx
(bit)であるから、この販売データの最初の1/3
をデータパケットD1 として無線送信を開始する。無線
子機S11は、データパケットD1 を無線送信中も有線イ
ンターフェース33を介してPOS端末装置T11からの
販売データの受信を継続している。
【0064】無線区間のデータ伝送速度Bは有線区間の
データ伝送速度Aの2倍であるので、有線インターフェ
ース33を介してPOS端末装置T11から次の1パケッ
トに相当するデータD2 のデータを受信し終わる前に無
線親機M1に対するデータパケットD1 の無線送信を終
了する。従って、制御タイミングとしては、データパケ
ットD1 の無線送信終了後、制御装置100からのデー
タD2 の受信が終了するまでの間tw1は無線送信動作を
一時中断する。
【0065】無線子機S11は、有線インターフェース3
3を介してPOS端末装置T11から受信するデータ長が
再びLx を越えると、無線送信を開始し、次のデータパ
ケットD2 を無線親機M1に無線送信する。以下、同様
にしてPOS端末装置T11からの販売データが無くなる
まで、有線インターフェース33からの受信動作と、無
線送信動作を同時に行う。
【0066】無線親機M1は、以上のようにして無線送
信されたデータパケットを受信し、パケット受信する毎
に受信データを有線インターフェース33を介して制御
装置100に伝送する。無線親機M1内での通信制御動
作は、無線子機S11の場合と同様であるが、無線親機M
1においては、受信側の無線回線のデータ伝送速度の方
が送信側の有線回線のデータ伝送速度よりも速いため、
有線回線へのデータ送信時に有線送信動作を一時中断す
る処理は生じない。以上のようにして、POS端末装置
T11から制御装置100への販売データの伝送が行われ
る。
【0067】POS端末装置T11から制御装置100ま
でのデータ伝送に要した時間をT5とすると、時間T5
は以下の式に示すようになる。 T5 =t7 +3×1/3×t8 +1/3×t11+1/3×t8 +t9 =t7 +4/3×t8 +1/6×t8 +t9 =t7 +3/2×t8 +t9 …(12) なお、t7 は有線区間での通信制御コマンド群HS2 の
やり取り時間であり、t9 は有線区間での通信制御コマ
ンド群HE2 のやり取り時間である。
【0068】ところで、図12に示した従来の販売デー
タの伝送に要するデータ伝送時間T2 は、(8) 式で示し
たように、T2 =2.5(t7 +t8 +t9 )である。
これを変形すると、 T2 =2.5(t7 +t8 +t9 ) =(t7 +3/2×t8 +t9 )+3/2×t7 +t8 +3/2×t9 =T5 +(3/2×t7 +t8 +3/2×t9 ) …(13) となり、T2 >T5 となる。
【0069】このように、本実施例のデータ伝送に要す
る時間T5 は、従来に比べて、(3/2×t7 +t8 +
3/2×t9 )の時間分だけ短縮することができる。し
かも、無線親機M1〜M3及び無線子機S11〜S13,S
21,S31のRAM23に設けた受信バッファに対して販
売データを全て受信し格納してから読出して送信するの
ではなく、予め定めたデータ長Lx を受信するとそれを
送信するので、バッファリングするデータ量を従来に比
べて少なくすることができる。すなわち、受信バッファ
の容量を小さくすることができる。
【0070】(第4の実施例)この実施例は請求項4記
載の発明に対応した実施例である。なお、システム全体
の構成及び無線親機、無線子機の構成は図1及び図2と
同一である。この実施例では販売データのデータ長が所
定のデータ長Lx を越える場合には、POS端末装置T
11において予めLx =1/3×t8 ×A(bit)毎の
データパケットD1 ,D2 ,D3 に分割して無線子機に
伝送する構成になっている。このように販売データがP
OS端末装置T11において所定のデータ長Lx 以下に分
割されるので、無線子機としては販売データの分割処理
は行わない。そして、POS端末装置T11から無線子機
への販売データのデータパケットD1 ,D2 ,D3 の送
信の前後に通信制御コマンド群HS2 、HE2 のやり取
りが行われことになる。これ以外では第3の実施例の場
合と同様の通信制御が行われる。すなわち、この実施例
では図7に示すタイミングでデータ伝送が行われる。
【0071】この実施例では販売データのデータパケッ
トD1 ,D2 ,D3 の送信の前後に通信制御コマンド群
HS2 、HE2 のやり取りが行われるので、第3の実施
例に比べてデータ伝送時間は若干長くなる。例えば、P
OS端末装置T11から制御装置100に販売データを伝
送するに要する時間T6 は、 T6 =3t7 +3×1/3×t8 +2t9 +1/3×t11+1/3×t8 +t9 =3t7 +3/2×t8 +3t9 …(14) となる。
【0072】ところで、通信制御コマンド群HS2 、H
E2 の伝送時間t7 ,t9 は、通常販売データの伝送時
間T8 に比べて極めて短い。すなわち、t7 《t8 、t
9 《t8 が成り立つ。よって、前記(14)式、すなわち、
T6 =3t7 +3/2×t8+3t9 は、略3/2×t8
とすることができる。また、前記(8) 式で示した、T2
=2.5(t7 +t8 +t9 )もt7 《t8 、t9
《t8 の関係から、略5/2×t8 となり、略T6 +t
8 となる。このように販売データの伝送時間が通信制御
コマンド群HS2 、HE2 の伝送時間に比べて十分に長
い場合には、従来の伝送方法に比べて約t8 時間だけデ
ータの伝送時間を短縮できることになる。
【0073】なお、前記各実施例では、便宜上、無線区
間のデータ伝送速度を有線区間のデータ伝送速度の2
倍、ダウンロードデータ及び販売データの分割数を3つ
として説明したが、データ伝送速度及び分割数はこの数
値に限定するものでないのは勿論である。また、前記各
