JP3220708B2 - 感光性記録媒体 - Google Patents
感光性記録媒体Info
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- recording medium
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- photosensitive recording
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Description
体に関し、特に、フォトポリマー等のバインダーポリマ
ーを用いる感光性記録媒体に関するものである。
やホログラムの作製に用いられるドライフィルム感光性
記録媒体が知られている。これは、フォトレジスト等の
半固体状感光層を両側から保護フィルムでサンドイッチ
状に挟持して構成されるもので、使用の際、一方の保護
フィルムを剥離しながら露出した面で感光層を基板表面
にラミネート接着し、その後他方の保護フィルムを介し
て露光し、露光後、他方の保護フィルムを剥離して感光
層を現像する(レジストの場合)か、そのままないし紫
外線等を照射する(ホログラムの場合)ものである。
イフィルム感光性記録媒体においては、感光層自体が1
層構成になっているが、この単層に接着性と耐熱性とを
同時に保有させることは困難であった。すなわち、感光
層自体に接着性を持たせるために、バインダーポリマー
を低ガラス転移点温度(Tg)化すると、記録後の耐熱
性が低くなり、時間経過と共に記録情報が変化若しくは
消去される問題があった。
に、バインダーポリマーとして−OH基を多数含有する
ものを用いると、記録膜の耐湿性が低くなり、湿度で容
易に膨潤したり、記録した情報が消去される問題があっ
た。
接着に接着剤やシランカップリング剤を用いる方法があ
るが、接着剤等の塗布工程が必要になり、工程が増加す
る問題点があった。
ものであり、その目的は、バインダーポリマーを含有す
る位相型の体積ホログラム用感光性記録媒体において、
製造工程を増やさずに接着性と耐熱性とを同時に保有さ
せるようにすることである。
明の感光性記録媒体は、感光層を2層化又は3層化して
基板と接する側に接着性を持たせ、基板と接しない側に
耐候性を持たせるようにすることものである。
層4を第1層1と第2層2で形成するか、第2図に断面
を示すように、感光層4を第1層1と第2層2と第3層
3で形成する。そして、基板と接する側の第1層1及び
第3層に接着性を与えるバインダーポリマーを用い、基
板に接しない第2層に耐候性を与えるバインダーポリマ
ーを用い、かつ、各層1、2、3に感光剤を構成するモ
ノマー、オリゴマー、光重合開始剤、増感色素、可塑
剤、重合禁止剤、添加剤、相溶化剤等を加えて感光性を
与え、感光層4の両側に保護フィルム5、6をラミネー
トしてなるものである。なお、図1の2層構成の記録媒
体はその片面のみを基板に貼り付けて用いるに適し、図
2の3層構成の記録媒体はその両面に基板に貼り付けて
用いるに適している。
ポリマーが異なるだけであるため、製造の際コーティン
グが容易であり、例えば、図3に示すスライドコータ
ー、図4に示すスロットコーター、図5に示すカーテン
コーターにより、同時に塗布して製造することができ、
従来の単層の場合の製造に比べて工程増加にはならな
い。なお、図3から図5のコーターについて簡単に説明
すると、各層用の材料を押し出す複数のスリット11〜
13を設けたノズル10の先端を、塗布するフィルム1
4に対して各図に示すような形状、配置にしたものであ
り、図3のスライドコーター、図5のカーテンコーター
は、塗布前に多層の流れを作って、その後塗布するもの
で、低粘度の液の塗布に適しており、前者はノズルが被
塗布フィルム14に1mm以下の距離で近接配置される
のに対して、後者はノズルを数cm離して配置できる。
図4のスロットコーターは、被塗布フィルム14上に下
の層から順に重ねて塗布するものであり、高粘度の液の
塗布に適している。塗布膜の膜厚制御は、図3、図5の
場合、スリット11〜13から押し出す液量によって行
うが、図4の場合は、被塗布フィルム14とノズル10
の間の距離dによって行う。
に低ガラス転移点温度(Tg)のバインダーポリマーを
用い、第2層2に高Tgのバインダーポリマーを用いて
もよく、また、第1層1及び第3層3に−OH基含有ポ
リマーをバインダーポリマーとして用い、第2層2に−
OHを含まないポリマーをバインダーポリマーに用いる
ようにしてもよい。
5、6をラミネートしてドライフィルム化し、プリント
基板作成用のレジスト又は位相型の体積ホログラム用記
録媒体として用いる。
膜厚の半分以上、好ましくは、7割以上になるようにす
るのがよい。第1層1及び第3層3は5μm以下、好ま
しくは、2μm以下である。
分としては、モノマー、オリゴマー、光重合開始剤、増
感色素、可塑剤、重合禁止剤、添加剤、相溶化剤等を組
合せて用いることができる。
インダーポリマーを含有する位相型の体積ホログラム用
感光性記録媒体において、記録媒体を感光性を有する2
層又は3層で構成し、第1層及び第3層には接着性を有
するバインダーポリマーを用い、第2層には耐候性を有
するバインダーポリマーを用いたことを特徴とするもの
である。
用いるバインダーポリマー以外の成分は同じであること
が望ましい。
ガラス転移点温度のバインダーポリマーを用い、第2層
に高ガラス転移点温度のバインダーポリマーを用いても
よく、また、第1層及び第3層に水酸基含有のバインダ
ーポリマーを用い、第2層に水酸基を含まないバインダ
ーポリマーを用いてもよい。
上からなることが望ましく、第1層及び第3層は5μm
以下であることが望ましい。
ら第3層からなる感光層に両側から保護フィルムをラミ
ネートしてドライフィルム化して用いるのが望ましい。
層又は3層で構成し、第1層及び第3層には接着性を有
するバインダーポリマーを用い、第2層には耐候性を有
するバインダーポリマーを用いたので、位相型の体積ホ
ログラム用基板に接着剤塗布や易接着処理をすることな
しに接着することができる。また、媒体は耐熱性や耐湿
性も同時に有するので、露光、現像等の記録後の耐候性
が優れている。
が異なるだけで構成できるので、スライドコーター、ス
ロットコーター、カーテンコーター等で同時に塗布して
製造することができ、製造工程増加にならない。
較例について説明する。
用いた。
gが30℃と低いポリ酢酸ビニルを、第2層2用として
は、Tgが105℃と高いポリビニルホルマールをバイ
ンダーポリマーとして用いて、溶媒メチルエチルケトン
で希釈した。
