JP3380143B2 - 積層体エレメント及び感光性フィルム - Google Patents

積層体エレメント及び感光性フィルム

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JP3380143B2 JP25481797A JP25481797A JP3380143B2 JP 3380143 B2 JP3380143 B2 JP 3380143B2 JP 25481797 A JP25481797 A JP 25481797A JP 25481797 A JP25481797 A JP 25481797A JP 3380143 B2 JP3380143 B2 JP 3380143B2
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庸司 田中
伯世 木村
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
Showa Denko Materials Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感光性樹脂層の滲み
出しを防止した積層体エレメントに関し、さらに詳しく
は、プラスチックスフィルムA(支持フィルム又は保護
フィルム)とプラスチックスフィルムB(保護フィルム
又は、支持フィルム)の間に感光性樹脂層を有する感光
性フィルを円筒状の巻芯に巻き取った積層体エレメント
における、保存中のエレメント端部からの感光性樹脂層
の滲み出しを防止した積層体エレメント及び感光性フィ
ルムに関する。
【0002】
【従来の技術】印刷配線板等の製造に用いられる感光性
フィルム、いわゆるドライフィルムは、溶剤に溶解した
ワニス状の感光性樹脂溶液を5〜40μmの厚さのプラ
スチックスフィルムA(支持フィルム又は保護フィル
ム)上に塗布し乾燥により溶剤を除去して感光性樹脂層
とし、さらに必要に応じて、5〜40μmのプラスチッ
クスフィルムB(保護フィルム又は支持フィルム)を積
層することにより製造されている。このような感光性フ
ィルムは、プラスチックス、紙等からなる外径30〜3
00mm程度の巻芯に長さ30〜500mで巻き取った
ロール状の積層体エレメントとして保存される。感光性
フィルム使用の際、保護フィルムがある場合は、これを
除去し、基板上に感光性樹脂層を熱圧着して用いられ
る。この感光性樹脂層は基板によく密着する必要がある
ため、常温においても、柔軟で粘着性を有している。
【0003】また感光性樹脂層は、常温でも流動性があ
り、感光性樹脂層を2mmの厚さになるまで貼り合わせ
た後、直径20mmの円板状に打ち抜き、これを試験片
とし、図1に示すプラストメータで試験片1の上に5k
gの荷重をかけ、30℃で15分間放置すると、この試
験片の厚さの変化は200μm以上となる。なお、図1
の2は、ダイヤルゲージである。
【0004】このように、感光性樹脂層は室温において
流動し易く、室温で保存しておくとロール端部から滲み
出し、ロール端部で層間が接着してしまい、使用時にロ
ールを巻き戻せなかったり、巻き戻せても巻き戻し作業
性が著しく悪化するという問題を有する。
【0005】従来この問題を解決する方法として、該積
層体エレメントを5〜15℃の低温度、60%以下の低
湿度で保存する方法が知られているが、製品として輸送
する間常時、低温度、低湿度に保つことは難しく、また
ユーザーによっては前記の条件で保存できないという問
題があった。
【0006】また米国特許第3,867,153号明細
書には、ロール状の積層体エレメントの端からの感光性
樹脂層の滲み出しを防止する方法として、該端部で光重
合を行わせる方法が開示されている。この技術は確かに
滲み出しを防止することはできるが、工程が増加し、製
品コストが高くなり、しかも端部の光重合部が基板に熱
圧着され、それが現像工程時に基板から剥がれ、さらに
基板中央部に再付着する等の悪影響を及ぼすという欠点
があった。
【0007】また米国特許第153,639号明細書に
は、感光性樹脂層中のバインダーポリマーにアルキルア
クリルアミド等の塩基性単量体を共重合することによ
り、感光層が端部から滲み出してくることを防止する技
術が開示されている。しかしながら、この方法も塩基性
単量体を共重合させるため、ワニス保存時の安定性が低
下し、また現像性等の特性を制限するなどの実用上の問
題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、巻き
取り保存時の感光性樹脂層の端部からの滲み出しを防止
した保存安定性の良好な積層体エレメント及び感光性フ
ィルムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、プラスチ
ックスフィルムA上に感光性樹脂溶液を塗布、乾燥し
て、感光性樹脂層を形成し、さらにその上にプラスチッ
クスフィルムBを積層した感光性フィルムを円筒状の巻
芯に巻き取った積層体エレメントにおいて、該ロール端
部からの感光性樹脂層の滲み出しについて鋭意研究した
結果、ロール端部からの感光性樹脂層の滲み出しは、保
存温度、湿度の他にプラスチックスフィルムA及び/又
はBの膜厚が厚い部位にて、感光性樹脂層に強い圧力が
印加され、感光性樹脂層の滲み出しが促進され発生する
ものであることを見出した。
【0010】すなわち、従来より使用されるプラスチッ
クスフィルムA及び/又はBの膜厚は同一フィルム内で
でもその膜厚が±5μmまで変動するため、プラスチッ
クスフィルムA及び/又はBの膜厚が厚い部位にて感光
性樹脂層に強い圧力が印加され、感光性樹脂層の滲み出
しが促進される。
【0011】そこで、本発明者らは、プラスチックスフ
ィルムA及びBの膜厚バラツキを±0.8μm以内と低
減することにより、ロール端部からの滲み出しが防止で
きることを見出し、こに知見に基づいて本発明を完成す
るに至った。
【0012】本発明は、プラスチックスフィルムAとプ
ラスチックスフィルムBの間に感光性樹脂層を有する感
光性フィルムを円筒状の巻芯に巻き取った積層体エレメ
ントにおいて、プラスチックスフィルムA及びBの膜厚
バラツキを±0.8μm以内としたことを特徴とする積
