JP3220588B2 - 位置決め装置 - Google Patents

位置決め装置

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JP3220588B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、サーボモータ等のモ
ータを制御する位置決め装置に係わり、特に連結シャフ
ト、クラッチ、ギア、カム等の機械的機構を使用せずに
モータだけで同期制御する位置決め装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来例を図について説明する。図24
は、位置決めコントローラのシステム構成を示す一般的
な構成図であり、500は位置決めコントローラ、50
1a、501b、501c、501dはサーボアンプ、
502a、502b、502c、502dはサーボモー
タ、503は任意の機械の位置検出を行うエンコーダ等
の位置検出器、504は位置決めコントローラ500に
変数等の情報をやりとりするシーケンスコントローラ、
505は位置決めコントローラ500のプログラミング
やモニタを行なう周辺装置、506は位置決め演算を実
行するCPU、507は位置決めコントローラ500を
動作させるためのO/Sが記憶されているO/SRO
M、508はアプリケーションプログラムを格納するプ
ログラムメモリ、509はCPU506のワークメモ
リ、510は位置決めに必要なパラメータ等を格納する
変数メモリ、511はシーケンスコントローラ504と
位置決めコントローラ500の間の通信インタフェー
ス、512は周辺装置505と位置決めコントローラ5
00の間の周辺装置インタフェース、513は位置検出
器503の出力を位置決めコントローラ500に入力す
るための位置検出インタフェース、514はサーボアン
プ501a、501b、501c、501dと位置決め
コントローラ500の間のサーボアンプインタフェー
ス、515は外部の機器からの信号の入出力を行なう入
出力インタフェースである。
【0003】図40は特開平05073147号公報の
実施例1におけるソフトウェアモジュール(プログラ
ム)を使用して図24のサーボアンプ501a〜501
dに位置情報を出力するプログラムモジュールの組み合
わせを示す一例で、800はサーボモータを駆動するた
めの基準となる位置情報を生成、出力する駆動ソフトウ
ェアモジュール(以下、仮想駆動モジュールと呼ぶ)、
801は複数のサーボモータの同期をとる連結シャフト
ソフトウェアモジュール(以下、仮想連結シャフトと呼
ぶ)で、仮想駆動モジュール800の出力情報を伝達す
るためのプログラム、802、803、804、805
は1軸分のソフトウェアモジュールのまとまりを表すブ
ロック1〜4、806、808、811、813はギヤ
の機械的伝達手段に相当するものをソフトウェアで表現
した伝達ソフトウェアモジュール(以下、仮想伝達モジ
ュールと呼ぶ)で、仮想連結シャフトの情報を伝達する
プログラム、809、814はクラッチに相当する仮想
伝達モジュール、815は変速機に相当する仮想伝達モ
ジュール、807、810、812、816はサーボモ
ータに指令を出力する出力ソフトウェアモジュール(以
下、出力モジュールと呼ぶ)を示す。
【0004】次に図24の動作について説明する。位置
決めコントローラ500は、サーボアンプ501a〜5
01dに対して位置指令値を与える。サーボアンプ50
1a〜501dは上記位置指令値に追従するように、サ
ーボモータ502a〜502dを制御する。また、4台
の上記サーボモータ502a〜502dは互いに同期し
て動作する必要があるとする。
【0005】図40における出力モジュール807がサ
ーボアンプ501a、出力モジュール810がサーボア
ンプ501b、出力モジュール812がサーボアンプ5
01c、出力モジュール816がサーボアンプ501d
に対する指令を出すソフトウェアモジュールとすれば、
サーボモータ502a〜502dは上記仮想駆動モジュ
ール800で生成された機械的には存在しない仮想連結
シャフトの位置情報に従い、各々が同期して動作する。
【0006】次に従来の上記仮想伝達モジュールを図に
ついて説明する。
【0007】最初に第1の従来例について説明する。図
25〜図26は特開平05073147号公報の実施例
9.で示す動力伝達機構クラッチに相当する仮想伝達モ
ジュール(以下、仮想クラッチモジュールと呼ぶ)を示
す図である。図25はプログラムメモリに格納される仮
想クラッチモジュールのメモリ構成図である。図25に
おいて、550はモジュール番号格納エリア、551は
仮想クラッチモジュールが演算実行時に必要となる入力
軸位置アドレスデータが格納されている他の仮想メカモ
ジュールの識別情報が格納されている接続情報格納エリ
ア、552は補助入力軸接続情報エリアであり仮想クラ
ッチモジュールでは「なし」という情報が格納される。
570は仮想クラッチモジュールが実行する演算式格納
エリア、571は変数格納エリアであり仮想クラッチモ
ジュールでは使用しない。572、573はパラメータ
であり仮想クラッチモジュールの0Nアドレス情報、0
FFアドレス情報が格納される。ここで、ONアドレス
情報、OFFアドレス情報とは、入力軸位置アドレスデ
ータに対するアドレスである。
【0008】図26は仮想クラッチモジュールが演算実
行時に必要なデータを退避するワークメモリの構成を示
し、574、575は入力軸位置アドレスデータ前回値
x(n−1)、今回値x(n)格納エリア、576、5
77は出力軸位置アドレスデータ前回値y(n−1)、
今回値y(n)格納エリア、578は仮想クラッチモジ
ュールのON,OFF指令情報格納エリアである。
【0009】次に、図27について仮想クラッチモジュ
ールのリアルタイム割り込み処理の動作について説明す
る。仮想クラッチモジュールが実行されるとステップS
1570で、接続情報551に基き入力軸位置アドレス
データを読み込みx(n)格納エリア575へ格納す
る。次にステップS1571で、仮想クラッチモジュー
ルのONアドレス指令情報572を読みだし、上記x
(n)と比較しx(n)の方が小さければクラッチOF
F領域と判断しステップS1574へジャンプする。そ
うでなければステップS1572へ進みOFFアドレス
指令情報573を読み出し,上記x(n)と比較しx
(n)の方が小さければクラッチON領域と判断し、ス
テップS1573で、仮想クラッチモジュールON,O
FF指令格納エリア578へON、OFF指令データh
=1を格納しステップS1575へジャンプする。上記
比較の結果クラッチOFF領域と判断した場合はステッ
プS1574で、ON、OFF指令データh=0を格納
しステップS1575へジャンプする。
【0010】次にステップS1575で、下記式を実行
し出力軸位置アドレスデータ今回値y(n)を算出す
る。 y(n) = (x(n)ーx(n−1))*h +
y(n−1) ここで仮想クラッチモジュールON,OFF指令データ
hは、1または0の値を示すため1の時はx(n)ーx
(n−1)の差を出力軸アドレスデータ前回値y(n−
1)に加算した結果が仮想クラッチモジュールの出力と
なり、0の時は出力軸アドレスデータ前回値y(n−
1)がそのまま仮想クラッチモジュールの出力となり保
持される。
【0011】次にステップS1576、ステップS15
77で、入力軸位置アドレスデータ今回値x(n)を入
力軸位置アドレスデータ前回値x(nー1)へ、出力軸
位置アドレスデータ今回値y(n)を出力軸位置アドレ
スデータ前回値y(nー1)へ転送し、次回演算の準備
をする。最後にステップS1578で、ステップS15
75で算出した出力軸位置アドレスデータ今回値y
(n)を、仮想クラッチモジュールの出力とし出力軸位
置アドレスデータ今回値エリア577へ格納し終了す
る。図27のフローチャートをリアルタイム処理にて実
行することにより、連続的な位置アドレスデータを出力
する。
【0012】図28は仮想クラッチモジュールの動作例
を示す図であり、入力軸位置アドレスデータX(n)
(580)に対し、クラッチをONさせるアドレス(5
81a)をA1、クラッチをOFFさせるアドレス(5
81b)をB1とした場合に、仮想クラッチモジュール
ON,OFF指令h(582a)は、入力軸位置アドレ
スデータ(580)がA1と一致した時点からB1と一
致する手前までは1(ON)となり、その区間の出力y
(n)は入力軸位置アドレスデータの変化量に対応し変
化する。また、仮想クラッチモジュールON,OFF指
令h(582a)が0(OFF)の区間の出力y(n)
は、入力軸位置アドレスデータが変化しても変わらず出
力を保持することを示す(583)。
【0013】例えばここで、図で示す区間Nを出力動作
の1サイクルとしこの繰り返しをさせたい場合に、次の
サイクルで指令するクラッチONアドレス、クラッチO
FFアドレスをA2(581c)、B2(581d)と
すると、ユーザシーケンスプログラムによりA2=A1
+N、B2=B1+Nという演算を行い1サイクル中の
クラッチOFFアドレス通過後にシーケンサによりA
2,B2の入力軸位置アドレスを再度指令することが必
要となり、以後その繰り返しを行うことが必要である。
【0014】また軸ごとにクラッチONアドレス、クラ
ッチ0FFアドレスが異なり即ち出力y(n)が異なり
それらの複数軸を同期させ1サイクルの動作を行いたい
場合は、その軸数分ユーザシーケンスプログラムにより
前記演算を行い再度指令するということが必要である。
【0015】次に第2の従来例を図について説明する。
図29〜図33は特開平05073147号公報に示さ
れた従来のカムに相当する仮想伝達モジュール(以下、
仮想カムモジュールと呼ぶ)を示す図であり図29は仮
想カムモジュールを表す図で、600は入力軸、601