ィルム((株)帝人のHP−7(50μm))を用い、
図3のスライドコーターにより、その上に第1層1と第
3層3が2μm、第2層2が15μmの膜厚になるよう
に塗布した。保護フィルム5側から温風を当てて乾燥後
に、保護フィルム6として25μmのPETフィルム
((株)帝人のHP−7(25μm))を用いて第3層
3上にラミネートしてドライフィルムを得た。
ム5、6を剥離して、両面にガラスをラミネートした。
さらに、二光束干渉法により、この記録媒体に干渉縞を
記録した。この干渉縞の回折効率は83%であり、温度
60℃、湿度90%の環境下で1000時間の耐候テス
ト後も、回折効率の低下はなかった。また、ゴバン目剥
離テストでもフィルムはガラスから剥離しなかった。 〔実施例2〕実施例1と同じ主成分の感光液で、図1の
第1層1用には45%酢化したトリ酢酸セルロースを、
第2層2用としては60%酢化したトリ酢酸セルロース
を、それぞれバインダーポリマー(Tg:112°c)
として使用した。
ラミネートし、保存後に、第1層1側の保護フィルム5
を剥離して、第1層1側にガラス基板をラミネートし
た。
その回折効率は78%であり、温度60℃、湿度90%
の環境下で1000時間の耐候テスト後も、回折効率の
低下はなかった。また、ガラス基板をフィルムから剥が
そうとしたが、接着力が強くて剥がせなかった。
を基板に19μm塗布して単層の感光層を形成し、実施
例1と同様の評価をした。
が、バインダーポリマーのガラス転移点が30℃と低い
ため、温度60℃、湿度90%の環境下で1000時間
の耐候テスト後に、回折効率は15%に低下した。
を基板に19μm塗布して単層の感光層を形成し、実施
例1と同様の評価をした。
ンダーポリマーの水酸基が多いために、温度60℃、湿
度90%の環境下で1000時間の耐候テスト後に、回
折効率は28%に低下した。
ルムにラミネートして、保護フィルム剥離後にガラスに
ラミネートしたが、ゴバン目剥離テストで剥がれてしま
った。同様に、実施例2の第2層を保護フィルムにラミ
ネートして、保護フィルム剥離後にガラスにラミネート
したが、ゴバン目剥離テストで剥がれてしまった。
の感光性記録媒体は、感光性を有する2層又は3層で構
成し、第1層及び第3層には接着性を有するバインダー
ポリマーを用い、第2層には耐候性を有するバインダー
ポリマーを用いたので、位相型の体積ホログラム用基板
に接着剤塗布や易接着処理をすることなしに接着するこ
とができる。また、媒体は耐熱性や耐湿性も同時に有す
るので、露光、現像等の記録後の耐候性が優れている。
が異なるだけで構成できるので、スライドコーター、ス
ロットコーター、カーテンコーター等で同時に塗布して
製造することができ、製造工程増加にならない。
示す断面図である。
示す断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 バインダーポリマーを含有する位相型の
体積ホログラム用感光性記録媒体において、記録媒体を
感光性を有する2層又は3層で構成し、第1層及び第3
層には接着性を有するバインダーポリマーを用い、第2
層には耐候性を有するバインダーポリマーを用いたこと
を特徴とする感光性記録媒体。 - 【請求項2】 第1層、第2層、第3層各層に用いるバ
インダーポリマー以外の成分は同じであることを特徴と
する請求項1記載の感光性記録媒体。 - 【請求項3】 第1層及び第3層に低ガラス転移点温度
のバインダーポリマーを用い、第2層に高ガラス転移点
温度のバインダーポリマーを用いたことを特徴とする請
求項1又は2記載の感光性記録媒体。 - 【請求項4】 第1層及び第3層に水酸基含有のバイン
ダーポリマーを用い、第2層に水酸基を含まないバイン
ダーポリマーを用いたことを特徴とする請求項1又は2
記載の感光性記録媒体。 - 【請求項5】 第2層が全膜厚の半分以上からなること
を特徴とする請求項1から4の何れか1項記載の感光性
記録媒体。 - 【請求項6】 第1層及び第3層は5μm以下であるこ
とを特徴とする請求項5記載の感光性記録媒体。 - 【請求項7】 第1層及び第2層、又は、第1層から第
3層からなる感光層に両側から保護フィルムをラミネー
トしてドライフィルム化したことを特徴とする請求項1
から6の何れか1項記載の感光性記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04339192A JP3220708B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 感光性記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04339192A JP3220708B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 感光性記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05241333A JPH05241333A (ja) | 1993-09-21 |
JP3220708B2 true JP3220708B2 (ja) | 2001-10-22 |
Family
ID=12662498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04339192A Expired - Lifetime JP3220708B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 感光性記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3220708B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023228544A1 (ja) * | 2022-05-24 | 2023-11-30 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 化合物、記録媒体、情報の記録方法及び情報の読出方法 |
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-
1992
- 1992-02-28 JP JP04339192A patent/JP3220708B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Legal Events
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