JP2593855Y2 - ズームレンズ鏡筒のブラシ位置調整装置 - Google Patents

ズームレンズ鏡筒のブラシ位置調整装置

Info

Publication number
JP2593855Y2
JP2593855Y2 JP1992024859U JP2485992U JP2593855Y2 JP 2593855 Y2 JP2593855 Y2 JP 2593855Y2 JP 1992024859 U JP1992024859 U JP 1992024859U JP 2485992 U JP2485992 U JP 2485992U JP 2593855 Y2 JP2593855 Y2 JP 2593855Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
zoom
code plate
lens barrel
cam ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992024859U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0584914U (ja
Inventor
博 野村
則夫 佐藤
信明 青木
Original Assignee
旭光学工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 旭光学工業株式会社 filed Critical 旭光学工業株式会社
Priority to JP1992024859U priority Critical patent/JP2593855Y2/ja
Priority to GB9307764A priority patent/GB2266162B/en
Priority to GB9511665A priority patent/GB2288886B/en
Priority to GB9511664A priority patent/GB2288885B/en
Priority to US08/046,794 priority patent/US5327184A/en
Priority to DE19934312490 priority patent/DE4312490B4/de
Publication of JPH0584914U publication Critical patent/JPH0584914U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2593855Y2 publication Critical patent/JP2593855Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ズーミングによる焦点
距離変化を、直進移動部材と固定部材の一方と他方にそ
れぞれ固定するコード板とこれに接触するブラシとによ
って検出し、この検出焦点距離情報をFPC基板を介し
てカメラボディ側に伝達するズームレンズ鏡筒のブラシ
位置調整装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】例えばカム環を回転駆動
してズーミングするレンズ鏡筒においては、ズーミング
時の焦点距離を検出する手段として、レンズの固定環に
貼付した、焦点距離を電気信号に変換するズームコード
板、およびズーミング時に回動するカム環に設けられ該
カム環の回転に伴ってズームコード板上で摺接するズー
ムブラシが用いられている。ズームコード板にはパター
ン接点が形成され、ズーミング時には、ズームブラシが
カム環とともに回動してズームコード板上を摺動し、こ
れにより、焦点距離に応じたディジタル信号がカメラ動
作制御回路側に出力される。この検出焦点距離情報に基
づいて、可変情報毎に用意されているデータテーブルの
中から、そのときの焦点距離に対応したデータが上記カ
メラ動作制御回路に入力される。したがって、ズームブ
ラシとズームコード板のそれぞれの設置位置が正確な基
準位置に定まっていなければ、レンズの固定環に対する
カム環の回動位置が定まらず、よってズーミング時の焦
点距離に誤差を生じることになる。
【0003】しかしながら、従来のズームレンズ鏡筒に
おいては、ズームコード板が固定環の外周面の周方向に
沿わせて貼付され、このズームコード板上にてカム環に
固定されたズームブラシを固定環の周方向に回動させる
構成とされており、例えば製品製造時に、ズームコード
板とズームブラシの相対位置をずらして最適の基準位置
に微調整することは極めて困難とされていた。このた