は補助入力軸、602は出力軸、620aはストローク
量設定値h1、620bはストローク下限位置設定値h
2、604は関数(手順)を含むブラックボックスを示
す。
【0016】図30は、カム形状データテーブルがプロ
グラムメモリに格納される場合のメモリ構成を示す図
で、605は仮想カムシャフトの1回転内の位置アドレ
ス、621はその位置アドレスに対応したカムの動作量
を示す。カムの動作量とはストローク下死点を0とし
て、ストローク上死点を1とする位置の値であり、仮想
カムシャフトの1回転内に0から1までの範囲を変化す
る。仮想カムシャフトの1回転内の位置アドレスは、1
回転を等間隔で分割(たとえば2000個)したもので
ある。
【0017】図31および図32は、ブラックボックス
604に含まれる関数(手順)を表すフローチャートを
示す。
【0018】図33は、仮想カムモジュールがプログラ
ムメモリに格納される場合のメモリ構成を示す図で、6
10はモジュール番号、611は接続情報でこれに基ず
き入力軸の位置アドレスを参照する。612は補助入力
軸接続情報でこれに基ずき補助入力軸の位置アドレスを
参照する。622は出力軸602に出力される位置決め
量を求めるための演算式であり、図31および図32の
フローチャートで示される関数(手順)が格納される。
623は変数でありストローク量設定値620aおよび
ストローク下限位置設定値620bが格納される。
【0019】次に、動作について説明する。図29に示
す仮想カムモジュールには、主要な入力として入力軸6
00の位置アドレス、補助的な入力として補助入力軸6
01の位置アドレスがある。入力軸600には、仮想カ
ムシャフトの回転位置情報として、他の仮想メカモジュ
ールからの位置アドレスが入力される。また、補助入力
軸601には、入力軸600から入力された仮想カムシ
ャフトの回転位置情報を補正するオフセット量として、
位置決めプログラムで記述した動作の、指令アドレスが
入力される。
【0020】仮想カムモジュールは、これらの入力と、
あらかじめ変数領域に格納されたストローク量設定値6
20a、ストローク下限位置設定値620b、プログラ
ムメモリに格納された図30に示すカム形状データテー
ブルから、往復カム動作を行なう位置決め量を算出し
て、出力軸602に出力する。出力された、往復カム動
作を行う位置決め量は、次段に接続される出力モジュー
ルに渡され、サーボモータが駆動される。
【0021】出力となる、往復カム動作を行なう位置決
め量の、算出方法は、関数(手順)としてブラックボッ
クス604に含まれており、その内容を図31と図32
のフローチャートで説明する。図31において、まず、
入力軸の位置アドレスxと、補助入力軸の位置アドレス
zを取り込んで(S1620)、次に、その和を1回転
内の位置アドレスに変換する。(S1621)。1回転
内の位置アドレスは、入力軸の位置アドレスと、補助入
力軸の位置アドレスを加算して、1回転量(360゜)
で割った余りで表わせる。こうして得られた値が、仮想
カムシャフトの回転位置情報である。次に、カム形状デ
ータテーブルを参照して、回転位置情報に対応するカム
の動作量を求めるが(S1622)、この手順は、図3
2に詳細を示す。
【0022】図32において、まず、仮想カムシャフト
の回転位置情報Aについて、A1≦A<A2という関係
を満足する、仮想カムシャフトの1回転内の位置アドレ
スA1およびA2を、図30のカム形状データテーブル
から検索する(S1630)。次に、1回転内の位置ア
ドレスA1およびA2に対応する、カムの動作量を、図
30のカム形状データテーブルから得て、それをD1お
よびD2とする(S1631)。1回転内の位置アドレ
スA1およびA2、カムの動作量D1およびD2から、
仮想カムシャフトの回転位置情報Aに対応する、カムの
動作量Dを算出すると、 D=D1+(D2−D1)×{(A−A1)/(A2−
A1)} となる(S1632)。これは、カム形状データテーブ
ルに格納されたカムの動作量が、仮想カムシャフト1回
転内の位置アドレスに対して、離散的な値をとるため、
1回転内の位置アドレスを基に、比例配分計算を行なう
ものである。
【0023】図32に示す手順で求められた、仮想カム
シャフトの回転位置情報に対応するカムの動作量Dと、
あらかじめ変数領域に格納されたストローク量設定値h
1、および、ストローク下限位置設定値h2から、往復
カム運動を連続して行なう位置決め量は、 (h1×D)+h2 と算出される(図31、S1623)。これは、カム運
動の下限位置h2と、上限位置(h1+h2)の間を往
復する動きである。求められた位置決め量は、出力軸に
出力され(S1624)、次段に接続される出力モジュ
ールに渡され、サーボモータが駆動される。
【0024】次に第3の従来例について説明する。図3
4〜図38は特開平05073147号公報に示された
従来のカムに相当する仮想伝達モジュール(以下、仮想
カムモジュールと呼ぶ)を示す図であり図34は仮想カ
ムモジュールを表す図で、600は入力軸、601は補
助入力軸、602は出力軸、620aはストローク量設
定値h1、620bはストローク下限位置設定値h2、
620cはカムのストローク量を更新する仮想カムシャ
フトの更新アドレスh4、604は関数(手順)を含む
ブラックボックスを示す。
【0025】図35は、カム形状データテーブルがプロ
グラムメモリに格納される場合のメモリ構成を示す図
で、605は仮想カムシャフトの1回転内の位置アドレ
ス、621はその位置アドレスに対応したカムの動作量
を示す。
【0026】カム動作運転中のストローク量の変更は、
ストローク下死点で設定値を取り込まねばならないの
で、ストローク下死点に相当する仮想カムシャフトの1
回転内の位置アドレスを、カム動作のストローク量を更
新する仮想カムシャフトの更新アドレス620cとす
る。(図35の例では、180°となる。)
【0027】図36は、ブラックボックス604に含ま
れる関数(手順)を表すフローチャートを示す。
【0028】図37は、仮想カムモジュールがプログラ
ムメモリに格納される場合のメモリ構成を示す図で、6
10はモジュール番号、611は接続情報でこれに基き
入力軸の位置アドレスを参照する。612は補助入力軸
接続情報でこれに基き補助入力軸の位置アドレスを参照
する。630は出力軸602に出力される位置決め量を
求めるための演算式であり、図36のフローチャートで
示される関数(手順)が格納される。631は変数であ
りストローク量設定値620aおよびストローク下限位
置設定値620b、およびカム動作のストローク量を更
新する仮想カムシャフトの更新アドレス620cが格納
される。
【0029】図38は、出力軸602に出力される位置
決め量を求める時に、使用するワークメモリ10の、メ
モリ構成を示す。632はストローク量データである。
【0030】次に、動作について説明する。図34に示
す仮想カムモジュールには、主要な入力として入力軸6
00の位置アドレス、補助的な入力として補助入力軸6
01の位置アドレスがある。入力軸600には、仮想カ
ムシャフトの回転位置情報として、他の仮想メカモジュ
ールからの位置アドレスが入力される。また、補助入力
軸601には、入力軸600から入力された仮想カムシ
ャフトの回転位置情報を補正するオフセット量として、
従来形式の位置決めプログラムで記述した動作の、指令
アドレスが入力される。
【0031】仮想カムモジュールは、これらの入力と、
あらかじめメモリに格納されたストローク量設定値62
0a、ストローク下限位置設定値620b、カム動作の
ストローク量を更新する仮想カムシャフトの更新アドレ
ス620c、プログラムメモリ9に格納された図35に
示すカム形状データテーブルから、往復カム動作を行な
う位置決め量を算出して、出力軸602に出力する。出
力された、往復カム動作を行う位置決め量は、次段に接
続される出力モジュールに渡され、サーボモータが駆動
される。
【0032】出力となる、往復カム動作を行なう位置決
め量の算出方法は、関数(手順)としてブラックボック
ス604に含まれており、その内容を図36のフローチ
ャートで説明する。
【0033】図36において、まず、入力軸の位置アド
レスxと、補助入力軸の位置アドレスzを取り込んで
(S1640)、次に、その和を1回転内の位置アドレ
スに変換する(S1641)。1回転内の位置アドレス
は、入力軸の位置アドレスと、補助入力軸の位置アドレ
スを加算して、1回転量(360゜)で割った余りで表
わせる。こうして得られた値が、仮想カムシャフトの回
転位置情報である。
【0034】次に、仮想カムシャフトの回転位置情報
が、カム動作のストローク量を更新する仮想カムシャフ
トの更新アドレス620cを越えたかどうか判別する
(S1642)。もし、越えたならば、外部の装置から
設定されている変数領域上のストローク量設定値620
aを、ワークメモリ10上のストローク量データ632
に更新する(S1643)。越えていなければ、ストロ
ーク量データ632は更新しない。
【0035】次に、カム形状データテーブルを参照し
て、仮想カムシャフトの回転位置情報に対応するカムの
動作量を求めるが(S1644)、この手順は、図32
において説明したとうりである。
【0036】求められた仮想カムシャフトの回転位置情
報に対応するカムの動作量Dと、ワークメモリ10上の
ストローク量データF、および変数メモリに格納された
ストローク下限位置設定値h2から、往復カム運動を連
続して行なう位置決め量は、(F×D)+h2と算出さ
れる(図36、S1645)。これは、カム運動の下限
位置h2と、上限位置(F+h2)の間を往復する動き
であり、そのストローク量Fは、カム動作運転中であっ
ても、毎ストロークごとに新しく更新される。求められ
た位置決め量は、出力軸に出力され(S1646)、次