実施例では、便宜上、有線区間のデータ伝送速度につい
て、制御装置と無線親機との間のデータ伝送速度と、無
線子機とPOS端末装置との間のデータ伝送速度を同一
にして説明したが、必ずしもこれに限定するものでない
のは勿論である。なお、前記各実施例では、端末装置と
してPOS端末装置を使用した無線POSシステムに本
発明を適用したものについて述べたが必ずしもこれに限
定するものでないのは勿論である。
【0074】
【発明の効果】以上、本発明によれば、制御装置と端末
装置との間に無線親機と無線子機を配置して有線通信と
無線通信を混在してデータ伝送を行う無線システムにお
いて、データ伝送時間を短縮でき、また、無線親機及び
無線子機に設ける受信データのバッファリングに使用す
るメモリの容量を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す無線POSシステ
ム全体の構成図。
【図2】同実施例における無線親機及び無線子機の構成
を示すブロック図。
【図3】同実施例における制御装置からPOS端末装置
へのダウンロードデータの伝送時の各部のデータ伝送タ
イミングを示す図。
【図4】同実施例における無線親機の受信バッファのデ
ータ書込み及びデータ読出しの動作を説明するためのメ
モリマップ。
【図5】本発明の第2の実施例における制御装置からP
OS端末装置へのダウンロードデータの伝送時の各部の
データ伝送タイミングを示す図。
【図6】本発明の第3の実施例におけるPOS端末装置
から制御装置への販売データの伝送時の各部のデータ伝
送タイミングを示す図。
【図7】本発明の第4の実施例におけるPOS端末装置
から制御装置への販売データの伝送時の各部のデータ伝
送タイミングを示す図。
【図8】従来例を示す無線システム構成図。
【図9】同従来例の無線ユニットの構成を示すブロック
図。
【図10】同従来例のデータ伝送手順を示すシーケンス
図。
【図11】同従来例の制御局から自動販売機へのダウン
ロードデータの伝送時の各部のデータ伝送タイミングを
示す図。
【図12】同従来例の自動販売機から制御局への販売デ
ータの伝送時の各部のデータ伝送タイミングを示す図。
【符号の説明】
100…制御装置 M1〜M3…無線親機 S11〜S13、S21、S31…無線子機 T11〜T13、T21、T31…POS端末装置 21…マイクロプロセッサ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端末装置と、この端末装置を制御し管理
    する制御装置と、この制御装置に有線通信ケーブルを介
    して接続した無線親機と、前記端末装置に接続し前記無
    線親機と無線通信を行う無線子機からなり、前記制御装
    置から無線親機への有線区間のデータ伝送速度よりも前
    記無線親機から無線子機への無線区間のデータ伝送速度
    を速く設定した無線システムにおいて、 前記制御装置から前記無線親機及び無線子機を介して前
    記端末装置に伝送する伝送データの長さが予め定めた長
    さを越える場合には、前記無線親機は、前記制御装置か
    らの伝送データを受信し終わる前に、この伝送データを
    所定の長さに分割して前記無線子機に無線通信し、前記
    無線子機は、前記無線親機から分割した伝送データを受
    信する毎に、この分割した伝送データを前記端末装置に
    送信することを特徴とする無線システムのデータ通信方
    法。
  2. 【請求項2】 端末装置と、この端末装置を制御し管理
    する制御装置と、この制御装置に有線通信ケーブルを介
    して接続した無線親機と、前記端末装置に接続し前記無
    線親機と無線通信を行う無線子機からなり、前記制御装
    置から無線親機への有線区間のデータ伝送速度よりも前
    記無線親機から無線子機への無線区間のデータ伝送速度
    を速く設定した無線システムにおいて、 前記制御装置は、前記無線親機及び無線子機を介して前
    記端末装置に伝送する予定の伝送データの長さが予め定
    めた長さを越える場合には、この伝送データを所定の長
    さに分割して前記無線親機に送信し、前記無線親機は、
    前記制御装置から分割した伝送データを受信する毎に、
    この分割した伝送データを前記無線子機に無線通信し、
    前記無線子機は、前記無線親機から分割した伝送データ
    を受信する毎に、この分割した伝送データを前記端末装
    置に送信することを特徴とする無線システムのデータ通
    信方法。
  3. 【請求項3】 端末装置と、この端末装置を制御し管理
    する制御装置と、この制御装置に有線通信ケーブルを介
    して接続した無線親機と、前記端末装置に接続し前記無
    線親機と無線通信を行う無線子機からなり、前記端末装
    置から無線子機への有線区間のデータ伝送速度よりも前
    記無線子機から無線親機への無線区間のデータ伝送速度
    を速く設定した無線システムにおいて、 前記端末装置から前記無線子機及び無線親機を介して前
    記制御装置に伝送する伝送データの長さが予め定めた長
    さを越える場合には、前記無線子機は、前記端末装置か
    らの伝送データを受信し終わる前に、この伝送データを
    所定の長さに分割して前記無線親機に無線通信し、前記
    無線親機は、前記無線子機から分割した伝送データを受
    信する毎に、この分割した伝送データを前記制御装置に
    送信することを特徴とする無線システムのデータ通信方
    法。
  4. 【請求項4】 端末装置と、この端末装置を制御し管理
    する制御装置と、この制御装置に有線通信ケーブルを介
    して接続した無線親機と、前記端末装置に接続し前記無
    線親機と無線通信を行う無線子機からなり、前記端末装
    置から無線子機への有線区間のデータ伝送速度よりも前
