JP3221774B2 - 下地金物取付用のピース金物及び下地金物の取付構造 - Google Patents
下地金物取付用のピース金物及び下地金物の取付構造Info
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Description
にパネルを取り付ける下地金物を躯体に取り付けるため
のピース金物と、下地金物を躯体に取り付ける取付構造
に関するものである。
ルを取り付けて壁,屋根等を構成した建物が多く建築さ
れている。このような建物では、躯体にパネルの取付平
面を規定する長尺状の下地金物(以下『下地アングル』
という)を固定し、該下地アングルにパネルの裏面を当
接させると共に該パネルにボルト締結等によって取り付
けられたZ型金物等の金物を下地アングルに固定するこ
とで、パネルを同一平面内に配置し得るように構成して
いる。
ングルの躯体に対する取付精度に依存する。特に、下地
アングルのフランジが想定されたパネルの取付面に対し
傾斜しているような場合には、パネルの取付作業が困難
となり且つ壁面の面一性が損なわれることとなる。
対する取付構造、特にパネルを横積みして壁を構成する
場合の取付構造について図4により説明する。同図
(a)はコ字状に曲げ加工したピース金物51を躯体を構
成する柱52に溶接により固着し、ピース金物51の面51
a,51bに下地アングル53を溶接により固着したもので
ある。また同図(b)はピース状の2つのアングル材54
のフランジ54aを背中合わせに組み合わせて柱52に溶接
し、夫々のフランジ54aに下地アングル53を溶接したも
のである。
ースプレート55を柱52に起立させて溶接し、このピース
プレート55の両面に下地アングル53を溶接したものであ
る。更に、同図(d)はピース状のアングル材56を柱52
に溶接し、このアングル材56のフランジ56aの両面に下
地アングル53を溶接したものである。
す技術では、ピース金物51を曲げ加工によって成形する
ため、加工後のスプリングバック等の影響によって面51
a,51bの平行度を保証することが困難であり、これ等
の面51a,51bに下地アングル53を固着したとき、該ア
ングル53のフランジ53aとパネルの取付面との平行度を
維持し得ないという問題がある。また同図(b)に示す
技術では、アングル材54のフランジ54aの先端部分はR
面を持って形成されるため、この曲面部分に下地アング
ル53を固着したとき、該下地アングル53のフランジ53a
とパネルの取付面との平行度を維持し得ないという問題
がある。
バーからなるピースプレート55を直角精度を保持して柱
52に溶接することは困難な技術に属し、且つピースプレ
ート55の両面に下地アングル53を溶接する際にフランジ
53bの対向部分に溶接棒を挿入することが出来ず、従っ
て、ピースプレート55に対する下地アングル53の接合が
不完全になるという問題がある。更に、同図(d)に示
す技術では、前記したピースプレート55に対する問題と
同様の問題が生じる。
ち、取り付けるべきパネルの裏面を当接させる部材)を
躯体に取り付けるピース金物として完成されたものはな
いという問題がある。
けるに際し、該下地金物の取付精度を向上させることが
出来るピース金物を提供すると共に、前記ピース金物を
用いた下地金物の取付構造を提供することにある。
に本発明に係る下地金物取付用のピース金物は、パネル
を取り付ける下地金物を建物の躯体に取り付けるための
ピース金物であって、下地金物を取り付ける取付面と該
取付面の端面であって建物の躯体に当接される当接面と
を備えた2つの取付片と、前記2つの取付片を接続する
接続片とを有し、前記2つの取付片を取付面を所定の間
隔を持って平行に配置すると共に、当接面を建物の躯体
に当接させたとき各取付面が該建物の躯体に対し直角と
なるように配置し、これら2つの取付片を接続片によっ
て接続して稲妻型に形成したものである。
パネルを取り付ける際に該パネルの取付面を規定する下
地金物を建物の躯体に取り付ける取付構造であって、請
求項1に記載した下地金物取付用のピース金物に於ける
取付片の当接面を建物の躯体に当接させて該建物の躯体
に固着し、前記ピース金物に於ける2つの取付片の取付
面に夫々下地金物を固着したことを特徴とするものであ
る。
物(下地アングル)を取り付ける取付面と該取付面の端
面に建物の躯体に当接される当接面とを有する2つの取
付片を、取付面を所定の間隔を持って平行に配置して接
続片によって接続して稲妻型に形成したので、前記当接
片を建物の躯体に当接させて溶接して固着したとき、取