段に接続される出力モジュールに渡され、サーボモータ
が駆動される。
【0037】次に第4の従来例を図について説明する。
図39はこの従来例の動作を示す図である。図において
762はカムパターン、763a、763b、763c
はリミット出力パターン、764aはポイント1、76
4bはポイント2、764cはポイント3、764dは
ポイント4、同様に764eはポイントn−1、764
fはポイントnであり、765aはカムの実現在値での
ストローク下限値からポイント1までの区間0、765
bはカムの実現在値のポイント1からポイント2までの
区間1、765cはカムの実現在値のポイント2からポ
イント3までの区間2、765で4dはカムの実現在値
のポイント3からポイント4までの区間3、同様に76
5eはカムの実現在値のポイントn−1からポイントn
までの区間n−1、765fはカムの実現在値のポイン
トnからストローク上限値までの区間nであり、766
a、766b、766c、766d、766e、766
f、766g、766h、766i、766j、766
k、766lは、カムパターン上のリミット出力ON、
OFFポイントであり、カムの実現在値に対応して、外
部にON、OFF信号を出力するリミット出力状態を示
す。
【0038】つまり、リミット出力パターン1ではポイ
ント766aからポイント766bまでとポイント76
6kからポイント766lまでの範囲でリミット出力が
ON、リミット出力パターン2ではポイント766cか
らポイント766dまでとポイント766iからポイン
ト766jまでの範囲でリミット出力がON、リミット
出力パターン3ではポイント766eからポイント76
6fまでとポイント766gから766hまでの範囲で
リミット出力がONする。
【0039】例えば充填機を例にとり、びん、パックな
どの押し上げ(上下)動作をカムのパターンにより制御
を行い、びん、パックがある位置に来た所で注入ノズル
を下げ注入量に従い上げていくような制御を行う場合
に、上下軸の位置でリミットスイッチ出力信号を出し注
入ノズルを下げるタイミングをとるとすると、上下軸の
実現在値(カムによるストローク)でリミットスイッチ
出力が出るため、上下軸の上昇時(例えば図39のリミ
ット出力パターン1のポイント766a)と下降時(例
えば図39のリミット出力パターン1のポイント766
k)の両方で出力信号が出る。この場合の充填機の例で
は下降時のリミットスイッチ出力信号は出さないように
する必要があり、ユーザシーケンスプログラムにより上
下軸の下降期間はリミットスイッチ出力禁止指令を行う
などの対処が必要である。また、被充填物の形状が変わ
るとカムのパターンも変更が必要となる。それに伴い上
下軸の動作範囲(ストローク範囲)も変わってくるた
め、リミットスイッチ出力パターンの設定も変更が必要
となる。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】従来の第1の位置決め
装置の仮想クラッチモジュールは以上のように構成され
ているので、入力軸位置アドレスデータに対するクラッ
チのON,OFFアドレスを指令するため1サイクルの
位置決め動作を連続して繰り返し制御する場合に、次の
サイクルでのクラッチのON,OFF指令アドレスをリ
アルタイムでユーザシーケンスプログラムにより算出し
再度指令しなければならないという問題があり困難であ
った。
【0041】従来の第1の位置決め装置の仮想クラッチ
モジュールは以上のように構成されているので、複数軸
で同期をとり1サイクルの動作とし連続して繰り返し制
御する場合に、次のサイクルでのクラッチのON,OF
F指令アドレスを同期をとる軸数分リアルタイムでユー
ザシーケンスプログラムにより算出し再度指令しなけれ
ばならないという問題があり困難であった。
【0042】第1の発明は上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、ユーザがクラッチのON,O
FF指令アドレスをリアルタイムで演算し再度指令しな
くても1サイクルの位置決め動作を連続して繰り返し制
御することができる位置決め装置を得ることを目的とす
る。
【0043】従来の第2の位置決め装置の仮想カムモジ
ュールは、特開平05073147号公報のように構成
されているので仮想駆動モジュールの出力する位置情報
に同期した仮想カムモジュールの動作はできるが、第1
の仮想カムモジュールと第2の仮想カムモジュールが連
動運動した1つの動作としての円弧軌跡動作ができない
という問題点があり、このため金属加工における座ぐり
等円弧軌跡動作にて加工が必要な場合は、従来形式の位
置決めプログラムで記述した円弧補間により行っていた
ため、円弧半径を変更する場合一旦モータ停止後、位置
決めプログラム中の半径指定を変更し再度位置決めプロ
グラムを起動しなくてはならないという問題点があっ
た。
【0044】第2の発明は上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、第1の仮想カムモジュールと
第2の仮想カムモジュールが連動運動した1つの動作と
しての円弧軌跡動作ができ、ストローク下死点でのスト
ローク量(半径指定)変更が可能なためモータを停止さ
せることなく円弧軌跡動作の半径変更ができる位置決め
装置を得ることを目的とする。
【0045】従来の第3の位置決め装置の仮想カムモジ
ュールでは、金属加工における座ぐり加工の座ぐり量を
徐々に大きくする場合等、特開平05073147号公
報のように構成されているのでカム動作運転中のストロ
ーク量の変更が、ストローク下死点でしかできないた
め、ストローク量変更時はストローク量の増減分直線運
動を行った後円弧軌跡動作となるため、第1の仮想カム
モジュールと第2の仮想カムモジュールが連動運動した
1つの動作としてのなめらかに連続した渦巻き状の軌跡
動作を行うことができないという問題点があった。
【0046】第3の発明は上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、第1の仮想カムモジュールと
第2の仮想カムモジュールが連動運動した1つの動作と
しての渦巻き状の軌跡動作ができる位置決め装置を得る
ことを目的とする。
【0047】従来の第2の位置決め装置の仮想カムモジ
ュールは、特開平05073147号公報のように構成
されているので、装置を運転しながらカムの形状を変更
することが困難であるという問題があった。
【0048】第4の発明は、上記のような問題点を解決
するためになされたもので、装置を運転しながらでも、
カム動作のパターンの変更が、容易に行える位置決め装
置を得ることを目的とする。
【0049】従来の第2の位置決め装置の仮想カムモジ
ュールは、特開平05073147号公報のように構成
されているので、例えば金属加工等においてカムパター
ンを用い金属板を一定長さごとに加工、切断する場合、
金属板は長さ方向に変形し除々に金属板に対するカムの
開始位置がずれてくるようなことがあるが、このような
とき金属板に対するカムの開始位置からカム動作を新た
に開始することが必要となる、すなわちカムパターンの
1サイクルの途中まで動作させた後、再びカムパターン
の1サイクルの最初から動作させることが必要となる
が、このようなことが困難であるという問題点があっ
た。
【0050】第5の発明は、上記のような問題点を解決
するためになされたもので、カムパターンの1サイクル
の途中まで動作させた後、再びカムパターンの1サイク
ルの最初から動作させることが、容易に行える位置決め
装置を得ることを目的とする。
【0051】従来の第4の位置決め装置の仮想カムモジ
ュールは、以上のように構成されているので、カムの1
サイクルの往復で、リミットスイッチ出力を変化させた
い場合に手間であるという問題点があった。
【0052】第6の発明は、上記のような問題点を解決
するためになされたもので、カム1サイクルの往復で、
リミットスイッチ出力を任意に変化させることができる
位置決め装置を得ることを目的とする。
【0053】従来の第4の位置決め装置の仮想カムモジ
ュールは、以上のように構成されているので、カムのパ
ターン、ストローク量が変更されるとリミットスイッチ
出力パターンの変更も必要となり手間であるという問題
点があった。
【0054】第6の発明は、上記のような問題点を解決
するためになされたもので、カムのパターン、ストロー
ク量が変更されても、リミットスイッチ出力パターンの
変更が不要である位置決め装置を得ることを目的とす
る。
【0055】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係わる位置
決め装置は、伝達ソフトウェアモジュールに位置情報を
入力する入力手段と、上記入力手段の位置情報を入力軸
一回転内アドレスに変換するための入力軸一回転パルス
数を設定する設定手段と、上記入力手段の位置情報を出
力手段に伝達するかどうかのON,OFF指令、および
入力軸一回転内でのON,OFFアドレス指令を入力す
る手段と、ON指令の場合は上記入力軸一回転内アドレ
スとON指令アドレスが一致した時点からOFF指令後
のOFF指令アドレスと一致するまでは上記入力手段の
位置情報をそのまま出力手段に出力し、OFF指令の場
合は上記入力軸一回転内アドレスとOFF指令アドレス
が一致した時点からON指令後のON指令アドレスと一
致するまでは上記入力手段の出力を前の状態のまま保持
する手段を備える。
【0056】第2の発明に係わる位置決め装置は、第1
の伝達ソフトウェアモジュールと第2の伝達ソフトウェ
アモジュールに、回転角度に対応する90゜位相の異な
った位置情報をテーブルとして格納する格納手段と、上
記位置情報を出力する出力手段を備える。
【0057】第3の発明に係わる位置決め装置は、第1
の伝達ソフトウェアモジュールと第2の伝達ソフトウェ
