JP3222018B2 - 光学機器 - Google Patents

光学機器

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JP3222018B2
JP3222018B2 JP23308794A JP23308794A JP3222018B2 JP 3222018 B2 JP3222018 B2 JP 3222018B2 JP 23308794 A JP23308794 A JP 23308794A JP 23308794 A JP23308794 A JP 23308794A JP 3222018 B2 JP3222018 B2 JP 3222018B2
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens
    • G02B7/102Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens controlled by a microcomputer

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位置検出装置に関し、
特に、カメラ等の光学機器においてレンズ鏡筒の作動制
に適した位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のカメラでは、レンズ等の光学素子
を移動させることによって行う変倍動作や合焦動作がす
べて自動化されており、従って、該動作を自動的に行う
ために該光学素子の位置検出を行うための装置が装備さ
れている。
【0003】従来、光学素子の位置検出のためにカメラ
に装備されてきた位置検出装置は、変倍光学系の位置検
出装置を例にとると、以下の2形式になる。
【0004】(a)摺動接触式検出装置(コード化タイ
プ)。
【0005】この方式による装置は、コード化された導
体パターンが形成されているフレキシブルプリント基板
をカメラ等のレンズ鏡筒のズームリングの外周に固定
し、該導体パターンに摺動接触するブラシ(導電摺接片
または導電摺接端子)を該レンズ鏡筒の非移動部に固定
しておき、該ームリングの回転時に該導体パターン上
の該ブラシの位置に対応した電圧を2進符号の信号とし
て検出するものである。図及び図を参照して該方式
に基づく従来の検出装置の具体例を説明する。図にお
いて、1はズームレンズを保持して光軸方向に螺旋移動
可能な(つまり、回転しつつ軸方向移動可能な)ズーム
レンズ鏡筒、2は該鏡筒1を駆動するモータ、3は減速
装置、3aは該減速装置3の出力ギア、4は該鏡筒1に
対してヘリコイドを介して嵌合している回転のみ可能な
ズーム駆動環、4aは該ズーム駆動環4の外周に固定さ
れて該出力ギア3aに常に噛み合うリングギア、5は図
に示した導体パターン5aを表面に有して該ズーム駆
動環4の外周面に固着されたフレキシブルプリト基板
等のパターン板、6は不図示の静止部材に固定されると
ともに該導体パターン5aに摺動接触するブラシ、であ
る。該ブラシ6は図及び図に示すように5本の導電
摺接片(もしくは導電端子)6aから成り、そのうちの
1本は共通接片(コモン端子)として該導体パターン5
aに常に接触するようになっている。また、他の導電摺
接片は該導体パターン5aに接触したり接触しなかった
りするように該パターンに対して配置されており、該パ
ターンに接触した導電摺接片の出力は不図示の検出回路
において「1」のディジタル信号として検出され、該パ
ターンに接触していない導電摺接片の出力は不図示の検
出回路において「0」のディジタル信号として検出され
るようになっている。すなわち、共通接片を除く他の4
本の導電摺接片により4ビットの2進信号として該ズー
ム駆動環4の回転位置が検出できるようになっている。
各導電摺接片の出力は「0」か「1」かの二つの状態を
取り得るので、4本の導電接片の出力状態の組み合わせ
の総数は2の4乗=16となり、この方式の検出装置で
は16ポジションの位置検出が可能となる。
【0006】しかしながら前述の公知の検出装置には次
のような欠点があった。
【0007】(1)導体パターンと該導電摺接片との相
対的接触位置が変化しても両者の接触状態もしくは非接
触状態が変化しなければ出力信号が変化しないので連続
的検出値を得られない。すなわち、飛び飛びの間欠的な
検出値しか得られないので、連続的なフィードバック制
御を行うことはできない。従って、実用上はステップズ
ーム制御となっている。
【0008】(2)連続的な検出値を得るためには検出
位置を多くしなければならないが、検出位置を多くする
ためには導体パターンの数やブラシの導電摺接片の数を
増やす必要があり、その結果、該導体パターン板の幅が
大きくなるとともにブラシの幅も大きくなり、コスト増
大と必要スペースの増大を招く。
【0009】(3)連続的な位置変化を検出できないの
で複雑な予測制御などは不可能であり、より高度化した
制御方式には対応できない。
【0010】(4)該導体パターン板及びブラシの取り
付け誤差やそれぞれの製品誤差が重なるため、実際のレ
ンズ位置と位置検出信号との誤差を生じやすい。特にレ
ンズ位置と位置検出信号との誤差がないことを要求され
るレンズ位置(沈胴端、ワイド端、テレ端などの位置)
においては該導体パターン板やブラシの取り付け位置を
調整することが必要になるが、この取り付け位置調整作
業は手間がかかるためカメラの製造コストの増大を招く
ばかりでなく、前記レンズ位置における各ステップゾー
ン幅は該導体パターンの精度で決定するので1点だけの
調整しかできない。
【0011】(b)非接触式検出装置(エンコーダタイ
プ)。
【0012】この方式による装置は、図のようにズー
ム駆動環4の外周面に導体パターン板5を貼りつけず
に、明暗パターンを形成した公知のパルス板(コード化
板)をギア3aの軸等に取り付け、該明暗パターンに応
じてパルス信号を発生するフォトインタラプタ等の非接
触式検出器を固定部材に取り付けることにより該ギア等
の回転を該ズーム駆動環の回転として非接触検出するよ
うにしたものである。
【0013】この方式による検出装置は前記(a)の装
置よりも該ズーム駆動環の回転量を細かく検出すること
ができる。
【0014】しかしながら、この方式による検出装置に
も次のような欠点がある。
【0015】(1)公知のパルス板とフォトインタラプ
タとの組み合わせから成る検出装置は一般にインクリメ
ンタルエンコーダを構成しているため、移動量は検出で
きるが絶対位置の検出はできない。従って、基準位置の
検出を行える別の検出手段を少なくとも一つは必要とす
る。
【0016】(2)前記の基準位置を通過しない領域に
てズーム動作を繰り返していくと累積誤差が大きくな
り、正確な位置決めが不可能になる。
【0017】(3)カメラの電池交換を行った直後や異
常状態からの復帰時には前記基準位置までレンズを移動
させなければ、その後のレンズ位置決めは全く不正確に
なる。
【0018】(4)前記パルス板が動力伝達系のギアも
しくは軸に取り付けられているのでレンズの真の位置や
真の移動量を検出できない。すなわち、該動力伝達系の
ギア列等にはバックラッシュ等の機械的な遊びが存在す
るため、前記検出装置の出力信号にはこの遊びの分だけ
の誤差が含まれているが、該信号から該誤差を除去する
ことはむずかしい。従って、外部から鏡筒に力が加わっ
てレンズ位置が変化すると、その後のレンズ位置制御は
誤差を含んだ制御となり、正確な位置決めはできなくな
る。
【0019】(c) 一方、ズームレンズの位置検出装
置ではないが、フォーカスレンズの移動量検出装置とし
て、たとえば特開昭54−78126号公報にて提案さ
れた検出装置がある。この公報に開示されたフォーカス
レンズ移動量検出装置は、フォーカスリングの外周面上
に周方向に沿って形成された距離情報用抵抗体にブラシ
を摺接せしめ、該抵抗体上の該ブラシの位置に対応する
電圧を検出することによってフォーカスレンズの移動量
を検出するようにしたものである。
【0020】しかしながら、このフォーカスレンズ移動
量検装置にも次のような欠点があった。
【0021】(1)該検出装置の電気的構成では該抵抗
体と該ブラシとの相対移動量に対してリニアに比例する
検出値が得られない。
【0022】(2)該抵抗体に直接に電源を接続しなけ
ればならないため、回転するフォーカスリングに電源を
搭載するかもしくは該リングに電気的接続部を設ける必
要があるが、回転体側に電気的接続部を設けたり電源を
搭載することは構造を複雑にするばかりでなく電気的故
障を生じやすくする。
【0023】以上に説明した従来公知の検出装置に内在
する問題点を解決するために、特開平5−208366
号において新規な位置検出装置が提案されている。上記
公報提案の位置検出装置はリニアポテンショメータを用
いて構成されたものであり、その概略構成について図
及び図を参照して以下に説明する。
【0024】図はリニアポテンショメータの分解斜視
図である。同図において、20は基台、21は導電体2
1a及び21b並びに抵抗体21cが表面に形成されて
いる基板、22は該導電体21a,21b及び抵抗体2
1cに接続された3本の端子、である。23は該導電体
21bと該抵抗体21cに沿ってそれぞれ相対摺動する
二つの摺動接片23a及び23bを有するブラシで、該
摺動接片23a及び23bは互いに短絡されており、ま
た、摺動部材24に取り付けられている。該摺動部材2
4は突起部24aを有しており、該突起部24aがケー
シング25の開口部25aに相対摺動可能に挿入されて
いて該開口部25aの長手方向に沿って(すなわち、導
電体21a及び21bと抵抗体21cの長手方向に沿っ
て)相対移動可能となっている。ケーシング25は基台
20に結合され、摺動部材24及び摺動接片23並びに
基板21が両者の間に挟み込まれることによりユニット
化されている。
【0025】図に示すように、3本の端子22は導電
体21a及び21bと抵抗体21cのそれぞれの一端に
接続されるとともに検出回路(該リニアポテンショメー
タの等価回路)の各点(a)、(b)、(c)に接続さ
れている。抵抗Rは抵抗体21cの両端F〜G間の全抵
抗RFGであり、該抵抗Rと並列に(すなわち、端子2
2aと端子22cとの間に)定電圧源60(出力電圧
V)が接続され、端子22bは該抵抗Rに対して摺動す
る可動端子に接続されている。
【0026】前記構成において、両端F〜G間の距離を
Lとし、摺動接片23a及び23bがF点から距離αの
位置D及びE点において抵抗体21c及び導電体21b
に接触している場合において検出回路の(b)点(すな
わち端子22b)で検出される電圧vを考えると、 v={(L−α)/L}V=(1−α/L)V となる。
【0027】摺動部材24及び摺動接片23a及び23
bが位置D,Eから該抵抗体21c及び導電体21bに
沿ってXだけ相対移動してD’及びE’の位置に来る
と、検出回路の(b)点で検出される電圧v’は次のよ
うになる。
【0028】 v’={L−α−X)/L}V={1−(α/L)−(X/L)}V =v−(X/L)V すなわち、任意位置での検出電圧v’は移動距離Xに対
して一次比例するため、摺動接片23a及び23bの位
置(移動体の位置)を直接に検出することができる。
【0029】以上のように、リニアポテンショメータを
利用する上記の移動体位置検出装置は次のような長所を
有している。
【0030】(1)連続的に絶対位置を検出できる。
【0031】(2)電気的接続ピンが3本ですみ、前記
従来技術の検出装置よりも少なくできる。(因みに、前
述のコード化タイプでは、4ビット16ポジションタイ
プの場合は接続ピン5本を要し、前述のエンコーダタイ
プでは接続ピン4本と基準位置検出手段及びそのための
接続ピンとが必要となる。)
【0032】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
特開平5−208366号公報提案の位置検出装置にお
いても、更に改善すべき以下のような問題点があった。
【0033】(1)前述のリニアポテンションメータは
直進運動する物体の移動位置を検出するのに適した構造
であるため、回転体の回転位置を検出するための装置と
して使用する場合には、回転運動を直進運動に変換する
運動変換機構を必要とし、その結果、検出系の装置の占
有スペースが大きくなり、コストも該運動変換機構の分
だけ高くなる。
【0034】(2)ブラシ23を移動体に取り付け、基
板21を非移動体に取り付けた場合には電気的構成部分
が非移動体側にあるので該基板21上の抵抗体及び導電
体と電源及び電圧検出手段との電気的接続部が移動しな
いため電気的接続に関しては不都合な問題点はないが、
カメラ等の光学機器においてはブラシ等の突起物を移動
体もしくは回転体に取り付けると該移動体もしくは該回
転体の周囲の空間を大きくしなければならず、しかも該
移動体の質量不平衡や光学機器の大型化を招くため好ま
しくないという問題点がある。
【0035】(3)上記とは逆に、ブラシ23を非移動
体に取り付け、基板21を移動体に取り付けた場合に
は、基板21上の抵抗体及び導電体に電気的に接続する
べき電源及び電圧検出手段をも移動体に取り付ける必要
があるが、このような構成は移動体の質量を大きくして
機構設計の面から好ましくないことは明らかである。
【0036】また、基板21を移動体に取り付け、電源
及び電圧検出手段を非移動体に取り付けるようにした場
合には、該基板上の抵抗体及び導電体と電源及び電圧検
出手段との電気的接続部が該移動体の移動に伴って移動
することになるので、このような構成もまた好ましいも
のではない。
【0037】本発明の目的は、電気抵抗体とブラシ等の
接点群とを用い、簡単な構成で精度よくこれら電気抵抗
体と接点群との相対位置の検出を行うことができる位置
検出装置を提供することであり、特にカメラ等の光学機
器のレンズ鏡筒の作動制御に適した位置検出装置を提供
することである。
【0038】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明では、第1列から第3列まで順に
直列状態に接続されて並べられた3列の電気抵抗体と、
第1列の電気抵抗体と接触する第1の接点、第2列の電
気抵抗体と接触する第2の接点および第3列の電気抵抗
体と接触する第3の接点が一体的に保持されてなる接点
群と、第1および第3の接点間に接続された定電圧源
と、第1および第2の接点間に接続され、第1列の電気
抵抗体における第1の接点の接触位置から第2列の電気
抵抗体における第2の接点の接触位置までの抵抗値に応
じた電圧を検出する電圧検出手段とを有し、電圧検出手
段により検出される電圧に基づいて、各電気抵抗体と接
点群との相対位置を検出する位置検出装置を構成してい
る。
【0039】なお、上記第1の発明において、各電気抵
抗体を移動体に設け、接点群を非移動体に設けるように
してもよい。
【0040】
【0041】また、第1から第3の電気抵抗体を互いに
同じ比抵抗を有するように形成してもよい。
【0042】さらに、第2列の電気抵抗体の比抵抗を、
第1列および第3列の電気抵抗体の比抵抗よりも高く設
定してもよいこの場合、電気抵抗体をどの列も同じ材
料により形成し、第2列の電気抵抗体を第1および第3
列の電気抵抗体よりも細く形成するようにしてもよい。
【0043】
【0044】
【0045】
【実施例】以下に図1〜図4を参照して本発明の実施例
について説明する。
【0046】〈実施例1〉 図1及び図2を参照して本発明の第一実施例について説
明する。
【0047】図1は本発明の第一実施例の移動体位置検
出装置の構成を示した図であり、図2は該移動体位置検
出装置をズーム位置検出装置として装備したカメラのズ
ームレンズ機構の要部概略構造を示す斜視図である。
【0048】図2において、1はズームレンズを保持し
て光軸方向に螺旋移動可能な(つまり、回転しつつ軸方
向移動可能な)ズームレンズ鏡筒、2は該鏡筒1を駆動
するモータ、3は減速装置、3aは該減速装置3の出力
ギア、4は該鏡筒1に対してヘリコイドを介して嵌合し
ている回転のみ可能なズーム駆動環、4aは該ズーム駆
動環4の外周に固定されて該出力ギア3aに常に噛み合
うリングギア、10は図1に示した電気抵抗体50が表
面に形成されるとともに該ズーム駆動環4の外周面に固
着されたフレキシブルプリント基板(以下には基板と略
記する)、11は不図示の静止部材に固定されるととも
に該電気抵抗体50に摺動接触するブラシ、である。
【0049】基板10上に形成されている電気抵抗体5
0は、図1に示されるように、帯状体もしくは線状体と
して構成されるとともに蛇行軌跡形もしくは潰れS字形
のごとき平面形状に構成されており、移動体の移動方向
と平行に(本実施例では、ズーム駆動環4の周方向と平
行に)延在する3本の直線状の抵抗体部分50a〜50
cを有している。
【0050】ブラシ11は該抵抗体部分50a〜50c
に別々に摺動接触する3本の導電摺接片11a〜11c
を有しており、導電摺接片11aと導電摺接片11cと
の間には出力電圧Vの定電圧源60が接続され、導電摺
接片11bと導電摺接片11aとの間には電圧検出手段
70が接続されている。すなわち、導電摺接片11aと
抵抗体部分50aとの接触位置Aから導電摺接片11c
と抵抗体部分50cとの接触位置Cに至るまでの該電気
抵抗体50(抵抗値RACの抵抗R)の両端には定電圧V
が印加され、該導電摺接片11bと導電摺接片11aと
の間には電圧検出手段70が接続されている。
【0051】図1の最上部には該導電摺接片11a〜1
1cと該電気抵抗体50と該定電圧源60及び該電圧検
出手段70を含む検出回路の等価回路が示されている。
同図に示されるように、導電摺接片11a〜11cが電
気抵抗体50上の位置A,B,Cにある時の位置Aから
位置Cまでの該電気抵抗50の抵抗RACが定電圧源60
(出力電圧V)に並列に接続され、導電摺接片11bは
該抵抗RACに対する摺動端子として接続されている。そ
して、該摺動端子と該抵抗RACの一端との間には電圧を
検出するための電圧検出手段70が接続されている。
【0052】なお、ブラシ11と定電圧源60と電圧検
出手段70は不図示の非移動体に担持されており、これ
らの電気的接続部分はすべて該非移動体側に設けられて
いる。
【0053】前記構成において、ズーム駆動環4がそれ
自身の中心軸線を中心として回転されると、該抵抗体部
分50a〜50cに対する3本の導電摺接片11a〜1
1cの接触位置が変化するため、導電摺接片11aと導
電摺接片11bとの間に接続されている電圧検出手段7
0には、該抵抗体部分50a〜50c上における導電摺
接片11a〜11cの位置に応じた電圧が以下のように
検出される。
【0054】すなわち、ズーム駆動環4の回転が始まる
前の時点での該導電摺接片11a〜11cの位置が図1
に示すようにA,B,Cの位置であったとし、ズーム駆
動環4が回転してから任意時点において抵抗体部分50
a〜50c上での各導電摺接片11a〜11cの位置が
A’,B’,C’に変化したとする。
【0055】導電摺接片11a〜11cが点A,B,C
にある時に該電圧検出手段70により検出される電圧v
は v=(RAB/RAC)V (RABは点Aから点Bまでの該抵抗体50の抵抗値) である。
【0056】各導電摺接片11a〜11cが位置A’,
B’,C’に相対移動した時に該電圧検出手段70に検
出される電圧v’は v’=(RA'B'/RA'C')V である。
【0057】各導電摺接片11a〜11cが移動した距
離をXとし、該抵抗体部分50a〜50cの比抵抗(単
位長さ当たりの抵抗値)をαとすると、導電摺接片11
aが接触している抵抗体部分50aの抵抗値がαXだけ
減少した分だけ導電摺接片11cが接触している抵抗体
部分50cの抵抗値がαXだけ増加するので、RA'C'
AC+αX−αX=RACとなり、位置A’から位置C’
までの抵抗値は位置Aから位置Cまでの抵抗値と同じで
ある。
【0058】一方、位置A’から位置B’までの抵抗値
RA’B’は、摺接片11aに接触している抵抗体部分
50aの抵抗値がαXだけ減少し、接触片11bが接触
している抵抗体部分50bの抵抗値がαXだけ減少する
ので、 RA'B'=RAB−αX−αX=RAB−2αX となる。
【0059】従って、 v’=(RA'B'/RA'C')V={(RAB−2αX)/R
AC}V =v−(2αX/RAC)V となる。すなわち、出力電圧は移動量Xに対してリニア
に変化する。従って、本実施例の構成によれば、移動体
であるズーム駆動環4の回転位置を飛び飛びにではなく
連続的にリニアに検出できる。
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】〈実施例〉 図(a),(b),(c)を参照して本発明の第
実施例を説明する。
【0071】本実施例では、フレキシブルプリント基板
30の表面に蛇行軌跡形に形成されている抵抗体40は
どの部分も同じ材料で構成されているが、中央の抵抗体
部分40bが両側の抵抗体部分40a及び40cよりも
狭い幅に形成されている点で第一実施例の構成とは異な
っている。すなわち、中央の抵抗体部分40bの幅が両
側の抵抗体部分40a及び4cの幅よりも狭くなってい
るということは中央の低抵抗体部分40bの比抵抗が両
側の抵抗体部分40a,40cの比抵抗よりも大きいと
いうことを意味する。
【0072】なお、他の構成は第一実施例と同じである
から、必要がない限り説明を省略する。
【0073】31は、抵抗体部分40bにのみ摺接する
導電摺接片31bと、抵抗体部分40aのみに摺接する
導電摺接片31aと、抵抗体部分40cのみに摺接する
導電摺接片31cと、を有するブラシである。導電摺接
片31aと31cとの間には定電圧Vを発生する定電圧
源60が接続され、導電摺接片31a〜31cは図示A
位置からC位置までの間の該抵抗体40の抵抗RACに対
する摺動端子となっている。そして、該摺動端子の位置
の電圧を検出する電圧検出手段70が設けられている。
なお、本実施例においても、ブラシ31と定電圧源60
と電圧検出手段70は非移動体に担持されている。
【0074】前記構成において、中央の抵抗体部分40
bの比抵抗をγ、両側の抵抗体部分40a及び40cの
比抵抗をβ、とし、不図示の移動体が移動して各導電摺
接片31a〜31cの位置が図示のA,B,Cから
A’,B’,C’に変化した場合について電圧検出手段
70により検出される電圧の変化を考える。
【0075】ブラシ31が初期位置A,B,Cにある時
に電圧検出手段70により検出される電圧vはv=(R
AB/RAC)Vである。
【0076】ブラシ31がXだけ相対移動してA’,
B’,C’の位置に来た時に電圧検出手段70により検
出される電圧vは次のようになる。すなわち、導電摺接
片31aが位置Aから位置A’へ移動したことにより抵
抗値はβXだけ減少し、導電摺接片31cがXだけ抵抗
体部分40c上を右に移動することにより抵抗値はβX
だけ増加し、導電摺接片31bが抵抗体部分40b上を
右へXだけ移動することによって抵抗値はγXだけ減少
する。従って、 RA'C'=RAC−βX+βX=RAC となる。また、RA’B’は同様の考察により、 RA'B'=RAB−βX−γX=RAB−(β+γ)Xとな
る。
【0077】従って、 v’=(RA'B'/RA'C')V={RAB−(β+γ)X]}V/RAC =v−(β+γ)XV/RAC ・・・・・ となる。この式から明らかなように、ブラシ31が該抵
抗体40に沿って相対移動すると、移動距離に比例して
直線的に出力電圧が変化することがわかる。すなわち、
本実施例の構成においても移動体の移動位置を飛び飛び
にではなく連続的にリニアに検出できる。
【0078】なお、前記抵抗体の各部を同一材料で構成
する場合には中央の直線状抵抗体部分と両側の抵抗体部
分のそれぞれの比抵抗は寸法のみで決ってくるが、それ
を以下に簡単に検証しておく。
【0079】ブラシ31の各導電摺接片31a〜31c
が、位置A,B,Cから位置A”,B”,C”へ移動し
たとすると、A位置とC位置との間の抵抗値RACは、 RAC=βL+γL+2R’=(β+γ)L+2R’ ・・・・・ である。
【0080】但し、Lは導電摺動片31a〜31cのそ
れぞれの長さ、R’はB位置とC位置との間の抵抗体4
0の抵抗値及びA位置とB位置との間の抵抗体40の抵
抗値のそれぞれを示す。
【0081】本実施例3で、抵抗体部分40a及び40
cの幅が抵抗体部分40bの幅の2倍である場合はγ=
2βとなり、式は、 RAC=3βL+2R’ ・・・ となる。
【0082】一方、前記の実施例1では、抵抗体50が
同一材料で且つ同一寸法で各部が構成されているので、
式においてα=β=γを代入し、 RAC=2αL+2R’ ・・・・・・・ となる。
【0083】実施例1の抵抗体50の全抵抗と本実施例
3の抵抗体40の全抵抗が等しいとすると、=が成
立し、従って、 3βL+2R’=2αL+2R’となり、 α=3β/2 ・・・・・・・・・・・ となる。
【0084】そこで、式を実施例1において示した式
に代入すると、実施例1の検出電圧v1 は、 v1 =v−3βVX/RAC となり、本実施例の検出電圧v2 は、 v2 =v−3βVX/RAC であるから、両実施例において同一の結果が得られるこ
とがわかる。
【0085】(実施例と発明との対応) 以上の実施例において、導電摺動片11a〜11c,3
1a〜31cが本発明の接点に相当し、抵抗体部分50
a〜50c,15a〜15c,40a〜40cが本発明
にいう導体に相当する。また、ズーム駆動環4が本発明
にいう移動体に相当し、不図示の静止部材が本発明にい
う非移動体に相当する。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本願各発明によれ
ば、電圧検出手段により各電気抵抗体と接点群との相対
位置に比例した検出結果が得られるので、従来のインク
リメンタルエンコーダによる制御よりも精密で且つ高度
な位置検出を行うことができるとともに、累積誤差等が
生じる恐れがない。また、どのような位置範囲でも高精
度な検出を行うことができ、初期取り付け作業も煩雑に
ならない。
【0087】なお、電気抵抗体を移動体に設け、接点群
を非移動体に設けることにより、電気的接続が複雑化せ
ず、取り付け作業も容易になる。また、接点群を移動体
に取り付けないので、移動体の周囲に接点群の移動空間
を設ける必要もなくなる
【0084】また、接点群及び定電圧源並びに電圧検出
器などの電気的重要構成部分がすべて非移動体側に設置
できるので、電気的接続が複雑化せず、取り付け作業も
容易である。また、該接点群を移動体に取り付けないの
で、移動体の周囲に接点群の移動空間を設ける必要がな
く、機器の小型化が可能である。
【0088】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例(実施例1)のカメラに装
備された移動体位置検出装置の機械的構造の一部と電気
的等価回路を示した図。
【図2】図1の移動体位置検出装置を装備したカメラの
ズームレンズ機構の概略構造を示した図。
【図3】本発明の第2実施例(実施例2)のカメラに装
備された移動体位置検出装置の機械的構造の一部と電気
的等価回路を示した図。
【図4】従来公知のコード化タイプの位置検出装置を装
備しているカメラのズームレンズ機構の要部概略構造を
示した斜視図。
【図5】図に示されている位置検出装置の導体パター
ン板上の導体パターンと該パターンに摺動接触するブラ
シとの関係を示した図。
【図6】先に提案されている移動体位置検出装置を構成
しているリニアポテンショメータの機械的構造部分の分
解斜視図。
【図7】図のリニアポテンショメータの要部の機械的
構造の平面図と電気的等価回路を示した図。
【符号の説明】
1…ズームレンズ鏡筒 2…モータ 3…減速装置 4…ズーム駆動環 5…導電パターン板 6,11,23,31…ブラシ 10,15,30…フレキシブルプリント基板 11a〜11c,31a〜31c…導電摺接片 40,50…電気抵抗 60…定電圧源 70…電圧検出手段

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1列から第3列まで順に直列状態に接
    続されて平行に並べられた3列の電気抵抗体と、 前記第1列の電気抵抗体と接触する第1の接点、前記第
    2列の電気抵抗体と接触する第2の接点および前記第3
    列の電気抵抗体と接触する第3の接点が一体的に保持さ
    れてなる接点群と、 前記第1および第3の接点間に接続された定電圧源と、 前記第1および第2の接点間に接続され、前記第1列の
    電気抵抗体における前記第1の接点の接触位置から前記
    第2列の電気抵抗体における前記第2の接点の接触位置
    までの抵抗値に応じた電圧を検出する電圧検出手段とを
    有し、 前記電圧検出手段により検出される電圧に基づいて、前
    記各電気抵抗体と前記接点群との相対位置を検出する
    置検出装置を有することを特徴とする光学機器
  2. 【請求項2】 前記各電気抵抗体が移動体に設けられ、
    前記接点群が非移動体に設けられていることを特徴とす
    る請求項1に記載の光学機器
  3. 【請求項3】 前記第1から第3の電気抵抗体が互
    いに同じ比抵抗を有するように形成されていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の光学機器
  4. 【請求項4】 前記第2列の電気抵抗体の比抵抗が、前
    記第1列および前記第3列の電気抵抗体の比抵抗よりも
    高く設定されていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の光学機器
  5. 【請求項5】 前記電気抵抗体はどの列も同じ材料によ
    り形成され、前記第2列の電気抵抗体が前記第1および
    第3列の電気抵抗体よりも細く形成されていることを特
    徴とする請求項に記載の光学機器
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