付面は躯体に対して直角度を保持して直立する。即ち、
ピース金物を直立した状態で躯体に溶接して固着するこ
とが出来る。
したとき、該アングルのパネルとの当接面となるフラン
ジ面の予め設定されたパネルの取付面に対する平行度を
高い精度で保持することが出来る。
下地アングルの取付精度を向上させることが出来る。即
ち、上記ピース金物を躯体に取り付けることによって取
付片の取付面が躯体に直立するため、該取付面に下地ア
ングルを溶接したとき、該アングルのパネルと当接する
フランジ面はパネルの取付面と平行となる。このため、
壁面を構成するパネルの面一性を高い精度で維持するこ
とが出来る。
の実施例について図を用いて説明する。図1はピース金
物の構成を説明する三面図、図2は取付構造を説明する
平面図、図3は取付構造を説明する立面図である。
より説明する。ピース金物Aは、建物の壁を構成するパ
ネルB(図2参照)の取付面を規定する下地金物となる
下地アングル6と躯体とを接続するものであり、建物の
躯体を構成する柱或いは他の構造部材に溶接により固着
され、下地アングル6のフランジ6bの面を予め設定さ
れたパネルBの取付レベルと平行に設定する機能を有す
る。尚、図2は、パネルBにボルト締結等により取り付
けられたZ型金物を点線で示し、このZ型金物が下地ア
ングル6に固定されることを示している。
する平板状に形成された2つの取付片1,2を有してお
り、これ等の取付片1,2を所定の間隔を持って平行に
配置すると共に接続片3で接続した稲妻型に形成されて
いる。
手方向にずらして平行に配置すると共に対向する面の間
隔を予め設定された寸法、即ち、取付片1,2に下地ア
ングル6を溶接する際に溶接棒を挿入して確実な溶接を
実施し得る寸法を持って配置し、これ等の取付片1,2
を接続片3によって接続して構成されている。
1,2であって外側にある面は下地アングル6を取り付
ける取付面1a,2aとしての機能を有し、また各取付
片1,2の幅方向の左右何れかの端面は建物の躯体と当
接する当接面1b,2bとしての機能を有し、更に、当
接面1b,2bの左右何れかの端縁は躯体と溶接される
溶接縁1c,2cとしての機能を有する。
市販のフラットバー或いは鋼板から切断したフラットバ
ーをプレス加工によって屈折成形して製造することが可
能であり、またフラットバーを切断して形成した取付片
1,2に接続片3を溶接して製造することが可能であ
る。
てピース金物Aを製造している。この場合、取付片1,
2と接続片3との接続線(屈折線)3a,3bはピース
金物Aに於ける各取付片1,2の当接面1b,2bに対
し精度の高い直角度を保持することが必要である。この
ため、プレス成形する際には曲げ治具を用いて成形加工
することが好ましい。
造する場合、屈折線3a,3bに対する曲げ加工を行う
際にスプリングバックを見込んだ加工率で加工すること
で、取付面1,2の平行度を保証することが可能であ
る。
両側には切欠部4が形成されており、取付片1,2の当
接面1b,2bを躯体に当接させたとき、接続片3の端
面が躯体と接触することのないように構成されている。
ピース金物Aに切欠部4を形成することによって、例え
ば、二つの部材を溶接して構成した柱の中央に溶接部の
凹凸が存在しても、この凹凸に影響されることなくピー
ス金物Aを固定することが可能である。
を用いて下地アングル6を躯体に取り付ける取付構造に
ついて図2,図3により説明する。
柱5に所定のピッチで複数のピース金物Aを溶接する。
ピース金物Aの柱5に対する溶接は、取付片1,2の何
れかの当接面1b,2bを柱5の取付面5aに当接さ
せ、該面5aと溶接縁1c,2cとを隅肉溶接すること
で行われる。
取付面5aに当接させたとき、互いに離隔した位置にあ
る各当接面1b,2bによってピース金物Aを柱5に安
定した状態で直立させると共に保持することが可能であ
る。従って、溶接作業を安定した状態で実施することが
可能であり、ピース金物Aに於ける取付面1a,2aの
取付面5aに対する直角度を精度良く保持することが容
易である。
金物Aを固着した後、図2に示すように、ピース金物A
の取付面1a,2aに下地アングル6を溶接する。下地
アングル6のフランジ6a,6bは直角に形成されてお
り、何れかのフランジ(6a)をピース金物Aの取付面
1a或いは2aに溶接したとき、他方のフランジ(6
b)は取付面1a,2aに対し直角となる。従って、前
記他方のフランジ6bは柱5の取付面5aと平行とな
る。
場合、該アングル6のフランジ6aに於ける先端部分と
背の部分との2ヵ所を溶接する必要がある。即ち、フラ