アモジュールに、位置情報を増減する定数を設定する手
段と、位置情報に上記定数を掛けた結果を出力する出力
手段を備える。
【0058】 第4の発明に係わる位置決め装置は、制
御対象を駆動するモータと、上記制御対象を位置決めす
る上記モータを駆動制御するコントローラを備え、上記
コントローラは上記モータを駆動制御する基準となる位
置情報を生成、出力する駆動ソフトウェアモジュール
と、入力情報を演算して、その結果を伝達情報として出
力する伝達ソフトウェアモジュールと、入力情報を演算
して、その結果を上記モータの駆動制御指令として出力
する出力ソフトウェアモジュールを有し、上記伝達ソフ
トウェアモジュールは、基準となる回転角度に対応する
位置情報をテーブルとして格納する格納手段と、上記位
置情報を出力する出力手段と、上記位置情報は複数種類
カム形状データテーブルを備え、仮想カムシャフトの
回転位置情報が、予めプログラムメモリに格納された上
記カム形状データテーブルの切替え位置になったかどう
かを判別し、該切替え位置になったら上記カム形状デー
タテーブルを指定の上記カム形状データテーブルに切替
える、ものである。
【0059】 第5の発明に係わる位置決め装置は、制
御対象を駆動するモータと、上記制御対象を位置決めす
る上記モータを駆動制御するコントローラを備え、上記
コントローラは上記モータを駆動制御する基準となる位
置情報を生成、出力する駆動ソフトウェアモジュール
と、入力情報を演算して、その結果を伝達情報として出
力する伝達ソフトウェアモジュールと、入力情報を演算
して、その結果を上記モータの駆動制御指令として出力
する出力ソフトウェアモジュールを有し、上記伝達ソフ
トウェアモジュールは、基準となる回転角度に対応する
位置情報をカム形状データテーブルとして格納する格納
手段と、上記位置情報を出力する出力手段と、上記の基
準となる回転角度と上記位置情報の対応関係を任意に設
定する手段と、仮想カムシャフトの1回転内現在リセッ
ト信号が入力されたかどうか判別し、入力されていれ
ば、上記仮想カムシャフトの位置回転内現在位置をゼロ
として、再び、上記カム形状データテーブルの1サイク
ルの最初からデータを読み出す手段と、を有する。
【0060】第6の発明に係わる位置決め装置は、第
3、4、5、6の発明の位置決め装置の伝達ソフトウェ
アモジュールに、仮想カムシャフトの1回転パルス数を
設定する手段と、仮想カムシャフトの1回転内現在値を
算出する手段と、上記1回転内現在値に対応するリミッ
トスイッチ出力情報を設定する手段と、上記リミットス
イッチ出力情報を格納する手段と、上記算出手段で算出
された1回転内現在値に対応するリミットスイッチ情報
を出力する出力手段を備える。
【0061】
【作用】第1の発明に係わる位置決め装置の伝達ソフト
ウェアモジュールは、入力軸一回転パルス数設定手段に
より入力手段の位置情報を入力軸一回転内アドレスに変
換し、ON,OFF指令、および入力軸一回転内でのO
N,OFFアドレス指令入力手段により、ON指令時は
入力軸一回転内アドレスがON指令アドレスと一致した
時点からOFF指令後のOFF指令アドレスと一致する
まで入力を出力にそのまま出力し、OFF指令時は入力
軸一回転内アドレスがOFF指令アドレスと一致した時
点からON指令後のON指令アドレスと一致するまで出
力を前の状態に保持する。
【0062】第2の発明に係わる位置決め装置の第1の
伝達ソフトウェアモジュールと第2の伝達ソフトウェア
モジュールは、回転角度に対応した90゜位相の異なっ
た位置情報をデータテーブル形式で設定する。
【0063】第3の発明に係わる位置決め装置の第1の
伝達ソフトウェアモジュールと第2の伝達ソフトウェア
モジュールは、位置情報を増減する定数を設定し、位置
情報を設定された上記定数で常時増減して出力する。
【0064】第4の発明に係わる位置決め装置の伝達ソ
フトウェアモジュールは、装置を運転しながらでも、カ
ム動作のパターンの変更を行うことを実現する。
【0065】第5の発明に係わる位置決め装置の伝達ソ
フトウェアモジュールは、カムパターンの1サイクルの
途中まで動作させた後、再びカムパターンの1サイクル
の最初から動作させることを実現する。
【0066】第6の発明に係わる位置決め装置の伝達ソ
フトウェアモジュールは、算出された1回転内現在値に
対応したリミットスイッチを出力する。
【0067】
【実施例】実施例を図について説明する。図1は、位置
決めコントローラのシステム構成を示す一般的な構成図
であり、1は位置決めコントローラ、2a、2b、2
c、2dはサーボアンプ、3a、3b、3c、3dはサ
ーボモータ、4は任意の機械の位置検出を行うエンコー
ダ等の位置検出器、5は位置決めコントローラ1に変数
等の情報をやりとりするシーケンスコントローラ、6は
位置決めコントローラ1のプログラミングやモニタを行
なう周辺装置、7は位置決め演算を実行するCPU、8
は位置決めコントローラ1を動作させるためのO/Sが
記憶されているO/SROM、9はアプリケーションプ
ログラムを格納するプログラムメモリ、10はCPU7
のワークメモリ、11aは位置決めに必要なパラメータ
等を格納する変数メモリ、11bはカムデータなどのデ
ータを格納するデータメモリ、12はシーケンスコント
ローラ5と位置決めコントローラ1の間の通信インタフ
ェース、13は周辺装置6と位置決めコントローラ1の
間の周辺装置インタフェース、14は位置検出器4の出
力を位置決めコントローラ1に入力するための位置検出
インタフェース、15はサーボアンプ2a、2b、2
c、2dと位置決めコントローラ1の間のサーボアンプ
インタフェース、16は外部の機器からの信号の入出力
を行なう入出力インタフェースである。
【0068】実施例1.仮想伝達モジュールの一実施例
について説明する。図2〜図6はクラッチに相当する仮
想伝達モジュール(以下、仮想クラッチモジュールと呼
ぶ)を説明する図である。仮想クラッチモジュールは単
独で動作することはなく、他の仮想メカモジュールと組
み合わせて用いられるが、ここでは仮想クラッチモジュ
ール単独の動作について説明する。
【0069】図2はプログラムメモリ9に格納される仮
想クラッチモジュールのメモリ構成図である。図2にお
いて、550はモジュール番号格納エリア、551は仮
想クラッチモジュールが演算実行時に必要となる入力軸
位置アドレスデータが格納されている他の仮想メカモジ
ュールの識別情報が格納されている接続情報格納エリ
ア、552は補助入力軸接続情報エリアであり仮想クラ
ッチモジュールでは「なし」という情報が格納される。
553は仮想クラッチモジュールが実行する演算式格納
エリア、554aは仮想クラッチモジュールのON,O
FF指令情報が格納されている変数メモリアドレス格納
エリア、554b、554cは仮想クラッチモジュール
のONアドレス指令情報,OFFアドレス指令情報が格
納されている変数メモリアドレス格納エリア、555は
パラメータであり入力軸一回転パルス数Nが格納され
る。
【0070】図3は仮想クラッチモジュールが演算実行
時に必要なデータを退避するワークメモリ10の構成を
示し、556、557は入力軸位置アドレスデータ前回
値x(n−1)、今回値x(n)格納エリア、558、
559は出力軸位置アドレスデータ前回値y(n−
1)、今回値y(n)格納エリア、560は入力軸一回
転内アドレスデータ今回値xa(n)格納エリア、56
1は仮想クラッチモジュールステータス前回値h0格納
エリア、562は仮想クラッチモジュールのON,OF
F指令情報h1格納エリア、563、564は仮想クラ
ッチモジュールのONアドレス指令情報h2,OFFア
ドレス指令情報h3格納エリアである。
【0071】図4、図5は仮想クラッチモジュールの動
作を示すフローチャートであり、リアルタイム割り込み
処理の動作の一部である。
【0072】次に、動作について図4で説明する。仮想
クラッチモジュールが実行されるとステップS1551
で、接続情報551に基き入力軸位置アドレスデータを
読み込みx(n)格納エリア557へ格納する。次にス
テップS1552で、入力軸一回転パルス数555を読
み出し、式100に基き入力軸一回転内アドレスxa
(n)を求める。 入力軸一回転内アドレス:xa(n)= x(n) % N 式100 N:入力軸一回転パルス数 %:剰余演算子
【0073】次にステップS1553で、仮想クラッチ
モジュールのON,OFF指令情報が格納されている変
数メモリアドレス格納エリア554a、仮想クラッチモ
ジュールのONアドレス指令情報,OFFアドレス指令
情報が格納されている変数メモリアドレス格納エリア5
54b、554cを読み出し、対応する変数メモリを読
み出し変数h1,h2,h3とする。次にステップS1
554で、仮想クラッチモジュールステータス前回値5
61を読み込み変数h0とする。
【0074】次にステップS1555で、式101に基
き出力軸位置アドレスデータ今回値y(n)を求め、ス
テップS1556で、入力軸位置アドレスデータ今回値
x(n)を入力軸位置アドレスデータ前回値x(nー
1)へ、出力軸位置アドレスデータ今回値y(n)を出
力軸位置アドレスデータ前回値y(nー1)へ、仮想ク
ラッチモジュールステータス今回値を前回値h0へ転送
し、次回演算の準備をする。最後にステップS1557
で、ステップS1555で算出した出力軸位置アドレス
データ今回値y(n)を、仮想クラッチモジュールの出
力とし出力軸位置アドレスデータ今回値エリア559へ
格納し終了する。図4のフローチャートをリアルタイム
処理にて実行することにより、連続的な位置アドレスデ
ータを出力する。 y(n) = g(n) + y(n−1) 式101 g(n) = G(x,xa,h0,h1,h2,h3) 式102 x:入力軸位置アドレスデータ xa:入力軸一回転内アドレス h0:仮想クラッチモジュールステータス前回値 h1:仮想クラッチモジュール0N,OFF指令情報 h2:仮想クラッチモジュールON指令アドレス h3:仮想クラッチモジュールOFF指令アドレス ここで、式102は今回の仮想クラッチモジュールの処
理により出力として伝達する単位時間あたりの移動量を
算出する関数を示し、その動作を図5のフローチャート
に示す。
【0075】ステップS1560で、仮想クラッチモジ
ュールON,OFF指令情報h1を判別し、OFF指令
であればステップS1566へジャンプし、ON指令で
あればステップS1561で、仮想クラッチモジュール
ステータス前回値h0がONであるかOFFであるかを
判別し、ONであればステップS1564へジャンプ
し、OFFであればステップS1562で、入力軸一回
転内アドレス今回値xa(n)が、仮想クラッチモジュ
ールON指令アドレスh2を通過したかを判別し、通過
したのであればステップS1563で、今回の単位時間
あたりの伝達移動量g(n)=xa(n)ーh2+1と
し、仮想クラッチモジュールステータス今回値をONと
する。通過していなければステップS1565へジャン
プし、g(n)=0即ち、仮想クラッチモジュールはO
FF(切り離し)状態とする。ステップS1564では
仮想クラッチモジュールがON(接続)状態であり、g
(n)=x(n)−x(n−1)とする。
【0076】次に仮想クラッチモジュールがOFF指令
の時ステップS1566で、仮想クラッチモジュールス
テータス前回値h0がONであるかOFFであるかを判
別し、OFFであればステップS1565へジャンプ
し、ONであればステップS1567で、入力軸一回転
内アドレス今回値xa(n)が、仮想クラッチモジュー
ルOFF指令アドレスh3を通過したかを判別し、通過
したのであればステップS1568で、今回の単位時間
あたりの伝達移動量g(n)=h3−xa(n)とし、
仮想クラッチモジュールステータス今回値をOFFとす
る。通過していなければステップS1564へジャンプ
し、このフローチャートを終了する。
【0077】図6は今回の仮想クラッチモジュールの動
作例を示す図であり、入力軸位置アドレスデータX
(n)(580)に対し出力動作の1サイクル区間をN
とすると、入力軸1回転内アドレスxa(n)は0から
Nー1までの繰り返しとなる(584)。クラッチをO
NさせるアドレスをA0(581e)、クラッチをOF
FさせるアドレスをB0(581f)とした場合(0≦
A0、B0<N)に、仮想クラッチモジュールON,O
FF指令h1(582b)は、入力軸1回転内アドレス
(584)がA0と一致した時点からB0と一致する手
前までは1(ON)となり、その区間の出力y(n)は
入力軸1回転内アドレス(584)即ち入力軸位置アド
レスデータの変化量に対応し変化する。また、仮想クラ
ッチモジュールON,OFF指令h1(582b)が0
(OFF)の区間の出力y(n)は、入力軸位置アドレ
スデータが変化しても変わらず出力を保持することを示
す(585)。
【0078】ここで、図で示す区間Nの出力動作を繰り
返しさせたい場合に、ユーザシーケンスプログラムによ
るクラッチON、OFFアドレスの演算、再指令は必要
なく入力軸位置アドレスデータの変化に伴い自動的に繰
り返し制御が行われる。
【0079】実施例2.仮想伝達モジュールの別の一実
施例を図7〜図12により説明する。図7はカムに相当
する仮想伝達モジュール(以下、仮想カムモジュールと
呼ぶ)を表す図で600は入力軸、601は補助入力
軸、602は出力軸、603はストローク量設定値h、
604は関数(手順)を含むブラックボックスを示す。
【0080】図8は、カム形状データテーブルがプログ
ラムメモリ9に格納される場合のメモリ構成を示す図
で、605は仮想カムシャフトの1回転内の位置アドレ
ス、606、607はその位置アドレスに対応したカム
の動作量を示す。カムの動作量とはストローク下死点を
ー1として、ストローク上死点を+1とする位置の値で
あり、仮想カムシャフトの1回転内にー1から+1まで
の範囲を変化する。仮想カムシャフトの1回転内の位置
アドレスは、1回転を等間隔で分割(たとえば2000
個)したものである。
【0081】図9は、図8のカム形状データテーブルの
606、607で示す位置アドレスに対応したカム動作
量をグラフ化したものであり、608は606で示すカ
ム動作量をsinカーブで設定していることを示し、6
09は607で示すカム動作量をcosカーブで設定し
ていることを示す。
【0082】図10および図11は、ブラックボックス
604に含まれる関数(手順)を表すフローチャートを
示す。
【0083】図12は、仮想カムモジュールがプログラ
ムメモリ9に格納される場合のメモリ構成を示す図で、
610はモジュール番号、611は接続情報でこれに基
き入力軸の位置アドレスを参照する。612は補助入力
軸接続情報でこれに基き補助入力軸の位置アドレスを参
照する。613は出力軸602に出力される位置決め量
を求めるための演算式であり、図10および図11のフ
ローチャートで示される関数(手順)が格納される。6
14は変数でありストローク量設定値(円弧の半径)6
03が格納される。
【0084】次に、動作について説明する。図7に示す
仮想カムモジュールには、主要な入力として入力軸60
0の位置アドレス、補助的な入力として補助入力軸60
1の位置アドレスがある。入力軸600には、仮想カム
シャフトの回転位置情報として、他の仮想メカモジュー
ルからの位置アドレスが入力される。また、補助入力軸
601には、入力軸600から入力された仮想カムシャ
フトの回転位置情報を補正するオフセット量として、従
来形式の位置決めプログラムで記述した動作の、指令ア
ドレスが入力される。
【0085】仮想カムモジュールは、これらの入力と、
あらかじめ変数領域に格納されたストローク量設定値6
03、プログラムメモリ9に格納された図8に示すカム
形状データテーブルから、往復カム動作を行なう位置決
め量を算出して、出力軸602に出力する。出力され
た、往復カム動作を行う位置決め量は、次段に接続され
る出力モジュールに渡され、サーボモータが駆動され
る。
【0086】出力となる、往復カム動作を行なう位置決
め量の、算出方法は、関数(手順)としてブラックボッ
クス604に含まれており、その内容を図10と図11
のフローチャートで説明する。図10において、まず、
入力軸の位置アドレスxと、補助入力軸の位置アドレス
zを取り込んで(S1600)、次に、その和を1回転
内の位置アドレスに変換する。(S1601)。1回転
内の位置アドレスは、入力軸の位置アドレスと、補助入
力軸の位置アドレスを加算して、1回転量(360゜)
で割った余りで表わせる。こうして得られた値が、仮想
カムシャフトの回転位置情報である。次に、カム形状デ
ータテーブルを参照して、回転位置情報に対応するカム
の動作量を求めるが(S1602)、この手順は、図1
1に詳細を示す。
【0087】図11において、まず、仮想カムシャフト
の回転位置情報Aについて、A1≦A<A2という関係
を満足する、仮想カムシャフトの1回転内の位置アドレ
スA1およびA2を、図8のカム形状データテーブルか
ら検索する(S1610)。次に、1回転内の位置アド
レスA1およびA2に対応する、カムの動作量を、図8
のカム形状データテーブルから得て、それをD1および
D2とする(S1611)。1回転内の位置アドレスA
1およびA2、カムの動作量D1およびD2から、仮想
カムシャフトの回転位置情報Aに対応する、カムの動作
量Dを算出すると、 D=D1+(D2−D1)×{(A−A1)/(A2−
A1)} となる(S1612)。これは、カム形状データテーブ
ルに格納されたカムの動作量が、仮想カムシャフト1回
転内の位置アドレスに対して、離散的な値をとるため、
1回転内の位置アドレスを基に、比例配分計算を行なう
ものである。
【0088】図11に示す手順で求められた、仮想カム
シャフトの回転位置情報に対応するカムの動作量Dと、
あらかじめ変数領域に格納されたストローク量設定値h
から、往復カム運動を連続して行なう位置決め量は、 (h×D) と算出される(図10、S1603)。これは、カム運
動の下限位置ーhと、上限位置hの間を往復する動きで
ある。求められた位置決め量は、出力軸に出力され(S
1604)、次段に接続される出力モジュールに渡さ
れ、サーボモータが駆動される。
【0089】上記往復カム動作を行なう位置決め量を算
出する第1の仮想カムモジュールは、図9の608で示
すsinカーブを、第2の仮想カムモジュールは図9の
609で示す90°位相の異なったcosカーブがカム
形状データテーブルに格納されているため、例えば第1
の仮想カムモジュールに接続される出力モジュールが水
平方向に動作する出力軸、第2の仮想カムモジュールに
接続される出力モジュールが前記の水平方向に動作する
出力軸に対して垂直方向に動作する出力軸の場合、図9
で示す位置アドレス0゜の時、第1の仮想カムモジュー
ルの位置決め量は0、第2の仮想カムモジュールの位置
決め量はプラス最大、位置アドレス90゜の時は第1の
仮想カムモジュールの位置決め量はプラス最大、第2の
仮想カムモジュールの位置決め量は0で、各々水平方
向、垂直方向へのsin,cosカーブによる往復運動
となるため、この第1の仮想カムモジュールと第2の仮
想カムモジュールを連動運動することにより円弧軌跡動
作となる。
【0090】実施例3.上記実施例2の図11に示す手
順で求められた仮想カムシャフトの回転位置情報に対応
するカムの動作量Dと、あらかじめ変数領域に格納され
たストローク量設定値hから往復カム運動を連続して行
う位置決め量は、 (h×D) と算出される(図10、S1603)ため、第1の仮想
カムモジュールと第2の仮想カムモジュールが円弧軌跡
動作中に、大きくあるいは小さくされた図12の614