め、ズームコード板とこれに摺接するズームブラシの位
置およびそれらの形状の精度を極めて高く設定する必要
があり、これがコストアップの要因ともなっていた。
【0004】
【考案の目的】本考案は、以上の問題意識に基づいて成
されたものであって、コード板とブラシとの相対位置を
フレキシブルに調整することが可能なズームレンズ鏡筒
のブラシ位置調整装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【考案の概要】上記目的を達成する本考案は、従って、
ズーミングによる焦点距離変化を、ズーミングに伴って
光軸方向に直進移動する直進移動部材と固定部材の一方
と他方にそれぞれ固定するコード板とこれに接触するブ
ラシとによって検出し、この検出焦点距離情報をFPC
基板を介してカメラボディ側に伝達するズームレンズ鏡
筒において、上記ブラシを有するブラシ支持部材とコー
ド板とを、上記固定部材と直進移動部材とにそれぞれ設
けるとともに、このブラシ支持部材を固定部材から離間
する方向に付勢するばね手段と、このばね手段に抗して
ブラシ支持部材を固定部材に支持する取付ねじとを設
け、かつ、この取付ねじを、カメラの裏蓋を開けた状態
において、回動調整可能な態様で設けたことに特徴を有
する。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本考案を説明する。
まず図9ないし図11により、本考案を適用したズーム
レンズ鏡筒の全体から説明する。
【0007】カメラ本体に一体化される固定鏡筒11に
は、ヘリコイド環12が固定され、このヘリコイド環1
2の雌多条ねじ12aに、カム環10の外周面に形成し
た雄多条ねじ10aが螺合している。このカム環10の
内側には、雌多条ねじ10bとインナカム溝10cが形
成され、雌多条ねじ10bには、前群レンズ筒13の雄
多条ねじ13aが螺合している。カム環10の後端部に
は、それぞれアパーチャに対応させた開口部25d、2
6dを有する遮光板25、26が位置していて、この遮
光板25、26の上部に形成された位置決め凹部25
a、26aおよび直進案内環15の位置決め凹部15b
にはそれぞれ、カメラ本体側に固定された直進ガイド2
3の案内部23bが嵌められる。直進案内環15には遮
光板25、26が、その位置決め凹部25a、26aを
位置決め凹部15bにあわせた状態で固定されていて、
カム環10はこの直進案内環15に対して回転自在に嵌
合される。直進ガイド23は、カメラ本体側に固定され
た固定部材24に対してねじ22によって、案内部23
bを光軸方向に沿わせて突出させるように固定されてい
る。
【0008】前群レンズ筒13には、環状のシャッタユ
ニット16の後端部を固定したシャッタ保持枠13cが
固定されており、シャッタユニット16の内周部に一体
に設けたヘリコイド環17には、前群レンズを保持した
前群レンズ枠18が螺合している。シャッタユニット1
6はその駆動ピン16aを前群レンズ枠18に一体とし
た被動ピン18aに係合させている。駆動ピン16a
は、周知のように、測距装置からの測距信号に応じた角
度だけ回転駆動され、この回転が被動ピン18aを介し
て前群レンズ枠18に伝わり、前群レンズ枠18(前群
レンズL1)が回転しながら、光軸方向に移動してフォ
ーカシングがなされる。またシャッタユニット16は、
被写体の輝度信号に応じて、シャッタブレード16bを
開閉する。なお、図11中の13fはレンズ開口であ
る。
【0009】後群レンズL2を支持した後群レンズ枠1
9は、径方向に突出するカムピン19aを有し、このカ
ムピン19aは、カム環10の内面に形成した前述のイ
ンナカム溝10cに嵌まっている。そして、この後群レ
ンズ枠19とシャッタ保持枠13cとは、上記直進案内
環15に形成した直進案内面15aによって直進案内さ
れている。図11には、互いに係合する、直進案内環1
5の直進案内面15aと、後群レンズ枠19の直進案内
面19bが示されている。
【0010】後群レンズ枠19のカムピン19aは、組
立時に、前群レンズ筒13の後端面に形成した凹部13
bに嵌合する。これは、前群レンズ筒13の外周の雄多
条ねじ13aをカム環10の雌多条ねじ10bに螺合さ
せる際に、同時にカムピン19aをインナカム溝10c
に嵌めるための構造である。組立後は、カム環10の回
動により、前群レンズ筒13は多条ねじ10b、13a
に従い、後群レンズ枠19はカム溝10cに従い、それ
ぞれ独立して光軸方向に移動する。
【0011】すなわち上記構成のズームレンズ鏡筒は、
カム環10を回転駆動すると、雄多条ねじ10aと雌多