ンジ6aの先端或いは背の部分の何れか1ヵ所を溶接し
た場合には、溶接の影響によってフランジ6bがピース
金物Aの取付面1a,2aに対し直角以外の角度になる
虞がある。本実施例に係るピース金物Aでは、取付片
1,2の間隔が溶接棒を容易に挿入し得る寸法に設定さ
れているため、下地アングル6のフランジ6aを先端と
背の部分の2ヵ所で容易に且つ確実に溶接することが可
能である。
たとき、該金物Aに於ける取付面1a,2aは柱5の取
付面5aに対して直角となり、且つ取付片1,2は夫々
平行状態を保持する。このため、ピース金物Aの取付面
1a,2aに下地アングル6のフランジ6aを溶接した
場合、他方のフランジ6bは取付面1a,2aに対し直
角となる。
地アングル6のフランジ6bに当接させたとき、これ等
のパネルBの一方の面はフランジ6bによって規定さ
れ、同一平面内に配置される。
ることが多いが、2本のリップ溝形鋼を対向させてパイ
プ状に溶接した部材によって柱5を構成することもあ
る。このような柱5では取付面5aの中央に溶接ビード
が突出する虞がある。
幅方向の中央に切欠部4が形成されているため、切欠部
4によって溶接ビードが突出した部位を跨ぐことが可能
である。即ち、取付面5aに突出部分が存在する柱5で
あっても安定した状態で取り付けることが可能である。
ピース金物では、躯体に取り付ける際に取付面の躯体に
対する直角度を高い精度に保持することが出来る。従っ
て、前記取付面に取り付けられた下地アングルの平面精
度を高い状態に保持することが出来る。
付片を配置したので、取付面に対して下地アングルを溶
接する際に確実な溶接を実施することが出来る。
り付けたピース金物に精度良く下地アングルを取り付け
ることが出来る。このため、下地アングルに取り付けた
パネルの平面精度を向上させることが出来る等の特徴を
有するものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 パネルを取り付ける下地金物を建物の躯
体に取り付けるためのピース金物であって、下地金物を
取り付ける取付面と該取付面の端面であって建物の躯体
に当接される当接面とを備えた2つの取付片と、前記2
つの取付片を接続する接続片とを有し、前記2つの取付
片を取付面を所定の間隔を持って平行に配置すると共
に、当接面を建物の躯体に当接させたとき各取付面が該
建物の躯体に対し直角となるように配置し、これら2つ
の取付片を接続片によって接続して稲妻型に形成したこ
とを特徴とする下地金物取付用のピース金物。 - 【請求項2】 パネルを取り付ける際に該パネルの取付
面を規定する下地金物を建物の躯体に取り付ける取付構
造であって、請求項1に記載した下地金物取付用のピー
ス金物に於ける取付片の当接面を建物の躯体に当接させ
て該建物の躯体に固着し、前記ピース金物に於ける2つ
の取付片の取付面に夫々下地金物を固着したことを特徴
とする下地金物の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17968393A JP3221774B2 (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | 下地金物取付用のピース金物及び下地金物の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0734577A JPH0734577A (ja) | 1995-02-03 |
JP3221774B2 true JP3221774B2 (ja) | 2001-10-22 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP17968393A Expired - Fee Related JP3221774B2 (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | 下地金物取付用のピース金物及び下地金物の取付構造 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3221774B2 (ja) |
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1993
- 1993-07-21 JP JP17968393A patent/JP3221774B2/ja not_active Expired - Fee Related
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