で示すストローク量設定値(円弧の半径指定)hをリア
ルタイムで取り込みリアルタイムで演算することによ
り、なめらかに連続した渦巻き状の軌跡動作となる。
【0091】実施例4.仮想カムモジュールの別の一実
施例を図13〜図15により説明する。図13は仮想カ
ムモジュールを表す図で、650は入力軸、651は出
力軸、652は使用カム形状データテーブル番号、65
3は関数を含むブラックボックスを示す。
【0092】図14は、カム形状データテーブルがプロ
グラムメモリに格納される場合のメモリ構成を示す図
で、654は仮想カムシャフトの1回転内の位置アドレ
ス、655、656はその位置アドレスに対応したカム
の動作量を示す。仮想カムシャフトの1回転内の位置ア
ドレスは、1回転を等間隔で分割したものである。
【0093】図15は、ブラックボックス653に含ま
れる関数を表すフローチャートを示す。
【0094】次に、動作について説明する。図13に示
す仮想カムモジュールには、入力として入力軸650の
位置アドレスがある。入力軸650には、仮想カムシャ
フトの回転位置情報として、駆動ソフトウェアモジュー
ルからの位置アドレスが入力される。仮想カムモジュー
ルは、上記入力とプログラムメモリ9に格納された図1
4に示すカム形状データテーブルから、カム動作を行な
う位置決め量を算出して、出力軸651に出力する。出
力されたカム動作を行なう位置決め量は、次段に接続さ
れる出力モジュールに渡され、サーボモータが駆動され
る。
【0095】出力となるカム動作を行なう位置決め量の
算出方法は、関数としてブラックボックス653に含ま
れており、その内容を図15のフローチャートで説明す
る。図15において、まず入力軸650の位置アドレス
xを取り込んで(s1650)、仮想カムシャフトの1
回転内のアドレスに変換する(s1651)。仮想カム
シャフトの1回転内の位置アドレスは、入力軸の位置ア
ドレスを1回転量で割った余りで表せる。なお、仮想カ
ムシャフトの1回転量がカム形状データテーブルの1サ
イクルに相当する。こうして得られた値が、仮想カムシ
ャフトの回転位置情報である。次に、仮想カムシャフト
の回転位置情報がカム形状データテーブル切り替位置に
なったかどうかを判別する(s1652)。カム形状デ
ータテーブル切り替え位置は、あらかじめプログラムメ
モリに格納されており、0〜(仮想カムシャフトの1回
転量−1)の値である。次に、仮想カムシャフトの1回
転内の位置アドレスがカム形状データテーブル切り替位
置を増加方向あるいは減少方向に通過したとき、使用カ
ム形状データテーブル番号652を指定の値に切り替え
て(s1653)、以後は、使用カム形状データテーブ
ル番号652で指定されたカム形状データテーブルを参
照して、回転位置情報に対応するカムの動作量を求める
(s1654)。
【0096】上記実施例では、カム形状データテーブル
の個数は2個であったが、3個以上あっても良い。
【0097】実施例5.仮想カムモジュールの別の一実
施例を図16〜図20により説明する。図16は、カム
形状データテーブルの一例をグラフにしたものであり、
横軸は入力軸の位置アドレスであり、縦軸は出力軸位置
アドレスを示す。
【0098】図17は、本実施例の動作を示す図であ
る。図は、カム形状データテーブルの1サイクル分を実
行する途中で、再びカム形状データテーブルの1サイク
ルの最初から動作をさせたときの様子を示している。
【0099】図18は仮想カムモジュールを表す図で、
657は入力軸、658は出力軸、659は仮想カムシ
ャフトの1回転内現在値リセット信号、660は関数を
含むブラックボックスを示す。
【0100】図19、図20は、ブラックボックス66
0に含まれる関数を表すフローチャートを示す。
【0101】次に、動作について説明する。図18に示
す仮想カムモジュールには、入力として入力軸657の
位置アドレスがある。入力軸657には、仮想カムシャ
フトの回転位置情報として、駆動ソフトウェアモジュー
ルからの位置アドレスが入力される。仮想カムモジュー
ルは、上記入力とプログラムメモリに格納された実施例
4で示した図14に示すカム形状データテーブルから、
カム動作を行なう位置決め量を算出して、出力軸658
に出力する。出力されたカム動作を行なう位置決め量
は、次段に接続される出力モジュールに渡され、サーボ
モータが駆動される。
【0102】出力となるカム動作を行なう位置決め量の
算出方法は、関数としてブラックボックス660に含ま
れており、その内容を図19及び図20のフローチャー
トで説明する。図19において、まず入力軸657の位
置アドレスxを取り込んで(s1655)、1回転内の
アドレスに変換する(s1656)。1回転内の位置ア
ドレスは、入力軸の位置アドレスを1回転量で割った余
りで表せる。こうして得られた値が、仮想カムシャフト
の回転位置情報である。次に、カム形状データテーブル
を参照して、回転位置情報に対応するカムの動作量を求
める(s1657)。
【0103】図20において、カム形状データテーブル
の1サイクルが完了するまえに、再びカム形状データテ
ーブルの1サイクルの最初から参照するときの動作を説
明する。まず、図18における、仮想カムシャフトの1
回転内現在値リセット信号659が入力されたかどうか
を判別し(s1658)、入力されていれば、仮想カム
シャフトの一回転内現在値を0に変更する(s165
9)。ただし、出力軸位置アドレスは変更せず、継続し
てその位置から動作する。以上により、仮想カムシャフ
トの1回転内現在値がaまで進んだ後に、再び、カム形
状データテーブルの1サイクルの最初から参照して、カ
ム動作を継続する図17のような動作を行う。ここで、
1回転内現在値リセット信号659は、図1における入
出力インタフェース16から入力してもよいし、図1に
おけるシーケンスコントローラ5から入力してもよい。
【0104】実施例6.仮想伝達モジュールの別の一実
施例について説明する。図21は、この実施例の動作を
示す図である。図において750はカムパターン、75
1a、751b、751cはリミット出力パターン、7
52aは出力パターン1のリミット出力ONポイントと
なるポイント1、752bは出力パターン1のリミット
出力OFFポイントとなるポイント2、752cは出力
パターン2のリミット出力ONポイントとなるポイント
3、752dは出力パターン2のリミット出力OFFポ
イントとなるポイント4、同様に752eは出力パター
ン3のリミット出力ONポイントとなるポイントn−
1、752fは出力パターン3のOFFポイントとなる
ポイントnであり、753aはカム1サイクル開始から
ポイント1までの区間0、753bはカム1サイクルの
ポイント1からポイント2までの区間1、753cはカ
ム1サイクルのポイント2からポイント3までの区間
2、753dはカム1サイクルのポイント3からポイン
ト4までの区間3、同様に753eはカム1サイクルの
ポイントn−1からポイントnまでの区間n−1、75
3fはカム1サイクルのポイントnからカム1サイクル
の終了までの区間nであり、カム1サイクルに対応し
て、外部にON、OFF信号を出力するリミット出力状
態を示す。
【0105】図22は、リミットスイッチ出力情報を格
納するメモリ構成図である。754はリミット出力処理
を使用するかしないかを決定するための使用、未使用設
定値格納エリア、755はサーボアンプからのフィード
バックによる実現在値に基づきリミットスイッチ出力を
行うか、カムの1サイクルの任意のポイントを指定する
カム軸1回転内現在値でリミットスイッチ出力を行うか
の動作モード設定格納エリア、756はリミットスイッ
チ出力のON、OFFポイントアドレス設定格納エリア
であり、メモリ757には、仮想カムシャフト1回転内
現在値の開始アドレス0が格納され、メモリ759に
は、カムが1回転するのに必要とするパルス数即ち、仮
想カムシャフト1回転内現在値の最終アドレス+1の値
が格納される。メモリ758には、メモリ757とメモ
リ759の値の範囲内で仮想カムシャフト1回転内現在
値が設定される。また、760は各区間でリミットスイ
ッチ出力をONさせるか、OFFさせるかのON、OF
Fパターン設定格納エリアであり、メモリ756に設定
されたアドレスに対応した各区間のON、OFFパター
ンが格納されており、メモリ761にはカムが1サイク
ルするのに必要なパルス数を設定する仮想カムシャフト
1回転パルス数が格納されている。
【0106】次に、動作について図23に示すフローチ
ャートに従って説明する。この一連の処理はリアルタイ
ム割り込みにより一定時間毎に繰り返される。ステップ
S1750では、入力軸の位置情報を仮想カムシャフト
1回転パルス数格納エリア761に設定されている値で
割り、その余りを仮想カムシャフトの1回転内現在値と
して算出する。ステップS1751では、リミットスイ
ッチ出力使用、未使用格納エリア754を読み込み、リ
ミットスイッチ出力が使用設定であるか、未使用の設定
であるかを判別し、使用設定であれば、次のステップS
1752を実行し、未使用の設定であれば終了する。ス
テップS1752では、動作モード格納エリア755を
読み込み、カム軸1回転内現在値モードであるかを判別
し、そうであれば次の処理ステップS1753へ進み、
動作モードがカム軸1回転内現在値モードでない場合は
終了する。
【0107】ステップS1753では、S1750で読
みだしたカム軸1回転内現在値をもとにON、OFFポ
イント格納エリア756を読み出し、該当する現在の区
間No.を算出し、ステップS1754で、S1753
で算出した区間No.に対応する出力パターンをON、
OFFパターン格納エリア757より取り出し、ステッ
プS1755で取り出したON、OFFパターンを出力
手段へ転送し、このフローチャートを終了する。
【0108】
【発明の効果】第1の発明によれば、仮想クラッチモジ
ュールのON、OFF指令アドレスを1サイクルの位置
決め動作に対応した1サイクルアドレス即ち入力軸1回
転内アドレスで指令できるため、1サイクルの位置決め
動作を連続して繰り返し制御する場合にユーザシーケン
スプログラムにより次のサイクルでのクラッチON、O
FFアドレスを再度指令する必要がなく簡単に制御がで
きる位置決め装置が得られるという効果がある。
【0109】第1の発明によれば、仮想クラッチモジュ
ールのON、OFF指令アドレスを1サイクルの位置決
め動作に対応した1サイクルアドレス即ち入力軸1回転
内アドレスで指令できるため、複数の軸で同期をとり1
サイクルの位置決め動作を連続して繰り返し制御する場
合にユーザシーケンスプログラムにより次のサイクルで
のクラッチON、OFFアドレスを同期をとる軸数分再
度指令する必要がなく簡単に制御ができる位置決め装置
が得られるという効果がある。
【0110】第2の発明によれば、第1の仮想カムモジ
ュールと第2の仮想カムモジュールが連動運動した1つ
の動作としての円弧軌跡動作ができるためモータを停止
させることなく半径指定が変更可能な位置決め装置が得
られる効果がある。
【0111】第3の発明によればさらに、第1の仮想カ
ムモジュールと第2の仮想カムモジュールが連動運動し
た1つの動作としてのなめらかに連続した渦巻き状の軌
跡動作ができる位置決め装置が得られる効果がある。
【0112】第4の発明によれば、装置を運転しながら
でも、カム動作のパターンの変更が容易に行えるため、
運転中にサーボモータの動作パターンを変更するときに
いちいちサーボモータを停止させなくてもよく、タクト
タイムの短い位置決め装置が得られる効果がある。
【0113】第5の発明によれば、カムパターンの1サ
イクルの途中まで動作させた後、再びカムパターンの1
サイクルの最初から動作させることができるので、例え
ば加工対象物に対し、カムの1サイクル内の位置を補正
してカム動作を加工対象物にあわせることが容易に行な
える位置決め装置が得られる効果がある。
【0114】第6の発明によれば、カムの1サイクルの
往復でリミットスイッチ出力を任意に変化させることが
できるため、カムのパターンやストローク量が変更され
てもこれらには関係無く、リミットスイッチ出力をカム
の1サイクルの中で一定のパターンで変化させることが
できるので、カムの軸の動作に同期をとり外部を制御す
る事が容易に行える位置決め装置が得られる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による位置決め装置のシス
テム構成図である。
【図2】第1の発明の一実施例による位置決め装置にお
ける仮想伝達モジュールのプログラムメモリ詳細図であ
る。
【図3】第1の発明の一実施例による位置決め装置にお
ける仮想クラッチモジュールのワークメモリ詳細図であ
る。
【図4】第1の発明の一実施例による位置決め装置にお
ける仮想クラッチモジュールの動作を示すフロー図であ
る。
【図5】第1の発明の一実施例による位置決め装置にお
ける仮想クラッチモジュールの動作を示すフロー図であ
る。
【図6】第1の発明の一実施例による位置決め装置にお
ける仮想クラッチモジュールの動作例を示す説明図であ
る。
【図7】第2の発明の一実施例に係る往復動作を連続し
て行う場合の仮想カムモジュールを示すブロック図であ
る。
【図8】第2の発明の一実施例に係る仮想カムモジュー
ルのカム形状データテーブルがメモリに格納される場合
のメモリ構成図である。
【図9】第2の発明の一実施例に係る仮想カムモジュー
ルのカム形状データテーブルをグラフ化した説明図であ
る。
【図10】第2の発明の一実施例に係る仮想カムモジュ
ールに含まれる関数(手順)を示すフロー図である。
【図11】第2の発明の一実施例に係る仮想カムモジュ
ールに含まれる関数(手順)を示すフロー図である。
【図12】第2の発明の一実施例に係る仮想カムモジュ
ールがプログラムメモリに格納される場合のメモリ構成
図である。
【図13】第4の発明の一実施例による位置決め装置の
仮想カムモジュールを示すブロック図である。
【図14】第4の発明の一実施例による位置決め装置の
仮想カムモジュールのカム形状データテーブルがメモリ
に格納される場合のメモリ構成図である。
【図15】第4の発明の一実施例による位置決め装置の
仮想カムモジュールに含まれる関数を示すフロー図であ
る。
【図16】第5の発明の一実施例による位置決め装置の
仮想カムモジュールのカム形状データテーブルをグラフ
化した説明図である。
【図17】第5の発明の一実施例による位置決め装置の
仮想カムモジュールの動作を示す説明図である。
【図18】第5の発明の一実施例による位置決め装置の
仮想カムモジュールを示すブロック図である。
【図19】第5の発明の一実施例による位置決め装置の
仮想カムモジュールに含まれる関数を示すフロー図であ
る。
【図20】第5の発明の一実施例による位置決め装置の
仮想カムモジュールに含まれる関数を示すフロー図であ
る。
【図21】第6の発明の一実施例に係わるリミットスイ
ッチ出力の機能を備えた位置決め装置の動作例を示す説
明図である。
【図22】第6の発明の一実施例による位置決め装置に
おけるリミットスイッチ出力情報を格納するメモリ構成
図である。
【図23】第6の発明の一実施例による位置決め装置に
おけるリミットスイッチ出力情報の動作を示すフロー図
である。
【図24】従来の位置決め装置のシステム構成図であ
る。
【図25】第1の従来例による位置決め装置における仮
想伝達モジュールのプログラムメモリ詳細図である。
【図26】第1の従来例による位置決め装置における仮
想クラッチモジュールのワークメモリ詳細図である。
【図27】第1の従来例による位置決め装置における仮
想クラッチモジュールの動作を示すフロー図である。
【図28】第1の従来例による位置決め装置における仮
想クラッチモジュールの動作例を示す説明図である。
【図29】第2の従来例における、往復カム動作を連続
して行う場合の仮想カムモジュールを示すブロック図で
ある。
【図30】第2の従来例における仮想カムモジュールの
カム形状データテーブルがメモリに格納される場合のメ
モリ構成図である。
【図31】第2の従来例における仮想カムモジュールに
含まれる関数(手順)を示すフロー図である。
【図32】第2の従来例における仮想カムモジュールに
含まれる関数(手順)を示すフロー図である。
【図33】第2の従来例における仮想カムモジュールが
プログラムメモリに格納される場合のメモリ構成図であ
る。
【図34】第3の従来例における、装置を運転しながら
カム動作のストローク量の変更を行う場合の仮想カムモ
ジュールを示すブロック図である。
【図35】第3の従来例における仮想カムモジュールの
カム形状データテーブルがメモリに格納される場合のメ
モリ構成図である。
【図36】第3の従来例における仮想カムモジュールに
含まれる関数(手順)を示すフロー図である。
【図37】第3の従来例における仮想カムモジュールが
プログラムメモリに格納される場合のメモリ構成図であ
る。
【図38】第3の従来例における仮想カムモジュール
が、出力する位置決め量を求める時に使用するワークメ
モリのメモリ構成図である。
【図39】従来のリミットスイッチ出力の機能を備えた
位置決め装置の動作例を示す説明図である。
【図40】従来の位置情報を出力するプログラムモジュ
ールの組み合わせの一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 位置決めコントローラ 2 サーボアンプ 3 サーボモータ 4 位置検出器 5 シーケンスコントローラ 6 周辺装置 7 CPU 8 O/SROM 9 プログラムメモリ 10 ワークメモリ 11a 変数メモリ 11b データメモリ 12 通信インタフェース 13 周辺装置インタフェース 14 位置検出インタフェース 15 サーボアンプインタフェース 16 入出力インタフェース 500 位置決めコントローラ 501 サーボアンプ 502 サーボモータ 503 位置検出器 504 シーケンスコントローラ 505 周辺装置 506 CPU 507 O/SROM 508 プログラムメモリ 509 ワークメモリ 510 変数メモリ 511 通信インタフェース 512 周辺装置インタフェース 513 位置検出インタフェース 514 サーボアンプインタフェース 515 入出力インタフェース 550 モジュール番号 551 接続情報 552 補助入力軸接続情報 553 演算式格納エリア 554a 変数格納エリア 554b 変数格納エリア 554c 変数格納エリア 555 パラメータ格納エリア 556 入力軸位置アドレスデータ前回値格納エリア 557 入力軸位置アドレスデータ今回値格納エリア 558 出力軸位置アドレスデータ前回値格納エリア 559 出力軸位置アドレスデータ今回値格納エリア 560 入力軸1回転内アドレスデータ今回値格納エリ
ア 561 仮想クラッチモジュールステータス前回値格納
エリア 562 仮想クラッチモジュールON、OFF指令格納
エリア 563 仮想クラッチモジュールON指令アドレス格納
エリア 564 仮想クラッチモジュールOFF指令アドレス格
納エリア 570 演算式格納エリア 571 変数格納エリア 572 パラメータ1(仮想クラッチモジュールONア
ドレス)格納エリア 573 パラメータ2(仮想クラッチモジュールOFF
アドレス)格納エリア 574 入力軸位置アドレスデータ前回値格納エリア 575 入力軸位置アドレスデータ今回値格納エリア 576 出力軸位置アドレスデータ前回値格納エリア 577 出力軸位置アドレスデータ今回値格納エリア 578 仮想クラッチモジュールON、OFF指令格納
エリア 580 入力軸位置アドレスデータ 581a クラッチON指令アドレス 581c クラッチON指令アドレス 581e クラッチON指令アドレス 581b クラッチOFF指令アドレス 581d クラッチOFF指令アドレス 581f クラッチOFF指令アドレス 582a クラッチON、OFF指令 582b クラッチON、OFF指令 583 出力 584 入力軸1回転内アドレス 585 出力 600 入力軸 601 補助入力軸 602 出力軸 603 ストローク量設定値 604 仮想伝達モジュールの関数gで表されるブラッ
クボックス 605 仮想カムシャフトの1回転内の位置アドレス 606 カムの動作量(その1) 607 カムの動作量(その2) 608 グラフ化したカム動作量(sinカーブ) 609 グラフ化したカム動作量(cosカーブ) 610 モジュール番号 611 接続情報 612 補助入力軸接続情報 613 演算式 614 往復カム動作を行うための変数 620a ストローク量設定値 620b ストローク下限位置設定値 620c ストローク量の仮想カムシャフト上での更新
アドレス 621 カムの動作量 622 演算式 623 往復カム動作を行うための変数 630 演算式 631 ストローク量の更新動作を行うための変数 632 ストローク量の更新動作を行うためのワークメ
モリ 650 入力軸 651 出力軸 652 使用カム形状データテーブル番号 653 仮想伝達モジュールの関数gで表されるブラッ
クボックス 654 仮想カムシャフトの1回転内の位置アドレス 655 カムの動作量(その1) 656 カムの動作量(その2) 657 入力軸 658 出力軸 659 仮想カムシャフトの1回転内現在地リセット信
号 660 仮想伝達モジュールの関数gで表されるブラッ
クボックス 750 カムパターン 751 リミット出力パターン 752 ポイント 753 区間 754 リミットスイッチ出力使用、未使用設定格納エ
リア 755 動作モード設定格納エリア 756 リミットスイッチ出力ON、OFFポイントア
ドレス設定格納エリア 757 仮想カムシャフト1回転内現在値開始アドレス 758 仮想カムシャフト1回転内現在値 759 仮想カムシャフト1回転内現在値最終アドレス
+1 760 リミットスイッチ出力ON、OFFパターン 761 仮想カムシャフト1回転パルス数 762 カムパターン 763 リミット出力パターン 764 ポイント 765 区間 766 カムパターン上のリミット出力ON、OFFポ
イント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 英彦 名古屋市東区矢田南五丁目1番14号 三 菱電機株式会社 名古屋製作所内 (72)発明者 富田 祐子 名古屋市東区矢田南五丁目1番14号 三 菱電機株式会社 名古屋製作所内 (72)発明者 工藤 保晴 名古屋市北区東大曽根町上五丁目1071番 地 三菱電機エンジニアリング株式会社 名古屋事業所内 (56)参考文献 特開 平5−73147(JP,A) 特開 平4−37910(JP,A) 実開 昭63−116923(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 3/00 - 3/20 G05B 19/18 - 19/46

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象を駆動するモータと、上記制御
    対象を同期させて位置決めする上記モータを駆動制御す
    るコントローラを備え、上記コントローラは上記モータ
    を同期をとって駆動制御する基準となる位置情報を生
    成、出力する駆動ソフトウェアモジュールと、入力情報
    を演算して、その結果を伝達情報として出力する伝達ソ
    フトウェアモジュールと、入力情報を演算して、その結
    果を上記モータの駆動制御指令として出力する出力ソフ
    トウェアモジュールを有し、上記ソフトウェアモジュー
    ルを任意に組み合わせることにより上記モータを駆動制
    御する位置決め装置において、上記伝達ソフトウェアモ
    ジュールは、位置情報を入力する入力手段と、上記入力
    手段の位置情報を入力軸一回転内アドレスに変換するた
    めの入力軸一回転パルス数を設定する設定手段と、上記
    入力手段の位置情報を出力手段に伝達するかどうかのO
    N,OFF指令、および入力軸一回転内でのON,OF
    Fアドレス指令を入力する手段と、ON指令の場合は上
    記入力軸一回転内アドレスとON指令アドレスが一致し
    た時点からOFF指令後のOFF指令アドレスと一致す
    るまでは上記入力手段の位置情報をそのまま出力手段に
    出力し、OFF指令の場合は上記入力軸一回転内アドレ
    スとOFF指令アドレスが一致した時点からON指令後
    のON指令アドレスと一致するまでは上記入力手段の出
    力を前の状態のまま保持する手段を備えたことを特徴と
    する位置決め装置。
  2. 【請求項2】 制御対象を駆動するモータと、上記制御
    対象を同期させて位置決めする上記モータを駆動制御す
    るコントローラを備え、上記コントローラは上記モータ
    を同期をとって駆動制御する基準となる位置情報を生
    成、出力する駆動ソフトウェアモジュールと、入力情報
    を演算して、その結果を伝達情報として出力する第1の
    伝達ソフトウェアモジュールと第2の伝達ソフトウェア
    モジュールと、入力情報を演算して、その結果を上記モ
    ータの駆動制御指令として出力する出力ソフトウェアモ
    ジュールを有し、上記ソフトウェアモジュールを任意に
    組み合わせることにより上記モータを駆動制御する位置
    決め装置において、上記第1の伝達ソフトウェアモジュ
    ールと第2の伝達ソフトウェアモジュールは、回転角度
    に対応する90゜位相の異なった位置情報をテーブルと
    して格納する格納手段と、上記位置情報を出力する出力
    手段を備え互いに連動運動することを特徴とする位置決
    め装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の位置決め装置の第1の伝
    達ソフトウェアモジュールと第2の伝達ソフトウェアモ
    ジュールは、位置情報を増減する定数を設定する手段
    と、位置情報に上記定数を掛けた結果を出力する出力手
    段を備え互いに上記位置情報を増減する定数を変化させ
    ながら連動運動することを特徴とする位置決め装置。
  4. 【請求項4】 御対象を駆動するモータと、上記制御対
    象を位置決めする上記モータを駆動制御するコントロー
    ラを備え、上記コントローラは上記モータを駆動制御す
    る基準となる位置情報を生成、出力する駆動ソフトウェ
    アモジュールと、入力情報を演算して、その結果を伝達
    情報として出力する伝達ソフトウェアモジュールと、入
    力情報を演算して、その結果を上記モータの駆動制御指
    令として出力する出力ソフトウェアモジュールを有し、
    上記ソフトウェアモジュールを任意に組み合わせること
    により上記モータを駆動制御する位置決め装置におい
    て、上記伝達ソフトウェアモジュールは、回転角度に対
    応する位置情報をテーブルとして格納する格納手段と、
    上記位置情報を出力する出力手段と、上記位置情報は複
    数種類のカム形状データテーブルを備え、仮想カムシャフトの回転位置情報が、予めプログラムメ
    モリに格納された上記カム形状データテーブルの切替え
    位置になったかどうかを判別し、該切替え位置になった
    ら上記カム形状データテーブルを指定の上記カム形状デ
    ータテーブルに切替える、 ことを特徴とする位置決め装置。
  5. 【請求項5】 制御対象を駆動するモータと、上記制御
    対象を位置決めする上記モータを駆動制御するコントロ
    ーラを備え、上記コントローラは上記モータを駆動制御
    する基準となる位置情報を生成、出力する駆動ソフトウ
    ェアモジュールと、入力情報を演算して、その結果を伝
    達情報として出力する伝達ソフトウェアモジュールと、
    入力情報を演算して、その結果を上記モータの駆動制御
    指令として出力する出力ソフトウェアモジュールを有
    し、上記ソフトウェアモジュールを任意に組み合わせる
    ことにより上記モータを駆動制御する位置決め装置にお
    いて、上記伝達ソフトウェアモジュールは、基準となる
    回転角度に対応する位置情報をカム形状データテーブル
    として格納する格納手段と、上記位置情報を出力する出
    力手段と、上記の基準となる回転角度と上記位置情報の
    対応関係を任意に設定する手段と、仮想カムシャフトの
    1回転内現在リセット信号が入力されたかどうか判別
    し、入力されていれば、上記仮想カムシャフトの位置回
    転内現在位置をゼロとして、再び、上記カム形状データ
    テーブルの1サイクルの最初からデータを読み出す手段
    と、を備えたことを特徴とする位置決め装置。
  6. 【請求項6】 請求項2、3、4、5記載の位置決め装
    置の伝達ソフトウェアモジュールは、仮想カムシャフト
    の1回転パルス数を設定する手段と、仮想カムシャフト
    の1回転現在値を算出する算出手段と、上記1回転内現
    在値に対応するリミットスイッチ出力情報を検出する手
    段と、上記リミットスイッチ出力情報を格納する格納手
    段と、上記算出手段で算出された1回転内現在値に対応
    するリミットスイッチ情報を出力する出力手段を備えた
    ことを特徴とする位置決め装置。
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