条ねじ12aの関係に従ってカム環10自体が光軸方向
に移動する。同時に、雌多条ねじ10bと雄多条ねじ1
3aの螺合関係、およびシャッタ保持枠13cと直進案
内環15の直進ガイド機構により、前群レンズ筒13
(前群レンズL1)が光軸方向に直進移動する。またカ
ム環10が回転すると、その内面のカム溝10cと後群
レンズ枠19に設けたカムピン19aとの関係、および
後群レンズ枠19と直進案内環15の直進ガイド機構に
より、該後群レンズ枠19(後群レンズL2)が光軸方
向に移動し、ズーミングがなされる。
【0012】カム環10には、その後部に位置させて、
雄多条ねじ10aと、複数条の互いに平行なギヤ10d
が形成されている(図11参照)。ギヤ10dは、その
歯がカム環10の軸線に平行な平歯歯車からなるもの
で、雄多条ねじ10aの山の方向と同一方向に傾斜して
おり、各ギヤ10dの間には、雄多条ねじ10aの一条
のねじ山10a′が形成されている。別言すると、雄多
条ねじ10aは、その周方向の一部分において一条のね
じ山10a′を除いて切除され、この切除部分にギヤ1
0dが設けられている。この実施例では、雄多条ねじ1
0aは、三条ねじであり、その二条の切除部分にギヤ1
0dが設けられている。これらの雄多条ねじ10a、一
条のねじ山10a′およびギヤ10dの軸方向の形成長
さsは、同一である。
【0013】ヘリコイド環12の内面には、カム環10
の雄多条ねじ10a、一条のねじ山10a′および三条
のギヤ10dにそれぞれ対応する、雌多条ねじ12aお
よび逃げ溝(図示せず)等が形成されている。すなわ
ち、ギヤ10dは、雄多条ねじ10a(ねじ山10
a′)と雌多条ねじ12aの噛合に従ってカム環10が
回転すると、上記逃げ溝内を非接触で移動する。
【0014】またヘリコイド環12は側面に切欠12d
を有しており、この切欠12d内に位置されるピニオン
(図示せず)がギヤ10dと噛合される。このピニオン
は、三条のギヤ10dに同時に噛み合うことができる軸
方向長さを有しているが、カム環10の前方移動端およ
び後方移動端においては、それぞれ最も後方および前方
のギヤ10dのみに噛み合う。このピニオンは、切欠1
2d内の定位置に位置し、駆動モータ(図示せず)によ
って回転駆動される。
【0015】調整装置は、回転駆動されるカム環10の
回転によってズーミングされる上記ズーム機構と、この
ズーム機構によって光軸方向に直進移動する前群レンズ
筒13(直進移動部材)の内面に設けられたズームコー
ド板(コード板)36と、このズームコード板36に接
触して現在の焦点距離を検出するズームブラシ41(ブ
ラシ)を有するブラシ支持部材40と、このブラシ支持
部材40の光軸方向の位置を調整するブラシ位置調整装
置と、このブラシ位置調整装置によるブラシ位置の調整
に伴って基準回動位置が変化する上記カム環10が、予
め定めた予定回動位置にあることを確認するカム環位置
確認手段とを備えている。
【0016】ズームコード板36には、図5に示される
ようにパターン接点が形成されており、ズーミング時
に、このズームコード板36が前群レンズ筒13ととも
に光軸方向に進退して、ズームブラシ41に対しその位
置を変化させるため、これに基づき現在の焦点距離に応
じたディジタル信号がカメラ動作制御回路(図示せず)
に出力される。この焦点距離信号に基づいて、可変情報
毎に用意されているデータテーブルの中から、そのとき
の焦点距離に対応したデータが上記カメラ動作制御回路
に入力される。
【0017】前群レンズ筒13の内周面の一部に、光軸
Oと平行に挿入溝13eが形成されており、この挿入溝
13eの撮影開口13f側には、ズームコード板36の
一端部に穿設された位置決め孔36aを係合させるため
の係合突起13dが形成されている。ズームコード板3
6は、係合突起13dにその位置決め孔36aを係合さ
せることにより、光軸方向と平行にその位置を決定さ
れ、さらにその裏面を挿入溝13eに貼付されて固定さ
れる。
【0018】ブラシ位置調整装置を構成するブラシ支持
部材40は、図7に示されるように、側面視逆L字状に
形成された合成樹脂材料からなり、直進案内環15(固
定部材)の一部に形成された支持部15cに当接すべき
当接部40bと、ズームコード板36のパターン接点に
対応させた四本のズームブラシ41を位置決め支持する
位置決め部40cを有している。支持部15cは、取付
ねじ31を挿入する挿入孔33を有しており、当接部4
0bは、この挿入孔33と対応させた雌ねじ孔40aを
有している。またズームブラシ41は、ブラシ支持部材
40が取付ねじ31によって支持部15cに取り付けら