    記無線子機から無線親機への無線区間のデータ伝送速度
    を速く設定した無線システムにおいて、 前記端末装置は、前記無線子機及び無線親機を介して前
    記制御装置に伝送する予定の伝送データの長さが予め定
    めた長さを越える場合には、この伝送データを所定の長
    さに分割して前記無線子機に送信し、前記無線子機は、
    前記端末装置から分割した伝送データを受信する毎に、
    この分割した伝送データを前記無線親機に無線通信し、
    前記無線親機は、前記無線子機から分割した伝送データ
    を受信する毎に、この分割した伝送データを前記制御装
    置に送信することを特徴とする無線システムのデータ通
    信方法。
JP16094995A 1995-06-27 1995-06-27 無線システムのデータ通信方法 Expired - Fee Related JP3223075B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16094995A JP3223075B2 (ja) 1995-06-27 1995-06-27 無線システムのデータ通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16094995A JP3223075B2 (ja) 1995-06-27 1995-06-27 無線システムのデータ通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0918484A JPH0918484A (ja) 1997-01-17
JP3223075B2 true JP3223075B2 (ja) 2001-10-29

Family

ID=15725694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16094995A Expired - Fee Related JP3223075B2 (ja) 1995-06-27 1995-06-27 無線システムのデータ通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3223075B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8885688B2 (en) 2002-10-01 2014-11-11 Qualcomm Incorporated Control message management in physical layer repeater
JP2006510326A (ja) * 2002-12-16 2006-03-23 ワイデファイ インコーポレイテッド 改良された無線ネットワーク中継器
JP5361762B2 (ja) * 2010-02-22 2013-12-04 三菱電機株式会社 通信システム及び通信方法及び制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0918484A (ja) 1997-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7729382B2 (en) Wireless computer system with queue and scheduler
US5175732A (en) Method and apparatus for controlling data communication operations within stations of a local-area network
US5640602A (en) Transferring digital data in units of 2 bytes to increase utilization of a 2-byte-wide bus
JPH0146892B2 (ja)
JP2691883B2 (ja) Plc通信のパラメータ設定方法
JP3223075B2 (ja) 無線システムのデータ通信方法
JPH09331370A (ja) データ通信装置
JP3659481B2 (ja) Plc用表示システムおよびplcと表示器とのデータ通信方法
KR970007257B1 (ko) 패킷 전송 시스템과, 데이타 버스 및 전용 제어라인 모두를 활용하는 방법
JPH026263B2 (ja)
KR20040066311A (ko) 직접 메모리 접근매체의 데이터 전송 장치 및 방법
JP2760280B2 (ja) 通信データ交換装置および該交換装置を用いた通信システム
JPS5948418B2 (ja) 端末制御装置
JPH0730576A (ja) 伝送システム
KR100427764B1 (ko) 서로 다른 데이터 버스를 가지는 디바이스들의 정합 장치
JP2002341907A (ja) 高炉設備プログラムロジックコントローラにおけるデータ送受信方法
JP3356129B2 (ja) 通信機器
JPH05289979A (ja) データ転送制御方式、データ転送制御装置、及び通信制御システム
JPH0683223B2 (ja) プログラマブル・コントロ−ラのリンクユニツト
EP1459191B1 (en) Communication bus system
JPS5830256A (ja) 通信制御装置
JP2000132498A (ja) Dma転送制御装置
JPH04331535A (ja) データ転送制御装置
JPS6029987B2 (ja) デ−タ転送制御方式
JP2000099432A (ja) シリアル入出力制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080817

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees