JP3219975B2 - 圧延機のロール軸受油膜厚補正方法 - Google Patents

圧延機のロール軸受油膜厚補正方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延機のロール軸
受油膜厚補正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、圧延機におけるバックアップロー
ル油膜軸受の油膜厚さが変化した場合、圧延機出側の板
厚精度に影響を与えるため、油膜厚さ変化を補正するこ
とが種々検討されており、その手段としては、例えば特
開昭58−212806号公報のように、ゲージメータ
式を用いた圧延機の板厚制御方法として、油膜厚補正を
考慮している。すなわち、圧延機に板厚を目標板厚ha
に制御可能とする圧下位置Soを、目標板厚haの圧下
時における予測圧延荷重Fo、圧延機の弾性定数M、油
膜厚み補正項δo、ゲージメータ式補正項Eに基づき、
So=ha−(Fo/M+δo+E)によって算出する
圧延機の板厚制御方法にある。Soはロール回転数およ
び圧延荷重から算出され、Fo/Mは圧延機の伸び量で
あって一般に板幅による補正が加えれている。このよう
に、従来から板厚推定に油膜厚分を補正することは知ら
れていた。
【0003】更には、特公昭63−33924号公報で
は、荷重検出器で検出された圧延荷重に対応した荷重係
数を選定する荷重関数発生器と、速度検出器で検出され
たロール周速に対応した、基準となる圧延荷重時におけ
るロール周速一定の場合の油膜厚さを選定する油膜厚さ
関数発生器と、この油膜厚さ関数発生器で選定された油
膜厚さ及び関数発生器で選定された荷重係数を乗算して
補正されるべき油膜厚さを求める乗算器と、この乗算器
からの信号により動作させられるロールギャップ調整装
置を備えた圧延機ロール軸受の油膜厚さ補正装置におい
て、油膜厚さ関数発生器及び乗算器の間に設けられた比
較演算器と、ロールの加速若しくは減速の際のロール周
速に対応する、基準となる圧延荷重時におけるロール周
速一定の場合の油膜厚さに対する油膜厚さ偏差を求め、
この偏差を比較演算器へ与えるヒステリシス補正関数発
生器を備えたものが開示されている。すなわち、ロール
周速と油膜厚の関係と圧延荷重と荷重係数の関係に加減
速時のヒステリシス分を考慮して油膜厚を補正すること
が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
58−212806号公報は単に板厚推定に油膜厚分を
補正項として考慮していることを示しているに過ぎず、
また、特公昭63−33924号公報はロール周速と油
膜厚の関係と圧延荷重と荷重係数の関係に加減速時のヒ
ステリシス分を考慮して油膜厚を補正することを示して
いることに過ぎず、実際の油膜厚はスリーブとブッシン
グ間に生ずるもので、上下バックアップロール径及びバ
ックアップロールの回転数並びに加減速開始の一時的な
油膜厚変動に影響し、しかもその測定のタイミングで大
きくバラツキを生ずるものであり、従って、これらの大
きく変動するバラツキを考慮しないと通常圧延時の油膜
厚を正しく補正することにならないという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
な問題を解消したもので、圧延直後の測定をすることに
よる上下バックアップロール径及びバックアップロール
の回転数並びに加減速開始の一時的な油膜厚変動を考慮
した油膜厚補正を行った圧延機のロール軸受油膜厚補正
方法を提供することにある。その発明の要旨とするとこ
ろは、 (1)圧延機の板厚推定のためのバックアップロール軸
受油膜厚補正において、圧延直後の軸受潤滑油温が30
℃以上のうちに、バックアップロール軸受の油膜厚を、
上下のバックアップロール径の平均値から求められる回
転数と測定荷重との関係から求め、さらに前記油膜厚測
定に際しては、圧延速度の加速時と減速時の速度変化率
から油膜厚の補正値を求めることによって、計算板厚を
補正することを特徴とする圧延機のロール軸受油膜厚補
正方法。 (2)(1)に記載の実際の圧延において加減速開始で
の油膜厚が一時的に変化するのを補正することを特徴と
する圧延機のロール軸受油膜厚補正方法である。
【0006】
【作用】以下、本発明について図面に従って詳細に説明
する。図1はバックアップロール回転数と油膜厚みとの
関係を示す図である。油膜厚みの測定方法として、ロー
ルギャップをある荷重に設定し、バックアップロール回
転数を低回転から高回転域に変更する。また、逆に高速
から低速域に変更する。更に、荷重を変えて上記と同様
に測定する。この場合、油膜はスリーブとブラッシング
の間に生ずるものであり、ロール周速ではなく、ロール
の回転数に関係することが判明した。 すなわち、油膜厚△hoil ={P(V)−P(VO )}
/M ただし、P(V):ある速度での荷重 P(VO ):基準速度での荷重 M:ミル剛性 この方法で測定すると、同じバックアップロールでも、
その測定のタイミングによってバラツキが大きいことが
判った。
【0007】すなわち、図1は、あるスタンドの例であ
って、同じバックアップロールチョックであっても、あ
る測定荷重における▲(又は□)で示す圧延中ないしは
圧延直後以外のものの油膜厚みと△(又は○)で示す圧
延直後の油膜厚みとでは全く異なるのと、バックアップ
ロール回転数が上がるに従って油膜厚みが厚くなること
が判る。すなわち、測定するときの条件が大きく影響す
ることから、圧延時の油膜厚を正しく補正するには圧延
直後である軸受潤滑油温度、例えば通常38〜39℃を
有することから、少なくとも30℃以上の油温の状態に
て測定する必要があることを見出した。また、加速時と
減速時は油膜厚は同じにはならないがヒステリシスを持
つと言うより、むしろ加速と減速時の平均値を求めるこ
とが適正であることが判った。更には、上バックアップ
ロール径と下バックアップロール径は必ずしも同じとは
限らず、従って、この平均値から求まる回転数と油膜の
関係を用いることが必要である。
【0008】図2は時間と板厚偏差との関係を示す板厚
チャート図である。この図2に示すように、出側の板厚
偏差実績から一旦板厚偏差が0になっているにも拘ら
ず、負側の偏差に生じている。しかも、A点及びB点が
加速開始あるいは減速開始点とほぼ一致している。この
ことは油膜厚補償が不足していることを意味しているも
のである。従って、加速開始あるいは減速開始のみ、一
時的に油膜厚が変動し、板厚に影響する現象のあること
から、この一時的に変化するのを補正すれば良いことが
判った。
【0009】図3は時間とミル速度との速度実績を示す
チャート図である。すなわち、図3は最終スタンドでの
速度実績を示すもので、図2と同様にA点及びB点にお
いてミル速度が大きく変動していることが判る。この変
動点は加速開始あるいは減速開始点とほぼ一致してお
り、このことは加減速度が変化したときに板厚が大きく
変動することを意味しているものである。従って、加速
開始あるいは減速開始のみの一時的に油膜厚が変動する
のを補正してやる必要がある。図4は加減速度変化率と
補正値との関係を示す図である。この図4に示すよう
に、加減速度変化率の大きさに応じて補正値は大きくな
り、その変化率に応じた適正補正を与えてやる必要があ
る。
【0010】このように、圧延直後の軸受潤滑油温が下
がらないうちに、バックアップロール軸受の油膜厚を、
上下のバックアップロール径の平均値で求められる平均
回転数と加重の関数として測定し、しかも、回転数を低
速から高速及び高速から低速への往復の平均値で求め
て、これら両者の測定した値に基づいて、計算板厚を補
正することにより、圧延機出側板厚の精度が極めて良好
となり、製品品質の向上を図ることが出来た。
【0011】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による圧延直
後の測定による上下のバックアップロール径及びバック
アップロール回転数並びに加減速開始の一時的な油膜厚
変動を考慮した油膜厚補正を行うことにより、油膜厚さ
を運転状態に即した正確な補正をすることができ、従っ
て圧延機出側板厚の精度が極めて良好となり、製品品質
の向上を図ることができる等種々の効果を奏するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】バックアップロール回転数と油膜厚みとの関係
を示す図、
【図2】時間と板厚偏差との関係を示す板厚チャート
図、
【図3】時間とミル速度との速度実勢を示すチャート
図、
【図4】加減速度変化率と補正値との関係を示す図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−51713(JP,A) 特開 昭62−72421(JP,A) 特開 昭55−19491(JP,A) 特開 昭63−256214(JP,A) 特開 昭63−130208(JP,A) 特開 平5−337531(JP,A) 特開 平2−307615(JP,A) 特開 平2−11206(JP,A) 特開 昭55−40027(JP,A) 特公 昭55−37322(JP,B2) 特公 昭51−43462(JP,B2) 実公 平5−22328(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延機の板厚推定のためのバックアップ
    ロール軸受油膜厚補正において、圧延直後の軸受潤滑油
    温が30℃以上のうちに、バックアップロール軸受の油
    膜厚を、上下のバックアップロール径の平均値から求め
    られる回転数と測定荷重との関係から求め、さらに前記
    油膜厚測定に際しては、圧延速度の加速時と減速時の速
    度変化率から油膜厚の補正値を求めることによって、計
    算板厚を補正することを特徴とする圧延機のロール軸受
    油膜厚補正方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の実際の圧延において、
    加減速開始での油膜厚が一時的に変化するのを補正する
    ことを特徴とする圧延機のロール軸受油膜厚補正方法。
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