れた状態において、フレキシブル基板37の端子37a
と接触すべき出力側端子41aを一端に有し、ズームコ
ード板36に摺接する入力側端子41bを他端に有して
いる。
【0019】支持部15cにはまた、ねじ挿入孔33に
隣接させてばね挿入孔32が、ねじ挿入孔33と同様に
当接部40bに向けて貫通して形成されている(図1
1)。このばね挿入孔32に、一端をブラシ支持部材4
0に当接させかつ他端を遮光板25に当接させた離間用
ばね30(ばね手段)が縮設されるから、ブラシ支持部
材40は、支持部15cに支持された状態において、こ
の支持部15cから離間する方向に付勢される。上記ね
じ挿入孔33は、組立て状態において、遮光板26に直
進案内環15のねじ挿入孔33に対応させて形成した挿
入孔26cから露出され、しかもこの挿入孔26cが、
アパーチャA(図7参照)内に位置するように構成され
ているから、裏蓋(図示せず)を開放したとき、ねじ挿
入孔33を露出することができる。これにより、ブラシ
支持部材40を支持部15cに支持した状態において、
取付ねじ31を適宜の方向に回動させて締め或は弛めれ
ば、取付ねじ31の回動量に対応させてブラシ支持部材
40を、すなわち入力側端子41bをズームコード板3
6に対し摺動させることができる。したがって、カメラ
の裏蓋(図示せず)を開けて取付けねじ41を適宜回動
させることにより、ズームコード板36とズームブラシ
41との相対位置を容易に調整することができるから、
従来のもののように、ズームコード板とズームブラシの
位置や形状に関する精度を高く設定する必要はなく、こ
れに伴うコストダウンも期待することができる。
【0020】他方、図1に示されるように、三つの直進
案内面15aのうちの支持部15cを有するものには、
ブラシ支持部材40とズームブラシ41を収納するため
の摺動溝38が形成されている。この摺動溝38は、ブ
ラシ支持部材40の幅と略同寸法に形成されており、そ
の略中央部分に規制壁39が形成されている。また支持
部15cの外側に平坦面15e(図2)が形成されてお
り、この平坦面15eには、フレキシブル基板37の端
子部37aが載置されかつ該端子部37a上に、ズーム
ブラシ41の出力側端子41aが弾接される。ズームブ
ラシ41を摺動溝38に装着する場合、まず、出力側端
子41aを平坦面15e側に挿入し、ブラシ支持部材4
0を摺動溝38に嵌め込み、さらにズームブラシ41の
入力側端子41b付近を規制壁39の裏面に当接させ
る。このとき、出力側端子41aと平坦面15eとの間
に上記端子部37aを挟み込む。これにより、カメラ動
作制御回路側に連絡されるフレキシブル基板37に対し
てズームブラシ41が接続される。
【0021】また図11に示されるように、直進案内環
15の支持部15cの左右には案内孔15dが形成され
ていて、この左右の案内孔15dに、ブラシ支持部材4
0の左右に形成した案内突起40dを摺動可能に挿入す
ることにより、入力側端子41bをズームコード板36
に対し、位置ズレさせることなく極めて円滑に摺動させ
ることができる。
【0022】ズームコード板36とこれに摺接するズー
ムブラシ41の光軸方向における相対的な位置は、ある
所定の焦点距離を考える場合、この焦点距離においての
ズームコード板36の特定のパターン接点に対するズー
ムブラシ41の絶対的な位置である。ズームコード板3
6とズームブラシ41が適正に機能するとき、上述の雌
多条ねじ10bと雄多条ねじ13aとの螺合関係等によ
って予定通りのズーミングが適正に行なわれるように設
計されている場合、ズームブラシ41と直進案内環15
の光軸方向での相対的位置が製造誤差等により変化され
れば、それに伴って直進案内環15とズームコード板3
6の相対的位置が変化し、ある所定の焦点距離でのズー
ムブラシ41の移動に追随して回動するカム環10の回
動位置に変化が生じてしまう。
【0023】そこで、前群レンズ筒13の適宜の位置、
例えばレンズ鏡筒を最収縮させた収納位置において、ズ
ームブラシ41の光軸方向での位置を調整し、ブラシ位
置の調整に伴って基準回動位置が変化するカム環10を
予め定めた予定回動位置に位置させること、換言すれ
ば、カム環10が予め定めた予定回動位置にあることを
確認できるカム環位置確認手段が必要とされる。
【0024】図6および図7を用いて、このカム環位置
確認手段について説明する。遮光板25と26は、それ
ぞれ対応する位置に形成されたねじ孔25bと26bに
固定ねじ44が挿入され、この固定ねじ44を直進案内
環15のねじ孔43に螺合することにより該直進案内環