層体エレメントを提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる感光性フィル
ムとしては、プラスチックスフィルムA上に感光性樹脂
溶液を塗布、乾燥して、感光性樹脂層を形成し、さらに
その上にプラスチックスフィルムBを積層した感光性フ
ィルムが好適に用いられる。
【0014】プラスチックスフィルムA及びBとして
は、ポリエチレンテレフタレートフィルムに代表される
ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ
エチレン、セルロース系フィルム、ナイロンフィルム、
テフロンフィルム等が挙げられる。プラスチックスフィ
ルムAの厚さは好ましくは5〜40μmであり、より好
ましくは7〜27μmである。プラスチックスフィルム
Bの厚さは好ましくは5〜40μmであり、より好まし
くは10〜30μmである。
【0015】プラスチックスフィルムA及びBの膜厚バ
ラツキは±0.8μm以内とすることが必要で、好まし
くは±0.5μm以内である。プラスチックスフィルム
A及びBの膜厚バラツキが±0.8μmを超えると、感
光性樹脂層の滲み出しが発生する。この膜厚バラツキが
±0.8μm以内のフィルムは、プラスチックスフィル
ム製造時に押出成形により押し出されたフィルムの膜厚
バラツキの少ない部分だけを使用するなど、特別の方法
により製造されたものが用いられる。
【0016】膜厚バラツキは各プラスチックスフィルム
の膜厚をランダムに10点測定し、その平均値と測定値
の差を正のものだけを平均した値と負のものだけを平均
した値を求め、それぞれ、正(+)のバラツキ、負
(−)のバラツキとした。なお、膜厚の測定は(株)セ
イコーEM製のデジタルシックネスゲージ(精度0.0
1μm)を用いることにより好適に測定される。
【0017】本発明における感光性樹脂層を形成するた
めの感光性樹脂には特に制限はなく、例えば一般的に知
られているフィルム性付与ポリマー、エチレン性不飽和
化合物及び活性線により遊離基を発生する光重合開始剤
とからなる感光性樹脂組成物などが用いられる。本発明
においては感光性樹脂は流動性が180〜220μmと
なるようなもの用いた積層体エレメントであっても感光
性樹脂層の滲み出しを防止することができる。
【0018】本発明の積層体エレメントは、前記プラス
チックスフィルムA及びBと感光性樹脂層からなる感光
性フィルムを公知の方法で円筒状の巻き芯に巻き取るこ
とにより得られる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0020】実施例1、比較例1、2 表1に示す各種プラスチックスフィルムA(厚さ19μ
m)上に、フィルム性付与アクリルポリマー、エチレン
性不飽和化合物、活性線により遊離基を発生する光重合
開始剤を含有する感光性樹脂溶液を塗布、乾燥して、4
0μm厚の感光性樹脂層を形成し、さらにその上に表1
に示す各種プラスチックスフィルムB(厚さ25μm)
を積層した感光性フィルムを直径75mmのABS樹脂
パイプの巻芯に幅330mm、厚さ180mで巻き取っ
た積層体エレメントを作製した。前記積層体エレメント
を30℃、90%RH恒温恒湿槽中で保存し保存安定性
(ロール端部からの感光性樹脂層の滲み出し性)につい
て検討した結果、表1に示すように、比較例1は2日
目、比較例2は1日目でロール端部から感光性樹脂層の
滲み出しがあったが、実施例1は、5日経っても感光層
の滲み出しがなかった。
【0021】なおプラストメーターによる流動性の測定
は次のようにして行った。感光性樹脂層を2mmの厚さ
になるまで貼り合わせた後直径20mmの円板状に打ち
抜きこれを試験片とし、図1に示すプラストメータで試
験片1の上に5kgの荷重をかけ30℃で15分間放置
した時の試験片の厚さの変化量を流動性とし、表1に示
した。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明の積層体エレメント及び感光性フ
ィルムはロール端部からの感光性樹脂層の滲み出しが効
果的に防止され、保存性に優れ、その工業的価値は極め
て大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はプラストメータによる流動性の測定法を
示す略図である。
【符号の説明】
1 試験片 2 ダイヤルゲージ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−174779(JP,A) 特開 平5−301329(JP,A) 特開 平4−189529(JP,A) 特開 平2−185492(JP,A) 特開 平1−215852(JP,A) 特開 昭61−262120(JP,A) 特開 昭61−177242(JP,A) 特開 昭58−107331(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 H05K 3/02 - 3/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックスフィルムAとプラスチッ
    クスフィルムBの間に感光性樹脂層を有する感光性フィ
    ルムを円筒状の巻芯に巻き取った積層体エレメントにお
    いて、プラスチックスフィルムA及びBの膜厚バラツキ
    を±0.8μm以内としたことを特徴とする積層体エレ
    メント。
  2. 【請求項2】 感光性フィルムが、プラスチックスフィ
    ルムA上に感光性樹脂溶液を塗布、乾燥して感光性樹脂
    層を形成し、さらにその上にプラスチックスフィルムB
    を積層してなる感光性フィルムである請求項1記載の積
    層体エレメント。
  3. 【請求項3】 膜厚バラツキが±0.8μm以内のプラ
    スチックスフィルムA上に感光性樹脂層を有する感光性
    フィルム。
JP25481797A 1997-09-19 1997-09-19 積層体エレメント及び感光性フィルム Ceased JP3380143B2 (ja)

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