15に固定される。遮光板25は、位置決め凹部25a
の左方に覗き窓25eを有しており、遮光板26は、覗
き窓25eに対応する位置に覗き窓26eを有してい
る。遮光板25と26は、直進案内環15の光軸後方に
向いた面より大きくかつカム環10の外周縁より外方に
突出しない形状に構成されており、上記覗き窓25eと
26eはそれぞれ、カム環10の後端面10eに対応さ
せられ、かつ該後端面10eの円周方向に沿わせられた
やや長尺形状に構成されている。またカム環10の後端
面10eには、覗き窓26e(25e)内に、カム環1
0の予定回動位置においてのみ露見されるべき、二つの
点からなるマーク45が形成されている。
【0025】直進案内環15をカメラ本体に対して適正
に配置すると、位置決め凹部15bを上方に向けた図
6、図7に示されるようになる。例えば製造時、この状
態において、遮光板26の挿入孔26cからドライバー
(図示せず)を挿入し、ねじ挿入孔33に螺合させた取
付ねじ31を時計方向又は反時計方向に回動させると、
ブラシ位置調整装置をメカ的に作動させることができ
る。このとき、所定状態に組立てられたカメラ本体を、
製品の精度を検査する検査器にセットしておき、ズーム
ブラシ41の摺動に連動して駆動モータ(図示せず)が
駆動するようにセットしておけば、入力側端子41bを
ズームコード板36に対して摺動させることにより上記
駆動モータを駆動し、ギヤ10dを介してカム環10
を、カメラ組立完成時と同様に回転させることができ
る。
【0026】これにより、雄多条ねじ10a(ねじ山1
0a′)と雌多条ねじ12a等の噛合に従って、カム環
10が回転しながら光軸方向に進退し、前群レンズL1
と後群レンズL2との相対位置が変化され、ズーミング
がなされる。このとき、カム環10の後端面10eのマ
ーク45は、ズームコード板36に対してズームブラシ
41の入力側端子41bを適正に位置させたとき覗き窓
26eから露見されるべき位置に形成されているから、
この覗き窓26eを覗き、ドライバーにより取付ねじ3
1を適宜回動させ、マーク45が、覗き窓26eに対し
て図2のように位置されたときに、取付ねじ31の回動
操作を止めることにより、カム環10が予め定めた予定
回動位置に適正に位置されていることを確認することが
できる。
【0027】この確認動作は、図7に示されるように、
二つのマーク45が覗き窓26e内に完全に収容される
場合の他、図8の(A)と(B)に示されるように、一
対あるマーク45の一方のマークの全体および他方のマ
ークの半分以上が覗き窓26eに収容されれば良い。
【0028】なお、マーク45の形状および覗窓26e
(25e)の形状は本実施例の形状に限定されない。要
するに、遮光板25、26に対するカム環10の相対的
な回動位置関係が視覚的に確認できるものであればよ
い。
【0029】
【考案の効果】以上のように本考案のズームレンズ鏡筒
のブラシ位置調整装置によると、取付けねじを適宜回動
させることにより、コード板とブラシとの相対位置を容
易に調整することができる。これにより、従来のものの
ように、ズームコード板とズームブラシの位置およびそ
れらの形状の精度を高く設定する必要がなくなり、これ
に伴うコストダウンも期待することができる。さらに、
取付ねじは、カメラの裏蓋を開けた状態で回動調整可能
な態様で設けられているから、調整が容易であり、カメ
ラ組立後においても容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のブラシ位置調整装置の要部を示す分
解斜視図である。
【図2】図1のブラシ位置調整装置の要部を示す側面断
面図である。
【図3】前群レンズ筒内面のズームコード板配置構造を
示す斜視図である。
【図4】図3の要部を上方から視た図である。
【図5】ズームコード板を単体で示す図である。
【図6】調整装置の要部を組立てた状態を示す斜視図で
ある。
【図7】要部を組立てた状態の調整装置を光軸後方から
視た図である。
【図8】調整装置のマークを覗き窓に露見させたときの
異なる状態を示す概略図である。
【図9】ズームレンズ鏡筒の一例を示す断面図である。
【図10】図9のズームレンズ鏡筒の要部の断面図であ
る。
【図11】図9のズームレンズ鏡筒の要部の分解斜視図
である。
【符号の説明】
10 カム環 11 固定鏡筒 12 ヘリコイド環 13 前群レンズ筒(直進移動部材) 25a 26a 位置決め凹部 15 直進案内環(固定部材) 15a 直進案内面 15b 位置決め凹部 15c 支持部 15d 案内孔 15e 平坦面 16 シャッタユニット 17 ヘリコイド環 19 後群レンズ枠 23 直進ガイド 25 26 遮光板 25e 26e 覗き窓 30 離間用ばね(ばね手段) 31 取付ねじ 32 ばね挿入孔 33 挿入孔 36 ズームコード板(コード板) 37 フレキシブル基板(FPC基板) 37a 端子部 38 摺動溝 39 規制壁 40 ブラシ支持部材 40a 雌ねじ孔 40b 当接部 40c 位置決め部 40d 案内突起 41 ズームブラシ(ブラシ) 41a 出力側端子 41b 入力側端子 45 マーク L2 後群レンズ L1 前群レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−63032(JP,A) 特開 平3−17857(JP,A) 特開 平2−108902(JP,A) 特開 平2−29763(JP,A) 実開 昭63−19835(JP,U) 実開 平1−181119(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 7/08 G02B 7/10

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ズーミングによる焦点距離変化を、ズー
    ミングに伴って光軸方向に直進移動する直進移動部材と
    固定部材の一方と他方にそれぞれ固定するコード板とこ
    れに接触するブラシとによって検出し、この検出焦点距
    離情報をFPC基板を介してカメラボディ側に伝達する
    ズームレンズ鏡筒において、 上記ブラシを有するブラシ支持部材とコード板とを、上
    記固定部材と直進移動部材とにそれぞれ設けるととも
    に、 このブラシ支持部材を固定部材から離間する方向に付勢
    するばね手段と、このばね手段に抗してブラシ支持部材
    を固定部材に支持する取付ねじとを設け、 かつ、この取付ねじを、カメラの裏蓋を開けた状態にお
    いて、回動調整可能な態様で設けたことを特徴とするズ
    ームレンズ鏡筒のブラシ位置調整装置。
JP1992024859U 1992-04-17 1992-04-17 ズームレンズ鏡筒のブラシ位置調整装置 Expired - Fee Related JP2593855Y2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992024859U JP2593855Y2 (ja) 1992-04-17 1992-04-17 ズームレンズ鏡筒のブラシ位置調整装置
GB9307764A GB2266162B (en) 1992-04-17 1993-04-15 Zoom lens barrel with focal length detector
GB9511665A GB2288886B (en) 1992-04-17 1993-04-15 Zoom lens barrel with focal length detector
GB9511664A GB2288885B (en) 1992-04-17 1993-04-15 Zoom lens barrel with focal length detector
US08/046,794 US5327184A (en) 1992-04-17 1993-04-16 Zoom lens barrel with focal length detector
DE19934312490 DE4312490B4 (de) 1992-04-17 1993-04-16 Tubus für ein Varioobjektiv mit Brennweitenerfassung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992024859U JP2593855Y2 (ja) 1992-04-17 1992-04-17 ズームレンズ鏡筒のブラシ位置調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0584914U JPH0584914U (ja) 1993-11-16
JP2593855Y2 true JP2593855Y2 (ja) 1999-04-19

Family

ID=12149947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992024859U Expired - Fee Related JP2593855Y2 (ja) 1992-04-17 1992-04-17 ズームレンズ鏡筒のブラシ位置調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2593855Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7738782B2 (en) 2006-06-23 2010-06-15 Hoya Corporation Lens position detector

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6319835U (ja) * 1986-07-15 1988-02-09
JPH01181119U (ja) * 1988-06-10 1989-12-27
JPH0229763A (ja) * 1988-07-20 1990-01-31 Canon Inc 画像形成装置
JPH0263032A (ja) * 1988-08-13 1990-03-02 Fuji Photo Film Co Ltd カメラ
JPH02108902A (ja) * 1988-10-18 1990-04-20 Mitsubishi Electric Corp 光位置検出機構
JPH0317857A (ja) * 1989-06-14 1991-01-25 Mitsubishi Electric Corp 磁気記録再生装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7738782B2 (en) 2006-06-23 2010-06-15 Hoya Corporation Lens position detector

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0584914U (ja) 1993-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3255447B2 (ja) ズームレンズ鏡筒の調整装置
JP2601958Y2 (ja) レンズ鏡胴
JPH0753052Y2 (ja) レンズのフレキシブル基板取付構造
US5793537A (en) Lens barrel having a linear guide mechanism
US5812889A (en) Lens guide mechanism of a lens shutter type of camera
US5327184A (en) Zoom lens barrel with focal length detector
US5737644A (en) Lens drive mechanism
US5381272A (en) Lens barrel with improved drum arrangement
KR100364151B1 (ko) 셔터가설치된렌즈배럴
US5821531A (en) Dual sensor encoder for detecting forward/reverse rotation having light modulating patterns with a predetermined phase different
GB2344661A (en) Lens barrel having a linear guide mechanism
JP2593855Y2 (ja) ズームレンズ鏡筒のブラシ位置調整装置
US5812325A (en) Telescoping-type of zoom lens
GB2309551A (en) Lens barrel having a linear guide groove
US5689738A (en) Camera having back focus adjusting apparatus
US5950019A (en) Zoom lens camera
JP2565948Y2 (ja) ズームレンズ鏡筒のコード板とfpc基板の接続装置
JP2565947Y2 (ja) ズームレンズ鏡筒のコード板とfpc基板の接続装置
JP2600895Y2 (ja) ズームレンズ鏡筒のブラシ保持装置
JP2593877Y2 (ja) 画面サイズ切替機構を有するズームレンズカメラ
JP2592706Y2 (ja) レンズ案内装置
JP3462614B2 (ja) ズームレンズ鏡筒
JP2603891Y2 (ja) バックフォーカス調整装置を有するカメラ
JPH0452611A (ja) レンズ鏡筒
JPH0452629A (ja) レンズ鏡筒の位置決め機構および位置決め方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees